JPH04186398A - カラオケ演奏装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、カラオケ伴奏音楽の再生に合わせてマイク
ロホンで歌う場合にスピーカから拡声された音声がマイ
クロホンに戻ることによって生ずるハウリング現象を抑
制することが出来るカラオケ演奏装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来のカラオケ演奏装置においては、カラオケ演奏時に
スピーカから出た音声がマイクロホンに入り、音声的に
ループ回路を形成することになり、スピーカからの拡声
レベルを上げると「ピー」という発振・ハウリングが起
き、再生増幅器の出力に余裕があってもそれ以上再生音
量を上げることができず、演奏効果を妨げることが多か
った。このいわゆる「ハウリング現象」を防止するため
の従来の対策としては、部屋の壁に吸音材を用いたりマ
イクロホンとスピーカの配置を検討したりする方法かと
られているが、あまり大きな効果は期待できず、広くな
い居室空間では配置の変更にも限界がある。また、ハウ
リングは部屋の共振周波数において起きることから、グ
ラフィック・イコライザーによってその周波数の利得を
下げる方法もあるが、その効果にも限界があり、特定周
波数であまり大きな減衰を与えると歌声や演奏音が不自
然になってしまう欠点があった。第２図に従来の音程変
換回路を搭載したカラオケ演奏装置のブロックダイヤグ
ラムを示す。この音程変換回路は、カラオケ・ソースの
音程がカラオケを歌う人によって最適でない場合、伴奏
音楽のテンポを変化させないで、カラオケ・ソースの音
程のみを変化させて歌い易くする目的で組込まれている
ものである。

カセット・テープ、コンパクト・ディスク、レーザ・デ
ィスク等のカラオケ・ソースの伴奏を再生する再生機器
ｌからの楽音信号は、増幅器２を介して音程変換回路３
へ入力される。そして音程可変制御回路４によって歌い
易い音程に可変制御され、変換された出力信号はアッテ
ネータ５を介し、加算回路６は入力される。

一方、カラオケ・ソースに合わせて歌った声をマイクロ
ホンで収音した音声信号は、増幅器８及びアッテネータ
９を介して分岐する。そして一方の信号は加算回路６へ
印加され、もう一方の信号は残響処理回路１０で残響信
号に変換され、ア。

テネータ１１で残響レベルを調整して加算回路６へ加算
される。

音程変換されたカラオケ・ソースと残響を付加した歌声
をミックスした加算回路６の出力音響信号は、アッテネ
ータ１２と出力増幅器１３を介してスピーカ１４より再
生される。

（発明が解決しようとする課題〕 カラオケ演奏時でスピーカから出た音声がマイクロホン
に入りハウリング現象が生ずることにより、再生出力レ
ベルが制限され、充分な拡声効果を得ることが難しい。

マイクロホンとスピーカの配置を大きく変更することな
く、拡声音の音質を損うことなくハウリング現象を抑制
し、再生出力レベルを高めてダイナミックな迫力あるカ
ラオケ演奏を実現しようとするものである。

さらに、従来のカラオケ装置において伴奏音の音程を変
えて歌い易くする目的で使われている回路構成の複雑で
高価な音響変換回路をより有効に活用するものである。

〔課題を解決するための手段〕

そのため、本発明では、カラオケ・ソースの伴奏音とマ
イクロホン入力の歌声とをミックスした出力信号を分岐
して、一方の信号を歌い手が聴取できて、ハウリングが
生じない程度の音程の音量で歌い手の近くに設置したモ
ニタ・スピーカより再生すると共にもう一方の信号は略
全周波数帯域に亘って３％程度周波数をシフトさせ、そ
の出力信号を場内に配置された拡声用スピーカより再生
する。

さらに、ハウリング抑制の効果を高めるために、周波数
シフトした信号に対しグラフィック・イコライザー等を
用いて部屋の音響条件に合わせて周波数特性の調整を行
う。周波数シフトを行う回路は、伴奏音の音程を変えて
歌い易くする目的で使われている音程変換回路を活用す
ることができる。

〔作用〕

本発明では、マイクロホンに向って発声する歌声信号に
対し、拡声用スピーカから再生される信号の音声周波数
を全体的に周波数シフトすることによってハウリング現
象を抑制しようとしたものである。第３図は、周波数シ
フトの変化量に対するハラリングの起きる限界のレベル
の関係を測定したもので、音程変換比に対するハウリン
グ抑制効果（ｄＢ）を示している。実線は再生出力の音
程を変換して周波数シフトした場合の結果であり、点線
はそれに加えてグラフィック・イコライザー調整も併用
した場合の結果である。この第３図から明らかなように
、再生信号の周波数シフトを３％程度施せば、曲線Ａに
示すように１ＯｄＢのハウリング抑制効果があり、この
ことはスピーカ出力の再生音圧レベルをさらに１０ｄＢ
大きくしてもハウリング現象が起きないことを示してい
る。さらに、グラフィ・ツク・イコライザーを適切に調
整することにより曲線Ｂに示すように３ｄＢ程度の効果
が高まり、１３ｄＢの抑制効果が得られることを示して
いる。

本発明の装置を用いて音楽を再生した場合には、実際の
曲調に対し移調した音楽になることは容易に判る。しか
し、絶対音感をもった人は極めて少なく半音程度台のピ
ンチが全体的に変化してもそれが判る人はほとんどいな
い。第３図の結果から半音のさらに半分の音を変化させ
るだけで１０ｄＢ（或いは１３ｄＢ）のハウリング抑制
効果が得られることの方が実用的価値は大きいといえる
。

〔実施例〕

以下、図面を用いて本発明によるカラオケ演奏装置を詳
細に説明する。

第１図は、本発明りこよるカラオケ演奏装置の一実施例
を示すブロック図である。ここで切替スイッチ群１５の
接点をａにした場合は第２図の従業例と同じブロック図
となり、カラオケ・ソースの音程を変換可能にした楽音
信号と、マイクロホン入力による音声信号とをミックス
巳た信号が再生−出力となる。

次に切替スイッチ群１５の接点をａ二こ切替えた場合に
ついて説明する。カラオケ・ソースを再生する再生機器
群ｌからの楽音信号は、増幅器２とアッテネータ５を介
して加算回路６へ入力される。

マイクロホン７により歌声を収音した音声信号を増幅器
８及びアッテネータ９・を介して分岐し、−方を加算回
路６に入力し、もう一方を残響処理回路１０とアッテネ
ータ１１で適当なレベルにして残響を付加し、加算回路
６へ入力する。そして、加算回路６の出力を分岐し、一
方をアッテネータ１６と出力増幅器１７を介して、スピ
ーカ１８より歌い手のモニター用として放音させる。こ
の時スピーカ１８は歌い手の近くに配置し、マイクロホ
ン７とハウリングが生じないレベルで歌い手に充分聴き
とれる音量になるようアッテネータ１６で調整する。加
算回路６からのもう一方の出力信号は音程変換回路３へ
入力され、音程可変制御図た音程変換信号が出力される
。音程変換された音声信号は、さらにハウリング抑制効
果を高めるために、グラフィック・イコライザ１−で、
部屋の音響条件に応じた周波数特性の調整を施し、アッ
テネータ１２及び出力増幅器１３を介してスピーカ１４
より拡声用として放射再生される。

〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、カラオケ演奏装
置における音程変換回路を、拡声出力信号の周波数変換
に利用することにより、ハウリング現象が抑制され拡声
出力レベルが高まり、音量が増強されることから従来よ
りダイナミックな迫力あるカラオケ演奏を楽しむことが
できる。しかも複雑な回路構成で高価な音程変換回路は
、従来伴奏音の音程を変える必要のない人にとっては無
用であったが、切替スイッチを設けるだけの簡単な手段
で高出力化が図れ伴奏効果を大きくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すイロソク図。 第２図は従来例を示すブロック図。第３図は音程変換比
に対するハウ：、１ング抑制効果を示す図である。 ｌ・・・再生機器 ２．８・・・増幅器 ３・・・音程変換回路 ４・・・音程制御回路 ５．９，１１，１２．１６・・・アッテネータ６・・・
加算回路 ７・・・マイクロホン １０・・・残響処理回路 １３、１７・・・出力増幅器 １４、１８・・・スピーカ １５・・・切換スイッチ １９・・・グラフィックイコライザ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）カラオケ・ソースの伴奏信号とマイクロホン入力
   の歌い手の音声信号を加算し再生出力を得るカラオケ演
   奏装置において、上記加算された再生出力信号を分岐し
   、一方の信号を歌い手の聴取のために再生する手段と、
   他の一方の信号を周波数変換して場内拡声のために再生
   する手段とを備えることを特徴とするカラオケ演奏装置
   。
2. （２）原信号に対する場内拡声のための再生出力信号の
   周波数変換比率を±５％の範囲内に設定することを特徴
   とする請求項（１）記載のカラオケ演奏装置。
3. （３）前記場内拡声のために周波数変換された信号の周
   波数特性を調整する手段を付加した請求項（１）記載の
   カラオケ演奏装置。
4. （４）歌い易い音程にカラオケ・ソースの音響信号を変
   換する手段とハウリング抑制のために拡声信号の周波数
   を変換する手段とを音程変換回路を切替えて利用するこ
   とを特徴とする請求項（１）（２）及び（３）記載のカ
   ラオケ演奏装置。