JPH04202456A - 耐熱abs樹脂組成物 - Google Patents

耐熱abs樹脂組成物

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JPH04202456A
JPH04202456A JP33445890A JP33445890A JPH04202456A JP H04202456 A JPH04202456 A JP H04202456A JP 33445890 A JP33445890 A JP 33445890A JP 33445890 A JP33445890 A JP 33445890A JP H04202456 A JPH04202456 A JP H04202456A
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weight
abs resin
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heat
tert
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JP33445890A
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English (en)
Inventor
Toru Haruna
徹 春名
Toshinori Kono
俊則 幸野
Masaharu Arai
荒井 正春
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Adeka Corp
Original Assignee
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は加工性および熱安定性の改良された耐熱ABS
樹脂組成物に関し、詳しくは、マレイミドまたはα−メ
チルスチレン変性ABS樹脂に対して特定の芳香族ポリ
エステル化合物を配合してなる耐熱ABS樹脂組成物に
関する。
〔従来の技術及びその課題〕
マレイミドまたはα−メチルスチレン変性ABS樹脂は
、耐熱性(熱変形温度)に優れる特徴を有しており、ま
た、耐衝撃性および流動性のバランスが優れているため
ABS樹脂と同様の成型加工や二次加工が可能であるこ
となど、従来のスチレン系樹脂やエンジニアリングプラ
スチンりにない特徴を有しているため、自動車部品、電
気工業部品あるいは事務機など広い範囲での用途展開が
見込まれている。
しかしながら、マレイミドまたはα−メチルスチレン成
分を導入することにより耐熱性は改善されるものの、加
工する際の金型内での流動性が著しく低下するという欠
点があった。このため、高級脂肪酸金属塩あるいは高級
脂肪酸アマイド系などの滑剤が用いられていたが、従来
用いられていた滑剤はその効果が不充分であるばかりで
なく、成形品の表面性が著しく劣ったり、あるいは、樹
脂の熱変形温度を低下させる欠点があり、実用上満足で
きるものではなかった。
また、耐熱ABS樹脂は耐熱性の向上に伴い、その加工
温度を従来のABS樹脂より高い260℃以上にする必
要があり、加工性(流動性)の低下による加工機内部で
の樹脂温度の上昇と相まって、樹脂の熱酸化劣化が著し
くなるという欠点もあった。
耐熱ABS樹脂の熱酸化劣化を防止する目的で種々の酸
化防止剤を添加することも提案されており、例えば、1
,3.5−トリス(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒドロ
キシベンジル)イソシアヌレート(特開昭62−456
43号公報)または3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−
5−メチルフェニルプロピオン酸エステル(特開昭62
−181352号公報および特開昭62−220544
号公報)などのフェノール系酸化防止剤あるいはビス(
2,6−ジ第三ブチル−4−アルキルフェニル)ペンタ
エリスリトールジホスファイト化合物(特開昭63=2
54157号公報)などが提案されているが、加工性の
改善を伴わないためにその熱酸化劣化を防止する効果も
全く不充分なものであり、実用上満足できるものではな
かった。
なお、特開昭56−67351号公報には、通常のAB
S樹脂の加工性を改善するために芳香族系の低重合度ポ
リエステルを用いることが提案されているが、熱変形温
度の極めて高い耐熱ABS樹脂に適用できることを示唆
するような記載は全くなく、まして、特定の芳香族系低
重合度ポリエステルである本発明のテレフタル酸系低重
合度ポリエステルのみが、耐熱ABS樹脂の熱変形温度
を低下させずに流動性を改善しうるばかりでなく、表面
性をも著しく改善することを示唆するような記載は全く
みられない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等はかかる現状に鑑み鋭意検討を重ねた結果、
マレイミド変性またはα−メチルスチレン変性ABS樹
脂に特定の芳香族系低重合度ポリエステルを添加するこ
とにより、耐熱ABS樹脂の加工成形時の流動性を著し
く改善できるばかりでなく、成形品の表面性も良好であ
り、しかも、熱変形温度もほとんど低下させないことを
見出した。
また、本発明者等は、該芳香族系低重合度ポリエステル
と共にフェノール系酸化防止剤、特に、分子量500以
上のフェノール系酸化防止剤を耐熱ABS樹脂に添加す
ることにより、加工性を著しく改善するばかりでなく、
熱酸化劣化に対する安定性をも著しく改善しえることを
見出した。
すなわち、本発明は、マレイミドまたはα−メチルスチ
レンで変性されたABS樹脂100重量部に対して、軟
化点が60〜250℃の範囲にあり、かつ、数平均分子
量が500〜10000の範囲にある下記一般式(I)
で表されるテレフタル酸系低重合度ポリエステル0.0
1〜20重量部を配合してなる耐熱ABS樹脂組成物、
並びにマレイミドまたはα−メチルスチレンで変性され
たABS樹脂100重量部に対して、上記のテレフタル
酸系低重合度ポリエステル0.01〜20重量部及びフ
ェノール系酸化防止剤、特に分子量500以上のフェノ
ール系酸化防止剤を配合してなる耐熱ABS樹脂組成物
を捷供するものである。
(式中、Rは炭素原子数2〜8のアルキレン基から選ば
れた1種または2種以上の基を示し、nは2〜50を示
す。) 以下、上記要旨をもってなる本発明についてさらに詳細
に説明する。
本発明における耐熱ABS樹脂としては、マレイミド変
性ABS樹脂およびα−メチルスチレン変性ABS樹脂
が包含される。マレイミド変性ABS樹脂としては、た
とえば、芳香族ビニル単量体、ビニルシアン単量体にフ
ェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド、メチル
マレイミドなどのマレイミド化合物を共重合させた共重
合体と共役ジオレフィン系ゴムの存在下、芳香族ビニル
単量体およびビニルシアン単量体を共重合させて得られ
るグラフト共重合体との樹脂混合物、グラフト共重合体
のグラフト部分にもマレイミド化合物を重合させた樹脂
混合物、共役ジオレフィン系ゴムの存在下に芳香族ビニ
ル単量体、ビニルシアン単量体およびマレイミド化合物
を共重合させて得られるグラフト共重合体などがあげら
れ、α−メチルスチレン変性ABS樹脂としては、たと
えば、ジエン系重合体にスチレンとアクリロニトリルを
グラフト重合したABS樹脂とα−メチルスチレン・ア
クリロニトリル共重合体、α−メチルスチレン・アクリ
ロニトリル・スチレン共重合体、α−メチルスチレン・
アクリロニトリル・2.5−ジクロロスチレン共重合体
またはα−メチルスチレン・アクリロニトリル・メチル
メタクリレート共重合体との樹脂混合物、ジエン系ゴム
ラテックスにスチレンとアクリロニトリルをグラフトし
た後に、α−メチルスチレンとアクリロニトリルをグラ
フトして得られる共重合体、NBR/AS混合物におい
てスチレンの一部をα−メチルスチレンに代えた樹脂混
合物あるいはブタジェン・アクリロニトリル・スチレン
共重合体とα−メチルスチレン・アクリロニトリル共重
合体との樹脂混合物などがあげられ、これらは、高い熱
変形温度を有するものであり、ともに加工性(加工時の
流動性)の劣る欠点を有する点で共通するものである。
また、これらの耐熱ABS樹脂を、たとえば、ポリカー
ボネート樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド゛樹
脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリアセタール樹脂
などのエンジニアリング樹脂と併用することによって、
これらのエンジニアリング樹脂の欠点の一つであるノツ
チ付衝撃強度の低い点を改良することができる。
本発明で用いられる前記一般式(I)で表されるテレフ
タル酸系低重合度ポリエステルにおいて、Rで表される
炭素原子数2〜8のアルキレン基としては、エチレン、
1.2−プロピレン、1.3−プロピレン、1,2−ブ
チレン、1,3−ブチレン、1.4−ブチレン、2,2
−ジメチル−L3−プロピレン、3−メチル−1,5−
ペンチレン、1.6−ヘキシレン、1,8−オクチレン
などがあげられ、単独であるいは2種以上混合して使用
される。
上記一般式(I)で表されるテレフタル酸系低重合度ポ
リエステルは、たとえば、テレフタル酸またはテレフタ
ル酸ジメチルのような反応性のテレフタル酸誘導体と、
HO(R2−0)、Hで表されるグリコールとを反応さ
せることによって容易に製造することができる。
また、上記一般式(’I)で表されるテレフタル酸系低
重合度ポリエステルは軟化点が60〜250℃1より好
ましくは100〜200℃の範囲にあることが必要であ
り、軟化点がこれ以下の場合には樹脂の熱変形温度を低
下させる傾向があり、また、これ以上の場合には加工時
に不溶物が残存するおそれがある。また、その数平均分
子量は、5oo−ioooo、より好ましくは、100
0〜5000の範囲から適宜選択される。また、平均分
子量は重合度および使用される原料の種類によって定ま
るものであるが、使用される原料の各成分のモル比およ
び縮合の方法を調節することによって任意に定めること
ができる。
以下に、本願発明で用いられるテレフタル酸系低重合度
ポリエステルの具体例を示す。
kl:1.4−ブタンジオールとテレフタル酸ジメチル
の縮合物(分子量約2750、軟化点210〜215℃
) No、2:3−メチルペンタン−1,5−ベンタンジオ
ールとテレフタル酸ジメチルの縮合物(分子量約382
0、軟化点155〜170″C)No、3:1.2−プ
ロパンジオール/134−ブタンジオールCモル比7/
3)とテレフタル酸ジメチルの縮合物(分子量約344
0、軟化点105〜120℃) No、4:エチレングリコール/14−ブタンジオール
(モル比7/3)とテレフタル酸ジメチルの縮合物(分
子量約3990、軟化点170〜180℃) 上記一般式(1)で表されるテレフタル酸系低重合度ポ
リエステルの添加量は、耐熱ABS樹脂100重量部に
対し、0.01〜20重量部、より好ましくは0.1〜
10重量部であり、添加量がこの範囲より少ない場合は
所望の効果が期待できず、また、この範囲をこえて配合
してもそれ以上の効果が期待できないばかりか、耐熱A
BS樹脂の特性を損なうおそれがある。
本発明で用いられるフェノール系酸化防止剤としては、
例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、4,
4゛−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール) 
 、4,4”−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−
クレゾール) 、4.4’−イソプロピリデンビス(2
−第三ブチルフェノール)、4.4゛−メチレンビス(
2,6−ジ第三ブチルフエノール) 、2.2’−メチ
レンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール) 
、2.2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチ
ルフェノール)、2.2゛−エチリデンビス(4,6−
ジ第三ブチルフエノール) 、2.2”−エチリデンビ
ス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、2
−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオ
キシ−3−第三ブチル−5−メチルヘンシル)フェノー
ル、ステアリル−β−(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒ
ドロキシフェニル)プロピオ第一ト、1,6〜へキサメ
チレンビス(β〜(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕、3−チア−1,5−
ペンタンビス〔β−(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオネート)、2.2−ビスC4
−(2−(β−(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ)エチル)フェニル〕
プロパン、3,7−シオキサー1,8−オクタンビス〔
β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフ
ェニル)プロピオネート〕、3.9−ビス〔1,1−ジ
メチル−2−(β−(3−第三ブチル−4−ヒト−ワキ
シー5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ)エチル
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5,5)ウ
ンデカン、ペンタエリスリトールテトラキスCβ−(3
,5−’;第三ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート〕、L3,5−トリス(2,6−シメチルー
3−ヒドロキシ−4−第三ブチルヘンシル)イソシアヌ
レート、1,3.5−トリス(3,5−ジ第三ブチルー
4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、2−オク
チルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒ
ドロキシフェノキシ) =S−トリアジン、ビス〔2−
第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−
第三ブチルー5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタ
レート、I、L3−1−リス(2−メチル−4−ヒドロ
キシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、1,3.5−
トリス(3,5−ジ第三ブチルー4ヒドロキシベンジル
) −2,4,6−)リスチルベンゼン、1,2−エタ
ンビスC3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチ
ルフェニル)ブチレート〕などがあげられる。
これらのフェノール系酸化防止剤のなかでも、分子量5
00未満の化合物は成型時に発泡する傾向があるので、
分子量500以上の化合物を用いることが好ましく、と
くに、β−(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオン酸の1価〜4価のアルコールのエス
テルおよび/または1.3.5−トリス(アルキル化ヒ
ドロキシベンジル)イソシアヌレート化合物は、熱酸化
に対する安定化効果が極めて大きく好ましい。
これらのフェノール系酸化防止剤の添加量は耐熱ABS
樹脂100重量部に対し、0.01〜5重量部、より好
ましくは0.05〜3重量部である。
本発明の組成物にさらに高級脂肪酸の周期律表第■属金
属塩を加えることにより、その加工性をさらに改善する
こともできる。この高級脂肪酸の周期律表第■属金属塩
としては、たとえば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、12−ヒドロキ
システアリン酸、リシノール酸、ヘヘン酸、モンタン酸
などのカルシウム、マグ名シウム、ストロンチウム、バ
リウム塩および亜鉛塩があげられる。
本発明の組成物にさらに有機ホスファイト系または有機
ホスホナイト系の酸化防止剤を加えてその酸化安定性の
改善をはかることもできる。
この有機ホスファイト系または有機ホスホナイト系の酸
化防止剤としては、例えば、トリスノニルフェニルホス
ファイト、トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニル)ホス
ファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ボ
スファイト、トリステアリルホスファイト、オクチルジ
フェニルホスファイト、テトラ(C12〜、5アルキル
)・ビスフェノール−A・ジホスファイト、テトラ(ト
リデシル)・4.4′−ブチリデンビス(2−第三ブチ
ル−5−メチルフェノール)・ジホスファイト、ヘキサ
(トリデシル) −1,L3− トリス(3−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン−ト
リホスファイト、ジステアリル・ペンタエリスリトール
・ジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニ
ル)・ペンタエリスリトール・ジホスファイト、ビス(
2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)・ペンタエリス
リトール・ジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチ
ル−4−メチルフェニル)・ペンタエリスリトール・ジ
ホスファイト、2,2゛−メチレンビス(4,6−ジ第
三ブチルフエニル)オクチルホスファイト、テトラキス
(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ジフエニレンジホス
ホナイトなどがあげられる。
本発明の組成物にさらにチオエーテル系の酸化防止剤を
加えてその酸化安定性の改善をはかることもできる。こ
のチオエーテル系酸化防止剤としては、たとえば、チオ
ジプロピオン酸のジラウリル、シミリスチル、ジステア
リルエステルなどのジアルキルチオジプロピオネート類
およびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメル
カプトプロビオネート)などのポリオールのβ−アルキ
ルメルカプトプロピオン酸エステル類があげられる。
本発明の組成物に、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン化
合物などの光安定剤を添加することによってその耐光性
を一層改善することができる。
この光安定剤としてはたとえば、2.4−ジヒドロキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシヘンシ
フエノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェ
ノン、5.5゛−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン)などの2−ヒドロキシヘンシ
フエノンi;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ヘンシトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−
第三オクチルフェニル)ヘンシトリアゾール、2−(2
−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)ヘンシ
トリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三
ブチルフェニル)−5−クロロヘンシトリアゾール、2
−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒ
ドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ヘンシトリアゾ
ール、2,2′〜メチレンビス(4−第三オクチルー6
−ヘンジトリアゾリル)フェノールなどの2−(2−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサ
リシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4
−ジ第三ブチルフェニルー3.5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第
三ブチルー4−ヒドロキシヘンゾエートなどのベンゾニ
ー)類;2−エチル−2゛−エトキシオキザニリド、2
−エトキシ−4゛−ドデシルオキザニリドなどの置換オ
キザニリド類;エチルーα−シアノ−β、β−ジフェニ
ルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3
−(p−メトキシフェニル)アクリレートなどのシアノ
アクリレート類、 2,2,6.6−テトラメチル−4
−ピペリジルステアレート、L2,2,6.6−ベンタ
メチルー4−ピペリジルステアレート、2.2.6.6
−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(
2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバ
ケート、ビス(1,2,2,6,6−ベンタメチルー4
−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカル
ボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ベン
タメチルー4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン
テトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−
ベンタメチルー4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス
(L2,2,6.6−ベンタメチルー4−ピペリジル)
−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒド
ロキシヘンシル)マロネート、1−(2〜ヒドロキシエ
チル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ツール/コハク酸ジエチル重縮合物、1.6=ビス(2
,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)
ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1.6〜ビス(2
,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)
ヘキサン、/2.4−ジクロロ−6−第三オクチルアミ
ノ−S−トリアジン重縮合物、1.6−ビス(2,2,
6,6−テトラメチル−4=ピペリジルアミノ)ヘキサ
ン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−3−トリアジ
ン重縮合物などのヒンダードアミン化合物があげられる
その他必要に応じて、本発明の組成物にはタルク、炭酸
カルシウム、ガラス繊維などの無機充填剤、ステアリン
酸カルシウム、ステアリル乳酸カルシウムなどの金属石
けん、アルミニウムーp−第三ブチルヘンシェード、ジ
ベンジリデンソルビトール、ビス(4−メチルヘンジリ
デン)ソルビトール、ジス(4−第三ブチルフェニル)
ホスフェートナトリウム塩、2,2“−メチレンビス(
4,6−ジ第三ブチルフエニル)ホスフェートナトリウ
ム塩なとの造核剤、重金属不活性化剤、顔料、有機錫化
合物、可塑剤、エポキシ化合物、発泡剤、帯電防止剤、
難燃剤などを包含させることができる。
本発明の各添加剤成分を耐熱ABS樹脂に添加する方法
は特に制限を受けず、一般に用いられる方法をそのまま
適用することができる。例えば、樹脂粉末あるいはペレ
ットと、添加剤粉末をトライブレンドする方法、樹脂粉
末あるいはペレットに添加剤の溶液あるいは溶融液をス
プレーする方法、樹脂ラテンクスに添加剤の分散液を混
合し、その後塩析する方法などを用いることができる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によって具体的に説明する。しかし
ながら、本発明はこれらの実施例によって制限を受ける
ものではない。
実施例1 ポリブタジェンゴム70重量部の存在下にスチレン22
.5部とアクリロニトリル7.5部を重合させて得たグ
ラフト重合体とα−メチルスチレン50重量%、メタク
リル酸メチル35重量%およびアクリロニトリル15重
量%の共重合体を重量比で25 : 75の割合で混合
し、α−メチルスチレン含有量37.5重量%の耐熱A
BS樹脂を得た。
この耐熱ABS樹脂100重量部に、ペンタエリスリト
ール〔β−(3,5−ジ第三ブチルー4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート30.15重量部、ビス(2,
4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スファイト0.25重量部、ステアリン酸マグネシウム
0.4重量部および試料化合物を添加し、充分に混合し
た。この混合物を用い、シリンダー温度260℃1回転
数25rp11の二軸押出し機を用いてペレットを作成
し、その表面状態を観察した。
得られたべL・ットを用い、メルトインデクサ−により
荷重2160 g、265℃の条件下におけるメルトイ
ンデックラス(M I : g/10分)および260
℃16kg−f/ctllの条件でスパイラルフロー(
C1m)を測定した。また、このペレットを260℃2
6kg−f−/ciilの条件で射出成型し、127X
12.7X6.4 mの角棒状の試験片を作成し、JI
SK〜6871に準じて熱変形温度(℃)を測定した。
さらに、射出成形機内に10分間滞留させた後射出成形
した試験片を作成し、未滞留の試験片との色差(ΔE)
を測定した。
なお、試料化合物として、・各実施例においては本願発
明のテレフタル酸系低重合度ポリエステルヲ用い、比較
例においてはエチレンビスステアリン酸アミドお及びテ
レフタル酸系低重合度ポリエステルと類似の構造を有す
るテレフタル酸ジオクチルならびに分子量約5000、
軟化点100〜120℃のイソフタル酸ジメチルと1,
4−ブタンジオールの縮合物(比較ポリエステル)を用
いた。
その結果を表−1に示す。
実施例 2 実施例1で用いたのと同じα−メチルスチレン変性AB
S樹脂100重量部、ステアリン酸カルシウム0.4重
量部、テレフタル酸系低重合度ポリエステル(Nct4
)3重量部、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)
ホスファイト0.25重量部および次の表−2に示した
フェノール系酸化防止剤0.2重量部を混合し、実施例
1と同様の操作によりベレットを作成した。
このベレットを用い、実施例1と同様の試験を行った。
その結果を表−2に示す。
実施例3 N−フェニルマレイミド変性ABS樹脂(熱変形温度1
30℃)100重量部、ペンタエリスリトール〔β−(
3,5−ジ第三ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート) 0.25重量部、ステアリン酸カルシウ
ム0.5重量部および試料化合物を混合し、回転数20
Orpm、シリンダー温度250℃の二軸押出し機を用
いてペレットを作成した。
このペレットを用いて、射出成型機(シリンダー温度2
80℃および300℃、ノズル温度300’C)で厚さ
2mmの試験片を作成し、280℃未滞留時および30
0℃15分間滞留後の試験片の表面のシルバーストリー
クを観察した。
尚、シルバーストリークの生成状態は10段階で表示し
、■(無) −10(大)を示す。また、同時に試験片
をハンター比色計を用いて黄色度を測定し、280℃未
滞留に対する300℃15分間滞留後の色差(八E)を
測定した。
その結果を表−3に示す。
〔発明の効果〕
各実施例から明らかなようにエチレンビスステアリン酸
アミドあるいはテレフタル酸ジオクチルを耐熱ABS樹
脂に用いた場合には、耐熱ABS樹脂の最大の特徴であ
る樹脂の熱変形温度を大幅に低下させるばかりか、熱分
解または揮散に起因すると考えられる成形品の表面状態
の悪化も認められた。しかも、高温溶融状態に放置する
ことによる色相の悪化も著しい。また、テレフタル酸に
代えてイソフタル酸を用いた芳香族ポリエステルを用い
た場合は、Mlおよびスパイラルフローが不充分なばか
りでなく色相の悪化も著しい。
これに対し、本発明のテレフタル酸系低重合度ポリエス
テルを用いた場合は、MI、スパイラルフローが良好な
ばかりでなく、熱変形温度もほとんど低下させず、しか
も、高温溶融状態に放置しても色相の悪化も極めて少な
いことが明らかである。また、実施例2の結果から見ら
れるように、本発明のこのような優れた効果はフェノー
ル系酸化防止剤、特に、分子量500以上のフェノール
系酸化防止剤を併用した時に顕著であることも明らかで
ある。
出願人代理人  古 谷   馨 (外3名)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 マレイミドまたはα−メチルスチレンで変性された
    ABS樹脂100重量部に対して、軟化点が60〜25
    0℃の範囲にあり、かつ、数平均分子量が500〜10
    000の範囲にある下記一般式( I )で表されるテレ
    フタル酸系低重合度ポリエステル0.01〜20重量部
    を配合してなる耐熱ABS樹脂組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、Rは炭素原子数2〜8のアルキレン基から選ば
    れた1種または2種以上の基を示し、nは2〜50を示
    す。) 2 マレイミドまたはα−メチルスチレンで変性された
    ABS樹脂100重量部に対して、請求項1に記載され
    た一般式( I )で表されるテレフタル酸系低重合度ポ
    リエステル0.01〜20重量部およびフェノール系酸
    化防止剤0.01〜5重量部を配合してなる耐熱ABS
    樹脂組成物。 3 フェノール系酸化防止剤として、分子量500以上
    のフェノール系酸化防止剤を用いた請求項2記載の耐熱
    ABS樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996015190A1 (fr) * 1994-11-11 1996-05-23 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Composition de resine thermoplastique et garnitures pour l'industrie automobile
JP2002121373A (ja) * 2000-10-18 2002-04-23 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd ポリカーボネート系樹脂組成物および該組成物からなる自動車外装部品
JP2007126516A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Fujitsu Ltd 植物性樹脂含有組成物及び植物性樹脂含有成形体

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