JPH04196304A - アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法 - Google Patents

アルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法

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JPH04196304A
JPH04196304A JP2326360A JP32636090A JPH04196304A JP H04196304 A JPH04196304 A JP H04196304A JP 2326360 A JP2326360 A JP 2326360A JP 32636090 A JP32636090 A JP 32636090A JP H04196304 A JPH04196304 A JP H04196304A
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Noboru Haga
羽賀 昇
Mikio Sasaki
幹夫 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に、この種の電極箔は次のようにして作られている
。まず、エツチングされたアルミニウム箔を用意し、こ
のアルミニウム箔を燐酸や硼酸等の水溶液に浸漬し、一
定の電圧を印加して所望厚さの酸化皮膜を生成させる。
そして、数100℃の高温雰囲気中に数分間放置する熱
処理工程を数回繰返す。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この方法では静電容量を高めるのに限度
があり、最近とみに要望されているより一層の小形かつ
高容量化に応えることができない。
本発明はこのような事情に鑑みなされたもので、より高
い静電容量が得られることができるようにしたアルミニ
ウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法を提供すること
にある。
〔課題を解決するための手段〕
上記した目的を達成するため、本発明においては、まず
エツチングされたアルミニウム箔を高温の純水中に所定
時間浸漬したのち、本化成および再化成を行なうにあた
って、そのいずれの工程においても、少なくとも一回は
脂肪族飽和ジカルボン酸もしくはその塩を含有する硼酸
水溶液中で化成することを特徴としている。
すなわち、本化成工程および再化成工程において、例え
ば最初にアルミニウム箔を硼酸水溶液中に浸漬し、所定
時間電圧を印加して第1の陽極酸化を行ない、引き続き
そのアルミニウム箔を脂肪族飽和ジカルボン酸もしくは
その塩を含有する硼酸水溶液中に浸漬し、所定時間電圧
を印加して第2の陽極酸化を行なうようにしてもよいし
、これとは反対にこの第1の陽極酸化工程と第2の陽極
酸化工程とを入九替えてもよい。
この場合、脂肪族飽和ジカルボン酸としては、X 00
 C−(CH2)n−COOXの化学式(但し、XはH
″または” H4” I n = 1〜12好ましくは
n = 1〜8)で表わされ、その代表例としては、コ
ハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリ
ン酸、アゼライン酸、セバシン酸などがある。
上記脂肪族飽和ジカルボン酸もしくはその塩を含有する
硼酸水溶液のpHは3〜9、好ましくは4.5〜7に設
定される。この硼酸水溶液中における脂肪族飽和ジカル
ボン酸の濃度は0.002〜1.0%、H,温は70〜
100℃が好適である。また、硼酸の濃度は、0.5〜
10%it%が好ましい。
上記陽極酸化工程後に、減極処理、熱処理および再陽極
酸化処理が少なくとも1回実施される。
その場合、再陽極酸化処理には本化成と同様、脂肪族飽
和ジカルボン酸もしくはその塩を含有する硼酸水溶液が
用いられるのであるが、これによれば、従来法に比べて
静電容量が約5〜10%以上増大する。なお、減極処理
にはPH7〜9で液温70℃のアンモニア水、またはp
H4〜8の燐酸水溶液などが用いられ、その浸漬時間は
1〜5分であることが好ましい。
〔実施例1〕 (A)まず、純度99.99%で厚さ100μ朧のアル
ミニウムエツチング箔を用意した。この場合、そのエツ
チング倍率はエツチングしていない平坦箔に対して20
倍である。
(B)このアルミニウムエツチング箔を液温98℃以上
の純水中で15分間ボイル処理した。
(C)次に、硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモニ
ウムを0.1g添加した液温85℃の硼酸水溶液中にア
ルミニウムエツチング箔を浸漬し、電流密度10mA 
/ dの電流を流し、化成電圧200vまで上昇させ、
同電圧を10分間印加して第1の本化成を行なった。
(D)引き続き、同アルミニウムエツチング箔を硼酸2
0g/純水IQに硼酸アンモニウムを0.5g添加した
液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、電流密度10mA
/−の電流を流し、化成電圧400■まで上昇させ、同
電圧を10分間印加して第2の本化成を行なったや (E)さらに、第3の本化成として、同アルミニウムエ
ツチング箔を硼酸20g/純水IQに硼酸アンモニウム
を0.5g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し
、電流密度10−/−の電流を流し、化成電1600V
まで上昇させ、同電圧を40分間印加した。
(F)化成後のアルミニウムエツチング箔を液温70℃
、pH7〜9に調整したアンモニア水に3分間浸漬し、
減極処理を行なった。
(G)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(H)上記(C)と同じ条件の水溶液、すなわち硼酸2
0g/N水IQにコハク酸アンモニウムを0.1g添加
しだ液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、電流密度10
+aA/dの電流を流し、化成電圧600■まで上昇さ
せ、同電圧を13分間印加して第1の再化成を行なった
(I)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(J)引き続き、上記(H)と同じ条件で再化成を繰り
返した(第2の再化成)。
(K)水洗し、乾燥させて化成箔の静電容量を測定した
ところ、0.458μF/cJであった。
(J)この化成箔(15++m x 270m+ )を
陽極とし、−方純度99.2%で厚さ20μm、エツチ
ング倍率50倍のアルミニウム箔(15m X 300
■)を陰極とし、セパレータを介して巻回して、コンデ
ンサ素子を作成した。そして、このコンデンサ素子に電
解液を含浸させ、ケース内に封入し、定格400V、 
16μFの電解コンデンサを作成したところ、その静電
容量は18.2μFであった。
なお、上記工程(H)と工程(I)との間に、 85t
gt%の燐酸25m Q / Qの水溶液であって、ア
ンモニア水でPH6,5に調整しだ液温30℃の水溶液
に4分間浸漬処理を行う工程を介在させてもよい。この
工程を追加した電解コンデンサは、例えば105℃、1
000時間の高温貯蔵試験における製品の漏れ電流によ
る劣化を防止できる。
〔実施例2〕 (A)のアルミニウムエツチング箔および(B)のボイ
ル工程は上記実施例1と同じ。
(C)硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモニウムを
0.1g添加した液温85℃の硼酸水溶液中にアルミニ
ウムエツチング箔を浸漬し、電流密度10d/dの電流
を流し、化成電圧200vまで上昇させ、同電圧を10
分間印加して第1の本化成を行なった。
(D)引き続き、同アルミニウムエツチング箔を硼酸2
0g/純水IQに硼酸アンモニウムを0.5g添加しだ
液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、電流密度10ia
A/ciの電流を流し、化成電圧400■まで上昇させ
、同電圧を10分間印加して第2の本化成を行なった。
(E)さらに、硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモ
ニウムを0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中に
アルミニウムエツチング箔を浸漬し、電流密度10II
A/(!#の電流を流し、化成電圧600■まで上昇さ
せ、同電圧を40分間印加して第3の本化成を行なった
(F)化成後のアルミニウムエツチング箔を液温70℃
、PH7〜9にgllLだアンモニア水に3分間浸漬し
、減極処理を行なった。
(G )500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(H)硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモニウムを
0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、
電流密度10wLA/(jの電流を流し、化成電圧60
0Vまで上昇させ、同電圧を13分間印加して第1の再
化成を行なった6 (I)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(J)引き続き、上記(H)と同じ条件で再化成を繰り
返した(第2の再化成)。
(K)水洗し、乾燥させて化成箔の静電容量を測定した
ところ、0.463μF/dであった。
(J)この化成箔(15m+ X 270m+ )を陽
極として。
実施例1と同様、定格400V、 16μFの電解コン
デンサを作成したところ、その静電容量は18.4μF
であった。
〔実施例3〕 (A)のアルミニウムエツチング箔および(B)のボイ
ル工程は上記実施例1と同じ。
(C)硼920g/純水LMに硼酸アンモニウムを0.
5g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中にアルミニウム
エツチング箔を浸漬し、電流密度10+aA/dfの電
流を流し、化成電圧200■まで上昇させ、同電圧を1
0分間印加して第1の本化成を行なった。
(D)続いて、同アルミニウムエツチング箔を硼酸20
g/純水IQにコハク酸アンモニウムを0.1g添加し
だ液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、電流密度101
1A / dの電流を流し、化成電圧400vまで上昇
させ、同電圧を10分間印加して第2の本化成を行なっ
た。
(E)さらに、第3の本化成として、同アルミニウムエ
ツチング箔を硼#20g/純水lQにコハク酸アンモニ
ウムを0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中に浸
漬し、電流密度10m1A/ cdの電流を流し、化成
電圧400Vまで上昇させ、同電圧を40分間印加した
(F)化成後のアルミニウムエツチング箔を液温70℃
、PH7〜9に調整したアンモニア水に3分間浸漬し、
減極処理を行なった。
(G )500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(H)硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモニウムを
0.1g添加した液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、
電流密度10d/dの電流を流し、化成電圧600vま
で上昇させ、同電圧を13分間印加して第1の再化成を
行なった。
(I)5oo℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(J)引き続き、上記(H)と同じ条件で再化成を繰り
返した(第2の再化成)。
(K)水洗し、乾燥させて化成箔の静電容量を測定した
ところ、0.461μF/dであった。
(J)この化成箔(15’m X 270wn )を陽
極として、実施例1と同様、定格400V、 16μF
の電解コンデンサを作成したところ、その静電容量は1
8.3μFであった。
〔実施例4〕 (A)のアルミニウムエツチング箔および(B)のボイ
ル工程は上記実施例1と同じ。
(C)硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモニウムを
0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中にアルミニ
ウムエツチング箔を浸漬し、電流密度10ILA/dの
電流を流し、化成電圧200Vまで上昇させ、同電圧を
10分間印加して第1の本化成を行なった。
(D)次に、同アルミニウムエツチング箔を硼酸20g
/純水lρにコハク酸アンモニウムを0.1g添加しだ
液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、電流密度10mA
 / dの電流を流し、化成電圧400■まで上昇させ
、同電圧を10分間印加して第2の本化成を行なった。
(E)さらに、第3の本化成として、同アルミニウムエ
ツチング箔を硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモニ
ウムを0.1g#i加した液温85℃の硼酸水溶液中に
浸漬し、電流密度10@A/C21Tの電流を流し、化
成電圧600■まで上昇させ、同電圧を40分間印加し
た。
(F)化成後のアルミニウムエツチング箔を液温70℃
、PH7〜9に調整したアンモニア水に3分間浸漬し、
減極処理を行なった。
(G)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(H)硼酸20g/m水IQにコハク酸アンモニウムを
0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、
電流密度101aA/dの電流を流し、化成電圧600
vまで上昇させ、同電圧を13分間印加して第1の再化
成を行なった。
(I )500’Cの加熱雰囲気中で2分間熱処理した
(J)しかる後、硼酸20g/純水IQに硼酸アンモニ
ウムを0.5g添加した液温85℃の硼酸水溶液中に浸
漬し、電流密度10d / (!#の電流を流し、化成
電圧600vまで上昇させ、同電圧を13分間印加して
第2の再化成を行なった。
(K)水洗し、乾燥させて化成箔の静電容量を測定した
ところ、0.465μF/cjであった。
(J)この化成箔(15m X 270m)を陽極とし
て、実施例1と同様、定格400V、 16μFの電解
コンデンサを作成したところ、その静電容量は18.5
μFであった。
〔実施例5〕 (A)のアルミニウムエツチング箔および(B)のボイ
ル工程は上記実施例1と同し。
(C)硼920g/純水IQにコハク酸アンモニウムを
0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中にアルミニ
ウムエツチング箔を浸漬し、電流密度10mA/c7T
の電流を流し、化成電圧200 Vまで上昇させ、同電
圧を10分間印加して第1の本化成を行なった。
(D)次に、同アルミニウムエツチング箔を硼酸20g
/純水IQにコハク酸アンモニウムを0.1g添加しだ
液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、電流密度1011
A/a!の電流を流し、化成電圧400■まで上昇させ
、同電圧を10分間印加して第2の本化成を行なった。
(E)さらに、第3の本化成として、同アルミニウムエ
ツチング箔を硼酸20g/純水IQにコハク酸アンモニ
ウムを0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中に浸
漬し、電流密度10mA/cdの電流を流し、化成電圧
600vまで上昇させ、同電圧を40分間印加して第2
の本化成を行なった。
(F)化成後のアルミニウムエツチング箔を液温70℃
、pH7〜9に調整したアンモニア水に3分間浸漬し、
減極処理を行なった。
(G )500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(H)硼酸20g/純水IQに硼酸アンモニウムを0.
5g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し、電流
密度lomA/cxtの電流を流し、化成電圧600■
まで上昇させ、同電圧な13分間印加して第1の再化成
を行なった。
(1)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(J)しかる後、硼酸20g/純水IQにコハク酸アン
モニウムを0.1g添加しだ液温85℃の硼酸水溶液中
に浸漬し、電流密度1omA/ dの電流を流し、化成
電圧600vまで上昇させ、同電圧を13分間印加して
第2の再化成を行なった。
(K)水洗し、乾燥させて化成箔の静電容量を測定した
ところ、 0.463μF/cdであった。
(J)この化成箔(15mn X 270m+ )を陽
極として、実施例1と同様、定格400V、 16μF
の電解コンデンサに作成したところ、その静電容量は1
8.4μFであった・ く比較例1〉 (a)使用したアルミニウムエツチング箔、上記実施例
1の(A)と同じ。
(b)ボイル工程も上記実施例1の(B)と同じ。
(c)iil酸20g/純水IQの水溶液、液温85℃
中にアルミニウムエツチング箔を浸漬し、電流密度10
itA/cdの電流を流し、化成電圧200■まで上昇
させ、同電圧を10分間印加して第1の本化成を行なっ
た。
(d)次に、同アルミニウムエツチング箔を硼酸20g
/純水IQの水溶液、液温85℃中に浸漬し。
電流密度10IIA/a+tの電流を流し、化成電圧4
00.Vまで上昇させ、同電圧を10分間印加して第2
の本化成を行なった。
(e)さらに、第3の本化成として、同アルミニウムエ
ツチング箔を硼酸20g/純水IQの水溶液。
液温85℃中に浸漬し、電流密度10mA/(fflの
電流を流し、化成電圧600■まで上昇させ、同電圧を
40分間印加して第2の本化成を行なった。
(f)化成後のアルミニウムエツチング箔を液温70℃
、pH7〜9に調整したアンモニア水に3分間浸漬し、
減極処理を行なった。
(g)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(h)第1の再化成として、上記(c)と同じ条件の水
溶液すなわち硼酸20g/純水IQの水溶液、液温85
℃中に浸漬し、電流密度10mA/cJの電流を流し、
化成電圧600■まで上昇させ、同電圧を13分間印加
した。
(i)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(j)再び、硼酸20g/純水IQの水溶液、液温85
℃中に再度浸漬し、電流密度10mA / cdの電流
を流し、化成電圧600■まで上昇させ、同電圧を13
分間印加して第2の再化成を行なった。
(k)水洗し、乾燥させて化成箔の静電容量を測定した
ところ、 0.296μF/cdであった。
(j)この化成箔(15■X270m)を陽極として、
実施例1と同様の定格400V、 16μFの電解コン
デンサを作成したところ、その容量は11.7μFであ
った。
〈比較例2〉 (、)のアルミニウムエツチング箔および(b)のボイ
ル工程は上記実施例1と同じ。
(C)硼酸20g/純水IQに硼酸アンモニウムを0.
5 g ti加しだ液温85℃の硼酸水溶液中にアルミ
ニウムエツチング箔を浸漬し、電流密度1O1lA/d
の電流を流し、化成電圧200Vまで上昇させ、同電圧
を10分間印加して第1の本化成を行なった。
(d)次に、同アルミニウムエツチング箔を硼酸20g
/純水1ρに硼酸アンモニウムを0.5g添加した液@
85℃の硼酸水溶液中にアルミニウムエツチング箔を浸
漬し、電流密度10d/aJの電流を流し、化成電圧4
00Vまで上昇させ、同電圧を10分間印加して第2の
本化成を行なった。
(e)さらに、第3の本化成として、同アルミニウムエ
ツチング箔を硼酸20g/純水IQに硼酸アンモニウム
を0.5g添加した液温85℃の硼酸水溶液中にアルミ
ニウムエツチング箔を浸漬し、電流密度10mA / 
cdの電流を流し、化成電圧600 Vまで上昇させ、
同電圧を40分間印加した。
(f)化成後のアルミニウムエツチング箔を液温70℃
、pH7〜9に調整したアンモニア水に3分間浸漬し、
減極処理を行なった。
(g)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(h)第1の再化成として、硼酸20g/純水IQに硼
酸アンモニウムを0.5g添加しだ液温85℃の硼酸水
溶液中に浸漬し、電流密度10d/dの電流を流し、化
成電圧600 Vまで上昇させ、同電圧を13分間印加
した。
(i)500℃の加熱雰囲気中で2分間熱処理した。
(j)再び、硼酸20g/純水IQに硼酸アンモニウム
を0.5g添加した液温85℃の硼酸水溶液中に浸漬し
、電流密度10IIA/alfの電流を流し、化成電圧
600Vまで上昇させ、同電圧を13分間印加して第2
の再化成を行なった。
(k)水洗し、乾燥させて化成箔の静電容量を測定した
ところ、0.423μF/cdであった。
(j)この化成箔(15m X 270■)を陽極とし
て、実施例1と同様の定格400V、 16μFの電解
コンデンサを作成したところ、その容量は16.8μF
であった。
参考までに、次表に上記各実施例および各比較例で得ら
れた化成箔の箔容量とその化成箔を用いて試作した電解
コンデンサの静電容量を示す。
この表から明らかなように、本発明によると箔容量およ
び製品容量ともに、従来法による比較例に比べて約8〜
10%増大している。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、エツチングされ
たアルミニウム箔を純水ボイルした後の本化成工程およ
び再化成工程のいずれにおいても、少なくとも一度は脂
肪族飽和ジカルボン酸もしくはその塩を含有する硼酸水
溶液中で化成するようにしたことにより、静電容量の高
い電極箔が製造される。
特許出願人  エルナー株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エッチングされたアルミニウム箔を高温の純水中
    に所定時間浸漬したのち、本化成工程を行ない、さらに
    再化成工程を行なうアルミニウム電解コンデンサ用電極
    箔の製造方法において、上記本化成工程および上記再化
    成工程のいずれにおいても、少なくとも一度は脂肪族飽
    和ジカルボン酸もしくはその塩を含有する硼酸水溶液中
    で化成することを特徴とするアルミニウム電解コンデン
    サ用電極箔の製造方法。
  2. (2)上記脂肪族飽和ジカルボン酸は、 XOOC−(CH_2)n−COOX の化学式(但し、XはH^+またはNH_4^+,n=
    1〜12)で表わされるものからなる請求項1記載のア
    ルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法。
  3. (3)上記硼酸水溶液のpHは4〜9である請求項1記
    載のアルミニウム電解コンデンサ用電極箔の製造方法。
  4. (4)上記硼酸水溶液は、その硼酸濃度が0.5〜10
    wt%である請求項1記載のアルミニウム電解コンデン
    サ用電極箔の製造方法。
  5. (5)上記硼酸水溶液中における上記脂肪族飽和ジカル
    ボン酸の濃度は0.002〜1.0%、液温は70〜1
    00℃である請求項1記載のアルミニウム電解コンデン
    サ用電極箔の製造方法。
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