JPH04181683A

JPH04181683A - 電磁誘導加熱装置

Info

Publication number: JPH04181683A
Application number: JP30954690A
Authority: JP
Inventors: Yoshiharu Kato; 嘉治加藤; Tetsuo Matsunaga; 松永　哲夫
Original assignee: SANWA CHIYUURI KOGYO KK; Fuji Electric Co Ltd
Current assignee: SANWA CHIYUURI KOGYO KK; Fuji Electric Co Ltd
Priority date: 1990-11-15
Filing date: 1990-11-15
Publication date: 1992-06-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、電磁誘導現象によって直接鋼の底に電流を発
生させて加熱・調理する電磁誘導加熱装置に係り、特に
、木製の天板などからなるテーブルをそのまま使用して
調理を行なうことができる電磁誘導加熱装置に関する。

〔従来の技術〕

渦巻き状に巻回した磁力発生コイルにインバータで高周
波電流を流すことにより強い磁場を形成し、交番磁束を
鉄系の材料により形成された鍋の壁に貫通させることに
より、鍋の壁内に渦電流が誘導され、これにより鍋を加
熱するようにした誘導加熱を利用してなる電磁調理器は
従来から知られている。

このような電磁調理器は、炎がなく空気を汚すことがな
いなど清潔で安全性に優れており、また熱効率も高く、
手軽に利用できるため、広く普及しつつある。

まず、このような電磁調理器を使用した電磁誘導加熱装
置の従来のものを第５図および第６図により説明する。

−例として天板２を木製としたテーブル１の天板２上に
おいて電磁調理器により調理を行なうためには、図示し
ないインバータおよび磁力発生コイルからなる電磁調理
器本体３を天板２の下方に配置する必要があるが、テー
ブル１の天板２か厚いと磁力線が天板２の上方にまで到
達しないし、また、木製の天板２の場合、天板２上に直
接鍋を載置すると、加熱された鍋の熱か天板２に伝達さ
れ、天板２の表面の塗料か焼けてしまうというおそれが
ある。

このため、従来の電磁誘導加熱装置においては、テーブ
ル１の天板２に図示した長方形あるいは円形の開口４を
形成し、この開口４内に電磁調理器本体３を装着すると
ともに、前記天板２上には、開口４を被覆するように肉
厚の薄いセラミックなどからなるトッププレート５を固
定し、このトッププレート５上に鉄系の材料により形成
された調理鍋６を載置していた。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前述した従来の電磁誘導加熱装置におい
ては、テーブル１の天板２に開口４を形成し、この間口
４を被覆するようにトッププレート５を天板２上に固定
していたため、このテーブル１上で調理鍋６を使用した
調理を行なわないときには、天板２とトッププレート５
の模様か異なったりするため体裁か悪いＬｌまた、天板
２およびトッププレート５間に段差か生しるため物か置
きにくいという問題点かあった。

また、第７図に示すように、天板２を介して磁力発生コ
イル７から遠距離にある調理鍋に対し磁力発生コイル７
により単純に加熱を行なおうとしても、磁束分布が不安
定であるため、加熱に有効な磁力線Ａは、ごく一部であ
り、加熱力が弱い磁力線Ｂか生したり、空間に飛散して
空間ノイズとなって他の無線通信機器に悪影響を与える
おそれがある磁力線Ｃが生したりすることになる。この
結果、遠距離にある調理鍋６を磁力発生コイル７により
加熱することは実質的に困難である。

本発明は、このような従来のものにおける問題点を克服
し、絶縁材料であれば、テーブルの天板に何ら開口を形
成せずとも天板をそのまま使用して誘導加熱を利用した
電磁加熱を行なうことのできる電磁誘導加熱装置を提供
することを目的とする。〔課題を解決するための手段〕前述した目的を達成するため本発明の請求項第１項の電
磁誘導加熱装置は、天板を絶縁性材料により形成したテ
ーブルの下面に取付けられ天板の上方に渦電流を形成す
るための磁力発生コイルを有する電磁誘導加熱装置にお
いて、前記コイルの下方にフェライトコアを敷設したこ
とを特徴としている。

また、請求項第２項の電磁誘導加熱装置は、請求項第１
項において、前記磁力発生コイルを電磁誘導磁束発生用
インバータ回路に配設したことを特徴としている。

さらに、請求項第３項の電磁誘導加熱装置は、請求項第
２項において、前記インバータ回路に電力一定制御回路
を接続したことを特徴としている。

〔作　用〕

前述した構成からなる請求項第１項の電磁誘導加熱装置
によれば、コイルの下方にフェライトコアを敷設したの
で、コイルから発生する交番磁束を遠距離にある調理鍋
の壁に貫通させて、鍋の壁内に渦電流を誘導して鍋を加
熱する際に、フェライトコアは、磁気抵抗か少なく磁力
線を通し易い性質かあるので、磁力線はフェライトコア
内を通過することになり、有効に回帰し、調理鍋の加熱
を効率よく行うことができる。

また、請求項第２項の電磁誘導加熱装置によれば、電磁
誘導字磁発生用インバータ回路によりコイルの適正な出
力を維持することができる。

さらに、請求項第３項の電磁誘導加熱装置によれば、電
力を一定にしてコイルの適正な出力を維持することかで
きる。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示す実施例により説明する。なお
、前述した従来のものと同一ないしは相当する構成につ
いては、図面中に同一の符号を付して説明する。

第３図は本発明に係る電磁誘導加熱装置の全体を示すも
のであり、−例として全体を木製とされているテーブル
１の天板２の下面２Ａには、電磁加熱を行なうための電
磁調理器本体３が取付けられている。この電磁調理器本
体３の詳細については後述する。前記電磁調理器本体３
の定格入力は５ＫＷ程度まてか可能であるか、２ＫＷ程
度の入力であると、天板２の厚さにもかかわらず、天板
２の上方にまで磁場か形成できるし、しかも、磁場の制
御を安定的に行なうことかできるので２ＫＷ程度の入力
が望ましい。

前記調理鍋６の直上となる天板２の上面２Ｂ上には、調
理鍋６から天板２への熱の伝達を遮断するための断熱用
皿部材８か載置されている。この断熱用皿部材８は、第
４図に示すように、これ自体が発熱されないようにする
ため樹脂、陶器などの絶縁性材料により形成されており
、しかも、内側に水を貯留できるよう平板状の底壁９Ａ
と、この底壁８Ａの外周に立設されている周壁８Ｂとに
より構成されている。また、前記断熱用皿部材８の底壁
８Ａ上には、−例として３個の支持部材たる支持突起９
が正三角形の各頂点に位置するようにして調理鍋６を下
方から安定的に支持しうるように突設されている。各支
持突起９は、断熱用皿部材８と一体に同し材質により形
成してもよいし、または、陶器のような熱伝導率の低い
絶縁性材料を断熱用皿部材８の底壁８Ａ上に突設しても
よい。

なお、この支持突起９は、全体を例えば錐状にして上端
に尖端を形成し、調理鍋６との伝熱面積を小さくするこ
とが望ましい。

前記各支持突起９上に載置される調理鍋６は、鉄、ステ
ンレス等の磁性体からなる材料により形成されている。

これは、鉄系の材料は、電気的抵抗値が高いため渦電流
を流した際の発熱量が大きいからである。

第１図には、前記電磁調理器本体３内に収納されている
磁力発生コイル７が示されており、各磁力発生コイル７
の下方近傍には、それぞれ平板状のフェライトコア１０
が密に敷設されている。このフェライトコア１０は、磁
気抵抗が少なく磁力線を通過させやすい性質を有してい
るので、磁力発生コイル７から発生する交番磁束をなす
磁力線Ａはフェライトコアを確実に通過することになっ
て有効に回帰することになる。この結果、磁力線Ａは調
理鍋６の底壁６Ａ内を良好に通過して調理鍋６を良好に
加熱することができる。なお、本実施例における調理鍋
６の底壁６Ａと磁力発生コイル７との間隔に対応するコ
イル７のインピーダンスを、インバータ回路自体の出力
インピーダンスに整合させるようコイル７の巻数を調整
するとよい。

第２図Ａは前記磁力発生コイル７を駆動するための本実
施例のインバータ回路の一例を示すものであり、本実施
例は加熱出力を検出して磁力発生コイルを安定的に駆動
するようになっている。

第２図Ａにおいて、３相交流からなる電源１１には、整
流回路１２および入力部の第１コンデンサ１３が接続さ
れており、また、第１コンデンサ１３には、２つのパワ
ートランジスタ１４Ａ１１４Ｂが直列に接続されている
。さらに、前記パワートランジスタ１４Ａ、１４Ｂには
、前記磁力発生コイル７および第２コンデンサ１５が直
列に接続されている。さらにまた、前記磁力発生コイル
７には、電力一定制御回路たる加熱出力を検出するため
の加熱出力検出回路１６が接続されており、この加熱出
力検出回路１６は、掛算器１７を有している。一方、加
熱力を設定するための加熱力調整抵抗１８が配設される
とともに、この加熱力調整抵抗１８と前記掛算器１７の
各出力信号が入力される比較器１９が配設されている。

また、この比較器１９における演算結果が入力される加
熱力調整回路２０か配設されており、この加熱力調整回
路２０は、比較器１９における演算結果に対応して各パ
ワートランジスタ１４Ａ、１４Ｈの０Ｎ−ＯＦＦのタイ
ミングを調整し、磁力発生コイル７を一定電力で駆動す
るようになっている。

つぎに、前述した構成からなる本実施例の作用について
説明する。

電磁調理器本体３の直上のテーブル１の天板２上に断熱
用皿部材８を載置し、この断熱用皿部材８内に水を貯留
する。この断熱用皿部材８内に貯留する水は、支持突起
９の上端が、水中に没することなく水上に露出する程度
にしなければならない。そして、水上に露出している各
支持突起９上に調理鍋６を載置する。

そして、加熱力調整抵抗１８を操作して加熱力を設定し
たうえて図示しないスイッチをＯＮすると、各コンデン
サ１３．１５がら交互に放電が行なわれるようにして各
パワートランジスタ１４Ａ、１４Ｂにより磁力発生コイ
ル７に高周派電流が流される。これにより磁力発生コイ
ル７がら交番磁束をなす磁力線が発生するが、各磁力線
は、フェライトコア１０か、前述したように磁気抵抗が
少なく磁力線を通過させやすい性質を有しているので、
磁力発生コイル７の下方においてはフェライトコア１０
を確実に通過するようにして流れることになり、したが
って、調理鍋６の底壁６Ａ内を安定的に通過することに
なる。この結果、調理鍋６の底壁６Ａ内には安定的に渦
電流が誘導され、調理鍋６は確実に加熱されることにな
る。

ところで、前記磁力発生コイル７を駆動するインバータ
回路には、加熱出力検出回路１６か付設されているので
、加熱力調整抵抗２０により設定した加熱力が保たれる
ように、比較器１９において実際の加熱力と設定した加
熱力上を比較し、この比較器１９からの比較信号に基い
て加熱力調整回路２０か各パワートランジスタ１４Ａ、
１４Ｂの出力すなわち０Ｎ−ＯＦＦのタイミングをを制
、　　御するようになっている。

一方、調理鍋６の底壁６Ａの熱は、この底壁６Ａに対向
している断熱用皿部材８の水にも伝達されるか、水は底
壁６Ａに直接接触していないので、底壁６Ａの熱は伝動
ではなく放射により伝達されるため、断熱用皿部材８内
の水の温度は６０’Ｃ程度までしか上昇しない。また、
調理鍋６を支持している各支持突起９には、調理鍋６の
底壁６Ａの熱か伝導により伝達されるか、前述したよう
に底壁６Ａと各支持突起９との接触面積は小さく、しか
も支持突起９の材質の熱の伝導率は低いので、断熱用皿
部材８はそれはと高温にはならない。

したかって、テーブルｌの天板２の上面の塗料が調理鍋
６の底壁６Ａの熱により焼けたりするおそれはない。

このように本実施例によれば、木製の天板２てあっても
、この天板２の表面に何ら悪影響を与えないで、磁力発
生コイル７がら発生する磁力線により天板２上において
磁力発生コイル７がら遠距離にある調理鍋６を安定的に
加熱して電磁調理をものではなく、必要に応して種々の
変更が可能である。

例えば、テーブルの天板は、セラミック、大理石等の絶
縁性材料であってもよい。また、実用新案登録請求の範
囲においては、調理鍋という記載をしたが、この調理鍋
はフライパン等を含む広い概念であることはもちろんで
ある。さらに、断熱用皿部材を調理鍋に取付けてもよい
。

さらにまた、前述した第２図Ａのインバータ回路に変わ
る他のインバータ回路が第２図Ｂに示されている。なお
、この第２図Ｂの説明においては、第２図Ａと異なる構
成のみについて説明し、第２図Ａと同一ないしは相当す
る構成については、図面中に同一の符号を付し、その説
明は省略する。

第２図Ｂにおいては、加熱入力と設定加熱力とを比較し
て実際の加熱力を安定するようになっており、このため
、本実施例のインバータ回路は、供給電力を検出する加
熱入力検出回路２１を有している。

このような構成によっても、磁力発生コイル７を安定的
に駆動して、発生する磁力線により調理鍋６を安定的に
加熱することができる。

なお、第２図への加熱出方検出回路１６と、第２図Ｂの
加熱入力検出回路２１とを併設することも可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、テーブルの天板に
何ら開口を形成せずとも天板をそのまま使用して誘導加
熱を利用した電磁加熱を行なうことのできるという実用
的な効果を奏することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明に係る電磁誘導加熱装置の
実施例を示すものであり、第１図は本実施例における磁
力線の状態を示す説明図、第２図Ａ１Ｂはそれぞれイン
バータ回路の実施例を示す回路、第３図は全体の正面図
、第４図は第３図の要部の拡大図、第５図ないし第７図
は従来の電磁誘導加熱装置を示すものであり、第５図は
全体の正面図、第６図はテーブルの平面図、第７図は従
来例における磁力線の状態を示す説明図である。１・・・テーブル、２・・・天板、３・・・電磁調理器
本体、６・・・調理鍋、７・・・磁力発生コイル、８・
・・断熱用皿部材、９・・・支持突起、１０・・・フェ
ライトコア、１１・・・電源、１２・・・整流回路、１
３・・・第１コンデンサ、１４Ａ、１４Ｂ・・・パワー
トランジスタ、１５・・・第２コンデンサ、１６・・・
加熱出力検出回路、１７・・・掛算器、１８・・・加熱
力調整抵抗、１９・・・比較器、２０・・・加熱力調整
回路、２１・・・加熱入力検出回路。図面の浄書（内容（ご変更なし）第１図第７図第２図第３図第５図４ｒ５手続補正書平成２年１２月１９日平成２年特許願第３０９５４．６号／２　発明の名称電磁誘導加熱装置３　補正をする者事件との関係　　特許出願人三和厨理工業株式会社（は　か　１　名）６　補正の対象図面

Claims

【特許請求の範囲】１）天板を絶縁性材料により形成したテーブルの下面に
取付けられ天板の上方に渦電流を形成するための磁力発
生コイルを有する電磁誘導加熱装置において、前記コイ
ルの下方にフェライトコアを敷設したことを特徴とする
電磁誘導加熱装置。２）前記磁力発生コイルを電磁誘導磁束発生用インバー
タ回路に配設したことを特徴とする請求項第１項記載の
電磁誘導加熱装置。３）前記インバータ回路に電力一定制御回路を接続した
ことを特徴とする請求項第２項記載の電磁誘導加熱装置
。