JPH0416731A - 振動形トランスデュサ - Google Patents

振動形トランスデュサ

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JPH0416731A
JPH0416731A JP12148990A JP12148990A JPH0416731A JP H0416731 A JPH0416731 A JP H0416731A JP 12148990 A JP12148990 A JP 12148990A JP 12148990 A JP12148990 A JP 12148990A JP H0416731 A JPH0416731 A JP H0416731A
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polysilicon
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vibrating
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恭一 池田
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
Hideo Tsukamoto
塚本 秀郎
Takahiro Kudo
貴裕 工藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、衝撃などの外乱や座屈などにより振動子がシ
ェル壁面に接触する事があってもシェル壁面に付着そず
外乱を取り除けば完全に元に戻る振動形トランスデュサ
に関するものである。
〈従来の技術〉 第6図は従来より一般に使用されている従来例の要部構
成説明図で、例えば、本願出願人の出願しな、特願昭6
2−166176号、発明の名称「振動形トランスデュ
サの製造方法」、昭和62年7月2日出願に示されてい
る。
第7図は、第6図のA−A断面図である。
図において、 1は半導体単結晶基板で、2は半導体基板1に設けられ
測定圧Pmを受圧する測定ダイアフラムである。
3は測定ダイアフラム2に埋込み設けられた歪み検出セ
ンサで、振動梁3が使用されている。
4は封止用の半導体エピタキシャル成長層からなるシェ
ルで、振動梁3を測定ダイアフラム2に封止する。
振動梁3の周囲の、振動梁3と、測定ダイアフラム2お
よびシェル4との間には真空室5が設けられている。
振動梁3は、永久磁石(図示せず)による磁場と、振動
梁3に接続された閉ループ自動発振回路(図示せず)と
により、振動梁3の固有振動で発振するように構成され
ている。
以上の構成において、測定ダイアフラム2に測定圧力P
mが加わると、振動梁3の軸力か変化し、固有振動数が
変化するため、発振周波数の変化により測定圧力Pmの
測定が出来る。
第8図は、第6図の従来例の製作説明図の一例で、本願
出願人の出願しな、特願昭63−86946号、発明の
名称「振動形トランスデュサの製造方法ノ、昭和63年
4月8日出願の改良形である。
以下、第8図について説明する。
(1)第8図(A)に示すごとく、n型シリコン(10
0)面にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるい
はシリコン窒化物の膜101を形成する。Jllolの
所要の箇所102をホトリソグラフィにより除去する。
(2)第8図(B)に示すごとく、1050℃の水素(
H2)雰囲気中で、塩化水素でエツチングを行い、基板
1に所要箇所102をエツチングして膜101をアンダ
ーカットして、凹部103を形成する。
なお、塩化水素の代りに、高温水蒸気、酸素を用いるか
、あるいは、40℃〜130℃のアルカリ液による異方
性エツチングでもよい。
(3)第8図(C)に示すごとく、1050’Cの水素
(H2)雰囲気中で、ソースガスに塩化水素ガスを混入
して、選択エピタキシャル成長法を行う。
すなわち、 ■ボロンの濃度10”cm〜3のP形シリコンにより、
真空室5の下半分に相当する第1エピタキシャル層10
4を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度3X10”cm−”のP形シリコンによ
り、第1エピタキシャル層104の表面に、所要の箇所
102を塞ぐように、振動梁3に相当する第2エピタキ
シャル層105を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度10”cm’のP形シリコンにより、第
2エピタキシャル層105の表面に、真空室5の上半分
に相当する第3エピタキシャル層106を選択エピタキ
シャル成長させる。
■ボロンの濃度3X10”cm−”のP形シリコンによ
り、第3エピタキシャル層106の表面に、シェル4に
相当する第4エピタキシャル層107を選択エピタキシ
ャル成長させる。
(4)第8図(D)に示すごとく、シリコン酸化物、あ
るいは、シリコン窒化物の膜101をフッ化水素M(H
F)でエツチングして除去し、エツチング注入口108
を設ける。
(5)第8図(E)に示すごとく、第4層に対して基板
1に正のパルスあるいは正の電圧を印加して、エツチン
グ注入口108よりアルカリ液を注入して、第1エピタ
キシャル層104と第3エピタキシャル層106を選択
エツチングして除去する。
第2エピタキシャル層105と第1エピタキシャル層1
04あるいは第3エピタキシャル層106との間にエツ
チング作用の差があるのは、ボロンの濃度が3X10”
cm−2以上となるとエツチング作用に抑制現象が生ず
ることによる。
(6)第8図(F)に示すごとく、1050℃の水素(
H2)中でn形シリコンのエピタキシャル成長を行い、
基板1と第4エピタキシャル層107の外表面に、エピ
タキシャル成長層111を形成し、エツチング注入口1
08を閉じる。
なお、この工程は、 ■熱酸化によりエツチング注入口108を閉じる。
■ポリシリコンをCVD法またはスパッタ法によりエツ
チング注入口108の箇所に着膜させて、エツチング注
入口108を閉じる。
■真空蒸着法によるシリコンエピタキシャル法によりエ
ツチング注入口108を埋める。
■絶縁物、例えば、ガラス(SiO2)、窒化物、アル
ミナ等をCVD法、または、スパッタ法あるいは、蒸着
法によりエツチング注入口108を埋めるようにしても
よい。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、この様な装置においては、振動梁3の表
面は鏡面であり、面粗さが小さく活性なため、衝撃など
の外乱や大きな圧縮力による座屈などにより振動子がシ
ェル壁面に接触すると、そのままシェル壁面に付着して
しまうという事が発生する場合がある。
本発明は、この問題点を解決するものである。
本発明の目的は、衝撃などの外乱や座屈などにより振動
子がシェル壁面に接触する事があってもシェル壁面に付
着せず外乱を取り除けば完全に元に戻る振動形トランス
デュサを提供するにある。
く課題を解決するための手段〉 この目的を達成するなめに、本発明は、(1)シリコン
単結晶の基板に設けられたシリコン単結晶よりなる振動
梁と、該振動梁の周囲に隙間が維持されるように該振動
梁を囲み前記基板と室を構成するシリコン材よりなるシ
ェルと、該振動梁を励振する励振手段と、前記振動梁の
振動を検出する励振検出手段とを具備する振動形トラン
スデュサにおいて、 前記振動梁の表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒
化膜からなる第1層と、該第1層の表面を覆って設けら
れ表面があらいポリシリコンよりなる第2層と、前記室
の内表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒化膜から
なる第3層と、該第3層の表面を覆って設けられたポリ
シリコンよりなる第4層と、前記シェルの外表面を覆っ
て設けられた酸化膜あるいは窒化膜からなる第5層と、
該第5層の表面を覆って設けられたポリシリコンよりな
る第6層とを具備したことを特徴とする振動形トランス
デュサ。
(2)シリコン単結晶の基板に設けられたシリコン単結
晶よりなる振動梁と、該振動梁の周囲に隙間が維持され
るように該振動梁を囲み前記基板と室を構成するシリコ
ン材よりなるシェルと、該振動梁を励振する励振手段と
、前記振動梁の振動を検出する励振検出手段とを具備す
る振動形トランスデュサにおいて、 前記振動梁の表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒
化膜からなる第1層と、該第1層の表面を覆って設けら
れ表面があらいポリシリコンよりなる第2層と、前記室
の内表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒化膜から
なる第3層と、該第3層の表面を覆って設けられたポリ
シリコンよりなる第4層と、前記シェルの外表面を覆っ
て設けられたシリコン単結晶からなる第7層とを具備し
たことを特徴とする振動形トランスデュ升を構成したも
のである。
〈作用〉 以上の構成において、 特許請求の範囲第1項記載の発明においては、以下の如
くして製作する。
(1)n型シリコンの基板に、シリコン酸化物あるいは
シリコン窒化物の膜を形成する。膜の所要の箇所をホト
リソグラフィにより除去する。
(2)高温の水素雰囲気中で、塩化水素でエツチングを
行い、基板に所要箇所をエツチングして膜をアンダーカ
ットして、凹部を形成する。
(3)高温の水素雰囲気中で、ソースガスに塩化水素ガ
スを混入して、選択エピタキシャル成長法を行う。
すなわち、 ■エツチングされやすい高濃度のP形シリコンにより、
真空室の下半分に相当する第1エピタキシャル層を選択
エピタキシャル成長させる。
■エツチングされ離い高濃度のP形シリコンにより、第
1エピタキシャル層の表面に、所要の箇所を塞ぐように
、振動梁に相当する第2エピタキシャル層を選択エピタ
キシャル成長させる。
■エツチングされやすい高濃度のP形シリコンにより、
第2エピタキシャル層の表面に、真空室の上半分に相当
する第3エピタキシャル層を選択エピタキシャル成長さ
せる。
■エツチングされ難い高濃度のP形シリコンにより、第
3エピタキシャル層の表面に、シェルに相当する第4エ
ピタキシャル層を選択エピタキシャル成長させる。
(4)シリコン酸化物、或は、シリコン窒化物の膜をフ
ッ化水素酸でエツチングして除去し、エツチング注入口
を設ける。
(5)第4層に対して基板に正のパルスあるいは正の電
圧を印加して、エツチング注入口よりアルカリ液を注入
して、第1エピタキシャル層と第3エピタキシャル層を
選択エツチングして除去する。
(6)全体にシリコン酸化物あるいはシリコン窒化物の
膜を形成する。
(7)高温、真空中で、シランとフォスフインと水素流
体中で、酸化シリコン膜の表面にポリシリコン層を形成
し、エツチング注入口を閉じる。
特許請求の範囲第2項記載の発明においては、以下の如
くして製作する。
(1)n型シリコン基板に、シリコン酸化物あるいはシ
リコン窒化物の膜を形成する。膜の所要の箇所をホトリ
ソグラフィにより除去する。
(2)高温の水素雰囲気中で、塩化水素でエツチングを
行い、基板に所要箇所をエツチングして膜をアンダーカ
ットして、凹部を形成する。
(3)高温の水素雰囲気中で、ソースガスに塩化水素ガ
スを混入して、選択エピタキシャル成長法を行う。
すなわち、 ■エツチングされやすい高濃度のP形シリコンにより、
真空室の下半分に相当する第1エピタキシャル層を選択
エピタキシャル成長させる。
■エツチングされ難い高濃度のP形シリコンにより、第
1エピタキシャル層の表面に、所要の箇所を塞ぐように
、振動梁に相当する第2エピタキシャル層を選択エピタ
キシャル成長させる。
■エツチングされやすい高濃度のP形シリコンにより、
第2エピタキシャル層の表面に、真空室の上半分に相当
する第3エピタキシャル層を選択エピタキシャル成長さ
せる。
■エツチングされ雛い高濃度のP形シリコンにより、第
3エピタキシャル層の表面に、シェルに相当する第4エ
ピタキシャル層を選択エピタキシャル成長させる。
(4)シリコン酸化物、或は、シリコン窒化物の膜をフ
ッ化水素酸でエツチングして除去し、エツチング注入口
を設ける。
(5)第4層に対して基板に正のパルスあるいは正の電
圧を印加して、エツチング注入口よりアルカリ液を注入
して、第1エピタキシャル層と第3エピタキシャル層を
選択エツチングして除去する。
(6)全体にシリコン酸化物あるいはシリコン窒化物の
膜を形成する。
(7)全体にポジ型レジストを塗付する。レジストを塗
付後、紫外線で全面露光を行う。
(8)レジストを現像して、露光部分を除去する。
その後、第4エピタキシャル成長層の外表面および基板
の外表面の酸化シリコン膜をエツチングにより除去する
(9)レジストを除去する。
その後、高温、真空中で、シランとフォスフインと水素
との流体中で、酸化シリコン膜の表面にポリシリコン層
が形成され、エツチング注入口を閉じる。
而して、第4エピタキシャル成長層の外表面および基板
の外表面にはn型の第5エピタキシャル成長層が形成さ
れる。
以下、実施例に基づき詳細に説明する。
〈実施例〉 第1図は本発明の一実施例の要部構成説明図である。
図において、第6図と同一記号の構成は同一機能を表わ
す。
11は、振動梁3の表面を覆って設けられた酸化膜ある
いは窒化膜からなる第1層である。
12は、第1層11の表面を覆って設けられ表面が粗い
ポリシリコンよりなる第2層である。
13は、室5の内表面を覆って設けられた酸化膜あるい
は窒化膜からなる第3層である。
14は、第3層13の表面を覆って設けられたポリシリ
コンよりなる第4層である。
15は、シェル4の外表面を覆って設けられた酸化膜あ
るいは窒化膜からなる第5層である。
16は、第5層15の表面を覆って設けられたポリシリ
コンよりなる第6層である。
以上の構成において、第1図実施例の振動形トランスデ
ュサは、第2図に示す如くして作る。
(1)第2図(A)に示すごとく、n型シリコン(Zo
o)面にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるい
はシリコン窒化物の膜201を形成する。膜201の所
要の箇所202をホトリソグラフィにより除去する。
(2)第2図(B)に示すごとく、1050℃の水素(
H2)雰囲気中で、塩化水素でエツチングを行い、基板
1に所要箇所202をエツチングしてl11201をア
ンダーカットして、凹部203を形成する。
なお、塩化水素の代りに、高温水蒸気、酸素を用いるか
、あるいは、40℃〜130℃のアルカリ液による異方
性エツチングでもよい。
(3)第2図(C)に示すごとく、1050’Cの水素
(H2)雰囲気中で、ソースガスに塩化水素ガスを混入
して、選択エピタキシャル成長法を行う。
すなわち、 ■ボロンの濃度10”cm’のP形シリコンにより、真
空室5の下半分に相当する第1エピタキシャル層204
を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度3X10” cm″3のP形シリコンに
より、第1エピタキシャル層204の表面に、所要の箇
所202を塞ぐように、振動梁3に相当する第2エピタ
キシャル層205を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度10”cm’のP形シリコンにより、第
2エピタキシャル層205の表面に、真空室5の上半分
に相当する第3エピタキシャル層206を選択エピタキ
シャル成長させる。
■ボロンの濃度3X10”cm−”のP形シリコンによ
り、第3エピタキシャル層206の表面に、シェル4に
相当する第4エピタキシャル層207を選択エピタキシ
ャル成長させる。
(4)第2図(D)に示すごとく、シリコン酸化物、或
は、シリコン窒化物のWA201をフッ化水素酸(HF
)でエツチングして除去し、エツチング注入0208を
設ける。
(5)第2図(B)に示すごとく、第4層に対して基板
1に正のパルスあるいは正の電圧を印加して、エツチン
グ注入口208よりアルカリ液を注入して、第1エピタ
キシャル層204と第3エピタキシャル層206を選択
エツチングして除去する。
第2エピタキシャル層205と第1エピタキシャル層2
04あるいは第3エピタキシャル層206との間にエツ
チング作用の差があるのは、ボロンの濃度が3xlO1
gcm−3以上となるとエツチング作用に抑制現象が生
ずることによる。
(6)第2図(F)に示すごとく、全体にシリコン酸化
物あるいはシリコン窒化物の膜209を形成する。この
場合は、酸化シリコン族209を形成する。
(7)第2図(G)に示すごとく、950℃、200T
o r r中で、シラン(SiH4)0.31/min
、フォスフイン(PH3)0.00051/min、水
素2001/minの状態で、酸化シリコン膜209の
表面にポリシリコン層211を形成し、エツチング注入
0208を閉じる。
この場合のポリシリコン層211の表面粗さは、ピッチ
間隔で0.1μm程度である。
この結果、 振動梁3の表面は鏡面であり、面粗さが小さく活性なた
め、衝撃などの外乱や大きな圧縮力による座屈などによ
り振動梁3がシェル4の壁面に接触するとそのままシェ
ル4の壁面に付着してしまう恐れがあるが、振動梁3の
表面を、表面が粗いポリシリコンよりなる第2層で覆う
ようにしたので、振動梁3がシェル4の壁面に付着して
しまう事がなく信頼性が向上出来る。
また、シリコンの単結晶からなる振動梁3に対して、酸
化膜あるいは窒化膜からなる第1層11とポリシリコン
からなる第2層12の層厚をFINすることにより、振
動梁部分全体としての所定の張力や温度係数に容易に調
節する事が出来る。
第3図は本発明の他の実施例の要部構成説明図である。
図において、第6図と同一記号の構成は同一機能を表わ
す。
21は、振動梁3の表面を覆って設けられた酸化膜ある
いは窒化膜からなる第1層である。
22は、第1層11の表面を覆って設けられ表面が粗い
ポリシリコンよりなる第2層である。
23は、室5の内表面を覆って設けられた酸化膜あるい
は窒化膜からなる第3層である。
24は、第3層13の表面を覆って設けられたポリシリ
コンよりなる第4層である。
25は、シェル4の外表面を覆って設けられたシリコン
単結晶からなる第7層である。
以上の構成において、第3図実施例の振動形トランスデ
ュサは、第4図に示す如くして作る。
(1)第4図(A)に示すごとく、n型シリコン(10
0)面にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるい
はシリコン窒化物の膜301を形成する。111301
の所要の箇所302をホトリソグラフィにより除去する
(2ン第4図(B)に示すごとく、1050℃の水素(
H2)雰囲気中で、塩化水素でエツチングを行い、基板
1に所要箇所302をエツチングして膜301をアンダ
ーカットして、凹部303を形成する。
なお、塩化水素の代りに、高温水蒸気、酸素を用いるか
、あるいは、40°C〜130℃のアルカリ液による異
方性エツチングでもよい。
(3)第4図(C)に示すごとく、1050℃の水素(
H2)雰囲気中で、ソースガスに塩化水素ガスを混入し
て、選択エピタキシャル成長法を行つ。
すなわち、 ■ボロンの濃度10”cm−”のP形シリコンにより、
真空室5の下半分に相当する第1エピタキシャル層30
4を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度3xlO” cm″3のP形シリコンに
より、第1エピタキシャル層304の表面に、所要の箇
所302を塞ぐように、振動梁3に相当する第2エピタ
キシヤルJ1305を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度10”cm’のP形シリコンにより、第
2エピタキシャル層305の表面に、真空室5の上半分
に相当する第3エピタキシャル層306を選択エピタキ
シャル成長させる。
■ボロンの濃度3X10”cm−”のP形シリコンによ
り、第3エピタキシャル層306の表面に、シェル4に
相当する第4エピタキシャル層307を選択エピタキシ
ャル成長させる。
(4)第4図(D)に示すごとく、シリコン酸化物、或
は、シリコン窒化物の[301をフッ化水素*(HF)
でエツチングして除去し、エツチング注入口308を設
ける。
(5)第4図(E)に示すごとく、第4層に対して基板
1に正のパルスあるいは正の電圧を印加して、エツチン
グ注入0308よりアルカリ液を注入して、第1エピタ
キシャル層304と第3エピタキシャル層306を選択
エツチングして除去する。
第2エピタキシャル層305と第1エピタキシャル層3
04あるいは第3エピタキシャル層306との間にエツ
チング作用の差があるのは、ボロンの濃度が3X10”
cm−”以上となるとエツチング作用に抑制現象が生ず
ることによる。
(6)第4図(F、 )に示すごとく、全体にシリコン
酸化物あるいはシリコン窒化物の膜309を形成する。
この場合は、酸化シリコン膜309を形成する。
(7)第4図CG>に示すごとく、全体にポジ型レジス
ト311を塗付する。レジスト311を塗付後、紫外線
で全面露光を行う。
(8)第4図(H)に示すごとく、レジスト311を現
像して、露光部分を除去する。
その後、第4エピタキシャル成長層307の外表面およ
び基板1の外表面の酸化シリコン膜309をエツチング
により除去する。
(9)第4図(I)に示すごとく、レジスト311を除
去する。
その後、950℃、20 OTo r r中で、シラン
(SiHa )0.31/mi n、フォスフイン(P
H3)0.00051/mi n、水素2001/mi
nの状態で、酸化シリコン膜309の表面にポリシリコ
ン層312が形成され、エツチング注入口308を閉じ
る。
而して、第4エピタキシャル成長層307の外表面およ
び基板1の外表面にはn型の第5エピタキシャル成長層
313が形成される。
この場合のポリシリコン層312の表面粗さは、ピッチ
間隔で0.1μm程度である。
この結果、 振動梁3の表面は鏡面であり、面粗さか小さく活性なた
め、衝撃などの外乱や大きな圧縮力による座屈などによ
り振動梁3がシェル4の壁面に接触するとそのままシェ
ル4の壁面に付着してしまう恐れがあるが、振動梁3の
表面を、表面が粗いポリシリコンよりなる第2層で覆う
ようにしたので、振動梁3がシェル4の壁面に付着して
しまう事がなく信頼性が向上出来る。
而して、振動梁3の付着不良対策とは関係のないシェル
4の外部の測定ダイアフラム2の表面は単結晶に°する
事により、全単結晶よりなる従来の測定ダイアプラムと
同等の強度、弾性特性、安定性が得られる。
また、シリコンの単結晶からなる振動梁3に対して、酸
化膜あるいは窒化膜からなる第1層11とポリシリコン
からなる第2層12の膜厚を調整することにより、振動
梁部分全体として、所定の張力や所定の温度係数に容易
に調節する事が出来る。
第5図は本発明の装置により製造した振動梁の使用例の
要部構成説明図である。
図において、3は振動梁である。振動梁3は両端がダイ
アフラム3に固定され互いに平行に配買された二個の第
1@動子31と、第一振動子31の振動の腹の部分を相
互に機械的に結合する第二振動子32とを備える。
40は振動梁3に直交する直流磁界を磁石30により加
え一方の第一振動子31の両端に交流電流を入カドラン
ス41により流して磁気誘導作用により振動梁3を磁界
と電流に直交する方向に励振する励振手段である。
入カドランス41は、二次側が一方の第一振動子31の
両端に接続されている。
50は他方の第一振動子31の両端に発生する起電力を
検出する振動検出手段である。この場合は、出カドラン
ス51、増幅器52が用いられている。出カドランス5
1の一次側は、他方の第一振動子31の両端に接続され
、二次側は増幅器52を介して出力端子53に接続され
るとともに、分岐して入カドランス41の一次側に接続
され、全体として、正帰還自動発振回路を構成する。振
動梁3の振動は、振動検出手段50により検出され出力
信号として取出される6 〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明は、 (1)シリコン単結晶の基板に設けられたシリコン単結
晶よりなる振動梁と、該振動梁の周囲に隙間が維持され
るように該振動梁を囲み前記基板と室を構成するシリコ
ン材よりなるシェルと、該振動梁を励振する励振手段と
、前記振動梁の振動を検出する励振検出手段とを具備す
る振動形トランスデュサにおいて、 前記振動梁の表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒
化膜からなる第1層と、該第1層の表面を覆って設けら
れ表面があらいポリシリコンよりなる第2層と、前記室
の内表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒化膜から
なる第3層と、該第3層の表面を覆って設けられたポリ
シリコンよりなる第4層と、前記シェルの外表面を覆っ
て設けられた酸化膜あるいは窒化膜からなる第5層と、
該第5層の表面を覆って設けられたポリシリコンよりな
る第6層とを具備したことを特徴とする振動形トランス
デュサ。
(2)シリコン単結晶の基板に設けられたシリコン単結
晶よりなる振動梁と、該振動梁の周囲に隙間が維持され
るように該振動梁を囲み前記基板と室を構成するシリコ
ン材よりなるシェルと、該振動梁を励振する励振手段と
、前記振動梁の振動を検出する励振検出手段とを具備す
る振動形トランスデュサにおいて、 前記振動梁の表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒
化膜からなる第1層と、該第1層の表面を覆って設けら
れ表面があらいポリシリコンよりなる第2層と、前記室
の内表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒化膜から
なる第3層と、該第3層の表面を覆って設けられたポリ
シリコンよりなる第4層と、前記シェルの外表面を覆っ
て設けられたシリコン単結晶からなる第7層とを具備し
たことを特徴とする振動形トランスデュサを構成しな。
この結果、特許請求の範囲第1項記載の発明によれば、
振動梁の表面は鏡面であり、面粗さが小さく活性なため
、衝撃などの外乱や大きな圧縮力による座屈などにより
振動梁がシェルの壁面に接触するとそのままシェルの壁
面に付着してしまう恐れがあるが、振動梁の表面を、表
面が粗いポリシリコンよりなる第2層で覆うようにした
ので、振動梁がシェルの壁面に付着してしまう事がなく
信頼性が向上出来る。
また、シリコンの単結晶からなる振動梁に対して、酸化
膜あるいは窒化膜からなる第1層とポリシリコンからな
る第2層の膜厚を調整することにより、振動梁部分全体
としての所定の張力や温度係数に容易に調節する事が出
来る。
更に、特許請求の範囲第2項記載の発明によれば、上記
特許請求の範囲第1項記載の発明の効果に加えて、振動
梁の付着不良対策とは関係のないシェルの外部の測定ダ
イアフラムの表面は単結晶にする事により、全単結晶よ
りなる従来の測定ダイアフラムと同等の強度、弾性特性
、安定性が得られる。
従って、本発明によれば、衝撃などの外乱や座屈などに
より振動子がシェル壁面に接触する事があってもシェル
壁面に付着せず外乱を取り除けば完全に元に戻る振動形
トランスデュサを実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の要部構成説明図、第2図は
第1図の工程説明図、第3図は本発明の他の実線例の要
部構成説明図、第4図は第3図の工程説明図、第5図は
本発明の装置の使用例の要部構成説明図、第6図は従来
より一般に使用されている従来例の構成説明図、第7図
は第6図のAA断面図、第8図は第7図の製作工程説明
図である。 1・・・基板、2・・・測定ダイアフラム、3・・・振
動梁、4・・・シェル、5・・・真空室、11・・・第
1層、12・・・第2層、13・・・第3層、14・・
・第4層、15・・・第5層、16・・・第6層、21
・・・第1層、22・・・第2層、23・・・第3層、
24・・・第4層、25・・・第7層。 30・・・磁石、31・・・第一振動子、32・・・第
二振動子、40・・・励振手段、41・・・入カドラン
ス、42・・・入力端子、50・・・振動検出手段、5
1・・・出カド。 ンス、52・・・増幅器、53・・・出力端子、201
・・・膜、202・・・所要箇所、203・・・凹部、
204・・・第1エピタキシャル層、205・・・第2
エピタキシャル層、206・・・第3エピタキシャル層
、207・・・第4エピタキシャル層、208・・・エ
ツチング注入口、209・・・酸化シリコン膜、211
・・・ポリシリコン層、301・・・膜、302・・・
所要箇所、303・・・凹部、304・・・第1エピタ
キシャル層、305・・・第2エピタキシャル層、30
6・・・第3エピタキシャル層、307・・・第4エピ
タキシャル層、308・・・エツチング注入口、309
・・・酸化シリコン膜、311・・・レジスト、312
・・・ポリシリコン層、313・・・第5エピタキシャ
ル層。 zO5 /U、> 第 図 第 区 第 図 第 ム 図 第 図 く 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)シリコン単結晶の基板に設けられたシリコン単結
    晶よりなる振動梁と、 該振動梁の周囲に隙間が維持されるように該振動梁を囲
    み前記基板と室を構成するシリコン材よりなるシェルと
    、 該振動梁を励振する励振手段と、 前記振動梁の振動を検出する励振検出手段とを具備する
    振動形トランスデュサにおいて、前記振動梁の表面を覆
    って設けられた酸化膜あるいは窒化膜からなる第1層と
    、 該第1層の表面を覆って設けられ表面が粗いポリシリコ
    ンよりなる第2層と、 前記室の内表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒化
    膜からなる第3層と、 該第3層の表面を覆って設けられたポリシリコンよりな
    る第4層と、 前記シェルの外表面を覆って設けられた酸化膜あるいは
    窒化膜からなる第5層と、 該第5層の表面を覆って設けられたポリシリコンよりな
    る第6層と を具備したことを特徴とする振動形トランスデュサ。
  2. (2)シリコン単結晶の基板に設けられたシリコン単結
    晶よりなる振動梁と、 該振動梁の周囲に隙間が維持されるように該振動梁を囲
    み前記基板と室を構成するシリコン材よりなるシェルと
    、 該振動梁を励振する励振手段と、 前記振動梁の振動を検出する励振検出手段とを具備する
    振動形トランスデュサにおいて、前記振動梁の表面を覆
    って設けられた酸化膜あるいは窒化膜からなる第1層と
    、 該第1層の表面を覆って設けられ表面が粗いポリシリコ
    ンよりなる第2層と、 前記室の内表面を覆って設けられた酸化膜あるいは窒化
    膜からなる第3層と、 該第3層の表面を覆って設けられたポリシリコンよりな
    る第4層と、 前記シェルの外表面を覆って設けられたシリコン単結晶
    からなる第7層と を具備したことを特徴とする振動形トランスデュサ。
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