JPH04197196A - ヒトil―2レセプタ―重鎖に結合する新規モノクロ―ナル抗体 - Google Patents

ヒトil―2レセプタ―重鎖に結合する新規モノクロ―ナル抗体

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JPH04197196A
JPH04197196A JP2331300A JP33130090A JPH04197196A JP H04197196 A JPH04197196 A JP H04197196A JP 2331300 A JP2331300 A JP 2331300A JP 33130090 A JP33130090 A JP 33130090A JP H04197196 A JPH04197196 A JP H04197196A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 ヒトI L−2レセプター重鎖に結合し、ヒトIL−2
のヒトIL−2レセプター重鎖への結合、及びヒ)IL
−2の生理活性をともに阻害する活性を有するモノクロ
ーナル抗体に関する0本発明のモノクローナル抗体は、
単独あるいはヒトIL−2レセプター軽鎖に結合する抗
体と併用することにより、臓器移植時の拒絶反応の予防
や自己免疫疾患の治療に適応できる免疫抑制剤として有
用な物質である。尚、本発明においてはインターロイキ
ン2をIL−2とインターロイキン2受容体をIL−2
レセプターと略することになる。
〔従来の技術〕
臓器移植の外科的技術が著しく向上した現在、臓器移植
手術の成否は術後の移植片拒絶反応をいかにして抑制で
きるかに換言されてきている。拒絶反応は、生体が移植
片を異物として認識し、それを排除するために一連の免
疫反応が惹、起されることにより生じる。そこで、従来
より拒絶防止薬として、ステロイド剤、アザチオプリン
、メトトレキセード、6−メルカプトプリンなどのいわ
ゆる免疫抑制剤と呼ばれている薬剤の投与が行われてき
た。しかし、安全域が狭いこと、あるいは効果が弱いこ
となどの理由で生着率の著しい向上はみられなかった。
ところが、近年開発されたサイクロスポリンAの登場に
より、生着率は格段の向上をみるようになった。しかし
ながら、サイクロスポリンAには重篤な腎毒性があるこ
とが明らかとなり、その使用の制限を与儀なくされてき
ている。したがって、より安全で、かつ効果的な免疫抑
制剤の開発が望まれてきている。
ところで、IL−2は、ヘルパーT細胞から産出される
タンパク質であり、生体内においてキラーT細胞の増殖
や分化誘導、B細胞の分化誘導など、広汎な働きを有し
ている生体防御上非常に重要な因子である。N器移植や
骨髄移植においては、移植片の生着の鍵を握ると考えら
れている宿主対移植片反応(HVG反応)、あるいは移
植片対宿主反応 (GVH反応)に、IL−2などによ
り活性化されたキラーT細胞が深く関与していることが
示されている。他方、自己免疫疾患は生体内での免疫系
のバランスがくずれ、生体自身を攻撃することにより発
症すると考えられており、その中でも特にI L−2を
はじめとする免疫系に関与する因子の過剰産生、あるい
はそれに対する過剰反応などがその大きな一因となって
いる可能性が高い。
これらのことから、IL−2の関与する生体応答を選択
的かつ効果的に抑制することができれば、臓器移植時の
拒絶反応の予防や、自己免疫疾患の治療が可能となるも
のと考えられるようになった。
事実、I L−2レセプターを有しているIL−2応答
細胞を選択的に傷害する細胞毒を結合させたI L−2
を、自己免疫疾患の動物モデルの一つであるアジュバン
ト関節炎ラットに投与すると、関節炎の発症が遅れ症状
も軽くなり(Proceedingsof the N
ational Academy of 5cienc
e of U、S、A、。
86巻、287頁、1989年)、またマウス同種心臓
移植時に投与すると移植心臓の拒絶が抑制される(Pr
oceedings of the National
 Academy ofScience of U、S
、A、+86巻、1008頁、1989年)、シかし、
細胞毒を結合させたIL−2はその血中半減期が短く、
効果をあげるためには大量に投与する必要があり、それ
に伴う副作用が懸念される。
そこで、より安全でかつ有効なIL−2応答を制御でき
る薬剤の開発が望まれている。
ところで、ヒトI L−2応答細胞上のヒトIL−2レ
セプターは、ともにヒトI L−2との結合能を有する
分子量が約75.000の重鎮と約55.000の軽鎖
の2つの糖タンパク質分子からなることが知られている
(Proceedings of the Natio
nal Academy of 5cience of
υ、S、A、、84巻、2002頁、1987年)。
それぞれの分子とヒトIL−2との結合の解離定数は、
軽鎖の場合10−”M、重鎮の場合10−’Mであるが
、軽鎖と重鎮の両方の分子が接してIL−2との三者の
会合体が形成された場合には、解離定数が10−” M
という高親和性の結合となることが明らかになっている
。また、軽鎖のみを発現している細胞では、ヒトI L
−2が結合してもなんら応答反応が生じないが、重鎖、
又は重鎮と軽鎖の重鎖を発現している細胞では、ヒトI
L−2の結合により様々な生理活性が惹起されることか
ら、ヒ)IL−2の生理的機能が発現されるためにはヒ
トI L−2レセプターの重鎮の存在が必須であると考
えられるようになったきた(実験医学、6巻、606頁
、1988年)、すなわち、ヒト■L−2と重鎮の結合
を阻害できれば、ヒトIL−2に対する応答が生じなく
なるものと推定される。
ヒトI L−2とヒトI L−2レセプターの重鎮の結
合を阻害するものとして、ヒトIL−2レセプターの重
鎮に結合活性を有する抗体が考えられる。
実際、ヒトIL−2レセプターの重鎮に結合してヒトI
L−2レセプターの重鎮とヒトI L−2との結合を阻
害する活性を有する抗体は既にいくつか報告されている
(Proceedings of the Natio
nalAcademy of 5cience of 
U、S、A、+86巻、1982頁、1989年、Jo
urnal of Experimental Med
icine。
169巻、1323頁、1989年)。
また本発明者等も以前にヒトIL−2レセプターの重鎮
とヒ)IL−2の結合を阻害する活性を有する抗体(モ
ノクローナル抗体TU27(ハイブリドーマFERM 
 BP−2510が産出するモノクローナル抗体))を
報告している(特開平2−200198参照)。しかし
、それらの抗体を通常の濃度で加えると、ヒトI L−
2とヒトIL−2レセプター重鎖との結合は阻害される
にもかかわらず、ヒ)IL−2による生理活性は阻害さ
れないことが明らかとなった。この理由として、それら
の抗体の重鎮分子への結合親和性が低く、生理的条件下
で培養中に次々と細胞表面上に新生されてくる重鎮分子
と、軽鎖分子との会合による高親和性のレセプターの形
成を阻害することができないためと考えられる。したが
って、これらの抗体を患者に投与しようとすると、血中
濃度を著しく高濃度に保つ必要があり、副作用が懸念さ
れ、実際には臨床応用は不可能である。この問題点を解
決するためには、非常に高親和性をもって、ヒトIL−
2レセプターの重鎮分子に結合する抗体を用いるか、更
に望ましくは、そのような抗体とヒトIL−2レセプタ
ーの軽鎖に結合する抗体を併用することにより、ヒトI
L−2の高親和性の結合を阻害する必要がある。しかし
、ヒトI L−2レセプター重鎖に高親和性をもって結
合し、単独でヒトIL−2の生理活性を阻害する活性を
有する抗体については現在まで知られておらず、まして
やそのような抗体とヒトIL−2レセプター軽鎖に結合
する抗体を併用する治療薬については、全く知られてい
ない。
c本発明が解決しようとする課題〕 したがって本発明の目的は、高親和性をもってヒトI 
L−2レセプターに結合し、ヒトI L−2とヒトI 
L−2レセプター重鎮との結合のみならず、ヒ) I 
L−2の生理活性をも阻害する活性を有するモノクロー
ナル抗体を提供することである。
本発明のモノクローナル抗体は、単独又はヒトIL−2
レセプター軽鎖に結合する抗体と併用することにより、
臓器移植時の拒絶反応の予防や自己免疫疾患の治療に有
用な免疫抑制剤として期待できる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記課題を解決するために、ヒ) I 
L−2レセプターの重鎮に結合するモノクローナル抗体
を多数作成し、更にその中から高親和性をもってヒトI
 L−2レセプターの重鎮分子に結合し、ヒトIL−2
の生理活性を阻害できる抗体を選択することにより本発
明を完成するに至った。すなわち本発明に従えば、高親
和性をもってヒトI L−2レセプター〇重鎖分子に結
合し、ヒ)IL−2の生理活性を阻害できるモノクロー
ナル抗体を産出するハイブリドーマ、及び該ハイブリド
ーマが産出する性状の均一なモノクローナル抗体が提供
される。
本発明のハイブリドーマは、骨髄腫細胞と、ヒ) I 
L−2レセプターの重鎮を高発現しているヒト細胞で免
疫された動物の肺臓、またはリンパ節の細胞中に存在す
る抗体産生細胞とのハイブリドーマを作成し、このハイ
ブリドーマを培養及びクローン化して、ヒトI L−2
レセプターの重鎮分子に結合し、ヒ)IL−2の生理活
性を阻害できるモノクローナル抗体を産生ずるクローン
とじて選択されるものである。
目的とするモノクローナル抗体は、このようなりローン
を培養した上清から、塩析、イオン交換クロマトグラフ
ィーなどの精製操作により回収できる。また、大量に取
得する場合には、得られたハイブリドーマを、組織適合
性動物、あるいは胸腺欠損ヌードマウスなどの腹腔内に
接種して増殖させ、該動物の腹水中に産生されたモノク
ローナル抗体を回収して、同様の操作にて精製すればよ
い。
以下にこのヒトI L−2レセプターの重鎮分子に結合
し、ヒトIL−2の生理活性を阻害できるモノクローナ
ル抗体の調製法を記す。
ハイブリドーマは骨髄腫細胞と抗体産生細胞を融合する
ことにより製造される。抗体産生細胞としては、ヒトI
 L−2レセプターの重鎮分子を高発現しているヒト成
人T細胞白血病つィルス感染T細胞株であるTL−Ma
r細胞で免疫されたマウスやラットなどの動物からの肺
臓またはリンパ節細胞を用いればよい。なお、免疫する
細胞としては、ヒ)IL−2レセプターの重鎮分子を発
現しているヒト細胞である限り、いかなる細胞を用いて
もかまわない。また、それらの細胞より精製した重鎮分
子そのものを免疫原として用いてもさしつかえない。
抗体産生細胞と骨髄腫細胞の由来する動物の種は、両細
胞が融合可能な限り異なってもよいが、通常同一種の細
胞を用いた方が良い結果が得られる。本発明実施のため
の一つの好ましいノ\イブリドーマは、ヒト成人T細胞
白血病つィルス感染T細胞株であるTL−Mar細胞で
免疫したマウスの肺臓細胞またはリンパ節細胞と、マウ
ス骨髄腫細胞との間のハイブリドーマである。例えば、
生理食塩水に懸濁したTL−Mar細胞で免疫したBa
1b/cマウスの肺臓細胞とBa1b/cマウスの骨髄
腫細胞SP210−Ag14の間のハイブリドーマで後
記の実施例でも示す様に優れた結果が得られた。骨髄腫
細胞としては、SP210−Ag14(7)ほかに、X
63−Ag8−6.5.3. P3−X63−Ag8−
Ul、 P3−X63−Ag8. P3−NSI/1−
Ag4−1. MPCII−4,5,6゜TG、1.7
. (以上マウス細胞) 、210.RCY、Ag1.
2.3゜(ラット細胞) 、5KO−007,GH15
006TG−A12 (以上ヒト細胞)等の8アザグア
ニン耐性の細胞株を用いてもよい。ハイブリドーマの作
成と、更にその中からヒトIL−2レセプターの重鎮分
子に結合し、ヒトI L−2の生理活性を阻害できるモ
ノクローナル抗体を産生しているクローンの選択は、例
えば次の様にして行える。ポリエチレングリコール、あ
るいはセンダイウィルスなどを用いて抗体産生細胞と骨
髄腫細胞とを融合させる。融合したハイブリドーマのみ
が、ヒポキサンチン、チミジン、アミノプテリンを含む
培地(HAT培地)中で生育することができる゛。得ら
れたハイブリドーマがすべて抗体を産生じているわけで
はないし、抗体を産生じているハイブリドーマがすべて
目的とする抗体を産生しているわけではないので、それ
らのハイブリドーマクローンの中からヒトI L−2レ
セプターの重鎮分子に結合し、ヒト’IL−2の生理活
性を阻害できるモノクローナル抗体を産生じているハイ
ブリドーマクローンを選択しなければならない。
その選択は例えば以下の様な方法を用いて行うことがで
きる。すなわち、−次スクリーニングとして1257標
識ヒトIL−2を作成し、ハイブリドーマ培養上清によ
る12Si標識ヒトIL−2と!::)IL−2レセプ
ターの重鎮分子、及び軽鎖分子をともに発現しているT
L−Mar細胞との結合阻害を測定する。二次スクリー
ニングとして、ハイブリドーマ培養上清によるIts(
標識ヒトI L−2と、ヒトI L−2レセプターの軽
鎖のみを発現しているヒト成人T細胞白血病つィルス感
染T細胞株であるMT−1細胞との結合阻害活性を測定
する。
TL−Mor細胞とヒ) I L−2との結合阻害活性
を有し、MT−1細胞とヒ)IL−2との結合阻害活性
を有していなければ、そのハイブリドーマがIL−2レ
セプターの重鎮分子に対する抗体を産生じているハイブ
リドーマとなる。 IzSI標識ヒトIL−2の作成法
としては、ヒトIL−2が生理活性を有している限り、
ポルトン・ハンター法(Biochemical Jo
urnal、133巻、529頁、1973年)、ラク
トパーオキシダーゼ法(Nature、269巻、30
9頁、1977年)、クロラミン−T法(Nature
、 194巻、495頁、1962年)などいかなる方
法を用いてもかまわない。また、−次スクリーニングに
用いる細胞は、重鎖、及び軽鎖をともに発現しているヒ
ト細胞である限り、いかなる細胞を用いてもがまわない
。また、二次スクリーニングに用いる細胞も、重鎮、あ
るいは軽鎖のいづれか一方を発現しているヒト細胞であ
る限り、いかなる細胞を用いてもかまわない。こうして
得られたヒトI L−2レセプターの重鎮に対するモノ
クローナル抗体を産生じている゛ハイブリドーマクロー
ンの培養上清を、更にヒトIL−2とともにヒトIL−
2に依存的に増殖するヒト成人T細胞白血病つィルス感
染T細胞株ILT−Mat細胞に加え、ILT−Mat
細胞の増殖阻害活性を測定する。増殖阻害活性を有して
いれば、そのハイブリドーマクローンが目的とするモノ
クローナル抗体を産生じているハイブリドーマクローン
ということになる。こうして得られたハイブリドーマと
して、例えばハイブリドーマTU25 (FERM P
−11858)と呼ばれる細胞がある。
次に、モノクローナル抗体の大量調製法であるが、T 
U 25 (FERM P−11858)細胞を、組織
適合性動物、あるいは胸腺欠損ヌードマウスなどの腹腔
内に接種して増殖させ、該動物の腹水中に産生された抗
体を回収して、塩析、イオン交換クロマトグラフィーな
どの操作により精製すればよい。
さて、こうして得られたモノクローナル抗体は、次のよ
うな性質を有するものである。
T U 25 (FERM P−11858)細胞が産
生ずる抗ヒ) I L−2レセプター重鎖モノクローナ
ル抗体(以後、モノクローナル抗体TU25とする)(
a)  免疫グロブリンの種類:IgG2b)分子量:
 150,000ダルトン(c)  分子吸光係数:E
tm。、、 =14.0(d)  ヒトI L−2レセ
プター重鎖に特異的に結合する。
(e)  ヒトIL−2とヒトIL−2レセプター重鎮
との結合を阻害する。
げ) ヒ)IL−2の生理活性を阻害する。
このようにして製造したモノクローナル抗体TU25は
、単独でヒ)IL−2の生理活性を阻害できることから
、単剤で、あるいは更にヒトIL−2レセプターの軽鎖
に結合活性を有する抗体、例えば市販のモノクローナル
抗体2R12(Tセルサンエンス社製)を併存させても
よい、更に他のサイクロポリンA他の免疫抑制剤や各種
安定化剤、各種賦型剤を本発明の免疫抑制剤に含有させ
ても良い。
これらの薬剤は臓器移植時の拒絶反応の予防、あるいは
自己免疫疾患の治療のための免疫抑制剤として使用でき
る。
本発明のヒトIL−2レセプター重鎖モノクローナル抗
体と免疫抑制剤中通常0.1〜100重量%、好ましく
は0.5〜70重置%含有させれば良い。もちろん、上
記値に限定されるものではない。
また、上記免疫抑制剤の投与方法は経口、皮下注射、静
脈注射、及び静脈への点滴等のいずれの方法を用いて投
与しても良いが、好ましくは静脈注射、静脈への点滴に
より、投与するのが好ましい。
注射剤又は点滴剤として用いる場合には、例えば、細菌
やパイロジエンを含有せず、凍結乾燥状態にある本発明
に係る抗体を、用時日本薬局方注射用蒸留水に溶解する
。完全に溶解したことを確認し、自己免疫疾患に罹患し
た患者、あるいは臓器移植、骨髄移植手術を実施する予
定または手術完了、の患者に投与する− 投与経路は前述したように静脈内注射又は点滴が望まし
く、濃度や投与量は、患者毎あるいは患者の状況により
異なるが、ヒトI L−2レセプターめ重鎮に結合する
抗体を単剤で用いる場合には、5〜250 mg/威の
濃度の抗体を1〜50mg/ kg/日程度投与し、ヒ
トIL−2レセプターの軽鎖に結合する抗体と併剤とす
る場合には、それぞれ5〜250 mg/ad!の濃度
の抗体をそれぞれ1〜50+++g/kg/日程度とな
るように合剤として投与するのが適当である。くり返し
述べるが、上記投与量は一応の基準であって、それぞれ
の患者の状態に応じて適宜選択すれば良い。
本発明の免疫抑制剤の製剤化は、タンパク賞製剤におい
て、一般に行われている方法にしたがって行う。すなわ
ち、製剤分野において常用され、かつ本発明の免疫抑制
剤と反応しない物質であるゼラチン、ヒト血清アルブミ
ンなどの賦形剤として、グルタチオン、各種アミノ酸類
などを安定化剤として、更に必要に応じて緩衝側、保存
剤などを含有させてもよい。
本発明で使用する抗体は、抗体そのものでもよいが、抗
原との結合活性がある限り、Fabフラグメント、F(
ab)’zフラグメント、■領域のみのフラグメントな
どを使用してもさしつかえないし、C3JI域を他の種
のものに置き換えたキメラ抗体、抗体に他のポリペプチ
ドや細胞傷害性薬剤、金属結合体などを結合させたもの
でもかまわない。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
(実施例1、ハイプリドーマ及びモノクローナル抗体の
調製) 6〜8週令の雌のBa1b/cマウスに、生理食塩水に
懸濁したTL−Mar細胞を1匹あたりlXl0’個腹
腔的投与することにより免疫した。その10日後、同様
の操作により追加免疫し、更にその5日後、マウスの眼
窩静脈より採血して、下記の方法に従って、′z51標
識ヒトI L−2のTL−Mar細胞に対する結合阻害
活性を調べることにより抗体価を測定した。抗体価の高
かったマウスを更に同様の操作にて最終免疫し、その3
日後、肺臓を摘出して肺臓細胞とマウス骨髄種細胞(S
P210−Ag14)とを、50%ポリエチレングリコ
ール# 4000 (牛丼化学社製)存在下にて細胞数
で10:1の割合で混合し、細胞融合させた。融合細胞
を、10%牛脂児血清(Gibco社製)を含むRPM
11640培地(G i bco社製)にて5X10h
個/Idとなるように懸濁し、1穴あたり5X10’個
のマウス胸腺細胞を含有する96穴平底プレート(co
rning社製)に100pffiずつ分注した。1日
、2日、3日、6日後に培地の半量をヒボキサンチン、
アミノプテリン、チミジンを含む培地(HAT培地)と
交換し、以後3日ごとに同様の操作を繰り返した。融合
より約2週間後、融合した細胞(ハイブリドーマ)の増
殖してきた各人の培養上清について、後述の参考例に示
す方法にて 皿25I標識ヒトIL−2のTL−Mar
細胞に対する結合阻害活性、及びMT−1細胞に対する
結合阻害活性を測定し、TL−Mar細胞に対する結合
阻害活性を有しており、MT−1細胞に対する結合阻害
活性を有していない穴に含まれるハイブリドーマを、限
界希釈法にてクローン化した。更にそれぞれのハイプリ
ドーマクローンの培養上滑中の阻害活性を測定して、抗
ヒトI L−2レセプター重鎖抗体産生バイプリドーマ
を得た。更に、得られた抗と) I L−2レセプター
重鎖抗体産生ハイブリドーマの培養上清について、以下
の方法にてヒトI L−2の生理活性の抑制能を調べた
。10%牛脂児血清(Gibco社製)を含むRPM1
1640培地(Gi−bco社製)にて2X10’個/
IIlの濃度となるように懸濁したILT−Mat細胞
液を一穴あたり100μlずつ96穴平底マイクロプレ
ート(コーニング社製)に分注して、サンプルの培養上
清を50μl加え、37℃、30分間、インキュベート
した。
尚、ILT−Mat細胞はヒトIL−2に依存的に増殖
するヒト細胞株である。更に、10%牛脂児血清を含む
PRMr1640培地にて200un i ts / 
allに調製したヒトリコンビナントIL−2溶液を5
0u lずつ加えて、5%CO;存在下37℃にて48
時間培養した。
最後の4時間は1μCiの3H−チミジン(デュポン社
製)を加えて培養し、細胞内に取り込まれた放射活性量
をシンチレーションカウンター(パフカード社製)にて
測定することにより、培養上清ニヨるヒ) I L−2
の生理活性の阻害能を調べた。
このような方法にて選択されたハイブリドーマクローン
として、T U 25 (FERM P−11858)
がある。
ハイブリドーマT U 25 (FERM P−118
58)が産生ずるモノクローナル抗体TU25の調製は
以下のようにして行った。あらかじめ1週間前に1匹あ
たり0.5mのプリスタン(和光純薬社製)を腹腔内注
射しておいた8週令の雌Ba1b/cマウスに、1匹あ
たりlXl0’個のハイブリドーマTU25(FERM
 p−x1858)ラミ腔内注射シタ。おヨ+10日後
、マウス 腹腔内より腹水を採取し、遠心操作にて細胞
を取り除いた。0.4飽和硫安にて塩析を行い、0.1
5M NaC1を含む10mMリン酸塩緩衝液(pH7
,5)に対して透析した。あらかじめ0.15MNaC
1を含む101wMリン酸塩緩衝液(pH7,5)にて
平衡化しておいたプロティンAセファロース(ファルマ
シア社製)に添加し、素通り画分を得た後、0.5 M
酢酸を用いて溶出した。溶出画分をただちに0.15M
NaC1を含む10n+Mリン酸塩緩衝液(pH7,5
)に対して透析してモノクローナル抗体TU25を得た
(実施例2、モノクローナル抗体TU25単独、あるい
は抗IL−2レセプター軽鎖抗体共存下におけるIL−
2依存性細胞株rLT−Mat細胞の増殖抑制効果) 10%牛脂児血清(Gibco社製)を含むPRM11
640培地(Gibco社製)にて2X10’個/I1
1の濃度となるように懸濁したILT−Mat細胞液を
一穴あたり 100ulずっ96穴平低マイクロプレー
ト(コーニング社製)に分注した。モノクローナル抗体
Tυ25、マウスモノクローナル抗ヒトIL−2レセプ
ター軽鎖抗体、公知のマウスモノクローナル抗ヒ)IL
−2レセプター重鎖抗体、及びコントロールのマウスモ
ノクローナル抗体を10%牛脂児血清を含むRPM11
640培地にて50μg/dに調製し、モノクローナル
抗体TU25、及びコントロールのマウスモノクローナ
ル抗体をそれぞれ単独、あるいはモノクローナル抗体T
U25とマウスモノクローナル抗ヒトI L−2レセプ
ター軽鎖抗体を混合した溶液を50μl添加し、37°
C130分間インキュベートした。更に、10%牛脂児
血清を含むPRM11640培地にて種々の濃度に調製
したヒトリコンビナントI L−2溶液を50μIずつ
加えて、5%CO2存在下37℃にて48時間培養した
。最後の4時間は1uciの3H−チミジン(デュポン
社製)を加えて培養し、細胞内に取り込まれた放射活性
量をシンチレーションカウンター(パラカード社製)に
て測定し、抗体によるヒトI L−2の生理活性の阻害
能を調べた。その結果、図1に示すようにモノクローナ
ル抗体TU25単独添加により、ヒトI L−2の生理
活性が公知のマウスモノクローナル抗ヒトIL−2レセ
プター重鎖抗体T U 27 (FERM BP−25
10が産生ずるモノクローナル抗体)に比べて顕著に阻
害された。またモノクローナル抗体TU25、及びマウ
スモノクローナル抗ヒトIL−2レセプター軽鎖抗体を
ともに添加することにより、I L二2の生理活性は高
濃度においても完全に阻害されることが判明した。
(発明の効果) 本発明はモノクローナル抗体を単独で、あるいはヒトI
 L−2レセプター軽鎖に結合する抗体と併用で用いる
ことにより、臓器移植時の拒絶反応の予防や自己免疫疾
患の治療に有用な免疫抑制剤として利用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、モノクローナル抗体TU25が、単独である
いはマウスモノクローナル抗IL−2レセプター軽鎖抗
体と共存下でIL−2の生理活性を阻害する活性を有す
ることを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の性質を有するヒトIL−2レセプター重鎖
    に結合するモノクローナル抗体。 (a)ヒトIL−2レセプター重鎖に結合する(b)ヒ
    トIL−2のヒトIL−2レセプター重鎖への結合を阻
    害する (c)ヒトIL−2の生理活性を阻害する
  2. (2)モノクローナル抗体がモノクローナル抗体TU2
    5である請求項(1)記載のモノクローナル抗体。
  3. (3)請求項(1)又は(2)記載のモノクローナル抗
    体を含有してなる免疫抑制剤。
  4. (4)ヒトIL−2レセプター軽鎖に結合する抗体を更
    に含んでなる請求項(3)記載の免疫抑制剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0213371A (ja) * 1988-05-06 1990-01-17 Centre Reg Transfusion Sanguine De Lille ハイブリドーマ細胞系、モノクローナル抗体およびそのキメラ

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