JPH0590615A - 振動形トランスデユサの製造方法 - Google Patents

振動形トランスデユサの製造方法

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JPH0590615A
JPH0590615A JP24996491A JP24996491A JPH0590615A JP H0590615 A JPH0590615 A JP H0590615A JP 24996491 A JP24996491 A JP 24996491A JP 24996491 A JP24996491 A JP 24996491A JP H0590615 A JPH0590615 A JP H0590615A
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JP
Japan
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layer
etching
silicon
film
oxide film
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JP24996491A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Ikeda
恭一 池田
Takashi Yoshida
隆司 吉田
Takahiro Kudo
貴裕 工藤
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エッチングむらが少なく、安価かつ小形化を
図り得る振動形トランスデュサの製造方法を提供するに
ある。 【構成】 シリコン単結晶の基板に設けられた振動梁
と、該振動梁の周囲に隙間が維持されるように該振動梁
を囲み前記基板と真空室を構成するシリコン材よりなる
シェルと、該振動梁を励振する励振手段と、前記振動梁
の振動を検出する励振検出手段とを具備する振動形トラ
ンスデュサの製造方法において、真空室の基板側部分を
陽極化処理により多孔質化して酸化し、真空室のシエル
側部分を酸化膜で形成し、真空室部分をエッチング除去
するようにしたことを特徴とする振動形トランスデュサ
の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、真空室のエッチングむ
らが少なく、エッチング除去加工が迅速に出来て安価に
出来、小形化が図り得る振動形トランスデュサの製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は従来より一般に使用されている
従来例の要部構成説明図で、例えば、本願出願人の出願
した、特開昭64−10139号、特願昭62−166
176号、発明の名称「振動形トランスデュサの製造方
法」、昭和62年7月2日出願に示されている。図16
は、図15のA―A断面図である。
【0003】図において、1は半導体単結晶基板で、2
は半導体基板1に設けられ、測定圧Pmを受圧する測定
ダイアフラムである。3は測定ダイアフラム2に埋込み
設けられた歪み検出センサで、振動梁3が使用されてい
る。4は封止用の半導体エピタキシャル成長層からなる
シェルで、振動梁3を測定ダイアフラム2に封止する。
振動梁3の周囲の、振動梁3と、測定ダイアフラム2お
よびシェル4との間には真空室5が設けられている。振
動梁3は、永久磁石(図示せず)による磁場と、振動梁
3に接続された閉ル―プ自励発振回路(図示せず)とに
より、振動梁3の固有振動で発振するように構成されて
いる。
【0004】以上の構成において、測定ダイアフラム2
に測定圧力Pmが加わると、振動梁3の軸力が変化し、
固有振動数が変化するため、発振周波数の変化により測
定圧力Pmの測定が出来る。
【0005】図17〜図22は、図15の従来例の製作
説明図の一例で、例えば、本願出願人の出願した、特開
平1−258475号、特願昭63−86946号、発
明の名称「振動形トランスデュサの製造方法」、昭和6
3年4月8日出願に示されている。
【0006】以下、図17〜図22について説明する。 (1)図17に示すごとく、n型シリコン(100)面
にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるいはシリ
コン窒化物の膜101を形成する。膜101の所要の箇
所102をホトリソグラフィにより除去する。 (2)図18に示すごとく、1050℃の水素(H2
雰囲気中で、塩化水素でエッチングを行い、基板1に所
要箇所102をエッチングして膜101をアンダ―カッ
トして、凹部103を形成する。 なお、塩化水素の代りに、高温水蒸気、酸素を用いる
か、あるいは、40℃〜130℃のアルカリ液による異
方性エッチングでもよい。
【0007】(3)図19に示すごとく、1050℃の
水素(H2 )雰囲気中で、ソ―スガスに塩化水素ガスを
混入して、選択エピタキシャル成長法を行う。 すなわち、 ボロンの濃度1018cm-3のP形シリコンにより、真
空室5の下半分に相当する第1エピタキシャル層104
を選択エピタキシャル成長させる。 ボロンの濃度3×1019cm-3のP形シリコンによ
り、第1エピタキシャル層104の表面に、所要の箇所
102を塞ぐように、振動梁3に相当する第2エピタキ
シャル層105を選択エピタキシャル成長させる。
【0008】ボロンの濃度1018cm-3のP形シリコ
ンにより、第2エピタキシャル層105の表面に、真空
室5の上半分に相当する第3エピタキシャル層106を
選択エピタキシャル成長させる。 ボロンの濃度3×1019cm-3のP形シリコンによ
り、第3エピタキシャル層106の表面に、シェル4に
相当する第4エピタキシャル層107を選択エピタキシ
ャル成長させる。
【0009】(4)図20に示すごとく、シリコン酸化
物、あるいは、シリコン窒化物の膜101をフッ化水素
酸(HF)でエッチングして除去し、エッチング注入口
108を設ける。 (5)図21に示すごとく、第4層に対して基板1に正
のパルスあるいは正の電圧を印加して、エッチング注入
口108よりアルカリ液を注入して、第1エピタキシャ
ル層104と第3エピタキシャル層106を選択エッチ
ングして除去する。エッチング液としては、一般にヒド
ラジン溶液が使用されている。
【0010】第2エピタキシャル層105と第1エピタ
キシャル層104あるいは第3エピタキシャル層106
との間にエッチング作用の差があるのは、ボロンの濃度
が3×1019cm-3以上となるとエッチング作用に抑制
現象が生ずることによる。 (6)図22に示すごとく、1050℃の水素(H2
中でn形シリコンのエピタキシャル成長を行い、基板1
と第4エピタキシャル層107の外表面に、エピタキシ
ャル成長層111を形成し、エッチング注入口108を
閉じる。
【0011】なお、この工程は、 熱酸化によりエッチング注入口108を閉じる。 ポリシリコンをCVD法またはスパッタ法によりエッ
チング注入口108の箇所に着膜させて、エッチング注
入口108を閉じる。 真空蒸着法によるシリコンエピタキシャル法によりエ
ッチング注入口108を埋める。 絶縁物、例えば、ガラス(SiO2 )、窒化物、アル
ミナ等をCVD法、または、スパッタ法あるいは、蒸着
法によりエッチング注入口108を埋めるようにしても
よい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な装置においては、第1エピタキシャル層104と第3
エピタキシャル層106を選択エッチングして除去する
には、エッチング液としては、一般にアルカリ溶液が使
用されている。
【0013】しかし、アルカリ溶液はエッチング注入口
108として、広い隙間を必要とする為、封止する時、
振動梁3にエピタキシャル成長層111が厚く成長し、
振動形トランスデュサを小型出来ない。
【0014】本発明は、この問題点を解決するものであ
る。本発明の目的は、エッチングむらが少なく、安価か
つ小形化を図り得る振動形トランスデュサの製造方法を
提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、シリコン単結晶の基板に設けられた振動
梁と、該振動梁の周囲に隙間が維持されるように該振動
梁を囲み前記基板と真空室を構成するシェルと、該振動
梁を励振する励振手段と、前記振動梁の振動を検出する
励振検出手段とを具備する振動形トランスデュサの製造
方法において、以下の工程を有する事を特徴とする振動
形トランスデュサの製造方法を採用した。 (a)n型シリコン基板に、シリコン酸化物あるいはシ
リコン窒化物の膜を形成する工程。 (b)前記膜の所要の箇所をホトリソグラフィにより除
去する工程。 (c)前記真空室の下半分に相当する部分に、P形シリ
コンからなる第1層を、選択エピタキシャル成長あるい
は拡散により形成する工程。 (d)n形シリコンシリコンにより、前記第1層の表面
に、前記所要の箇所を塞ぐように、前記振動梁に相当す
る第2層を選択エピタキシャル成長あるいは拡散により
形成させる工程。 (e)前記シリコン酸化物、或は、シリコン窒化物の膜
をエッチングして除去する工程。 (f)沸化水素酸中で、光を照射し陽極化成処理して、
前記第1成長層を多孔質化する工程。 (g)該多孔質化した第1層を酸化する工程。 (h)前記基板および前記第2層の表面に、酸化シリコ
ン膜あるいは窒化シリコン膜を形成する工程。 (i)該酸化シリコン膜あるいは窒化シリコン膜をパタ
―ニングし、エッチングして、前記真空室の上半分に相
当する第3層を形成する工程。 (j)前記基板の表面を酸化して酸化膜を形成する工
程。 (k)該酸化膜と前記第3層の表面にポリシリコン膜を
形成する工程。 (l)該ポリシリコン膜をパタ―ニングし、エッチング
して、前記シェルに対応するポリシリコン膜層を形成す
る工程。 (m)沸化水素酸により前記第1,第3層と酸化膜を除
去する工程。 (n)前記エッチング注入口を閉じる工程。
【0016】
【作用】以上の製造方法において、n型シリコン(10
0)面にカットされた基板に、シリコン酸化物あるいは
シリコン窒化物の膜を形成する。膜の所要の箇所をホト
リソグラフィにより除去する。基板の所要箇所をエッチ
ングして膜をアンダ―カットして、凹部を形成する。真
空室の下半分に相当する部分に、エッチングされやすい
高濃度のP形シリコンからなる第1エピタキシャル層
を、選択エピタキシャル成長あるいは拡散により形成す
る。
【0017】n形シリコンシリコンにより、第1エピタ
キシャル層の表面に、所要の箇所を塞ぐように、振動梁
に相当する第2エピタキシャル層を選択エピタキシャル
成長させる。シリコン酸化物、或は、シリコン窒化物の
膜をエッチングして除去する。沸化水素酸中で、光を照
射し陽極化成処理して、第1成長層を多孔質化する。
【0018】多孔質化した第1エピタキシャル成長層を
酸化する。基板および第2エピタキシャル層の表面に、
酸化シリコン膜を形成する。酸化シリコン膜をパタ―ニ
ングし、エッチングして、真空室の上半分に相当する第
1酸化シリコン膜層を形成する。基板の表面を酸化して
第2酸化シリコン膜を形成する。第2酸化シリコン膜と
第1酸化シリコン膜層の表面にポリシリコン膜を形成す
る。
【0019】ポリシリコン膜をパタ―ニングし、エッチ
ングして、シェルに対応するポリシリコン膜層を形成す
る。沸化水素酸により、第1エピタキシャル成長層と第
1,第2酸化シリコン膜を除去する。基板とポリシリコ
ン膜層の外表面に窒化膜を形成し、エッチング注入口を
閉じる。以下、実施例に基づき詳細に説明する。
【0020】
【実施例】図1〜図13は、本発明の一実施例の製造方
法説明図である。図において、図15と同一記号の構成
は同一機能を表わす。 (a)図1に示すごとく、n型シリコン(100)面に
カットされた基板1に、シリコン酸化物あるいはシリコ
ン窒化物の膜201を形成する。膜201の所要の箇所
202をホトリソグラフィにより除去する。 (b)図2に示すごとく、1050℃の水素(H2 )雰
囲気中で、塩化水素でエッチングを行い、基板1に所要
箇所202をエッチングして膜201をアンダ―カット
して、凹部203を形成する。 なお、塩化水素の代りに、高温水蒸気、酸素を用いる
か、あるいは、40℃〜130℃のアルカリ液による異
方性エッチングでもよい。
【0021】(c)図3に示すごとく、水素(H2 )雰
囲気中で、ソ―スガスに塩化水素ガスを混入して、選択
エピタキシャル成長法を行う。 すなわち、 1050℃の温度下で、ボロンの濃度1018cm-3
P形シリコンにより、真空室5の下半分に相当する第1
エピタキシャル層204を選択エピタキシャル成長させ
る。 1050℃の温度下で、n形シリコンにより、第1エ
ピタキシャル層204の表面に、所要の箇所202を塞
ぐように、振動梁3に相当する第2エピタキシャル層2
05を選択エピタキシャル成長させる。
【0022】(d)図4に示すごとく、シリコン酸化
物、或は、シリコン窒化物の膜201をフッ化水素酸
(HF)でエッチングして除去する。 (e)図5に示すごとく、沸化水素酸206中で、光源
207から光208を照射し陽極化成処理して、第1エ
ピタキシャル成長層204を多孔質化する。
【0023】(h)図6に示すごとく、多孔質化した第
1エピタキシャル成長層204を酸化する。 (i)図7に示すごとく、基板1および第2エピタキシ
ャル層205の表面に、CVD法により酸化シリコン膜
209を形成する。 (j)図8に示すごとく、酸化シリコン膜209をパタ
―ニングし、エッチングして、真空室5の上半分に相当
する第1酸化シリコン膜層211を形成する。
【0024】(k)図9に示すごとく、基板1の表面を
酸化して、第2酸化シリコン膜212を形成する。 (l)図10に示すごとく、第2酸化シリコン膜212
と第1酸化シリコン膜層211の表面に、CVD法によ
りポリシリコン膜213を形成する。 (m)図11に示すごとく、ポリシリコン膜213をパ
タ―ニングし、エッチングして、シェル4に対応するポ
リシリコン膜層214を形成する。
【0025】(n)図12に示すごとく、酸化された沸
化水素酸により第1エピタキシャル成長層204と第
1,第2酸化シリコン膜層211,212を除去する。 (o)図13に示すごとく、基板1とポリシリコン膜層
214の外表面にCVD法により窒化膜215を形成
し、エッチング注入口208を閉じる。
【0026】以上の製造方法において、n型シリコン
(100)面にカットされた基板1に、シリコン酸化物
あるいはシリコン窒化物の膜201を形成する。膜20
1の所要の箇所202をホトリソグラフィにより除去す
る。1050℃の水素(H2 )雰囲気中で、塩化水素で
エッチングを行い、基板1に所要箇所202をエッチン
グして膜201をアンダ―カットして、凹部203を形
成する。
【0027】水素(H2 )雰囲気中で、ソ―スガスに塩
化水素ガスを混入して、選択エピタキシャル成長法を行
う。すなわち、1050℃の温度下で、ボロンの濃度1
18cm-3のP形シリコンにより、真空室5の下半分に
相当する第1エピタキシャル層204を選択エピタキシ
ャル成長させる。1050℃の温度下で、n形シリコン
により、第1エピタキシャル層204の表面に、所要の
箇所202を塞ぐように、振動梁3に相当する第2エピ
タキシャル層205を選択エピタキシャル成長させる。
【0028】シリコン酸化物、或は、シリコン窒化物の
膜201をフッ化水素酸(HF)でエッチングして除去
する。沸化水素酸206中で、光源207から光208
を照射し、陽極化成処理して、第1エピタキシャル成長
層204を多孔質化する。多孔質化した第1エピタキシ
ャル成長層204を酸化する。
【0029】基板1および第2エピタキシャル層205
の表面に、酸化シリコン膜209を形成する。酸化シリ
コン膜209をパタ―ニングし、エッチングして、真空
室5の上半分に相当する第1酸化シリコン膜層211を
形成する。基板1の表面を酸化して、第2酸化シリコン
膜212を形成する。第2酸化シリコン膜212と第1
酸化シリコン膜層211の表面に、ポリシリコン膜21
3を形成する。
【0030】ポリシリコン膜213をパタ―ニングし、
エッチングして、シェル4に対応するポリシリコン膜層
214を形成する。沸化水素酸により第1エピタキシャ
ル成長層204と第1,第2酸化シリコン膜層211,
212を除去する。基板1とポリシリコン膜層214の
外表面に窒化膜215を形成し、エッチング注入口21
2を閉じる。
【0031】即ち、図5の工程において、第2エピタキ
シャル成長層205のN層は多孔質化せず、第1エピタ
キシャル成長層204のP層のみ光を照射すると、多孔
質化する。また、第1エピタキシャル成長層204は広
く沸化水素酸206に接しているので、多孔質化が、迅
速に均一に進める事が出来る。
【0032】図6の工程において、多孔質層204は単
結晶バルクに比して、100倍以上の早さで酸化され
る。図12の工程において、沸化水素酸はヒドラジンに
比べて非常に拡散しやすく、狭いギャップからでも容易
にエッチング出来る。したがって、エッチング加工時間
が短縮出来ると共に、小形化が容易となる。図13の工
程において、窒化膜213で封止する事により、振動梁
3に付着した窒化膜213の応力により、振動梁3に所
要の初期張力を付与する事が出来る。
【0033】この結果、 (1)エッチング注入口212を小さく狭く出来るの
で、振動梁3を小さくでき、装置全体の小形化が図れ
る。 (2)エッチング加工が迅速に出来るので、加工時間が
短縮出来、製造コストの低減化が図れる。 (3)半導体基板1に苦労して電極を構成する必要がな
く、製造コストを低下出来る。また、電極形成による不
純物の混入も防止出来る。
【0034】図14は本発明の振動梁の使用例の要部構
成説明図である。図において、3は振動梁である。振動
梁3は両端がダイアフラム3に固定され互いに平行に配
置された二個の第1振動子31と、第一振動子31の振
動の腹の部分を相互に機械的に結合する第二振動子32
とを備える。
【0035】40は振動梁3に直交する直流磁界を磁石
30により加え、一方の第一振動子31の両端に交流電
流を入力トランス41により流して、磁気誘導作用によ
り振動梁3を磁界と電流に直交する方向に励振する励振
手段である。入力トランス41は、二次側が一方の第一
振動子31の両端に接続されている。 50は他方の第
一振動子31の両端に発生する起電力を検出する振動検
出手段である。
【0036】この場合は、出力トランス51、増幅器5
2が用いられている。出力トランス51の一次側は、他
方の第一振動子31の両端に接続され、二次側は増幅器
52を介して出力端子53に接続されるとともに、分岐
して入力トランス41の一次側に接続され、全体とし
て、正帰還自励発振回路を構成する。振動梁3の振動
は、振動検出手段50により検出され出力信号として取
出される。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、シリコ
ン単結晶の基板に設けられた振動梁と、該振動梁の周囲
に隙間が維持されるように該振動梁を囲み前記基板と真
空室を構成するシリコン材よりなるシェルと、該振動梁
を励振する励振手段と、前記振動梁の振動を検出する励
振検出手段とを具備する振動形トランスデュサの製造方
法において、以下の工程を有する事を特徴とする振動形
トランスデュサの製造方法を採用した。 (a)n型シリコン基板に、シリコン酸化物あるいはシ
リコン窒化物の膜を形成する工程。 (b)前記膜の所要の箇所をホトリソグラフィにより除
去する工程。 (c)前記真空室の下半分に相当する部分に、P形シリ
コンからなる第1層を、選択エピタキシャル成長あるい
は拡散により形成する工程。 (d)n形シリコンシリコンにより、前記第1層の表面
に、前記所要の箇所を塞ぐように、前記振動梁に相当す
る第2層を選択エピタキシャル成長あるいは拡散により
形成させる工程。 (e)前記シリコン酸化物、或は、シリコン窒化物の膜
をエッチングして除去する工程。 (f)沸化水素酸中で、光を照射し陽極化成処理して、
前記第1成長層を多孔質化する工程。 (g)該多孔質化した第1層を酸化する工程。 (h)前記基板および前記第2層の表面に、酸化シリコ
ン膜あるいは窒化シリコン膜を形成する工程。 (i)該酸化シリコン膜あるいは窒化シリコン膜をパタ
―ニングし、エッチングして、前記真空室の上半分に相
当する第3層を形成する工程。 (j)前記基板の表面を酸化して酸化膜を形成する工
程。 (k)該酸化膜と前記第3層の表面にポリシリコン膜を
形成する工程。 (l)該ポリシリコン膜をパタ―ニングし、エッチング
して、前記シェルに対応するポリシリコン膜層を形成す
る工程。 (m)沸化水素酸により前記第1,第3層と酸化膜を除
去する工程。 (n)前記エッチング注入口を閉じる工程。
【0038】この結果、 (1)エッチング注入口を小さく狭く出来るので、振動
梁を小さくでき、装置全体の小形化が図れる。 (2)エッチング加工が迅速に出来るので、加工時間が
短縮出来、製造コストの低減化が図れる。 (3)半導体基板に苦労して電極を構成する必要がな
く、製造コストを低下出来る。また、電極形成による不
純物の混入も防止出来る。
【0039】従って、本発明によれば、エッチングむら
が少なく、安価かつ小形化を図り得る振動形トランスデ
ュサの製造方法を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパタ―ニング工程説明図で
ある。
【図2】本発明の一実施例のエッチング工程説明図であ
る。
【図3】本発明の一実施例のエピタキシャル成長工程説
明図である。
【図4】本発明の一実施例の酸化膜エッチング工程説明
図である。
【図5】本発明の一実施例の陽極化処理工程説明図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の酸化工程説明図である。
【図7】本発明の一実施例の酸化シリコン膜形成工程説
明図である。
【図8】本発明の一実施例の第1酸化シリコン膜形成工
程説明図である。
【図9】本発明の一実施例の第2酸化シリコン膜形成工
程説明図である。
【図10】本発明の一実施例のポリシリコン膜形成工程
説明図である。
【図11】本発明の一実施例のポリシリコン膜層形成工
程説明図である。
【図12】本発明の一実施例の酸化シリコン膜層除去工
程説明図である。
【図13】本発明の一実施例の窒化膜形成工程説明図で
ある。
【図14】本発明の装置の使用例の要部構成説明図であ
る。
【図15】従来より一般に使用されている従来例の構成
説明図である。
【図16】図15のA―A断面図である。
【図17】図15従来例のパタ―ニング工程説明図であ
る。
【図18】図15従来例のエッチング工程説明図であ
る。
【図19】図15従来例のエピタキシャル成長工程説明
図である。
【図20】図15従来例の膜除去工程説明図である。
【図21】図15従来例のエッチング工程説明図であ
る。
【図22】図15従来例のエピタキシャル成長工程説明
図である。
【符号の説明】
1…基板 2…測定ダイアフラム 3…振動梁 4…シェル 5…真空室 30…磁石 31…第一振動子 32…第二振動子 40…励振手段 41…入力トランス 42…入力端子 50…振動検出手段 51…出力トランス 52…増幅器 53…出力端子 201…膜 202…所要箇所 203…凹部 204…第1エピタキシャル層 205…第2エピタキシャル層 206…沸化水素酸 207…光源 208…光 209…酸化シリコン膜 211…第1酸化シリコン膜層 212…第2酸化シリコン膜 213…ポリシリコン膜 214…ポリシリコン膜層 215…窒化シリコン膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリコン単結晶の基板に設けられた振動梁
    と、 該振動梁の周囲に隙間が維持されるように該振動梁を囲
    み前記基板と真空室を構成するシェルと、 該振動梁を励振する励振手段と、 前記振動梁の振動を検出する励振検出手段とを具備する
    振動形トランスデュサの製造方法において、 以下の工程を有する事を特徴とする振動形トランスデュ
    サの製造方法。 (a)n型シリコン基板に、シリコン酸化物あるいはシ
    リコン窒化物の膜を形成する工程。 (b)前記膜の所要の箇所をホトリソグラフィにより除
    去する工程。 (c)前記真空室の下半分に相当する部分に、P形シリ
    コンからなる第1層を、選択エピタキシャル成長あるい
    は拡散により形成する工程。 (d)n形シリコンシリコンにより、前記第1層の表面
    に、前記所要の箇所を塞ぐように、前記振動梁に相当す
    る第2層を選択エピタキシャル成長あるいは拡散により
    形成させる工程。 (e)前記シリコン酸化物、或は、シリコン窒化物の膜
    をエッチングして除去する工程。 (f)沸化水素酸中で、光を照射し陽極化成処理して、
    前記第1成長層を多孔質化する工程。 (g)該多孔質化した第1層を酸化する工程。 (h)前記基板および前記第2層の表面に、酸化シリコ
    ン膜あるいは窒化シリコン膜を形成する工程。 (i)該酸化シリコン膜あるいは窒化シリコン膜をパタ
    ―ニングし、エッチングして、前記真空室の上半分に相
    当する第3層を形成する工程。 (j)前記基板の表面を酸化して酸化膜を形成する工
    程。 (k)該酸化膜と前記第3層の表面にポリシリコン膜を
    形成する工程。 (l)該ポリシリコン膜をパタ―ニングし、エッチング
    して、前記シェルに対応するポリシリコン膜層を形成す
    る工程。 (m)沸化水素酸により前記第1,第3層と酸化膜を除
    去する工程。 (n)前記エッチング注入口を閉じる工程。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0747684A1 (en) * 1995-06-07 1996-12-11 Ssi Technologies, Inc. Forming a silicon structure in a cavity by anodizing, oxidizing, and etching or by directly etching the porous silicon
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