JPH04170805A - アンテナ - Google Patents

アンテナ

Info

Publication number
JPH04170805A
JPH04170805A JP2298522A JP29852290A JPH04170805A JP H04170805 A JPH04170805 A JP H04170805A JP 2298522 A JP2298522 A JP 2298522A JP 29852290 A JP29852290 A JP 29852290A JP H04170805 A JPH04170805 A JP H04170805A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
signal
probe
antenna elements
roadside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2298522A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Iwai
岩井 通
Junichi Ikeda
純一 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2298522A priority Critical patent/JPH04170805A/ja
Publication of JPH04170805A publication Critical patent/JPH04170805A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Instructional Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はアンテナに関し、詳しくはたとえば車両のナビ
ゲーションシステムで求められた推定位置データを較正
すへく路側アンテナから正確な位置データなどを与える
ようにした路側ビーコンシステムにおける上記路側アン
テナとして好適に用いられるアンテナに関する。
〈従来の技術〉 近年、不案内な地域での車両による走行を支援するため
に、第6図に示されるようなナビゲーションシステムが
車両に搭載されて用いられている。
このナビゲーションシステムは、車両に小型のコンピュ
ータとデイスプレィ装置51とを搭載し、コンパクトデ
ィスク等からなる記憶装置に記憶されている道路地図デ
ータを読み出して、デイスプレィ装置51に、道路地図
とともに、車両の現在位置および走行方向を参照符号5
2て示すように矢印などで表示させるようにしたもので
ある。車両の現在位置および走行方向の検出は、たとえ
ば車速センサからの車速データおよび方位センサからの
方位データをそれぞれ積算するようにして、いわゆる推
測航法により行われる。
しかし、この構成のナビゲーションシステムにおいては
、車速センサおよび方位センサか必然的に有している誤
差か走行距離の増加とともに累積されると、上記推測航
法により得た推定位置データか実際の車両位置から大幅
にずれることになり、デイスプレィ装置51における車
両表示位置が実際の車両位置から大幅にずれて、ナビゲ
ーションシステム本来の機能を発揮させることかできな
くなる。
この問題を解決するために、道路交通網に、上記累積誤
差が所定値以上になる距離よりも短い所定距離毎に路側
アンテナ53を設置し、この路側アンテナ53から位置
データ(当該路側アンテナ53の設置位置を表す位置デ
ータ)、および道路方向データを含む信号を比較的狭い
範囲にのみ放射するとともに、車両に取り付けられたア
ンテナにより上記信号を受信してコンビコータに取り込
み、受信信号に基づいて上記推定位置データを正しいデ
ータに較正する、いわゆる路側ビーコン方式の採用か提
案されている。
この路側ビーコン方式を採用すれば、上記推定位置デー
タの誤差を常時所定値以下に保つことかできるので、デ
イスプレィ51における車両位置の表示か良好に行われ
、目的地への到達のための支援を良好に行わせることか
できる。さらに、方位センサとして地磁気センサを用い
た場合には、車両が踏切等の鉄道線路の近傍のように強
電磁界か生している地域を通過すると、車両の着磁量の
変化に起因して、地磁気センサの出力に大きな誤差か生
じることになる。しかし、上記のように路側アンテナか
らの情報により、地磁気センサの出力の較正を随時行え
ば、車両の着磁量が変動しても、正確な方位データを得
ることかできる。このように、路側ビーコン方式を採用
すれば、外的要因に起因する誤差をも効果的に低減でき
る。
ところで、路側アンテナからは、この路側アンテナの設
置位置の位置データと当該道路の方向とを含む信号か常
時放射されており、この信号をナビゲーションシステム
を搭載した車両か受信すると、その時点で上記推定位置
データの較正か行われる。したがって、路側アンテナか
ら過度に広範囲にわたって信号を放射すると、路側アン
テナから遠く離れた地点でも上記信号の受信が可能とな
ってしまい、位置データの較正を正確に行わせることが
できなくなる。このため、路側アンテナには、かなり指
向性の高いものか用いられ、路側アンテナ近傍の狭い領
域のみで路側アンテナからの信号の受信が可能であるこ
とが好ましい。
ところが、このように受信可能な領域を狭(すると、車
両において路側アンテナからの信号を受信できる時間が
短くなるので、路側アンテナから車両に送信できるデー
タ量が少なくなり、豊富な情報を提供できなくなるとい
う問題が生じる。
すなわち、路側ビーコン方式の基本機能はあくまで位置
データおよび道路方向データをナビゲーションシステム
を搭載した車両に与えることであるが、以下のような機
能をも追加することが、路側ビーコン方式の有効活用の
上で要求される。
■ 路側アンテナが設置されている箇所の周辺における
道路の混雑状況、工事状況、その他の道路使用状況等の
交通情報を追加してナビゲーションシステムに与えるこ
とにより、車両のスムーズな運行を補助すること。
■ 路側アンテナが設置されている箇所の周辺における
住宅配置、個人名をも含む詳細な地図情報を追加して、
最終目的地への到達を容易化すること。
■ 路側アンテナか設置されている箇所を含む、ある程
度広い範囲にわたる道路地図情報を追加してナビゲーシ
ョンシステムに与えることにより、デイスプレィ装置に
表示される道路地図を更新し、遠隔地までの運行をスム
ーズに行わせること。
このような各種の情報を路側アンテナから車両に送信し
ようとすると、伝送帯域の拡大、受信可能な領域の拡大
が必須となる。
したがって、正確な位置データの較正を期する観点と、
豊富な情報の提供の観点とから、路側アンテナには相対
立する指向特性が要求されることになり、両方の要求を
同時に満たすことは困難であった。
この問題を解決するために、本願出願人は、先に特願昭
62−255569号および特願昭63−45616号
の路側ビーコン方式を提案している。
これらの先願に係る路側ビーコン方式では、路側アンテ
ナか主放射方向か異なる2個のアンテナエレメントで構
成されている。また、位置データ以外の種々のデータ成
分を所定の搬送波にPSK(位相変調)、FSK(周波
数変調)またはASK(振幅変調)変調等の第1の変調
方式で重畳させた信号を作成してそれを2分し、この2
分した2つの信号に互いに逆相の位置データに対応した
振幅変調(第2の変調方式)をそれぞれ施す。このよう
にして得られた2つの信号か各アンテナエレメントに上
記所定の搬送波か同相になるように給電される。そして
、車両側に搭載した車載装置においては、振幅変調成分
を抽出して位置検出および走行方向識別等が行われると
ともに、上記搬送波成分を抽出して種々のデータの復元
か行われる。
このようにすれば、振幅変調成分は2個のアンテナエレ
メントに逆相て給電されているので、この振幅変調成分
の指向特性は、2個のアンテナエレメントの主放射方向
かなす角の二等分線上で電界強度の急激な落ち込みを有
するものとなる。したかって、上記二等分線の方向を、
路側アンテナを取り付けた照明柱の近傍の路上に向けて
おけば、車載装置では、上記振幅変調成分の受信電界強
度の落ち込みを検出し、このタイミングで推定位置デー
タの較正を行うことにより、正確な較正を期することが
できる。一方、上記搬送波成分は2個のアンテナエレメ
ントに同相で給電されるので、受信可能な領域は、路側
アンテナ周辺の比較的広い範囲に及び、このため上記搬
送波成分により送信される各種のデータは、比較的長い
時間をかけて車両側で受信させることかできる。
〈発明か解決しようとする課題〉 ところで、路側アンテナは、必要とされる通信領域の確
保のために、照明柱や標識柱等の上部などのような高所
に設置されるのか一般的である。
一方、発振器や変調器等を含み路側アンテナに与えるへ
き信号を作成する信号出力機は、その保守作業を容易に
するために、通常は地面の近くの低所に設置される。し
たがって、この信号出力機とアンテナエレメントとの間
は、比較的長い給電線で接続されることになる。
そうすると、上記の先願に係る路側ビーコン方式の実現
のためには、信号出力機の2つの出力端子と路側アンテ
ナの2個のアンテナエレメントとの間を、上記の搬送波
に対して同一の位相となる長さ(を気長)に調整した2
本の給電線で接続する二とが必要となる。
もしも、給電線の電気長の違いによって、2個のアンテ
ナエレメントへの給電位相が逆相に近くなると、搬送波
成分に対する路側アンテナの放射指向特性は、放射電界
強度が路側アンテナの正面付近で大きく落ち込むものと
なってしまう。すなわち、第7図に示すように、2個の
アンテナエレメントに位相差Δθをつけて給電すると、
位相差△θの増大に伴って、参照符号11で示すように
、放射指向特性の正面付近に深いレベル低下か発生する
。このため、2個のアンテナエレメントへの給電位相が
逆相に近くなるときには、路側アンテナのほぼ正面で通
信領域か分割されてしまい、データ通信が途中で中断さ
れることになる。
したかって、2個のアンテナエレメントに同相の搬送波
を給電するためには、信号出力機とアンテナエレメント
との間の通常数m以上の長さになる給電線を予め同し電
気長に調整しなければならない。しかし、高い周波数(
たとえばZ5GHz)の搬送波に対して等しい電気長と
なるように給電線の長さを調整する作業は極めて繁雑で
ある。
さらに、給電線の長さの決定には、予め現地調査か必要
となり、しかも設置場所によって給を線の長さも異なる
から上記の現地調査および給電線の製作調整は各設置場
所毎に行う必要がある。このように路側アンテナの設置
までに要する給tmの準備が極めて繁雑である。
しかも、上記のような現地調査を経て給電線を長さを決
定しても、長さの調整された給電線の設置を行うときに
、給を線の種類によっては、引っ張りゃねじれのために
電気長の変化か生じる場合もあり、必ずしも所期の指向
特性を得ることかできない。
この不具合を解決するために、地面の近(に設置される
装置に、上記搬送波を発生する発振器と上記第1の変調
方式の変調を行う変調器と振幅変調のための信号発生器
とを組み込み、照明柱等に設置される路側アンテナのケ
ース内部に、上記変調器からの信号をコテする分岐回路
と分岐された各信号に上記信号発生器からの信号に基づ
いて相互に逆相となる振幅変調を施す2個の振幅変調器
とを取り付け、この2個の振幅変調器と2個のアンテナ
エレメントとの間を短い給電線で接続することか考えら
れる。こうすれば、振幅変調器とアンテナエレメントと
を接続する給電線の長さか短いので、給電線の長さを機
械的に揃えるだけでほとんど同し電気長となる。
しかし、照明柱なとの上部に取り付けられるアンテナの
ケース内部に振幅変調器等の電子回路を組み込むことに
なるため、故障時の修理等の保守作業が困難になるとい
う欠点かある。
そこで、本発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
設置作業および保守作業を格段に良好に行えるとともに
、所期の指向特性を容易に得ることかできるようにした
アンテナを提供することである。
〈課題を解決するための手段および作用〉上記の目的を
達成するための請求項1記載のアンテナは、それぞれ主
放射方向を有する少なくとも2つのアンテナエレメント
の組合せからなるアンテナにおいて、 上記2つのアンテナエレメントの各主放射方向のなす角
の二等分線方向上に、上記2つのアンテナエレメントか
ら放射された電波を受信し得るプローブを設けたもので
ある。
上記の構成によれば、2つのアンテナエレメントの各主
放射方向のなす角の二等分線方向上にプローブを設(す
、このプローブでアンテナエレメントから放射された電
波を受信させるようにしたので、このプローブての受信
信号の強度を監視することにより、アンテナエレメント
に給電されている信号の位相の関係を知ることができる
すなわち、たとえば2個のアンテナエレメントで構成さ
れたアンテナの場合について説明すると、2個のアンテ
ナエレメントに同相の信号を給電すると、各アンテナエ
レメントの主放射方向のなす角の二等分線の方向(以下
、この方向を「正面方向」という)では、各アンテナエ
レメントからの放射電波が強め合うので、上記プローブ
ての受信信号の強度が大きくなる。一方、2個のアンテ
ナエレメントに相互に逆相となる信号を給電すると、上
記正面方向では、電波が弱め合うので、上記プローブで
の受信強度が小さくなる。
したがって、たとえば2個のアンテナエレメントに同相
の信号を給電して、アンテナの正面方向で放射電界強度
が大きくなるような指向特性を得たい場合には、上記プ
ローブでの受信信号の強度を監視しつつ、2個のアンテ
ナエレメントへそれぞれ給電される信号の位相の関係を
調整すれば、確実に所期の指向特性を達成できる。
このように、プローブての受信信号の強度に基づいて、
アンテナエレメントに給電される信号の位相の関係を調
整することにより、所期の指向特性を実現できるので、
各アンテナエレメントへ給電すべき信号を発生する装置
からの給電線の長さの厳密な調整が必要となることはな
い。
なお、上記アンテナには、さらに、上記プローブの受信
信号が与えられ、受信信号の強度に対応した信号を出力
する検波回路が設けられてもよい。
このようにすれば、上記検波回路の出力から容易にプロ
ーブの受信信号の強度が判るので、プローブの受信信号
の強度の検出のための構成を簡素化できる。
また、上記プローブは、アンテナエレメントに対して着
脱自在であってもよい。こうすれば、各アンテナエレメ
ントに給電される信号の位相の関係の調整の後には、プ
ローブを取り外すことができるので、アンテナの外形を
すっきりとすることかできるとともに、プローブを他の
アンテナの調整にも再利用することかできる。
〈実施例〉 以下実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施例のアンテナの斜視図である。
また、第2図は第1図図示のアンテナを路側アンテナと
して用いた路側ビーコン方式において、路側に設置され
た照明柱なとに取り付けられる路側装置の基本的な構成
を示すブロック図である。
この実施例のアンテナ20は、矩形平板状の2個のアン
テナエレメント21.22の各−辺同士か連結され、2
個のエレメント21.22は所定の角度に組み合わされ
ている。また、各アンテナエレメント21.22の主放
射方向2+A、22Aかなす角の二等分線のほぼ線上に
は、アンテナエレメント21.22からの電波を受信す
るプローブ23が設けされている。より具体的には、ア
ンテナエレメント21.22は、たとえば約1.5波長
×1.5波長の接地板31.32の表面に約1/2波長
角のアンテナ板41.42を設けたものである。このア
ンテナエレメント21.22を、接地板3]、32の裏
面間の角度か60°となるように相互に固定してアンテ
ナ20か構成されている。プローブ23には、1/4波
長モノボールアンテナか用いられており、接地板31.
32の連結部から主放射方向21A、21Bのなす角の
二等分線方向(これを00方向とする)に突出するよう
に取り付けられている。このプローブ23は着脱自在に
構成されることか好ましい。
このアンテナ20は、路側の照明柱や標識柱なとの上部
に固定される。そして、地面近くの低所に設置した第2
図に示す地上装置15から、信号か給電される。送信す
べきデータは、送信データ発生器1から発生される。こ
の発生されるデータには、当該アンテナ20か設置され
た照明柱なとの設置位置を表す位置データおよび道路の
方向を示す道路方向データの他、道路の混雑状況や工事
状況なとの各種の情報か含まれている。このうち上記の
位置データおよび道路方向データは振幅変調のための変
調信号fm(たとえばIkHz)を発生する変調信号発
生器2に与えられ、またその他の各種のデータは、搬送
波発振器3からの搬送波fc(たとえば周波数2.5G
Hz)に周波数変調(FSK)、、位相変調(PSK)
または振幅変調(ASK)なとの変調を施すデータ変調
器4に与えられる。
データ変調器4は、搬送波発振器3か発生した搬送波f
cに送信データ発生器1からのデータに対応した変調を
施す。この変調後の信号はコテされて、振幅変調器5.
6にそれぞれ与えられる。
振幅変調器5は、データ変調器4からの変調信号に対し
て、変調信号発生器2からの信号fmによる振幅変調を
施す。一方、振幅変調器6は、変調信号発生器2からの
信号を移相器7で180°だけ位相をずらした信号(す
なわち位相を反転した信号)によって、データ変調器4
からの変調信号に振幅変調を施す。
振幅変調器5からの信号は、出力端子T1から給電線8
を介して入力端子T2からアンテナエレメント21に与
えられ、また振幅変調器6からの信号は、移相器9て位
相が調整された後に出力端子T3から給電線10を介し
て入力端子T4からアンテナエレメント22に与えられ
る。移相器9は、外部から移相量を変化させることがで
きるものである。
アンテナ20のプローブ23ての受信信号の強度はレベ
ルモニタ11においてモニタされる。このレベルモニタ
11には、電界強度測定器やスペクトルアナライサなと
の測定器か用いられてもよく、また受信信号の強度に対
応した信号を出力する検波回路と電流計とを組み合わせ
て構成してもよい。後者の場合には、検波回路は、アン
テナのケース(図示せず)に組み込まれてもよい。
第4図および第5図はアンテナ20の指向特性を示す図
である。この第4図および第5図においては、主放射方
向2+A、22Aかなす角の二等分線方向に対する角度
位置に関して、電界強度の変化か示されている。第4図
はアンテナニレメン)21.22に同相の信号を給電し
たときの指向特性を示し、第5図はアンテナエレメント
21゜22に逆相の信号を給電したときの指向特性を示
している。第4図から、アンテナエレメント21゜22
に同相の信号を給電すれば、受信可能な範囲を広く設定
できることか理解され、また第5図からアンテナエレメ
ント21.22に逆相の信号を給電するとアンテナ21
の正面(プローブ23か位置する0″方向)で急激な電
界強度の落ち込み!!1】が形成されたスプリットビー
ム指向特性が得られることかわかる。
したかって、上記の第2図の構成では、搬送波成分はア
ンテナエレメント21.22に同相で給電されるから、
この搬送波は第4図図示の指向特性で放射される。一方
、振幅変調成分はアンテナエレメント21.22に逆相
て給電されるので、第5図図示のスプリットビーム指向
特性で放射されることになる。これにより車両か路側ア
ンテナ20の近傍を通過する際に、比較的長時間をかけ
て上記搬送波に重畳されたデータを車両に向けて送信す
ることかできるとともに、車両側では振幅変調成分の電
界強度の急激な落ち込みを検出することによって位置デ
ータの較正のタイミングを正確に知ることかできる。
本実施例では、高い周波数の搬送波波成分を確実に第4
図図示の指向特性で放射させるために、アンテナ20を
含む第2図図示の路側装置か設置されるときに、移相器
9における移相量か、作業者により調整される。すなわ
ち、作業者は、アンテナ20なとの設置作業およびアン
テナ20と照明柱などの比較的地面に近い位置に取り付
けられる地上装置15との間の結線作業なとの終了の後
に、地上装置15からアンテナ20への給電を行わせ、
その状態てレベルモニタIIて受信強度を調へつつ、上
記搬送波fcの周波数成分の受信強度が最大となるよう
に移相器9の移相量を調整する。
すなわち、第4図から明らかなように、アンテナエレメ
ント21.22へ給電される信号が同相であれば、アン
テナ20の正面の方向(0°の方向)、すなわちプロー
ブ23か位置している方向では、電界強度は大きくなる
。しかもこの電界強度は、前述の第7図から明らかなよ
うに、アンテナエレメント21.22に給電される位相
差Δθか零のときに最大であり、この位相差の増大に伴
って減衰する。したがって、逆にプローブ23ての搬送
波fcの周波数成分の受信電界強度か最大となるように
移相器9の移相量を調整すれば、たとえば給電線8.l
Oの電気長か異なっていたとしても、アンテナエレメン
ト2122に確実に相互に同相の搬送波成分を給電して
、第4図図示の指向特性を得ることができる。
比較的周波数の低い振幅変調成分については、給電#8
,10の長さをほぼ等しくすることにより、アンテナエ
レメント21.22に相互に逆相の関係で給電させるこ
とができ、第5図図示の指向特性を得ることができる。
このようにして移相器9の位相量か調整された後には、
レベルモニタ11は取り外され、さらにプローブ23か
着脱自在であるときには、このプローブ23も取り去ら
れる。このようにプローブ23を取り去ることにより、
アンテナ20の外形をすっきりとすることができるとと
もに、プローブ23を他のアンテナの調整のために再利
用することができる。
上述の第7図から明らかなように、たとえば位相差△θ
が30°のときには、アンテナ20の正面付近での電界
強度の落ち込みは、位相差△θか0°のときと比較する
と、約1dB程度増大する。
しかし、この程度の電界強度の落ち込みは、実用上は問
題とならず、したかって移相器9の移相量の調整は、過
度に厳密に行われる必要はない。
データ変調器4による変調が、位相変調(PSK)また
は周波数変m(FSK)である場合には振幅が一定であ
るから、移相器9の移相量をプローブ23ての搬送波成
分の受信強度が最大となるように調整することは容易で
ある。一方、データ変調器4における変調か振幅変調(
ASK)であるときには、データ伝送時に振幅が変化す
るので、受信強度か最大となる移相量を設定することか
困難となる。しかし、振幅変調のときてもデータ伝送速
度か高速であるので上記の問題はレベルモニタ11とし
て低域浦波特性を有するものを適用することにより解決
される。
アンテナエレメント21.22から放射される電波には
、データ変調器4における変調とともに、振幅変調器5
,6での振幅変調か施されているか、この振幅変調成分
は上記のようにアンテナ20の正面方向では相殺される
ので、この振幅変調成分か上記の移相器9の移相量の調
整の妨げとなることはない。しかし、移相量の調整をよ
り良好に行うためには、レベルモニタ11には遮断周波
数か振幅変調信号fmの周波数(たとえばIkHz)よ
りも充分に低い低域濾波特性を有するものを′用いるこ
とが好ましい。実際は、データ伝送速度と振幅変調信号
fmの周波数とでは、後者の方か遅いため、レベルモニ
タ11における上記の低域濾波特性の遮断周波数は振幅
変調信号fmの周波数よりも充分に低くすることによっ
て、振幅変調による影響を排除することかできる。
アンテナ20からの信号は、このアンテナ20の近傍を
通過する車両に搭載された第3図図示の車載装置で受信
される。すなわち、アンテナ20からの信号は受信アン
テナ61て受信されて、受信増幅器62て増幅される。
この増幅後の信号は、データ復調器63および変調信号
復調器64に与えられる。データ復調器63は、第2図
図示の路側装置のデータ変調器4に対応するもので、こ
の変調波信号を復調して受信データフレームを得るため
のものである。データ復調器63て復調された受信デー
タフレームは同期検出器65へ与えられる。
同期検出器65は、受信データフレームからエレメント
フレーム同期を検出するもので、受信データの復元およ
び変調信号再生用として機能している。同期検出部65
て復元された受信データは、データ処理部66へ与えら
れ、また、同期検出器65の出力は変調信号再生器67
へ与えられる。
変調信号再生器67は、路側装置の変調信号発生器2と
同じ機能をもつもので、受信データフレームを基にした
フレーム同期信号と受信データクロックとにより変調信
号fM’を再生するものである。再生された変調信号f
M’は、移相比較器68の一方の入力端子へ与えられる
上述した変調信号復調器64は、路側装置の振幅変調器
5,6に対応するもので、第2の変調波信号を復調して
振幅変調信号fMを抽出する働きを有する。変調信号復
調器64で復調された変調信号fMは、位相比較器68
の他方の入力端子へ与えられる。
位相比較器68は、変調信号再生器67て再生された変
調信号fM’ と変調信号復調器64て復調された変調
信号fMどの位相比較を行うもので、その出力は、信号
fM’と信号fMとか同相か否かに応して、正信号また
は逆信号の2値付号のいずれかとなり、それはデータ処
理部66へ与えられる。
変調信号復調器64で検出された変調信号fMはまた、
レベル判定器69に与えられている。レベル判定器69
は、アンテナ20の正面方向で発生する急激なレベル低
下(第5図参照)を検出するもので、その出力は位置パ
ルスとしてデータ処理部66へ与えられる。
データ処理部66は、同期検出器65から与えられる受
信データを復元したり、位相比較器68から与えられる
正/逆信号やレベル判定器69からの位置パルスに基づ
いて、種々のデータ処理や判定処理を行うコンポーネン
トである。位相比較器68から与えられる正/逆信号は
、アンテナ20の正面を車両か通過するときに変化し、
レベル判定器69からの位置パルスはアンテナ20の正
面を車両か通過するときに導出されるから、これらのい
ずれかに基づいてアンテナ20の位置を正確に検出てき
る。また、位相比較器68の出力か正信号から逆信号に
変化するか、或いは逆信号から正信号に反転するかを監
視すれば、車両の進行方向をも検出することができる。
さらには、位相比較器68の出力が正信号か逆信号かで
、車両がアンテナ20に対していずれの方向に位置して
いるかも知ることかできる。データ処理部66は、具体
的にはマイクロコンピュータ等によって構成されている
。そして、データ処理部66の出力は表示部70に与え
られ、車両位置その他の情報か表示される。
以上のように本実施例のアンテナ20によれば、プロー
ブ23における受信信号の強度をレヘルモニタ11で監
視し、これに基づいて移相器9ての移相量を調整するこ
とによって、給電線8.IOの電気長や設置時に給電線
8.10に加えられるストレスなどの影響を排除して、
高い周波数の搬送波成分の位相の関係を確実にアンテナ
エレメント21と22とて同相とすることかできる。こ
れにより、アンテナ20の所期の指向特性か実現され、
この結果、車載装置における位置データの較正を良好に
行うことかできるようになる。
しかも、照明柱などの高所に取り付けられるアンテナ2
0には電子回路なとは含まれていないので、保守点検か
困難となることはない。また、給電線8.10の長さの
調整なとも不要であり、したかって路側装置の設置作業
か格段に容易になる。
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではない
。たとえば、上記の実施例では、アンテナエレメントは
アンテナ板で構成したか、アンテナエレメントにはアン
テナ板と同様の指向特性を得ることかできる、反射板付
ダイポールアンテナ、スロットアンテナ、マイクロスト
リップアンテナ等か適用されてもよい。また、上記の実
施例では、プローブはモノボールアンテナにより構成し
たか、ループアンテナやダイポールアンテナなとの小型
のアンテナが使用可能である。このプローブはアンテナ
から取り外してきないものてあってもよい。
さらに、上記の実施例では、2つのアンテナエレメント
を有する場合を例にとったか、3つ以上のアンテナエレ
メントを有していてもよい。その他本発明の要旨を変更
しない範囲内において、種々の設計変更を施すことか可
能である。
〈発明の効果〉 以上のように本発明のアンテナによれば、プローブにお
けるアンテナエレメントからの電波の受信信号の強度を
監視しなから、各アンテナエレメントへの給電する信号
の位相を調整することによって、確実に所望の指向特性
を実現することができる。したがって、各アンテナエレ
メントへ給電すべき信号を発生する信号発生装置からの
給電線の長さの厳密な調整が必要となることはなく、設
置作業か格段に容易になる。しかも、給電線か長くても
最終的に所望の指向特性を確実に得ることができるので
、信号発生装置とアンテナとの間の距離を長くとること
ができ、これにより、たとえばアンテナを電波の放射が
良好に行われる位置に設置し、信号発生装置をその保守
点検か容易な位置に設置したりすることかできる。
さらに、アンテナの設置の際に給電線にストレスがかか
り、このため給電線の電気長が変化した場合であっても
、各アンテナエレメントへ供給する信号の位相をプロー
ブでの受信信号の強度に基づいて変化させることによっ
て、最終的には確実に所期の指向特性を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例のアンテナの構成を示す斜視
図、 第2図は上記アンテナを路側アンテナに適用した路側ビ
ーコンシステムにおける路側装置の構成を示すブロック
図九 第3図は上記路側ビーコンシステムにおける車載装置の
構成を示すブロック図、 第4図および第5図は第1図図示のアンテナの指向特性
を示す図、 第6図はナビゲーションシステムの構成を示す図、 第7図は2個のアンテナエレメントを有するアンテナに
位相差のある信号を給電した場合の放射電界強度の変化
を示す図である。 20・・・アンテナ、21.22・・・アンテナエレメ
ント、2+A、22A・・・主放射方向、23・・・ブ
ローブ 2o・・・アンテナ 2L22・ アンテナエレメント 2+ A 、 22A・・・主放削方向23・・・プロ
ーブ 第1図 / 第4図 ゲ 第5図 ○0

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、それぞれ主放射方向を有する少なくとも2つのアン
    テナエレメントの組合せからなるアンテナにおいて、 上記2つのアンテナエレメントの各主放射方向のなす角
    の二等分線方向上に、上記2つのアンテナエレメントか
    ら放射された電波を受信し得るプローブを設けたことを
    特徴とするアンテナ。 2、さらに、上記プローブの受信信号が与えられ、受信
    信号の強度に対応した信号を出力する検波回路を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のアンテナ。 3、上記プローブがアンテナエレメントに対して着脱自
    在である請求項1または2記載のアンテナ。
JP2298522A 1990-11-02 1990-11-02 アンテナ Pending JPH04170805A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2298522A JPH04170805A (ja) 1990-11-02 1990-11-02 アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2298522A JPH04170805A (ja) 1990-11-02 1990-11-02 アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04170805A true JPH04170805A (ja) 1992-06-18

Family

ID=17860820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2298522A Pending JPH04170805A (ja) 1990-11-02 1990-11-02 アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04170805A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130775A1 (ja) * 2008-04-24 2009-10-29 日本電気株式会社 平面アンテナ装置及び通信装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009130775A1 (ja) * 2008-04-24 2009-10-29 日本電気株式会社 平面アンテナ装置及び通信装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63136199A (ja) 路側ビ−コン方式
EP0254262B1 (en) Roadside beacon system
JPH04170805A (ja) アンテナ
Detlefsen et al. Interoperable 5.8 GHz DSRC systems as basis for europeanwide ETC implementation
JPS62298000A (ja) 路側ビ−コン方式
JPH0467804B2 (ja)
CA1130405A (en) Device for controlling a traffic-light installation
JP2010156633A (ja) 移動体位置検知装置及び車両位置検知運転支援システム
JP2653852B2 (ja) 車両位置検出・走行方向判別システム
JPH0643900B2 (ja) 路側ビーコン方式
JP3159544B2 (ja) ビーコン送信機
JPH01219515A (ja) 路側ビーコン方式
JP2010060311A (ja) 位置検出装置及びアンテナ装置
JP3368589B2 (ja) ナビゲーション装置
JPH0526996A (ja) ビーコン送信装置
JPH06167561A (ja) 現在位置検出用路車間通信システム、現在位置検出用送信装置並びに現在位置検出用受信装置
JPS63222503A (ja) アンテナ
JPH0271400A (ja) 路車間通信方法
JPH0439720B2 (ja)
JPS63133703A (ja) デユアルビ−ムアンテナ
JPH0580720B2 (ja)
JPH0582637B2 (ja)
JPH0362750A (ja) 路車間通信方法
JPH0439120B1 (ja)
JPS63115076A (ja) 路側ビ−コン方式