JPH042081B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、繊維セメント板のプレス装置であつ
て、繊維セメント板がまず繊維セメントマツトの
形で、両側に操作区分を備えた支持プレートの中
央に載せられ、かつ搬送装置を用いてプレスのプ
レス箇所へ移動させられ、次いでプレスされた板
として支持プレートに載せられたままプレス箇所
から搬出される形式のものに関する。

従来の技術 繊維セメント板の今日一般的な連続製造プロセ
スにおいては、予備成形された繊維セメントマツ
トが供給される支持プレート上に移される。繊維
セメントマツトの積み込まれた支持プレートはプ
レスのプレス箇所へ搬送され、そこで位置決めさ
れ、繊維セメントマツトと一緒にプレスされる。
プレス過程の後に、支持プレートはプレス成形さ
れた繊維セメント板と一緒にプレス箇所から搬出
される。次いで、繊維セメント板が支持プレート
から外され、空の支持プレートがプレス装置の始
端部へ戻されて、そこで新たに繊維セメントマツ
トを積み込まれる。通常は、所定の数の支持プレ
ートが連続製造プロセス内を例えば毎秒3mの速
度で、かつ例えば12秒間隔で循環させられる。こ
のようなプレス装置は自動的に作動し、安全上の
理由から操作員の手動操作は排除されている。長
い時間に亘る中断のない製造作業が要求されてい
る。これに相応して支持プレートの搬送の確実性
に対し、高い要求が課せられ、特にプレス装置の
処理ステーシヨン若しくは操作ステーシヨンにお
ける正確な位置決めは重要である。支持プレート
の正確な搬送は、循環される支持プレートが主に
プレスの際に損傷せしめられかつ程度の差こそあ
れ変形せしめられた状態で搬送されねばならない
ことに基づき保証されにくい。

牽引チエーンを用いて支持プレートの搬送を行
うことが試みられている。しかしながら牽引チエ
ーンによる搬送は満足できるものではない。チエ
ーンリンク間の主に摩耗により増大する予測不能
な異なる遊びに基づき、１対の牽引チエーンをす
べての点（すべてのチエーンリンク）で同期させ
ることは技術的に不可能である。さらに、損傷せ
しめられ多くの場合平らでない支持プレートが煩
雑なグリツパを用いて牽引チエーンに保持されね
ばならない。このような搬送装置においては、正
確な位置決めはほとんど不可能であり、しばしば
支持プレートが搬送路に対して傾けられることに
なる。このような理由から、プロセス経過が妨げ
られ、製造が中断されて、障害若しくは障害の原
因が取り除かれねばならない。

また、一般的なコンベヤベルトを備えた搬送装
置を用いる場合にも同じような問題が生じる。こ
の場合には、対を成すコンベヤベルトの互いに同
期的な並列走行は、駆動装置とコンベヤベルトと
の間の避けられないスリツプに基づき達成されな
い。

２つのステーシヨン間を往復する台車から成る
搬送装置も、例えばドイツ連邦共和国特許出願公
開第3146813号明細書により公知である。しかし
ながらこのような搬送装置は技術的に高価であ
る。

発明が解決しようとする問題点 本発明の課題は、前述の公知技術の欠点を取り
除き、プレス装置の支持プレートのための搬送装
置の搬送路のすべての点を確実に同期させて、支
持プレートを正確な位置で搬送できるようにする
ことである。特にこの場合、搬送しようとする支
持プレートの傾き若しくは滑りが避けられ、これ
によつて個別の処理ステーシヨン若しくは操作ス
テーシヨン内での支持プレートの正確な位置決め
が保証されるようにしたい。

問題点を解決するための手段 前記課題を解決するために本発明の構成では、
繊維セメント板と一緒に支持プレートを受容する
ために搬送装置がプレス箇所に沿つて互いに平行
に延びる２つのコンベヤベルトを有しており、コ
ンベヤベルト間の相対的な間隔及びコンベヤベル
トの幅がコンベヤベルト上に載せて搬送される支
持プレートの操作区分間の間隔及び操作区分の幅
に相応しており、両方のコンベヤベルトが該コン
ベヤベルトに対して不動にかつ長手方向に一様な
間隔で連続的に設けられた互いに同じ係合部を備
えており、コンベヤベルトに所属して配置された
駆動装置がコンベヤベルトの係合部に対応して形
成されかつ該係合部に係合する係合部材を備えて
いて、両方のコンベヤベルトを同期的に、即ち同
時にかつ同速度で運動させるようになつている。

発明の効果 支持プレートのための搬送装置に、長手方向に
一様な間隔で連続的に設けられた互いに同じ係合
部を備える２つのコンベヤベルトを用いて、両方
のコンベヤベルトを該コンベヤベルトの係合部に
対応して形成された係合部材によつて駆動するよ
うにしたことに基づき、搬送装置の搬送路のすべ
ての点での同期性が確実に保証されると共にコン
ベヤベルトと駆動部との間のスリツプが避けら
れ、ひいては支持プレートの傾き若しくは滑りが
避けられ、支持プレートが正確な位置で支障なく
搬送できるようになつた。

本発明の有利な実施態様では、コンベヤベルト
が歯付きベルトとして構成されており、歯付きベ
ルトの一様な間隔で連続的に設けられた歯が係合
部を形成しており、駆動装置の係合部材が歯付き
ベルトの歯ピツチ及び歯形に対応して形成された
駆動歯車から成つている。

実施例 繊維セメント板１（第２図）をプレス成形する
ためのプレス装置（第１図）においては、繊維セ
メント板１がまず繊維セメントマツトの形で支持
プレート２上に載せて搬送されるようになつてお
り、このために支持プレートは両側に操作区分３
を備えており、繊維セメント板は操作区分３間に
位置している。支持プレート２は繊維セメント板
１によつて覆われる区分を、プレスの際に繊維セ
メントマツトから押し出される液体の導出のため
にパーフオレーシヨンされている。波形の繊維セ
メント板をプレス成形する場合には、支持プレー
ト２は繊維セメント板によつて覆われる区分、す
なわち繊維セメント板を支持する区分を波形に構
成されている。両側の操作区分３は平らであつ
て、かつ同一平面内に位置している。

支持プレート２が繊維セメントマツトと一緒に
搬送装置６によつてプレス５のプレス箇所４内へ
搬送され、次いでプレス過程の終了の後に繊維セ
メント板１と一緒にプレス箇所４から搬出され
る。

プレス箇所はプレスプランジヤ７によつて形成
されており、プレスプランジヤは所定の大きさの
繊維セメント板１を覆うものであり、従つて支持
プレート２の操作区分３はプレス箇所ではプレス
箇所の外側にかつプレス箇所に沿つて平行に位置
するように配置されている。

特に第２図から明らかなように、個々の支持プ
レート２を繊維セメント板１と一緒に受容するた
めに搬送装置６は２つのコンベヤベルト８を有し
ている。コンベヤベルトは互いに平行にプレス箇
所４に沿つてプレス５を通つて走行する。コンベ
ヤベルト８間の間隔及びコンベヤベルトの幅は、
支持プレート２の両側の操作区分３間の間隔及び
操作区分の幅に相応している。両方のコンベヤベ
ルト８は長さに亘つて一様な間隔で連続的に設け
られた互いに同じ係合部９を備えている。コンベ
ヤベルト８を駆動するための駆動装置１０が、コ
ンベヤベルトの係合部に対応して形成されかつ該
係合部に係合する係合部材１１を有している。駆
動装置１０はコンベヤベルト８を同期的に運動さ
せるように構成されている。すなわち駆動装置は
両方のコンベヤベルト８を同じ速度でかつ同時に
運動させる。

第２図に示してあるように、図示の実施例では
コンベヤベルト８は歯付きベルトとして構成され
ており、歯付きベルト８の長さに亘つて規則的に
配置された歯が係合部９を形成している。駆動装
置１０の係合部材１１が実施例では駆動歯車とし
て構成されており、駆動歯車１１の歯が歯付きベ
ルト８の歯のピツチ及び歯形に合わせて形成され
ている。歯付きベルト８は第２図から明らかなよ
うに一方の側にのみ歯を備えていて、他方の側を
平滑にしてある。歯付きベルト８の歯の付けられ
た側が搬送しようとする支持プレート２に向けら
れており、支持プレート２が歯付きベルト８上に
自由に載せて搬送される。

歯付きベルト８を完全に滑りのないように駆動
するために、歯付きベルト８が２つの転向ローラ
１２を用いて駆動歯車１１の回りにループを描く
ように案内されている。この場合、180゜の巻掛け
が生じる。転向ローラ１２は歯付きベルト８のた
めの緊定ローラとしても作用する。

補強されたプラスチツクから成る歯付きベルト
が、支持プレートのための搬送装置への使用に最
も適している。歯付きベルトの平滑な側は、歯付
きベルトを案内するために設けられて例えばプラ
スチツクから成るガイドプレート１３に対して良
好な滑り特性を生ぜしめるものでありたい。この
ような歯付きベルトは市販されている。液体膜、
例えばハイドロスタテイツク的に形成された液体
層を歯付きベルト８とガイドプレート１３との間
に設けて、摩耗のない案内を行うことも可能であ
る。

対を成していて互いに協働する両方の歯付きベ
ルトを同期させることは、該歯付きベルトに所属
の両方の駆動歯車を駆動モータＭに連結された共
通の１つの軸によつて駆動することに基づき簡単
な形式で達成される。

本発明に基づく搬送装置においては、両方の歯
付きベルト８が完全に同期してかつ同時に運動さ
せられる。すなわち、一方の歯付きベルトが他方
の歯付きベルトに対して一部分を瞬間的にずれさ
れるようなことすら生じない。繊維セメント板１
を積まれていて比較的に重い支持プレート２は歯
付きベルト上に自由にしかしながら滑らないよう
に載つている。

コンベヤベルト８と支持プレート２との間の付
着力を高めるために、コンベヤベルト８と支持プ
レート２の操作区分３との互いに向き合つて接触
する面が滑りにくい面として構成されていてよ
く、これによつてコンベヤベルト上での支持プレ
ートの確実にスリツプのない保持作用が得られ
る。

搬送過程を搬送路の個々の搬送路区分で異なら
せかつ所望の形式で制御するために、搬送装置６
が３つの搬送路区分、すなわちプレス５を通つて
延びる搬送路区分６¹、プレスの上流側に接続さ
れかつ待機ステーシヨンとして役立つ搬送路区分
６²、及びプレスの下流側に接続されかつ受け取
りステーシヨンとして役立つ搬送路区分６³に分
割されている。各搬送路区分６¹，６²，６³はそ
れぞれ１対のコンベヤベルト８¹，８²，８³を有
している。各対のコンベヤベルトは搬送路区分毎
にそれぞれ制御可能及び調節可能な固有の駆動装
置１０¹，１０²，１０³を備えている。各駆動装
置は制御可能及び調節可能な固有の直流モータＭ
を用いて駆動される。

第１図に有利な実施例として示すプレス装置
は、上下に配置された２つのプレス箇所４¹，４²
を備えたプレス５を装備している。このようなプ
レスは１回の作業行程で一度に２枚の繊維セメン
ト板をプレスする。各プレス箇所４¹，４²にはそ
れぞれ搬送装置６が配属されている。プレスへの
支持プレート２、ひいては繊維セメントマツトの
搬送は上段と下段とで同時にかつ同じサイクルで
行われる。上段の搬送装置は図面には鎖線で示し
てある。

予備成形された繊維セメントマツトは供給ステ
ーシヨン１４内で支持プレート上に積み込まれ
る。この場合、支持プレートは供給ステーシヨン
のコンベヤベルト１５上に載つていて、そこで待
機して、繊維セメントマツトを積み込まれる。

プレスして完成した繊維セメント板は支持プレ
ートから図面で左の取り出しステーシヨン１６内
へ取り出されて、取り出しステーシヨンのコンベ
ヤベルト１７上に積み込まれる。供給ステーシヨ
ン若しくは取り出しステーシヨンのコンベヤベル
ト１５，１７は搬送装置の下段のレベルに位置し
ている。

繊維セメンマツトを積み込まれて供給ステーシ
ヨンから到来する支持プレートは、１つおきに下
段のコンベヤベルトのレベルから上段のコンベヤ
ベルトのレベルへ持ち上げられ、プレス行程の終
了の後に下段のコンベヤベルトのレベルに降ろさ
れる。このような昇降過程は待機ステーシヨンと
しての搬送路区分６²及び受け取りステーシヨン
としての搬送路区分６³で行われる。待機ステー
シヨン若しくは受け取りステーシヨンとして用い
られる搬送路区分が第３図に詳細に示してある。
上段のコンベヤベルト８はフレーム２０に側方向
に移動可能に支承されており、その結果上段のコ
ンベヤベルト間の間隔が支持プレートの幅を越え
て広げられる。上段のコンベヤベルト間の間隔を
広げた状態で、支持プレートが垂直方向に搬送さ
れて、下段のコンベヤベルトから上段のコンベヤ
ベルトへ若しくは逆に上段のコンベヤベルトから
下段のコンベヤベルトへ移される。支持プレート
の垂直方向の搬送は水平な昇降テーブル２１を用
いて行われ、昇降テーブルは昇降装置２２によつ
て上段のコンベヤベルトのレベルの上側の上方位
置と下段のコンベヤベルトのレベルの下側の下方
位置とへ移動させられるようになつている。

図示の実施例のプレス装置は、次の操作段階で
作動する： １番目の支持プレートが供給ステーシヨンのコ
ンベヤベルト１５上に載つていて、繊維セメント
マツトを積み込まれる。

コンベヤベルト１５及び該コンベヤベルトに続
くコンベヤベルト８²を同時に運動させて、支持
プレートが待機ステーシヨンとしての搬送路区分
６²内で下段のコンベヤベルト８²上へ搬送され
る。

昇降テーブル２１は下方位置を占めている。

搬送路区分６²の上段のコンベヤベルトがコン
ベヤベルト間の間隔を広げられ、第３図の右上に
示す位置を占め、その結果支持プレートが上段の
コンベヤベルト間を通して垂直方向に搬送可能に
なる。

昇降テーブル２１が上方位置へ移動して、支持
プレートを上段のコンベヤベルトのレベルの上側
へ持ち上げる。

搬送路区分６²の上段のコンベヤベルトがもと
の（間隔の狭い）位置へ戻され、支持プレートの
操作区分の下側に位置する。この状態が第３図左
上に示してある。

昇降テーブル２１が下方位置へ戻され、１番目
の支持プレートが搬送路区分６²の上段のコンベ
ヤベルト上に載せられる。

その間に繊維セメントマツトを積み込まれた２
番目の支持プレートが搬送路区分６²の下段のコ
ンベヤベルト上へ到来する。

プレス５のプレス箇所４¹，４²が開かれる。

搬送路区分６¹，６²の両方の段のコンベヤベル
ト８¹，８²を同時に運動させることによつて、繊
維セメントマツトを積み込まれている１番目及び
２番目の支持プレートが所属のプレス箇所４¹，
４²内に位置決めされる。

プレス行程が行われて、プレス箇所４¹，４²が
開かれる。

搬送路区分６¹の両方の段のコンベヤベルト８¹
と該コンベヤベルトに続くコンベヤベルト８³と
を同時に運動させることによつて、１番目及び２
番目の支持プレートが同時に受け取りステーシヨ
ンとしての搬送路区分６³内へ走行させられる。
１番目及び２番目の支持プレートを搬送路区分６
^３へ走行させると同時に、搬送路区分６¹，６²の
両方の段のコンベヤベルト８²，８¹が待機してい
た次の２つの支持プレートをプレス箇所４¹，４²
へ搬送する。

受け取りステーシヨンとしての搬送路区分６³
の下段のコンベヤベルト上にある支持プレート
が、該搬送路区分の下段のコンベヤベルト８³と
該コンベヤベルト８³に続くコンベヤベルト１７
とを同時に運動させることによつて取り出しステ
ーシヨン１６内へ走行させられて、プレス成形さ
れた繊維セメント板が支持プレートから取り除か
れる。

空の支持プレートが別の搬送路（図示せず）を
介して供給ステーシヨン１４へ送られる。

受け取りステーシヨンとしての搬送路区分６³
内の昇降テーブル２１が上方位置へ移動して、従
つてこれまで搬送路区分６³の上段のコンベヤベ
ルト上に載つていた支持プレートを持ち上げる。

支持プレートの除かれた上段のコンベヤベルト
がその間隔を広げられ、昇降テーブル２１が昇降
テーブル上にある支持プレートと一緒に下方位置
へ戻される。これによつて、支持プレートが搬送
路区分６³の下段のコンベヤベルト８³上に移され
る。

搬送路区分６³の上段のコンベヤベルトがその
間隔を狭められ、別の支持プレートを載せられる
ようになる。

搬送路区分６³の下段のコンベヤベルト８³と該
コンベヤベルトに続くコンベヤベルト１７を同時
に運動させることによつて、上段のコンベヤベル
トから下段のコンベヤベルトへ移された支持プレ
ートが取り出しステーシヨン内へ走行させられ、
繊維セメント板の取り除かれた後に空の支持プレ
ートが前に述べたように別の搬送路を介して供給
ステーシヨン１４へ戻される。

プレス装置は連続的に作動し、かつ支持プレー
トの前述の搬送はプレス５のサイクルと同期させ
て制御される。供給ステーシヨン１４内での支持
プレートへの積み込みと取り出しステーシヨン１
６内での支持プレートからの取り除きが半サイク
ル内で行われる。搬送路区分６²若しくは６³内で
の一方の段のコンベヤベルトから他方の段のコン
ベヤベルトへの支持プレートの移し作業も、半サ
イクルの時間区分内で行われる。

供給ステーシヨン１４及び取り出しステーシヨ
ン１６内の搬送装置、すなわちコンベヤベルト１
５，１７及び駆動装置１８，１９も本発明に基づ
いて構成されている。同じ手段を用いて、空の支
持プレートの戻し搬送も行われる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すものであつて、第
１図はプレス装置の概略的側面図、第２図は搬送
装置の部分斜視図、第３図は待機ステーシヨン若
しくは受け取りステーシヨンとしての搬送路区分
の端面図である。 １……繊維セメント板、２……支持プレート、
３……操作区分、４，４¹，４²……プレス箇所、
５……プレス、６……搬送装置、６¹，６²，６³
……搬送路区分、７……プレスプランジヤ、８，
８¹，８²，８³……コンベヤベルト（歯付きベル
ト）、９……係合部、１０，１０¹，１０²，１０³
……駆動装置、１１……係合部材（駆動歯車）、
１２……転向ローラ、１３……ガイドプレート、
１４……供給ステーシヨン、１５……コンベヤベ
ルト、１６……取り出しステーシヨン、１７……
コンベヤベルト、１８，１９……駆動装置、２０
……フレーム、２１……昇降テーブル、２２……
昇降装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 繊維セメント板のプレス装置であつて、繊維
   セメント板がまず繊維セメントマツトの形で、両
   側に操作区分３を備えた支持プレート２の中央に
   載せられ、かつ搬送装置６を用いてプレス５のプ
   レス箇所４内へ移動させられ、次いでプレスされ
   た板として支持プレート２に載せられたままプレ
   ス箇所から搬出される形式のものにおいて、繊維
   セメント板１と一緒に支持プレート２を受容する
   ために搬送装置６が、プレス箇所４に沿つて互い
   に平行に延びる２つのコンベヤベルト８を有して
   おり、コンベヤベルト８間の相対的な間隔及びコ
   ンベヤベルト８の幅がコンベヤベルト上に載せて
   搬送される支持プレートの操作区分３間の間隔及
   び操作区分の幅に相応しており、両方のコンベヤ
   ベルトが該コンベヤベルトに対して不動にかつ長
   手方向に一様な間隔で連続的に設けられた互いに
   同じ係合部９を備えており、コンベヤベルト８に
   所属して配置された駆動装置１０がコンベヤベル
   トの係合部９に対応して形成されかつ該係合部９
   に係合する係合部材１１を備えていて、両方のコ
   ンベヤベルト８を同期的に、即ち同時にかつ同速
   度で運動させるようになつていることを特徴とす
   る、繊維セメント板のプレス装置。 ２ コンベヤベルト８が歯付きベルトとして構成
   されており、歯付きベルトの一様な間隔で連続的
   に設けられた歯が係合部９を形成しており、駆動
   装置の係合部材１１が歯付きベルトの歯ピツチ及
   び歯形に対応して形成された駆動歯車から成つて
   いる特許請求の範囲第１項記載のプレス装置。 ３ 歯付きベルトの一方の面が歯を備えているの
   に対して、歯付きベルトの他方の面が平滑であ
   り、歯付きベルトの歯を備える面が、該歯付きベ
   ルト上に載せて搬送しようとする支持プレート２
   に向けられている特許請求の範囲第２項記載のプ
   レス装置。 ４ 歯付きベルトが係合部材１１を中心にループ
   を描くように２つの変向ローラ１２によつて案内
   されている特許請求の範囲第３項記載のプレス装
   置。 ５ 歯付きベルトが補強プラスチツクから成つて
   おり、歯付きベルトの平滑な面が歯付きベルトの
   平滑な面を支えるガイドプレート１３に対して良
   好な滑り特性を有している特許請求の範囲第３項
   記載のプレス装置。 ６ 搬送装置６が３つの区分に分割されており、
   ３つの区分がプレス５を通る搬送路区分６¹、こ
   の搬送路区分の上流側に配置されかつ待機ステー
   シヨンとして役立つ搬送路区分６²、及びプレス
   を通る搬送路区分６¹の下流側に配置されかつ受
   け取りステーシヨンとして役立つ搬送路区分６³
   から成つており、各搬送路区分６¹，６²，６³が
   それぞれ１対のコンベヤベルト８¹，８²，８³を
   有しかつ、それぞれ個別に制御可能並びに調節可
   能な固有の駆動装置１０¹，１０²，１０³を備え
   ている特許請求の範囲第１項記載のプレス装置。 ７ プレス５が上下に配置された２つのプレス箇
   所４¹，４²を有しており、各プレス箇所４¹，４²
   がそれぞれ固有の搬送装置６を備えている特許請
   求の範囲第１項から第６項までのいずれか１項記
   載のプレス装置。 ８ 両方の搬送装置６がそれぞれ待機ステーシヨ
   ン６²及び受け取りステーシヨン６³を有してお
   り、上側のプレス箇所４²に所属して配置された
   待機ステーシヨン及び受け取りステーシヨンのコ
   ンベヤベルト８が該コンベヤベルト間の相対的な
   間隔を支持プレート２の幅よりも大きくするため
   に側方へ移動可能に支承されており、上側のプレ
   ス箇所の待機ステーシヨン若しくは受け取りステ
   ーシヨンと下側のプレス箇所の待機ステーシヨン
   若しくは受け取りステーシヨンとが昇降装置２２
   によつて接続されており、支持プレート２が上側
   のプレス箇所に所属して配置された待機ステーシ
   ヨン若しくは受け取りステーシヨンのコンベヤベ
   ルト間の間隔を支持プレートの幅よりも大きくし
   た状態で該コンベヤベルト間を通して垂直方向に
   搬送されるようになつている特許請求の範囲第７
   項記載のプレス装置。 ９ 各駆動装置１０がそれぞれ個別に制御可能及
   び調節可能な固有の直流モータＭを備えている特
   許請求の範囲第１項から第８項までのいずれか１
   項記載のプレス装置。 １０ １対の歯付きベルトのための１対の駆動歯
   車が共通の駆動モータＭに連結された１つの軸に
   よつて同期的に駆動される特許請求の範囲第２項
   記載のプレス装置。 １１ コンベヤベルト８が搬送しようとする支持
   プレート２の操作区分３に向いた側に支持プレー
   ト２の相対的な滑りを阻止する滑らない表面を有
   しており、支持プレートの操作区分３の、コンベ
   ヤベルト８に向いた面が該面とコンベヤベルトの
   前記表面との滑りのない接触のために適切に形成
   された面から成つている特許請求の範囲第１項記
   載のプレス装置。