JPH0418832Y2 - - Google Patents

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JPH0418832Y2
JPH0418832Y2 JP10679087U JP10679087U JPH0418832Y2 JP H0418832 Y2 JPH0418832 Y2 JP H0418832Y2 JP 10679087 U JP10679087 U JP 10679087U JP 10679087 U JP10679087 U JP 10679087U JP H0418832 Y2 JPH0418832 Y2 JP H0418832Y2
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、射出成形機に付設し、金型着脱交換
の際金型搬送に供する金型搬送装置に関するもの
である。
〔従来技術〕
従来、射出成形機の金型交換作業には、工場設
備の天井クレーンで金型を吊し射出成形機上方か
ら金型取付部に搬送着脱する技術と、上記クレー
ンのない場合には、フオークリフト等で吊上げた
り、また載せて横方向より金型取付部に搬送着脱
する技術が一般的であつて、射出成形機の金型搬
出入側の前面などに搬送台を設置し、この搬送台
と射出成形機ラインの前方部を走行する搬送台車
等とを併用して金型を交換することも行なわれて
いる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来技術において、クレーンや高リフトの
フオークリフト等を使つて金型を吊り下げて射出
成形機の上方から搬送する場合は、ワイヤ等を介
して吊られた金型が振れ動く為に、射出成形機に
設けられた成形品取出装置及びガイドロツド等の
重要な部品を損傷させたり、また精密で高価な金
型をも損傷させる危険性があり、金型を宙に浮か
せての作業であるため非常に危険でもある。
またフオークリフト等に載せて横方向より搬送
する場合は、射出成形機前方及び床面に設備され
た安全扉とその取付フレーム等や各種の周辺機器
及び配線や配管類等がある為に、フオークリフト
が十分に近づけなく、不完全な姿勢での作業とな
るなどの問題がある。
更に、近年ではプラスチツク成形品の用途は多
様化し、成形品の在庫の少量化と生産性の向上の
為に最小の設備と最小の人員で少量且つ多品種の
生産ラインを実現することが望まれているなか
で、上述のクレーン及びフオークリフト等の搬送
手段では、その停止精度の悪さから金型取付部で
の金型の位置決めが非常に困難で、さらにクレー
ンの待ち時間などムダ時間がかかるので熟練した
作業員でもかなりの時間を要する。
こうしたことから、射出成形機の前方に固定式
あるいは可動式の搬送台を設けて金型の搬送に供
することも一部で実施されているが、工場スペー
スが狭くなつたり、あるいは射出成形機ラインの
夫々の機械据付け高さの相違から、搬送台と各射
出成形機との相対位置が異なるといつた問題もあ
り、またこうした搬送台を新たに工場内に設置す
るには相当のコストがかかるという問題がある。
そこで、低コストでしかも安全で迅速に作業が
行なえ、さらに構造が簡単で省スペースの金型搬
送手段が望まれていた。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係る射出成形機の金型搬送装置は、射
出成形機の固定盤と可動盤の金型取付部と両盤の
側方外部とに亙つて金型を搬送する金型搬送装置
において、上記固定盤と可動盤との各金型搬入側
側端部又は側端近傍部に夫々固着されたブラケツ
ト部材と、各ブラケツト部材に一端部において連
結され両盤の金型搬入側側端部外へ延びる搬送フ
レームとを備え、各搬送フレームの上端部に沿つ
て金型を搬送可能に支持する搬送部を設けたもの
である。
〔作用〕
本考案に係る金型搬送装置においては、固定盤
及び可動盤に夫々設けた各搬送フレームが両盤の
金型搬入側側端部外へ延びており、射出成形機の
金型取付部と両盤の側方外部とに亙つて金型を搬
送フレームの上端部の搬送部上を水平に搬送出来
るので、金型を搬送部に受け渡せば、この搬送部
によつて金型取付部と上記両盤の側方外部との間
で自在に搬送出来る。
〔考案の効果〕
本考案に係る金型搬送装置によれば、上述のク
レーン、フオークリフト及び搬送台車等と搬送フ
レームの搬送部との間で金型を受け渡すだけで済
む為、金型及び射出成形機の各装置の損傷がな
く、また搬送レベルも射出成形機の金型取付部の
レベルと一致させれば、熟練と時間を要する位置
決めが不要になり、作業時間が大幅に短縮出来る
上作業の安全性も格段と高められる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
(第1実施例):第1図〜第5図 第1図は、射出成形機1と、これに着脱される
1対の金型Aを射出成形機1の可動盤2及び固定
盤3の金型取付部2a,3aと運搬台車4との間
で搬送させる金型搬送装置5と、さらに上記金型
Aを別の射出成形機や金型倉庫等との間で運搬す
る為に射出成形機1の前方に敷設されたレール6
上を走行する運搬台車4と、この運搬台車4と上
記金型取付部2a,3aとの間で機械運転時に安
全確保の為に射出成形機1の前面を遮断する為の
開閉可能な安全扉7等を示すものである。尚、図
示のように前後左右を定義して説明する。
上記射出成形機1は、その右半部にあつてプラ
スチツク樹脂を投入し、これを溶融して射出させ
る為の射出ユニツト8と、さらにその中央部にあ
つて上記溶融樹脂を供給する射出ユニツト8先端
のノズルを嵌入させる為のノズル嵌入孔等を設け
た固定盤3と、この個定盤3の左方で固定盤3に
平行に対面する可動盤2が設けられ、この可動盤
2は固定盤3の四隅に水平に固着され左方に延長
された4本のガイドロツド9によつて、その対面
する四隅において摺動自在に貫通されていて、所
定範囲内で上記固定盤3と平行を保持しながら左
右方向に往復動出来るようになつている。さらに
上記可動盤2の左方にあつてこの可動盤2を左右
方向に往復動させる為のシリンダユニツト10が
設けられている。
上記射出成形機1は、プラスチツク部品等の成
形に広く使用される公知の機械なので、上記の射
出ユニツト8やシリンダユニツト10等の機構の
説明は省略し、ここでは上記固定盤3及び可動盤
2の金型取付部3a,2aに夫々固定される1対
の金型Aを、金型取付部3a,2aと射出成形機
1の前方を左右方向に走行する運搬台車4の金型
載置部4aとに亙つて搬送する為の金型搬送装置
5について説明する。
この射出成形機1の金型搬送装置5は、第2
図・第3図に示すように固定盤3及び可動盤2の
前端面下端近傍部に夫々設けられた1対のブラケ
ツト11と、これらブラケツト11に後端部が
夫々枢着された1対の搬送フレーム12と、固定
盤3と可動盤2の金型取付部3a,2aに下部に
夫々設けられた3組の支持ローラ20とから構成
され、上記ブラケツト11は、可動盤2の前端面
でその下端近傍部の所定の位置にキー14a又は
平行ピン14bを介して位置決めされ4本のボル
ト14で固定された凹状のフレーム取付部11a
を有する長方体状に形成されている。上記フレー
ム取付部11aは可動盤2の盤面より右方へ突出
している。
さらに上記ブラケツト11の上端部のピンブラ
ケツト部11bには、第2図に示すようにフレー
ム係止機構15が組込まれ、このフレーム係止機
構15は、上記ピンブラケツト部11bの中央に
左右方向に貫通させたロツクピン15aに圧縮コ
イルバネからなるスプリング15bをピンブラケ
ツト部11b内部において外嵌させロツクピン1
5aを右方へ弾性付勢した構造になつている。ロ
ツクピン15aの右端部は、圧縮コイルバネによ
つて常時ピンブラケツト部11bから突出するよ
うになつているが、必要に応じてロツクピン15
aの他方の端部を引くことによつて一時的にピン
ブラケツト部11b内に完全に収容出来る機構と
なつている。
そして、上記ブラケツト11の搬送フレーム取
付部11aには、搬送フレーム12の後端部が枢
支ピン16を介して回動自在に枢着され、この搬
送フレーム12を前記安全扉7を開いた状態の時
に水平に倒し前後方向に延ばした搬送位置17と
この搬送位置17から上方へ90度揺動させて安全
扉7を閉じた状態でその内側に納まる格納位置1
8とに位置切換えできるようになつている。
上記フレーム12は、その全長に亙つて角溝状
のローラ取付溝12aが形成され、ローラ取付溝
12aには5組のローラ19が前後方向適当間隔
おきに配設され、各ローラ19は左右方向の支軸
によりローラ取付溝12aに外側壁部に枢着さ
れ、しかも各ローラ19の搬送面が可動盤2の金
型取付部2aの下部に回動自在に枢着されている
3組の支持ローラ20の搬送面と高さ位置・左右
位置ともに一致し且つ水平になるように設けられ
ている。
更に、上記搬送フレーム12のローラ取付溝1
2aに外側壁部を上記各ローラ19の搬送面より
も少し高く形成することにより金型ガイド部12
bが形成されている。
また、上記搬送フレーム12の前端部には金型
の暴走・脱落を防ぐための制止機構21が設けら
れている。この制止機構21は搬送フレーム12
に形成されたローラ取付溝12aの前端部におい
て、搬送フレーム12に貫通させた取付ピン21
bを介してストツパ21aが揺動自在に枢支され
ていて、所要の場合に上記取付ピン21bの片側
端部に設けられたレバー21cを操作することに
よつて、ストツパ21aの先端部を一連のローラ
19の搬送面より突出させた位置に固定出来るよ
うになつている。
更に、上記搬送フレーム12の左側の外側面に
は、前記フレーム係止機構15のロツクピン15
aと図中に仮想線で示す格納位置18で嵌合する
ロツク穴12cが所定の位置に形成され、搬送フ
レーム12の後端面には、ブラケツト11の前端
面下部と当接する調整ボルト12dが螺着されて
いる。
以上可動盤2に固定されたブラケツト11及び
搬送フレーム12の機構を説明したが、固定盤3
に固定されたブラケツト11及び搬送フレーム1
2はこれと対称で同じ機構である。
次に、上記射出成形装置における金型搬送装置
の作用について説明する。
射出成形機1の可動盤2及び固定盤3の各金型
取付部2a,3aにクランプ22で固定された1
対の金型Aを、別の1対の金型Bに交換する場合
において、交換する金型Bを金型載置部4bに載
せもう一方の金型載置部4aは空の状態の運搬台
車4を空の金型載置部4aが射出成形機1の金型
搬送装置5の前方に来るように走行させて来て停
止させる。この時、射出成形機1の可動盤2及び
固定盤3の金型取付部2a,3aに固定された1
対の金型Aの各金型a1及び金型a2が互いに当接状
態になるように可動盤2を往動させ固定してお
く。この状態で1対の金型a1,a2は図示外の複数
のガイドピンを介して係合関係になつている。
次に、可動盤2及び固定盤3に固定された各搬
送フレーム12を、フレーム係止機構15のロツ
クピン15aをフレーム12のロツク穴12cに
嵌入して係止された図中仮想線で示す格納位置1
8から前記安全扉7を開いて、上記ロツクピン1
5aをロツク穴12cより抜いて90度前方へ旋回
揺動させた図中実線で示す搬送位置17に固定さ
せる。
この時、搬送フレーム12の調整ボルト12d
で、搬送フレーム12が水平に固定されるように
調整出来、またこの調整ボルト12dがブラケツ
ト11に当接し搬送フレーム12が水平に支持さ
れる。
以上の状態で、上記可動盤2および固定盤3の
金型取付部2a,3aのクランプ22を解除し
て、固定されていた1対の金型a1,a2を当接させ
た状態のままで上記金型取付部2a,3aの支持
ローラ20に支持させながら徐々に前方へ引き出
され、さらにこれと同一搬送面となるように延設
された左右1対の搬送フレーム12のローラ19
で支持させながら前方へ搬送する。金型a1及び金
型a2は、左右1対の搬送フレーム12の金型ガイ
ド部12bで拘束されているので、ローラ19よ
り脱落することなく搬送フレーム12前端部まで
搬送されることになる。ここまで搬送された金型
Aは、搬送フレーム12の制止機構21のストツ
パ21aに当接して止まる。ここでその前方に運
搬台車4の空の金型載置部4aが所定の位置に来
ていることを確めて、上記制止装置21のレバー
21cを操作してストツパ21aを解除する。こ
れで金型Aをさらに前方へ押し出し上記金型載置
部4aに載せる。
次に、射出成形機1に新たに装着させる金型B
が上記金型搬送装置5の前方に来る位置に運搬台
車4を移動し停止させる。そして金型Bを上記金
型Aを搬送かた逆の手順で射出成形機1の可動盤
2及び固定盤3の金型取付部2a,3aまで搬送
する。搬送された金型Bの1対の金型b1,b2は、
夫々可動盤2及び固定盤3の金型取付部2a,3
aにある位置決め装置23で所定の位置に位置決
めされ、上下2対のクランプ22によつて固定さ
れる。
最後に、上記金型搬送装置5の搬送フレーム1
2を搬送位置17から、上方へ90度旋回させた格
納位置18に起して、搬送フレーム係止装置15
のロツクピン15aを搬送フレーム12のロツク
穴12cに嵌入させて係止させて、前記安全扉7
を閉じて金型交換作業を完了する。
尚、上述の各ブラケツト11は、必ずしも可動
盤2及び固定盤3の夫々の前端面でなくても、例
えば夫々の金型取付部2a,3aの盤面の前端近
傍部に固定してもよい。
また、上記可動盤2及び固定盤3に夫々備えた
支持ローラ20も、ローラに限らず、単なる摺動
面を形成したものでもよい。
さらに、上述の搬送フレーム12の旋回方向
は、上下方向に限らず例えば左右方向に水平旋回
する構造であつてもいいし、射出成形機1の機械
作動時の格納位置18も必ずしも上方ではなくて
も下方でも左右方向であつてもかまわない。
例えば、第4図・第5図に示すように、上記ブ
ラケツト11Aの搬送フレーム係止機構15Aを
ブラケツト11Aの下部に設けて可動盤2及び固
定盤3に同様に固定させ、枢支ピン16Aを介し
て搬送フレーム12Aを下方に旋回させて搬送フ
レーム係止機構15Aで係止させて格納出来るよ
うにした構成してもよく、第6図に示すようにブ
ラケツト11Bに搬送フレーム12Bを垂直方向
の枢支ピン25を介して夫々左右方向に水平旋回
させて格納出来るようにした構成してもよい。
また上記搬送フレーム12の搬送面は必ずしも
ローラ19で形成しなくても、平面状の低摩擦摺
動面であつてもいい。
また上記各搬送フレーム12の金型ガイド部1
2bも例えば搬送フレーム12の内側にも形成す
ればさらに確実であるし、この金型ガイド部12
bを搬送フレーム12両側壁上端部に垂直方向の
支持によりローラを枢着した構造のものにすれば
より好適である。
また、各搬送フレーム12の制止機構21も必
ずしもストツパ21aで構成しなくても、ピン等
のものでもかまわない。
さらに、金型の運搬には必ずしも運搬台車4で
なくても例えばフオークリフト等の運搬手段が使
用されるので、例えば搬送フレーム12の上端部
にフオークリフトの爪を挿入する為の左右方向に
貫通する凹状の切欠部を適所に設けることによつ
て搬送フレーム12上まで搬出した金型Aを直接
フオークリフトに載せ換え目的の場所へ運搬出来
るなど、その用途は拡大する。
(第2実施例):第7図〜第14図 第7図は、射出成形機1と、これに着脱される
1対の金型Aを射出成形機1の可動盤2及び固定
盤3の金型取付部2a,3aと運搬台車4との間
で搬送させる金型搬送装置5と、さらに上記金型
Aを別の射出成形機や金型倉庫等との間で運搬す
る為に射出成形機1の前方に敷設されたレール6
上を走行する運搬台車4と、この運搬台車4と上
記金型取付部2a,3aとの間で機械運転時に安
全確保の為に上記金型取付部2a,3a前面を遮
断する為の開閉可能な安全扉7等を示すものであ
る。尚、図示のように前後左右を定義して説明す
る。
上記射出成形機1は、その右半部にあつてプラ
スチツク樹脂を投入し、これを溶融して射出させ
る為の射出ユニツト8と、さらにその中央部にあ
つて上記溶融樹脂を供給する射出ユニツト8先端
のノズルを嵌入させる為のノズル嵌入孔等を設け
た固定盤3と、この固定盤3の左方に固定盤3と
平行に対面する可動盤2を設けられ、この可動盤
2は固定盤3の四隅に水平に固着され左方に延長
された4本のガイドロツド9によつて、その対面
する四隅において摺動自在に貫通されていて、所
定範囲内で上記固定盤3と平行を保持しながら左
右方向に往復動出来るようになつている。さらに
上記可動盤2の左方にあつてこの可動盤2を左右
方向に往復動させる為のシリンダユニツト10が
設けられている。
上記射出成形機1は、プラスチツク部品等の成
形に広く使用される公知の機械なので、上記の射
出ユニツト8やシリダユニツト10等の機構の説
明は省略し、ここでは上記固定盤3及び可動盤2
の金型取付部3a,2aに夫々固定される1対の
金型Aを、金型取付部3a,2aと射出成形機1
の前方を左右方向に走行する運搬台車4の金型載
置部4aとに亙つて搬送する為の金型搬送装置5
について説明する。
この射出成形機1の金型搬送装置5は、第7図
〜第9図に示すように可動盤2及び固定盤3の前
端面下端近傍部に夫々設けられた1対のブラケツ
ト11と、これらブラケツト11に夫々着脱可能
に装着される搬送フレーム12と、可動盤2と固
定盤3と金型取付部3a,2aの下方に夫々設け
られた3組の支持ローラとから構成されている。
上記ブラケツト11は、第8図〜第12図に示
すように可動盤2の前端面でその下端近傍部の所
定の位置にキー14a又は平行ピン14bを介し
て位置決めされ4本のボルト14で固定され、そ
の右半部には正面視凹字状でかつ平面視前方開き
C字状のフレーム取付部11aが形成されてい
る。さらにフレーム取付部11aは可動盤2の盤
面より右方へ一部突出している。そして、上記ブ
ラケツト11のフレーム取付部11aに、前記安
全扉7が開いた状態の時に水平に前後方向に延さ
れた搬送フレーム12の後端部が第8図に示すよ
うに着脱自在に装着され、その後端両側面に左右
方向に突設され平面状の垂直前端面を有するD状
断面の係止ピン12aをフレーム取付部11aの
1対の係止部11bに係止させて装着されてい
る。
上記搬送フレーム12には、第8図に示すよう
にその全長に亙つて角溝状のローラ取付溝12b
が形成され、ローラ取付溝12bには5組のロー
ラ12dが前後方向適当間隔おきに配設され、各
ローラ12dは左右方向の支軸によりローラ取付
溝12bの側壁部に枢着され、しかも各ローラ1
2dに搬送面が可動盤2の金型取付部2aの下部
に回動自在に枢着されている3組の支持ローラ1
5の搬送面と高さ位置・左右位置ともに一致し且
つ水平になるように設けられている。
更に、上記搬送フレーム12のローラ取付溝1
2bの左側の外側壁部を上記各ローラ12dの搬
送面よりも少し高く形成することにより金型ガイ
ド部12eが形成されている。
また、上記搬送フレーム12の前端部には、金
型の暴走・脱落を防ぐための制止機構13が設け
られている。この制止機構13は搬送フレーム1
2に形成されたローラ取付溝12bの前端部にお
いて、フレームに貫通させた取付ピン13bを介
してストツパ13aが揺動自在に枢支されてい
て、所要の場合に上記取付ピン13bの片側端部
に設けられたレバー13cを操作することによつ
て、ストツパ13aの先端部を一連のローラ12
dの搬送面より突出させた位置に固定出来るよう
になつている。
さらに、上記搬送フレーム12の後端部には前
記ブラケツト11のフレーム取付部11aの前端
面下部と当接する調整ボルト12cが螺着され、
搬送フレーム12を水平に調整しかつ水平に保持
できるようになつている。
以上、可動盤2に固定されるブラケツト11と
このブラケツト11に装着される搬送フレーム1
2の機構を説明したが、固定盤3に固定されるブ
ラケツト11及び搬送フレーム12はこれと対称
で同じ機構である。
次に、上記射出成形装置における金型搬送装置
の作用について説明する。
射出成形機1の可動盤2及び固定盤3の各金型
取付部2a,3aにクランプ16で固定された1
対の金型Aを、別の1対の金型Bに交換する場合
において、交換する金型Bを金型載置部4bに載
せもう一方の金型載置部4aは空の状態の運搬台
車4を空の金型載置部4aが射出成形機1の金型
搬送装置5の前方に来るように走行させて来て停
止させる。この時、射出成形機1の可動盤2及び
固定盤3の金型取付部2a,3aにおいて固定さ
れた1対の金型Aの各金型a1及び金型a2が互いに
当接状態になるように可動盤2を往動させ固定し
ておく。この状態で1対の金型a1,a2は図示外の
複数のガイドピンを介して係合関係になつてい
る。
次に、可動盤2及び固定盤3に固定され金型搬
送装置5の各ブラケツト11のフレーム取付部1
1aに安全扉7を開いてから各搬送フレーム12
を装着する。この時、上記搬送フレーム12の調
整ボルト12cで搬送フレーム12が水平に固定
されるように調整出来、またこの調整ボルト12
cがブラケツト11に当接し搬送フレーム1が水
平に支持される。
以上の状態で、金型Aは上記可動盤2及び固定
盤3の金型取付2a,3aの支持ローラ15で支
持させながら徐々に前方へ引き出され、さらにこ
れと同一搬送面となるように延設された左右一対
の搬送フレーム12のローラ12dで支持させな
がら前方へ搬送する。1対の金型a1,a2は左右1
対の搬送フレーム12の金型ガイド部12eで規
制されるので、ローラ12dより脱落することな
く搬送フレーム12の前端部まで搬送されること
になる。ここまで搬送された金型Aは、搬送フレ
ーム12の制止機構13のストツパ13aに当接
して止まる。ここでその前方に運搬台車4の空の
金型載置部4aが所定の位置に来ていることを確
めて、上記制止機構13のレバー13cを操作し
てストツパ13aを解除する。これで金型Aをさ
らに前方へ追し出し上記金型載置部4aに載せ
る。
次に、射出成形機1に新たに装着する金型Bが
上記金型搬送装置5の前方に来る位置に運搬台車
4を移動し停止させる。そして金型Bを上記金型
Aを搬送した逆の手順で射出成形機1の可動盤2
及び固定盤3の金型取付部2a,3aまで搬送す
る。搬送された金型Bの1対の金型b1,b2は、
夫々可動盤2及び固定盤3の金型取付部2a,3
aにある位置決め装置17で所定の位置に位置決
めされ、上下2対のクランプ16によつて固定さ
れる。
最後に、上記金型搬送装置5の各搬送フレーム
12をブラケツト11から脱し安全扉7を閉じて
金型交換作業が完了する。
尚、上述の各ブラケツト11は、必ずしも固定
盤3及び可動盤2の夫々の前端面でなくても、例
えば夫々の金型取付部2a,3aの盤面に固定し
てもかまわないし、その固定方法もボルト14で
なくても、アリ溝で嵌着させたり、さらに取付部
に一体成形したものでもよい。
また、上記可動盤2及び固定盤3に夫々備えた
支持ローラ20も、ローラに限らず、単なる摺動
面を形成したのでもよい。
さらに、上述の搬送フレーム12のブラケツト
11との着脱方向も必ずしも上方からでなくても
下方及び左右、前方方向から着脱する構造であつ
てもよい。
またその上記ブラケツト11をブラケツト11
に取付ける構造も必ずしも上述のような係止ピン
12aによる構造にしなくても、例えばアリ溝嵌
合の構造であつてもよい。
また上記搬送フレーム12の搬送面は必ずしも
ローラ12dで形成しなくても、平面状の低摩擦
揺動面であつてもいい。
(第3実施例):第15図 第15図に示すように、上記可動盤2及び固定
盤3に安全扉7の内側に納まる長さの搬送フレー
ム12cをブラケツト11Cを介して固定したも
のであつてもよい。この場合他の構造は上記第
1,第2実施例と同様の構造である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図〜
第6図は第1実施例を示し、第7図〜第14図は
第2実施例を示し、第15図は第3実施例を示す
ものである。第1図は射出成形機及び第1実施例
に係る金型搬送装置の平面図、第2図は可動盤の
正面図、第3図は第1図−線断面図、第4
図・第5図は夫々変形例に係る第2図・第3図相
当図、第6図は別変形例に係る第1図相当部分
図、第7図は第2実施例に係る第1図相当図、第
8図は第2図相当図、第9図は第3図相当図、第
10図は搬送フレームを取付ける部分を示す要部
平面図、第11図はブラケツトの正面図、第12
図はブラケツトの側面図、第13図は搬送フレー
ムの後端部の平面図、第14図は搬送フレームの
後端部の側面図、第15図は第3実施例に係る第
1図相当部分図である。 1……射出成形機、2……可動盤、3……固定
盤、5……金型搬送装置、11,11A,11
B,11C……ブラケツト、12,12A,12
B,12C……搬送フレーム、12d……ロー
ラ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 射出成形機の固定盤と可動盤の金型取付部と両
    盤の側方外部とに亙つて金型を搬送する金型搬送
    装置において、上記固定盤と可動盤との各金型搬
    入側側端部又は側端近傍部に夫々固着されたブラ
    ケツト部材と、各ブラケツト部材に一端部におい
    て連結され両盤の金型搬入側側端部外へ延びる搬
    送フレームとを備え、 上記各搬送フレームの上端部に沿つて金型を搬
    送可能に支持する搬送部が設けられていることを
    特徴とする射出成形機の金型搬送装置。
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