JP3042295U - サイドマーカー及びその発光ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 丈夫で寿命が長く、消費電力が小さく、し
かも装飾性に優れたサイドマーカーを提供する。 【解決手段】発光ユニットとカバー(7)を有する。発光
ユニットは複数の発光ダイオード(6a)，(6b)が取り付け
られ配線された２枚の基板(1)，(2)と、一方の基板(1)
に取り付けられた電球ソケットを備えている。各基板
(1)，(2)は非同一平面上に配されている。カバー(7)は
透明なドーム状であり、カバー(7)内面には発光ダイオ
ード(6a)，(6b)からの光を拡散させるための多面カット
が施されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主にトラック等の車両の側部に取り付けて発光させるサイドマーカ ー及びその発光ユニットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

トラック等の運搬車両において、荷台の側方にサイドマーカーと呼ばれるラン プを取り付けることが多い。これは側方を走行している車両との接触事故を防止 する役割をしている。又、トラックの側方の電飾（デコレーション）としての機 能も有している。

【０００３】 構造はドーム状のガラスカバーの内側にランプソケットに取り付けられた電球 が入っている。ランプソケットは照明スイッチを経て車内に収納されたバッテリ ーに接続されている。

【０００４】 発光色を有色としたい場合は、電球のガラス部またはカバーガラスを色付きガ ラスにしたり着色することにより表現している。

【０００５】 電球の寿命は本来あまり長いものではなく、特にトラックの走行に伴う振動に より寿命は更に短くなる。

【０００６】 多くのサイドマーカーを取り付けると、その消費電力も大きくなるので、バッテ リーへの負担が大きくなり、「バッテリーあがり」の原因ともなる。

【０００７】 更には光り方が一様であるため、多数のサイドマーカーを取り付けても装飾性 があまり高くないという問題点もあった。

【０００８】

【考案が解決しようとする課題】 そこで、丈夫で寿命が長く、消費電力が小さく、しかも装飾性に優れたサイド マーカーが求められている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案のサイドマーカーは、発光ユニットとカバー(7)を有し、該発光ユニッ トは複数の発光ダイオード(6a)，(6b)が取り付けられ配線された基板(1)，(2)と 、該基板(1)に取り付けられた電球ソケット(4)を備えており、カバー(7)は透明 なドーム状であり、カバー(7)内面には発光ダイオード(6a)，(6b)からの光を拡 散させるための多面カットが施されていることを特徴とする。

【００１０】 又は、発光ユニットとカバー(7)を有し、該発光ユニットは複数の発光ダイオ ード(6a)，(6b)が取り付けられ配線された２枚の基板(1)，(2)と、一方の基板(1 )に取り付けられた電球ソケットを備えており、各基板(1)，(2)は非同一平面上 に配されており、カバー(7)は透明なドーム状であり、カバー(7)内面には発光ダ イオード(6a)，(6b)からの光を拡散させるための多面カットが施されていること を特徴とする。

【００１１】 更に、本考案のサイドマーカー用発光ユニットは、複数の発光ダイオード(6a) ，(6b)が取り付けられ配線された基板(1)，(2)と、該基板(1)に取り付けられた 電球ソケット(4)とを有していることを特徴とする。

【００１２】

【考案の実施の態様】

以下、本考案を好適な実施例を用いて説明する。 ［実施例］ 図１は本考案のサイドマーカーの一部切欠側面図であり、図２はそのサイドマ ーカーの発光ユニットの斜視図である。

【００１３】 図中(1)は円形の基部ケース(5)の内径より若干小さな外径を有するリング状の 下部基板であり、(2)は前記の下部基板(1)の内径より小さな外径を有する円形又 はリング状の上部基板である。本実施例では両基板(1)，(2)はこれらの間の配線 と保持部材を兼ねる金属線(3)で接続されているが、必ずしもこのような構成と する必要はなく、例えば配線とは別の部材で保持する等してもよい。

【００１４】 (4)は上部基板の中央部下面にハンダ付けにて取り付けられて電球ソケットで ある。電球ソケット(4)の内側には発光ダイオード（以下「ＬＥＤ」という）に 適した電流値とするための抵抗器(8)が備えられている。この抵抗器(8)は基板に 取り付けてもよい。(7)はドーム状の透明なカバーである。

【００１５】 (6a)はオレンジ色のＬＥＤであり、(6b)は黄色のＬＥＤである。本実施例では このように２色のＬＥＤ(6a)，(6b)を用いたが１色だけで構成してもよいし、３ 色以上で構成してもよい。又、ＬＥＤの色も上記に限定されない。更に並べる間 隔や順番も適宜定めればよい。

【００１６】 基板(1)，(2)を上下２段にしているのは、カバー(7)の形状に合わせてＬＥＤ を立体的に配することにより、カバー(7)内で略均一に光らせるためである。

【００１７】 基板(1)，(2)の非配線面は白で印刷されている。透明なカバー(7)を通して非 配線面が外部から見えるので、外観上好ましいようにするためである。基板(1) ，(2)の配線面には防湿剤を塗布して保護してもよい。

【００１８】 ドーム状のカバー(7)はガラス製の透明なものを用いているが、ＬＥＤの光は 電球に比べて方向性があるため、光を拡散させるためにカバー(7)の内側にダイ ヤカットと呼ばれる多面カットが施されている。これにより複数のＬＥＤから発 せられた光が各カット面で屈折し、外部からはシャンデリアのようにキラキラと 幻想的に輝いて見え、従来に無かった優れた装飾性を得ることに成功している。

【００１９】 又、ＬＥＤの消費電力は電球に比べて格段に少ないため、本考案のサイドマー カーをトラック等に多数取り付けてもバッテリーの負担は少ない。又、ＬＥＤは 電球より大幅に長い寿命を有し、しかも電球のように振動で容易に切れてしまう こともない。

【００２０】 交換に際しては、電球ソケット(4)から取り外して電球の交換のように容易に 交換することができる。上記のようにＬＥＤの寿命は長いので、交換する必然性 は少ないが、このように交換性を高めることによりユーザーはＬＥＤの配列や色 が異なるものに交換して装飾に変化を与えて楽しむことが容易にできる。

【００２１】 電球ソケット(4)は従来の電球式のサイドマーカーで用いられていたものと同 じであるので、従来の電球式のサイドマーカーの電球を取り外して、本考案の電 球ソケット(4)と基板(1)，(2)とＬＥＤ(6a)，(6b)からなる発光ユニットを取り 付けて本考案のようなＬＥＤ式のサイドマーカーに改造することもできる。又、 メーカーも従来の電球式のサイドマーカーとの共通部品を多くして生産性を高め ることができる。

【００２２】 尚、電子回路と組み合わせれば、使用しているＬＥＤの消灯と点灯を制御する ことができるので、ＬＥＤの各色毎の一斉点滅や、ＬＥＤの順次点滅による光の ルーレット状の回転等も容易に表現することができる。

【００２３】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案により丈夫で寿命が長く、消費電力が小さく、しか も装飾性に優れたサイドマーカーを提供することができた。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の一部切欠側面図。

【図２】実施例の基板部の斜視図。

【符号の説明】

(1) 下部基板 (2) 上部基板 (3) 金属線 (4) 電球ソケット (5) 基部ケース (6a)，(6b) 発光ダイオード（ＬＥＤ） (7) カバー (8) 抵抗器

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 発光ユニットとカバーを有し、該発光ユ
   ニットは複数の発光ダイオードが取り付けられ配線され
   た基板と、該基板に取り付けられた電球ソケットを備え
   ており、 カバーは透明なドーム状であり、カバー内面には発光ダ
   イオードからの光を拡散させるための多面カットが施さ
   れていることを特徴とするサイドマーカー。
2. 【請求項２】 発光ユニットとカバーを有し、 該発光ユニットは複数の発光ダイオードが取り付けられ
   配線された２枚の基板と、一方の基板に取り付けられた
   電球ソケットを備えており、各基板は非同一平面上に配
   されており、 カバーは透明なドーム状であり、カバー内面には発光ダ
   イオードからの光を拡散させるための多面カットが施さ
   れていることを特徴とするサイドマーカー。
3. 【請求項３】 複数の発光ダイオードが取り付けられ配
   線された基板と、該基板に取り付けられた電球ソケット
   とを有していることを特徴とするサイドマーカー用発光
   ユニット。