JPH04208861A - 免疫試薬用担体の製造方法及び免疫試薬 - Google Patents

免疫試薬用担体の製造方法及び免疫試薬

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JPH04208861A
JPH04208861A JP40043890A JP40043890A JPH04208861A JP H04208861 A JPH04208861 A JP H04208861A JP 40043890 A JP40043890 A JP 40043890A JP 40043890 A JP40043890 A JP 40043890A JP H04208861 A JPH04208861 A JP H04208861A
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emulsion
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JP40043890A
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Hidetaka Itaya
英貴 板谷
Hiroshi Ito
博 伊藤
Mitsuo Yamaki
山木 光男
Hirosato Okazaki
岡崎 宏悟
Hiromi Iijima
飯島 裕己
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、乳化重合法を利用した
免疫試薬用担体の製造方法及び免疫試薬に関する。 [0002] 【従来の技術】近年、各種検出法の進歩により血漿中の
微量蛋白成分が定量的に測定し得るようになってきた。 この検出法の一つが免疫比濁法である。免疫比濁法では
血漿蛋白のうち比較的血中濃度の高い、IgG、IgA
、IgM等の抗体、C3、C4、CRP、RF等が測定
されるが、感度面から低濃度血漿蛋白の測定には限界が
ある。 [0003]こういった背景から低濃度の各種血清蛋白
の測定法として、ポリスチレンなどの担体粒子に抗原を
感作し、血中の抗体と反応凝集させる免疫ラテックス凝
集法が広く用いられるようになってきた。 [0004]担体粒子は水中で表面電荷による粒子同志
の反発及びブラウン運動により、凝集せずに安定に分散
している。血清が注入されると血清中の抗体が粒子表面
の抗原と結合し、抗体による粒子間の架橋が生じ、凝集
する。この時、担体粒子が剛直であると一度凝集した粒
子の再分散が生じるので、担体粒子としては柔軟である
ことが好ましい。即ち、柔軟性により粒子間架橋の後フ
ァンデルワールス力で粒子同志が接近しやすくなり、更
に粒子の接点で樹脂が相溶することにより、強固な凝集
物を得る。 [0005]一方、担体粒子としては主に乳化重合して
得られたポリスチレンラテックスが用いられている。乳
化重合では界面活性剤により形成されるミセル中にモノ
マーが可溶化し、水中で熱分解等で発生したラジカルが
そのミセルに飛び込むことにより、重合が開始する。重
合が開始すると水中に分散しているモノマー滴から拡散
によりモノマーが供給され、ラテックス粒子に成長する
。重合は、再び粒子中に飛び込んだラジカルが、ポリマ
ー鎖のラジカルと結合することにより終了する。ラジカ
ルが微小な粒子に飛び込む確率は低いため、乳化重合で
は懸濁重合、溶液重合、塊状重合等に比べ、分子量が高
くなり、得られる粒子は剛直である。したがって、乳化
重合により得られた粒子を担体として用いると、凝集が
強固でなく、再分散により感度が低下する傾向にある。 [0006]
【発明が解決しようとする課題】柔軟な粒子を得る方法
として、重合時に連鎖移動剤等を添加することにより分
子量を下げる方法や、ガラス転移温度を低くする方法が
考えられるが、このような場合は、保管時の分散安定性
が低下したり、粒子が反応用のセルに付着する等の問題
が発生する。したがって、従来の方法では血清反応時の
凝集力と保管時の安定性に優れた担体粒子は得られなか
った。 [0007]
【課題を解決するための手段】本発明はこのような乳化
重合法により得られる免疫試薬用担体にかかわる課題を
解決するものである。すなわち本発明は、重合性単重体
を2段で乳化重合する方法であって、まず1段目として
重合開始剤を重合性単重体11当り、0.005モル以
上用い、かつ該重合開始剤の分解の半減期が2時間とな
る温度以上の温度で重合させて低分子量の重合体を得、
次いで、2段目として重合性単量体を添加し、1段目で
得られる重合体より高分子量の重合体を生成させること
により分子量分布の広い乳化重合体粒子を得ることを特
徴とする免疫試薬用担体の製造方法、及び該製造方法に
より得られる免疫試薬用担体に抗原又は抗体を感作して
得られる免疫試薬に関する。 [00081本発明における重合性単重体の乳化重合は
、2段で行うが、1.2段共に乳化剤を含有する水性媒
体中に重合性単重体を乳化分散させて重合させることに
よって行われる。 [0009]この乳化重合に際して油溶性及び/又は水
溶性の重合開始剤を添加することができる。その他、乳
化分散を助ける安定剤及び連鎖移動剤を適宜添加するこ
とができる。 [00101乳化重合に際して、重合性単重体を水性媒
体に乳化分散させる方法としては、重合性単重体、乳化
剤及び水性媒体を同時に撹拌混合してもよく、乳化剤を
溶解させた水性媒体に重合性単重体を添加し撹拌混合し
てもよい。 [0011]ffi合開始剤として、油溶性の重合開始
剤を使用する場合には、これを重合性単重体に予め溶解
しておくのが好ましいが、水溶性の重合性開始剤を使用
する場合には乳化分散時に添加しても、乳化分散後に添
加してもよい。これらの重合開始剤は、1段目に重合性
単重体IIに体して、0.005モル以上、好ましくは
0.1〜1モル加える。ここで0.005モル未満では
試薬とした後の測定の際、非特異反応を生じる。また、
1段目の重合性単重体に連鎖移動剤を予め溶解しておき
、連鎖移動剤の助けで、更に分子量を下げてもよい。こ
の場合、連鎖移動剤は2段目ではこれを全く添加しない
か、ごく少量添加する。 [0012]乳化重合は、上記乳化分散の後又は乳化分
散させつつ、1段目の重合は、重合開始剤の分解の半減
期が2時間となる温度以上の温度で行い、2段目の合成
温度は1段目の合成温度と同じか、或いは0〜50℃低
い温度で行う。このような方法によれば、1段目の乳化
重合では、多量の重合開始剤を用い、高温で行われるた
め、重合中、開始剤ラジカルが大量に発生し、低分子量
の重合体が得られる。一方、2段目の重合は既に大部分
の重合開始剤が分解したあとであるため、高分子量の重
合体を生成する。このようにして分子量分布を広げるこ
とができる。尚、2段目の重合を完結させるために、2
段目の重合中に重合開始剤を適宜少量追加添加しても良
い。具体的には、1段目の重合は70〜150℃で行う
のが好ましく、2段目の重合は、20〜150℃で行う
のが好ましい。また、重合温度が85℃以上の場合は、
加圧下で行うのが好ましい。 [001312段目の重合性単量体の添加は1段目の単
重体の重合率が70重量%以上、特に90重量%以上と
なったところで行われるのが好ましい。70重量%未満
で添加した場合は、分子量分布が狭くなり特異性を十分
に上げることができなくなる。 [0014]1段目で生成させる低分子量の重合体は、
数平均分子量が5000〜5万であるのが好ましい。5
000未満では、担体の保存安定性が低下し、5万を超
えると非特異反応が生じてくる。 [0015]なお、本発明でいう分子量は、ゲルパーミ
ェーションクロマトグラフィー法により測定し、標準ポ
リスチレン検量線を用いて換算した値である。2段目の
重合性単量体の添加は徐々に滴下しても良いし、比較的
高速撹拌下で一度に仕込んでも良い。 [001611段目の重合性単量体と2段目の重合性単
量体の比率は、使用する連鎖移動剤や重合開始剤の量や
重合温度によって異なるが、1段目/2段目=042〜
5.0(重量比)であるのが好ましい。 [0017]上記乳化分散における撹拌混合は、普通の
撹拌機を用いて比較的高速で撹拌してもよいが、ホモミ
キサー等を使用して高速剪断による撹拌により行うのが
好ましい。 [0018]2段目の乳化重合は、重合率が99重量%
以上になるまで進めるのが好ましく、特に99.9重量
%以上になるまで進めるのが好ましい。重合率が低く、
残存重合性単量体が多くなると、保存安定性の低下や担
体粒子のセルへの付着が生じる傾向がある。重合率が低
く、特に残存重合性単量体が多くなると、トナーの特性
、特に保存安定性が劣る傾向がある。 [0019]また、得られる乳化重合体粒子のガラス転
移温度は、好ましくは60〜150℃、特に好ましくは
80〜120℃である。ガラス転移温度が低すぎると、
保存安定性が低下しやすく、高すぎると凝集が低下しや
すくなる。ガラス転移温度の調整は、主に使用する重合
性単量体の選択により行うことができる。 [00201以上のように、2段で乳化重合して得られ
る乳化重合体粒子は、分子量分布の広いものとなるが、
全体として数平均分子量(Mn)が好ましくは5000
以上、特に好ましくは1万以上、分子量分散度(M量平
均分子量/数平均分子量、Mw/Lin)が好ましくは
3以上に調整される。 [0021]ここで数平均分子量が5000未満では、
試薬中の担体の安定性が低下したり、セルへの付着が生
じ、分子量分散度が3未満では、非特異反応が増加する
。 [0022]また、得られる乳化重合体粒子の平均粒径
(数平均粒径)は、20〜500 nmに調整されるの
が好ましい。この範囲外では、免疫試薬用の担体粒子と
しては適さない。こうして得られる乳化重合体粒子は、
免疫試薬用担体とされる。 [00231次に、本発明において、乳化重合に使用す
る材料について説明する。本発明に使用する重合性単量
体としては、スチレン、0−メチルスチレン、m−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、p−エチルスチレン
、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン
、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルス
チレン、p−n〜オクチルスチレン、p−n−ノニルス
チレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルス
チレン、n−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン
、p−クロロスチレン、3,4−ジクロロスチレン等の
スチレン及びスチレン誘導体、エチレン、プロピレン、
ブチレン、イソブチレン等のエチレン性不飽和モノオレ
フィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、
フッ化ビニル等のハロゲン化ビニル類、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビ
ニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル
酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ド
デシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ス
テアリル、アクリル酸2−クロロエチル、アクリル酸フ
ェニル、α−クロロアクリル酸メチル、メタクリル酸メ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸nブチル、
メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸)ェニル、
アクリル酸ジメチルアミンエチルメタクリル酸ジメチル
アミノエチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エ
ステル類、アクリロニトリル、メタクリロニトJル、ア
クリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸2−ヒド
ロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、メ
タクリル酸2−ヒドロキシプロピル等のアクリル酸若し
くはメタクリル酸の誘導体、場合によってはアクリル酸
、メタクリル酸、マレイン酸、フマール酸等も使用でき
る。また、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類、
ビニルメチルケトン、ビニルへキシルケトン、メチルイ
ソプロペニルケトン等のビニルケトン等のビニルケトン
類、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N
−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等のN−ビ
ニル化合物、ビニルナフタリン等を1種若しくは2種以
上組合せて使用できる。 [0024]また、本発明の重合性単量体として、架橋
剤となる重合性の二重結合を2個以上有する化合物を一
部用いることもできる。例えば、ジビニルベンゼン、ジ
ビニルナフタリン及びそれらの誘導体のような芳香族ジ
ビニル化合物、エチレングリコールジメタクリレートジ
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールトリアクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート等のジエチレン性カルボン酸エステル、
N、N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニ
ルスルファイト等のすへてのジビニル化合物及び3個以
上のビニル基を持つ化合物等を単独又は混合物として使
用できる。架橋剤の使用量は、重合性単量体の総量に対
して0〜20重量%であるのが好ましく、特に0〜5重
量%であるのが好ましい。これらの中では、特にスチレ
ンモノマーが緒特性に優れるので好ましく使用される。 [0025]乳化重合に使用される水性媒体は、主に、
水である。上記重合性単量体と水性媒体との割合は、前
者/後者の重量比で60/40〜10/90であるのが
好ましい。この割合が大きすぎると、乳化重合しにくく
なり、小さすぎると、収率が低下する。 [0026]乳化剤としては、アニオン系界面活性剤、
カチオン系界面活性剤、両性イオン界面活性剤及びノニ
オン系界面活性剤を使用することができる。 [0027]アニオン系界面活性剤としては、オレイン
酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸塩、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル
硫酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
リンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸、アルキ
ルリン酸エステル塩、ナフタリンスルホン酸ホルマリン
縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等
がある。 [00281ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェノールエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシソルビ
タン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、グリセリン、脂肪酸エステル、オキシエチレン−オ
キシプロピレンブロックポリマー等がある。 [0029]力チオン系界面活性剤としては、ラウリル
アミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等のア
ルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
リド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド等の
第四級アンモニウム塩がある。 [00301両性イオン界面活性剤としては、ラウリル
1へりメチルアンモニウムクロリド等がある。 [00311乳化剤の使用量は、重合性単量体の総量に
対して0.01〜10重鳳%、特に、0.5〜5重量%
であるのが好ましい。乳化剤の使用量が少なすぎると、
安定な乳化重合が困難になる。また、多すぎると、得ら
れる免疫試薬の感度が低下する。 [00321安定化剤としては、ポリビニルアルコール
、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性高分子
物質があり、これらは、重合性単量体に対して0〜1重
量%使用されるのが好ましい。 [00331本発明に使用しうる重合開始剤としては、
例えば過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アン
モニウム等の過硫酸塩、過酸化水素、4,4′−アゾビ
スシアノ吉草酸、2.2′−アゾビス(2−アミジノプ
ロパン)二塩酸塩、t−ブチルヒドロペルオキシド、ク
メンヒドロペルオキシド等の水溶性重合開始剤を用いる
のが好ましい。特に、過硫酸塩を用いた場合には、開始
活性部位となるサルフェートアニオンラジカル(SO2
−)がモノマー表面に存在し、5O4−基の親水性及び
帯電により粒子が安定化され、比較的均一な粒径を有す
る乳濁液が得られやすい。重合開始剤の使用量は、重合
性単量体に対して0.01〜5重量%であるのが好まし
い。特に0.1〜3重量%であるのが好ましい。重合開
始剤が少なすぎると、重合性単量体が完全に重合せず、
粒子中に残り、試薬の特性を悪くする。また、多すぎる
と、分解残渣が試薬の特性に影響を与える。 [00341重合開始剤として、過酸化ベンゾイル、過
安息香酸tert−ブチル等の過酸化物、アゾビスイソ
ブチロニトリル、アゾビスイソブチルバレロニトリル等
のアゾ系化合物等の油溶性の重合開始剤を併用すること
ができる。油溶性重合開始剤は、水溶性の重合開始剤に
対して100重量%以下で使用されるのが好ましい。 [0035]上記の水溶性重合開始剤は、還元剤と組合
せて使用しても良い。還元剤としては、メタ重亜硫酸ナ
トリウム、塩化第−鉄等、一般に知られているものを使
用することができる。還元剤は、必ずしも使用する必要
はないが、使用するときは、水溶性の重合開始剤に対し
て当量以下で使用するのが好ましい。 [0036]連鎖移動剤としては、t−ドデシルメルカ
プタン等のアルキルメルカプタン、ジイソプロビルキサ
ントゲシ等の低級アルキルキサントゲン類、四塩化炭素
、四臭化炭素等があり、重合性単量体に対して0〜20
重鳳%使用するのが好ましい。 [0037]続いて、本発明の免疫試薬について説明す
る。得られた免疫試薬用担体をまず希釈し、固形分が0
.1〜5重量%、特に0.5〜2重量%とするのが好ま
しい。また、必要に応じて透析操作を行い、不要な重合
開始剤残渣等のイオン類を除去する。 [0038]希釈液にはリン酸緩衝液等の各種緩衝液を
用い、必要に応じ牛血清アルブミン等の蛋白質、塩化ナ
トリウム等の塩類、アジ化ナトリウム等の防腐剤を添加
する。 [0039]次いで、抗原又は抗体を感作するが、用い
る抗原や抗体の種類や量に制限はない。感作の方法は、
常法に従って行うことができる。例えば、抗原又は抗体
液とラテックス液を混合し10〜37℃で3〜180分
間撹拌した後−晩インキユベーションし、遠心して上清
を捨て、緩衝液で再分散させる。以上のようにして得ら
れる免疫試薬は目的とする抗原又は抗体の検出又は定量
を免疫比濁法により行う試薬として使用される。 (00401(実施例) 次に、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
により限定されるものではない。実施例中、 「%」は
、特に断らない限り、 「重量%」を意味する。 [00411(1)乳化重合液の製造 (a)実施例1〜3;31のステンレスビーカーで、イ
オン交換水1300g中に、乳化剤としてアニオン性界
面活性剤であるドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
6gを溶解して水溶液とした。 [0042]次いで、1段目として、スチレン210g
を、乳化剤等の水溶液に加え、ホモミキサーで300O
rpmの回転数で1分間乳化させて、プレエマルジョン
を得た。 [00431次いで、撹拌器、窒素導入口、温度計及び
コンデンサを付けた31の4つロセパラプルフラスコに
プレエマルジョンを移し、窒素気流下で、フラスコの温
度を80℃に上げ、これに重合開始剤として過硫酸ナト
リウム6g(重合性単量体11あたり約0.13モル)
を加え、温度100℃(過硫酸ナトリウム半減期88分
)で30分間重合させた。30分後に2段目としてさら
にスチレン210gを加えて表1に示す所定の温度で5
時間重合させた後、冷却して乳化重合液を得た。 [0044]  (b)比較例1〜3;スチレンの量を
420gとした他は(a)に示したと同じ方法で得たプ
レエマルジョンを31の4つロセパラブルフラスコに移
した後重合開始剤として過硫酸ナトリウム6gを加え、
各々表1に示す所定の温度で5時間重合させ、冷却して
乳化重合液を得た。 [0045]  (2)感作工程 上記各重合液と0.05Mグリシン、水酸化ナトリウム
緩衝液(pH8,50)40mlを遠心管に入れ、ヒト
γ−グロブリンを加えて2mg/ml液とし、更に各重
合液1mlを加え、10分間振とうした後、37℃の恒
温槽で一晩インキユベーションした。翌日280Orp
mで遠心して上清を捨て、再び0.05Mグリシン、水
酸化ナトリウム緩衝液(pH8,50)40mlを加え
、免疫比濁用試薬を得た。 [0046]  (3)試薬の評価 塩化ナトリウム1%、ポリエチレングリコール6000
1%、牛血清アルブミン0.1%含有の0.05Mリン
酸緩衝液(pH6,5)を作成して希釈液とした。 [0047]まず反応キュベツトに試料(リュウマチ患
者又は健常人血清)3ml及び希釈液350m1を加え
、混合撹拌後37℃で5分間加温した後、波長570n
mにおける吸光度(A1)を求めた。次に、得られた免
疫比濁用試薬50μIを加え37℃で5分間保持した後
波長570nmにおける吸光度(A2)を求めた。求め
た吸光度の差から式(A2  AI X 353/ 4
03)[353/403は容量差を補正するための係数
、係数=(検体量+希釈液量)/(検体量+希釈液量+
試薬液量)1によって求めた値をその試料の吸光度とし
た。なお測定には日立736形自動分析機((株)日立
製作新製)を用い、70 I U/m Iの標準血清を
用いて検量線を作成し、30ItJ/m1以上を陽性、
301 U/m 1未満を陰性として判断した。即ち、
前記式で求めた試料の吸光度> (30/70)X (
標準血清の吸光度)の場合を陰性とした。なおこれらの
吸光度は試薬ブランクとして生理食塩水の吸光度を測定
した吸光度から差し引いたものである。 [0048]実施例1〜3及び比較例1〜3の乳化重合
液配合、ゲルパーミェーションクロマトグラフィーによ
り標準ポリスチレンによる検量線を用いて得られた分子
量、乳化重合体粒子の平均粒径(コールタ−エレクトロ
ニクス(株)製、N4Mサブミクロン粒子分析装置によ
る)及び評価結果を表1に表す。 [00491ここで、陽性一致率とはリュウマチ患者2
0名の血清での陽性率、陰性一致率とは健常人20名の
血清での陰性率、保存安定性とは37℃で1週間保管し
た後の陽性一致率及び陰性一致率である。 [00501
【表1] [00511 【発明の効果】本発明により、2段の乳化重合によって
製造された分子量分布の広い乳化重合体粒子を含む免疫
試薬用担体を使用すると、凝集感度、特異性、保存安定
性、セル付着防止効果に優れた免疫試薬を得ることがで
きる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重合性単重体を2段で乳化重合する方法で
    あって、まず1段目として重合開始剤を重合性単量体1
    1当り0.005モル以上用い、かつ該重合開始剤の分
    解の半減期が2時間となる温度以上の温度で重合させて
    、低分子量体の重合体を得、次いで、2段目として重合
    性単量体を添加し、1段目よりも0〜50℃低い温度で
    重合を行い、1段目で得られる重合体より高分子量の重
    合体を生成させることにより分子量分布の広い乳化重合
    体粒子を得ることを特徴とする免疫試薬用担体の製造方
    法。
  2. 【請求項2】得られる乳化重合体粒子の平均粒径が20
    〜500nmであることを特徴とする請求項1記載の免
    疫試薬用担体の製造方法。
  3. 【請求項3】得られる乳化重合体粒子の数平均分子量が
    5000以上、分子量分散度が3以上である請求項1ま
    たは2記載の免疫試薬用担体の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2または3記載の製造方法によ
    り得られる免疫試薬用担体に抗原又は抗体を感作して得
    られる免疫試薬。
JP40043890A 1990-12-05 1990-12-05 免疫試薬用担体の製造方法及び免疫試薬 Pending JPH04208861A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998016561A1 (fr) * 1996-10-11 1998-04-23 Nippon Carbide Kogyo Kabushiki Kaisha Polymere obtenue par un procede de polymerisation en emulsion

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