JPH0417595B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は屋内の照明器具などを制御するための
負荷監視制御システムに関するものである。

［背景技術］ 近年時分割多重伝送方式を用いた屋内負荷監視
制御システムが広く用いられるようになつた。こ
のシステムは第５図ａおよびｂに示すように、親
機１から伝送線２を介して複数の端末器T₁，T₂
…に端末器アドレス、制御データ、返信待ちパル
スを含むポーリング信号を周期的に送り、アドレ
スされた端末器では制御データを受信すると共に
返信待ちパルス期間に伝送線間短絡パルス信号に
よつて返信データを返送する。親機には端末器間
の対応関係や現在の監視データの状態などが記憶
されており、たとえば端末器T₁で押している間
だけ接点が閉じるいわゆるノンロツク式のプツシ
ユスイツチSa，Sb，…を押圧することにより端
末器T₂に接続されている照明負荷La，Lb…を点
灯あるいは消灯する場合に、親機１では端末器
T₁から毎回送られてくる監視データを監視し、
センサ入力がオンに変化したことを検出すると、
メモリに記憶されている負荷の状態データを変更
すると共に、制御すべき端末器T₂を対応関係メ
モリにより選出して、これに制御信号を送つて負
荷を制御せしめ、同時に端末器T₁にも制御信号
を送つて状態表示の変更を行なつている。

さて上記のような屋内負荷監視制御システムに
おいては、端末器が監視専用あるいは制御専用と
して用いられていることが多く、また監視用セン
サとしてはプツシユボタン式スイツチが最も一般
的である。またこの種のシステムはスイツチと負
荷間の個別配線の置き換えとして利用されること
が多い上に、利用端末器数も通常は余り多くない
ので、できるだけ構造簡単で安価なシステムが要
求され、特に親機についての小形化とコストダウ
ンが強く望まれていた。

［発明の目的］ 本発明はこのような点に鑑み為されたものであ
り、その目的とするところは、すべての端末器を
監視あるいは制御専用として監視端末器と制御端
末器を一対一に対応させると共に、負荷の状態を
表わすデータを監視端末器側に記憶させて、従来
親機のメモリを用いて管理していた状態変化を各
端末器に管理させることにより、親機における状
態データ記憶用のメモリを省略しかつそのプログ
ラム処理を著しく簡略化し得る屋内負荷監視制御
システムを提供するにある。

［発明の開示］ しかして本発明負荷監視制御システムは、１台
の親機から複数の端末器へ端末器アドレス、制御
データおよび返信待ちパルスを含むポーリング信
号を送り、アドレスされた端末器において、上記
制御信号により負荷を制御し、あるいは上記返信
待ちパルス期間に伝送線間短絡パルスにより監視
データを返送するように構成した負荷監視制御シ
ステムにおいて、上記端末器を互いに一対一に対
応する監視専用端末器と制御専用端末器のみで構
成し、各監視専用端末器にそれぞれ対応する負荷
のオン、オフ状態を記憶する状態レジスタと、負
荷のオン、オフ操作を行うノンロツク式のプツシ
ユスイツチと、上記スイツチ操作時におけるその
スイツチ操作が負荷のオンオフいずれの操作であ
るかを状態レジスタに記憶す負荷の動作状態から
判定する判定手段とを各監視専用端末器に設け、
判定結果に基づく監視データを親機に返送するよ
うにしたものであり、それによつて従来のよう
に、親機側でメモリに記憶されている端末器対応
関係データや負荷状態データと監視端末器から送
られてくる監視データとを照合して負荷の状態変
化を管理していた処理を省略し、親機におけるソ
フトウエアおよびハードウエアの負担を軽減する
ようにしたものである。

以下本発明を第１図の実施例に基づいて詳述す
る。同図において、１は親機、２は伝送線で、伝
送線２には監視専用端末器TS₁，TS₂…と制御専
用端末器TR₁，TR₂…が接続されている。監視専
用端末器と制御専用端末器とは互いに一対一に対
応しており、本実施例においては各一対の端末器
TS₁とTR₁，TS₁とTR₂…にはそれぞれ８ビツト
中の７ビツトを共通にする端末器アドレスを割り
当てられている。第２図は監視専用端末器TS₁の
内部のブロツク図で、信号処理回路３、スイツチ
入力部４、状態表示部５およびデータ変換回路６
よりなり、１個のスイツチ入力に１ビツトを対応
させ、複数ビツトの信号をセンサ監視データとし
て親機へ返送するようになつている。第３図は第
２図の各部を１ビツト分の具体回路図で示したも
ので、第４図はその動作をタイムチヤートで示し
たものである。いま信号処理回路３内に設けられ
ている状態記憶用レジスタ７の出力がＬレベルの
状態でプツシユボタン式スイツチSaが押圧され
ると、センサ入力がＨレベルとなるので、排他的
論理和回路Eaの出力もＨレベルとなり、それと
同時に立上り検出回路１０が動作してＬレベルの
立上りパルスが出力されて、Ｄフリツプフロツプ
８にＨレベルの排他的OR出力が保持され、これ
が次のポーリング時t₁に送受信回路９から監視デ
ータ信号として親機１に返送される。なおプツシ
ユボタン式スイツチSaがt₁時点よりも後でオフに
なつても、立上りパルスが出力されないので排他
的OR出力は変化しない。親機１ではこの監視デ
ータ信号を制御データに変換して、その次のポー
リング時t₂に両端末器TR₁およびTS₁に制御デー
タ信号を送り、制御専用端末器TR₁ではこの制御
データ信号により負荷をオンし、また監視専用端
末器TS₁ではこの制御データ信号により状態レジ
スタ７の内容をＨレベルに変更して状態表示ラン
プDaを点灯させる。次にプツシユボタン式スイ
ツチSaが押圧されると、状態レジスタの出力が
Ｈレベル、センサ入力もＨレベルなので、返信用
出力はＬレベルとなつて、負荷はオフされ、状態
表示ランプは消灯される。なお本実施例では、状
態レジスタの内容の変更を親機からの制御データ
信号によつて行なうようにしているが、返信用出
力によつて直接変更するように構成することもで
きる。

［発明の効果］ 以上のように本発明負荷監視制御システムにお
いては、全ての端末器を互いに一対一に対応する
監視専用端末器と制御専用端末器のみで構成し、
各監視専用端末器にそれぞれ対応する負荷のオン
オフ状態を記憶する状態レジスタと、負荷のオ
ン、オフ操作を行うノンロツク式のプツシユスイ
ツチと、上記スイツチ操作時におけるそのスイツ
チ操作が負荷のオンオフいずれの操作であるかを
状態レジスタに記憶する負荷の動作状態から判定
する判定手段とを各監視専用端末器に設け、判定
結果に基づく監視データを親機に返送するように
したものであるから、従来の親機において監視デ
ータと状態メモリとを監視することにより負荷の
状態変化を管理していた機能を省略することがで
き、親機側のコストを大巾に節減できるという利
点があり、また従来より端末器の制御出力回路に
は制御信号をラツチする回路が用いられていたの
で、本発明構成は単に従来の出力ラツチ回路を状
態レジスタとして利用し、排他的論理和回路を付
加するのみで実現でき、したがつて端末器側での
コストアツプはきわめて僅少ですむという利点が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明システムの一実施例を示す全体
ブロツク図、第２図は同上の要部ブロツク図、第
３図は第２図の具体回路例、第４図は同上の動作
を示すタイムチヤート、第５図ａは従来例のブロ
ツク図、同図ｂは同上の動作を示す波形図であ
る。 １は親機、２は伝送線、３は信号処理回路、４
はスイツチ入力部、５は状態表示部、６はデータ
変換回路、７は状態レジスタ、８はＤフリツプフ
ロツプ、９は送受信回路、１０は立上り検出回
路、TS₁，TS₂…は監視専用端末器、TR₁，TR₂
…は制御専用端末器、Saはプツシユボタン式ス
イツチ、Daは状態表示ランプ、Eaは排他的論理
和回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ １台の親機から複数の端末器へ端末器アドレ
   ス、制御データおよび返信待ちパルスを含むポー
   リング信号を送り、アドレスされた端末器におい
   て、上記制御信号により負荷を制御し、あるいは
   上記返信待ちパルス期間に伝送線間短絡パルスに
   より監視データを返送するように構成した負荷監
   視制御システムにおいて、上記端末器を互いに一
   対一に対応する監視専用端末器と制御専用端末器
   のみで構成し、各監視専用端末器にそれぞれ対応
   する負荷のオンオフ状態を記憶する状態レジスタ
   と、負荷のオン、オフ操作を行うノンロツク式の
   プツシユスイツチと、上記スイツチ操作時におけ
   るそのスイツチ操作が負荷のオンオフいずれの操
   作であるかを状態レジスタに記憶する負荷の動作
   状態から判定する判定手段とを各監視専用端末器
   に設け、判定結果に基づく監視データを親機に返
   送して成ることを特徴とする負荷監視制御システ
   ム。