JPH04198451A - 内燃機関の動弁系部材 - Google Patents

内燃機関の動弁系部材

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JPH04198451A
JPH04198451A JP2325327A JP32532790A JPH04198451A JP H04198451 A JPH04198451 A JP H04198451A JP 2325327 A JP2325327 A JP 2325327A JP 32532790 A JP32532790 A JP 32532790A JP H04198451 A JPH04198451 A JP H04198451A
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清田 文夫
Tatsuo Fujita
藤田 達生
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、常温強度のみならず動弁系部品に要求され
る200℃程度の高温強度もすぐれ、さらに耐衝撃強度
にも優れたアルミニウム合金からなる内燃機関の動弁系
部材に関する。
[従来の技術] 近年、自動車等の内燃機関の部品においては、省エネル
ギー等の要求に基づき、軽量化が進んでいる。このよう
な見地から内燃機関の部品にアルミニウム合金を用いる
ことは軽量化の点で有利であるので次第にアルミニウム
合金製部品が普及してきている。
ところで、内燃機関の動弁系部材として、アルミニウム
合金では常温から200’C程度の高温までの広い温度
域で強度及び耐衝撃強度に優れた材料が要求される。こ
のような性能を有するアルミニウム合金としてAA70
91材やAA2618材が従来用いられてきた。AA2
618材の組成はSi : 0.1〜0.25%、Fe
:0.9〜1.3%、Cu : 1.’Ill〜2.7
%、Mg:1.2〜1.8%、Cr:0.1%以下、N
i:1.7〜2.3%、Zn:0.25%以下、Ti:
0.05%以下、残余Alである。
一方、特開昭62−142741号では、Si: 0.
5〜9.4wt%、Cu:2〜8wt%、Mg : 0
.5〜4wt%とFe:O12〜5 w t%又はMn
:012〜8wt%の何れが1種もしくは2種を必須元
素として含有すると共に、任意元素としてNi:1〜1
0wt%を含有し、残余がAl及び不純物からなる合金
粉末を塑性加工して得たことを特徴とする耐疲労強度の
優れた高強度アルミニウム合金が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のアルミニウム合金は動
弁系部材の性能は十分ではない。すなわち、AA709
1材は、常温下では高い強度を有しているが、動弁系部
品のように200℃程度の高温域に達する場合、強度が
急激に低下する。また、AA2618材は高温強度及び
耐衝撃強度においては優れているが、常温における強度
が劣るので動弁系部品としての利用目的に適さない。
さらに、特開昭62−142741号の合金はCu及び
Mg等の添加元素により時効硬化性能を高め常温強度を
高めることを一つの特長としているが、Siの添加によ
り生じるM g 2 S i系時効析出物は靭性や高温
における強度の低下の点では望ましくないことが分かっ
た。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たものであり、Si:0.1〜0.5wt%、Cu :
 4.5〜7.0wt%、Mg:05〜1.0wt%と
、Fe、Ni、Mn及びCrからなる群の遷移金属元素
の何れか1種以上を合計量で1゜5〜2.5wt%と、
を含んでなり、残余が不純物とAlからなる合金粉末を
塑性加工して得たことを特徴とする常温強度、高温強度
及び耐衝撃強度に優れた内燃機関の動弁系部材に関する
以下、本発明合金の組成限定理由を説明する。
S i : Siは、Mgの存在のもとてMg2Siの化合物を生成
し、アルミニウム合金の時効硬化性能を増し、強度を高
めるのに役立つ。しかし、その量が増大すると靭性を急
激に低下させ、伸び及び耐衝撃性を著しく低下させる。
従って、Siの添加量としては、Si添加量の0.5w
t%以下にする必要がある。また’J度のためには、O
,1wt%以上のSiは必要であるため、Si添加量の
範囲としては01〜0.5wt%、好ましくは、0.1
〜0.3wt%とする。
Cu: Cuの添加は、アルミニウム合金に時効硬化性を付与し
、常温及び200℃程度の高温下の強度向上に有益であ
る。Cuの添加量が4.5wt%未満では、その効果は
不十分であり又7.Owt%を超えても強度の向上は認
められず、加工性及び靭性な劣化するので、Cuの添加
量は4.5〜7.0wt%とし、好ましくは4.5〜5
.5wt%とする。
Mg・ Mgは、Siの存在のもとて時効硬化性を助長し、強度
の増加に寄与するものであるが、0゜5wt%未満では
、それらの効果が乏しく、1゜0wt%を超えると靭性
の低下を生じるので、Mgの添加量は0.5〜1.0w
t%とし、好ましくは、0.7〜0.8wt%とする。
Fe、Ni、Mn及びCr等の遷移金属:上記遷移金属
は、高温強度を増加させるのに有効な元素であるが、こ
れらの合計添加量が1.5wt%より少ないと、そのよ
うな効果を得ることができず、2.5wt%より多いと
脆い晶出物が生じ、靭性を害するので、遷移金属の添加
量は1.5〜2.5wt%とし、好ましくは、2.0〜
2.2wt%とする。又、強度特性の向上を重視すると
、耐熱合金元素であるFe、Ni、Mn、Cr等を多量
に添加するのが望ましく高温強度及び耐疲労強度の点に
おいて優れた性能が得られるが、引張特性の一つである
伸びが犠牲になるため耐衝撃強度が劣り、動弁系部材と
しては適さないので、添加量の上限は2.5%とする。
なお、添加遷移金属はAl中での拡散係数が小さく、高
温強度を高めることができるならば上記以外のものも使
用することができる。
上記合金は、空気アトマイズ法等で急冷凝固の粉体を製
造し、−100メツシユ以下の微細なものとする。さら
に所定の動弁系部品の形状を得るために、このAl合金
粉末は、圧粉成形体とし、さらに押出または鍛造され、
必要に応じて適当な熱処理を施される。得られた製品の
組織は、急冷凝固のため微細であり、又金属間化合物も
微細に均一分散されており、これらの組織が材料の強度
及び耐衝撃強度向上に貢献している。
通常、動弁系部品を所定の形状に塑性加工して得るには
熱間押出し及び鍛造を行う。上記鍛造は、コスト的に冷
間鍛造が適しているが、強度向上を重視したアルミニウ
ム合金では、伸びの低下が生じるため、熱間鍛造により
所定の形状を得なければならない。しかし、本発明部材
においては、強度に加え、伸びもあるため、鍛造性に優
れているため、冷間鍛造により所定の形状を得ることが
でき、コスト的にも優れている。
〔作用〕
第1表に示す組成のアルミニウム合金を空気アトマイズ
法により粉末とし、−100メツシユに分級して圧粉成
形体とし、熱間押出し格好後、500 ’CX 2時間
の溶体化処理を施してから水冷し、その後175°C×
10時間の時効処理を加えて目的とする部材を得た。こ
れより、所定の形状に切り出した各試験片による引張強
度及び伸びを求めた。
さらに、これを第1図に引張強度、第2図に伸びを遷移
金属添加量との関係で示し、第3図に引張強度、第4図
に伸びをSi添加量との関係で示した。
尚、急冷凝固法と鋳造材の比較として鋳造法で得たAA
2618材の引張特性と伸び特性も表1及び第1図〜第
4図に示す。
(以下余白) 本発明者らは、動弁系部材の要求特性として、引張強度
50kgf/mm2以上(常温)でありかつ伸びが8%
以上(常温)を達成することを目標とした。
このことを念頭において第1表、第1図〜第4図の結果
を検討すると、強度特性を高める添加元素としては、C
u効果が著しく、その他の遷移金属の添加は全添加量が
3wt%以上になっても引張強度向上にそれ程効果なく
(第1図参照)、伸びを低下させるだけである(第2図
参照)。又、遷移金属の全添加量が1%程度以下では、
引張強度向上の効果がない。
Siは添加量が多いと強度が高くなる傾向があるが、0
.4%未満の低添加量では強度のばらつきが極めて大き
く(第3図参照)、Si添加量と強度の関係は希薄にな
る。したがって、従来はM g 2 S iの十分な析
出によらなければ高強度は得られないとの考え方もあっ
たが、このような考え方により合金組成設計をする必要
はないことが分かった。
一方、伸びはSi添加量を低下することにより増大する
傾向がある(第4図参照)。
なお、No、13は5i=1.2%とSi添加量が比較
的多いにもかかわらず遷移金属添加量が少ないため高い
伸びとなっている。したがってNo、13を除外して検
討すると、本発明目標値の伸びを得るためにはSi含有
量を0.6%以上にすることはできないことが第4図よ
り分かる。
第2表に、N007.8.9.11.13の150’C
における引張強度及び伸びならびに強度低下値(常温か
ら150 ’Cへの昇温に伴う引張強度の減少)を示す
(以下余白) 常温での強度は充分でも動弁界が使用される高温では強
度が不充分になる場合があり、又設計の償却性が低くな
るので、強度低下の抑制が重要になる。本発明十Aの特
性の目標として200℃での強度低下が少ないことを本
発明者は目標として設定した。
このような観点から第3表を検討すると、No、11は
強度低下が著しいことが分かる。これは、No、11は
Si添加量が高く、Mg2Siが多量に発生しており、
Mg2SiはCu系析出物に比較して粗大化し易いなど
の点から大幅な強度低下を招いていることを示す。
No、11以外の材料(NO87〜9.13)の強度低
下は小さいので、Si添加量を抑制することが強度低下
防止に重要であることが分かる。
以上説明したように本発明合金は、Siを0゜1〜0.
5wt%、Mgを0.5〜1.0wt%含有している時
効硬化性合金に属するが、Mg−81による時効硬化は
できるだけ少なくし、Cuを4.5〜7.0wt%とし
、高温強度を高め、Fe、Ni、Mn及びCrの遷移金
属元素の何れか1種もしくは2種の合計添加量が15〜
2゜5wt%とすることで伸びの低下を防ぎつつ、さら
に高温強度を高めたことを特徴とする。以上のような組
成により、引張特性の一つである伸びを損なうことなく
耐衝撃強度に優れ、さらに常温及び200″C程度の高
温下での強度を高めることができる。
[実施例] 以下に、実施例及び比較例を示し説明する。
第3表に示す組成のアルミニウム合金を空気アトマイズ
法により粉末とし、−100メツシユに分級して圧粉成
形体とし、熱間押出し加工後、500℃×2時間の溶体
化処理を施してから水冷し、その後175℃×10時間
の時効処理を加えて目的とする部材を得た。
この部材より所定の形状に切り出した各試験片による引
張強度、疲労強度及び衝撃値を第4表に示す。
第3表、第4表から明らかなように本発明材は、常温に
おける引張強度はA2618材よりも優れ、150℃の
高温下においては強度低下が少な(、Δ7091材以−
]−の引張強度及び疲労強度を有する。又、本発明材の
伸び及び衝撃値はA7091材より優れ、A2618材
と同等である。さらに、高Si−高遷移金属組成をもつ
比較材3は、A△7091材に比べ、高温での引張強度
の低下は少ないが、ΔΔ2618材に比べ、伸び及び衝
撃値は著しく低い。一方、本発明材は、常温から200
℃程度の高温域の強度はA2618材以上の性能を示し
、A7091材のような高温域での強度の著しい低下は
ない。又、耐衝撃性能もA2618材と同等に近いもの
となっている。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明によれば、その構成
をS i : 0.1〜0.5wt%、Cu:4.5〜
7.0wt%、Mg : 0.5〜]、 0wt%と、
トc、Ni、Mn及びCr等の遷移金属 G 元素の何れか1種もしくは2種を必須元素として添加し
、その合計添加量が1.5〜2.5wt%とし、残余が
不純物とAlからなる合金粉末を塑性加工して得たこと
を特徴とする高温強度及び耐衝撃強度に優れた内燃機関
の動弁系部材としたため、内燃機関の動弁系部材が使用
される常温ないし200 ’C程度の高温域下において
、優れた強度特性を示し、さらに動弁系部品の異常運動
等により過度の応力がかかった場合においても耐衝撃性
   能の優れた本発明部材では何ら問題無いといえる
【図面の簡単な説明】
第1図は、Cu、Mg及び種々の遷移金属元素を添加し
たアルミニウム合金の引張強度と遷移金属添加量との関
係についてまとめた結果を示すグラフであり、 第2図は、本発明部材を得るにあたり、Cu、Mg及び
種々の遷移金属元素を添加したアルミニウム合金の伸び
と遷移金属添加量との関係についてまとめた結果を示す
グラフであり、 第3図はSi添加量との関係を示す第1図と同様のグラ
フであり、 第4図はSi添加量との関係を示す第2図と同様のグラ
フである。 特許出願人   株式会社リケン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、Si:0.1〜0.5wt%、Cu:4.5〜7.
    0wt%、Mg:0.5〜1.0wt%と、Fe、Ni
    、Mn及びCrからなる群の遷移金属元素の何れか1種
    以上を合計量で1.5〜2.5wt%と、を含んでなり
    、残余が不純物とAlからなる合金粉末を塑性加工して
    得たことを特徴とする常温強度、高温強度及び耐衝撃強
    度に優れた内燃機関の動弁系部材。
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