JPH0419817Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、LEDを光源としたランプに関す
るものである。

（従来の技術） 従来のLEDランプは、第５図に示すように、
円形に形成したプリント基板ａに複数個のLEDb
を実装し、これをガラスバルブｃ内の内部導入線
ｄにマウントし、通常の電球の場合と同様にガラ
スバルブｃ内を排気すると共に、不活性ガスを封
入し、排気管をチツプオフして口金ｅを取付ける
ことにより製造されたものである。

（考案が解決しようとする問題点） 前記した従来のLEDランプによると、LEDか
らの光線が前方に照射されるため、ランプの前面
部は明るいが、それ以外は暗いという欠点があ
る。

本考案は、このような従来の問題点を解決する
ためになされ、LEDランプの周囲をなるべく明
るく平均的に照明できるように、その照射範囲の
拡大を図つたものである。

（問題点を解決するための手段） このような問題点を解決する手段として、この
考案は、プリント基板に複数個のLEDを実装し
て光源としたLEDランプにおいて、前記複数個
のLEDを実装したプリント基板が、少なくとも
２個ガラスバルブ内に配設されたことを要旨とす
るものである。

（実施例） 以下、図示の実施例によりこの考案を具体的に
説明する。１は円形に形成された第１のプリント
基板であり、その一方の面の中央部および周辺部
に複数個のLED２が実装されている。３は前記
第１のプリント基板１と同様に円形に形成された
第２のプリント基板であり、一方の面に同じく複
数個のLED４が実装されている。

この第１のプリント基板１と、第２のプリント
基板３は、前記LED２，４が互いに外側となる
ように、かつ適宜の間隔をあけてカシメピン５で
固定することにより一体化され、ガラスバルブ６
内の内部導入線７の先端部に、前記LED２がガ
ラスバルブ６の先端面に臨むようにしてマウント
されている。

内部導入線７は、前記カシメピン５を介して前
記LED２，４に電気的に接続され、しかも一体
化された前記二つのプリント基板１，３を安定的
に保持できる強度を備えたものが使用される。８
は前記ガラスバルブ６に取付けられた口金であ
り、その内側には外部導入線９に直列に接続され
た抵抗体１０が固定されている。

なお、前記ガラスバルブ６内には、従来と同様
に不活性ガスが封入されている。

この考案に係るLEDランプは、上記のように
構成され、前記LED２によつてランプの光軸に
沿つて前方部が、前記LED４によつて後方部が
それぞれ照射されることになり、従来のようにラ
ンプの前方部のみの照射に比べると、照射範囲が
拡大し、ランプの周囲を明るくほぼ平均的に照明
することができる。前記LED２，４の配設位置
は、実施例のものに限定されず、使用目的に応じ
て任意に設定することが可能であり、組み合せる
プリント基板の数も二個に限定されない。

また、LED２とLED４の色光を変えれば、同
時に二色およびその混合色の光線を得ることがで
き、装飾灯等としての使用が可能となる。さら
に、LED２，４の光量を任意に調整できるよう
に構成すれば、表示灯や各種の広告灯としてバラ
エテイに富んだ特殊な使用も可能である。

（考案の効果） 以上説明したように、この考案によれば、
LEDランプの光源としてLEDを実装したプリン
ト基板を少なくとも二個組み合せたものを用いた
ので、ランプの照射範囲を拡大すると共に、ラン
プの周囲を明るくほぼ平均的に照明することがで
き、ランプの適用範囲も広げられる等のすぐれた
効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の実施例を示すランプの概
略図、第２図は、その要部の拡大図、第３図は、
同側面図、第４図は、配光パターン図、第５図
は、従来例の説明図である。 １……第１のプリント基板、２……LED、３
……第２のプリント基板、４……LED、５……
カシメピン、６……ガラスバルブ、７……内部導
入線、８……口金、９……外部導入線、１０……
抵抗体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリント基板に複数個のLEDを実装して光源
   としたLEDランプにおいて、前記複数個のLED
   を実装したプリント基板が、少なくとも２個ガラ
   スバルブ内に配設されたことを特徴とするLED
   ランプ。