JPS63115076A - 路側ビ−コン方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は路側ビーコン方式に関し、さらに詳細にいえ
ば、路側調相内と車両側装置との間におけるデータの授
受を行なうため、例えば、出発点の情報を人力した後は
、少なくとも車速データ、および方位データを人力とし
て車両の現在位置を表示するようにしたナビゲーション
システムにおける車両位置較正を行なうために使用され
る路側ビーコン方式に関する。

〈従来の技術〉 従来から、車両に小型のコンピュータとディスプレイ装
置とを搭載し、コンパクトディスク等からなる記憶装置
に記憶させられている道路地図データを読出してディス
プレイ装置に表示させるとともに、車速センサからの車
速データ、および方位センサからの方位データを入力と
して、各時点における車両の位置の算出、および走行方
向の判定を行い、これら算出結果、および判定結果に基
いて、ディスプレイ装置に表示されている道路地図の該
当部分に車両を示す表示を付加するようにした、いわゆ
るナビゲーションシステムが提供されるようになってき
ている。

このようなナビゲーションシステムを使用すれば、車両
の現在位置、および走行方向とを視覚により簡単に識別
することができ、道に迷うことなく、確実に目的地まで
到達することができる。

しかし、上記の構成のナビゲーションシステムにおいて
は、車速センサ、方位センサが必然的、に有している誤
差が、走行距離の増加とともに累積され、走行距離が所
定距離以上になると（但し、この所定距離は各車両にお
ける車速センサ、方位センサの誤差の程度、各センサの
配設位置における雰囲気条件の変動等により定まるもの
であり、必ずしも一定の距離ではない）、ディスプレイ
装置における車両表示位置が実際の車両位置から大幅に
ずれ、本来の機能を発揮させることができ・なくなって
、道に迷ってしまうという状態が発生することになる。

このような問題点を解決する目的で、道路交通網に、上
記累積誤差が所定値以上になる距離よりも短い所定距離
毎に路側アンテナを配設し、この路側アンテナから位置
データ、および道路方向データを含む信号を、比較的狭
い範囲にのみ放射するとともに、車両に取付けられたア
ンテナにより上記信号を受信してコンピュータに取込み
、受信信号に基いて車両の位置、および走行方向を正し
いデータに較正する、いわゆる路側ビーコン方式の採用
が提案されている。

このような路側ビーコン方式を採用すれば、常に誤差の
累積が所定値以下である状態で正確な位置データ、およ
び方位データに基く表示を行なわせることができるので
、ナビゲーションシステムの本来の性能を発揮させるこ
とができ、特に、鉄道線路の近く、踏切等のように方位
センサに大きな誤差を発生させ易い箇所に路側アンテナ
を設置することにより、外的要因に起因する誤差の発生
をも効果的に較正することができるという利点を有して
いる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 上記の構成の路側ビーコン方式においては、かなり指向
性が高い路側アンテナにより常時位置データ、および道
路方向データを含む信号を放射しているのであり、車両
が上記放射信号によりカバーされている領域を通過する
場合にのみ信号を受信し、受信した信号に基いて必要な
較正を行なうことができるようにしているのであるから
、送信信号によりカバーされる領域を広くすれば、路側
アンテナに対する信号受信位置のずれが大きくなり、充
分な較正効果を達成することができないという問題点が
ある。

さらに詳細に説明すると、路側ビーコン方式の基本機能
はあくまで位置データ、および道路方向データを含む信
号をナビゲーションシステムを搭載した車両に与えるこ
とであるが、以下の如き機能をも追加することが、路側
ビーコン方式の有効活用の上で要求される。即ち、 ■　路側アンテナが設置されている箇所の周辺における
道路の混雑情況、工事、その他の道路使用状況等の交通
情報を追加してナビゲーションシステムに与えることに
より、車両のスムーズな運行を補助すること、 ■　路側アンテナが設置されている箇所の周辺における
住宅配置、個人名をも含む詳細な地図情報を追加して、
最終目的地への到達を容易化すること、 ■　路側アンテナが設置されている箇所を含む、ある程
度広い範囲にわたる道路地図情報を追加してナビゲーシ
ョンシステムに与えることにより、ディスプレイ装置に
より表示される道路地図を更新し、遠隔地までの運行を
スムーズに行なわせること 等の追加サービスをも行なわせることが考えられており
、このような追加サービスをも行なわせようとすれば、
路側アンテナから放射される信号による伝送帯域の拡大
、送信信号によりカバーされる領域の拡大が必須となる
。

そして、以上のように伝送領域の拡大、および送信信号
によりカバーされる領域の拡大が行なわれた場合には、
路側アンテナの設置位置に対する信号受信位置のずれが
大きくなり、本来の目的である車両位置の較正が、上記
ずれの影響を受けて正確には行なえないことになるとい
う問題が発生するのである。

さらには、例えば、道路交通網における混雑状況、事故
状況等を把握するために各車両からのデータを路側アン
テナにより受信し、受信データを゛集計し、分析して得
られたデータを再び道路情報として路側アンテナから放
射すること、或は特定のデータについて車両と路側側装
置との間で授受を行なうことが必要とされる傾向が強く
なってきており、この場合にも、道路の周辺の建物、並
走している他の車両等によるマルチパスフェーディング
の影響を受けて伝送データの誤り率が裔くなってしまう
という問題がある。

また、道路交通網には、立体交差が含まれており、この
立体交差部に路側アンテナを設置する必要が生ずる場合
がある（第７図参照）。

この場合における路側アンテナの取付けは、例えば、支
柱（２Ｉ）によりアンテナ（２２）を斜め下向きに保持
するとともに、上記支柱（２１）を道路（８）に近接さ
せた状態で立設することにより、道路の所定範囲にわた
って所定レベル以上の強度で電波を放射するようにして
いる。

したがって、立体交差している上側の道路（８ｕ）に近
接させて取付けられた路側アンテナ（２２）からの電波
が下側の道路（８ｄ）に洩れてしまうことにな、す、下
側の道路（８ｄ）を走行している車両の車載アンテナ（
図示せず）により受信されて、誤った車両位置の較正等
が行なわれてしまうことになるという問題がある。即ち
、上側の道路（８ｕ）と下側の道路（８ｄ）とでは全く
方向が異なるとともに、各道路に付随する各種情報も異
なるにも拘わらず、下側の道路（８ｄ）を走行している
車両が上側の道路（８ｕ）に近接して設置された路側ア
ンテナから（２２）の放射信号を受信してナビゲーショ
ンデータの更新を行なってしまい、全くナビゲータとし
ての機能を失ってしまうという問題がある。

このような問題を解消するためには、路側アンテナ（２
２）の指向性を高めることにより、下側の道路（８ｄ）
に対する洩れ電波の強度を大幅に低下させればよいので
あるが、指向性を高めるためには、第１０図に示すよう
に、アンテナを道路の幅方向面内においてアレイ状にス
タックしなければならなくなり、路側アンテナ（２２）
が全体として大型化するとともに、コストアップを招い
てしまうという問題がある。また、上記のようにアンテ
ナをアレイ状にスタックする場合においても、実用的な
寸法の限界が存在するのであるから、指向性を十分には
高めることができず、洩れ電波の完全な防止対策とはな
り得ないという問題がある。

〈発明の目的〉 この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
路側ビーコン方式における各種機能の拡大に簡単に対処
することができるとともに、本来の車両位置の較正を高
い精度で行なうことができる路側ビーコン方式を提供す
ることを目的としている。

く聞届を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための、第１の発明の路側ビーコ
ン方式は、路側アンテナが垂直偏波信号を放射するもの
であり、車載アンテナが、垂直偏波信号に対しては車両
の横方向に高い指向性を有するとともに、水平偏波信号
に対しては車両の前後方向に高い指向性を有するもので
ある。

また、第２の発明の路側ビーコン方式は、路側アンテナ
が水平偏波信号を放射するものであり、車載アンテナが
、水平偏波信号に対しては車両の横方向に高い指向性を
有するとともに、垂直偏波信号に対しては車両の前後方
向に高い指向性を有するものである。

但し、上記何れの発明の場合においても、上記車載アン
テナとしては、接地板に対して共通の短絡板を介して取
付けられた１対のアンテナ板を有しているとともに、各
アンテナ板に対する給電点をハイブリッド回路の１対の
共役端子に接続し、他の１対の共役端子のうち、逆相側
端子を車両に搭載されたナビゲータに接続したものであ
ってもよく、或は、アンテナベースの所定位置に１対の
スリットを形成することにより形成された１対のアンテ
ナ板を有しているとともに、各アンテナ板に対する給電
点をハイブリッド回路の１対の共役端子に接続し、他の
１対の共役端子のうち、逆相側端子を車両に搭載された
ナビゲータに接続したものであってもちよい。

また、以上の場合において、上記１対のアンテナ板の形
状としては、方形であってもよく、或は半円形であって
もよい。

く作用〉 以上の第１の発明の路側ビーコン方式であれば、送信デ
ータに基いて変調を施した変調波信号を路側アンテナに
給電することにより、道路交通網の予め定められた所定
位置に設置された路側アンテナから、垂直偏波の電波を
車両に放射する。

そして、この電波は、車両の走行方向とほぼ直角な方向
において、垂直偏波の電波に対して高い指向性を有して
いる車載アンテナにより車輌が路側アンテナの前を通る
時に受信信号が出力される。

したがって、この受信信号をナビゲーション用の信号と
してナビゲータに供給することにより、上記車両の走行
方向とほぼ直角な方向に放射される垂直偏波の信号のみ
に基いてナビゲーションに必要なデータの更新を行なう
ことができる。

また、上記受信信号がナビゲーション以外のデータ伝送
信号である場合には、車両の走行方向とほぼ直角な方向
に放射される垂直偏波の信号のみを受信するのであるか
ら、誤り率が低いデータ伝送を行なうことができる。

以上は路側アンテナから電波を放射する場合についての
み説明したが、アンテナを送信用として使用した場合と
受信用として使用した場合とでは同様の指向性を有する
ことになるのであるから、車載アンテナから放射された
垂直偏波の電波を、車両が路側アンテナの前を通る時に
路側アンテナにより受信することができる。

また、上記第２の発明の路側ビーコン方式であれば、送
信データに基いて変調を施した変調波信号を路側アンテ
ナに給電することにより、道路交通網の予め定められた
所定位置に設置された路側アンテナから、水平偏波の電
波を車両に放射する。

そして、この電波は、車両の走行方向とほぼ直角な方向
において、水平偏波の電波に対して高い指向性を有して
いる車載アンテナにより車が路側アンテナの前を通る時
に受信信号が出力される。

したがって、この受信信号をナビゲーション用の信号と
してナビゲータに供給することにより、上記車両の走行
方向とほぼ直角な方向に放射される水平偏波の信号のみ
に基いてナビゲーションに必要なデータの更新を行なう
ことができる。　。

また、上記受信信号がナビゲーション以外のデータ伝送
信号である場合には、車両の走行方向とほぼ直角な方向
に放射される水平偏波の信号のみを受信するのであるか
ら、誤り率が低いデータ伝送を行なうことができる。

以上は路側アンテナから電波を放射する場合についての
み説明したが、アンテナを送信用として使用した場合と
受信用として使用した場合とでは同様の指向性を有する
ことになるのであるから、車載アンテナから放射された
水平偏波の電波を、車両が路側アンテナの前を通る時に
路側アンテナにより受信することができる。

そして、上記車載アンテナが、接地板に対して共通の短
絡板を介して取付けられた１対のアンテナ板を有してい
るとともに、各アンテナ板に対する給電点をハイブリッ
ド回路の１対の共役端子に接続し、他の１対の共役端子
のうち、逆相側端子を車両に搭載されたナビゲータに接
続したものである場合には、垂直偏波の電波に対してほ
ぼ水平面内において再給電点を結ぶ方向に高い指向性を
有するとともに、水平偏波の電波に対してほぼ水平面内
において再給電点を結ぶ方向と直角な方向に高い指向性
を有するのであるから、再給電点が車両の幅方向に位置
するように取付けることにより第１の発明に適用される
車載アンテナを得ることができ、逆に、再給電点が車両
の前後方向に位置するように取付けることにより第２の
発明に適用される車載アンテナを得ることができる。

また、上記車載アンテナが、アンテナベースの所定位置
に１対のスリットを形成することにより形成された１対
のアンテナ板を有しているとともに、各アンテナ板に対
する給電点をハイブリッド回路の１対の共役端子に接続
し、他の１対の共役端子のうち、逆相側端子を車両に搭
載されたナビゲータに接続したものである場合にも、上
記の構成の場合と同様な指向性を達成することができ、
取付は状態に対応させて第１の発明、第２の発明にそれ
ぞれ適用される車載アンテナを得ることができる。

さらに、上記各゛アンテナ板の形状が、方形である場合
にも、或は半円形である場合にも、上記と同様の作用を
行なわせることができる。

〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。

第９図はディスプレイ装置に表示される道路地図の一例
を概略的に示す図であり、矢印Ａにより車両の現在位置
、および走行方向が表示されている。そして、路側アン
テナＰＬ　、Ｐ２　、・・・Ｐｎが実際の設置位置に対
応して表示されている（但し、この路側アンテナＰ１、
Ｐ２、・・・Ｐｎについては、表示されていなくても特
に不都合はない）。そして、図には表示されていないが
、目印となる建物等が表示されている。

第８図は路側ビーコン方式を説明する概略図であり、予
め設定された地点において、道路（８）に近接させて位
置データ、および道路方向データ等を含む信号を放射す
る路側アンテナ（９）が配置されているとともに、上記
道路（８）を走行する車両頂の所定位置に、上記信号を
受信するための車載アンテナ（７）が搭載され、受信信
号を図示しないナビゲーション装置に給電するようにし
ている。

第１図は車載アンテナ（刀、およびハイブリッド回路（
Ｉｔ）の一実施例を示す概略斜視図であり、接地板（１
）に対して共通の短絡板（２］を介して、接地板（１）
と平行に、かつ互に逆方向に延びる同一形状のアンテナ
板（３）　（４）を取付け、短絡板【′２Ｊを中心とし
て対称位置においてアンテナ板（３）　（４）と接地板
（１］との間に給電点（５）　［６）を設けているとと
もに、両給電点（５）　（６）を、給電ケーブル（１Ｂ
）（１７）を介してハイブリッド回路（１１）の１対の
共役端子（１２）　（１３）に接続している。そして、
ハイブリッド回路（ｉＢの他の１対の共役端子のうち、
同相側端子（１４）を図示しないデータ伝送系に接続し
ているとともに、逆相側端子（１５）を図示しない位置
判定系に接続している。

尚、上記各アンテナ板の形状は、−辺がほぼ１／４波長
に等しい正方形であり、しかも、アンテナ板と接地板（
１）との間隔は、波長に比して小さい値に設定されてい
る。また、上記ノ）イブリッド回路（１１）は、９０ｍ
の位相遅延回路を組合せたものであり、１対の共役端子
（１２）　（１３）にそれぞれ振幅Ａ、Ｂの信号を供給
した場合に、同相側端子（１４）から Ａ／Ｊ２＋Ｂ／Ｊ２ の振幅の信号が出力されるとともに、逆相側端子（１５
）から ＡｌＩ３−ＢｉＩ３ の振幅の信号が出力されるものである。

第２図は上記の構成の車載アンテナ（刀により得られる
指向性を示す図であり、）１イブリッド回路（１１）の
逆相側端子（１５）を受信信号取出し端子とした場合に
おいては、垂直偏波の電波に対しては、第２図Ａに示す
ように、短絡板］２）と直角な方向に近い方向において
受信感度が高くなり、短絡板（２）と平行な方向におい
て受信感度が低くなる受信指向性を得ることができる。

逆に、水平偏波の電波に対しては、第２図Ｂに示すよう
に、短絡板（２）と平行な方向に近い方向において受信
感度が高くなり、短絡板（ａと直角な方向において受信
感度が低くなる受信指向性を得ることができる。

また、上記の測定結果は、自動車の屋根をモデル化した
１ｍφの金属円板上に設置した状態で測定を行なったも
のである。

したがって、路側アンテナ（９）から垂直偏波の電波を
放射し、上記の構成の車載アンテナ（７）、およびハイ
ブリッド回路（１１）を使用し、かつ車載アンテナ（７
）を、両給電点が車両口の走行方向に対して直角になる
ように取付けた場合において（第３図Ａに示すように車
両Ｉの屋根に取付けた場合、或は同図Ｂに示すように車
両００）のダツシュボードに取付けた場合等において）
、受信信号をハイブリッド回路（１１）の逆相側端子（
１５）を通して取出すことにより、車両（財）の走行方
向と直角な方向から放射される垂直偏波の電波に対して
は第２図Ａに示す高い受信指向性を達成することができ
、車両狛の走行方向から放射される垂直偏波の電波（第
７図中に示されている下側の道路（８ｄ）を走行してい
る車両（財）に対して上側の道路（８ｕ）に設置された
路側アンテナ（９）から放射された電波）に対しては非
常に低い受信感度となる。

この結果、上記車両口の走行方向と直角な方向から放射
される垂直偏波の電波のみをナビゲーション用のデータ
として使用することにより、ナビゲーションデータの較
正を正確に行なうことができる。

また、路側アンテナ（９）から水平偏波の電波を放射し
、上記の構成の車載アンテナ（刀、およびハイブリッド
回路（１１）を使用し、かつ車載アンテナ［７）を、両
給電点が車両■の走行方向に位置するように取付けた場
合において（第３図Ｃに示すように車両（財）の屋根に
取付けた場合、或は同図りに示すように車両（財）のダ
ツシュボードに取付けた場合等において）、受信信号を
ハイブリッド回路（１１）の逆相側端子（１５）を通し
て取出すことにより、車両（ト））の走行方向と直角な
方向から放射される水平偏波の電波に対しては第２図Ｂ
に示す高い受信指向性を達成することができ、車両（財
）の走行方向から放射される水平偏波の電波（第７図中
に示されている下側の道路（８ｄ）を走行している車両
胆に対して上側の道路（８ｕ）に設置された路側アンテ
ナ（９］から放射された電波）に対しては非常に低い受
信感度となる。

この結果、上記車両００）の走行方向と直角な方向から
放射される水平偏波の電波のみをナビゲーション用のデ
ータとして使用することにより、ナビゲーションデータ
の較正を正確に行なうことができる。

第４図は車載アンテナ（７の他の構成を示す斜視図であ
り、上記実施例と異なる点は、各アンテナ板の形状を半
円状とし、短絡板（′２Ｊに連結された状態で両アンテ
ナ板が全体として円形になるようにした点のみである。

尚、各アンテナ板の弧状外周面の長さはほぼ１波長に設
定されている。　　′そして、この実施例の場合にも、
〕１イブリッド回路（１１）の逆相側端子（１５）を受
信信号取出し端子とした場合において、垂直偏波の電波
、水平偏波の電波に対してそれぞれ第２図Ａ、Ｂに示す
ような受信指向性を得ることができる。

次いで、上記の構成の路側ビーコン方式の動作について
説明する。

道路交通網の立体交差部において、上側の道路（８ｕ）
に近接して設けられた路側アンテナ（９）から、かなり
下向きでデータ伝送用の電波（垂直偏波の電波、または
水平偏波の電波）を放射している状態において、上側の
道路（８ｕ）を走行する車両圏が路側アンテナ（９）に
接近すれば、上記路側アンテナ（９）から放射される電
波を高い受信感度で受信することにより、ナビゲーショ
ンデータを較正することができる。

また、下側の道路（８ｄ）を走行する車両鱒においても
、立体交差部分において上記路側アンテナ（９）からの
洩れ電波が受信されることになるのであるが、車両ηの
走行方向に関しては受信感度が非常に低い状態であるか
ら、上記受信信号に基いてナビゲーションデータの較正
が行なわれることは全くなく、それまでのナビゲーショ
ンデータに基いてナビゲーションを行なうことができる
。

第５図は車載アンテナ（７）とハイブリッド回路（１１
）とのさらに他の実施例を示す概略斜視図であり、上記
第１図の実施例と異なる点は、下方を開放させたアンテ
ナベース（１′）の上面所定位置に互に対向する１対の
スリット（２′）を形成することにより、中央部におい
てアンテナベース（Ｌ′）と接続された１対のアンテナ
板（３’＞　（４’）を形成した点のみである。

そして、この実施例の場合にも、ハイブリッド回路（１
１）の逆相側４子（１５）を受信信号取出し端子とした
場合においては、垂直偏波の電波に対しては、第６図Ａ
に示すように、アンテナベース（１′）に対する接続部
と直角な方向に近い方向において受信感度が高くなり、
アンテナベース（Ｉ′）に対する接続部と平行な方向に
おいて受信感度が低くなる受信指向性を得ることができ
る。逆に、水平偏波の電波に対しては、第６図Ｂに示す
ように、アンテナベース（１′）に対する接続部と平行
な方向に近い方向において受信感度が高くなり、アンテ
ナベース（ｌ′）に対する接続部と直角な方向において
受信感度が低くなる受信指向性を得ることができる。

したがって、この実施例の場合にも、道路交０通網の立
体交差部を走行する車両（財）のうち、上側の道路（８
ｕ）を走行する車両（財）によってのみ、上側の道路（
８ｕ）に近接させて設置された路側アンテナ（９）から
放射される電波が高い受信感度で受信され、ナビゲーシ
ョンデータの較正が行なわれることになる。

尚、この発明は上記の実施例に限定されるものではなく
、例えばナビゲーションデータの構成を全く行なわせる
ことなく、単にデータ伝送のみを行なわせることが可能
である他、車載アンテナから路側アンテナに向かってデ
ータ伝送を行なわせることが可能であり、その他この発
明の要旨を変更しない範囲内において、種々の設計変更
を施すことが可能である。

〈発明の効果〉 以上のように第１の発明は、路側アンテナにより垂直偏
波の電波を放射し、車載アンテナにおいては走行方向と
ほぼ直角な方向に対してのみ垂直偏波の電波を高い感度
で受信し、第２の発明は、路側アンテナにより水平偏波
の電波を放射し、車載アンテナにおいては走行方向とほ
ぼ直角な方向に対してのみ水平偏波の電波を高い感度で
受信するようにしているので、道路交通網の立体交差部
を走行する場合において、下側の道路を走行している状
態においては上側の道路に近接させて設置された路側ア
ンテナからの電波の影響を受けず、上側の道路を走行し
ている状態においてのみ上記路側アンテナからの電波を
受信してナビゲーションデータの較正、データ受信等を
行なうことができ、誤ったデータに基いてナビゲーショ
ンデータの較正が行なわれ、或は誤って受信されたデー
タに基いて集計、分析等の処理が行なわれてしまうとい
う不都合を確実に防止することができるという特有の効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の路側ビーコン方式に使用される車載
アンテナとハイブリッド回路との関係の一実施例を示す
概略斜視図、 第２図は受信指向性を示す図、 第３図は車載アンテナの取付は状態を示す概略図、 第４図は他の実施例を示す概略斜視図、第５図はさらに
他の実施例を示す概略斜視図、第６図は第５図の実施例
の受信指向性を示す図、第７図は道路交通網の立体交差
部を示す概略図、第８図は路側ビーコン方式を説明する
概略図、第９図はディスプレイ装置に表示される道路地
図の一例を概略的に示す図、 第１０図は従来例における路側アンテナの構成を示す図
。 （１）・・・接地板、（１’）・・・アンテナベース、
（２）・・・短絡板、（２′）・・・スリット、（３）
　（４）　（ａ’＞　（４’）・・・アンテナ板、（５
）　（６）・・・給電点（１１）・・・ハイブリッド回
路、（１５）・・・逆相側端子特許出願人　　住友電気
工業株式会社 第２図−Ａ Ｏ８ 晶σ 第２図−Ｂ Ｏ６ 第６図−Ａ Ｏ６ 第３図−八 第３図−Ｂ 第６図−Ｂ Ｏ＠ 第７図 第８図 一「

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、道路交通網の予め定められた所定位置に設置された
   路側アンテナから各種データを車両に送信し、路側装置
   側と車載装置側との間におけるデータの授受を行なうよ
   うにした路側ビーコン方式において、 路側アンテナが垂直偏波信号を放射するものであり、車
   載アンテナが、垂直偏波信号に対しては車両の横方向に
   高い指向性を有するとともに、水平偏波信号に対しては
   車両の前後方向に高い指向性を有するものであることを
   特徴とする路側ビーコン方式。 ２、車載アンテナが、接地板に対して共通の短絡板を介
   して取付けられた１対のアンテナ板を有しているととも
   に、各アンテナ板に対する給電点をハイブリッド回路の
   １対の共役端子に接続し、他の１対の共役端子のうち、
   逆相側端子を車両に搭載されたナビゲータに接続したも
   のである上記特許請求の範囲第１項記載の路側ビーコン
   方式。 ３、車載アンテナが、アンテナベースの所定位置に１対
   のスリットを形成することにより形成された１対のアン
   テナ板を有しているとともに、各アンテナ板に対する給
   電点をハイブリッド回路の１対の共役端子に接続し、他
   の１対の共役端子のうち、逆相側端子を車両に搭載され
   たナビゲータに接続したものである上記特許請求の範囲
   第１項記載の路側ビーコン方式。 ４、各アンテナ板が方形である上記特許請求の範囲第２
   項または第３項の何れかに記載の路側ビーコン方式。 ５、各アンテナが半円形である上記特許請求の範囲第２
   項または第３項の何れかに記載の路側ビーコン方式。 ６、道路交通網の予め定められた所定位置に設置された
   路側アンテナから各種データを車両に送信し、路側装置
   側と車載装置側との間におけるデータの授受を行なうよ
   うにした路側ビーコン方式において、 路側アンテナが水平偏波信号を放射するものであり、車
   載アンテナが、水平偏波信号に対しては車両の横方向に
   高い指向性を有するとともに、垂直偏波信号に対しては
   車両の前後方向に高い指向性を有するものであることを
   特徴とする路側ビーコン方式。 ７、車載アンテナが、接地板に対して共通の短絡板を介
   して取付けられた１対のアンテナ板を有しているととも
   に、各アンテナ板に対する給電点をハイブリッド回路の
   １対の共役端子に接続し、他の１対の共役端子のうち、
   逆相側端子を車両に搭載されたナビゲータに接続したも
   のである上記特許請求の範囲第６項記載の路側ビーコン
   方式。 ８、車載アンテナが、アンテナベースの所定位置に１対
   のスリットを形成することにより形成された１対のアン
   テナ板を有しているとともに、各アンテナ板に対する給
   電点をハイブリッド回路の１対の共役端子に接続し、他
   の１対の共役端子のうち、逆相側端子を車両に搭載され
   たナビゲータに接続したものである上記特許請求の範囲
   第６項記載の路側ビーコン方式。 ９、各アンテナ板が方形である上記特許請求の範囲第７
   項または第８項の何れかに記載の路側ビーコン方式。 １０、各アンテナが半円形である上記特許請求の範囲第
   ７項または第８項の何れかに記載の路側ビーコン方式。