JPH04188024A - シリコンを用いた流速測定装置 - Google Patents

シリコンを用いた流速測定装置

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JPH04188024A
JPH04188024A JP2318859A JP31885990A JPH04188024A JP H04188024 A JPH04188024 A JP H04188024A JP 2318859 A JP2318859 A JP 2318859A JP 31885990 A JP31885990 A JP 31885990A JP H04188024 A JPH04188024 A JP H04188024A
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fluid
thermopile
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heater
temperature
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JP2318859A
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Mitsuhiko Goto
光彦 後藤
Tomoshi Kanazawa
金沢 智志
Hikari Sakamoto
光 坂本
Gen Hashiguchi
原 橋口
Kazuhiko Kawamura
和彦 河村
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ガス、溶液等の流体に熱を与え、所定の位置
における流体の温度を測定することにより流体の流速を
測定する、流路をもつ熱式の流速測定装置に関し、例え
ば半導体製造装置に用いるガスなどの微小な流速の測定
に用いて好適なものである。
〔従来の技術] 従来、流体に熱を与え、所定の位置における流体の温度
を測定することにより流体の流速を測定する、熱式の流
速計として、第8図(a)に示すように、取付板11の
所定位置にセンサチップ12を取付け、表面にコーティ
ング13を施したものが提案されている。上記センサチ
ップ12は、第8図(b)に示すように、中央部に形成
した流体加熱用のトランジスタQ2を挟んで対称位置に
流体温度検出用のトランジスタQ、 、Q、を形成して
いる。そして、これらのトランジスタQ3、Q、 、Q
3の配列は、流体がトランジスタQ、からトランジスタ
Q2 、Q3に向かって流れるようニ設定すレテイル(
「センサ技術」Vol、5 、No、l、p、29、〔
情報調査会〕)。
上記の構成の流速計は、センサチ・ノブ12の中央ニ位
置するトランジスタQ2のコレクタ損失により流体を加
熱し、加熱された流体が、測定しようとする所定速度で
移動することによりトランジスタQ3の形成位置に達す
るので、トランジスタQ2を挟んで対称位置に形成され
たトランジスタQ、 、Q、により、それぞれ全く加熱
されていない流体の温度に対応する信号と、加熱された
流体の温度に対応する信号とを得、このようにして得ら
れた両信号の差および温度差が流速の平方根に比例する
ことに基づいて流体の流速を算出することができる。
また、原理は同じだが、全く加熱されていない流体の温
度と加熱された流体の温度との差を測定するのに、1対
のトランジスタのかわりに、基板の所定位置に形成した
発熱部を挟んで一対の接点が対向するように、例えば、
銅−コンスタンタンの薄膜熱電対を形成した流速計があ
る(特開昭62−144074号公報)。
この構成の流速計は、発熱部に通電することにより流体
を加熱することができ、この発熱部を挟んで一対の接点
が対向するように配置した薄膜熱電対により、全く加熱
されていない流体の温度と加熱された流体の温度との差
に対応する起電力が出力される。そして、この起電力に
基づいて必要な演算を行うことにより、流体の流速を算
出することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
流体への熱放散を利用した上述の従来の流速計では2点
間の温度差の測定値を用いて流速を計算するため、同じ
流速の場合でも、流体の違いによる温度拡散率や熱伝導
率の違いや測温部の汚れなどの影響で、測定される温度
差が変わってくる。
即ち、これらの影響により、流速に対する感度が変わっ
てしまう。
そこで、本発明は、感度が、流体の違いによる温度拡散
率や熱伝導率の違いや測温部の汚れに影響されず安定な
、熱式の流速測定装置を提供しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、流体管の壁の一部を構成するシリコン基板と
、流路に面した上記シリコン基板上に形成された、流路
の移動方向に離れた2点間の流体の温度差を測定するた
めの測温素子と、流体の移動方向に対し上記測温素子よ
りも上流側における上記シリコン基板上に形成された発
熱部とを具備することを特徴とする。
また、測温素子は、サーモパイルや一対のダイオードや
一対のトランジスタから形成される。
〔作用] 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明の実施態様の一例としてサーモパイルを
使用した例の断面図、第2図は同要部上面図、第3図は
同要部概略斜視図を示す。
第1図に示すように、例えばn型シリコン基板21上に
例えばP型エピタキシャル層22が形成され、このp型
エピタキシャル層22内に例えばn型の第1導体層24
が形成され、例えば二酸化シリコンや窒化シリコンなど
の第1絶縁層23を介して、第1導体層24上に第2導
体層26が形成されている。第2図に示すように、第1
導体層24と第2導体層26とは各々複数あり、互いに
一端同士および他端同士が例えばアルミニウムなどの金
属層27により接続されている。これによって、これら
の直列接続された第1導体層24と第2導体層26とか
らなる熱電対が複数個ジグザグ状に直列接続されたサー
モパイルが構成されている。このサーモパイルは、第1
図のAで示された位置を温接点、Bで示された位置を冷
接点とする。なお、これを逆にAを冷接点、Bを温接点
としても何ら不都合は起こらず、基本的作用は同じであ
る。
第2導体層26は、熱電対の熱起電力の点からは第1導
体層とは反対導電型の、ここでは、P型の単結晶シリコ
ンが好ましいが、製造上の容易さからp型の多結晶シリ
コンやP型のアモルファスシリコンでもよく、さらに簡
単には金属層27と同し、例えばアルミニウムでもよい
上記サーモパイルより流体の移動方向に対し上流側にお
ける第1絶縁層23上にヒーター28が形成されている
。このヒーター28は、金属層27と同し、例えばアル
ミニウムでよい。第2導体層26、金属層27およびヒ
ーター28が直接流体に触れないよう、それらの上部に
例えば窒化シリコンなどの第2絶縁層25が形成されて
いる。
ヒーター28とn型シリコン基板21およびP型エピタ
キシャル層22との間の熱的絶縁を図るため、p型エピ
タキシャル層22のうちヒーター28の直下部が、例え
ば水酸化カリウム水溶液などを用いたエツチングにより
除去され、空間部36が形成される。
流路は例えばパイレックスガラスなどのガラス29に溝
を形成し、その溝とヒーター28およびサーモパイルと
の位置が合うようにして、例えば陽極接合法で接着して
形成される(第3図)。
流体が流れている時、例えば100 (tls)などの
短い時間ヒーター28に通電する。その時、その直上を
流れている流体が熱せられ、下流へ流れていく。熱せら
れた流体がサーモパイルの温接点に到達する時刻と冷接
点に到達する時刻とは興なり(第5図(a)、(b))
、従ってサーモパイルの出力は第5図(C)に示すよう
になる。サーモパイルの温接点および冷接点間の距N!
は既知であるから、このサーモパイル出力の正のピーク
と負のピークとの時間差τより、流速Vはv=l/τで
求められる。流速を求めるのに、流体の違いによる温度
拡散率や熱伝導率の違いや測温部の汚れなどの影響を受
ける温度差の値でなく、温度差の正負ピークの時間差を
用いているため、流体の違いによる温度拡散率や熱伝導
率の違いや測温部の汚れなどの影響を受けずに流速を計
算することができる。また、流体の温度の絶対値の影響
もない。
時間差τは通常100(μs〕以下の誤差で測定できる
ので、測定された時間差τの相対誤差(測定値に対する
誤差の割合)は、τが大きくなるほど小さくなり精度が
上がる。従って、流速Vは、■が小さいほど精度が良く
なる。通常の流速計では、誤差がフルスケールに対する
割合で規定されるため、流速が小さいと精度が悪くなる
欠点があったが、本発明の流速測定装置によりこの欠点
は克服される。また、時間差τが小さいと、測定精度が
劣化し、1 (ffls)のτ測定値に対して10%の
誤差が生じる。従って、流速が速くなると誤差が大きく
なり、仮に10%の誤差を許すとすると時間差τが1[
躯]となる流速が測定流速の上限となる。この上限流速
の値は、距離2の値を変えることにより変えることがで
き、例えばf=1.0〔口]の場合は、測定流速の上限
は1.0 (mm)÷I  Cm5) −1000(閣
/s)となる。
本発明の流速測定装置は小さい流速で精度が良く、例え
ば、半導体製造装置に用いるガスなどの微小な流速の測
定に用いて好適であるが、このような流速では、流路壁
付近の境界層はほとんど無視でき、流路内の流速分布は
ほぼ一様であるため、流速の補正は不要である。
なお、流体の温度を測定するためには、ここで示したサ
ーモパイル以外に、1対のダイオードまたは1対のトラ
ンジスタなどの測温素子を用いることもできる。
〔実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図〜第3図は本発明の第1実施例による流速計の構
成を示す。
第1図に示すように、この第1実施例においては、n型
シリコン基板21上にp型エピタキシャル層22が形成
され、このp型エピタキシャル層22内にn型の拡散層
からなる第1導体124が形成され、窒化シリコンのよ
うな第1絶縁層23を介して、第1導体層24上に例え
ばニッケルのような第2導体層26が形成されている。
第2図に示すように、第1導体層24と第2導体層26
とは各々4本あり、互いに一端同士および他端同士がニ
ッケルのような金属層27により接続されている。これ
によって、これらの直列接続された第1導体層24と第
2導体層26とからなる熱電対が複数個ジグザグ状に直
列接続されたサーモパイルが形成されている。
上記サーモパイルより上流側における、窒化シリコンの
ような第1絶縁層23上に、ニッケルを用いたヒーター
28が形成されている。第2導体層26、金属層27お
よびヒーター2日が直接流体に触れないように、窒化シ
リコンのような第2絶縁層25が形成されている。
ヒーター28とn型シリコン基板21およびP型エピタ
キシャル層22との間の熱的絶縁を図るため、p型エピ
タキシャル層22のうちヒーター28の直下部が、第2
図に示すように、第1絶縁層23および第2絶縁層25
に形成されたエツチング窓31より水酸化カリウム水溶
液を用いたエツチングにより除去され、空間部36が形
成される。
パイレックスガラスのようなガラス29に、流路となる
べき、例えば幅5(mmL深さ100〔μm〕の溝が形
成されている。この溝と、n型シリコン基板21上に形
成したヒーター28およびサーモパイルとの位置が合う
ように、ガラス29とn型シリコン基板21との相対位
置合わせをして、陽極接合によりガラス29とn型シリ
コン基板21とを接合して波路が形成されている。
この第1図実施例では、ヒーター28とサーモパイルの
温接点Aとの距離を1.5[mLサーモパイルの熱電対
の長さ、すなわち、サーモパイルの温接点Aと冷接点B
との距離を1.0 (履]とした。窒素を流体として、
30 (cm3/sin )の流量(流速理論値100
0 (an/s) )で流速を測ってみたところ、第5
図(c)に示すサーモパイル出力波形を得、最大ピーク
と最小ピークとの時間差τは0.9 (ws)であった
。この値から計算される流速測定値は1111 (mm
/s)である。次に、アルゴンを流体として、30 (
cl’/sin :lの流量(流速理論値1000 (
mm/s) )で流速を測ってみたところ、第5図(C
)に示すサーモパイル出力波形を得たが、アルゴンと窒
素との温度拡散率がほぼ同じで、アルゴンの熱伝導率が
窒素の熱伝導率の約0.68倍のため、測定された温度
差の絶対値は約1.5倍となっている。これから求めら
れる時間差τは1.0(ms)で、この値から計算され
る流速測定値は1000 (n+w/s)である。
この第1実施例では、n型シリコン基板21上にp型ユ
ピタキシャル層22を形成したが、第4図に示すように
、p型エピタキシャル層22を用いないで流速計を実現
することもできる。
すなわち、第4図に示すように、n型シリコン基板21
内にp型の拡散層からなる第1導体層24が形成され、
窒化シリコンのような第1絶縁層23を介して、第1導
体層24上にニッケルのような第2導体層26が形成さ
れている。
第2図に示すように、第1導体層24と第2導体層26
とは各々4本あり、互いに一端同士および他端同士がニ
ッケルのような金属層27により接続されている。これ
によって、これらの直列接続された第1導体層24と第
2導体層26とからなる熱電対が複数個ジグザグ状に直
列接続されたサーモパイルが形成されている。
上記サーモパイルより上流側におけるn型シリコン基板
21内に形成されたP゛型層30上の、窒化シリコンの
ような第1絶縁層23上に、ニッケルを用いたヒーター
28が形成されている。第2導体層26、金属層27お
よびヒーター28が直接流体ムこ触れないように、窒化
シリコンのような第2絶縁層25が形成されている。
ヒーター28とn型シリコン基板21との間の熱的絶縁
を図るため、n型シリコン基板21内に形成されたP°
型層30が、第2図に示すように、第1絶縁層23およ
び第2絶縁層25に形成されたエンチング窓31よりフ
ン酸と硝酸との混合水溶液を用いたエンチングにより除
去され、この部分に空間部が形成される。
パイレックスガラスのようなガラス29に流路となるべ
き、幅5〔mm〕、深さ100〔μm〕の溝が形成され
ている。この溝と n型シリコン基板21上に形成した
ヒーター28およびサーモパイルとの位置が合うように
、ガラス29とn型シリコン基板21との相対位置合わ
せをして、陽極接合によりガラス29とn型シリコン基
板21とを接合して流路が形成されている。
以上の方法で、p型エピタキシャル層22を用いない流
速計を実現できる。
第6図は本発明の第2実施例による流速計の構成を示す
第6図に示すように、この第2実施例においては、n型
シリコン基板21上にp型エピタキシャル層22が形成
され、このP型エピタキシャル層22内にn゛型の素子
分離用アイソレーション層32が形成され、このアイソ
レーション層32で分離されたp型エピタキシャル層2
2内にn型拡散層33が形成され、このn型拡散層33
とp型エピタキシャル層22とでダイオードが形成され
ている。ダイオードは、その電圧電流特性が温度により
変化するため、このことを利用して温度を測定すること
ができる。このダイオードが流体の流れの方向に沿って
2つ、それぞれ第6図中A、Bの位置に配置されている
。この2つのダイオードを差動的に用い、上流側(A位
置)のダイオードの出力から下流側(B位置)のダイオ
ードの出力を滅じたものを測定出力とする。
上記温度測定用ダイオードより上流側における、窒化シ
リコンのような第1絶縁層23上に、ニッケルを用いた
ヒーター28が形成されている。金属層27およびヒー
ター28が直接流体に触れないように窒化シリコンのよ
うな第2絶縁層25が形成されている。
ヒーター28とn型シリコン基板21およびP型エピタ
キシャル層22との間の熱的絶縁を図るため、P型エピ
タキシャル層22のうちヒーター28の直下部が、第2
図に示すように、第1絶縁層23および第2絶縁層25
に形成されたエツチング窓31より水酸化カリウム水溶
液を用いたエツチングにより除去され、空間部36が形
成される。
パイレックスガラスのようなガラス29に、流路となる
べき、幅5〔mm〕、深さ100(μrn)の溝が形成
されている。この溝と、n型シリコン基板21上に形成
したヒーター28およびサーモパイルとの位置が合うよ
うに、ガラス29とn型シリコン基板21との相対位置
合わせをして、陽極接合によりガラス29とn型シリコ
ン基板21とを接合して流路が形成されている。
この第2実施例では、ヒーター28と上流側(A位置)
のダイオードとの距離を1.5 (mm)、2つのダイ
オードの間隔、すなわち、AB間の距離を1.0 (m
+w)とした。窒素を流体として3〔CIlコ/m1n
)の流量(流速理論値100 (++ue/s) )で
流速を側ってみたところ、第5図(C)に示す出力波形
を得、最大ピークと最小ピークとの時間差τは10.1
 Cl1ls:]であった。この値から計算される流速
測定値は99 (am/s〕である。次に、アルゴンを
流体として、3 (cm’/sin )の流量(流速理
論値100 (mn/s) )で流速を測ってみたとこ
ろ、第5図(C)に示す出力波形を得たが、アルゴンと
窒素との温度拡散率がほぼ同じで、アルゴンの熱伝導率
が窒素の熱伝導率の約0.68倍のため、測定された温
度差の絶対値は約1.5倍となっている。これから求め
られる時間差τは10.0 (ms)で、この値から計
算される流速測定値は100 (n+m/s)である。
第7図は本発明の第3実施例による流速計の構成を示す
第7図に示すように、n型シリコン基板21上にp型エ
ピタキシャル層22が形成され、このp型エピタキシセ
ル層22内にn゛型の素子分離用アイソレーション層3
2が形成され、このアイソレーション層32で分離され
たp型エピタキシャル層22内にn型拡散層33が形成
され、このn型拡散層33内にP゛型型数散層34よび
n゛型型数散層35形成され、これらのn型拡散層33
、p゛型型数散層34よびn゛型型数散層35P型エピ
タキシャル層22とでトラジスタが形成されている。ト
ランジスタは、その電圧電流特性が温度により変化する
ため、このことを利用して温度を測定することができる
。このトランジスタが流体の流れの方向に沿って2つ、
それぞれ第7図中A、Bの位置に配置されている。これ
らの2つのトランジスタを差動的に用い、上流側(A位
置)のトランジスタの出力から下流側(B位置)のトラ
ンジスタの出力を滅したものを測定出力とする。
上記温度測定用トランジスタより上流側における、窒化
シリコンのような第1絶縁層23上に、ニッケルを用い
たヒーター28が形成されている。
金属層27およびヒーター28が直接流体に触れないよ
うに窒化シリコンのような第2絶縁層25が形成されて
いる。
ヒーター28とn型シリコン基板21およびP型エピタ
キシャル層22との間の熱的絶縁を図るため、p型エピ
タキシャル層22のうちヒーター28の直下部が、第2
図に示すように、第1絶縁層23および第2絶縁層25
に形成されたエツチング窓31より水酸化カリウム水溶
液を用いたエツチングにより除去される。
パイレックスガラスを用いたガラス29に、波路となる
べき、幅5〔mm]、深さ100〔μm〕の溝が形成さ
れている。この溝と、n型シリコン基板21に形成した
ヒーター28およびサーモパイルとの位置が合うように
、ガラス29とn型シリコン基板21との相対位置合わ
せをして、陽極接合によりガラス29とn型シリコン基
板21とを接合して流路が形成されている。
この第3実施例では、ヒーター28と上流側(A位置)
のトランジスタとの距離を1.5 (mm)、2つのト
ランジスタの間隔、すなわち、AB間の距離を1.0 
(mm)とした。窒素を流体として、0.3 [cm3
/win ]の流量(流速理論値10 (++v+/s
) )で流速を測ってみたところ、第5図(c)に示す
出力波形を得、最大ピークと最小ピークとの時間差τは
100 (ms)であった。この値から計算される流速
測定値は10 (ms/s)である。次に、アルゴンを
流体として、0.3 [cm3/+min )の流量(
流速理論値10 〔Ias/s) )で流速を測ってみ
たところ、第5図(C)に示す出力波形を得たが、アル
ゴンと窒素の温度拡散率がほぼ同じで、アルゴンの熱伝
導率が窒素の熱伝導率の約0.68倍のため、測定され
た温度差の絶対値は約1.5倍となっている。
これから求められる時間差τは99.9 (ms)で、
この値から計算される流速測定値は10.01 (ma
+/s)である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、流体の違いによる温度拡散率や熱伝導
率の違い、測温部の汚れに感度が影響されない熱式の流
速計を実現でき、ひいては、この流速計を用いた流量コ
ントローラーやプロセス監視システムなどの精度や借問
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による流速計の断面図、第
2図は第1回の流速計の要部を上から見た概念図、第3
図は第1図の流速計の要部概略斜視図、第4図は本発明
のエピタキシャル層を用いない実施例による流速計の断
面図、第5図(a)はサーモパイルの温接点部の温度変
化を示すグラフ、第5図(b)ばサーモパイルの冷接点
部の温度変化を示すグラフ、第5図(C)はサーモパイ
ルの出力を示すグラフ、第6図は本発明の第2実施例に
よる流速計の断面図、第7図は本発明の第3実施例によ
る流速計の断面図、第8図(a)は従来の熱式流速計を
示す斜視図、第8図(b)は第8図(a)に示した熱式
流速計のセンサチップの概念図である。 なお、図面に用いた符号において、 21 −−−−−−− n型シリコン基板22−−−−
−、 p型エピタキシャル層23 −−−−−−−−一
第1絶縁層 24−−−−・−一−−−第1導体層 25−−−−−−−−−第2絶縁層 26−−−−−−−−第2導体層 である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)流体管の壁の一部を構成するシリコン基板と、流
    路に面した上記シリコン基板上に形成された、流体の移
    動方向に離れた2点間の流体の温度差を測定するための
    測温素子と、流体の移動方向に対し上流測温素子よりも
    上流側における上記シリコン基板上に形成された発熱部
    とを具備することを特徴とするシリコンを用いた流速測
    定装置。
  2. (2)上記測温素子がサーモパイルから形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のシリコンを用いた流速
    測定装置。
  3. (3)上記測温素子が、一対のダイオードから形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のシリコンを用い
    た流速測定装置。
  4. (4)上記測温素子が一対のトランジスタから形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のシリコンを用い
    た流速測定装置。
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Cited By (3)

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