JP3108478B2 - 多重伝送システムの割込処理方法 - Google Patents

多重伝送システムの割込処理方法

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JP3108478B2 JP03233572A JP23357291A JP3108478B2 JP 3108478 B2 JP3108478 B2 JP 3108478B2 JP 03233572 A JP03233572 A JP 03233572A JP 23357291 A JP23357291 A JP 23357291A JP 3108478 B2 JP3108478 B2 JP 3108478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホームオートメーショ
ンやビュアロウオートメーション分野における照明制御
システムやセキュリティシステムなどに用いられる多重
伝送システムの割込処理方法であって、特に同時割込が
多発した場合の対応方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多重伝送システムは図4に示すように親
機1と複数の端末機2とを信号伝送媒体としての信号線
Lを介して接続して構成され、照明制御システムやセキ
ュリティシステム等に用いられている。この多重伝送シ
ステムでは、端末機2に夫々固有アドレスを設定し、親
機1は図5に示す信号フォーマットの送信信号を送信す
る。この送信信号は、端末機2が親機1の信号の送信の
始まりを検出するための同期信号SNC、後続のアドレ
ス信号AD及び制御信号CDのデータ内容を定義するモ
ード信号MD、送信先の端末機2の固有アドレスを示す
アドレス信号AD、端末機2に接続された負荷のオン,
オフ信号等の制御内容を示す制御信号CD、送信信号の
伝送誤りを検出するための誤り検出信号FCC、端末機
2から親機1に返信信号を返送する時間帯として設けら
れた返信信号帯RSPからなる。
【0003】通常は親機1が上記送信信号を各端末機2
に順次送信して信号伝送が行われる。例えば、親機1が
各端末機2のアドレスを送信信号のアドレス信号ADで
特定して各端末機2を順次サイクリックにアクセスし、
親機1と各端末機2との間で相互に信号伝送を行う。と
ころで、この種の多重伝送システムでは、端末機2が緊
急に親機1に対して返信信号を送りたいときは、図6に
示すように、同期信号SNC(パルス波形)の送信タイ
ミングに同期して割込パルスViを送信して割込要求を
行う。この割込パルスViを受信した親機1では、送信
信号のモード信号MDを割込アドレスポーリングモード
に設定して送信して割込要求端末機2を特定する。
【0004】ここで、親機1が割込要求端末機2を特定
する方法として、上位アドレスが一致する同一グループ
の複数の端末機2に対して同時に割込アドレスポーリン
グを行って、割込要求を行った端末機2から下位アドレ
スを返信させて割込要求端末機2を特定するいわゆるグ
ループアドレスポーリングを用いるものがある。そし
て、割込要求端末機2が特定された場合、親機1は送信
信号のモード信号MDを監視モードに設定すると共に、
割込要求端末機2のアドレスをアドレス信号に設定し、
割込要求端末機2から返信信号を受け取る。
【0005】そして、親機1はモード信号を応答モード
に設定して割込要求端末機2に送信し、割込要求端末機
2からの割込パルスViの送信を停止させると、割込処
理が終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のグ
ループアドレスポーリングを用いて割込要求端末機2を
特定する多重伝送システムで、上位アドレスが同一のグ
ループ内の複数の端末機2から同時に割込要求があった
場合、グループアドレスポーリングに応じて端末機2か
ら下位アドレスを返信されたときには、返信信号が衝突
するので、親機1では返信エラーとして処理され、割込
処理を行えないか、あるいは処理が終了するまでに長い
時間がかかるという問題があった。
【0007】この点を改善する方法として、同時に割込
要求がある場合には、グループ内の各端末機2を個別に
ポーリングして特定することが考えられるが、この場合
にも処理時間が長くなるという問題を解消することはで
きない。本発明は上述の点に鑑みて為されたものであ
り、その目的とするところは、円滑な割込処理が行える
多重伝送システムの割込処理方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、上位アドレスが同一のグループ内の複
数の端末器から同時に割込要求が発生する回数を端末器
毎に親機がカウントしておき、同時の割込要求が多発し
た場合に、親機が同時割込が多発する端末器に対してこ
の端末器の上位アドレスを強制的に変更させている。
【0009】
【作用】上述のように、同時割込が多発する端末機に関
しては、強制的にアドレスを発生する端末機を変更させ
ることで、システム全体における同時割込の発生率を下
げて、割込処理に要する時間を短くするようにしたもの
である。
【0010】
【実施例】図1乃至図3に本発明の一実施例を示す。本
実施例の多重伝送システムの親機1は、図2に示すよう
に、マイクロコンピュータからなる信号処理部10と、
この信号処理部10で作成された送信信号(ロジック信
号)を増幅して信号線Lに送信する信号増幅部11と、
信号線Lを介して返信信号帯RSPに端末機2から返信
された電流モードの返信信号を検出する返信信号検出部
12とで構成されている。ここで、返信信号検出部12
では同期信号SNCに同時して電流モードで返信される
割込パルスも検出し、返信信号及び割込パルスをロジッ
クレベルに変換して信号処理部10に出力する。
【0011】端末機2は、図3に示すように、マイクロ
コンピュータよりなる信号処理部20と、固有アドレス
が記憶されたアドレス設定部21と、信号線Lを介して
親機1から送信される送信信号を検出する送信信号検出
部22と、電流モードの返信信号を親機1に返信する返
信信号送出部23とで構成されている。親機1からの送
信信号が例えば端末機2に接続される負荷の制御用であ
り、その送信信号のアドレス信号が自己のアドレスと一
致した場合、信号処理部20はリレー等に制御出力を与
え、その際の負荷の動作を示す監視入力を信号処理部2
0が受けて返信信号帯RSPに親機1に返送する。
【0012】上述の構成の端末機2が負荷として例えば
照明制御用のスイッチ等が接続されたものである場合、
スイッチ等が操作された際にこの状態を信号処理部20
が監視入力から判定し、返信信号送出部23を介して割
込パルスを親機1に送って割込をかける。この際に親機
1は、割込アドレスポーリングにより割込要求を行った
割込要求端末機2を特定する。この割込アドレスポーリ
ングの一例としては、複数の端末機2をグループ分け
し、各グループに属する端末機2のアドレスの上位アド
レス(例えば、アドレスが8ビットである場合、上位4
ビット)を同じに設定し、親機1が割込アドレスポーリ
ングを行う場合、アドレス信号ADに端末機2の上位ア
ドレスを設定して複数の端末機2をグループで順次アク
セスするいわゆるグループアドレスポーリングで行う。
【0013】そして、上記グループアドレスポーリング
でアクセスされたグループに割込要求端末機2が存在す
る場合には、割込要求端末機2は自己のアドレスの下位
アドレスを親機1に返信する。この下位アドレスを受信
した親機1では、この下位アドレスと上位アドレスとか
らその端末機2を特定する。このようにして割込要求端
末機2が特定された場合、上述したように、親機1は送
信信号のモード信号MDを監視モードに設定すると共
に、割込要求端末機2のアドレスをアドレス信号に設定
し、割込要求端末機2から返信信号を受け取る。
【0014】そして、親機1はモード信号を応答モード
に設定して割込要求端末機2に送信し、割込要求端末機
2からの割込パルスの送信を停止させると、割込処理が
終了する。以下に本実施例の特徴とする点について説明
する。上述の説明では同時割込が発生していない場合で
あったが、本実施例の場合には同時割込が発生した場合
には、個別アドレスポーリングを行って同時割込の発生
した端末機2を特定して、個別に割込処理を行う。な
お、このとき親機1は各端末機2毎に同時割込の発生状
況を判断する。つまり、同時割込の回数を親機1が各端
末機2毎にカウントしておく。そして、特定の端末機2
に対するカウント値が基準値に達したとき、つまりは同
時割込が頻繁に起こる端末機2に関しては、端末機2に
対して上位アドレスを補正する命令を与える。
【0015】この命令を受けた端末機2ではアドレス設
定部21に記憶するアドレスの上位アドレスを変更す
る。この場合に、親機1では同時割込の発生の少ないグ
ループを判断しておき、アドレス変更指令を与える際
に、そのグループの上位アドレスを端末機2に対して送
り、端末機2の上位アドレスを変更させるなどの方法を
採用するとよい。また、未使用あるいは割込頻度の少な
いアドレスに変更するという方法を採用してもよい。図
1が上記同時割込の多発時の親機1の処理を示すフロー
チャートである。
【0016】
【発明の効果】本発明は上述のように、上位アドレスが
同一のグループ内の複数の端末器から同時に割込要求が
発生する回数を端末器毎に親機がカウントしておき、同
時の割込要求が多発した場合に、親機が同時割込が多発
する端末器に対してこの端末器の上位アドレスを強制的
に変更させているので、システム全体における同時割込
の発生率を下げて、割込処理に要する時間を短くでき、
割込処理が円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の同時割込が多発したときの
親機の処理を示す説明図である。
【図2】親機の概略構成を示すブロック図である。
【図3】端末機の概略構成を示すブロック図である。
【図4】多重伝送システムのシステム構成図である。
【図5】親機の送信信号の信号フォーマットである。
【図6】端末機が割込をかける方法の説明図である。
【符号の説明】
1 親機 2 端末機 L 信号線
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と夫々固有アドレスが設定された複
    数の端末器とを信号伝送媒体を介して接続し、親機が各
    端末器のアドレスを特定して各端末器を個別にアクセス
    して相互に信号伝送を行い、親機は端末器からの割込要
    求を受けると、上位アドレスが一致する同一グループの
    複数の端末器に対して同時に割込アドレスポーリングを
    行って、割込要求を行った端末器から下位アドレスを返
    信させることにより、割込要求端末機を特定する多重伝
    送システムにおいて、上位アドレスが同一のグループ内
    の複数の端末器から同時に割込要求が発生する回数を端
    末器毎に親機がカウントしておき、同時の割込要求が多
    発した場合に、親機が同時割込が多発する端末器に対し
    てこの端末器の上位アドレスを強制的に変更させて成る
    ことを特徴とする多重伝送システムの割込処理方法。
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