JPH04208814A - シリコンを用いた流速測定装置および流速測定方法 - Google Patents

シリコンを用いた流速測定装置および流速測定方法

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JPH04208814A
JPH04208814A JP2413810A JP41381090A JPH04208814A JP H04208814 A JPH04208814 A JP H04208814A JP 2413810 A JP2413810 A JP 2413810A JP 41381090 A JP41381090 A JP 41381090A JP H04208814 A JPH04208814 A JP H04208814A
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fluid
time
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silicon
temperature
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JP2413810A
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Mitsuhiko Goto
光彦 後藤
Tomoshi Kanazawa
金沢 智志
Hikari Sakamoto
光 坂本
Kazuhiko Kawamura
和彦 河村
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[00011
【産業上の利用分野]本発明は、シリコンを用いた熱式
の流速測定装置および流速測定方法に関し、例えば半導
体製造装置に用いるガスなどの微小な流速の測定に用い
ると好適である。 [0002] 【従来の技術】従来、流体に熱を与え、所定の位置にお
ける流体の温度を測定することにより流体の流速を測定
する熱式の流速計として、図8(A)に示すよう(−取
付板11の所定位置にセンサチップ12を取付け、表面
にコーティング13を施したものが提案されている。セ
ンサチップ12は、図8 (B)に示すように、中央部
に形成した流体加熱用のトランジスタO2を挟んで対称
位置に流体温度検出用のトランジスタQ1、Q3 を形
成している。 そして、各トランジスタQ1. Q2 、Q3の配列は
、流体がトランジスタQ1からQ2、Q3 に向かって
流れるように設定されている(「センサ技術J Vol
、5、No、1、p、29、情報調査会)。 [0003]上記構成の流速計は、中央に位置するトラ
ンジスタQ2のコレクタ損失により流体を加熱し、加熱
された流体が移動することによりトランジスタQ3の形
成位置に達するので、トランジスタO2を挟んで対称位
置に形成されたトランジスタQ、 、Q3 により、そ
れぞれ全く加熱されていない流体の温度に対応する信号
と加熱された流体の温度に対応する信号とを得、得られ
た両信号の差および温度差が流速の平方根に比例するこ
とに基づいて流体の流速を算出することができる。 [0004]また、原理は同じだが、全く加熱されてい
ない流体の温度と加熱された流体の温度との差を測定す
るの(ニ一対のトランジスタの代わりに、基板の所定位
置に形成した発熱部を挟んで一対の接点が対向するよう
に、例えば銅−コンスタンタンの薄膜熱電対を形成した
例がある(特開昭62−144074号公報)。 [0005]この構成の流速計は、発熱部に通電するこ
とにより流体を加熱することができ、この発熱部を挟ん
で一対の接点が対向するように配置した薄膜熱電対によ
り、全く加熱されていない流体の温度と加熱された流体
の温度との差に対応する起電力が出力される7、この起
電力に基づいて必要な演算を行うことにより、流体の流
速を算出することができる。 [0006]
【発明が解決しようとする課題】従来の流体への熱放散
を利用した流速計では2点間の温度差の測定値を用いて
流速を計算するため、同じ流速の場合でも、流体の違い
による温度拡散率、熱伝導率の違いや測温部の汚htt
どの影響で測定される温度差が変わってくる。すなわち
、これらの影響により流速に対する感度が変わってしま
う。 [0007]本発明(は、感度が流体の違いによる温度
拡散率、熱伝導率の違いや測温部の汚れに影響されず、
安定な熱式の流速測定装置および流速測定方法を提供す
るものである。 [0008]
【課題を解決するための手段】本発明の流速測定装置は
、シリコン基板上“、に断熱のための空間と絶縁層とを
介して設置された発熱用金属から構成される発熱部と、
前記発熱部から一定の間隔をあけて前記シリコン基板上
に設置されたシリコン・サーモパイルから構成される温
度検出器とを、流体流路となる溝を有するガラスの溝内
に貼付配置したことを特徴とするシリコンを用いた流速
測定装置である。温度検出器としては、ダイオードまた
はトランジスタを形成することもできる。また、本発明
の流速測定方法は、流体管を構成したシリコン中の流路
に面したシリコン基板上に9流体の移動方向に対(7上
流側に設置した発熱部により流体を短時間加熱し、加熱
時刻から下流側に設置した温度検出器の出力ピークまで
の時間を用いて流速を求めることを特徴とするシリコン
を用いた流速測定方法、および、流体管を構成したシリ
コン中の流路に面したシリコン基板上に、流体の移動方
向に対し上流側に設置した発熱部により流体を複数回短
時間加熱し、温度検出器によりそれぞれの温度を検出し
、温度検出器の出力波形を流体加熱時刻を基準として足
し合わせた波形を求め、発熱部における流体加熱から温
度検出器の出力ピークまでの時間を用いて流速を求める
ことを特徴とするシリコンを用いた流速測定方法である
。 [0009]
【作用】以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。 図1は実施態様を示す断面図、図2は要部上面図、図3
は鳥轍概要断面図である。 [0010]例えばn型であるシリコン基板21上に、
例えばp型であるエピタキシャル層22を形成し、この
エピタキシャル層22内に例えばn型である第1導体層
24を形成し、例えば二酸化シリコンの第1絶縁層23
を介して第1導体層24上に第2導体層26を形成する
。図2に示すように第1導体層24と第2導体層26は
各々複数あり、互いに一端同士および他端同士が例えば
アルミニウムの金属層27により接続されている。 [00111これによって、第1導体層24と第2導体
層26とからなる熱電対が複数個ジグザグ状に直列接続
されたサーモパイルが構成される。このサーモパイルは
図1のAで示された位置を温接点とし、冷接点は発熱部
の影響を受けにくくするため流路の外側に配置する。 [0012]第2導体層26は、熱電対の熱起電力の点
からは第1導体層とは反対導電型の、ここではp型の単
結晶シリコンが好ましいが、製造上の容易さからp型の
多結晶シリコンやp型のアモルファスシリコンでもよく
、さらに簡単には例えば金属層27と同じアルミニウム
でもよい。 [0013]上記サーモパイルより流体の移動方向に対
し上流側の第1絶縁層23上に発熱部28を形成する。 発熱部28は金属層27と同じ例えばアルミニウムでよ
い。第2導体層26、金属層27および発熱部28が直
接流体に触れないよう、それらの上部に例えば窒化シリ
コンの第2絶縁層25を形成する。発熱部28とシリコ
ン基盤21およびエピタキシャル層22との間の熱的絶
縁を図るため、エピタキシャル層22のうち発熱部28
の直下部を例えば水酸化カリウム水溶液を用いてエツチ
ングにより除去し、空間30を形成する。 [0014]流路は、図3に示すように、例えばパイレ
ックス・ガラスのガラス29に溝を形成し、その溝とシ
リコンに形成した発熱部28およびサーモパイルの位置
が合うようにして、例えば陽極接合法で接着して形成す
る。 [0015]流体が流れている時、例えば100μsな
どの短い時間発熱部28に通電する。発熱部28の通電
開始時刻と通電終了時刻の間の中央の時刻を発熱部通電
時刻とする。その時その直上を流れている流体が熱せら
れ、下流へ流れていく。熱せられた流体がサーモパイル
の温接点に到達するとサーモパイルの出力は大きくなり
、サーモパイルの出力の時間変化は図5に示すようにな
る。発熱部28とサーモパイルの温接点の間の距離1は
既知であるから、発熱部通電時刻からこのサーモパイル
出力のピークまでの時間τより、流速Vはv=1/τで
求められる。流速を求めるのに、流体の違いによる温度
拡散率、熱伝導率の違いや測温部の汚れなどの影響を受
ける温度の値でなく、発熱部通電時刻から温度のピーク
までの時間を用いるため、流速の違いによる温度拡散率
、熱伝導率の違いや測温部の汚れなどの影響を受けずに
流速を計算することができる。また、流体の温度の絶対
値の影響もない。 [0016]時間τは通常100μs以下の誤差で測定
できるので、測定された時間τの相対誤差(測定値に対
する誤差の割合)はτが大きくなるほど小さくなり、精
度が上がる。従って、流速Vは小さいほど精度が良くな
る。通常の流速計では誤差がフルスケールに対する割合
で規定されるため、流速が小さいと精度が悪くなる欠点
があったが、本発明によりこの欠点は克服される。また
、時間τが小さいと測定精度が劣化し、1msのτ測定
値に対して10%の誤差が生じる。従って、流速が大き
くなると誤差が大きくなり、仮に10%の誤差を許すと
すると時間τが1msとなる流速が測定流速上限となる
。この上限流速の値は、距離1の値を変えることにより
変えることができ、実施例のようにI=1.0mmの場
合は、測定流速上限は1.0mm÷1 ms = 10
0011[1/’Sとなる。 [0017]この流速計は小さい流速で精度が良く、例
えば半導体製造装置に用いるガスなどの微小な流速の測
定に好適であるが、このような流速では流路壁付近の境
界層はほとんど無視でき、流路内の流速分布はほぼ一様
であるため流速の補正は不要である。 [0018]流体の温度を測定するのには、ここで示し
たサーモパイル以外にダイオードまたはトランジスタを
用いることもできる。 [0019]温度検出器の温度測定出力に雑音が重畳し
た場合は正しい出力ピークの時刻が得られず、これが流
速測定誤差となる。
【0020】さらに、1回の発熱部通電と温度測定の結
果として得られた波形からではなく、複数回(N回)の
発熱部通電と温度測定の結果として得られたN個の波形
を発熱部通電時刻を基準として足し合わせた(同期加算
と呼ぶ)波形から求めることもできる。同期加算波形に
おいては正しいピークを持った信号成分はN倍になり、
雑音成分は通常信号成分と無関係であるため、雑音成分
は 数1 倍となり、信号雑音比S/Nは 数2 倍改
善される。もし、S/Nを10倍改善したければ100
回の同期加算を行えば良い。従って、同期加算波形から
出力ピーク時刻を得ることにより流速測定精度を向上さ
せ、雑音に強い流速測定を実現することができる。 [00211
【数1] [0022] 【数2】 N/へ−F夏 [0023]前述した同期加算において、全熱部通電の
時間間隔を一定にして通電を周期的に行うことが最も簡
単である。しかし、周囲にあるモーター等の回転物や電
源が雑音源になった場合、雑音が周期的になり、雑音の
周期が全熱部通電の周期の有理数倍に同じか近い場合は
、雑音成分と信号成分が無相関でなくなるため、同期加
算によってもS/Nを十分向上できない。仮に全熱部通
電の周期が雑音の周期の整数倍であるとすると、同期加
算によっても全<S/Nは向上されない。 [0024]そこで、周期的雑音が存在する恐れのある
ときは全熱部通電を周期的に行わず、発熱部通電間隔を
無作為に選んで非周期的に全熱部通電を行う。このよう
にすると雑音成分は信号成分と無相関になり、同期加算
によりS/Nが向上できる。 [0025]
【実施例】本発明の実施例を図を参照して説明する。 [0026]図1〜図3は本発明の第1の実施例による
流速測定装置の構成を示す。 [00271図1に示すように、n型のシリコン基板2
1の上にp型のエピタキシャル層22を形成し、このp
型のエピタキシャル層22内にn型の第1導体層24を
形成し、窒化シリコンを用いた第1絶縁層23を介して
第1導体層24上にニッケルを用いた第2導体層26を
形成した。 [0028]図2に示すように、第1−導体層24と第
2導体層26は各々4本あり、互いに一端同士および他
端同士をニッケルを用いた金属層27により接続した。 これによって、第1導体層24と第2導体層26からな
る熱電対が複数個ジグザグ状に直列接続されたサーモパ
イルを形成した。 [0029]上記サーモパイルより上流側の第1絶縁層
23上に、ニッケルを用いた発熱部28を形成した。第
2導体層26、金属層27、発熱部28が直接流体に触
れないように窒化シリコンを用いた第2絶縁層25を形
成した。 [00301発熱部28とシリコン基板21およびエピ
タキシャル層22との間の熱的絶縁を図るため、エピタ
キシャル層22のうち発熱部28の直下部を、図2に示
すように。 第1絶縁層23および第2絶縁層25に形成したエツチ
ング窓31より水酸化カリウム水溶液を浸食させてエツ
チングにより除去し、空間30を形成した。 [00311パイレツクスガラスを用いたガラス29に
流路となるべき幅5mm、深さ100μmの溝を形成し
た。この溝とシリコンに形成した発熱部28およびサー
モパイルの位置が合うように、ガラス29とシリコンの
相対位置合わせをして陽極接合によりガラス29とシリ
コンを接合して流路を形成した。 [0032]この実施例では、発熱部28とサーモパイ
ルの温接点Aとの距離を1.0mmとした。窒素を流体
として30cm3/minの流量(流速理論値1000
mm/s)で流速を測ったところ、図5に示すサーモパ
イル出力波形を得、発熱部通電時刻から出力ピークまで
の時間τは0.9msであった。この値から計算される
流速測定値はll11mlll/Sである。次に、アル
ゴンを流体として30cm3/minの流量(流速理論
値1000mm/ s )で流速を測ったところ、図5
に示すサーモパイル出力波形と同様の出力波形を得たが
、アルゴンと窒素の温度拡散率がほぼ同じで、アルゴン
の熱伝導率が窒素の熱伝導率の約0.68倍のため、測
定された温度の絶対値は約1.5倍となっていた。これ
から求められる時間τは1.0msで、この値から計算
される流速測定値は1000mm/sである。 [0033]また、サーモパイル出力信号に故意に周期
的でない雑音を加えて複数回測定したところ、時間τは
0、8msから1.2msの間でばらついた。そこで、
100回の同期加算を行った波形より時間τを求めたと
ころ、1.0msの値を得た。この値から計算される流
速測定値は1000mm/sである。 [0034]次に、全熱部通電を周期的に行い、その周
期と同じ周期の周期的雑音を故意にサーモパイル出力信
号に加えて複数回測定し7たところ、時間τは全て0.
8msであった。全熱部通電の周期を変えずに、100
回の同期加算波形より時間τを求めたところ、0.8m
sと同期加算前と全く同じ値を得た。そこで、全熱部通
電を周期的でなく無作為に行って、100回の同期加算
波形より時間τを求めたところ、1.0msの値を得た
。この値から計算される流速測定値は100100O′
sである。 [00351この実施例では、n型のシリコン基板21
の上にp型のエピタキシャル層22を形成したが、図4
に示すように、エピタキシャル層22を用いないで流速
計を構成することもできる。 [00361図4に示すように、n型のシリコン基板2
1内にp型の第1導体層24を形成することにより、エ
ピタキシャル層22を用いない流速計も実現できる。 [00371図6は本発明の第2の実施例による流速測
定装置の構成を示す。 [00381図6に示すように、n型のシリコン基板2
1の上にp型のエピタキシャル層22を形成し、エピタ
キシャル層22内にn上型の素子分離用アイソレーショ
ン層32を形成し、アイソレーション層32で分離され
たp型のエピタキシャル層22内に口型拡散層33を形
成し、n型拡散層33とp型のエピタキシャル層22と
でダイオードを形成した。ダイオードは、その電圧電流
特性が温度により変化することを利用して温度を測定す
ることができる。このダイオードを図中A・グ1位置に
配置した。 [0039]この実施例では1発熱部28とダイオード
との距離を1.0Mとした。窒素を流体として3 C1
n3/’minの流量(流速理論値100mm、’s)
で流速を測ったところ、図5に示す出力波形と同様の出
力波形を得、発熱部通電時刻から出力ピークまでの時間
τは10.1msであった。この値から計算される流速
測定値は99mm/sである。次に、アルゴンを流体と
して3 cm” /minの流量(流速理論値100m
m/S)で流速を測ったところ、図5に示す出力波形と
同様の出力波形を得たが、アルゴンと窒素の温度拡散率
がほぼ同じで、アルゴンの熱伝導率が窒素の熱伝導率の
約0.68倍のため、測定された温度の絶対値は約1,
5倍となっていた。これから求められる時間τは10.
0msで、この値から計算される流速測定値は100m
m、−′sである。 [00401また、ダイオード出力に故意に周期的でな
い雑音を加えて複数回測定したところ、時間τは9.7
msから10.3msの間でばらついた。そこで、10
0回の同期加算を行った波形より時間τを求めたところ
、10.0msの値を得た。この値から計算される流速
測定値は100mm/sである。 [0041]次に、発熱部通電を周期的に行い、その周
期と同じ周期の周期的雑音を故意にダイオード出力に加
えて複数回測定したところ、時間τは全て9.6msで
あった。発熱部通電の周期を変えずに、100回の同期
加算波形より時間τを求めたところ、9.6msと同期
加算前と全く同じ値を得た。そこで、発熱部通電を周期
的でなく無作為に行って、100回の同期加算波形より
時間τを求めたところ、10.0msの値を得た。この
値から計算される流速測定値は100mm/sである。 [00421図7は本発明の第3の実施例による流速測
定装置の構成を示す。 [00431図7に示すように、n型のシリコン基板2
1の上にp型のエピタキシャル層22を形成し、このp
型のエピタキシャル層22内にn上型の素子分離用アイ
ソレーション層32を形成し、アイソレーション層32
で分離されたp型のエピタキシャル層22内にn型拡散
層33を形成し、n型拡散層33内にp十型拡散層34
およびn十型拡散層35を形成し、n型拡散層33、p
十型拡散層34、n十型拡散層35とp型のエピタキシ
ャル層22とでトランジスタを形成した。トランジスタ
は、その電圧電流特性が温度により変化することを利用
して温度を測定することができる。このトランジスタを
図中Aの位置に配置した。 [0044]この実施例では、発熱部28とトランジス
タの距離を1.0mmとした。窒素を流体として0.3
cm3/mi nの流量(流速理論値10mm/s)で
流速を測ったところ、図5に示す出力波形と同様の出力
波形を得、発熱部通電時刻から出力ピークまでの時間τ
は100m5であった。この値から計算される流速測定
値は10mmz’sである。次に、アルゴンを流体とし
て0.3cm3/mi nの流量(流速理論値10順/
S)で流速を測ったところ、図5に示す出力波形と同様
の出力波形を得たが、アルゴンと窒素の温度拡散率がほ
ぼ同じで、アルゴンの熱伝導率が窒素の熱伝導率の約0
゜68倍のため、測定された温度の絶対値は約1.5倍
となっていた。これから求められる時間τは99.9m
sで、この値から計算される流速測定値は10.01m
m/sである。 [0045]また、トランジスタ出力に故意に周期的で
ない雑音を加えて複数回測定したところ、時間τは99
,6msから100.4msの間でばらついた。そこで
、100回の同期加算を行った波形より時間τを求めた
ところ、100.0msの値を得た。この値から計算さ
れる流速測定値は10mm/Sである。 [00461次に、発熱部通電を周期的に行い、その周
期と同じ周期の周期的雑音を故意にトランジスタ出力に
加えて複数回測定したところ、時間τは全て99.4m
sであった。発熱部通電の周期を変えずに、100回の
同期加算波形より時間τを求めたところ、99.4ms
と同期加算前と全く同じ値を得た。そこで、発熱部通電
を周期的でなく無作為に行って、100回の同期加算波
形より時間τを求めたところ、100.0msの値を得
た。この値から計算される流速測定値は10mm、/s
である。 [0047]
【発明の効果】本発明によれば、流体の違いによる温度
拡散率や熱伝導率の違い、測温部の汚れに感度が影響さ
れず、かつ雑音に強い熱式の流速測定装置を実現でき、
ひいてはこの流速測定装置を用いた流量コントローラー
やプロセス監視システムなどの精度や信頼性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による流速測定装置の断
面図である。
【図2】本発明の第1の実施例による流速測定装置の要
部上面図である。
【図3】本発明の第1の実施例による流速測定装置の鳥
轍概要断面図である。
【図4】本発明のエピタキシャル層を用いない実施例に
よる流速測定装置の断面図である。
【図5】温度検出器の出力を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例による流速測定装置の断
面図である。
【図7】本発明の第3の実施例による流速測定装置の断
面図である。
【図8】従来の熱式流速計を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 温度検出器 2 流体流路 21 シリコン基板 22 エピタキシャル層 23 第1絶縁層 24 第1導体層 25 第2絶縁層 26 第2導体層 28 発熱部 29 ガラス 30 空間
【図1】
【図4】
【図7】 (72)発明者 同村 和彦 神奈川県川崎市中原区井田1618 鐵株式会社第−技術研究所内 新日本製

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン基板上に断熱のための空間と絶縁
    層とを介して設置された発熱用金属から構成される発熱
    部と、前記発熱部から一定の間隔をあけて前記シリコン
    基板上に設置されたシリコン・サーモパイルから構成さ
    れる温度検出器とを、流体流路となる溝を有するガラス
    の溝内に貼付配置したことを特徴とするシリコンを用い
    た流速測定装置。
  2. 【請求項2】温度検出器としてダイオードを形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載のシリコンを用いた流速測
    定装置。
  3. 【請求項3】温度検出器としてトランジスタを形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のシリコンを用いた流速
    測定装置。
  4. 【請求項4】流体管を構成したシリコン中の流路に面し
    たシリコン基板上に、流体の移動方向に対し上流側に設
    置した発熱部により流体を短時間加熱し、加熱時刻から
    下流側に設置した温度検出器の出力ピークまでの時間を
    用いて流速を求めることを特徴とするシリコンを用いた
    流速測定方法。
  5. 【請求項5】流体管を構成したシリコン中の流路に面し
    たシリコン基板上に、流体の移動方向に対し上流側に設
    置した発熱部により流体を複数回短時間加熱し、温度検
    出器によりそれぞれの温度を検出し、温度検出器の出力
    波形を流体加熱時刻を基準として足し合わせた波形を求
    め、発熱部における流体加熱から温度検出器の出力ピー
    クまでの時間を用いて流速を求めることを特徴とするシ
    リコンを用いた流速測定方法。
JP2413810A 1990-12-03 1990-12-03 シリコンを用いた流速測定装置および流速測定方法 Withdrawn JPH04208814A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003532099A (ja) * 2000-05-04 2003-10-28 ゼンジリオン アクチエンゲゼルシャフト 液体用のフローセンサ
JP2006017722A (ja) * 2004-06-30 2006-01-19 Codman & Shurtleff Inc ストリームライン・パッケージングを有する熱式流量センサ
CN103717526A (zh) * 2011-07-13 2014-04-09 国家科研中心 包括加热元件的微型传感器以及与其相关联的制造方法

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