JPH0416824B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は振込処理システムに係り、特に顧客に
よる振込情報入力の手間を省いて振込処理の迅速
且つ正確な自動化処理を可能とする振込処理シス
テムに関する。

銀行等金融機関の窓口業務の省略化を図る為
に、預金・支払等の現金取引の他に振込処理をも
自動化するよう推進されている。この時、問題と
なるのは振込処理に必要な情報（振込情報）がか
なりのデータ量を持つ事、この振込情報を顧客が
その都度操作入力するには多大の時間がかかる事
等の懸念がある。従つて、振込処理の自動化にあ
たつては顧客による操作時間、入力データ量を如
何に減らすかという点が大きな課題の一つであ
る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

現在開発されている振子処理システムは大別し
て次の２つがある。

先ず１つは、通常の預金支払機或いは預金機
（以下、自動機と称す）に振込情報の入力するキ
ーボード手段を設けるものである。つまり１つの
自動機にて顧客による振込情報の入力と実際の振
込処理とを受付けるものである。

また他のシステムは、振込処理を行う自動機と
は別個に振込情報を入力する入力専用機を設ける
ものである。つまり、振込情報の入力処理と実際
の振込処理とを別々の自動機で分担（分散）受付
けするものである。

これらの各システムにおいては、あくまで１取
引毎に顧客による操作入力が必要である。即ち、
顧客自らの手で且つ振込処理を必要とする毎に、
その振込処理に関連する情報を入力させるという
思想に基くものである。

以上の各システムにおいては、顧客による振込
情報の操作入力が前提となるものである。そして
例え同じ振込先への振込処理を行う場合であつて
も、振込を行う毎に毎回同じ振込情報を入力する
必要がある。この結果、顧客の振込情報入力の手
間がかかるのみならず、入力ミスの誘発を招く懸
念もあつた。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上述した問題点を解消することを目的
とする。

この為、本発明においては振込情報を専用に記
録した振込専用カードを発行し、顧客はこの専用
カードを自動機に挿入することによつて振込情報
の手入力を省くよう構成したものである。更に、
振込専用カード発行時に振込専用カードの有効回
数をカード記録面に書き込むとともに、自動機で
は振込専用カードに記録された有効回数情報を読
取り、振込専用カードの使用回数が所定回数に達
したかどうかを検出するように構成される。

〔作用〕

本発明においては、預金・支払等のために用い
るカード使用の普及に注目したものであり、この
カードと互換性のあるカードに振込情報を記録さ
せ、このカードを顧客にて使用させるように図つ
たものである。これにより、通常のカードと同様
の要領で振込処理を行うことが可能となるもので
ある。

以下、実施例を用いて本発明を詳述する。

〔実施例〕

第１図は本発明の一実施例を示す図である。第
２図は実施例における専用カード１００の記録フ
オーマツトを示す図、第３図及び第４図はそれぞ
れカード発行機１０の動作フローチヤート、第６
図は自動機２０の構成を示す図である。

カード発行機１０は顧客によつて操作され得る
位置、好ましくは自動機２０が設置されるコーナ
ーの近傍に設置される。第３図に示す如く、発行
機１０は振込先銀行名、口座番号等を入力するた
めのキーボード１３、表示部１１、及びカード発
行口１２を備える。このキーボード１３は、例え
ば仮名入力用50音キー、テンキーを備える。ま
た、入力項目（銀行名、支店名、口座番号等）を
指定する項目選択キー１３ａも有する。

第４図に示す如く、カード発行機１０は図示し
ないホスト（HOST）コンピユータと交信する
ための回線制御部１５、銀行名、支店名索引用の
フロツピイデイスク１８、カードリーダ・ライタ
（CRW）３２、カードスタツカ３１、及びカード
発行制御部（CONT）１９を備える。

ここで振込専用カード１００は、通常のクレジ
ツトカード（口座カード）と同様の構成を持つも
のである。即ち、紙等のベースに磁気ストライプ
で構成される情報記録部を備える。つまり、通常
のクレジツトカードと互換性を持つものであり、
発行機１０に設けられるカードリーダ・ライタ３
２はクレジツトカード用のものと同一である。

第２図は、この専用カード１００の磁気ストラ
イプ面に書込まれるデータフオーマツトの一例を
示す図である。即ち、振込専用カードであること
を示す識別データID、カード使用有効回数、振
込元情報（氏名、電話番号等）、及び複数の振込
先データ（振込先銀行コード、支店コード、振込
先口座番号、振込先氏名等）Ａ、Ｂ、……が記録
される。

以下、第５図のフローチヤートを基に、カード
発行機１０によるカード発行動作を説明する。ま
ず、カード発行を希望する顧客は項目選択キー１
３ａ（第３図）を用いてカード発行処理を選択す
る。即ち、カード発行機１０は振込専用カードの
新規発行処理と、既発行カードの更新処理（後
述）が可能である。

カード発行処理選択により、表示部１１による
ガイダンスに基いて顧客は振込先銀行名を入力す
る。この入力は50音キーを用いて銀行名の頭文字
（例えば「あ」）と「銀行名」を示す項目キーとを
選択することによつて行われる。頭文字の入力に
よつて主制御部１４（第４図）はフロツピイデイ
スク１８を参照し、この頭文字「あ」によつて始
まる銀行名を求める。そして主制御部１４は、該
当する複数の銀行名（例えば「青森銀行」「秋田
銀行」等）を表示部１１に表示する。

この銀行名の表示を見て、顧客は自己の希望し
ている銀行名をテンキー等によつて選択する。こ
れにより主制御部１４は、顧客の選択指示した銀
行名に対応したコード（銀行番号）をデイスク１
８のテーブル（図示せず）より求めて、図示しな
いバツフア等に一時蓄積する。

次に、主制御部１４はガイダンス表示によつて
顧客に銀行本支店名を入力せしめる。この入力も
上記と同様に顧客による頭文字入力、該当名表
示、顧客による選択、コード変換、一時蓄積の順
で行われる。

以下、主制御部１４はガイダンス表示によつて
振込先口座番号、振込人（依頼人）データ、（氏
名、電話番号等）の入力を促す。尚、振込先（受
取人）の氏名は顧客入力による振込先口座番号を
用いて主制御部１４によるセンタHOST照合に
よつて求められる。

これら振込に必要な情報入力終了により、主制
御部１４は、入力された振込情報の各々を表示部
１１に表示し、最終的な顧客の入力情報承認を求
める。そして顧客による承認入力に基いて、図示
しないバツフア等に蓄積している振込情報をカー
ド発行制御部１９に渡す。

振込情報の受信により制御部１９は、カードス
タツカ３１より振込専用カードを一枚繰出させし
め、カードリーダ・ライタ３２による振込情報の
ライトを行わさせる。つまり、第２図に示す如き
フオーマツトにてカード情報を書込む。そして、
このカードを発行口１２より顧客に放出すること
によつて一連のカード発行処理を終了する。

また、一旦発行したカード１００における振込
情報（例えば口座番号）の変更、或いは新たな振
込先情報の追加を行う必要が往々にして生ずる。
この為、本実施例においては発行機１０にカード
更新処理機能を付加する。

この機能は、顧客が選択キー１３ａによるカー
ド更新指示を行うことによつて選択できる。この
場合、まず顧客は更新を行う専用カード１００を
カード発行口１２に挿入する。主制御部１４は、
カードリーダ・ライタ３２によつて挿入された専
用カード上の情報を読出す。そして読出した振込
情報を表示部１１に表示する。

顧客は、表示された振込情報を見てカード内容
を確認の上情報更新処理を行う。この処理は更新
箇所の指定、更新情報の入力を行うことによつて
成される。

以上の如くして発行された振込専用カード１０
０を所持して、顧客は自動機２０に出向き振込処
理を遂行することになる。

尚、第２図に示したカード１００上の有効回数
は、一回のカード発行（更新も含む）によつて発
行機側で設定されるものである。この設定は、顧
客の振込情報入力時に当該振込先への振込回数を
顧客自身に問合せることによつて行われる。例え
ば、毎月定期的な振込先であれば有効回数は最大
値（例えば99回）に設定される。また、短期的
（12ケ月のみ等）な振込先であれば、その振込回
数に対応した値（例えば12回プラスα回）が設定
される。

次に、第６図の自動機２０のブロツク図を用い
て、専用カード１００を用いた振込処理動作を説
明する。

自動機２０は、通常のクレジツトカード（口座
カード）を用いた預金或いは支払いを行うための
カードリーダ２３、ガイダンス表示部２３、キー
ボード２５、現金計数部２６、及び回線制御部２
２を備える。

顧客は、まず専用カード１００を自動機２０の
カード挿入口より挿入する。挿入されたカード１
００上のデータはカードリーダ２３によつて読取
られ、読取データはバツフア２７に格納される。

主制御部２１はこのバツフア２７のデータのう
ち、識別データIDを見て振込専用カードの挿入
（即ち、振込処理の指示）を確認する。主制御部
２１は表示制御部４４を介してカード１００より
読取られた振込情報を表示部２４に表示する。そ
して振込先の確認入力を顧客に促す。この時、振
込先情報が複数ある場合は各振込先情報を表示部
２４上に表示して、顧客による振込先の選択入力
を促す。

顧客による振込先の確認或いは選択入力が行わ
れると、主制御部２１は表示部２４のガイダンス
によつて振込金額入力を促す。そして、顧客によ
る入力金額データに対応した現金の投入を促す。
入力された金額データはバツフア４５に一時蓄積
される。また、投入された現金の金額はバツフア
４６に保持される。

主制御部２１は、これら両バツフア４５，４６
の金額一致或いは指定金額以上の現金投入により
所定の振込処理を実行することになる。この処理
通知は回線制御部２２を介してホストHOSTコ
ンピユータに送られる。

振込処理の終了により主制御部２１は、バツフ
ア２７を介して読取つたカード１００上の有効回
数を減算回路２８にて更新（−、＋）する。そし
て、この更新した有効回数をバツフア２７に戻す
とともに判別部２９に送出する。

判別部２９では、更新された有効回数が「０」
であるか否かを判別する。つまり、当該専用カー
ド１００の使用回数が予め定めた回数に達したか
否かを判別する。そして、この判別結果を主制御
部２１に通知する。

主制御部２１では、カード使用回数が規定数に
達していない場合、バツフア２７を介して減算回
路２８にて更新した新たな有効回数をカードリー
ダ２３に送り、カード１００上の有効回数を書替
える。そして、このカード１００を顧客に返却せ
しめる。

また、判別部２９よりカード使用回数が規定数
に達した旨の通知を受けると、主制御部２１は図
示しないカードリーダの搬送機構を駆動し、この
カード１００を装置内に取込む。そして、表示部
２４を介して顧客にその旨を通知する。

以上の如く本実施例においては、振込情報を記
録した専用カードを用いて振込情報の各々を入力
できる為、自動機を用いた振込処理の操作性向
上、データ入力ミスの防止等を図ることが可能と
なる。また、有効回数の指定により振込の終了
（完結）したカードを収集することができ、不必
要なカードを用いた犯罪等を極力防止できる。

尚、上述した実施例に限定することなく、本発
明は種々の応用が可能である。

即ち、本実施例では顧客操作による専用カード
の発行を行うものであるが、このカード発行機能
を窓口装置等に持たせて銀行係員（テラー）によ
るカード発行も可能である。

また、実施例ではカード有効回数の自動設定を
行つたが、顧客自身にて回数を設定するよう構成
しても良い。また、減算回路にて有効回数が
「０」か否かの判別によりカードの再使用の可否
を決定したが、有効回数を順次加減していき、所
定回数に達したことを検出するように構成しても
良い。

更に実施例では、振込元情報として振込依頼人
の氏名、電話番号を記録するようにしたが、依頼
人の持つ銀行口座をも記録しても良い。これによ
り、自動機における振込処理形態として実施例で
述べた現金振込の他に、依頼人口座からの口座引
落し（振替）による振込処理も可能となる。

〔発明の効果〕

以上の如く本発明によれば、通常の預金・支払
いの為のクレジツトカードの他に、振込情報を記
録した専用カードを用いて自動機による振込処理
の為の情報入力を行うため、情報入力のための時
間を大幅に削減できる。換言すれば振込取引の為
の自動機の占有時間の減少を図ることができ、自
動機の取引処理効率の向上を図ることが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す図、第２図は
実施例における振込専用カード１００上のデータ
フオーマツトを示す図、第３図及び第４図は実施
例におけるカード発行機１０の外観及び構成を示
す図、第５図はカード発行機１０の動作を示すフ
ローチヤート、第６図は自動機２０の構成を示す
ブロツク図である。 １０……カード発行機、２０……自動機、１０
０……振込専用カード。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 振込先口座番号を含む振込情報を操作入力す
   る入力手段、及び入力された情報並びにカードの
   有効使用回数に関する情報をカード上の記録面上
   に記録する記録手段を備えた振込専用カード発行
   機と、 発行された振込専用カードを受入れカード上の
   振込情報を読出すカードリーダ、読出された情報
   に基いて振込処理を実行する処理手段、及び処理
   終了により上記振込専用カードを返却するととも
   に、振込カードの使用回数が該有効回数に達した
   かどうかを検出する制御手段と備えた振込処理装
   置と、 を設け、発行された振込専用カードを用いて振込
   処理を遂行せしめることを特徴とする振込処理シ
   ステム。