JPH04174887A - 光硬化性組成物及びホログラム記録媒体 - Google Patents

光硬化性組成物及びホログラム記録媒体

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JPH04174887A
JPH04174887A JP30118190A JP30118190A JPH04174887A JP H04174887 A JPH04174887 A JP H04174887A JP 30118190 A JP30118190 A JP 30118190A JP 30118190 A JP30118190 A JP 30118190A JP H04174887 A JPH04174887 A JP H04174887A
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JP
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group
recording medium
hologram
organic residue
examples
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Application number
JP30118190A
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English (en)
Inventor
Tetsuro Fukui
哲朗 福井
Norio Okuma
典夫 大熊
Yoko Yoshinaga
吉永 曜子
Yoshi Toshida
土志田 嘉
Toshiaki Majima
間島 敏彰
Takasato Taniguchi
尚郷 谷口
Tetsuo Kuwayama
桑山 哲郎
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、光硬化性組成物及びホログラム記録媒体に関
し、更に詳しくはArレーザー、He−Neレーザー(
633nm) 、Krレーザー(547nm) 、半導
体レーザー(650〜830nm)等の光に対して高感
度であり、且つ生保存性、ポットライフの長いホログラ
ム記録媒体の提供を目的とする。
(従来の技術) ホログラフィ−は、レーザーの様に干渉性良好な光波を
物体に照射し、振幅と位相とがその物体の形状に応じて
変調され、反射又は透過した光波を記録(=ホログラム
)して、そのホログラムに再びレーザーを照射して元の
物体の光学像を再生する技術である。
かかるホログラフィ−技術に関する研究の進展に伴い、
現在ではその記録媒体に対する要求もかなり明確なもの
となり、漂白処理銀塩、フォトレジスト、サーモプラス
チック、重クロム酸ゼラチン、無機ガラス系材料、強誘
電体等、多(の材料が提案され、その特性の研究が進ん
でいる。
又、赤色の波長領域に感度を有するホログラム記録媒体
としては、漂白した銀塩又はメチレンブルー等で増感さ
れた重クロム酸ゼラチンが広(知られている。更にポラ
ロイド社からはリチウムアクリレート、分岐鎖状ポリエ
チレンイミン、ポリ−N−ビニルピロリドンからなるD
MP−128が報告され、ポリビニルカルバゾール系で
は、トリフェニルメタンによる増感(特開昭62−21
5284号公報参照)が報告されている。
(発明が解決しようとしている課題) ところで、ホログラム記録媒体の持つべき特性としては
、 (1)記録感度、特に可視波長域のレーザー光に感度を
有し且つ高感度であること、 (2)高解像力を有すること、 (3)ホログラムの回折効率が高いこと、(4)ホログ
ラムのノイズが少ないこと、(5)ホログラムが安定し
ていること、(6)記録及び再生操作が容易であること
、(7)生保存性、ポットライフが長いこと等である。
既知のホログラム2蘇媒体にあって、これ等の特性を全
て満足するものは勿論、部分的にせよ実用化の域に達す
る性質を備えた材料は極めて少ない。
中でも漂白処理銀塩及び重クロム駿ゼラチン系記録媒体
がある程度実用化の域に達したものではあるが、それで
も前者においては、通常処理の他に漂白処理操作が必要
であり、且つ得られたホログラムの耐光性が劣るという
不都合がある。、又、後者においては、得られたホログ
ラムの耐湿性が悪(、保存安定性の面で大きな欠陥が指
摘されている。
又、重クロム酸ゼラチン系は生保存性、ポットライフが
短いという問題がある。
更に、He−NeレーザーやKrレーザー以上の波長で
効率良くホログラム記録の出来る媒体が知られていない
という問題がある。特に、更に長波長の半導体レーザー
に対して感度を有する媒体は光通信に応用されるという
点で有意義なものである。
従って本発明の目的は、He−Neレーザー、Krレー
ザーや半導体レーザーの光に対して高感度で、且つ生保
存性、ポットライフの長いホログラム記録媒体の提供を
目的とする。
(課題を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明により達成される。
即ち、本発明は、 (イ)線状ポリマーバインダー、 (ロ)不飽和二重結合を少なくとも1個以上有するモノ
マー及び (ハ)下記一般式(I)で表される化合物を少なくとも
1種以上含有することを特徴とする光硬化性組成物及び
該組成物からなるホログラム記録媒体である。
(但し、一般式(I)において、r l 、r 2、r
”、T’、T’、r’t r’は各々独立に水素原子、
ハロゲン原子又は1価の有機残基を表わし又はお互いに
結合して環状構造を形成してもよい。Zは芳香族基を有
する2価の有機残基を表わし、R’ 、R”、R”、R
’は各々独立にアルキル基、アリール基、アラルキル基
、アリーロキシ基、シクロアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基及び複素環基からなる群から選ばれる。又
、R1とR2及び/又はR2とR3が結合して環化合物
を形成してもよい。nは1又は2の整数である。) (作  用) 上記(イ)、(ロ)及び(ハ)の各成分からなる組成物
を使用することにより、He−Neレーザー以上の波長
光に対して高感度記録が出来、且つ生保存性、ポットラ
イフの長いホログラム記録媒体を得ることが出来る。又
、上記一般式(I)の化合物は、漂白性が良好で記録後
前記(4)及び(5)の条件を満たすことも出来る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
本発明の光硬化性組成物において使用される(イ)のポ
リマーバインダーとしては、例えば、ポリ酢酸ビニル、
ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルカルバゾール等のビニル樹脂類が挙げられ、更に具
体的には、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリメ
チルアクリレート、ポリブチルアクリレート、ポリアク
リル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリロニトリル等のアクリル樹脂類;例えば、ポリ(
4,4−インプロピリデン、ジフェニレン−ニー1,4
−シクロヘキシレンジメチルレンカーボネート)、ポリ
(エチレンジオキシ−3,3′−)エコしンチオカーボ
ネート)、ポリ(4,4′−イソブロビリデンジフエニ
レンカーボネートーコーテレフタレート)、ポリ(4,
4’−イソプロピリデンジフェニレンカーボネート)、
ポリ(4,4’−5ee−ブチリデンジフェニレンカー
ボネート)、ポリ(4,4′−イソプロピリデンジフェ
ニレンカーボネート−ブロック−オキシエチレン)等の
ボリアリレート樹脂類が好ましく用いられ、特にアクリ
ル樹脂、ボリアリレート樹脂が好ましい。
(ロ)の不飽和二重結合を1個以上有するモノマーとし
ては、例えば、スチレン、メチルスチレン、クロルスチ
レン、ブロモスチレン、メトキシスチレン、ジメチルア
ミノスチレン、ジアノスチレン、ニトロスチレン、ヒド
ロキシスチレン、アミノスチレン、カルボキシスチレン
等のスチルン類; アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリルアミド、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアクリル類: ビニルビリジン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルイ
ミダゾール、2−ビニルイミダゾール、N−メチル−2
−ビニルイミダゾール等のビニル類; プロピルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、イン
ブチルビニルエーテル、β−クロロエチルビニルエーテ
ル、フェニルビニルエーテル、p−メチルフェニルビニ
ルエーテル、p−クロルフェニルビニルエーテル等のビ
ニルエーテル類;例えば、ジビニルベンゼン、シュウ酸
ジスチリル、マロン酸ジスチリル、コハク酸ジスチリル
、グルタル酸ジスチリル、アジピン酸ジスチリル、マレ
イン酸ジスチリル、フマル酸ジスチリル、β、β−ジメ
チルグルタル酸ジスチリル、2−ブロモグルタル酸ジス
チリル、α、a′−ジクロログルタル酸ジスチリル、テ
レフタル酸ジスチリル等のスチリル類; シュウ酸ジ(エチルアクリレート)、シュウ酸ジ(メチ
ルエチルアクリレート)、マロン駿ジ(エチルアクリレ
ート)、マロン酸ジ(メチルエチルアクリレート)、コ
ハク酸ジ(エチルアクリレート)、グルタル酸ジ(エチ
ルアクリレート)、アジピン酸ジ(エチルアクリレート
)、マレイン酸ジ(ジエチルアクリレート)、フマル酸
ジ(エチルアクリレート)、β、β−ジメチルグルタル
酸ジ(エチルアクリレート)、エチレンジアクリルアミ
ド、プロピレンジアクリルアミド、1,4−フェニレン
ジアクリルアミド、1.4−フェニレンビス(オキシエ
チルアクリレート)、1.4−フェニレンビス(オキシ
メチルエチルアクリレート)、1.4−ビス(アクリロ
イルオキシエトキシ)シクロヘキサン、1.4−ビス(
アクリロイルオキシメチルエトキシ)シクロヘキサン、
・1゜4−ビス(アクリロイルオキシエトキシカルバモ
イル)ベンゼン、1,4−ビス(アクリロイルオキシメ
チルエトキシカルバモイル)ベンゼン、1.4−ビス(
アクリロイルオキシエトキシカルバモイル)シクロヘキ
サン、ビス(アクリロイルオキシエトキシカルバモイル
シクロヘキシル)メタン、シュウ酸ジ(エチルメタクリ
レート)、シュウ酸ジ(メチルエチルメタクリレート)
、マロン酸ジ(エチルメタクリレート)、マロン酸ジ(
メチルエチルメタクリレート)、コハク酸ジ(エチルメ
タクリレート)、コハク酸ジ(メチルエチルメタクリレ
ート)、グルタル酸ジ(エチルメタクリレート)、アジ
ピン酸(エチルメタクリレート)、マレイン酸ジ(エチ
ルメタクリレート)、フマル酸ジ(エチルメタクリレー
ト)、フマル酸ジ(メチルエチルメタクリレート)、β
β′−ジメチルグルタル酸ジ(エチルメタクリレート)
、1.4−フェニレンビス(オキシエチルメタクリレー
ト)等の2価のアクリル類、1゜4−ビス(メタクリロ
イルオキシエトキシ)シクロヘキサンアクリロイルオキ
シエトキシエチルビニルエーテル等の2価の単量体;例
えば、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタ
エリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリト
ールトリ(ヒドロキシスチレン)、シアヌル酸トリアク
リレート、シアヌル酸トリメタクリレート、1,1.l
−)リメチロールプロパントリアクリレート、1.L 
 1−トリメチロールプロパントリメタクリレート、シ
アヌル酸トリ(アクリロイルエチル)、1.l、l−ト
リメチロールプロパントリ(アクリロイルエチル)、シ
アヌル酸トリ(エチルビニルエーテル)、1,1.1−
トリメチロールプロパントリ(トルエンジイソシアネー
ト)とヒドロキシエチルアクリレートとの縮合物等の3
価のアクリル類; 例えば、エチレンテトラアクリルアミド、プロピレンテ
トラアクリルアミド等の4価のアクリル類等を挙げるこ
とが出来る。
これらのうち好ましくは、スチレン類、ビニル類、スチ
リル類、3価のアクリル類が挙げられる。
更に好ましいモノマーとしては、インボルニルメタクリ
レート、イソボルニルアクリレート、アダマンチルアク
リレート、メタクリレート、CR−39、下記の構造式
(1)で示されるジシクロペンタジェンアクリレート又
はメタクリレート、 リ メタクリル酸フェンチル、メタクリル酸4−メンチル、
メタクリル酸ジメチルアダマンチル、−O−(CH2)
l、−0−1−0−(CI12CHO1n−等が挙げら
れる。
(ハ)の化合物は下記の一般式(I)で表される。
ここでrl、r2、r3、r4、rS%r6、r7は各
々独立に水素原子、ハロゲン原子又は1価の有機残基で
、1価の有機残基としては、置換又は無置換のアルキル
基、アルコキシル基、置換又は無置換のアリール基、置
換又は無置換のアラルキル基、置換又は無置換のシクロ
アルキル基、アシル基、ニトロ基、ヒドロキシル基、シ
アノ基、カルボキシル基、置換又は無置換のアミノ基等
でお互いに結合して環状構造を形成してもよい。
Zは芳香族基を有する2価の有機残基で、芳香族基とし
ては置換又は無置換のアリール、置換又は無置換の複素
環基で、これらの芳香族基と置換又は無置換のメチンジ
メチル、トリメチン、テトラメチン、ベンンタメチンと
が結合したものである。
R’ 、R”、R” 、R’は各々独立に、アルキル基
、アリール基、アラルキル基、アリーロキシ基、シクロ
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基又は複素環基
であり、置換基を有してもよい。又、お互いが結合して
環化合物を形成してもよい。 rlからr?で表示され
るハロゲン原子としては、弗素、塩素、臭素、沃素であ
り、アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、n
 −プロピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル
、n−アミル、n−ヘキシル、n−オクチル、2−エチ
ルヘキシル、t−オクチル、ヒドロキシエチル、メトキ
シエチル、エトキシエチル等。
アルコキシル基としては、例えば、メトキシ、エトキシ
、ブロボシキ、ブトキシ等。
置換若しくは無置換のアリール基としては、例えば、フ
ェニル、トリル、キシリル、エチルフェニル、メトキシ
フェニル、エトキシフェニル、クロロフェニル、ニトロ
フェニル、ジメチルア・ミノフェニル、α−ナフチル、
β−ナフチル等。
置換若しくは無置換のアラルキル基としては、例えば、
ベンジル、2−フェニルエチル、2−フェニル−1−メ
チルエチル、ブロモベンジル、2−ブロモフェニルエチ
ル、メチルベンジル、メトキシベンジル、ニトロベンジ
ル等。
置換若しくは無置換のシクロアルキル基としては、例え
ば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロへブチル
、メチルシクロペンチル、ジメチルシクロペンチル、メ
チルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル等。
アシル基としては、例えば、アセチル、プロピオニル、
ブチリル、バレリル、ベンゾイル、トリオイル、ナフト
イル、フタロイル、フロイル等置換又は無置換のアミノ
基としては、例えば、アミノ、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノ、ジプロピルアミノ、アセチルアミノ、ベンゾ
イルアミノ等である。
2の有機残基中に含まれる置換又は無置換のアリール及
び複素環基としては、例λば、フェニル、p−ジメチル
アミノフェニル、p−ジエチルアミノフェニル、p−ピ
ロリジノフェニル、4−ジメチルアミノナフチル、2−
ヒドロキシナフチル、2−クロロ−4−ジメチルアミノ
フェニル、2−メチル−4ジメトキシエチルアミノフエ
ニル、N−エチルカルバゾリル、N−プロピルカルバゾ
リル、N−エチル−4−キノリル、ジフェニルビリリウ
ム、ジフェニルチオピリリウム、N−エチルベンゾチア
ゾリル、N−エチルベンゾオキサシリル、N−メトキシ
エチルベンゾチアゾリル、アズレニル、グアイアズレニ
ル、4.6.8−トリメチルアズレニル、4−オクチル
アズレニル等で、これらを複数固有していてもよい。又
、これらの芳香族基がカチオンを持っていてもよい。そ
の場合は式(I)でのnが2となる。
R1からR4で表されるアルキル基としては、置換又は
無置換の直鎖又は分岐アルキル基で、中でも、例えば、
メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イ
ソブチル、t−ブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル
、オクチル、ト・リフルオロメチル、メトキシエチル、
メトキシイソプロピル、エトキシプロピル、N、N−ジ
メチルアミノエチル、N、N−ジメチルアミノプロピル
等が好ましい。アリール基としては、置換又は無置換の
アリール基であり、例えば、フェニル、ナフチル、クロ
ロフェニル、ジクロロフェニル、メトキシフェニル、ト
リル、キシリル、エチルフェニル、N、N−ジメチルア
ミノフェニル、クロロナフチル、メトキシナフチル、ジ
フェニルアミノフェニル等が好ましい。アラルキル基と
しては、置換又は無置換のアラルキル基であり、例えば
、ベンジル、フェネチル、α−ナフチルメチル、β−ナ
フチルメチル、p−メトキシベンジル、p −クロロベ
ンジル等が好ましい。アリーロキシ基としては、置換又
は無置換のアリーロキシ基であり、例えば、フェノキシ
、フエニルジオキシ、ナフトキシ、p−トリルオキシ等
が好ましい。アルケニル基としては、例えば、ビニル基
、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニ
ル基、ヘプテニル基、オクテニル基、ドデシニル基、プ
レニル基等が好ましい、アルキニル基としては、例えば
、アセチル基、プロパギル基、ブチニル基、ペンチニル
基、ヘキシニル基、ヘプテニル基等が好ましい。シクロ
アルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基、シクロへブチル基、シクロオクチル基等
やこれらにアルキル基、ハロゲン原子等が置換されてい
るもの等が好ましい。複素環基としては、例えば、ピリ
ジル基、キノリル基、レビジル基、メチルビリジル基、
フリル基、チエニル基、インドリル基、ビロール基、カ
ルバゾリル基、N−エチルカルバゾリル基等が好ましい
以上の様な一般式(I)で表される硼素アニオンを持つ
カチオン性色素の好ましい具体例を、更に詳述するなら
ば、硼素アニオンとしては、例えば、テトラメチルボレ
ート、テトラエチルボレート、テトラブチルボレート、
トリイソブチルボレート、ジ−t−ブチル−ジブチルボ
レート、トリフルオロメチルトリフルオロボレート、テ
トラフェニルボレート、トリアニスブチルボレート、ト
リフェニルエチルボレート、トリフェニルプロピルボレ
ート、トリフェニル−N−ブチルボレート、トリフェニ
ルヘキシルボレート、トリメジチルブチルボレート、ト
リアニスブチルボレート、トリトリルイソプロピルボレ
ート、トリフェニルベンジルボレート、トリーp−フル
オロフェニルブチルボレート、トリーp−クロロフェニ
ルブチルボレート、テトラベンジルボレート、トリフェ
ニルフェネチルボレート、トリフェニル−p−クロロベ
ンジルボレート、トリメタリルフェニルボレート、トリ
シクロヘキシルブチルボレート、トリ(フェニルエラニ
ル)プチルボレートジ(a−ナフチル)ジプロピルボレ
ートジイソピノカンフエニルジアミルボレート等が挙げ
られる。
一方、カチオン性色素としては、具体的には、例えば、
下記構造式を有するもの等であるが、これらに限定はさ
れない。
し1 D−7 この様なアズレン性カチオンと前述の硼素アニオンの塩
を種々組み合わせることが出来る。このうち、ホログラ
ム画像を記録した後、一般式(I)の化合物による吸収
を消色し易い硼素アニオンとして、テトラエチルボレー
ト、テトラブチルボレート、トリフェニルブチルボレー
ト、トリフェニルヘキシルボレート、トリトリルイソプ
ロピルボレート、トリアニスブチルボレート、トリーp
−フルオロフェニルブチルボレート、トリーp−クロロ
フェニルブチルボレートとの組み合わせが好ましい。
上述した(イ)、(ロ)及び(ハ)から選ばれる化合物
を所定の割合で混合することによって、He−Neレー
ザー波長以上の長波長光に対して十分な感度を有するホ
ロフラム記録媒体を得ることが出来る。
本発明の光硬化性組成物は、上記の必要成分を一度に、
又は順次適当な溶媒に溶解或は分散させることにより得
られる。
使用する溶剤としては、例えば、トルエン、キシレン、
クロロベンゼン、クロロホルム、ジ、クロルエタン、ト
リクロロエチレン、メチルエチルケトン、メチル−1−
ブチルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、イソ
プロパツール、n−ブタノール或はこれらの混合物が好
ましい。
上記の必要成分の組成比は、線状ポリマー100重量部
に対してモノマーを50重量部から150重量部、好ま
しくは80重量部から120重量部である。又モノマー
100重量部に対して、一般式(I)で表される化合物
を1重量部から10重量部、好ましくは2重量部から5
重量部混合するのがよい。
上記必要成分以外に熱重合防止剤、連鎖移動剤(自動酸
化剤)、界面活性剤を添加することが出来る。
熱重合防止剤としては、例えば、バラメトキシフェノー
ル、ハイドロキノン、アルキル若しくはアリール置換ハ
イドロキノン、t−ブチルカテコール、ピロガロール、
塩化第18、フェノチアジン、フロラニール、ナフチル
アミン、β−ナフトール、2,6−ジーt−ブチル−p
−クレゾール、ピリジン、ニトロベンゼン、ニトロソベ
ンゼン、ジニトロベンゼン、I)−トルイジン等がある
。これらの熱重合防止剤はモノマー100重量部に対し
て、0.001重量部から5重量部の範囲で含有させる
のが好ましい。
連鎖移動剤としては、例えば、アミン化合物、ハロゲン
化合物、チオール化合物等がある。
アミン化合物としては、例えば、トリエタノールアミン
、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルア
ミノベンゾニトリル、p−ジメチルアミノアセトフェノ
ン等がある。
ハロゲン化合物としては、例えば、四臭化炭素、トリブ
ロモメタン、α、α、α−トリクロロアセトフェノン、
1,3.5−1−リス(トリクロロメチル)−S−トリ
アジン、1,3−ビス(トリクロロメチル)−5−ヒド
ロキシエチル−S−トリアジン等がある。
チオール化合物としては、例えば、2−メルカプトベン
ゾチアゾール、2−メルヵプトベンゾオキサゾール、2
−メルカプトベンゾイミダ、ゾール、2−メルカプト−
1−メチル−ベンゾイミダゾール等がある。
これらの連鎖移動剤は、一般式(I)の化合物100重
量部に対して1重量部から1000重量部好ましくは1
0重量部から500重量部の範囲で含有させる。
界面活性剤としては、ノニオン系、カチオン系、アニオ
ン系界面活性剤が用いられる。
上記光硬化性組成物をガラス或は透明フィルム等の支持
体上に塗布乾燥させて本発明のホログラム記録媒体を得
ることが出来る。
上記本発明の記録媒体を常法に従って可視光に露光する
と充分な感度を示し、重合開始剤の吸収に応じて半導体
レーザー領域迄に十分な感度を示し、上記波長領域内の
適当な波長の物体光と参照光の2光束の可干渉レーザー
によって干渉パターンを露光することにより重合が進み
反射若しくは透過型の体積位相型ホログラムが形成され
る。
その後見に作成された体積位相型ホログラムは、熱又は
光により定着処理することにより退色及び重合が促進さ
れ、回折効率を高めることが出来る。
具体的には熱処理する場合には150〜170℃、好ま
しくは100〜150℃の間で回折効率が最大になる時
間加熱される。この熱処理はレーザーによる露光の前に
行ってもよい。
又、光により定着処理しても同様の効果が得られ、白色
蛍光灯、超高圧水銀灯等により色素退色の促進又は回折
効率の上昇がはかられる。
(実施例) 次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説
明する。尚、文中部とあるのは特に断りのない限り重量
基準である。
実施例1 以下の組成の溶液をガラス基板上にスピナーを用いて塗
布した後乾燥させて、膜厚6μmの膜を得た。その後感
光膜側にポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ムをラミネートした。
トルエン               20部イソプ
ロパツール          2・0部ポリビニルブ
チラール        20部前記D−1のカチオン
のテトラブチルボレート塩             
        1.4部4−ジメチルアミノ安息香酸
エチル 1.3部シアヌル酸トリ(アクリロイルエチル
) 8部ジビニルベンゼン          10部
得られたホログラム記録媒体にHe−Neレーザーの6
32.8nmの光を180mJ/crrfで記録露光し
た。記録露光は第1図に示した露光系を用いて行った。
次いでPETフィルムを剥し、感光膜側からタングステ
ンランプで全面露光した後、再びPETフィルムをラミ
ネートした。得られたホログラムは回折効率が78%で
あり、透過率が80%であった。
この記録媒体は、室温(23℃)で−週間放置したあと
も同様の性能を有していた。又、タングステンによる全
面露光により透過率を上昇させることが出来る。この露
光は、レーザーや水銀灯等の他の光源を用いても差し障
りない。
実施例2〜5 実施例1で用いたD−1のテトラブチルボレート塩を第
1表の組成物と使用量に変えた以外は実施例1と同様に
してホログラムを作成した。
得られたホログラムの回折効率と透過率を第2表に示し
た。
比較例1 実施例1のおいて用いたD−1のテトラブチルボレート
塩に代えて下記化合物を1.6部用いた以外は実施例1
と同様にしてホログラムを形成した。
回折効率は70%であったが、透過率は65%と低いも
のであった。又、室温(23℃)で−週間放置した後で
記録したものは回折効率が71%と低(なった。
実施例6 実施例1と同様に以下の組成で露光したところ回折効率
50%、透過率85%であった。これを更に120℃で
30分加熱したところ、回折効率80%、透過率80%
のホログラムが得られた。
クロロベンゼン          100部ポリビニ
ルカルバゾール       10部明細書中D−1の
カチオンの トリフェニルブチルボレート塩     1部CH,=
CH−C00CJli−o)1 、CcJSLCHso
−c2H,00G−(:H=CH。
10部 (発明の効果) 以上説明した様に、本発明による記録媒体は保存安定性
が良く、回折効率、透過率共に十分に実用に耐え、He
−Neレーザー以上の波長光で記録出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、ホログラム記録に使用する露光光学系の1例
を説明する図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(イ)線状ポリマーバインダー、 (ロ)不飽和二重結合を少なくとも1個以上有するモノ
    マー及び (ハ)下記一般式( I )で表される化合物を少なくと
    も1種以上含有することを特徴とする光硬化性組成物。 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (但し、一般式( I )において、r^1、r^2、r
    ^3、r^4、r^5、r^6、r^7は各々独立に水
    素原子、ハロゲン原子又は1価の有機残基を表わし又は
    お互いに結合して環状構造を形成してもよい。Zは芳香
    族基を有する2価の有機残基を表わし、R^1、R^2
    、R^3、R^4は各々独立にアルキル基、アリール基
    、アラルキル基、アリーロキシ基、シクロアルキル基、
    アルケニル基、アルキニル基及び複素環基からなる群か
    ら選ばれる。又、R^1とR^2及び/又はR^2とR
    ^3が結合して環化合物を形成してもよい。nは1又は
    2の整数である。)
  2. (2)請求項1に記載の組成物からなることを特徴とす
    るホログラム記録媒体。
JP30118190A 1990-11-08 1990-11-08 光硬化性組成物及びホログラム記録媒体 Pending JPH04174887A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011225880A (ja) * 2010-04-22 2011-11-10 Evonik Degussa Gmbh 架橋された有機ポリマーの製造法
US10233275B2 (en) 2014-12-19 2019-03-19 Evonik Degussa Gmbh Co-crosslinker systems for encapsulation films comprising BIS(alkenylamide) compounds

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