JPH04202240A - 窓用表面改質プラスチック板 - Google Patents

窓用表面改質プラスチック板

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JPH04202240A
JPH04202240A JP2331396A JP33139690A JPH04202240A JP H04202240 A JPH04202240 A JP H04202240A JP 2331396 A JP2331396 A JP 2331396A JP 33139690 A JP33139690 A JP 33139690A JP H04202240 A JPH04202240 A JP H04202240A
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JP
Japan
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film
plastic plate
meth
acrylate
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP2331396A
Other languages
English (en)
Inventor
Heihachi Murase
村瀬 平八
Tsutomu Norimatsu
力 則松
Masao Ogawa
小川 正男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
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Publication of JPH04202240A publication Critical patent/JPH04202240A/ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Treatments Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軽量で擦傷防止性に優れ、帯電によるゴミ、ホ
コリの付着防止および耐候性に優れた窓用表面改質プラ
スチック板に関する。
(従来の技術およびその課題) 近年1.自動車の消費燃料量の低下、走行性能の向上の
ため自動車の軽量化の検討が行なわれている。従来、自
動車の窓はガラスとガラスの間に樹脂をはさんだサンド
イッチパネルが一般的であるが、重(、上記軽量化の一
環としてガラスのプラスチック化が進められている。
また、建築物の窓は一般にガラスであるが衝撃によって
割れやすいという問題がある。特に大型の窓、スカイテ
ラスの雨よけの窓、高層建築物の窓などにおいては、割
れの頻度、安全性、修理費用、などの点から衝撃によっ
て割れない窓が要求されており、同様にガラスのプラス
チック化が行なわれている。
透明で軽量なプラスチック板は、機械的強度、耐衝撃性
に優れていると共に、自由に加工できる事から建材や自
動車や建築物の窓ガラスの代用品として多く使用されて
いる。しかしその反面、プラスチック板表面は、ガラス
より傷がつきやすく擦り傷による白化が起こりやすい、
帯電によりゴミ、ホコリが付着しやすい、屋外での使用
によって黄変が起こりやすいなどの問題があり、硬度、
耐擦り傷性、帯電防止性、耐薬品性、耐候性の向上など
が求められている。
上記問題を解決するため、プラスチック板表面にシリカ
等を物理蒸着によって成膜しプラスチック板表面をセラ
ミックス化する方法があるが、プラスチック板とセラミ
ックス膜との密着性が十分でなく、高温、高温下で剥離
しやすいという問題がある。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らは、眉間の密着性が良好で、硬度が高
く、耐擦り傷性、帯電防止性、耐薬性、耐候性が優れ、
自動車又は建築物の窓用に適した表面改質プラスチック
板を得るべく鋭意研究の結果、本発明に到達した。
すなわち本発明は、プラスチック板の表面に、 (a)アクリロイル基および/又はメタクリロイル基を
分子中に少なくとも2個有する数平均分子量200〜2
0,000の化合物および/又は樹脂30〜100重量
部および (b)上記成分(a)と共重合可能な重合性不飽和モノ
マー0〜70重量部 からなり、(a)と(b)との和が100重量部である
組成物を膜形成要素とする活性エネルギー線硬化性プラ
イマー組成物の硬化膜が膜厚0.1〜IOF+形成され
ており、該硬化膜上に物理蒸着法によって厚さ0.25
〜1.0p未満の無機物質層が形成されてなる窓用表面
改質プラスチック板を提供するものである。
本発明において、基材であるプラスチック板としては、
強度、耐候性、透明性、成型性の良好なプラスチック板
であれば特に限定なく使用でき、代表例として、ポリエ
チレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレ
ートなどのポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチ
ルメタクリレート系重合体、ポリアミド、ポリスチレン
、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリサルフオン
、エポキシ樹脂などのプラスチック板が挙げられる。上
記ポリメチルメタクリレート系重合体は構成するモノマ
ー成分としてメチルメタクリレートを90重量%以上含
有する共重合体又は単独重合体である。また、これらの
プラスチック板の表面を表面処理、例えばポリメチルメ
タクリレート系塗料やポリウレタン系塗料の塗膜形成に
よる表面処理などを行なったプラスチック板も、本発明
における基材となるプラスチック板に包含される0本発
明における表面改質プラスチック板が航空機の風防のた
めの窓用に用いられる場合には、基材であるプラスチッ
ク板としては、ミル(MIL)規格、MI L−P−2
5690Aに適合するポリメチルメタクリレート系重合
体のプラスチック板が好ましい。
本発明においては、上記基材上に活性光線硬化性のプラ
イマー組成物の硬化膜が形成されている。この硬化膜は
十分な透明性を有し、基板材料および、この硬化膜の上
に積層される無機物質層との密着性が良好であることが
必要である。
上記活性光線硬化性のプライマー組成物は、(a)アク
リロイル基および/又はメタクリロイル基を分子中に少
なくとも2個有する数平均分子量200〜20,000
の化合物および/又は樹脂(以下、「被膜形成成分(a
)」と略称する。)と、必要に応じて (b)被膜形成成分(a)と共重合可能な重合性不飽和
モノマー(以下、「モノマー(b)」と略称する。) とを膜形成要素として含有する組成物である。
上記被膜形成成分(a)は、(メタ)アクリロイル基を
1分子当り少なくとも2個有することが必要であり、硬
化性の観点から被膜形成成分(a)1kg当り、0.1
〜10モルの範囲にあるのが好ましく、0.2〜5モル
の範囲にあるのがより好ましい。0.1モルより少なく
なると、樹脂の硬化が不充分となり、一方送に10モル
より多(なると、硬化被膜の機械的物性が低下する傾向
がある。
また上記被膜形成成分(a)は、数平均分子量200〜
20,000であることが必要である。分子量が200
未満では硬化時の収縮が大きく硬化膜自体に割れが生じ
たり、無機物質層を蒸着によって形成する際に無機物質
層に割れが生じたりする。一方、分子量が20,000
を超えると粘度が高(なり塗装作業上問題が生じる。
上記被膜形成成分(a)として使用できる樹脂としては
、例えば、ポリエステルに(メタ)アクリル酸を縮合さ
せた樹脂、(メタ)アクリロイル基含有ポリウレタン樹
脂、(メタ)アクリロイル基含有台リンエポキシ樹脂、
(メタ)アクリロイル基含有ビニル共重合体樹脂、(メ
タ)アクリロイル基含有シリコン樹脂、(メタ)アクリ
ロイル基含有メラミン樹脂などが挙げられ、これらのう
ち、特に(メタ)アクリロイル基含有ビニル共重合体樹
脂が好ましい。
上記被膜形成成分(a)における樹脂中への(メタ)ア
クリロイル基の導入は、従来公知の手段を採用すること
により行ない得る0例えば(1)カルボキシル基とエポ
キシ基との付加反応、(II)水酸基とエポキシ基との
付加反応、(i)水酸基とカルボキシル基とのエステル
化反応、(1v)イソシアネート基と水酸基との付加反
応等の官能基同志の反応を利用し、これらの反応におけ
る一方の官能基(以下、「第1の官能基」と略称する。
)と(メタ)アクリロイル基とを有する化合物をもう一
方の官能基(以下、「第2の官能基」と略称する。)を
有する樹脂と反応させることによって(メタ)アクリロ
イル基を有する樹脂を得ることができる。これらのうち
、特に(1)又は(1v)の反応を用いたものが好まし
い。
上記第1の官能基と(メタ)アクリロイル基とを有する
化合物としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸な
どのカルボキシル基含有化合物ニゲリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、3,4−エポキシシク
ロヘキシルメチルアクリレート、3.4−エポキシシク
ロヘキシルメチルメタクリレートなどのエポキシ基含有
化合物:2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアク
リレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、ヒドロ
キシブチルメタクリレート、N−メチロールアクリルア
ミド、N−メチロールメタクリルアミド、および2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート又はメタクリレートとε−
カプロラクトンとの付加物などの水酸基含有化合物;イ
ソシアナトエチルアクリレート、インシアナトエチルメ
タクリレートなどのインシアネート基含有化合物などが
挙げられる。
上記、第1の官能基と(メタ)アクリロイル基とを有す
る化合物と反応せしめる、第2の官能基を有する樹脂は
、被膜形成成分(a)が例えば(メタ)アクリロイル基
含有ビニル共重合体樹脂の場合には、第2の官能基を保
有する重合性不飽和モノマーおよび該重合性不飽和モノ
マーと共重合可能な重合性不飽和モノマーとの共重合体
などが挙げられる。
上記第2の官能基を保有する重合性不飽和モノマーとし
ては、上記第1の官能基と(メタ)アクリロイル基を有
する化合物として例示したものの中から適宜選ぶことが
でき、それ以外にカルボキシル基含有モノマーとしては
、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸など
;エポキシ基含有モノマーとしては、アリルグリシジル
エーテルなど;水酸基含有モノマーとしては、アリルア
ルコールなど;イソシアネート基含有モノマーとしては
、m−イソプロペニル−α、α−ジメチルベンジルイソ
シアネートなども使用できる。
上記第2の官能基を有する重合性不飽和モノマーと共重
合可能な重合性不飽和モノマーとしては、前記第2の官
能基を保有する重合性不飽和モノマーおよび以下に記載
する、その他の重合性不飽和モノマーの中から適宜選択
して使用することができる。
上記その他の重合性不飽和モノマーとしては、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル(n +、 
 i −、t−) 、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸
2−エチルヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリ
ル酸デシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸イソプロピル、メタクリル酸ブチル(n−9i −
、t−) 、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸シク
ロヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタク
リル酸トリデシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸ステアリル等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数
1〜18のアルキルエステル又はシクロアルキルエステ
ル;アクリル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシ
ブチル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メト
キシエチル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸
エトキシブチル等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素
数2〜18のアルコキシアルキルエステル;アクリル酸
アミド、メタクリル酸アミド、N−メチルアクリルアミ
ド、N−エチルメタクリルアミド、N−メトキシメチル
アクリルアミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド、
N、N−ジメチルアクリル酸アミド、N、N−ジメチル
アミノプロピルアクリル酸アミド等の重合性アミド、N
、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N
、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N
−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの
含窒素アルキル(メタ)アクリレート;アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等の重合性ニトリル;エチルビ
ニルエーテル、プロピルビニルエーテル、イソプロピル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、tert−ブ
チルビニルエーテル、ペンチルビニルエーテル、ヘキシ
ルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル、フ
ェニルビニルエーテル等のビニルエーテル類;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニル、ベオバモノマー(シェル化学
社製)等のビニルエステル類;スチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、α−クロルスチレン等のビニ
ル芳香族化合物;エチレン、プロピレン、ブチレン等の
オレフィン系化合物;ブタジェン、イソプレン、クロロ
ブレン等のジエン化合物等が挙げられる。
本発明において、被膜形成成分(a)として使用できる
化合物としては、例えばポリオキシエチレングリコール
のジ(メタ)アクリレート、ポリオキシプロピレングリ
コールのジ(メタ)アクリレートなどのポリエーテルポ
リオールのポリ(メタ)アクリレート;式 リメチロール化合物のトリ(メタ)クリレート(式中、
nはO〜10の整数、R1はCH,又は水素原子、Xは
炭素数1〜5アルキル基又はヒドロキシアルキル基を表
わす。)、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリ
レート、1.6−ヘキサンシオールジ(メタ)アクリレ
ート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレ
ートなどのポリオール化合物のポリ(メタ)アクリレー
ト  ; 式     0 で、R1は前記と同じであり、mは0又は1を表わす。
):1モルのトリメチロールプロパンと3モルのインシ
アナトエチル(メタ)アクリレ−)・との付加物、1モ
ルのペンタエリスリトールと4モルのインシアナトエチ
ル(メタ)アクリレートとの付加物などのポリオールと
(メタ)アクリロイル基を有するモノイソシアネート化
合物との付加物;式 R”0  0R” \/ あってR1は前記と同じであり、4は1〜4の整数を表
わす。)等が挙げられる。これらのうち特CH。
に、R2がCH,=C−C−04CH2h−であるフオ
スファイン化合物が硬化時の収縮による歪が小さいこと
および高硬度の膜形成できる点で好ましい。
上記(メタ)アクリロイル基を分子中に少なくとも2個
有する化合物および前言己(メタ)アクリロイル基を分
子中に少なくとも2個有する樹脂はそれぞれ単独で、又
は両者を併用して成分(a)とすることができる。
本発明において、上記、好ましい活性エネルギー線硬化
性プライマー組成物は、膜形成要素として被膜形成成分
(a)以外に必要に応じてモノマー(b)を含有してい
てもよい。モノマー(b)は上記被膜形成成分(a)と
共重合可能な重合性不飽和モノマーであって、モノマー
(b)としては、前記(メタ)アクリロイル基含有ビニ
ル共重合体樹脂において、第2の官能基を有する重合性
不飽和モノマーと共重合可能な重合性不飽和モノマーと
して使用できるモノマーおよびエチレングリコールジ(
メタ)アクリレート、プロピレングリコールジアクリレ
ート、ジビニルベンゼンなどの重合可能な不飽和基を2
個以上有する、被膜形成成分(a)以外の多ビニルモノ
マーなどを挙げることができる。
本発明におけるプライマー組成物における被膜形成成分
(a)とモノマー(b)との配合比率は、両者の和を1
00重量部とすると、被膜形成成分(a)   30〜
100重量部、好ましくは       60〜100
重量部、モノマー(b)      0〜70重量部、
好ましくは        0〜40重量部の範囲であ
る。
上記プライマー組成物は、被膜形成成分(a)、モノマ
ー(b)以外に、塗装性向上などのため、これらの膜形
成要素を溶解可能な有機溶剤、レベリング剤などを含有
していてもよい。上記有機溶剤としては、エタノール、
インプロパツール、n−ブタノール、インブタノール、
エチレングリコールモノエチルエーテルなどのアルコー
ル系溶剤;アセトン、メチルエチルケン、メチルイソブ
チルケトンなどのケトン系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
などのエステル系溶剤;ヘキサン、ヘプタンなどの脂肪
族炭化水素系溶剤;トルエン、キシレンなどの芳香族炭
化水素系溶剤などを挙げることができる。上記レベリン
グ剤としては塗料用に使用されるアクリル系、シリコン
系、フッ素系のレベリング剤を使用できる。
本発明において、上記プライマー組成物は電子線、紫外
線などの活性エネルギー線を照射することによって硬化
せしめられ、光デイスク基板材料の表面に硬化膜が形成
される。紫外線照射によって硬化させる場合には、該組
成物中に光重合開始剤をあらかじめ添加しておく必要が
ある。光重合開始剤としては、紫外線の照射により励起
されてラジカルを発生させるタイプの通常の光重合開始
剤が用いられ、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチル
エーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインn−
プロピルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、
ベンゾインn−ブチルエーテル、α−ヒドロキシイソブ
チルフェノン、ベンゾフェノン、p−メチルベンゾフェ
ノン、ミヒラーケトン、アセトフェノン、l−ヒドロキ
シ−1−シクロへキシルアセトフェノン、2−クロロチ
オキサントン、アントラキノン、2−メチルアントラキ
ノン、フエニルジスルフィド、2−ニトロフルオレン等
があげられる。これらの光重合開始剤は単独でもしくは
2種以上を混合して使用でき、その配合量は、プライマ
ー組成物中の被膜形成成分(a)とモノマー(b)との
和100重置部に対して0.1〜1・重量部の範囲が好
ましい。
また、これらの光重合開始剤による光重合反応を促進さ
せるために、光増感促進剤を光重合開始剤と併用しても
よい。併用しつる光増感促進剤として、例えば、トリエ
チルアミン、トリエタノールアミン、2−ジメチルアミ
ノエタノール等の3級アミン系;トリフェニルホスフィ
ン等のアルキルホスフィン系;β−チオジグリコール等
のチオエーテル系の光増感促進剤があげられる。これら
光増感促進剤はそれぞれ単独でもしくは2種以上を混合
して使用でき、その配合量は、被膜形成成分(a)とモ
ノマー(b)との和100重り 置部に対して0.1〜1・重量部の範囲が好ましい。
一方、プライマー組成物を電子線照射によって硬化させ
る場合には、上記の如き光重合開始剤や光増感促進剤を
配合する必要はない。
本発明において、プライマー組成物の硬化膜を基材上に
形成するには、基材であるプラスチック板の表面に、粘
度調整した上記プライマー組成物を浸漬塗装法、スプレ
ー塗装法、スピンコーティング法、スプレー塗装法、バ
ーコード塗装法などによって硬化膜厚が0.1〜IOF
、好ましくは0.5〜5Pとなるよう塗装し、有機溶剤
を含有する場合には、有機溶剤を揮散させた後、紫外線
、電子線などの活性エネルギー線を照射することによっ
て硬化させればよい。
塗装時の粘度は塗装方法、目的とする膜厚に応じて適宜
設定すればよいが、ブルックフィールド粘度計(60r
pm)で通常、2〜500センチボイスの範囲であるこ
とが好ましい。
電子線の照射によりプライマー組成物を硬化さ、せる場
合の電子線発生源としては、コツククロフト型、コツク
クロフトワルトン型、パン・デ・グラーフ型、共振変圧
器型、変圧器型、絶縁コア変圧器型、ダイナミドロン型
、リニアフィラメント型および高周波型などの電子線発
生装置を用いることができる。その際の電子線の照射条
件は本発明の組成物の厚さ等により異なるが、一般には
1〜20メガラツトの範囲内の線量が適している。
また、紫外線照射源としては、水銀ランプ、キセノンラ
ンプ、カーボンアーク、メタルハライドランプ、太陽光
などを用いることができる。紫外線の照射条件は特に制
限されないが150〜450nmの範囲内の紫外線を含
む光線を空気中もしくは不活性ガス雰囲気下で、照射す
ることが好ましい。
上記のようにして、プラスチック板の表面に十分な透明
性を有し、基板材料および、この上に積層される無機物
質層との密着性が良好なプライマー組成物の硬化膜が形
成される。
本発明における表面改質プラスチック板はプラスチック
板の表面に形成されたプライマー組成物の硬化膜上に物
理蒸着法によって形成された厚さ0.25〜1.0F未
満、好ましくは0.5〜0.8Fの無機物質層が積層さ
れてなるものである。
本発明において積層される無機物質層は十分な透明性を
有し、十分な硬度、耐薬品性、耐摩耗性、帯電防止性を
有し、かつ耐水性、耐候性においても優れた性能を有し
ていることが必要であり、無機物質層の形成に使用され
る無機物質としては、Sin%5iOa 、Zr0z 
、Al220m、TLOz 、Tii On 、Yx 
Os 、Ybi Os、MgO,Tax Os 、Ce
O2,Hf0zなどの酸化物;5isN4、TiNなど
の窒化物;MgFz 、AI!、Fx 、BaF* 、
Na5AρF6、Ca F z 、N a * A 1
2 F + 4などのフッ化物;T a S i mな
どの珪化物;ZrC,TiCなどの炭化物; ZnSな
どの硫化物などが挙げられる。これらのうち酸化物が好
ましく、なかでもS L ()g 、Al2x Osが
特に好ましい。
上記無機物質は、真空蒸着、スパッタリングなどの物理
蒸着法によって形成されるが、無機物質層の形成速度は
0.05〜0.7r+m/秒、さらには0.1〜0.6
1/秒の範囲内にあることが好ましく、形成速度が0.
7nm/秒より速くなると積層される無機物質層に歪が
多く残留しやす(なり、ひび割れが発生したり剥離しや
すくなる傾向があり、一方、0.O5nm7秒より遅い
と層形成に時間がかかり過ぎる。無機物質層の膜厚は0
.25〜1.OF未満であることが必要であり、0.2
5部未満では十分な硬度が得られず耐薬品性も不十分と
なる。一方1.0P以上では層形成による残留応力によ
り無機物質層がひび割れや剥離を生じやすくなる。
(作用および効果) 本発明によるプラスチック板の表面に特定のプライマー
硬化膜を介して無機物質層を積層してなる表面改質プラ
スチック板は、表面が無機物質層であるため、帯電しに
(くゴミ、ホコリが付着しにくく、耐酸性、耐アルカリ
性、耐溶剤性などの耐薬品性が良好であって酸性雨に強
く、また耐擦り偏性、耐水性、耐候性に優れ、硬度が高
い。また最表面の無機物質層形成によって生じた内部応
力がプライマー硬化膜層によって応力緩和され、かつプ
ライマー硬化膜自体の、プラスチック板表面および無機
物質層への密着性が良好であり、硬度も十分であること
から本発明の表面改質プラスチック板は、硬度が高く、
密着性の良好な多層膜が形成されており、窓用として極
めて優れた表面改質プラスチック板である。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明する。
なお実施例における「部」は重量基準とする。
実施例1 厚さ2mmのポリカーボネート板の表面に下記組成のプ
ライマー組成物Aをスピンコーティング法によって塗装
した後、水銀ランプにて500mJ/cm”の線量の紫
外線照射を行ない、約2Pのプライマー硬化膜を形成し
た。
次いでEB(電子線照射)真空蒸着装置を用いて、上記
プライマー硬化膜上に厚さ0.5−のS i Oz層を
蒸着によって0.5nm/秒の速度で積層し表面改質プ
ラスチック板を得た。
1乏イ]創灸掬A アロニックスM−8030(注1)  20部(注1)
二東亜合成化学工業■製、1分子中にアクリロイル基を
3個以上有するオリゴエステルアクリレート、数平均分
子量約400゜上記配合組成からなる混合物を均一に混
合してプライマー組成物Aとした。
実施例2 プライマー組成物Aのかわりに下記プライマー組成物B
を用い、かつ水銀ランプによる照射のかわりに電子線照
射を10メガラドの吸収線量となるよう行なう以外は実
施例1と同様に行ない表面改質プラスチック板を得た。
プライマー   B アロニックスM−9050(注2)  10部ジペンタ
エリスリトール ヘキサアクリレート         10部(注2)
二東亜合成化学工業■製、1分子中にアクリロイル基を
3個以上有するオリゴエステルアクリレート、数平均分
子量約500゜上記配合組成からなる混合物を均一に混
合してプライマー組成物Bとした。
実施例3 実施例1において、プライマー硬化膜上にSiO□の層
を蒸着するかわりにAβ203の層を蒸着する以外は実
施例1と同様に行ない、表面改質プラスチック板を得た
実施例4 プライマー組成物Aのかわりに下記プライマー組成物C
を用いる以外は実施例1と同様に行ない、表面改質プラ
スチック板を得た。
下記式で表わされる光重合開始剤    7部上上記台
組成からなる混合物を均一に混合してプライマー組成物
Cとした。
実施例5 プライマー組成物Aのかわりに下記プライマー組成物り
を用いる以外は実施例1と同様に行ない、表面改質プラ
スチック板を得た。
(注3):サンノブコ■製、ポリエステルアクリレート
オリゴマー、数平均分子量的1,500〜2.000゜ 上記配合組成からなる混合物を均一に混合してプライマ
ー組成物りとした。
実施例6 実施例1において、基材としてポリカーボネート板のか
わりに厚さ2mmのポリメチルメタクリレートからなる
プラスチック板を用いる以外は実施例1と同様に行ない
表面改質プラスチック板を得た。
比較例1 実施例1において、プライマー組成物Aの硬化膜を形成
することなく、ポリカーボネート板に直接、蒸着によっ
てSiO2層を積層する以外は実施例1と同様に行なっ
て表面改質プラスチック板を得た。
比較例2 実施例1において、蒸着によって形成するSin、層の
厚さを0.  IPとする以外は実施例1と同様に行な
って表面改質プラスチック板を得た。
比較例3 実施例1において、蒸着によって形成するSiO□層の
厚さを2Pとする以外は実施例1と同様に行なって表面
改質プラスチック板を得た。
上記実施例1〜6および比較例1〜3で得た表面改質プ
ラスチック板に第1表に示す試験を行なった。試験結果
を第1表に示す。
なお、第1表における試験は下記の試験方法に従って行
なった。
区狭方菰 外観二表面改質プラスチック板表面を目視観察した。異
常のないものを○とした。
密着性:JIS  K5400 8.5.2に規定する
基盤目テープ法によって行なった。但し、切り傷のすき
ま間隔を1m+nとした6 100個のます目のうち、
剥離せずに残ったます目の数で評価した。
耐摩耗性:表面改質プラスチック板を20℃の恒温室に
静置し、この板の表面をスチールウール非000番で、
1kg/cm”の荷重をかけて長さ約8cmの距離を1
0往復させてこすった後、表面を目視にて評価した。表
面に傷がつかない場合、Oと表記する。
帯電性:表面改質プラスチック板の表面をガーゼで10
往復こすった後、日立製作断裂、イオニック インジケ
ーター(IONICINDICATOR)にて表面の電
圧を測定した。
耐薬品性:lN−NaOH水溶液、75%硫酸水溶液、
トルエンおよびメチルイソブチルケトンの4種類の試験
液にてそれぞれ試験を行なった。表面改質プラスチック
板に内径約20mmのガラスリングをパラフィンにて密
着させ、ガラスリング中に試験液を約2N1人れた後、
上部にガラス板をかぶせて空気との接触を遮断し、20
℃の室内で24時間スポット試験を行なった後の塗板表
面を評価した。変化の認められないものを○と表記する
鉛筆硬度:JIS  K5400 8.4.2に規定す
る鉛筆引っかき試験を行ない、すり傷による評価を行な
った。
耐水性:試験板として表面改質プラスチック板を使用す
る以外、JIS  K5400 8.19に準じて、水
中にて20℃で18時間浸漬を行なった。ついで浸漬後
の試験板表面にJIS  K5400 8.5.2に規
定する基盤目テープ法による付着性試験を行なった。但
し切り傷のすきま間隔を1mmとし、100個のます目
のうち、剥離せずに残ったまず目の数で評価した。
耐候性:JIS  K5400 9.8.1に規定する
サンシャインカーボンアーク灯式による促進耐候試験を
照射時間が2,000時間となるまで行なった試験板表
面にJIS  K54008.5.2に規定する基盤目
テープ法による付着性試験を行なった。但し、切り傷の
すきま間隔を1mmとし、100個のます目のうち、剥
離せずに残ったまず目の数で評価した。
手細し補正書 (自発) 平成3年11月19日 平成2年特許願第331396号 2、発明の名称 窓用表面改質プラスチック板 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  兵庫県尼崎市神崎町33番1号名称  関西ペ
イント株式会社 4、補正の対象 別紙 ・明細書第13頁第11行、「トリ(メタ)クリレート
」を「トリ (メタ)アクリレート」に訂正する。
・同書第16頁第6行、「てあって、」の次に「必要と
するプライマー膜の物性なとに応じて、硬度、架橋度な
どの物性の改質なとのため適宜配合できるものである。
」を加入する。
・同書第17頁第3行の次に改行して下記記載を加入す
る。
「被膜形成成分(a)の割合か30重量部未満ではプラ
イマー硬化膜の塗膜物性が低下し、プライマー硬化膜に
割れが生じたり、無機物質層を蒸着した際に無機物質層
に割れが生じやすくなるという問題がある。」を加入す
る。
・同書第22頁第12行、rNa、A I F、、Jを
rNa、A li F+、tJに訂正する。
・同書第22頁第19行、ro、7nm/秒」を「2.
0nm/秒」に訂正する。
・同書第23頁第1行、r’0.7nm/秒」をr2.
Onm/秒」に訂正する。
一以上一 手続補正書(自発) 1、事件の表示 平成2年特許願第331396号 2、発明の名称 窓用表面改質プラスチック板 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所  兵庫県尼崎市神崎町33番1号名称  関西ペ
イント株式会社 4、補正の対象 明細書の、発明の詳細な説明の欄 別紙 ・明細書第4頁第17行、「使用でき、」の次に「プラ
スチックフィルムも包含される。」を加入する。
・明細書第5頁第10行、「プラスチ・yり板」の次に
「やプラスチック板上にプラスチ・ンクフイルムをラミ
ネートしたもの、例えばポリカーボネートフィルムやポ
リエチレンテレフタレートフィルム等をラミネートした
プラスチック板」を加入する。
・明細書第18頁第3行、「光デイスク基板材料」を「
プラスチック板」に訂正する。
−以上一

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プラスチック板の表面に、 (a)アクリロイル基および/又はメタクリロイル基を
    分子中に少なくとも2個有する数平均分子量200〜2
    0,000の化合物および/又は樹脂30〜100重量
    部および (b)上記成分(a)と共重合可能な重合性不飽和モノ
    マー0〜70重量部 からなり、(a)と(b)との和が100重量部である
    組成物を膜形成要素とする活性エネルギー線硬化性プラ
    イマー組成物の硬化膜が膜厚0.1〜10μm形成され
    ており、該硬化膜上に物理蒸着法によって厚さ0.25
    〜1.0μm未満の無機物質層が形成されてなる窓用表
    面改質プラスチック板。
JP2331396A 1990-11-29 1990-11-29 窓用表面改質プラスチック板 Pending JPH04202240A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088217A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fushimi Pharm Co Ltd 反応性基含有環状ホスファゼン化合物からなる難燃剤およびその製造方法
JP2016507607A (ja) * 2012-12-20 2016-03-10 バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフトBayer MaterialScience AG 有機着色剤および良好な加工特性を有する着色ポリマー組成物

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