JPH04184803A - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はバルブの発する光をリフレクタ−を介してラン
プ前方に８射する構造の自動車用ヘッドランプに係り、
特に光を反射するリフレクターとしてメインリフレクタ
−に加えてサブリフレクタ−を設けた自動車用ヘッドラ
ンプに関する。

〔従来技術及び発明の解決しようとする課題〕従来の自
動車用のヘッドランプでは、第９図に示されるように、
リフレクタ−２の焦点位置近傍にバルブ４が設けられて
バルブ４の発する光をリフレクタ−２で前方に反射する
構造となっている。

符号６は有害光となるバルブ直射光を遮るための遮光板
である。

しかし従来のヘッドランプでは、前方に向かうバルブか
らの直射光が遮光板６ａで遮られており、それだけヘッ
ドランプの照度が低いという問題があった。即ち、バル
ブの前方への直射光が有効に使われていないという問題
があった。

また第１０図は他の従来技術（西独特許第１８０１６２
７号）を示すもので、メインリフレクタ−２とは別にバ
ルブ４の前方位置にサブリフレクタ−６ｂを設け、バル
ブ４から前方に向かう直射光をサブリフレクタ−６ｂを
介して前方所定方向に反射させてフィラメントの光を有
効に利用するようにしたランプが開示されている。

しかし、第１０図に示すサブリフレクタ一方式では、サ
ブリフレクタ−６ｂのメインリフレクタ−２への取付手
段等は具体的に開示されていない。

さらに自動車用ヘッドランプでは有害光を遮るための遮
光部材が必要であるが、この遮光部材は一般にサブリフ
レクタ−とは別物で、それぞれ独立して取付られるよう
になっており、それだけ部品点数も増え、これらの部材
の取着等ランプの組立作業もそれだけ面倒であるという
問題があった。

本発明は前記従来技術の“問題点に鑑みなされたもので
、その目的はバルブから斜め前方に出射する直射光をサ
ブリフレクタ−を用いて前方に配光して、大きな照度の
得られる自動車ヘッドランプを提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

前記目的を達成するために、本発明に係る自動車用ヘッ
ドランプにおいては、湾曲するリフレクターの焦点近傍
位置にフィラメントが位置するようにバルブを設け、バ
ルブからの斜め前方への直射光を前方所定方向に反射さ
せるサブリフレクタ−を、サブリフレクタ−背面に形成
されている取付部をリフレクタ−に取着することにより
、前記バルブの前方に設けるようにしたものである。

〔作用〕

従来では、遮光部材によってバルブからの前方への直射
光を遮ぎるようになっていたが、本発明ではバルブから
の前方への直射光の一部をサブリフレクタ−で反射させ
てランプ前方所定方向に導くようにしたので、それだけ
バルブからの前方への直射光を有効に利用することにな
る。

サブリフレクタ−の背面に形成された取付部をリフレク
タ−に取着することにより、サブリフレクタ−をリフレ
クタ−に一体化できる。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図〜第８図は本発明の一実施例である自動車用ヘッ
ドランプを示すもので、第１図は前面レンズを切り欠い
たヘッドランプの正面図、第２図は同ヘッドランプの水
平断面図（第１図に示す線■−■に沿う断面図）、第３
図は同ヘッドランプの縦断面図（ランプボディは第１図
に示す線■ａ−ｍａに沿う断面で示し、リフレクタ−は
第１図に示す線ｍｂ−ｍｂに沿う断面で示す）、第４図
はサブリフレクタ−取着部周辺の形状を示すメインリフ
レクタ−の正面図、第５図はサブリフレクタ−のメイン
リフレクタ−への組付構造を示す水平断面図（第４図に
示す線Ｖ−■に沿う断面図）、第６図はサブリフレクタ
−を正面側から見た斜視図、第７図はサブリフレクタ−
を背面側から見た斜視図、第８図は本実施例のヘッドラ
ンプのサブビームの配光パターンを示す図である。

これらの図において、符号１０は前面から見た形状が矩
形の容器状ランプボディで、ランプボデイｌＯ内には放
物面形状のメインリフレクタ−２２が揺動支点１２．上
下方向エイミング点１４及び左右方向エイミング点１６
の３点によって支持されている。揺動支点１２は、ラン
プボディ１０に突設された玉継手１３ａにリフレクタ−
側の支承部１３ｂが係合したユニバーサルジヨイント構
造（第３図参照）で、上下エイミング点１４及び左右エ
イミング点１６はランプボディ背面壁に支承されて前後
方向に延出するエイミングスクリュー１５ａ、１７ａに
リフレクタ−側のナツト１５ｂ、１７ｂが係合した構造
である。そしてエイミングスクリュー１５ａ、１７ａの
回動操作によりエイミング点１４．１６が前後に移動し
て、揺動支点１２とエイミング点１６を通る水平軸Ｌｘ
、揺動支点１２とエイミング点１４を通る垂直軸Ｌｙ回
りにリフレクタ−２２が傾動し、ヘッドランプの照射軸
りの傾きが調整できるようになっている。

ランプボディ２０の後頂部にはバルブ挿着孔２１が開け
られており、ここにバルブ２４が挿着されている。バル
ブ２４のフィラメント２５は、サブビーム用のフィラメ
ント２５ａとメインビーム用のフィラメント２５ｂが前
後に配列されたダブルフィラメント構造で、メインビー
ム用フィラメント２５ｂがメインリフレクタ−２２の焦
点位置（正確には、後述する多重光反射面の１つである
リフレクタ−領域Ａ　４３の焦点位置）に一致するよう
に設定されている。そしてメインビーム用のフィラメン
ト２５ｂから発した光は、第２図符号２、に示されるよ
うに、メインリフレクタ−２２で反射され、光軸りに略
平行な光となって前方に導かれ、ランプボディ１０の前
面開口部に係合一体化された前面レンズ２６からランプ
前方に出射されてメインビーム（走行用ビーム）の配光
パターンが形成される。一方、サブビーム用のフィラメ
ント２５ａから発した光は、第２図符号Ω２に示される
ように、メインリフレクタ−２２で反射され、光軸りと
交差するように前方に導かれ、前面レンズ２６からラン
プ前方に出射されてサブビーム（すれ違い用ビーム）の
配光パターンが形成される。またバルブ先端部にはブラ
ックトップといわれる遮光塗装部２４ａが形成されてお
り、バルブから前方に出射する光を遮ぎり、有害光（サ
ブビーム形成時におけるサブビーム用フィラメント２５
ａからの直射光）の発生を防ぐようになっている。なお
第１．第２図符号２７はランプボディ１ｏの前面開口部
周縁に形成されているシール溝で、レンズ２６の脚がシ
ール剤を介してここに係合されている。

メインリフレクタ−２２は、バルブ挿着孔２１の左右に
形成されている焦点距離（以下、焦点距離をＦで示す）
２８以上（例えばＦ４３）のリフレクター領域Ａ４３と
、バルブ挿着孔２１の上下に形成されているＦ２０〜２
４（例えばＦ２２）のリフレクター領域Ａ２□の焦点距
離の異なる二つの光反射面をもつ多重反射面構造となっ
ている。そしてリフレクタ−領域Ａ　Ｂでは、第８図に
示される本実施ヘッドランプの配光パターン（サブビー
ムの配光パターン）中、中央部のホットゾーンＰ、を形
成し、リフレクタ−領域Ａ２□は同パターンの中央部下
方ゾーンＰ２を形成する。特に下方ゾーンＰ２の下端が
ランプ配光の上下方向拡散角１０〜１２度の位置となる
ように、リフレクタ−領域Ａ。の焦点距離がＦ２□に設
定されており、また後述するサブリフレクタ−３０の一
部（符号３５で示す）が切欠かれて、リフレクタ−領域
Ａ２□での反射光による配光（第３図符号１２３．　Ｑ
、参照）゛を妨げないようになっている。なお第３図符
号Ｑ□、ρ、はそれぞれメインビーム用フィラメント２
５ｂ、サブビーム用フィラメント２５ａからの発光のリ
フレクター領域Ａｚ２での反射光を示す。

符号３０は、メインリフレクタ−２２のバルブ挿着孔２
１周りに形成されているドーナツ形状の非有効光反射面
領域２１ａに対応してバルブ２４の斜め前方に設けられ
、バルブ２４から斜め前方に出射する直射光を反射（第
２＠符号ρ６．ρ、参照）してランプ前方所定方向に導
くサブリフレクタ−である。このサブリフレクタ−３０
は、第６図及び第７図に示されるように、側部が一部切
り欠かれた略円錐台形状の合成樹脂製の円筒体で、内周
面にアルミ蒸着処理された光反射面３３が形成された内
筒部３２と、この内筒部３２の補強部材である外筒部３
４の一体形成体である。

このサブリフレクタ−３０の光反射面３３のバルブ側内
周縁３３ａは、第２図に示されるように、メインビーム
用フィラメント２５ｂとメインリフレクタ−２２の前面
側左右側縁部２２ａ、２２ｂとを結ぶ直線Ｌａ、Ｌｂ上
よりわずか前方となる位置に配置され、−力先反射面３
３の前面側外周縁３３ｂは、バルブ前端より前方位置ま
で突出して配置されている。そしてこの光反射面３３は
メインビーム用フィラメント２５ｂからの斜め前方への
直射光（第２図符号Ω、参照）を反射して前方に平行に
導くことのできる形状、即ちフィラメント２５ｂ位置を
焦点とする放物面形状（第２図符号り、３参照）とされ
ている。なお第２図符号ｐ６はサブビーム用フィラメン
ト２５ａがらの斜め前方への直射光の光反射面３３での
反射光を示す。

そしてこのサブリフレクタ−３０の光反射面３３の焦点
距離はＦ８とされており、サブビーム用フィラメント２
５ａ使用時には、このサブリフレクタ−３０によって第
８図符号Ｐ□で示す水平方向拡散角１９度の拡散配光に
よるゾーンが得られるようになっている。なお外筒部３
４の上方側面には凹部３５が形成されて、サブリフレク
タ−３０の一部が切欠かれた形状となっているが、この
凹部３５の形成により、サブビーム用フィラメント２５
ａの発光がメインリフレクタ−２２のリフレクター領域
Ａ２□で反射され、サブリフレクタ−３０に遮られず前
方に配光されて（第３図符号２゜参照）、第８図Ｐ２に
示す下方ゾーンを形成するようになっている。

なおサブビーム用フィラメント２５ａの発光のうち、遮
光塗装部２４ａで遮られず前方斜め上方に向う光は、第
３図符号Ω８に示されるように、サブリフレクタ−３０
の切欠部形成壁３５ａによって遮光されるので、グレア
光の発生のおそれはない。また遮光塗装部２４ａで遮ら
れない第２図符号Ｑ　７？第３図符号Ｑ３に示される直
射光はそれ程強い光ではなく、サブビーム用の配光パタ
ーンを形成する上で問題はない。

符号４０はサブリフレクタ−３０の裏側に突設されてい
るボス部で、ここにはねじ孔４１が形成されている。ま
たこのボス部４０を挾んだサブリフレクタ−３０の裏側
には一対のサブリフレクタ−位置決め固定用のリブ４２
，４２が突設されており、このリブ４２がメインリフレ
クタ−２２に形成されている縦溝５０，５０にそれぞれ
嵌合されている。そしてメインリフレクタ−２２のサブ
リフレクタ−３０側のねじ孔４１に対向する位置にはね
じ挿通孔５２が開けられており、メインリフレクタ−２
２の裏側からこのねじ挿通孔５２に締結ねじ５４を通し
てボス部のねじ孔４１に螺入させることで、サブリフレ
クタ−３０がメインリフレクタ−２２に一体化されてい
る。なおサブリフレクタ−３０のメインリフレクタ−２
２への組付けは、リブ４２を縦溝５０に係合することに
よりサブリフレクタ−３０のメインリフレクタ−２２に
対する位置決めが自ずとできるので、１本のねじ５４を
螺入させるだけで足り、簡単にかつ短時間で行なうこと
ができる。

なお前記した実施例では、メインリフレクタ−２２は焦
点距離を異にする複数の光反射面Ａ４３゜Ａ、２からな
る多重反射面形状とされているが、メインリフレクタ−
は単一の焦点距離からなる単一光反射面形状であっても
同様に適用できる。

〔発明の効果〕

以上の説明から明かなように、従来ではバルブからの前
方への直射光は遮光部材によってすべて遮られていたの
に対し、本発明に係る自動車用ヘッドランプでは、バル
ブからの前方への直射光の一部をサブリフレクタ−で反
射させてランプ前方所定方向に導くようにしたので、そ
れだけヘッドランプの照度が大きくなる。そして照度が
大きくなるので、ランプの奥行や上下中を小さくしても
十分な照度を確保でき、ランプ収容スペースが小さいと
いった車体側の制約や種々のランプ形状に広く対応でき
るという効果がある。

またサブリフレクタ−は背面の取付部をリフレクタ−に
取着することによりリフレクタ−に簡単に一体化でき、
サブリフレクタ−の組付も容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例であるヘッドランプの正面図
、第２図は同ヘッドランプの水平断面図、第３図は同ヘ
ッドランプの縦断面図、第４図はメインリフレクタ−の
一部を示す正面図、第５図はサブリフレクタ−とメイン
リフレクタ−の組付部の水平断面図、第６図及び第７図
はサブリフレクタ−の斜視図、第８図は本実施例ヘッド
ランプのサブビームの配光パターンを示す図、第９図及
び第１０図は従来技術の断面図である。 １０・・・ランプボディ、 ２２・・・メインリフレクタ−１ Ａ２□、Ａ４３・・・メインリフレクタ−のリフレクタ
ー領域、 ２４・・・バルブ。 ２５・・・フィラメント、 ２５ａ・・・サブビーム用フィラメント、２５ｂ・・・
メインビーム用フィラメント、３０・・・サブリフレク
タ−１ ３３・・・サブリフレクタ−の光反射面、４ｏ・・・サ
ブリフレクタ−側のメインリフレクタ−への取付部であ
るボス部、 ４２・・・サブリフ、レフター側のメインリフレクタ−
への取付部であるリブ。 特許出願人　株式会社小糸製作所 ＝ｌＩ；１ご′。 第５ｆｆｌ 引　　　４Ｕ 第６図 ス５ 第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）湾曲するリフレクターの焦点近傍位置にフィラメ
   ントが位置するようにバルブが設けられ、バルブからの
   斜め前方への直射光を前方所定方向に反射させるサブリ
   フレクターが、サブリフレクター背面に形成された取付
   部を前記リフレクターに取着させて、前記バルブの前方
   に設けられたことを特徴とする自動車用ヘッドランプ。