JPH04202749A - 超弾性合金線材の製造方法 - Google Patents

超弾性合金線材の製造方法

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JPH04202749A
JPH04202749A JP33655590A JP33655590A JPH04202749A JP H04202749 A JPH04202749 A JP H04202749A JP 33655590 A JP33655590 A JP 33655590A JP 33655590 A JP33655590 A JP 33655590A JP H04202749 A JPH04202749 A JP H04202749A
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岩井 博久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、真直性の優れた超弾性合金線材の製造方法に
関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
超弾性効果あるいは形状記憶効果を有するNi−T i
系合金線材は、カテーテル用ガイドワイヤ、アクチュエ
ーター用材料、バネ材などの用途に広く使用されている
これらの材料に用いられる合金線材は、上記の超弾性効
果などの特性の他にその特性を発揮し得るような線材と
してその真直性が要求される。
通常超弾性合金線材の真直性を得る製造方法としては、
直線状に成る大きさの張力をかけた状態で加熱炉中に装
入し加熱して直線状にする方法がある。
しかし、この方法では十分な真直性を得ることはできず
、特に加熱温度が低い場合(1次再結晶温度より低い場
合)においては矯正が不十分であり、また熱処理温度が
高い場合(1次再結晶温度より高い場合)では、そのと
きにかける張力で線材が伸びてしまうことがら線径が細
くなり、上記のバッチ式の場合においては十分な真直性
が得られない問題があった。
そこで図1に示すような通常の金属合金線材の矯正に用
いられる一般的なローラーレベラーを用いて超弾性合金
線材の矯正を行うことが考えられるが、次のような問題
がある。
図2に超弾性線材の負荷側のみの応力−歪線図を示す。
図の66はオーステナイト相の弾性歪、ε、は応力誘起
マルテンサイト変態による歪、ε。
は応力誘起マルテンサイト相の弾性歪、と。は応力誘起
マルテンサイト相の塑性歪をそれぞれ示し、いわゆる超
弾性特性を示す領域と3.はε魔、=ε^十ε墓+εC であり、およそ10%位の回復歪を有す。また図3には
負荷および除荷の応力−歪線図を示す。
図2の如く超弾性記憶熱処理を施した合金線材の場合、
矯正加工に必要な負荷歪はεゎの領域となる。
したがって超弾性合金線材の矯正加工に必要な負荷歪は
およそ10%以上となる。
二のため線径dとローラーレベラーのロール径りとの比
d/Dは一般の金属合金のときのd/Dより太き(する
必要があり、ロール径りは小さくしなければならない。
またNi−Ti系合金は耐力が通常の鋼線に比較して著
しく高いことから大きな張力をかけながらローラーレベ
ラーのロール間を通過させなければならない。
しかしこの大きな張力とロール径の関係からローラーレ
ベラーを設計するには種々の難しい問題がある。
また−度記憶熱処理を施したものに、再び塑性歪を入れ
ることになり超弾性特性を劣化させるという問題もある
さらに図4に示すように線材の矯正加工において曲げ加
工を受ける線材の表面部に導入される転位の応力場では
応力誘起マルテンサイトが残留しており、オーステナイ
ト相の界面にはこの変態歪による応力が蓄積され、結果
として内部応力の不均一性を招く問題もある。
一方伸線加工上り材を矯正加工する場合には、線材は加
工歪がはいっていることから10%の歪をかける必要は
ないが、スプリングバ、り量が大きいため依然としてd
/Dは一般の金属合金の場合より大きく、ローラーレベ
ラーの設計上問題がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、上記の問題について検討の結果なされたもの
で、一般の金属合金に使用される通常のローラーレベラ
ーを用いて線材に大きな加工歪を与えることなく、連続
的に真直性の優れた線材が得られ、しかも記憶熱処理も
同時に施すことが可能な超弾性合金線材の製造方法を開
発したものである。
[課題を解決するための手段および作用]本発明は、N
i 50.7〜53.0at%、残部Tiからなる合金
線材を150〜750℃の温度範囲でローラーレベラー
により熱間矯正加工を施すことを特徴とする超弾性合金
線材の製造方法であり、また、Ni 50.7〜53.
0at%、T i 49.3〜47.0at%のNiま
たは/およびT1の一部をCr、Fe、Co、MO1■
、Pd 、W、Cuの何れか1種または2種以上を各0
101〜5.0at%の範囲で置換してなる合金線材を
150〜750℃の温度範囲でローラーレベラーにより
熱間矯正加工を施すことを特徴とする超弾性合金線材の
製造方法である。
すなわち本発明は、上記のNi−Ti合金或いはN】ま
たは/およびT1の一部を上記の元素で置換したNi−
Ti系合金の超弾性線材を特定の温度範囲において熱間
矯正加工することにより通常のローラーレベラーを用い
て真直性に優れ、かつ加工歪の少ない線材が連続的に得
られるようにしたものである。
また本発明は、上記の150〜750℃の温度の中でも
特に250〜750℃の温度域では矯正加工と同時に超
弾性熱処理を行うことができる効果がある。
そして上記の矯正加工に際して線材の線径dとローラー
レベラーのロール径りとの比d/Dをd/ D = 3
 /1000〜5 /100とすることにより、真直性
の優れた線材が得られるものである。
本発明において合金組成を50.7〜53.0at%、
残部T1としたのはNiが50.7at%未満では室温
で超弾性特性を示さず、Ni量が53.0at%を超え
ると伸線加工が困難になるためである。またNi50.
7〜52.0at%、T i 49.3〜47.0at
%のNiまたは/およびTi の一部をCr、Fe、C
o、Mo、■、Pd 、W、Cuの何れか1種または2
種以上で各0,01〜5.0at%の範囲で置換するの
は、これらの元素は上記した超弾性特性を阻害せず、加
工性、引張り強さ、耐食性などの向上に寄与するからで
あり、0.01at%未満では上記の特性の効果が少な
く、5.Qat%を超えると加工性が悪くなるからであ
る。
本発明の製造方法において矯正加工の温度範囲を150
〜750℃としたのは、この範囲において矯正加工を施
すことにより線材に十分な真直性を与えることが出来、
特に250〜750’Cの範囲においては同時に直線記
憶熱処理が施されるというコスト的なメリットもあり、
150℃以下では上記の真直性が不十分であり、750
℃を越えると象徴に変形抵抗が小さくなり矯正加工中の
張力によって線径の変化が起こり易く張力のコントロー
ルが難しくなるばかりか、特に大気中で行う場合は徒に
厚く酸化皮膜を付けるだけとなり不適切である。
次に矯正対象の線材の径dと矯正用レベラのロール径り
との比d/Dを d /D = 3 /1000〜5 /100としたの
はこの範囲で矯正加工を施すことにより線材に十分な真
直性を与えることが出来るからであり、d/D<3/1
000では上記の真直性が不十分であり、d/D>5/
100ではローラーレベラーの設計上に問題を来たし、
ロール径を小さく設計しなければならないこと及び大き
な張力が線材にかけなければならなくなりそのためにロ
ール軸のたわみが起こる等の問題があるからである。
〔実施例〕
以下に本発明の一実施例について説明する。
表1に示す組成のNi−Ti系合金線材の線径の異なる
ものについて図1に示すローラーレベラーを用い、矯正
温度とd/Dを変えて熱間矯正加工を行った。そして超
弾性特性、線径の変化性、加工性、真直性及びwhip
ping性を調べ表1に併記した。なお超弾性特性、線
径の変化性、真直性及びwhipping性の試験方法
と評価方法は下記の通りである。
(*1)超弾性特性 図3において負荷歪8%まで負荷した後、応力がOにな
るまで除荷して、その時残留する歪ε、が、ε、 <0
.1%     二 〇 O11%≦ε、 <0.2% : △ 0.2%≦ε、:× (*2)線径の変化性 矯正加工前の線径がdoに対して矯正加工後の線径d1
の変化率((d、−dl> /do )が(do  L
 )/do <2% ; 02%≦(do  dl)/
d6   :  X(*3)真直性及び賀hippiB
性 矯正加工後の真直性はwhipping性として評価す
ることが出来る。このwhipping性とは図5の様
に線径dの矯正加工後の線材を直径りのループ状に1巻
きないし数巻した状態のパイプ内径5dのパイプ内に通
し片端に回転トルクを与えた時、反対側の片端から出て
いる線材がスムーズに回転する特性をいう。
(ただしDはD/d=200とする) トルクの伝達性     −hipping性スムーズ
              ○スムーズでなくひっか
かる感し    ×表から明らかなように、陥6、N0
16、Nα46、はいずれも成分のNiが少ないため、
またNo、 7、階17、階47はNiが多いため超弾
性特性が悪い。Niの多いものは加工性も良くない。
またに8、N018、Nα48は、矯正温度が高過ぎる
ため線径の変化が大きく、No、9、No】9、No、
49は温度が低過ぎて真直性及びwhipping性が
悪い、さらにNctlo、随20、Ni1150はd/
Dが小さ過ぎるため真直性及びwhipping性が悪
い。
これに対し、No、1〜5、N011〜I5、No、4
1〜45のように本発明の条件を満すものは、いずれも
良好な特性を示す。
C効果〕 以上に説明したように本発明によれば、比較的簡単な方
法により連続的に真直性の優れた超弾性合金線材が得ら
れるもので工業上顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に用いられるローラーレヘラーの概略図、
図2は超弾性合金線材の応力−歪特性を示すグラフ、図
3は超弾性合金線材の負荷及び除荷の応力−歪線図、図
4は、ローラーレヘラー矯正加工の際の線材の歪を示す
図、図5は線材の真直性及び−hipping性の試験
方法を示す図である。 特許出願人   古河電気工業株式会社第2図 第6図 内径5dのパイプ 第5図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Ni50.7〜53.0at%、残部Tiからな
    る合金線材を150〜750℃の温度範囲でローラーレ
    ベラーにより熱間矯正加工を施すことを特徴とする超弾
    性合金線材の製造方法。
  2. (2)Ni50.7〜53.0at%、Ti49.3〜
    47.0at%のNiまたは/およびTiの一部をCr
    、Fe、Co、Mo、V、Pd、W、Cuの何れか1種
    または2種以上を各0.01〜5.0at%の範囲で置
    換してなる合金線材を150〜750℃の温度範囲でロ
    ーラーレベラーにより熱間矯正加工を施すことを特徴と
    する超弾性合金線材の製造方法。
  3. (3)超弾性合金線材の線径dとローラーレベラーのロ
    ール径Dとの比d/Dをd/D=3/1000〜5/1
    00とすることを特徴とする請求項1または2記載の超
    弾性合金線材の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103567664A (zh) * 2013-10-30 2014-02-12 西安理工大学 钛-管线钢复合板焊接用Ti-Ni焊丝及其制备方法
CN115121644A (zh) * 2022-09-01 2022-09-30 西安赛特思迈钛业有限公司 一种超弹性镍钛形状记忆合金超细丝材连续矫直方法

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