JPH041695B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH041695B2
JPH041695B2 JP10136383A JP10136383A JPH041695B2 JP H041695 B2 JPH041695 B2 JP H041695B2 JP 10136383 A JP10136383 A JP 10136383A JP 10136383 A JP10136383 A JP 10136383A JP H041695 B2 JPH041695 B2 JP H041695B2
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JP
Japan
Prior art keywords
metallic
metallic coating
coating film
film
paint
Prior art date
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Expired
Application number
JP10136383A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59225955A (ja
Inventor
Masahiro Hamazaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP10136383A priority Critical patent/JPS59225955A/ja
Publication of JPS59225955A publication Critical patent/JPS59225955A/ja
Publication of JPH041695B2 publication Critical patent/JPH041695B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) この発明は表面にメタリツク塗装を施した塗装
物品に関するものである。 (従来技術) 従来のこの種の物品、例えば自動車の車体にお
いては、第6図に示すように、車体aの上には、
下塗塗膜b、中塗塗膜c、第1メタリツク塗膜
d、第2メタリツク塗膜e、クリヤ塗膜fが順次
積層して形成されて、メタリツク塗装gが施され
ており、第1および第2メタリツク塗膜d,eの
メタリツクベース塗料としては、塗料との親和性
が強いリン片状アルミニウムh…を含有するノン
リーフイングタイプのものが使用されていた(例
えば特開昭55−124576号公報参照)。 しかしながら、このようにノンリーフイングタ
イプのメタリツクベース塗料を使用する場合、リ
ン片状アルミニウムh…は上述のごとく塗料との
親和性が強いので、第6図に示すように第1およ
び第2メタリツク塗膜d,eの下側にそれぞれ沈
降して不均一に配向され、これがため、部分によ
つてはメタリツク塗装gの表面から入る光線iが
リン片状アルミニウムh…の間を通過して中塗塗
膜cの表面まで達してしまい、該中塗塗膜cの色
彩が外観に露出していわゆる「スケムラ」を生
じ、外観上好ましくないという問題があつた。 この点に関して、上記メタリツクベース塗料に
おけるリン片状アルミニウムh…の含有量の増加
させるか、または、メタリツク塗膜d,eの積層
数を増加させてメタリツク塗膜の膜厚を厚くすれ
ば上記「スケムラ」の問題は解消されるが、反
面、前者においては、中塗塗膜cと第1メタリツ
ク塗膜dとの境界部および第1メタリツク塗膜d
と第2メタリツク塗膜eとの境界部が増加したリ
ン片状アルミニウムh…のために密着性が悪く、
剥離しやすく、一方、後者においては、コストの
上昇を招くという不具合が生じる。 (発明の目的) 本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなされた
ものであつて、メタリツク塗膜を厚くすることな
く「スケムラ」を防止でき、表面の光沢も良好
で、しかも、隣接する塗膜との密着性も良いメタ
リツク塗装を施した塗装物品を提供することを目
的とする。 (発明の構成) 本発明の塗装物品はその上に、塗料との親和性
が弱く表面側に浮いてほぼ均一に配向したリン片
状アルミニウムを含有するリーフイングタイプの
第1メタリツク塗膜が形成され、該第1メタリツ
ク塗膜の上に、塗料との親和性が強く第1メタリ
ツク塗膜側に沈降して不均一に配向したリン片状
アルミニウムを含有するノンリーフイングタイプ
の第2メタリツク塗膜が形成されているものであ
る。 (実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。 実施例 1 本発明に係る塗装物品を第1図に示し、塗装物
品1は自動車の車体であつて、該車体1の表面に
はシルバーメタリツク色のメタリツク塗装2が施
されている。 メタリツク塗装2は車体1の表面に、下塗塗膜
3、灰色の中塗塗膜4、第1メタリツク塗膜5、
第2メタリツク塗膜6および透明のクリヤ塗膜7
を順次積層状に形成してなり、第1メタリツク塗
膜5のメタリツクベース塗料Aとしてはリーフイ
ングタイプのものが使用され、また、第2メタリ
ツク塗膜6のメタリツクベース塗料Bとしてはノ
ンリーフイングタイプのものが使用されている。
メタリツクベース塗料A,Bの組成は第1表に示
すとおりである。
【表】 ここで、リーフイングタイプのリン片状アルミ
ニウム8とノンリーフイングタイプのリン片状ア
ルミニウム9の性状を第2表に示す。
【表】 第2表から明らかなように、リーフイングタイ
プのリン片状アルミニウム8は表面張力が大き
く、溶剤・樹脂(塗料)との親和性が弱いので、
第1図に示すように第1メタリツク塗膜5の表面
側(上側)に浮いてほぼ均一に配向し、これによ
り優れた素地隠蔽性を有する。一方、ノンリーフ
イングタイプのリン片状アルミニウム9は表面張
力が小さく、溶剤・樹脂(塗料)との親和性が強
いので、第2メタリツク塗膜6の第1メタリツク
塗膜5側(下側)に沈降して不均一に配向し、こ
れにより優れた光沢性を有する。 次に、上記メタリツク塗装2の施工方法を説明
する。(第2図参照) () 素地(車体1)の表面処理、下塗塗料の塗
装、中塗塗料の塗装の工程を行なつて、下塗塗
膜3および中塗塗膜4を順次形成した後、該中
塗塗膜4の上に第1ステージでメタリツクベー
ス塗料Aを塗装して第1メタリツク塗膜5を形
成する。 () 1分程度のインターバルの後、第2ステー
ジで上記第1メタリツク塗膜5の上にメタリツ
クベース塗料Bを塗装して第2メタリツク塗膜
6を形成する(ウエツトオンウエツト)。 () 5分程度のフラツシユタイムの後、上記第
2メタリツク塗膜6の上にクリヤ塗装してクリ
ヤ塗膜7を形成する。 () 5分程度のセツテイングタイムの後、最後
に140℃の温度で30分程度焼付け乾燥を行なう。 続いて、上記第1メタリツク塗膜5と第2メタ
リツク塗膜6の素地隠蔽性および光沢性(仕上り
感)を調べるための試験を以下の試料1〜3で行
なつた。 試料1(本発明):素地の上にメタリツクベース塗
料AおよびBを順次同一厚さで塗装してメタリ
ツク塗膜を形成したもの。 試料2(比較例):素地の上にメタリツクベース塗
料Aを2段階に順次同一厚さで塗装してメタリ
ツク塗膜を形成したもの。 試料3(従来例):素地の上にメタリツクベース塗
料Bを2段階に順次同一厚さで塗装してメタリ
ツク塗膜を形成したもの。 試験結果を第3図に示し、この試験結果から、
100%の素地隠蔽性を得るためには、比較例(試
料2)では8μの膜厚で良いが、光沢が悪く、ま
た、従来例(試料3)では光沢は良好であるが、
16μの膜厚を必要とし、これに対し、本発明(試
料1)では比較例よりも若干厚いものの12μで
100%の素地隠蔽性が得られ、光沢も従来例と遜
色なく良好であることが判明した。なお、上記膜
厚はメタリツク塗膜全体の膜厚を示す。 さらに、実際に自動車の車体1にメタリツク塗
装7を施したときの上記第1および第2メタリツ
ク塗膜5,6の膜厚分布(ガウス分布)は目標膜
厚を19μとした場合第4図に示すようになる。す
なわち、第4図において、膜厚は19μを中心とし
て標準偏差±3μ(16μ〜22μ)の範囲に99.7%が分
布し、16μ以下に0.15%が分布する。そして、こ
のガウス分布に照らして上記試験結果を検討した
場合、従来例(試料3)では目標膜厚を19μとし
ても「スケムラ」が生ずる不良率は0.15%となる
のに対して、本発明(試料1)では不良率は0%
となり、したがつて、本発明を実際に車体1に適
用する場合は、目標膜厚を19μとして第1および
第2メタリツク塗膜5,6を形成すれば良いこと
が判明した。 実施例 2 本例はブルーメタリツク色のメタリツク塗装2
が施されたものであつて、第1図において、第1
メタリツク塗膜5を形成するリーフイングタイプ
のメタリツクベース塗料Cおよび第2メタリツク
塗膜6を形成するノンリーフイングタイプのメタ
リツクベース塗料Dの組成は第3表に示すとおり
であり、その他の構成およびメタリツク塗装2の
施工方法は実施例1と同様である。
【表】 続いて、実施例1と同様、第1および第2メタ
リツク塗膜5,6の素地隠蔽性および光沢性を調
べるための試験を以下の試料4〜6で行なつた。 試料4(本発明):素地の上にメタリツクベース塗
料CおよびDを順次同一厚さで塗装してメタリ
ツク塗膜を形成したもの。 試料5(比較例):素地の上にメタリツクベース塗
料Cを2段階に順次同一厚さで塗装してメタリ
ツク塗膜を形成したもの。 試料6(従来例):素地の上にメタリツクベース塗
料Dを2段階に順次同一厚さで塗装してメタリ
ツク塗膜を形成したもの。 試験結果を第5図に示し、この試験結果から、
100%の素地隠蔽性を得るためには、比較例(試
料5)では7μの膜厚で良いが、光沢が悪く、ま
た、従来例(試料6)では光沢は良好であるが、
15μの膜厚を必要とし、これに対し、本発明(試
料4)では比較例よりも若干厚いものの11μで
100%の素地隠蔽性が得られ、光沢も従来例と遜
色なく良好であることが判明した。また、本発明
の試料4〜6の方が実施例1の試料1〜3よりも
それぞれ素地隠蔽性が優れているのは、メタリツ
クベース塗料C,Dにブルー顔料が含有されてい
るからである。 なお、本発明は上記実施例のような自動車の車
体1の他、下塗塗膜3および中塗塗膜4を形成し
ない塗装物品、あるいは鉄板以外の例えば合成樹
脂製の塗装物品などにも適用することができる。 (発明の効果) 以上詳述したように、本発明は塗装物品の上
に、まず、素地隠蔽製に優れるリーフイングタイ
プの第1メタリツク塗膜が形成され、該第1メタ
リツク塗膜の上に、光沢性(仕上感)の良いノン
リーフイングタイプの第2メタリツク塗膜が形成
されているから、これらメタリツク塗膜の膜厚を
厚くすることなく、「スケムラ」を防止でき、し
かも表面の光沢性も良好に確保することができ
る。例えば、自動車の車体に適用する場合は、第
1図に示すようにメタリツク塗装2の表面から入
る光線Xは第1メタリツク塗膜5のリン片状アル
ミニウム8のため中塗塗膜4の表面まで到達でき
ず反射されてしまうため、「スケムラ」を生じず、
しかも、中塗塗膜4の経時変化(劣化)も防止で
きるので、該中塗塗膜4と第1メタリツク塗膜5
との間の剥離も防止できる。特に、黒色電着塗膜
の上に中塗りなしで直接メタリツクベース塗料を
塗装する2コートメタリツク塗装で効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の実施態様を例示
し、第1図はメタリツク塗装を施した塗装物品の
一部を示す縦断面図、第2図は同メタリツク塗装
の塗装工程を示すフローチヤート、第3図は実施
例1のメタリツク塗膜の素地隠蔽性試験結果を示
す線図、第4図は同メタリツク塗膜のガウス分布
を示す線図、第5図は実施例2のメタリツク塗膜
の素地隠蔽性試験結果を示す線図、第6図は従来
のメタリツク塗装を施した塗装物品の第1図に対
応する図。 1……塗装物品(車体)、2……メタリツク塗
装、5……第1メタリツク塗膜、6……第2メタ
リツク塗膜、8……リン片状アルミニウム(リー
フイングタイプ)、9……リン片状アルミニウム
(ノンリーフイングタイプ)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塗装物品の上に、塗料との親和性が弱く表面
    側に浮いてほぼ均一に配向したリン片状アルミニ
    ウムを含有する第1メタリツク塗膜が形成され、
    該第1メタリツク塗膜の上に、塗料との親和性が
    強く第1メタリツク塗膜側に沈降して不均一に配
    向したリン片状アルミニウムを含有する第2メタ
    リツク塗膜が形成されていることを特徴とするメ
    タリツク塗装を施した塗装物品。
JP10136383A 1983-06-06 1983-06-06 メタリック塗装を施した塗装物品 Granted JPS59225955A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10136383A JPS59225955A (ja) 1983-06-06 1983-06-06 メタリック塗装を施した塗装物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10136383A JPS59225955A (ja) 1983-06-06 1983-06-06 メタリック塗装を施した塗装物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59225955A JPS59225955A (ja) 1984-12-19
JPH041695B2 true JPH041695B2 (ja) 1992-01-14

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