JP2002313114A - 自動車の照明装置 - Google Patents

自動車の照明装置

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JP2002313114A JP2002068341A JP2002068341A JP2002313114A JP 2002313114 A JP2002313114 A JP 2002313114A JP 2002068341 A JP2002068341 A JP 2002068341A JP 2002068341 A JP2002068341 A JP 2002068341A JP 2002313114 A JP2002313114 A JP 2002313114A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】適正かつ効率的な走行ビームを照射しうるヘッ
ドライトを提供する。 【解決手段】 自動車は、左側ヘッドライト及び右側ヘ
ッドライトを備えている。各ヘッドライトは、内側にラ
ンプが取り付けられた複合面を有している。各ランプ
は、すれ違いビーム用フィラメント28及び走行ビーム
用フィラメント30を有している。走行ビーム用フィラ
メント30の位置は、ランプの主光軸B−Bの垂直方向
下方で、かつ、主光軸B−Bを中心とする円32上で、
原点からの角度位置βにより設定される。走行ビーム用
フィラメント30は、主光軸B−Bを前方へ向かって見
た時に、極座標のプラス方向を向いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の照明装置に
関する。
【0002】より詳しく言うと、本発明は、車両の前部
に左側ヘッドライト及び右側ヘッドライトを備え、各ヘ
ッドライトは、すれ違いビームを照射するのに好適な形
状である、凹状の複合面を有するリフレクタを備えてい
る、車両の照明装置に関する。
【0003】リフレクタの内側に設けられたランプは、
すれ違いビーム用フィラメント及び走行ビーム用フィラ
メントを備えている。すれ違いビーム用フィラメント
は、前方を向くランプの主光軸上におおむね設けられて
いる。主光軸は、おおむね水平であり、車両の軸線と平
行である。一方、走行ビーム用フィラメントは、主光軸
に対して平行で、かつ、主光軸より径方向にずれている
副光軸上におおむね設けられている。
【0004】走行ビーム用フィラメントの位置は、すれ
違いビーム用フィラメントの下方で、主光軸を中心とす
る円に沿って、かつ、主光軸に沿って前方へ向かって見
た時、極座標においてプラス方向を向いている、主光軸
を含む垂直面に位置する原点からの角度により設定され
る。
【0005】
【従来の技術】特に、米国やヨーロッパにおいて、マス
キング部材を有しない「H13」型の標準的な2重フィ
ラメントランプを、車両の照明装置の法規要求を満たす
ように、車両のヘッドライトに用いることが提案されて
いる。この種のランプは、すれ違いビーム用及び走行ビ
ーム用のおおむね平行な2つのフィラメントを有してい
る。
【0006】この種のランプは、すれ違いビームを好適
に照射しうる複合面を有するリフレクタ内に設けられて
いる。
【0007】リフレクタの複合面は、ヘッドライトが調
節されたすれ違いビームを照射するような方向を向く放
物状の複数の部分からなっている。
【0008】すれ違いビームは、「カットオフ」面、す
なわち、眩惑を制限したり発生させないようにビームを
照射する方向制限面により、特徴付けられている。道路
の右側を走行する場合、カットオフ面は、ヘッドライト
の軸線の左側にある水平の半平面と、前記軸線の右側上
方に僅かに傾いている半平面とからなっている。後者の
半平面は、ヨーロッパにおける標準的なビームの仰角で
ある15°で、上方に傾いている。
【0009】図1には、ヘッドライトの前方25mのと
ころに設けられたスクリーン上に、上述したビームを照
射した時の照射領域を示してある。位置(HV)は、ヘ
ッドライトの光軸が投影された位置であり、垂直面
(V’V)と水平面(h’h)との交点にある。カット
オフ面は、水平軸(h’h)の、下方で、それと平行と
なっており、点(0)から左方へ延びる直線(0x)
と、点(0)から右側上方へ15°の角度で傾いて延び
る直線(0y)とにより形成されている。
【0010】走行ビームの中心は、おおむね最大光度と
なる位置(HV)にある。
【0011】本明細書では、右側走行の車両に関して説
明するが、左側走行の車両の場合には、スクリーンまた
はヘッドライトの向きを、垂直軸(v’v)に対して反
転させることとなる。
【0012】ヘッドライトがすれ違いビームモードの時
には、すれ違いビーム用フィラメントにより照射された
ビームは、その近くに設けられた走行ビーム用フィラメ
ント上で反射される。それにより、すれ違いビームの外
側、特にカットオフ面の上方に、副次的光線が照射され
る。副次的光線は、対向する左側のレーンを走行してい
る車両の運転者を幻惑するおそれがある。
【0013】また、走行ビーム用フィラメントは、すれ
違いビーム用フィラメントの照射領域に設けられ、その
ため、陰影領域が形成されたり、すれ違いビームの照射
領域の光度が低下したりする。
【0014】ヘッドライトが走行ビームモードの時に
は、走行ビーム用フィラメントにより照射されるビーム
の光度を、位置(HV)において最大にする必要があ
る。
【0015】通常、左側及び右側の各ヘッドライトに
は、ランプホルダが設けられている。それにより、走行
ビーム用フィラメントは、上述のように規定された円の
原点位置に対して、約50°の位置に設けられる。この
角度位置に設けることにより、法規に適合するすれ違い
ビーム及び走行ビームを得ることができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この角度位置
では、ヘッドライトの効率が最高とはならない。特に、
走行ビームモードの場合、ヘッドライトでは、走行ビー
ム用フィラメントの最大照射能力が十分に用いられてい
ない。
【0017】本発明の目的は、上述した欠点を解消し、
より効率的な走行ビームを照射しうるとともに、法規に
適合する車両のヘッドライトを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述し
た「発明の属する技術分野」で定義した照明装置であっ
て、各走行ビーム用フィラメントの角度範囲が−90°
〜90°であり、かつ、左側ヘッドライトと右側ヘッド
ライトとの走行ビーム用フィラメントの角度が異なって
いることを特徴としている。
【0019】2つの走行ビーム用フィラメントを、異符
号の角度の位置に設けるのが好ましい。すなわち、一方
の走行ビーム用フィラメントを、プラス符号の角度の位
置に設け、他方の走行ビーム用フィラメントを、マイナ
ス符号の角度の位置に設けるようにする。
【0020】プラス符号の角度は約+60°であり、マ
イナス符号の角度は約−40°である。
【0021】本発明の他の特徴及び利点は、図面を参照
して行う非限定的な実施例の説明により、よく理解しう
ると思う。
【0022】
【発明の実施の形態】図2は、本発明による照明装置
(12)を備える車両(10)を示している。照明装置
(12)は、水平方向の軸線(A−A)の両側におい
て、矢印(F)で示す前方に向けて車両(10)に取り
付けられた、左側ヘッドライト(14)及び右側ヘッド
ライト(16)とからなっている。
【0023】図3は、おおむね放物状の凹型複合面を有
するリフレクタ(18)を備えるヘッドライト(14)
または(16)を示している。リフレクタ(18)は、
すれ違いビームを好適に照射できるように、例えばフラ
ンス国特許第2760067号公報または同第2760068号公報に
記載された形状となっている。
【0024】リフレクタ(18)のベースには、ランプ
孔(26)が設けられており、H13型のランプ(2
2)が、ランプ孔(26)を貫通して、リフレクタ(1
8)の後方にある支持体(24)に取り付けられてい
る。
【0025】図4は、ランプ(22)の詳細を示す斜視
図である。ランプ(22)は、おおむね水平で、かつ、
車両(10)の軸線(A−A)と平行な主光軸(B−
B)を中心とする円筒状となっている。主光軸(B−
B)は前方を向いている。
【0026】ランプ(22)は、すれ違いビーム用フィ
ラメント(28)と走行ビーム用フィラメント(30)
とを備えている。すれ違いビーム用フィラメント(2
8)は、ランプ(22)の主光軸(B−B)と同じ方向
を向いており、おおむねリフレクタ(18)の焦点に合
うように位置している。
【0027】一方、走行ビーム用フィラメント(30)
は、主光軸(B−B)に対して平行で、かつ、径方向に
ずれている副光軸(C−C)におおむね沿っている。走
行ビーム用フィラメント(30)は、すれ違いビーム用
フィラメント(28)から、軸線方向の後方へずれて位
置している。
【0028】図5に示すように、走行ビーム用フィラメ
ント(30)は、主光軸(B−B)を含む垂直面の原点
位置から、角度(β)だけずれて位置している。主光軸
(B−B)を前方へ向かって見ると、走行ビーム用フィ
ラメント(30)は、主光軸(B−B)が中心となって
いる円(32)上で、すれ違いビーム用フィラメント
(28)の下方に位置し、かつ、極座標のプラス方向を
向いている。
【0029】ランプ(22)及び支持体(24)が主光
軸(B−B)の周りを回転すると、リフレクタ(18)
に対するすれ違いビーム用フィラメント(28)の位置
は変化しないが、走行ビーム用フィラメント(30)の
角度(β)は変化する。従って、リフレクタ(18)に
対する走行ビーム用フィラメント(30)の位置も変化
する。
【0030】走行ビーム用フィラメント(30)の最適
な角度(β)を設定するために、照射方向に反射される
走行ビーム用フィラメント(30)の像の位置が、所定
の角度(β)をもって、リフレクタ(18)の反射面の
各位置で演算される。
【0031】図6は、リフレクタ(18)上の一点によ
り投影された走行ビーム用フィラメント(30)の像の
一例を示している。走行ビーム用フィラメント(30)
の像は、位置(HV)上に投影されている。位置(H
V)上に投影された像には、任意の値1が付与され、そ
れ以外の像には、任意の値0が付与される。
【0032】位置(HV)に投影される像の数が増加す
ると、より効果的な走行ビームが照射される。従って、
位置(HV)で示す位置上に投影される像の数を決定す
るために、各角度(β)をもって、理論的演算や計測が
行われる。
【0033】以上のことから、図7の曲線(C1)が導
かれる。図7は、走行ビーム用フィラメント(30)の
角度(β)の関数として、走行ビーム用フィラメント
(30)の像を位置(HV)に投影するリフレクタ(1
8)の位置の数を百分率で示したグラフである。
【0034】走行ビーム用フィラメント(30)の効率
は、角度(β)が原点にある時、すなわち、垂直面にお
いて、すれ違いビーム用フィラメント(28)の下方に
位置する時に最大となる。
【0035】また、角度がおおむね−40°〜+60°
の範囲内で、走行ビーム用フィラメント(30)の効率
はおおむね最大となる。リフレクタ(18)が、垂直面
(vv’)に対して非対称となっているので(図6参
照)、曲線(C1)の頂点は、原点の角度(β=0)に
対して対称とはなっていない。リフレクタ(18)は、
非対称のビームであるすれ違いビームを発生するのに最
適な形状となっている。
【0036】対向車線を走行する運転者を眩惑させる副
次的光線が最小となるように、走行ビーム用フィラメン
ト(30)の角度(β)を設定するために、同様の演算
や計測が行われる。
【0037】すれ違いビーム用フィラメント(28)が
点灯すると、発生された光線の一部は、走行ビーム用フ
ィラメント(30)で反射され、それにより、各像の約
1/4の面に光線が照射される。
【0038】上述したことに関連して、すれ違いビーム
用フィラメント(28)が点灯した時の、リフレクタ
(18)の所定の位置におけるフィラメント(28)
(30)の像を、図8に示してある。また、走行ビーム
用フィラメント(30)の像における眩惑領域(34)
をハッチングで示してある。
【0039】法規では、すれ違いビームにおいて、最大
光度が位置(HV)を越えてはならないと規定されてい
るので、すれ違いビームを調節して、眩惑領域(34)
を位置(HV)以外に位置させなければならない。従っ
て、位置(HV)において、走行ビーム用フィラメント
(30)の各像の残りの3/4の面を、最大光度に保つ
ことにより、走行ビームが最適化される。
【0040】像の眩惑領域(34)が位置(HV)に投
影された、走行ビーム用フィラメント(30)の各像に
は、任意の値1が付与され、その他の像には、任意の値
0が付与される。
【0041】例えば、図8に示す像の値は、眩惑領域
(34)が位置(HV)の下方にあるので、0である。
位置(HV)に投影される眩惑領域(34)を含む像の
数が増加する程、走行ビームは、副次的光線を多く含む
ことになる。従って、眩惑領域(34)が位置(HV)
に投影される像の数を決定するために、各角度(β)を
もって、理論的演算や計測が行われる。
【0042】それにより、図9に示す曲線(C2)が導
かれる。図9は、走行ビーム用フィラメント(30)の
角度(β)の関数として、走行ビーム用フィラメント
(30)の像の眩惑領域(34)を位置(HV)に投影
するリフレクタ(18)の位置の数を百分率で示したグ
ラフである。走行ビーム用フィラメント(30)が原点
の角度(β)のところにある時に、すれ違いビームモー
ドでの眩惑が最大となる。走行ビーム用フィラメント
(30)の角度(β)が−90°または+90°に近づ
く程、眩惑が大となる。
【0043】図7の曲線(C1)と図9の曲線(C2)
との差(即ち、曲線(C1)から曲線(C2)を差し引
く)をとることにより、図10に示すような、照明特性
を示す曲線(C3)が導かれる。曲線(C3)は、2つ
の頂点(P1)(P2)を含んでいる。
【0044】頂点(P1)は、走行ビームの効率が最大
となる走行ビーム用フィラメント(30)の角度(β)
の値を示し、頂点(P2)は、すれ違いビームモードで
の眩惑が最小となる走行ビーム用フィラメント(30)
の角度(β)を示している。頂点(P1)の角度(β)
は−40°であり、頂点(P2)の角度+(β)は60
°である。
【0045】曲線(C3)からわかるように、すれ違い
ビームモードでの幻惑を生じさせることなく、走行ビー
ムモードで最大効率となる走行ビーム用フィラメント
(30)の最適角度(β)は2つある。
【0046】図11は、60°の角度で設けられた走行
ビーム用フィラメント(30)を有するヘッドライト
(14)(16)により、走行ビームモードで発生され
たビームを、スクリーンに投影した場合の図である。
【0047】図11の等照度曲線(36)は、スクリー
ン上で同じ光度のビームが照射される位置に描かれてい
る。等照度曲線(36)は、ヘッドライト(14)(1
6)により、走行ビームモードで発生される最大光度の
軌跡である。最大光度の等照度曲線(36)の中心は、
位置(HV)上ではなく、やや左側にずれている。
【0048】一方、図12には、−40°の角度で設け
られた走行ビーム用フィラメント(30)を有するヘッ
ドライト(14)(16)により、走行ビームモードで
発生されたビームを、スクリーンに投影した場合の図で
ある。図12では、走行ビームにおける最大光度の等照
度曲線(36)は、やや右側にずれている。
【0049】左側ヘッドライト(14)の走行ビーム用
フィラメント(30)を、おおむね+60°の角度
(β)で位置させ、右側ヘッドライト(16)の走行ビ
ーム用フィラメント(30)を、おおむね−40°の角
度(β)で位置させるのが好ましい。このように配設す
ることにより、各ヘッドライト(14)(16)により
照射された、相補的な効率を有するビームを用いて、走
行ビームで最大光度を有するビームの軌跡を得ることが
できる。その軌跡は、おおむね位置(HV)を中心とし
ている。
【0050】このような相補的な構成とするにより、走
行ビーム及びすれ違いビームにおける特定の領域の不足
を補償することができる。このような不足は、フィラメ
ントの点灯領域における無効部分によるマスキング効果
により発生するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】調整されたすれ違いビームの照射範囲を示す図
である。
【図2】本発明による照明装置を備える車両の平面図で
ある。
【図3】図2に示すヘッドライトの斜視図である。
【図4】H13型のランプの斜視図である。
【図5】矢印(F5)から見た場合のすれ違いビーム用
フィラメントに対する走行ビーム用フィラメントの位置
を示す図である。
【図6】図3のヘッドライトのリフレクタの所定位置に
より、走行ビームで位置(HV)上に投影された走行ビ
ーム用フィラメントの像の一例を示す図である。
【図7】走行ビーム用フィラメントの角度に対する、位
置(HV)上に投影された走行ビーム用フィラメントの
像の百分率を示すグラフである。
【図8】図3のヘッドライトのリフレクタの所定位置か
ら、すれ違いビームで位置(HV)上に投影されたすれ
違いビーム用フィラメント及び走行ビーム用フィラメン
トの像の一例を示す、図6と同様の図である。
【図9】走行ビーム用フィラメントの角度に対する、位
置(HV)上に投影された走行ビーム用フィラメントの
像の眩惑領域の百分率を示す、図7と同様のグラフであ
る。
【図10】走行ビーム用フィラメントの角度に対する、
走行ビーム及びすれ違いビームの光度を示す、図7と同
様のグラフである。
【図11】走行ビーム用フィラメントの角度が+60°
の場合の走行ビームの照射範囲を示す図である。
【図12】走行ビーム用フィラメントの角度が−40°
の場合の走行ビームの照射範囲を示す図である。
【符号の説明】
10 車両 12 照明装置 14 左側ヘッドライト 16 右側ヘッドライト 18 リフレクタ 20 ベース 22 ランプ 24 支持体 26 ランプ孔 28 すれ違いビーム用フィラメント 30 走行ビーム用フィラメント 32 円 34 眩惑領域 36 等照度曲線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両(10)の前部に左側ヘッドライト
    (14)及び右側ヘッドライト(16)を備え、各ヘッ
    ドライト(14)(16)は、すれ違いビームを照射す
    るのに好適な形状である凹状の複合面を有するリフレク
    タ(18)と、リフレクタ(18)の内側に設けられ、
    すれ違いビーム用フィラメント(28)及び走行用フィ
    ラメント(30)を有するランプ(22)とを備え、す
    れ違いビーム用フィラメント(28)は、おおむね水平
    で、かつ、車両(10)の軸線(A−A)と平行なラン
    プ(22)の主光軸(B−B)に沿って前方を向き、走
    行用ビームフィラメント(30)は、主光軸(B−B)
    に対して平行で、かつ、径方向にずれている副光軸(C
    −C)におおむね沿っており、走行ビーム用フィラメン
    ト(30)の位置を、すれ違いビーム用フィラメント
    (28)の下方で、主光軸(B−B)を中心とする円
    (32)に沿って、かつ、主光軸を前方へ向かって見た
    時、極座標においてプラス方向を向いている、主光軸
    (B−B)を含む垂直面に位置する原点からの角度位置
    (β)により設定するようにした、車両(10)の照明
    装置(12)において、 各走行ビーム用フィラメント(30)を、−90°〜+
    90°の角度(β)の範囲内に位置させ、かつ、左側ヘ
    ッドライト(14)と右側ヘッドライト(16)の走行
    ビーム用フィラメント(30)の角度(β)を異ならせ
    るようにしたことを特徴とする照明装置。
  2. 【請求項2】 2つの走行ビーム用フィラメント(3
    0)を、異符号の角度(β)で設けたことを特徴とす
    る、請求項1に記載の照明装置。
  3. 【請求項3】 左側ヘッドライト(14)の走行ビーム
    用フィラメント(30)をマイナス符号の角度(β)内
    の位置に、右側ヘッドライト(16)の走行ビーム用フ
    ィラメント(30)をプラス符号の角度(β)内の位置
    に設けるようにしたことを特徴とする、請求項2に記載
    の照明装置。
  4. 【請求項4】 左側ヘッドライト(14)の走行ビーム
    用フィラメント(30)をプラス符号の角度(β)内の
    位置に、右側ヘッドライト(16)の走行ビーム用フィ
    ラメント(30)をマイナス符号の角度(β)内の位置
    に設けたことを特徴とする、請求項2に記載の照明装
    置。
  5. 【請求項5】 プラス符号の角度(β)の絶対値は約+
    60°であり、マイナス符号の角度(β)の絶対値は約
    −40°であることを特徴とする、請求項2〜4のいず
    れかに記載の照明装置。
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