JPH04202273A

JPH04202273A - 顔料インキ組成物

Info

Publication number: JPH04202273A
Application number: JP2325303A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Yadoiwa; 武宿岩
Original assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Current assignee: Mitsubishi Pencil Co Ltd
Priority date: 1990-11-29
Filing date: 1990-11-29
Publication date: 1992-07-23

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、筆記具、スタンプ台、記録計等の用途に適し
た顔料インキ組成物に関する。

更に詳しくは、描線や印字の耐水性が飛躍的に改善され
た顔料インキ組成物に関する。

〔従来の技術〕

従来、筆記具、スタンプ台、記録計等に用いられるイン
キでは、一般に染料を着色剤としたものか知られている
。しかしながら、染料を用いたインキにおいては、描線
のにじみや耐光性、耐水性等の堅牢性が劣るため、顔料
を着色剤としたインキか検討されるようになった。

顔料を着色剤として用いたインキは、染料を用いた場合
の欠点をある程度解決することができるが、耐水性につ
いては、決して満足できるものではなかった。特に顔料
インキのうち水性媒体を溶媒としたインキにおいて、例
えば筆記具、スタンプ台、記録計等にその顔料インキを
用いた場合、描線の耐水性は十分であるとはいえなかっ
た。そこで、樹脂等を添加する方法によって改良するこ
とか試ろられているか、この場合でも十分満足できるも
のではなかった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、前記のような従来の水性媒体を用いた
顔料インキが描線の耐水性が劣るという欠点を解決し、
長期間顔料の分散安定性において優れると共に、耐水性
が良好な顔料インキ組成物を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者らは、前記課題を解決するため鋭意研究を重ね
た結果、顔料、分散剤、水性媒体を含む顔料インキ組成
物に、水不溶性の界面活性剤を分散含有させることによ
って解決できることを見い出し本発明を完成した。

すなわち本発明は、（１）　顔料、分散剤、水性媒体を含む顔料インキ組成
物に、水不溶性の界面活性剤を含有させてなる顔料イン
キ組成物である。

（２）　水不溶性の界面活性剤を顔料インキ組成物全量
に対し、０．０５〜２０重量％含ませてなる前記（１）
記載の顔料インキ組成物である。

本発明の顔料インキ組成物において用いられる顔料につ
いては、特に制限はなく、通常の顔料インキ組成物に用
いられる無機及び有機顔料の中から任意のものを使用す
ることができる。

その配合量は、該組成物全量当たり２〜７０重量％の範
囲で選ばれる。

更に、本発明組成物で用いられる分散剤は、水溶性媒体
に溶解するものであればいかなるものでもよく、例えば
、にかわ、アラビアゴム、ロジン等の天然樹脂、ヒドロ
キシエチルセルロースやその誘導体、ロジン誘導体等の
半合成樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルブチラール、ポリビニルエーテル、ス
チレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル共重
合体、ケトン樹脂等の合成樹脂や、アニオン界面活性剤
、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面
活性剤等の界面活性剤が挙げられ、これらを単独で用い
てもよいし、２種以上を組合せて用いてもよい。

又、本発明組成物に用いられる水性媒体としては、水溶
性有機溶剤又は、水溶性有機溶剤と水との混合物が挙げ
られる。水溶性有機溶剤としては、例えばメタノール、
エタノール、イソプロパツール等の低級１価アルコール
類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール類、エチレングリコールモノ
メチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエー
テル等のグリコールエーテル類、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート等のグリコールエーテルエ
ステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類
、乳酸等の低級脂肪酸及びその誘導体等が挙げられる。

これらの水溶性有機溶剤は、それぞれ単独で用いてもよ
いし、２種以上を組合せて用いてもよい。

本発明組成物に用いられる水不溶性の界面活性剤として
は、水に溶解せず、水性媒体にいかなるものでもよく、
例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリ
オキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキ
シアルキレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物
、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシア
ルキレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシア
ルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン脂肪酸
アミド、油脂のアルキレンオキサイド付加物、多価アル
コール脂肪酸エステル、多価アルコールアルキルエーテ
ル、アルカノールアミン脂肪酸アミド、脂肪酸塩、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテル酢酸及びその塩、ア
ルキルスルホン酸及びその塩、アルキル硫酸エステル及
びその塩、アルキルリン酸及びその塩、ポリオキシアル
キレンアルキルエーテルリン酸及びその塩、アルキルア
ンモニウム及びその塩、アルキルアミン及びその塩、レ
シチン、アミノ酸系界面活性剤、アルキルアミノベタイ
ン等が挙げられる。これらの水不溶性の界面活性剤は、
それぞれ単独で用いてもよいし、２種以上を組合せて用
いてもよく、その配合量は組成物全量に対し、０．０５
〜２０重量％、好ましくは０．１〜１０重量％の範囲で
選ばれる。

この配合量が、０．０５重量％未満では耐水性効果が不
十分で、２０重量％を超えるとインキの経時安定性に支
障をきたすので好ましくない。

本発明組成物には、さらに効果を上げるために従来用い
られている樹脂等を添加してもよく、また防腐剤、防黴
剤、防錆剤等の添加剤は必要に応じて配合することがで
きる。

本発明の顔料インキ組成物は、通常の顔料分散方法、例
えばボールミル、サンドミル、ロールミル、ホモミキサ
ー、スターラーあるいは超音波を用いる方法で分散混合
することにより得られる。

〔作用〕

本発明の顔料インキ組成物は、従来の顔料インキ組成物
に比べて顔料の分散安定性に優れ、耐水性が飛躍的に向
上したことにより、例えば筆記具、スタンプ台、記録計
等に本発明の顔料インキ組成物を用いた場合、その描線
の耐水性は非常に良好となる。

このような効果を発揮するのは、本発明の顔料インキ組
成物に含有された水不溶性の界面活性剤が、描線のイン
キ表面に配向し水不溶性の膜を形成するために、耐水性
が向上するものと思われる。

〔実施例〕

以下に実施例により、本発明を更に具体的に説明するが
、本発明はこの実施例よって同等限定されるものではな
い。

（実施例１）カーボンブラック　　　　　　　　　　　　　１５重量
％ポリビニルブチラール　　　　　　　　　　　　５ソ
ルビタントリオレート　　　　　　　　　　　　１エチ
レングリコール　　　　　　　　　　　　］０ジエチレ
ングリコールモノエチルエーテル　　１５エタノール　
　　　　　　　　　　　　　　　　５４前記組成のうち
カーボンブラックを除いた成分を混合して均一とし、こ
れにカーボンブラックを加えてボールミルで２４時間分
散混合してインキ組成物を得た。

（比較例１）実施例１において、ソルビタントリオレートを配合せず
、エタノールを５５重量％とした以外は同様にしてイン
キ組成物を得た。

（実施例２）フタロシアニンブルー　　　　　　　　　　　　　１０
重量％ポリビニルピロリドン　　　　　　　　　　　　
　　　４ポリオキシエチレン（２）ステアリルエーテル
　　　２エチレングリコールモノメチルエーテル１０精
製氷　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１０ジ
エチレングリコール　　　　　　　　　　　　　２０エ
タノール　　　　　　　　　　　　　　　　　　　４４
前記組成のうち、フタロシアニンブルーを除く成分を混
合して均一とし、これにフタロシアニンブルーを加え、
ボールミルで２４時間分散してインキ組成物を得た。

（比較例２）実施例２においてポリオキシエチレン（２）ステアリル
エーテルを配合せず、エタノールを４６重量％とした以
外は同様にしてインキ組成物を得た。

以上のようにして得られたインキ組成物を、市販の筆記
具に充填して紙面に筆記し、その筆記描線の耐水性を試
験した。表１にその結果を示した。

表　　　　１〔発明の効果〕本発明の顔料インキ組成物を筆記具、スタンプ台、記録
計等に用いると、優れた耐水性を有した描線を得ること
ができる。

Claims

【特許請求の範囲】１、顔料、分散剤、水性媒体を含む顔料インキ組成物に
、水不溶性の界面活性剤を含有させてなる顔料インキ組
成物。２、水不溶性の界面活性剤を顔料インキ組成物全量に対
し、０．０５〜２０重量％含ませてなる請求項１記載の
顔料インキ組成物。