JPH04189751A - ヨコ開封できる密封充填袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、合掌張りに適した自動製袋充填機を使用しな
がら、タテ融着部に開封片をつまみ部を突出させて挟ん
だヨコ開封できる密封充填袋に関する。この開封片を引
張ることにより密封充填袋を環状にヨコ開封することが
できる。

〔従来の技術〕

内容物を密封した充填袋を環状にヨコ開封するにあたっ
ては強靭なカットテープを先端をタテ融着部から突出さ
せて開封予定部全体に環状に挟む方法が採用されている
。この方法はカットテープを大量に消費し、製造工程が
複雑で高価となって使用範囲が限定される。

本出願人は、袋の横方向に延伸されたフィルムを用い、
密封充填袋のタテ融着部に開封片をつまみ部を突出させ
て挟み、タテ融着部の端縁線のこの開封片挟着部位の両
端にノツチを設けるか、或いは開封片を挟んだ融着部近
辺全体に開封用の微細な傷痕群を密集して設けて、密封
充填袋を環状に開封する技術を特開昭６３−６７２７２
号公報及び特開昭６：３−６７２７３号公報において開
示した。

一般に、プラスチック製の密封袋はフィルムにタテ融着
を施し、しかる後上下のヨコ融着を施した、ピロータイ
プと呼ばれる袋が主として使用されている。この場合、
フィルムの一方の面に低融点のプラスチックフィルムを
積層し、この面を内面として熱融着している。したがっ
て、タテ融着部はフィルムの両端を内面を向き合わせて
融着させた、いわゆる合掌張りと呼ばれる方法が主流で
ある。タテ融着方法としては他に封筒張りと呼ばれるタ
テ端縁線を上下に重ねて融着する方法もあるが、この方
法では両面に熱融着性のフィルムを積層した積層フィル
ムを使用せねばならず、フィルムが高価になるばかりで
なく、フィルムが機械の高熱部に付着した場合にトラブ
ルが多発し、好ましい方法ではない。

〔発明が解決しようとする課題〕

ヨコ開封できる密封充填袋にあっては、タテ融着部に設
けた開封片を引張って環状に開封するので、装本体を軽
く握った状態で円滑な開封を行うために、タテ融着部が
袋の外面に密着している封筒張りの袋か、或いはタテ融
着した合掌張り部分を更に袋外面に融着したタイプの袋
が好ましい。

合掌張りしたタテ融着部が外面に突出している場合には
開封にあたり、一方の手で開封片周辺の融着部を引き起
こしてつままなければ開封を開始しがたい不便があった
。

そこで、自動製袋充填機を用いて通常の手段でタテ融着
部を合掌張りしながら開封片を挟着し、しかも封筒張り
と変わらない開封の容易性を有するヨコ開封できる密封
充填袋が求められていた。

〔課題解決の手段〕

本発明は上記課題を解決することを目的とし、その構成
は、少なくとも１層が、ヨコ延伸倍率がタテ延伸倍率よ
りはるかに大きいフィルムからなる袋であって、タテ融
着部が合掌張りされ、該タテ融着部の少なくとも１カ所
に、開封片を一端を指でつまめる長さに突出させて挟着
すると共に、上記タテ融着部は一方のフィルムが指でつ
まめる長さに融着されずに残存した突出部を有し、他方
のフィルムが端縁線まで融着され、端縁線に沿って微細
な傷痕群が密集して設けられていることを特徴とする。

　本発明の袋は１本のタデ融着部を有する三方シール型
であり、特にタテ融着部が袋の中央部にあるピロー型が
好ましい。融着形式としてはフィルム両端部を向き合わ
せ、内層と内層を融着する合掌貼り型である。場合によ
っては四方シール型も用いられるが、この場合には開封
片を引張ることにより袋の半周しか破ることができない
ので、２本のタテ融着部に開封片を設けることによりは
じめて環状に開封することができる。

本発明に用いるフィルムは一方の面が熱融着性を有すれ
ば充分であるが、両面が熱融着性を有しても差支えない
。したがって、熱融着性フィルムからなる単層フィルム
でもよいが、多くは最内層が熱融着性の内層フィルムで
あり、他層の基材フィルムが強靭な非熱融着性の基材フ
ィルムからなる２層以上の積層フィルムが用いられる。

基材フィルムとしてはポリエステル、ナイロン、ポリプ
ロピレン、高密度ポリエチレンなど比較的引裂抵抗が大
きいフィルムが使用され、ヨコ延伸倍率がタテ延伸倍率
に比して顕著に大きいことを要する。すなわち、ヨコ延
伸倍率はタテ延伸倍率の少なくとも２倍、好ましくは３
倍以上である。

このような実質的ヨコ延伸フィルムは開封片により最初
に開封が開始された後、確実にヨコ方向に彼れを誘導す
る。

熱融着性フィルムとしては低密度ポリエチレン、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体など融点の低いフィルムが使用
される。更に、他のプラスチックフィルム、アルミ箔の
ような金属箔、不織布などを積層することもできる。

本発明においては、タテ融着部の一方のフィルムが融着
部の外側に幅広く融着されずに残っていることを要する
。また、他方のフィルムは端縁線に至るまで融着し、端
縁線に沿って微細な傷痕を密集して設ける。微細な傷痕
とは、フィルムに設けた肉眼では判別が困難な程度の微
細な傷であり、貫通、非貫通を問わない。要するに袋口
体の強度を低下させることなく、軽い力を加えたのみで
強靭なフィルムの切断を開始できるものであればよい。

タテ融着部の１箇所、場合によっては２以上の部位に開
封片を挟着する。開封片は強靭なフィルムをつまみ部を
残して融着部に挟み、共融前するものである。開封片を
赤、縁などの目立つ色に着色すると開封部位が一目で判
断できる長所を有する。開封片を挟着したタテ融着部は
袋外面から突出しているが、縦融着部の外方に延伸して
いる一方のフィルムがつまみ易い程度に幅広く突出して
いるたｔつまみ易く、この突出部とつまみ部とを各々の
指先でつまんで引張ることにより容易に袋を環状に開封
することができる。

〔作用〕

本発明は、袋をタテ融着するにあたり、長さ方向の端縁
線を一方を長く、他方を短くずらせて重ね、少なくとも
一方の短く重ねた端縁線に沿って微細な傷痕を密集して
設け、この傷痕群を有する端縁部と他の端縁部との間に
開封片をつまみ部を突出させて融着するものである。そ
の結果、一方のフィルムの端縁部のみが融着されずに長
く残り、他方の端縁部はフィルムの端縁線と融着部の端
縁線とが一致している。したがって、タテ融着部におい
て一方のフィルムのみが長く突出しているため、開封す
るにあたりタテ融着部をつまみ易く開封が容易になった
。

また、本発明によれば通常の自動製袋充填機に使用され
る、内面のみに熱融着性フィルムを積層したフィルムを
使用することができるため機械のトラブルが減少し稼働
率が向上した。

また、開封片を共融着するにあたり、フィルムの端縁部
に仮止めするが、開封片の先端がフィルムの端縁線より
突出していると、この仮止めが剥離しがちであったが、
本発明においては開封片は常にタテ融着部の外方に突出
した方の端縁線よりも内方にあるため、開封片の仮止め
が外れるトラブルが激減した。

〔実施例〕

第１図は本発明充填密封袋の斜視図、第２図は開封片部
分の断面図である。

１は密封充填袋であり、２はタテ融着部、３はヨコ融着
部である。タテ融着部２は内面のみに熱融着性フィルム
を積層した複層フィルムを内面を向き合わせにして熱融
着した。したがって、タテ融着部は袋外面に突出してい
た。４は開封片であり、つまみ部５を約８ｍｍ残して基
部６を同時に熱融着した。この際、両端縁線を揃えずに
一方の端縁線を他方の端縁線より約１５ｍｍ突出させて
突出部７とした。融着幅は約８ｍｍであった。他方の端
縁線には微細な傷からなる傷痕群８を設け、端縁線まで
融着した。９は内容物であって、ビスケットの周囲をチ
ョコレートでくるんだチョコレート菓子である。

開封にあたり、タテ融着部２は融着部及び突出部７を合
わせて２３ｍｍの幅を有するため、つまみ部５をつまむ
際に他方の指で突出部７のつまみ部５周辺をつまむこと
はきわ約て容易である。この状態でつまみ部５を引張る
と傷痕群８を設けられた端縁線の開封片４と接する部位
が、開封片により破られ、この破れは製基材が横方向に
強く延伸されているため横方向に伝播し、開封片４の幅
で袋１は環状に開封され、第３図に示すような状態に開
封することができた。１０は開封に際し開封片の幅にリ
ボン状に破れた部位である。

〔効果〕

本発明により、通常の一方の面のみが熱融着性であるフ
ィルムを用い、通常の自動製袋充填機にわずかに改良を
加えるのみでヨコ開封できる密封充填袋を製造すること
ができる。

したがって、環状にヨコ開封できる密封充填袋の応用範
囲が一層拡大した。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は充填密封袋の斜
視図、第２図は開封片部分の断面図、第３図は開封がほ
とんど終了した状態の斜視図である。 図面中、符号 １は密封充填袋、２はタテ融着部、 ３はヨコ融着部、４は開封片、５はつまみ部、６は基部
、７は突出部、８は傷痕群、９は内容物、１０は開封に
際し開封片の幅にリボン状に破れた部位である。 特許出願人　旭化成ポリフレックス株式会社代理人　弁
理士　　鈴　木　定　子 第１図 り 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 少なくとも１層が、ヨコ延伸倍率がタテ延伸倍率よりは
   るかに大きいフィルムからなる袋であって、タテ融着部
   が合掌張りされ、該タテ融着部の少なくとも１ヵ所に、
   開封片を一端を指でつまめる長さに突出させて挟着する
   と共に、上記タテ融着部は一方のフィルムが指でつまめ
   る長さに融着されずに残存した突出部を有し、他方のフ
   ィルムが端縁線まで融着され、端縁線に沿って微細な傷
   痕群が密集して設けられていることを特徴とするヨコ開
   封できる密封充填袋。