JPH04193686A - 四輪操舵装置 - Google Patents

四輪操舵装置

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Publication number
JPH04193686A
JPH04193686A JP2327445A JP32744590A JPH04193686A JP H04193686 A JPH04193686 A JP H04193686A JP 2327445 A JP2327445 A JP 2327445A JP 32744590 A JP32744590 A JP 32744590A JP H04193686 A JPH04193686 A JP H04193686A
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JP
Japan
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rear wheel
intermediate member
steering device
wheel steering
wheels
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Pending
Application number
JP2327445A
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English (en)
Inventor
Yasutaka Kato
加藤 廉享
Shiro Takeuchi
志郎 竹内
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
Fumio Ukai
鵜飼 文郎
Hironori Hibino
浩典 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Koki KK
Original Assignee
Toyoda Koki KK
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Publication date
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、機械的伝達装置により前輪舵取装置と後輪舵
取装置を連動して、後輪を前輪の操舵に応じて操舵する
ようにした四輪操舵装置に関する。
【従来の技術】
この種の四輪操舵装置には、例えば特開昭61−185
72号公報に開示されたように、前輪の舵角が小さい場
合は後輪を前輪と同相に操舵し、舵角が大となれば逆相
に操舵するものがある。また出願人が先に提案した特願
平1−80075号のように、前輪の舵角が小さい場合
を除き後輪を前輪と逆相に操舵するようにしたものもあ
る。
【発明が解決しようとする課題】
上記第1の従来技術においては、車速とは無関係に前述
のように操舵しており、特に低速でよく行われる大舵角
操舵時に、前輪舵角に対する後輪舵角が操舵の途中で同
相から逆相に変化するので、操舵に異和感が生じる。ま
た第2の従来技術では、舵角が小さい場合を除き後輪を
前輪と逆相に操舵しているので、高速走行の場合には注
意深く操舵しないとヨーイングが生じ易い。 本発明は、このような各問題を解決し、しかもフェイル
セイフに優れた四輪操舵装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
このために、本発明による四輪操舵装置は、第1図〜第
1O図に例示するように、前輪を操舵する前輪舵取装置
10と、機械的伝達装置30を介して前記前輪舵取装置
10に連結されて後輪を操舵する後輪舵取装置20を備
えてなる四輪操舵装置において、前記後輪舵取装置20
は、ハウジング21に支持され前記機械的伝達装置30
を介して前輪の操舵と連動して回転される作動軸37と
、前記ハウジング21に回転及び軸動可能に支持された
中間部材38と、前記作動軸37の回転を前記中間部材
38の軸動に変換する第1変換機構M1と、前記中間部
材38に同軸的に係合されて軸動により左右の後輪を操
舵する後輪作動ロッド23と、前記中間部材38を回転
させるサーボモータ55と、前記中間部材38の回転を
前記後輪作動ロッド23の軸動に変換する第2変換機構
M2と、車両の走行状態に応じて前記後輪作動ロッド2
3の移動量を前記作動軸37による移動量よりも減少さ
せまたは逆向きとするように前記サーボモータ55によ
り前記中間部材38を回転させる制御装置56を備えた
ことを特徴とするものである。 また本発明による四輪操舵装置は、第11図〜第13図
に例示するように、前輪を操舵する前輪舵取装置10と
、機械的伝達装置30を介して前記前輪舵取装置10に
連結されて後輪を操舵する後輪舵取装置20を備え、こ
の後輪舵取装置は、ハウジング21に支持された後輪作
動ロッド23を軸動させて後輪を操舵するアシスト力を
発生する後輪パワーシリンダ24と、前輪の操舵に応じ
て作動し供給ポンプ50からの作動流体を前記後輪パワ
ーシリンダ24の作動室に給排制御してこれを作動させ
る後輪サーボ弁60よりなる動力舵取装置である四輪操
舵装置において、前記後輪舵取装置20は、前記ハウジ
ング21に支持され前記機械的伝達装置30並びに前記
後輪サーボ弁60及び後輪パワーシリンダ24を介して
前輪の操舵と連動して回転される作動軸37と、前記後
輪作動ロッド23に同軸的に係合された中間部材38と
、前記作動軸37の回転を前記中間部材38の軸動に変
換する第1変換機構M1と、前記中間部材38を回転さ
せるサーボモータ55と、前記中間部材38の回転を前
記後輪作動ロッド23の軸動に変換する第2変換機構M
2と、車両の走行状態に応じて前記後輪作動口・ノド2
3の移動量を前記作動軸37による移動量よりも減少さ
せまたは逆向きとするように前記サーボモータ55によ
り前記中間部材38を回転させる制御装置56を備えた
ものとしてもよい。
【作用】
サーボモータ55が停止された状態では、機械的伝達装
置30を介して前輪の操舵に応じて回転される作動軸3
7は、第1変換機構M1及び中間部材38を介して後輪
作動ロッド23を軸動させ、これにより後輪は前輪と逆
相または同相に操舵される。車両の走行状態に応じて制
御装置56によりサーボモータ55が作動すれば、後輪
作動ロッド23はその移動量が作動軸37による移動量
よりも減少しまたは逆向きとなるように第2変換機構M
2を介してサーボモータ55により軸動され、従って後
輪も作動軸37による操舵よりは小さくまたは逆向きに
操舵される。 後輪舵取装置20を動力舵取装置としたものにおいては
、作動軸37は機械的伝達装置3o並びに後輪サーボ弁
60及び後輪パワーシリンダ24を介して前輪の操舵に
応じて回転される。これにより後輪はアシスト力が与え
られて、前輪と逆相または同相に操舵される。それ以外
の作用は上記と同様である。
【発明の効果】
上述のように、本発明によれば、走行状態に応じて前輪
操舵に対する後輪操舵の量及び向きを変えることができ
るので、低速走行などの場合は逆相操舵として車両の取
り回しをよくし、高速走行などの場合は同相操舵として
レーンチェンジの際などのヨーイングを減少することが
できる。また制御装置の暴走の際などにもサーボモータ
を停止させれば作動軸のみによる前述の特性となるため
、フェイルセイフに優れた四輪操舵装置を得ることがで
きる。
【実施例】
先ず、第1図〜第4図に示す第1実施例の説明をする。 先ず第3図により、四輪操舵装置の全体構造の説明をす
れば、自動車のエンジン51により駆動される供給ポン
プ50より送り出された所定量の作動流体は前輪動力舵
取装置10に供給され、使用後の作動流体はリザーバ5
2に戻される。前輪動力舵取装置10は、操舵ハンドル
15の回転を前輪作動ロッド13の往復動に変換するラ
ックピニオン機構12に伝達するハンドル軸16の途中
に設けたロータリータイプの前輪サーボ弁11と前輪作
動ロッド13に設けた前輪パワーシリンダ14を主要な
構成部材としている。 前輪サーボ弁11は操舵ハンドル15から人力されたハ
ンドルトルクに応じて作動し、供給ポンプ50から前輪
パワーシリンダ14の左右の作動室に供給される作動流
体の給排を制御し、これにより増幅された操舵力が前輪
作動ロッド13に出力され、その両端に設けたタイロッ
ド17及びナックルアーム18を介して左右の前輪19
が操舵される。機械的伝達装置3oの一部を構成する連
動軸31は、前端が等速ジョイン)31bによりハンド
ル軸16に連結され、前輪19の操舵に応じて回転し、
次に述べる後輪舵取装置2oを介して後輪29を操舵す
る。 第1図及び第2図に示すように、後輪舵取装置20のハ
ウジング21内には、連動軸31の後部と作動軸37が
互いに偏心して支持されており、それぞれの対向する端
部には入力回転部材32と従動回転部材34が固定され
ている。この入力回転部材32と従動回転部材34は、
入力回転部材32の後面に形成された逆V字形の案内溝
33aと、従動回転部材34に偏心して設けられて先端
のローラが案内溝33a内に係合された従動子33bよ
りなる操舵特性付与機構33により連結されている。前
後輪の操舵中立状態においては、従動子33bは多少の
ガタをおいて逆V形の案内溝33aの中央にある。この
操舵中立状態から連動軸31が回転すれば、作動軸37
の回転角は、連動軸31の回転角が小さい間は0であり
、その後は回転角が増大するにつれて加速度的に増大す
る(第4図の特性A参照)。このように本実施例では、
作動軸37は、連動軸31、入力回転部材32、操舵特
性付与機構33及び従動回転部材34よりなる機械的伝
達装置30を介して、前輪作動ロッド13の移動と連動
して回転される。 第1図及び第2図に示すように、作動軸37と立体的に
交差してハウジング21に軸動可能に支持された後輪作
動ロッド23の両端には、左右の後輪29を支持するナ
ックルアーム28がタイロッド27を介して連結されて
いる。この後輪作動ロッド23には、外周面に螺旋状の
カム溝42を形成した中間部材38が、玉軸受39aを
介して同軸的に回転のみ可能に係合されている。一方、
作動軸37の後端に半径方向に突出して固定されたアー
ム40の先端部に設けた係合部41は、先端のローラが
中間部材38のカム溝42と隙間なく係合している。ま
た中間部材38に同軸的に一体形成された歯車38aは
、ノ1ウジング21に取り付けられたサーボモータ55
の作動軸55aに設けた幅広のビニオン43と噛合され
ている。 アーム40、係合部41及びカム溝42は、作動軸37
の回転を中間部材38及び後輪作動ロッド23の軸動に
変換する第1変換機構Mlを構成している。この第1変
換機構M1は、前輪19の操舵による作動軸37の回転
に応じて、後輪29を前輪19と逆相に操舵する向きに
後輪作動口・ノド23を軸動させる。これに対し中間部
材38、螺旋状のカム溝42及び係合部41は、サーボ
モータ55による中間部材38の回転を中間部材38及
び後輪作動ロッド23の軸動に変換する第2変換機構M
2を構成している。 サーボモータ55は、第3図に示すように、前輪19の
舵角を検出する舵角センサ57及び車速センサ58が接
続された制御装置56により回転が制御されると共にそ
の回転角はエンコーダ(図示省略)により制御装置56
にフィードバックされている。本実施例では、制御装置
56は、低速のときはサーボモータ55及び中間部材3
8の回転を停止させる。また高速のときは、制御装置5
6は、連動軸31の回転角が所定値以下の間は第2変換
機構M2の作用により後輪作動ロッド23がその時の作
動軸37の回転による移動方向と逆向きに移動するよう
前輪舵角に応じて中間部材38を速やかに回転させ、所
定値以上となればその位置で回転が停止するように、サ
ーボモータ55を制御する。 次にこの第1実施例の全体的作動の説明をする。 先ず、操舵ハンドル15により左右の前輪19を右向き
に操舵すれば、連動軸31は後ろから見て逆時計回転方
向に、前輪舵角に比例して回転される。これにより作動
軸37は第4図の特性Aで逆時計回転方向に回転される
。また反対に、前輪19を左向きに操舵すれば、作動軸
37は同様の特性で後から見て時計回転方向に回転され
る。 低速走行時には、前述のように中間部材38が停止する
ように制御されるので、前輪19を右向きに操舵すれば
、後輪作動ロッド23は操舵特性付与機構33及び第1
変換機構M1を介して回転される作動軸37により右向
きに移動され、後輪29は前輪舵角に応じて第4図のA
に示す特性で左向きに操舵される。また前輪19を左向
きに操舵すれば、各部分は上記と逆向きに作動して、後
輪29は前輪舵角に応じて同じ特性で右向きに操舵され
る。すなわち後輪29は、低速走行時には第4図のAに
示す特性で、前輪19と逆相に操舵される。 また高速走行時には、前述のように中間部材38は、前
輪舵角が所定値に達するまでは前輪舵角に応じて回転さ
れ、それ以後は停止されるように制御される。従って前
輪19を右向きに操舵すれば、前輪舵角が所定値に達す
るまでは後輪作動ロッド23は第1変換機構M1により
右向きに軸動されるに加えて第2変換機構M2により左
向きに軸動される。しかし左向きの軸動速度の方が大で
あるので、後輪作動ロッド23は左向きに軸動されて後
輪29は右向きに操舵される。そして前輪舵角が所定値
を越えれば後輪作動ロッド23は右向きに軸動されて後
輪29は左向きに操舵される。前輪19を左向きに操舵
すれば、各部分は上記と逆向きに作動して、後輪29は
上記と同じ特性で左向きに操舵されてから右向きに操舵
される。すなわち、高速走行時には、第4図の特性Bに
示すように、後輪29は前輪19の舵角が所定値に達す
るまでは前輪19と同相に、それ以後は逆相に操舵され
る。なお前輪舵角及び車速に応じた適当な制御を行えば
、車速に応じて特性AとBの間の任意の特性を得ること
もできる。 このような第1実施例によれば低速では逆相操舵、高速
の小舵角では同相操舵となるので、低速では車両の取り
回しかよくなり、高速走行ではレーンチェンジの際など
のヨーイングが減少する。 また制御装置56の暴走が生じた際にはサーボモータ5
5の作動を停止させて中立位置に戻せば、第4図のAに
示す低速時の特性となる。この時性Aは、高速では注意
して操舵しないとヨーイングが生じ易いが、前後の操舵
関係が狂う異常な操舵状態となることはない。 次に第5図〜第7図に示す第2実施例の説明をする。こ
の第2実施例は、主として後輪舵取装置20の構造及び
制御装置56によるサーボモータ55の制御が第1実施
例と異なるのみであるので、この相違点を中心に説明す
る。 第5図に示すように、後輪舵取装置20のノ・ウジフグ
21内には支持筒44が玉軸受44bを介して回転のみ
可能に支持され、またこの支持筒44にスプライン46
を介して同軸的に支持された中間部材38は、支持筒4
4に対し軸線方向移動のみが可能である。この支持筒4
4に同軸的に一体形成された歯車44aは、ハウジング
21に取り付けられたサーボモータ55の作動軸55a
に設けたビニオン43と噛合されている。 中間部材38と同軸的に回転のみ可能にl\つ/フグ2
1に支持された作動軸37は、ボールねし45を介して
中間部材38と同軸的に係合されている。この実施例で
は作動軸37は、第5図及び第6図に示すように、ラン
クピニオン機構31a、連動軸31及び1対の傘歯車3
5a、35bよりなる機械的伝達装置30により、前輪
作動ロッド13の移動と連動して回転される。中間部材
38に同軸的に係合されて共に移動する後輪作動ロッド
23は、ハウジング21を摺動可能に貫通してその先端
はタイロッド27を介して左側の後輪29を支持するナ
ックルアーム28に連結され、右側の後輪29を支持す
るナックルアーム28はタイロッド26により左側のナ
ックルアーム28に連結されている。 ボ5−ルねじ45は、作動軸37の回転を第1実施例と
同様な特性で中間部材38及び後輪作動ロッド23の軸
動に変換する第1変換機構M1を構成している。また同
時にこのボールねじ45は、支持筒44を介してなされ
るサーボモータ55による中間部材38の回転を、第1
実施例と同様な特性で中間部材38及び後輪作動ロッド
23の軸動に変換する第2変換機構M2をも構成してい
る。なおボールねじ45のボールの戻し通路は記載を省
略した。 第6図に示すように、サーボモータ55は第1実施例と
同様、舵角センサ57及び車速センサ58が接続された
制御装置56により制御される。 制御装置56は、低速のときはサーボモータ55を停止
させて支持筒44及び中間部材38の回転を停止させる
。中速のときは制御装置56は、支持筒44及び中間部
材38が作動軸37と同一速度で回転するようにサーボ
モータ55を作動させる。高速のときは制御装置56は
、前輪舵角が所定値に達するまでは支持筒44及び中間
部材38が作動軸37よりも速く、また所定値以上では
同一速度で回転するようにサーボモータ55を作動させ
る。 次にこの第2実施例の全体的作動の説明をする。 左右の前輪19を右向きに操舵すれば、連動軸31は後
ろから見て時計回転方向に、また作動軸37は右から見
て逆時計回転方向に、前輪舵角に比例して回転される。 また反対に、前輪19を左向きに操舵すれば、同様の特
性で連動軸31は後から見て逆時計回転方向に、作動軸
37は右から見て時計回転方向に回転される。 低速走行時には、前述のように支持筒44及び中間部材
38の回転が停止するように制御される。 従って前輪19を右向きに操舵すれば、中間部材38は
第1変換機構M1の作用により前輪19の操舵と比例す
る作動軸37の回転に応じてスプライン46に沿って右
向きに移動する。中間部材38に連結された後輪作動ロ
ッド23も同じ向きに軸動され、後輪29は前輪舵角に
応じて第7図のCに示す特性で左向きに操舵される。ま
た前輪19を左向きに操舵すれば、各部分は上記と逆向
きに作動して、後輪29は同じ特性で右向きに操舵され
る。すなわち低速走行時には、後輪29は第7図のCに
示す特性で前輪19と逆相に操舵される。 中速走行時には、支持筒44及び中間部材38が作動軸
37と同一速度で回転するように制御されるので、作動
軸37と中間部材38の相対回転がなくなり、中間部材
38及び後輪作動o ’yド23は軸動しない。従って
後輪29は第7図の特性りに示すように操舵されない。 また高速走行時には、前輪舵角が所定値に達するまでは
支持筒44及び中間部材38が作動軸37よりも速く、
また所定値以上では同一速度で回転するよう制御される
。従って前輪19を右向きに操舵すれば、前輪舵角が所
定値に達するまでは中間部材38は第2変換機構M2に
よる左向きの軸動の方が大となり、後輪作動ロッド23
も左向きに軸動されて後輪29は右向きに操舵される。 また前輪舵角が所定値を越えれば後輪作動ロッド23は
軸動が停止されるので、後輪29はその舵角で保持され
る。前輪19を左向きに操舵すれば、各部分は上記と逆
向きに作動して、後輪29は上記と同じ特性で左向きに
操舵されてからその舵角で保持される。すなわち、高速
走行時には、第7図の特性Eに示すように、後輪29は
前輪19の舵角が所定値に達するまでは同相に、それ以
後はその舵角で保持される。なお前輪舵角及び車速に応
じた適当な制御を行えば、車速に応じて特性CとEの間
の任意の特性を得ることもできる。 上述のように、この第2実施例によれば、低速では逆相
操舵、中速では操舵中立、高速では同相操舵となるので
、第1実施例と同じく、低速では車両の取り回しかよく
なり、高速走行ではレーンチェンジの際などのヨーイン
グが減少し、また制御装置56の暴走が生じた際のフェ
イルセイフ機能も向上する。 次に第8図〜第10図に示す第3実施例の説明をする。 この第3実施例は、後輪舵取装置20の内部構造及び機
械的伝達装置30の一部が第2実施例と異なるのみであ
るので、主としてこの相違点につき説明する。 第8図及び第9図に示すように、後輪舵取装置20のハ
ウジング21に軸動のみ可能に支持された後輪作動ロッ
ド23には、中間部材38がボールねヒ49を介して同
軸的に係合されている。中間部材38の一端部に固定さ
れた歯車38aは、ハウジング21に取り付けられたサ
ーボモータ55の出力軸55aに設けた細長いビニオン
43と噛合されている。中間部材38の外周には玉軸受
39bを介して軸動筒48が同軸的に取り付けられ、こ
の軸動筒48の外周の一部に形成されたラック48aは
、後輪作動ロッド23と立体的に交差してハウジング2
1に軸承された作動軸37の一部に形成されたビニオン
47と噛合している。 この実施例では作動軸37は、第10図に示すように、
ラックピニオン機構31a、連動軸31及び1対の平歯
車35c、35dよりなる機械的伝達装置30により、
前輪作動ロッド13の移動と連動して回転される。 本実施例では、ビニオン47及びラック48aが、作動
軸37の回転を前記両実施例と同様の特性で中間部材3
8及び後輪作動ロッド23の軸動に変換する第1変換機
構M1を構成している。またボールねじ49は、サーボ
モータ55による中間部材38の回転を後輪作動ロッド
23の軸動に変換する第2変換機構M2を構成している
。 第10図に示すように、サーボモータ55は前記両実施
例と同様、舵角センサ57及び車速センサ58が接続さ
れた制御装置56により制御される。サーボモータ55
に対する制御装置56の制御特性は、第1実施例のよう
にしてもよいし、第2実施例のようにしてもよい。 この第3実施例の全体的作動は第1実施例または第2実
施例とは9同様であり、第4図または第7図に示す後輪
操舵特性が得られる。従って同様に、低速では車両の取
り回しかよくなり、高速走行ではレーンチェンジの際な
どのヨーイングが減少し、また制御装置56の暴走の際
の7工イルセイフ機能も向上する。 次に第11図〜第13図に示す第4実施例の説明をする
。この第4実施例は、後輪舵取装置20を動力舵取装置
とした点及びその他2・3の具体的構造が第1実施例と
異なるのみであるので、主としてこの相違点につき説明
する。 先ず第13図により全体構造の説明をすれば、自動車の
エンジン51により駆動される供給ポンプ50より送り
出された所定量の作動流体は、分流弁53により所定比
率で分流され、その一方は前輪動力舵取装置10に供給
され、他方は後輪動力舵取装置20に供給され、使用後
の作動流体はリザーバ52に戻される。前輪動力舵取装
置10は第1実施例と同一構造であり、同様に作動して
左右の前輪19を操舵する。機械的伝達装置30の一部
を構成する連動軸31は、前端がラックピニオン機構3
1gにより前輪作動ロッド13に連結され、前輪19の
操舵に応じて回転し、次に述べる後輪動力舵取装置20
を介して後輪29を操舵する。 後輪動力舵取装置20は、第11図及び第13図に示す
ように、後輪サーボ弁60と後輪パワーシリンダ24を
備え、更に作動軸37、駆動部材36並びに機械的伝達
装置30の一部を構成する入力回転部材32及び操舵特
性付与機構33を備え、これらはハウジング21内に設
けられている。 第1実施例と同様、作動軸37と立体的に交差してハウ
ジング21に支持された後輪作動ロッド23には、外周
面に螺旋状のカム溝42を形成した中間部材38が同軸
的に回転のみ可能に支持され、作動軸37から半径方向
に突出するアーム40の係合部41がカム溝42に係合
している。同様に中間部材38と一体形成されたセクタ
ギヤ38bは、ハウジング21に取り付けたサーボモー
タ55の出力軸55aに設けたビニオン43と噛合され
ている。アーム40、係合部41及びカム溝42は第1
変換機構M1を構成し、中間部材38、螺旋状のカム溝
42及び係合部41は第2変換機構M2を構成している
。各変換機構Ml、  M2の構成は第1実施例と実質
的に同じである。 第13図に示すように、後輪作動ロッド23の中間部は
後輪パワーシリンダ24のシリンダ25を液密に貫通し
てシリンダ25に嵌合されたピストン25aが固定され
、後輪作動ロッド23の両端はタイロッド27及びナッ
クルアーム28を介して後輪29に連結されている。 第11図に示すように、ハウジング21内の前部には後
部の作動軸37と同軸的に駆動部材36が回転自在に支
持され、またこれと平行に偏心して連動軸31に連結さ
れる入力回転部材32が支持されている。入力回転部材
32と駆動部材36は、第1実施例と同様のV形の案内
溝33aと従動子33bよりなる操舵特性付与機構33
により連結されている。これにより駆動部材36は、連
動軸31の回転に応じて第3図の特性Aで示す特性で回
転される。 後輪サーボ弁60は駆動部材36と作動軸37の間に設
けられ、これらと同軸的に回転及び軸動可能に設けられ
たインナスプール61と、ハウジング21の一部に一体
形成されてインナスプール61の外周面と摺動可能に嵌
合する内周面を有するアウタスプール66により構成さ
れている。インナスプール61は後端部がねじ65を介
して作動軸37に同軸的に係合され、前端部がスプライ
ン36aを介して駆動部材36と同軸的に軸動可能に係
合され、また後端側から途中まで内孔63が形成されて
いる。これにより、インナスプール61は両部材36.
50の相対回転角に応じて軸動される。 インナスプール61の外周には軸方向に間をおいて3個
の環状溝62 a、  62 b、  62 cが形成
され、このうち両側の環状溝62b、62cは小孔によ
り内孔63と連通されている。アウタスプール66の内
周面には、図示の中立状態において各環状溝62 a、
  62 b、  62 cの間のランド部と対応する
2個の環状溝67a、67bが形成されている。ハウジ
ング21には環状溝62aに連通する入カポ−)60a
と、環状溝62bに連通ずる排出ボート60bと、環状
溝67a及び67bにそれぞれ連通する分配ボー)60
c、60dが形成されている。このような後輪サーボ弁
60は、インナ及びアウタスプール41.46の軸方向
相対移動により作動するオーブンセンタ形の4ボート絞
り切換弁を構成する。 駆動部材36が後ろから見て時計回転方向に回転すれば
インナスプール61はねじ65により図示の中立位置か
ら左向きに移動して、入力ポートロ0aを一方の分配ポ
ート60Cに連通し、排出ボー)60bを他方の分配ボ
ート60dに連通する。これにより供給ポンプ50から
分流弁53を経て入力ポートロ0aに供給される作動流
体は分配ポート60cから後輪パワーシリンダ24の左
側の作動室に供給され、右側の作動室は分配ポート60
d及び排出ポート60bを経てリザーバ52に連通され
る。これにより後輪作動ロッド23ハ後輪パワーシリン
ダ24によりアシスト力が与えられて右方に移動し、作
動軸37を後ろからみて時計回転方向に回転してインナ
スプール61を右方に戻し、作動軸37と駆動部材36
の相対回転角がOになればインナスプール61は中立位
置に戻って、後輪サーボ弁60は後輪パワーシリンダ2
4の作動を停止させる。駆動部材36が逆時計回転方向
に回転した場合も同様である。すなわち作動軸37は後
輪サーボ弁60及び後輪パワーンリンダ24を介して駆
動部材36に連結され、多少のサーボ遅れを除き駆動部
材36とは\゛−一体的転する。この作動はサーボモー
タ55による中間部材38の回転とは無関係になされる
。 第13図に示すように、サーボモータ55は前記両実施
例と同様、舵角センサ57及び車速センサ58が接続さ
れた制御装置56により制御される。サーボモータ55
に対する制御装置56の制御特性は第1実施例の通りで
あるが、第2実施例のようにしてもよい。 この第4実施例では、後輪サーボ弁60と後輪パワーシ
リンダ24を設けて後輪29を操舵するためのアシスト
力を与えているが、前述のように作動軸37は駆動部材
36とは望一体的に回転するので、その全体的作動は第
1実施例とは■゛同様あり、第4図に示す後輪操舵特性
が得られる。 従って同様に、低速では車両の取り回しがよくなり、高
速走行ではレーンチェンジの際などのヨーイングが減少
し、また制御装f56の暴走の際のフェイルセイフ機能
も向上する。後輪舵取装置20として動力舵取装置を使
用した本実施例によれば、第1〜第3実施例に比して、
操舵ハンドル15の操作に必要な力が減少する。なお後
輪サーボ弁60は上記実施例のような軸動するスプール
によるものとする代わりに、ロータリータイプのものと
することもできる。 上記各実施例では、舵取装置として動力舵取装置を使用
したが、本発明は動力舵取装置によらない舵取装置を使
用して実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本発明による四輪操舵装置の第1実施
例を示し、第1図は要部の縦断面図、第2図は第1図の
■−■断面図、第3図は全体の概略平面図、第4図は特
性を示す図である。第5図〜第7図は第2実施例を示し
、第5図は要部の縦断面図、第6図は全体の概略平面図
、第7図は特性を示す図である。第8図〜第10図は第
3実施例を示し、第8図は要部の縦断面図、第9図は第
8図のIX−IX断面図、第10図は全体の概略平面図
である。第11図〜第13図は第4実施例を示し、第1
1図は要部の縦断面図、第12図は第11図のXll〜
Xl+断面図、第13図は全体の概略平面図である。 符  号  の  説  明 10・・・前輪舵取装置、20・・・後輪舵取装置、2
1・・・ハウジング、23・・・後輪作動ロッド、24
・・・後輪パワーシリンダ、30・・・機械的伝達装置
、37・・・作動軸、38・・・中間部材、50・・・
供給ポンプ、55・・・サーボモータ、56・・・制御
装置、6o・・・後輪サーボ弁、Ml・・・第1変換機
構、M2・・・第2変換機構。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前輪を操舵する前輪舵取装置と、機械的伝達装置
    を介して前記前輪舵取装置に連結されて後輪を操舵する
    後輪舵取装置を備えてなる四輪操舵装置において、前記
    後輪舵取装置は、ハウジングに支持され前記機械的伝達
    装置を介して前輪の操舵と連動して回転される作動軸と
    、前記ハウジングに回転及び軸動可能に支持された中間
    部材と、前記作動軸の回転を前記中間部材の軸動に変換
    する第1変換機構と、前記中間部材に同軸的に係合され
    て軸動により左右の後輪を操舵する後輪作動ロッドと、
    前記中間部材を回転させるサーボモータと、前記中間部
    材の回転を前記後輪作動ロッドの軸動に変換する第2変
    換機構と、車両の走行状態に応じて前記後輪作動ロッド
    の移動量を前記作動軸による移動量よりも減少させまた
    は逆向きとするように前記サーボモータにより前記中間
    部材を回転させる制御装置を備えたことを特徴とする四
    輪操舵装置。
  2. (2)前輪を操舵する前輪舵取装置と、機械的伝達装置
    を介して前記前輪舵取装置に連結されて後輪を操舵する
    後輪舵取装置を備え、この後輪舵取装置は、ハウジング
    に支持された後輪作動ロッドを軸動させて後輪を操舵す
    るアシスト力を発生する後輪パワーシリンダと、前輪の
    操舵に応じて作動し供給ポンプからの作動流体を前記後
    輪パワーシリンダの作動室に給排制御してこれを作動さ
    せる後輪サーボ弁よりなる動力舵取装置である四輪操舵
    装置において、前記後輪舵取装置は、前記ハウジングに
    支持され前記機械的伝達装置並びに前記後輪サーボ弁及
    び後輪パワーシリンダを介して前輪の操舵と連動して回
    転される作動軸と、前記後輪作動ロッドに同軸的に係合
    された中間部材と、前記作動軸の回転を前記中間部材の
    軸動に変換する第1変換機構と、前記中間部材を回転さ
    せるサーボモータと、前記中間部材の回転を前記後輪作
    動ロッドの軸動に変換する第2変換機構と、車両の走行
    状態に応じて前記後輪作動ロッドの移動量を前記作動軸
    による移動量よりも減少させまたは逆向きとするように
    前記サーボモータにより前記中間部材を回転させる制御
    装置を備えたことを特徴とする四輪操舵装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120029772A1 (en) * 2009-08-25 2012-02-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering control apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120029772A1 (en) * 2009-08-25 2012-02-02 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering control apparatus
US8594888B2 (en) * 2009-08-25 2013-11-26 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering control apparatus

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