JPH0420390A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、洗濯物の布質も考慮した浴化を検知してその
洗濯物の量に見合った水量で最適な洗濯を行うことので
きる洗濯機に関する。

（従来の技術） 洗濯機において、洗濯物を効率よく、かつ確実に洗濯す
るためには、洗濯物の量及びその汚れ具合に応じた水量
、洗剤量、洗濯時間、洗濯回数及び水流等を適正に設定
することが必要である。

従来の洗濯機におけるこの水量の設定は、利用者の判断
に委ねられるか、又は洗い行程前に特別に布量検知行程
を設けて布量を検知し、その布量に応じて水位を自動的
に設定することが行われている。そして、この布量に応
じた水位設定は、４段階程度に段階的に行われている。

このため、この設定水位が一番「小」の水位でも、水量
に対し洗濯物が少な過ぎる場合等は洗濯物の布傷みが酷
くなる場合がある。これと逆に、一番ｒ大」の水位でも
、所定の容量以上の洗濯物が投入された場合など水量に
対して洗濯物が多過ぎる場合は、洗濯液上部に位置する
洗濯物は、洗濯液が行き渡りにくくなることから適正に
洗えない場合がある。また、布量検知により検知された
洗濯物の量が同一重量の場合でも、その洗濯物が、例え
ば毛布のような吸水性の大きい布質のものと、Ｙシャツ
等のように、これと比べて吸水性の少ない布質のものと
では、適正な洗濯を行うための必要水量は異なってくる
場合がある。しかし、従来の洗濯機では、布量検知行程
で布量を検知し、その布量に応じた水位を設定した後は
、その布量に対する適正水量を確認することがないので
、洗い、すすぎ行程が適切になされない場合がある。

（発明が解決しようとする課題） 従来の洗濯機は、布量検知行程で検知された布量に対し
、設定水位は４段階程度に段階的に設定されていたため
、一番「小」の設定水位でも水量に対し洗濯物が少な過
ぎる場合等は洗濯物の布傷みが酷くなる場合があり、一
番ｒ大」の設定水位でも水量に対して洗濯物が多過ぎる
場合は、洗濯液上部に位置する洗濯物は適正に洗濯がな
されない場合がある。また、布量検知行程で検知された
布量に対し水位設定が適切になされた場合でも、例えば
毛布等とＹシャツ等のように吸水性が異なる布質のもの
では、同一重量でも適正な洗濯を行うための必要水量は
異なる。しかし、布量検知行程て検知された布量に対し
一旦水位を設定した後は、布質が異なってもその洗濯物
に対する適正水量を確認することがないため、洗い、す
すぎ行程が適切になされない場合があるという問題があ
った。

そこで、本発明は、洗い、すすぎ行程において投入され
た洗濯物の布質も考慮した浴化を検出し、適正な洗濯を
確実に行うことができるとともに布傷みを防止すること
のできる洗濯機を提供することを目的とする。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 上記課題を解決するために、本発明は、第一に、洗濯物
の洗い或いはすすぎ行程において攪拌機構の攪拌による
洗濯槽内の気泡発生状態を検出する気泡検出手段と、洗
濯物の洗い或いはすすぎ行程中において前記攪拌機構の
停止後前記気泡検出手段の出力が平衡状態に達するまで
の時間から浴化を検出し該浴化に基づいて当該洗濯物の
容量に応じた水量を指令する制御手段とを有することを
要旨とする。

第二に、上記第一の構成において、前記気泡検出手段は
複数個設け、該複数個のうちの１個は発泡量に依存した
基準時間を検出する基準時間検出用とし、前記制御手段
は前記基準時間検出用気泡検出手段の出力が平衡状態に
達するまでの基準時間と該基準時間検出用気泡検出手段
以外の気泡検出手段の出力が平衡状態に達するまでの時
間とを比較して浴化を検出するように構成してなること
く・要旨とする。

（作用） 上記構成により、第一に、洗い行程前の布量検知行程に
より、洗濯槽内に予め水が入れられた後、攪拌機構によ
り洗濯物及び洗い液、すすぎ液（以下、洗濯液という）
が攪拌されると、洗濯液中に泡が生じ、攪拌機構が停止
されると、泡は水面に向って上昇する。洗濯物の容量に
対して入れられた水量が多い場合は、洗濯槽の水面付近
には洗濯物がないため強い水流が生じ水面付近で沢山の
泡が生じる。このため、泡が水面上に移動するのに時間
がかかり、また、洗濯槽下部で発生した泡は水面付近の
泡による上昇の妨害が多いため、気泡検出手段の出力が
平衡状態になるまでの時間が長くなる。一方、洗濯物の
容量に対して水量が少ない場合は、洗濯槽の水面付近は
洗濯物で覆われていてあまり水流が生じないため水面付
近ではあまり泡は生じない。このため、泡が水面上に移
動するのに時間がかからず、また、洗濯槽下部で発生し
た泡は水面付近の泡による上昇の妨害が少ないため、気
泡検出手段の出力が平衡状態になるまでの時間が短くな
る。また、洗濯物が例えば毛布等のように泡が立ちにく
い布質の場合にも、この時間は短くなる。上記の各場合
について求められた時間に基づいて制御手段で浴化が検
出され、これが、洗濯物の容量に対し適正水量である場
合の予め求められた適正浴化と比較され、洗濯物の容量
に対して洗濯液が少ない場合は給水指令が発せられ、洗
濯物の容量に対して洗濯液が多い場合は排水指令が発せ
られる。この結果、毛布等のように吸水性の大なろ布質
及びこれと比べてＹシャツ等のように吸水性の少ない布
質の何れの布質からなる洗濯物であっても、その布質ま
で考慮した適正な浴化て洗濯或いはすすぎ行程が実行さ
れて確実な洗濯がなされるとともに布傷み等が防止され
る。

第二に、気泡検出手段を複数個設け、その複数個のうち
の１個を発泡量に依存した基準時間を検出する基準時間
検出用きし、この基準時間検出用気泡検出手段の出力が
平衡状態に達するまでの基準時間と、他の気泡検出手段
の出力が平衡状態に達するまでの時間とを制御手段で比
較することにより、洗濯物の布質に加えて使用した洗剤
の種類及び洗濯物の汚れの度合等も考慮に入れた一層正
確な浴化が検出される。そして、この浴化に基づいて調
整された水量により洗濯或いはすすぎ行程が実行されて
一層確実な洗濯がなされるとともに、布傷み等が一層確
実に防止される。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図ないし第４図は、本発明の一実施例を示す図であ
る。第１図は洗濯機の全体的な概略構成を示しており、
同図において、１は洗濯機本体、２はサスペンション４
で弾性吊持された洗濯槽（以下、外槽ともいう）、３は
衣類を洗濯脱水する脱水槽を兼ねた洗濯槽（以下、内槽
ともいう）であり、その周壁側面には多数の水抜き用の
孔６が穿設されている。内槽３の底部には、衣類及び水
を攪拌する攪拌機構としてのパルセータ５が設けられて
いる。パルセータ５を駆動する機構部は駆動モータ８と
ブレーキ、クラッチ機構を内蔵したメカケース７で構成
されている。

洗濯機本体１の上部には、給水ホース９及び給水弁等が
内蔵された給水機構１１が設置され、外槽２の底部には
排水弁１２を有する排水ホース１３が取付けられている
。排水弁１２は洗濯行程、給水行程、すすぎ行程時は閉
じている。外槽２の側面上部の一部に透光性の材料が用
いられ、この部分に発光素子１４と受光素子１５とで構
成された気泡検出手段としての気泡検出装置１７が配設
されている。多数の水抜き用の孔６が穿設された内槽３
は、発光素子１４と受光素子１５との間に洗濯物が入り
込むのを防止する遮断部としての機能を有し、発光素子
１４と受光素子１５との間には、洗濯液のみが入り込む
ようになっている。第２図は、気泡検出装置１７の拡大
断面図であり、発光素子１４から出た光を受光素子１５
で受け、洗濯液の透過率を電圧に変換して気泡の有無を
検出している。また、洗濯機本体１の上部には、制御手
段としてのマイクロコンピュータ（以下、マイコンとい
う）を内蔵した電子回路ユニット１８が設置されている
。

第３図は、洗い行程前の布量検知行程等により、洗濯槽
２内に予め設定水位まで洗濯液が入れられた後の気泡検
出装置１７の出力とパルセータ５のｏｎ−ｏｆｆのタイ
ミングチャートを示している。

Ａは洗濯物の容量に対し水量が少ない場合の出力、Ｂは
洗濯物の容量に対し適正水量である場合の出力、Ｃは洗
濯物の容量に対して水量が多い場合の出力である。洗い
行程において、パルセータ５がｏｎＬ、て洗濯物及び洗
濯液が攪拌されている間は洗濯液中に泡が生じて、気泡
検出装置１７の出力に、泡が光路内で運動することによ
る交流成分と泡水体の減衰が共に含まれる。パルセータ
５がｏｆｆになって攪拌が停止すると泡は水面に向かっ
て上昇し気泡検出装置１７の出力は平衡に達する。洗濯
物の容量に対し適正水量であるＢの場合の平衡に達する
までの時間Ｔ２Ｂは実験により予め定められている。

Ａの場合、洗濯槽の水面付近は洗濯物で覆われていてあ
まり水流が生じないため水面付近ではあまり泡は生じな
く、泡が水面上に移動するのに時間がかからず、また、
洗濯槽下部で発生した泡は水面付近の泡による上昇の妨
害が少ないため、気泡検出装置１７の出力が平衡状態に
なるまでの時間Ｔ２ＡはＴ２Ｂと比べ短くなる。また、
毛布等のように、泡が立ちにくい布質の場合にも、この
時間Ｔ２Ａは短くなる。

Ｃの場合、洗濯槽の水面付近には洗濯物がないために強
い水流が生じ水面付近で沢山の泡が生じる。このため、
泡が水面上に移動するのに時間がかかり、また、洗濯槽
下部で発生した泡は水面付近の泡による上昇の妨害が多
いため、気泡検出装置１７の出力が平衡状態になるまで
の時間Ｔ２０は７２Ｂと比べ長くなる。気泡検出装置１
７の出力が平衡状態になるまでの時間Ｔ２と浴化との関
係の一例を第４図に示す。

このように、気泡検出装置１７の出力が平衡に達するま
での時間Ｔ２に基づいてマイコンで浴化を検出し、これ
をＴ２Ｂに対する浴化と比較し、洗濯物に対して水量が
少ない場合は、給水機構１１に指令を発して自動的に給
水を行う。ただし、洗濯機の大きさによりこれ以上給水
できない場合は、洗濯物が所定量以上であるため洗濯機
利用者に洗濯物を取出して貰う警報を行う。また、洗濯
物に対して水量が多い場合は、排水弁１２に指令を発し
て自動的に排水を行い、毛布等のように吸水性の大なろ
布質及びこれと比べてＹシャツ等のように吸水性の少な
い布質の何れの布質からなる洗濯物であっても、その布
質まで考慮した適正な浴化で洗濯を行なって布傷み等を
防止する。

次に、第５図及び第６図には、本発明の他の実施例を示
す。

上述のように、気泡検出装置１７の出力が平衡状態に達
するまでの時間から浴化を検出する場合において、用い
る洗剤の種類及び洗濯物の汚れの度合等により発泡量に
差が生じるため、これが浴化検出の誤差となる場合があ
る。この実施例は、この誤差発生を防止するようにした
ものであり、気泡検出装置を複数個設け、その複数個の
うちの１個は基準時間検出用とし、この基準時間検出用
気泡検出装置の出力が平衡状態に達するまでの基半時間
と、他の気泡検出装置の出力が平衡状態に達するまでの
時間とをマイコンで比較することにより、洗濯物の布質
に加えて洗剤の種類及び洗濯物の汚れの度合等も考慮に
入れた一層正確な浴化を検出するようにしたものである
。

第５図において、外槽２の底部の一部に透光性の材料が
用いられ、この部分に発光素子１４ａと受光素子１５ａ
とで構成された基準時間検出用の第１の気泡検出装置１
６が配設されている。また、外槽２の側面上部の部分に
発光素子１４ｂと受光素子１５ｂとで構成された第２の
気泡検出装置１７が配設されている。

第６図は、洗い行程前の布量検知行程等により、洗・濯
槽２内に予め設定水位まで洗濯液が入れられた後の第１
と第２の気泡検出装置１６．１７の出力とパルセータ５
のｏｎ−ｏｆｆのタイミングチャートを示している。前
述と同様に、Ａは洗濯物に対して水量が少ない場合の第
２の気泡検出装置１７の出力、Ｂは洗濯物に対して適正
水量である場合の第２の気泡検出装置１７の出力、Ｃは
洗濯物に対して水量が多い場合の第２の気泡検出装置１
７の出力である。

洗い行程において、パルセータ５がｏｎしている間は、
洗濯液中に泡が生じて、第１と第２の気泡検出装置１６
．１７の出力に、泡が光路内で運動することによる交流
成分と泡本体の減衰が共に含まれる。パルセータ５がｏ
ｆｆになると泡は水面に向って上昇し気泡検出装置の出
力は平衡に達する。第１の気泡検出装置１６の出力が平
衡に達するまでの時間は、洗濯槽２の底部に伝わるパル
セータ５の攪拌力は、洗濯物の影響が殆んどないため、
上記Ａ、ＢＳＣの何れの場合でも殆んど差がなく、Ｔｏ
ｌとなる。この時間Ｔｏ１を、洗剤の種類の違い及び洗
濯物の汚れの度合等による発泡力の差の補正、即ち基準
時間として用いる。洗濯物の容量に対し適正水量である
Ｂの場合の第２の気泡検出装置１７の出力が平衡に達す
るまでの時間Ｔ２Ｂと第１の気泡検出装置１６の出力が
平衡に達するまでの時間ＴＯ＋　とは実験により予め求
められ、両時間は、所定の関係にある。

そして、上記Ａ、Ｃの各場合における第２の気泡検出装
置１７の出力が平衡に達するまでの各時間Ｔ２Ａ及びＴ
２Ｃと第１の気泡検出装置１６の出力が平衡に達するま
での基準時間Ｔ０１とをマイコンで比較することにより
、それぞれ浴化を検出し、これを、上記のＴ２Ｂ及びＴ
Ｏ＋から求めた適正浴化と比較し、洗濯物に対して水量
が少ない場合は、自動的に給水を行う。また、洗濯物に
対して水量が多い場合は、自動的に排水を行い、洗濯物
の布質に加えて洗剤の種類及び洗濯物の汚れの度合等も
考慮に入れた一層正確な浴化て洗濯を行なって布傷み等
を防止する。

なお、上述の浴化センサとしての気泡検出装置を、洗い
、すすぎセンサとして併用してもよく、また、気泡検出
装置を超音波センサで構成し、気泡による超音波の減衰
を利用し、これに基づいて浴化を検出するようにしても
よい。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明によれば、第一に、洗濯物
の洗い或いはすすぎ行程において攪拌機構の攪拌による
洗濯槽内の気泡発生状態を検出する気泡検出手段と、洗
濯物の洗い或いはすすぎ行程中において攪拌機構の停止
後、気泡検出手段の出力が平衡状態に達するまでの時間
から浴化を検出し、この浴化に基づいて洗濯物の容量に
応じた水量を指令する制御手段とを具備させたため、例
えば毛布等のように吸水性が大で泡の立ちにくい布質及
びこれと比べて例えばＹシャツ等のように吸水性の少な
い布質の何れの布質からなる洗濯物であっても、その布
質まて考慮した適正な浴化て洗濯液の水量が調整されて
洗濯或いはすすぎ行程が行われるので、適正な洗濯を確
実に行うことができるとともに布傷み等を防止すること
ができる。

第二に、気泡検出手段を複数個設け、その複数のうちの
１個は発泡量に依存した基準時間を検出する基準時間検
出用とし、制御手段はその基準時間検出用気泡検出手段
の出力が平衡状態に達するまでの基準時間と他の気泡検
出手段の出力が平衡状態に達するまでの時間とを比較し
て浴化を検出するように構成したため、洗濯物の布質に
加えて使用した洗剤の種類及び洗濯物の汚れの度合等も
考慮した一層正確な浴化が検出されて適正な洗濯を一層
確実に行うことができるとともに布傷み等を一層確実に
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明に係る洗濯機の一実施例を
示すもので、第１図は全体構成を示す構成図、第２図は
気泡検出装置の構成を示す拡大図、第３図は気泡検出装
置の出力と攪拌機構のｏｎ−ｏｆｆとのタイミングを示
すタイミングチャート、第４図は気泡検出装置の出力が
平衡状態に達するまでの時間と浴化との関係を示す特性
図、第５図は本発明の他の実施例の全体構成を示す構成
図、第６図は上記能の実施例における気泡検出装置の出
力と攪拌機構のｏｎ−ｏｆｆとのタイミングを示すタイ
ミングチャートである。 ２：洗濯槽（外槽）、　　３：洗濯槽（内槽）、５：パ
ルセータ（攪拌機構）、 １６：基準時間検出用の気泡検出装置（気泡検出手段）
、 １７：気泡検出装置（気泡検出手段）、１８二制御手段
としてのマイコンが内蔵された電子回路ユニッ ト。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）洗濯物の洗い或いはすすぎ行程において攪拌機構
   の攪拌による洗濯槽内の気泡発生状態を検出する気泡検
   出手段と、洗濯物の洗い或いはすすぎ行程中において前
   記攪拌機構の停止後前記気泡検出手段の出力が平衡状態
   に達するまでの時間から浴化を検出し該浴化に基づいて
   当該洗濯物の容量に応じた水量を指令する制御手段とを
   有することを特徴とする洗濯機。
2. （２）前記気泡検出手段は複数個設け、該複数個のうち
   の１個は発泡量に依存した基準時間を検出する基準時間
   検出用とし、前記制御手段は前記基準時間検出用気泡検
   出手段の出力が平衡状態に達するまでの基準時間と該基
   準時間検出用気泡検出手段以外の気泡検出手段の出力が
   平衡状態に達するまでの時間とを比較して浴化を検出す
   るように構成してなることを特徴とする請求項１記載の
   洗濯機。