JPH04170451A - 混合樹脂組成物 - Google Patents

混合樹脂組成物

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JPH04170451A
JPH04170451A JP29784590A JP29784590A JPH04170451A JP H04170451 A JPH04170451 A JP H04170451A JP 29784590 A JP29784590 A JP 29784590A JP 29784590 A JP29784590 A JP 29784590A JP H04170451 A JPH04170451 A JP H04170451A
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裕 五十嵐
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浩二 平田
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赤星 純久
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は混合樹脂組成物に係り、詳しくは、ウレタン発
泡断熱材を用いた断熱用箱体を製造する用途に好適に使
用される樹脂組成物に関し、更に詳しくは、1.1−ジ
クロロ−2,2,2−)−リフロロエタン(以下rHC
FC−123Jと称す。)及び/又は1.1−ジクロロ
−1−フロロエタン(以下rHCFC−141b」と称
す、)を発泡剤とするウレタン発泡断熱材に接する構造
材料の製造原料として好適な混合樹脂組成物に関する。
゛ [従来の技術] 冷蔵庫、製氷機などの保冷を目的とする断熱用箱体は、
一般に、例えば塗装或いはコーティングを施した鋼板を
外箱形状(門型又は逆開型など)に成形し、次に所定の
形状に成形した合成樹脂製内箱と組み合わせ、この内箱
と外箱との間にウレタン発泡断熱材の原料であるウレタ
ン原液を注入した後発泡させ、ウレタン発泡断熱材によ
り外箱と内箱とを接合一体上する。即ち、ウレタン発泡
断熱材を、断熱材としての役割を果たさせると共に、構
造体としての強度部材として利用している。なお、使用
目的により、外箱と内箱とは、同材買であっても異材質
でありても良い。
ところで、ウレタン発泡の際には、ウレタンの硬化反応
時の発熱によりウレタン発泡断熱材の中心部では60℃
以上の高温となる。このため、ウレタンの硬化反応後、
冷却時にウレタン発泡断熱材は収縮を起こし、収縮応力
が発生する。そして、この収縮応力により、ウレタン発
泡断熱材や内箱に歪が生じ、内箱材料の強度が不十分で
あると内箱に白化現象やクラックが発生することになる
。そのため、内箱材料としては、成形性が良好であり、
ウレタン発泡断熱材との接着性が良好で、かつ、低温収
縮に対する応力耐性に優れ、また、使用に際し、内部に
収納した品物の落下に対する耐衝撃性、更には、収納物
、例えば、食用油、調味料等の汚染に対する耐薬品性に
優れること等が要求され、従来、これらを満足する材料
としてABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジェン−ス
チレン3元共重合体)やスチロール樹脂又は塩化ビニル
樹脂などが用いられている。
一方、ウレタン発泡断熱材の発泡剤としては、フロン(
CCItSF : トリクロロフロロメタン)であるC
FC−11が断熱性、毒性、安全性、作業性、コストの
点から最も一般的に用いられている。皐して、このCF
C−11はウレタン原料中に液状で混合され、ウレタン
発泡時にウレタン樹脂の反応熱により気化し、微細なセ
ルを形成する。このセル中のCFC−11は経時的に発
泡体セルから外部に拡散する。そのため、内箱はウレタ
ン原料注入時はもちろんのこと、発泡後もセル内からの
拡散によりCFC−11の影響を受ける。
従来、内箱材料としてスチロール樹脂を用いた場合には
、このCFC−11に対する耐性が低いために、発泡材
に直接接触しないように防御フィルムや防御コートを必
要としている。また、塩化ビニル樹脂は、CFC−11
からの影響−は受けにくい反面、耐熱性が低く、断、熱
材の硬化反応時の熱により変形を生じたり、衝撃強度が
低く割れ易いという欠点がある。これに対して、ABS
樹脂は、成形性、耐衝撃性、耐溶剤性、耐C’F C−
11性等のバランスに優れた材料であり、現在では最も
広く用いられている。
ところで、最近になって、CFC−11をはじめフロン
の放出が成層圏のオゾン層を破壊する原因くして、フロ
ン物質の生産及び消費に関して国際的に規制され始めた
。CFC−11は、この規制対象物置に含まれているた
め、上記のようなウレタン発泡断熱材の発泡剤としての
使用が困難となり一1゛゛代替発泡剤の使用が検討され
ている。
CFC−11の代替発泡剤としては、CFC−11と物
理特性(沸点、蒸発潜熱等)が類似するものであフて、
フロン規制対象外物質であるHCFC−123及びHC
FC−141bなどが提案されている。
[発明が解決しようとする1itD] しかし、HCFC−123やHCFC−141bは、C
FC−11と比較して高分子材料に対する溶解性が高く
、従来の内箱用箱体材料であるスチロール樹脂やA−B
S樹脂に対する膨潤、溶解能が大きい、このため、これ
らの発泡剤による代替は、箱体の強度低下や破壊、外観
不良につながる0例えば、ウレタン発泡断熱材の発泡剤
としてHCFC−123やHCFC−141m)を用い
た場合、従来、内箱材料として最も広く使用されている
ABS樹脂では、発泡剤のアタックが大きく、内箱にク
ラック或いは白化を発生し、冷蔵庫箱体等の強度不足や
外観不良となるという問題がある。そのため、内箱材料
の肉厚を非常に厚くするか、或いはHCFC−123及
びHCFC−141b(以下rHCFCJと総称する。
)に優れた耐性を示すフィルムをラミネートするなどの
対策が講じられているが、内箱材料の肉厚を厚くしても
経時的にHCFCの影響を受け、長期では冷蔵庫箱体等
の品質が低下することになり、本質的な解決策とはなら
ない。また、肉厚を厚くすると成形時間が長くなり、生
産性が低下したり材料重量が大ぎくなり、断熱用箱体の
重量が増加するという欠点もある。また、耐HCFC性
に優れた材料をラミネートすることは、必要最小限の厚
みでHCFCからのアタックを防止する効果があるが、
内箱の切り欠き部に対するHCFCからの影響を防止す
るための保護構造が必要となり、製造が複雑になること
、異種材料から構成されるため材料の再生利用が困難で
あること等の問題がある。
また、ガラス繊維(以下rGFJと称す。)及び炭素繊
維(以下rCFJと称す。)等の充填材を混入し、材料
の機械的特性を向上させることも一般的に良く行なわれ
ているが、GF及びCFはいずれも繊維径が5〜20t
1mで長さが100μm〜数mmと形状が大きく、成形
品の表面平滑性、表面意匠性を著しく低下させるという
欠点がある。また、繊維により材料の成形性が低下する
という欠点もあり、GFやCF等の充填材の使用は好ま
しいことではない。
本発明は上記従来の問題点を解決し、従来の製造設備を
用いて製造することができ、HCFC−123やHCF
C−141bを発泡剤としたウレタン発泡断熱材と接触
した場合であっても、強度低下や破壊、外観不良をひき
起こすことのない構造材を提供することができる混合樹
脂組成物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の混合樹脂組成物は、エチレン−αオレフイン系
ゴム質共重合体(A)、該ゴム質共重合体(A)にその
一部がグラフト結合したガラス状共重合体であって、シ
アン化ビニル車量体と芳香族ビニル単量体及び/又は不
飽和カルボン酸アルキルエステル単量体とで構成される
ガラス状共重合体(B)、並びに、熱可塑性ポリエステ
ルエラストマー(C)を含む混合樹脂組成物であって、
前記ゴム質共重合体(A)の含有量が10〜35重量%
であり、前記ガラス状共重合体(B)のうちゴム質共重
合体(A)にグラフト結合している割合が該ゴム質共重
合体(A)100重量部に対して30重量部以上であり
、該ガラス状共重合体(B)を構成するシアン化ビニル
単量体成分量が25〜40重量%であり、前記熱可塑性
ポリエステルエラストマー(C)の含有量が5〜40重
量%であり、かつ、ゴム質共重合体(A)と熱可塑性ポ
リエステルエラストマー(C)との合計含有量が20〜
45重量%であることを特徴とする。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明の混合樹脂組成物において、エチレン−αオレフ
イン系ゴム質共重合体(A)としては、エチレン−プロ
ピレン又はエチレン−ブテン共重合体(EPR)、エチ
レン−プロピレン又はブテン−非共役ジエン共重合体(
EPDM)などが挙げられ、これらの共重合体における
エチレンとプロピレン又はブテンとのモル比は5:1〜
1:3の範囲であることが好ましい。なお、前記EPD
Mにおける非共役ジエンとしては、エチリデンノルボル
ネン、1.4−へキサジエン、ジシクロペンタジェン、
1.4−シクロへブタジェン、1.5−シクロオクタジ
エン等が挙げられる。
本発明に係る混合樹脂組成物では、これらのゴム質共重
合体(A)は樹脂中に粒子状に分散しており、その粒子
径については特に制限は無いが、混合樹脂の衝撃強度を
発現するために0.2〜1μmの範囲が好ましい。
このようなゴム質共重合体(A)は、該ゴム質共重合体
(A)を構成する単量体に、必要により重合開始剤、分
子量調節剤、架橋剤、等を加えて公知の溶液重合方法で
製造することができる。
ガラス状共重合体(B)は、シアン化ビニル車量体と、
芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル単量体とで構成される。このうち、芳香族ビ
ニル単量体としては、スチレン、P−メチルスチレン、
α−メチルスチレン、クロルスチレン等のlfi又は2
種以上が、シアン化ビニル単量体としては、アクリロニ
トリル、メタクリレートリル等の1種又は2種以上が、
また、不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体として
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、ブチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジ
ルアクリレート、グリシジルメタクリレート等の1種又
は2種以上を用いることができる。
このようなガラス状共重合停(B)の一部を前記ゴム質
共重合体(A)にグラフト結合させる方法としては、ゴ
ム質共重合体(A)の存在下でガラス状共重合体C,B
 ”)を構成する単量体と、必要により乳化剤、重合開
始剤、分子量調節剤、懸濁剤等とを加えて、公知の乳化
重合、懸濁重合或いは溶液重合等の方法によってグラフ
ト重合する方法が挙げられる。なお、ゴム質共重合体(
A)の存在下でガラス状共重合体(B)を構成する単量
体を加えて重合して得られるグラフト重合体は、これを
そのまま用いても良く、更にこの得られたグラフト重合
体に、ゴム質共重合体(A)の非存在下で別に重合して
得たガラス状共重合体を添加混合して用いても良い。
熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)は、ポリエス
テル系ブロック共重合体であり、主として芳香族ポリエ
ステル単位からなる高融点ノλ−ドセグメントと脂肪族
ポリエーテル単位及び/又は脂肪族ポリエステル単位か
らなる低融点ソフトセグメントで構成される。このうち
、ノ\−ドセグメントは、芳香族カルボン酸とグリコー
ル成分とで構成され、芳香族カルボン酸としては、好ま
しくは実質的にテレフタール酸及び/又は2,6−ナフ
タレンジカルボン酸が用いられるが、他に少量のイソフ
タール酸等の芳香族ジカルボン酸或し)はアジピン酸、
セパチン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸等
の脂肪族ジカルボン酸を併用′しても良い。また、グリ
コール成分としては、炭素数2〜12のグリコール、例
えばエチレングリコール、プロピレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサンジオール、デカンジオ
ール等が好適である。一方、ソフトセグメントとしては
、前述の如くポリアルキレングリコール、脂肪族ポリエ
ステル、ポリラクトン等が用いられ、このうちポリアル
キレングリコールとしてはポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリ、コール、ポリテトラメチレングリコ
ール、ポリエチレングリコールーポリプロピレングリコ
ールブロック共重合体が、脂肪族ポリエステルとしては
コハク酸、アジピン酸、セパチン酸、デカンジカルボン
酸などの脂肪族ジカルボン酸と前記したハードセグメン
トを構成するグリコール成分と同様のグリコール成分と
の重縮金物が挙げられる。
本発明の混合樹脂組成物において、ゴム質共重合体(A
)の含有量は1.0〜35重量%で卆る。
ゴム質共重合体(A)の含有量が10重量%未満では、
断熱用箱体に用いた場合の促進劣化テストによって膨れ
、割れ、白化等の外観不良を生じ、35重量%を超える
と、混合樹脂の溶融粘度が高くなって押出成形性が低下
するとともに混合樹脂の剛性と機械的強度が低下して、
断熱用箱体に用いた場合に必要となる強度と箱体表面の
耐傷性を保持できず、更に断熱用箱体の組立てが困難に
なるなどの問題を生じる。
また、ガラス状共重合体(B)のゴム質共重合体(A)
にグラフト結合している割合は、ゴム質共重合体(A)
100重量部に対して30重量部以上である。この割合
が30重量部未満では、シートが層状に剥離したり、衝
撃強度が劣るなどの欠点を生じる。このガラス状共重合
体(B)を構成する単量体成分量比については、本発明
の目的であるHCFC−123又はHCFC−141b
などのフロンに対する耐溶剤性を改善するために、25
重量%以上のシアン化ビニル単量体を含有することが必
要である。シアン化ビニル単量体含有量が25重量%未
満では、前記フロンに対する耐溶剤性が十分でないため
に、断熱用箱体に用いた場合に割れ、白化等の外観不良
を生じる。
一方、その含有量が40重量%を超える場合には、混合
樹脂の熱安定性が低下し、断熱用箱体に成形加工する工
程において、著しく変色するために好ましくない。
また、本発明の混合樹脂組成物において、熱可讐性ポリ
エステルエラストマー(C)の含有量は5〜40重量%
である。この含有量が5重量%未満では断熱用箱体に用
いた場合の促進劣化テストによって割れ、白化等の外観
不良を生じ、40重量%を超える場合には剛性と機械的
強度が低下して、断熱用箱体の強度、箱体表面の耐傷性
を低下させ、更に断熱用箱体の組立てが困難となるなど
の問題がある。
更に、本発明の混合樹脂組成物中のゴム質共重合体(A
)と熱可塑性ポリニスチルエラストマー(C)との合計
含有量は20〜45重量%とする。この合計含有量が2
0重量%未満では断熱用箱体に用いた場合の促進劣化テ
ストによって割れ、白化等の外観不良を生じ、45重量
%を超える場合には剛性と機械的強度が低下して断熱用
箱体の強度、箱体表面の耐傷性を低下させ、更に断熱用
箱体の組立てが困難になるなどの問題を生じる。
このような本発明の混合樹脂組成物の製造方法には特に
制限はなく、一般には、前述のグラフト重合により得ら
れた、ガラス状共重合体(B)が結合したゴム質共重合
体に所定量の熱可塑性ポリエステルエラストマーを添加
して混合することにより容易に調製される。
[作用コ 本発明の混合樹脂組成物を構成するゴム質共重合体(A
)及び熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)は混合
樹脂組成物に可撓性を付与するとともに、これらはHC
FC−123及びHCFC−141bに溶解しないため
に、本発明の目的であるHCFC−123及び/又はH
CFC−141bを用いて発泡されたウレタン断熱材と
接触する用途に必要な耐溶剤性を付与する。
本発明の別の構成物質であるガラス状共重合体(B)は
、本発明の混合樹脂組成物に機械的強度、表面光沢など
を付与するが、その耐溶剤性は本発明の範囲において異
なる。即ち、ガラス状共重合体(B)に含まれるシアン
化ビニル単量体成分量が33重量%以下の場合にはガラ
ス状共重合体(B)はHCFC−123に溶解(無制限
膨潤)し、HCFC−141bに対して膨潤するが、そ
の量が33重量%を超えるに従って前記フロンへの溶解
性が低下し、シアン化ビニル単量体成分量が40重量%
の場合にはガラス状共重合体(B)とほぼ同じ重量のH
CFC−123を吸収し、HCFC−141bに対する
E重量は無視できる程度である。従って、ガラス状共重
合体を構成するシアン化ビニル単量体成分量を40重量
%を超えて上げることによって、本発明の目的である特
定のフロンに対する耐溶剤性は改善されるが、この場合
には前記したように、シアン化ビニル単量体成分量が多
すぎることが原因となって混合樹脂の熱安定性が著しく
低下する。このように、ガラス状共重合体(B)の耐溶
剤性は本発明の範囲において必ずしも充分でないが、本
発明者らは鋭意検討の結果、このようなガラス状共重合
体(B)の一部をゴム質共重合体(A)に結合させて、
本発明の範囲に調整した混合樹脂を用いてシートを成形
し、これとHCFC−123及びHCFC−141bの
内の少なくとも1種を発泡剤とするウレタン発泡断熱材
と接する状態で高温と低温条件に縁り返し保持する試験
(ヒートサイクルテスト)を行ったところ、このウレタ
ン発泡断熱材と接する上記シートにクラック等の劣化が
生じないことを見出し、本発明に到達したものである。
また、本発明の混合樹脂組成物は優れた加工性と、着色
性、?#撃強度、耐寒性などの特徴を有し、本発明の混
合樹脂組成物を箱体に用いることによりHCFC−12
3及びHCFC−141bの内の少なくとも1種を発泡
剤としたウレタン発泡断熱材と接する用途に対して樹脂
が劣化せず、成形加工性、外観意匠性に優れた断熱用箱
体を提供することができるものである。
[実施例コ 以下、本発明を製造例、実施例及び比較例に基いて具体
的に説明する。
なお、実施例及び比較例における評価方法は下記の通り
である。
■ 押出成形性 押し比し成形工程における混合樹脂の溶融粘度と熱安定
性を考慮して、実用の可能性を判定した。
■ 押出シートの外観 押出シートの色調と表面光沢を評価して、断熱用箱体と
しての外観意匠性が判定した。
■ 押出シートの強度 押出シートの引張強度、曲げ弾性皐、表面剛性を評価し
て、断熱用箱体に組み込んだ場合の断熱用箱体の強度及
び樹脂製内箱表面の傷つき易さを考慮して判定した。
■ ヒートサイクル性 まず、押出シートを真空成形して厚み約inmの成形品
を得た。
この真空成形シートを適当な大幹さに切断した後、外枠
が金属で作られた間口200mmX100mm、深さ2
0mmの弁当箱状容器の上面に固定した後、この1面が
樹脂製シート、他の5面が金属で形成されている中空容
器の中空部に発泡ポリウレタン原料を注入発泡させた。
発泡操作後60℃で30分キユアリングを行った後、−
10℃で12時間放置した後+50℃に12時間放置す
る操作を7回繰り返すヒートサイクル試験を行なって試
験耕了後の樹脂製シートの表面状態を観察した。なお、
発泡ウレタン原料は東洋ゴム■製r$1903−25」
発泡ポリウレタン原料を用いたが、この原料のうち、フ
ロンについてのみ)ICFC−123mいはHCFC−
141bを用いた。
また、熱可塑性ポリエステルエラストマーとしては、市
販の熱可塑性ポリエステルエラストマーとして、東洋紡
鱈製ベルプレンP 55 B。
P153D、53001、及び東し・デュポン鰭製ハイ
トレル5557を用いた。
製造例1  ′ グラフト重合本の製“告 エチレン−αオレフイン系ゴム乳化ラテックス、アクリ
ロニトリル、スチレンを公知の乳化重合により重合する
際にゴムラテックス添加量、分子量調節剤及び開始剤の
種類と量を変えて、ゴム含有量とグラフト率の異なる表
1のグツト重合体(I)〜(IV)を得た。
なお、グラフト率はグラフト重合体を重合する際に仕込
んだゴム量とアクリロニトリル、スチレン単量体の重合
率からグラフト重合体のゴム含量(a)を求めた後、グ
ラフト重合体1gを50mAのテトラヒドロフランに室
温で溶解した後に超遠心装置を用いて不溶分を求め、そ
の重量%(b)を用いて次式により計算した。
グラフト率(重量%) = ((b) −(a))x 
100/(a)また、グラフト重合体中のアクリロニト
リルとスチレン単量体成分の量比は赤外分光分析、元素
分析等の公知の分析方法により求めた。
表  1 製造例2 夫l皇焦工玉上 アクリロニトリル、スチレン、メチルメタクリレート等
の単量体の組合せと量比を変えて公知の懸濁重合により
表2の共重合体(i)〜(V)を表  2 実施例1 グラフト重合体(1)と熱可塑性ポリエステルエラスト
マーとしてペルブレンP55B又はP153Dを表3の
量比で配合し、これに滑剤、可塑剤、安定剤等を加えた
後、公知の押出機又はバンバリーミキサ−にて混練して
混合樹脂ベレットを得た。この混合樹脂ベレットを公知
のコートハンガーダイを有する押出機にて押し出し成形
し、厚み約2mmのシートを成形した。
評価結果を表3に示す。
表   3 0:良好  △:便用可  白:白化現象実施例2 熱可塑性ポリエステルエラストマーとしてペルブレン5
3001又はハイトレル5557を用いたこと以外は、
実施例1と同様にして評価を行ない、結果を表4に示し
た。
表   4 0:良好  △:便用可  白:白化現象り:クラック
発生 比較例1 熱可塑性ポリエステルエラストマーの種類及び配合量を
表5に示す通りとしたこと以外は実施例1と同様に評価
を行ない、結果を表5に示した。表5より、本比較例の
ものは押出シートの強度が低いために本発明の目的であ
るウレタン断熱材と接触する箱体用途に対して不適当で
あることが解る。
表  5 実施例3 グラフト重合体(II)と、熱可塑性ポリエステルエラ
ストマーとしてペルブレンP153Dを用い、更に表6
に示す共重合体を表6に示す配合割合で添加して、実施
例1と同様にして評価を行ない、結果を表6に示した。
表  6 0:良好  △:使用可 EPR:エチレンー〇オレフィン系ゴム質共重合体(A
)比較例2 熱可盟性ポリエステルエラストマーとしてペルブレンP
i 53Dを用い、グラフト重合体と共重合体の種類及
び配合割合を表7に示す通りとして実施例3と同様に評
価を行ない、結果を表7に示した。
表7より、本発明の範囲外のものでは、良好な特性が得
られないことが明らかである。
表  7 0:良好  △:便用可  り:クラック発生白:白化
現象  剥離:層状剥離  黄変:赤黄色に変色×:樹
脂の滞留により粘度が増加するために使用不可EPR:
エチレンーaオレフィン系ゴム質共重合体(A)以上の
結果から明らかなように、本発明の混合樹脂組成物は、
押圧加工性、押出シートの外観、強度等に優れ、また、
本発明の混合樹脂組成物を用いて成形されたシートはH
CFC−123及び/又はHCFC−141bを発泡剤
とするウレタン発泡断熱材と接する状態における促進劣
化テストによってもウレタンと接触することによって樹
脂が劣化しない。このため、本発明の混合樹脂組成物に
よって、強度や外観意匠性に優れる断熱用箱体製造用の
混合樹脂が提供されることが明らかである。
なお、上記実施例において、若干の白化現象が見られる
場合があるが、十分に実用に供し得る程度のものである
[発明の効果コ 以上説明した通り、本発明の混合樹脂組成物によれば、
HCFC−123及び/又はHCFC−141bを発泡
剤としたウレタン発泡断熱材と接する箱体として、強度
や外観意匠性に優れた断熱用箱体を製造することができ
る。しかも、本発明の混合樹脂組成物による樹脂製箱体
は、いずれも従来の製造設備を用いて製造できるため工
業的に極めて有利である。
代理人  弁理士  重 野  剛

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレン−αオレフィン系ゴム質共重合体(A)
    、該ゴム質共重合体(A)にその一部がグラフト結合し
    たガラス状共重合体であつて、シアン化ビニル単量体と
    芳香族ビニル単量体及び/又は不飽和カルボン酸アルキ
    ルエステル単量体とで構成されるガラス状共重合体(B
    )、並びに、熱可塑性ポリエステルエラストマー(C)
    を含む混合樹脂組成物であって、 前記ゴム質共重合体(A)の含有量が10〜35重量%
    であり、前記ガラス状共重合体(B)のうちゴム質共重
    合体(A)にグラフト結合している割合が該ゴム質共重
    合体(A)100重量部に対して30重量部以上であり
    、該ガラス状共重合体(B)を構成するシアン化ビニル
    単量体成分量が25〜40重量%であり、前記熱可塑性
    ポリエステルエラストマー(C)の含有量が5〜40重
    量%であり、かつ、ゴム質共重合体(A)と熱可塑性ポ
    リエステルエラストマー(C)との合計含有量が20〜
    45重量%であることを特徴とする混合樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109401006A (zh) * 2018-09-30 2019-03-01 三斯达(江苏)环保科技有限公司 一种增强型复合发泡材料及其制备方法

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