JPH01276771A - 振動形トランスデュサの製造方法 - Google Patents

振動形トランスデュサの製造方法

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JPH01276771A
JPH01276771A JP10656788A JP10656788A JPH01276771A JP H01276771 A JPH01276771 A JP H01276771A JP 10656788 A JP10656788 A JP 10656788A JP 10656788 A JP10656788 A JP 10656788A JP H01276771 A JPH01276771 A JP H01276771A
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epitaxial layer
etching
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silicon
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Kinji Harada
原田 謹爾
Kyoichi Ikeda
恭一 池田
Hideki Kuwayama
桑山 秀樹
Takashi Kobayashi
隆 小林
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
Sunao Nishikawa
直 西川
Takashi Yoshida
隆司 吉田
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、振動形トランスデュサの製造方法に関するも
のである。
更に詳述すれば、本発明は、シェルを有しシリコン単結
晶の基板状に設けられシリコン単結晶材よりなる振動梁
を有する振動形トランスデュサの製造方法に関するもの
である。
〈従来の技術〉 第19図は従来より一般に使用されている従来例の構成
説明図で、圧力センサに使用せる例を示し、第20図は
第19図におけるX−X断面図、第21図は一部を省略
した平面図である。
このような装置は、例えば、特願昭59−42632号
公報に示されている。
これらの図において、1は弾性を有する半導体で構成さ
れた基板で、例えば、シリコン基板が用いられている。
2はこの半導体基板1の一部を利用して構成されている
受圧ダイアフラムで、例えば、半導体基板1をエツチン
グして構成される。
3および4は受圧ダイアフラム2上に形成された両端固
定の微小な振動梁で、振動梁3は受圧ダイアフラム2の
ほぼ中央部に、振動梁4は受圧ダイアフラム2の周縁部
にそれぞれ位置している。
この振動梁3,4は、例えば半導体基板1において、振
動梁に相当する箇所の周辺部を、例えばアンダエッチン
グして形成されている。
5はシェルで、受圧ダイアフラム2上に形成させた振動
梁3の周囲を覆い、この内部25(振動梁3の周囲)を
真空状態に保持するようにしたものである。シェル5は
、この場合は、シリコンで構成され、受圧ダイアフラム
2に、例えば陽極接合法によって取付けられる。シェル
5は振動梁4にも設けられているが、ここでは省略する
。なお、シェル5は、第19図においては、分りやすく
するために省略されている。
第22図は第20図における振動梁付近を拡大して示す
断面図である。ここでは、ダイアフラム2としてn形シ
リコン基板を用いた例である。この図において、21a
、21bはP+層で、21a、21bとは切込み部20
によって電気的に分離している。22はn形エピタキシ
アル層、23はP+層、24はsio、層である。エピ
タキシアル層22の一部は、例えば、アンダーエツチン
グによって隙間部25が形成されており、振動梁3(4
)は隙間部25状を跨がる両端固定のP層と8102層
とによって構成されている。
第22図において振動梁3(4)を構成する2層23と
、隙間部25を介して対向する2層21a、21bは、
静電容量電極を構成しており、ここでは振動片3(4)
を、P十層21aとP十層23との間に働く静電力を利
用して励振させ、また、P+層21bとP”WjJ23
との間の静電容量変化によって、振動梁3(4)の振動
を検出するようになっている。
O20は発振回路で、この回路は外部、あるいは、半導
体基板1を利用して構成されており、入力端はP+層2
1bが接続され、振動梁3(4)の振動に関連した信号
が印加される。また、出力端はP十層21aが接続され
、P+層21aと21層23間に出力信号を与える。こ
れによって、発振回路O8Cと振動梁3(4)とは振動
梁の固有振動数で発振する自動発振回路を構成する。
このように構成した圧力センサにおいて、受圧ダイアフ
ッラム2に第20図の矢印Pに示すように、内側から圧
力を与えるものとすれば、この圧力を受けて受圧ダイア
フラム2は撓み、中央に形成されている振動梁3には引
張力が、ダイアフラム2の周縁部に形成されている振動
梁4には圧縮力がそれぞれ加わる。これにより各振動梁
3,4の固有振動数ft 、f2は、圧力Pに対して差
動的に変化する事となり、例えば、f、−f2の差を演
算することによって、圧力Pを測定することができる。
しかして、シェル5により振動梁3.4が真空中に置か
れる為、振動梁3,4のQを高くすることができる。
しかしながら、この様な装置においては、受圧ダイアフ
ラム2にシェル5を取付けねばならないので、陽極接合
法等の接合技術が必要となり、接合時に振動梁に悪影響
を及ぼす恐れがある。また、接合強度等問題となり、小
形化にも限度を有する。
このような問題点を解決するために、本願出願人は昭和
62年6月26日出願の特願昭62−159073 r
発明の名称;振動形トランスデュサの製造方法」を出願
している。
以下、この出願について、第23図から第29図により
説明する。
図において、第19図から第22図までと同一記号は同
一機能を示す。
以下、第19図から第22図までと相違部分のみ説明す
る。
(1)第23図に示すごとく、n型シリコン(100)
面にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるいはシ
リコン窒化物のWAlolを形成する。
膜101の所要の箇所をホトリソグラフィにより除去す
る。
(2)第24図に示すごとく、1050℃の水素(H2
)雰囲気中で塩酸でエツチングを行い基板1に所要箇所
102をエツチングしてWAlolをアンダーカットし
て四部103を形成する。
なお、塩酸の代りに、高温水蒸気、酸素を用いるか、あ
るいは、40℃〜130℃のアルカリ液による異方性エ
ツチングでもよい。
(3)第25図に示すごとく、1050℃の水素(H2
)雰囲気中でソースガスにHCI!ガスを混入して選択
エピタキシャル成長法を行う。
すなわち、 ■ボロンの濃度10”cm″aのP形シリコンにより、
隙間部25の下半分に相当する第1エピタキシャル層1
04を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度102°cm−3のP形シリコンにより
、第1エピタキシャル層104の表面に、所要の箇所1
02を塞ぐように、振動梁3,4に相当する第2エピタ
キシャル層105を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度10”cm’のP形シリコンにより、第
2エピタキシヤルN105の表面に、隙間部25の上半
分に相当する第3エピタキシャル層106を選択エピタ
キシャル成長させる。
■リンの濃度10” cm″3のn形シリコンにより、
第3エピタキシャル層106の表面に、シェル5に相当
する第4エピタキシャル層107を選択エピタキシャル
成長させる。
(4)第26図に示すごとく、シリコン酸化物、あるい
は、シリコン窒化物の膜101をフッ化水素酸(HF)
でエツチングして除去し、エツチング注入口108を設
ける。
(5)第27図に示すごとく、第2Rに対して基板1と
第4層に正のパルスを印加して、エツチング注入口10
8よりアルカリ液を注入して、第1エピタキシャル層1
04と第3エピタキシャル層106を選択エツチングし
て除去する。
第2エピタキシャル層105と第1エピタキシャル層1
04あるいは第3エピタキシャル層106との間にエツ
チング作用の差があるのは、ボロンの濃度が3×101
9 cm″3以上となるとエツチング作用に抑制現象が
生ずることによる。
このことは、例えば、[トランスデュサーズー87」日
本電気学会発行の123ベージ Fig8に示されてい
る。
(6)熱酸化処理を行い各表面に酸化シリコン膜109
を生ぜしめる。なお、寸法精度がより緩かな場合には、
この工程は必要としない。
(7)第28図に示すごとく、プラズマエツチング処理
により、基板1と第4エピタキシャル層107の外表面
の酸化シリコン8109を除去する。
なお、(6)の熱酸化処理を行なわない場合には、この
工程も必要としない。
(8)第29図に示すごとく、1050℃の水素装置の
エツチングを安定に行い、歩留りを向上させ得る振動形
トランスデュサの製造方法を(H2)中でn形シリコン
のエピタキシャル成長を行い、基板1と第4エピタキシ
ャル層107の外表面に、エピタキシャル成長層111
を形成し、エツチング注入ml 108をとじる。
なお、この工程は、 ■熱酸化によりエツチング注入口108をとじる。
■ポリシリコンをCVD法またはスパッタ法によりエツ
チング注入rl 108の箇所に着膜させて、エツチン
グ注入口108をとじる。
■真空蒸着法によるシリコンエピタキシャル法によりエ
ツチング注入口108を埋める。
■絶縁物、例えば、ガラス(Si02)、窒化物、アル
ミナ等をCVD法、または、スパッタ法あるいは、蒸着
法によりエツチング注入口108を埋めるようにしても
よい。
この結果、 (1)基板1と振動梁3.4とシェル5とが一体形で形
成されるので、基板1とシェル5との接合を必要とせず
、接合に基づく不安定さの問題が無くなる。
(2)単純な構造で、外部の流木と振動梁3.4を絶縁
でき、小形化が容易に出来る。
(3)振動梁3,4やシェル5の位置、厚さ、形状は、
半導体プロセス技術を利用して容易に正確に出来る。し
たがって、精度の高い振動形トランスデュサが得られる
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、このような装置においては、エツチング
が不安定で、歩留が低いという問題がある。
本発明は、この問題点を解決するものである。
本発明の目的は、装置のエツチングを安定に行い、歩留
りを向上させ得る振動形トランスデュサの製造方法を提
供するにある。
く課題を解決するための手段〉 この目的を達成するために、本発明は、シリコン単結晶
の基板上に設けられ、励振手段により励振され励振検出
手段によって振動が検出されシリコン単結晶材よりなる
振動梁を形成し、該振動梁を囲み前記基板と室を楕成し
該振動梁の周囲に隙間が維持されるようにシリコン材よ
りなるシェルを形成する振動形トランスデュサの製造方
法において、 前記シリコン単結晶の基板上にシリコン酸化物あるいは
窒化物の膜を形成し、 該膜の所要箇所をエツチングにより取去る、前記基板に
前記室の一部を構成する凹部をエツチングにより形成し
、 該凹部の表面にボロン濃度3X101g/cmコ程度以
上のP形シリコンからなる補助エピタキシャル層を選択
エピタキシャル成長させ、前記室の基板側部分が形成さ
れる部分に3×10”/cm3程度未溝のP形シリコン
からなる第1エピタキシャル層を選択エピタキシャル成
長させ、 該第1エピタキシャル層の表面の前記振動梁が形成され
る位置の部分に3×1019/cm’程度以上のP形シ
リコンからなる第2エピタキシャル層を選択エピタキシ
ャル成長させ、前記室のシェル側部分が形成される部分
にn形シリコンあるいは3×1019/cm3程度未満
のP形シリコンからなる第3エピタキシャル層を選択エ
ピタキシャル成長させ、 該第3エピタキシャル層を覆って該第3エピタキシャル
層がn形シリコンの場合は3×1019/Cm3程度以
上のP形シリコンからなり該第3エピタキシャル層が3
X10Ig/cm3程度未満のP形シリコンの場合はn
形シリコンあるいは3×1019/cm’程度以上のP
形シリコンからなる第4エピタキシャル層を選択エピタ
キシャル成長させ、 前記膜をエツチングにより除去しエツチング注入口を形
成し、 該注入口よりエツチング流体を注入し前記第1゜第3エ
ピタキシャル層を選択エツチングにより除去し、 前記第4エピタキシャル層を覆うとともに前記注入口を
塞ぐようにして選択エピタキシャル成長により前記シェ
ルを形成したことを特徴とする振動形トランスデュサの
製造方法を採用したものである。
く作用〉 以上の方法において、基板に振動梁と隙間対応部分とシ
ェル相当部分とを基板と一体となるように形成した後、
隙間対応部分をエツチングで除去することによって、基
板と振動梁とシェル一体形の振動形トランスデュサを得
ることができる。
また、凹部の表面は、補助エピタキシャル層を設けたの
で、エツチングを安定に行い、歩留りを向上させ得る。
以下、実施例に基づき詳細に説明する。
〈実施例〉 第1図から第8図は本発明の一実施例の要部製作工程断
面斜視図である。
図において、第19図から第22図と同一記号の構成は
同一機能を表わす。
以下、第19図から第22図と相違部分のみ説明する。
(1)第1図に示すごとく、n型シリコン(100)面
にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるいはシリ
コン窒化物のIl!201を形成する。
膜201の所要の箇所をホトリソグラフィにより除去す
る。
(2)第2図に示すごとく、1050℃の水素(H2)
雰囲気中で塩酸でエツチングを行い基板1に所要箇所2
02をエツチングして膜201をアンダーカットして凹
部203を形成する。
なお、塩酸の代りに、高温水蒸気、酸素を用いるか、あ
るいは、40℃〜130℃のアルカリ液による異方性エ
ツチングでもよい。
(3)第3図に示すごとく、凹部203の表面にボロン
濃度3xlO”/cm3程度以上のP形シリコンからな
る補助エピタキシャル層2031を選択エピタキシャル
成長させる。
(4)第4図に示すごとく、1050℃の水素(H2)
雰囲気中でソースガスにHC1Fガスを混入して選択エ
ピタキシャル成長法を行う。
すなわち、 ■ボロンの濃度10”cm″3のP形シリコンにより、
隙間部25の下半分に相当する第1エピタキシャル層2
04を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度3×1019 cm″3のP形シリコン
により、第1エピタキシャル層204の表面に、所要の
箇所202を塞ぐように、振動梁3,4に相当する第2
エピタキシャル層205を選択エピタキシャル成長させ
る。
■ボロンの濃度IQ”am″aのP形シリコンにより、
第2エピタキシャル層205の表面に、隙間部25の上
半分に相当する第3エピタキシャル層206を選択エピ
タキシャル成長させる。
■ボロンの濃度3×1019 cm″3のP形シリコン
により、第3エピタキシャル層206の表面に、シェル
5に相当する第4エピタキシャル層207を選択エピタ
キシャル成長させる。
(5)第5図に示すごとく、シリコン酸化物、あるいは
、シリコン窒化物の膜201をフッ化水素酸(HP)で
エツチングして除去し、エツチング注入口208を設け
る。
(6)第6図に示すごとく、第4層に対して基板1に正
のパルスを印加して、エツチング注入口208よりアル
カリ液を注入して、第1エピタキシャル層204と第3
エピタキシャル層206を選択エツチングして除去する
第2エピタキシャル層205と第1エピタキシャル層2
04あるいは第3エピタキシャル層206との間にエツ
チング作用の差があるのは、ボロンの濃度が3×101
9 cm″a以上となるとエツチング作用に抑制現象が
生ずることによる。
(7)熱酸化処理を行い各表面に酸化シリコン膜209
を生ぜしめる。なお、寸法精度がより緩かな場合には、
この工程は必要としない。
(8)第7図に示すごとく、プラズマエツチング処理に
より、基板1と第4エピタキシャル層207の外表面の
酸化シリコン膜209を除去する。
なお、(7)の熱酸化処理を行なわない場合には、この
工程も必要としない。
(9)第8図に示すごとく、1050°Cの水素(H2
)中でn形シリコンのエピタキシャル成長を行い、基板
1と第4エピタキシャル層207の外表面に、エピタキ
シャル成長層211を形成し、エツチング注入口208
をとじる。
なお、この工程は、 ■熱酸化によりエツチング注入口208をとじる。
■ポリシリコンをCVD法またはスパッタ法によりエツ
チング注入口208の箇所に着膜させて、エツチング注
入口208をとじる。
■真空蒸着法によるシリコンエピタキシャル法によりエ
ツチング注入口208を埋める。
■絶縁物、例えば、ガラス(Sin2)、窒化物、アル
ミナ等をCVD法、または、スパッタ法あるいは、蒸着
法によりエツチング注入口208を埋めるようにしても
よい。
なお、振動梁3.4とシェル5との絶縁が取れないため
に、振動検出信号eは、第9図に示すごとく、 e”  (Zs  −eo  )/ (Zv+Zs  
)Zsニジエル5の内部インピーダンス e0;振動梁3,4の起電力 zv;振動梁3,4の内部インピーダンスとなって、減
少するが、振動梁3,4のQ(共振の尖鋭度)が充分大
きいため、実用上問題にならない。
この結果、 (1)基板1と振動梁3,4とシェル5とが一体形で形
成されるので、基板1とシェル5との接合を必要とせず
、接合に基づく不安定さの問題が無くなる。
(2)単純な構造で、外部の流体と振動梁3,4を絶縁
でき、小形化が容易に出来る。
(3)動梁3,4やシェル5の位置、厚さ、形状は、半
導体プロセス技術を利用して容易に正確に出来る。した
がって、精度の高い振動形トランスデュサが得られる。
(4)補助エピタキシャル層2031を設けなので、振
動梁3,4(シェル5の内部)のエツチングは無電界エ
ツチングにでき、エツチングの再現性がよく、高い歩留
が得られ、製作コストを低くすることができる。
第10図から第17図は本発明の他の実施例の要部製作
工程断面斜視図である。
図において、第19図から第22図と同一記号の構成は
同一機能を表わす。
以下、第19図から第22図と相違部分のみ説明する。
〈1)第10図に示すごとく、n型シリコン(100)
面にカットされた基板1に、シリコン酸化物あるいはシ
リコン窒化物の膜301を形成する。
膜301の所要の箇所302をホトリソグラフィにより
除去する。
(2)第11図に示すごとく、1050℃の水素(H2
)雰囲気中で塩酸でエツチングを行い基板1に所要筒所
302をエツチングして膜301をアンダーカットして
凹部303を形成する。
なお、塩酸の代りに、高温水蒸気、酸素を用いるか、あ
るいは、40℃〜130℃のアルカリ液による異方性エ
ツチングでもよい。
(3)第12図に示すごとく、凹部203の表面にボロ
ン濃度3×1019/cm3程度以上のP形シリコンか
らなる補助エピタキシャル層2031を選択エピタキシ
ャル成長させる。
(4)第13図に示すごとく、1050℃の水素(H2
)雰囲気中でソースガスにHe/ガスを混入して選択エ
ピタキシャル成長法を行う。
すなわち、 ■ボロンの濃度10111cm″3のP形シリコンによ
り、隙間部25の下半分に相当する第1エピタキシャル
層304を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度1020cm’のP形シリコンにより、
第1エピタキシャル層304の表面に、所要の箇所30
2を塞ぐように、振動梁3,4に相当する第2エピタキ
シャル層305を選択エピタキシャル成長させる。
■ボロンの濃度10”cm’のP形シリコンにより、第
2エピタキシャル層305の表面に、隙間部25の上半
分に相当する第3エピタキシャル層306を選択エピタ
キシャル成長させる。
■リンの濃度IQ”cm″3のn形シリコンにより、第
3エピタキシャル層306の表面に、シェル5に相当す
る第4エピタキシャル層307を選択エピタキシャル成
長させる。
なお、第3エピタキシャル層306をリンの濃度101
7cm’のn形シリコンを用い、第4エピタキシャル層
307にボロンの濃度102°cm’のP形シリコンを
用いてもよい。
(5)第14図に示すごとく、シリコン酸化物、あるい
は、シリコン窒化物の膜301をフッ化水素酸(HF)
でエツチングして除去し、エツチング注入口308を設
ける。
(6)第15図に示すごとく、第2層に対して基板1と
第4層に正のパルスを印加して、エツチング注入口30
8よりアルカリ液を注入して、第1エピタキシャル層3
04と第3エピタキシャル層306を選択エツチングし
て除去する。
なお、第3エピタキシャル層306をリンの濃度101
7cm″3のn形シリコンを用い、第4エピタキシャル
層307にボロンの濃度1020cm−3のP形シリコ
ンを用いた場合には、基板1と第2エピタキシャル層に
のみパルス電位を印加すればよい。
第2エピタキシャル層305と第1エピタキシャル層3
04あるいは第3エピタキシャル層306との間にエツ
チング作用の差があるのは、ボロンの濃度が3×101
9 cm″3以上となるとエツチング作用に抑制現象が
生ずることによる。
(7)熱酸化処理を行い各表面に酸化シリコン膜309
を生ぜしぬる。なお、寸法精度がより緩かな場合には、
この工程は必要としない。
(8)第16図に示すごとく、プラズマエツチング処理
により、基板1と第4エピタキシャル層307の外表面
の酸化シリコンWA309を除去する。
なお、(7)の熱酸化処理を行なわない場合には、この
工程も必要としない。
(9)第17図に示すごとく、1050℃の水素(H2
)中でn形シリコンのエピタキシャル成長を行い、基板
1と第4エピタキシャル層307の外表面に、エピタキ
シャル成長層311を形成し、エツチング注入口308
をとじる。
なお、この工程は、 ■熱酸化によりエツチング注入口308をとじる。
■ポリシリコンをCVD法またはスパッタ法によりエツ
チング注入ET+ 308の箇所に着膜させて、エツチ
ング注入口308をとじる。
■真空蒸着法によるシリコンエピタキシャル法によりエ
ツチング注入口308を埋める。
■絶縁物、例えば、ガラス(SiO2)、窒化物、アル
ミナ等をCVD法、または、スパッタ法あるいは、蒸着
法によりエツチング注入口308を埋めるようにしても
よい。
なお、前述の実施例においては、圧力センサに適用せる
例を説明したが、これに限ることはなく、例えば、温度
センサ、加速度センサに適用しても良いことは勿論であ
る。
また、前述の製造方法は、両端固定の振動梁3゜4のみ
でなく、片持ち梁あるいは複数固定梁であっても適用出
来ることは勿論である。
第18図は本発明の装置により製造した振動梁の使用例
の要部構成説明図である。
図において、3は振動梁である。振動梁3は両端がダイ
アフラム2に固定され互いに平行に配置された二個の第
1振動子31と第一振動子31の振動の腹の部分を相互
に機械的に結合する第二振動子32とを備える。
40は振動梁3に直交する直流磁界を磁石13により加
え一方の第一振動子31の両端に交流電流を入カドラン
ス41により流して磁気誘導作用により振動梁3を磁界
と電流に直交する方向に励振する励振手段である。
入カドランス41は、二次側が一方の第一振動子31の
両端に接続されている。
50は他方の第一振動子31の両端に発生する起電力を
検出する振動検出手段である。この場合は、出カドラン
ス51、増幅器52が用いられている。出カドランス5
1の一次側は、他方の第一振動子31の両端に接続され
、二次側は増幅器52を介して出力端子53に接続され
るとともに、分岐して入カドランス41の一次側に接続
され、全体として正帰還自動発振回路を構成する。振動
梁3の振動は、振動検出手段50により検出され出力信
号として取出される。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明は、シリコン単結晶の基板
上に設けられ、励振手段により励振され励振検出手段に
よって振動が検出されシリコン単結晶材よりなる振動梁
を形成し、該振動梁を囲み前記基板と室を構成し該振動
梁の周囲に隙間が維持されるようにシリコン材よりなる
シェルを形成する振動形トランスデュサの製造方法にお
いて、前記シリコン単結晶の基板上にシリコン酸化物あ
るいは窒化物の膜を形成し、 核層の所要箇所をエツチングにより取去る、前記基板に
前記室の一部を構成する凹部をエツチングにより形成し
、 該凹部の表面にボロン濃度3×1019/cm3程度以
上のP形シリコンからなる補助エピタキシャル層を選択
エピタキシャル成長させ、前記室の基板側部分が形成さ
れる部分に3×10”/cm’程度未満のP形シリコン
からなる第1エピタキシャル層を選択エピタキシャル成
長させ、 該第1エピタキシャル層の表面の前記振動梁が形成され
る位置の部分に3×1019/cmコ程度以上のP形シ
リコンからなる第2エピタキシャル層を選択エピタキシ
ャル成長させ、前記室のシェル側部分が形成される部分
にn形シリコンあるいは3X10III/cm’程度未
満のP形シリコンからなる第3エピタキシャル層を選択
エピタキシャル成長させ、 該第3エピタキシャル層を覆って該第3エピタキシャル
層がn形シリコンの場合は3×1019/ c m 3
程度以上のP形シリコンからなり該第3エピタキシャル
層が3×101g/cm3程度未満のP形シリコンの場
合はn形シリコンあるいは3×1019/cm’程度以
上のP形シリコンからなる第4エピタキシャル層を選択
エピタキシャル成長させ、 前記膜をエツチングにより除去しエツチング注入口を形
成し、 該注入口よりエツチング流体を注入し前記第1゜第3エ
ピタキシャル層を選択エツチングにより除去し、 前記第4エピタキシャル層を覆うとともに前記注入口を
塞ぐようにして選択エピタキシャル成長により前記シェ
ルを形成したことを特徴とする振動形トランスデュサの
製造方法を採用した。
この結果、 (1)基板と振#梁とシェルとが一体形で形成されるの
で、基板とシェルとの接合を必要とせず、接合に基づく
不安定さの問題が無くなる。
(2)単純な構造で、外部の流体と振動梁を絶縁でき、
小形化が容易に出来る。
(3)振動梁やシェルの位置、厚さ、形状は、半導体プ
ロセス技術を利用して容易に正確に出来る。
したがって、精度の高い振動形トランスデュサが得られ
る。
(4)補助エピタキシャル層を設けたので、振動梁(シ
ェルの内部)のエツチングは、無電界エツチングにでき
、エツチングの再現性がよく、高い歩留が得られ、製作
コストを低くすることができる。
従って、本発明によれば、装置のエツチングを安定に行
い、歩留りを向上させ得る振動形トランスデュサの製造
方法を実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第8図までは本発明の一実施例の工程説明図
、第9図は動作説明図、第10図から第17図までは本
発明の他の実施例の工程説明図、第18図は実際の使用
説明図、第19図から第22図は従来より一般に使用さ
れている従来例の構成説明図、第23図から第29図は
特願昭62−159073号「発明の名称:振動形トラ
ンスデュサの製造方法」の製作工程説明図である。 1・・・基板、13・・・磁石、2・・・受圧ダイアフ
ラム、3.4・・・振動梁、20・・・切込み部、21
a、21b、23・・・P+層、22・・・n形エピタ
キシャル層、24・・・5i02.25・・・隙間部、
31・・・第一振動子、32・・・第二振動子、40・
・・励振手段、41・・・入カドランス、42・・・入
力端子、50・・・振動検出手段、51・・・出カドラ
ンス、52・・・増幅器、53・・・出力端子、201
.301・・・膜、202,302・・・箇所、203
.303・・・四部、2031.3031・・・補助エ
ピタキシャル層、204,304・・・第1エピタキシ
ャル層、205.305・・・第2エピタキシャル層、
206,306・・・第3エピタキシャル層、207,
307・・・第4エピタキシャル層、208.308・
・・エツチング注入口、209.309・・・酸化シリ
コン膜、211,311・・・エピタキシャル層。 第12図 第27図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  シリコン単結晶の基板上に設けられ、励振手段により
    励振され励振検出手段によって振動が検出されシリコン
    単結晶材よりなる振動梁を形成し、該振動梁を囲み前記
    基板と室を構成し該振動梁の周囲に隙間が維持されるよ
    うにシリコン材よりなるシェルを形成する振動形トラン
    スデュサの製造方法において、 前記シリコン単結晶の基板上にシリコン酸化物あるいは
    窒化物の膜を形成し、 該膜の所要箇所をエッチングにより取去る、前記基板に
    前記室の一部を構成する凹部をエッチングにより形成し
    、 該凹部の表面にボロン濃度3×10^1^9/cm^3
    程度以上のP形シリコンからなる補助エピタキシャル層
    を選択エピタキシャル成長させ、 前記室の基板側部分が形成される部分に3×10^1^
    9/cm^3程度未満のP形シリコンからなる第1エピ
    タキシャル層を選択エピタキシャル成長させ、 該第1エピタキシャル層の表面の前記振動梁が形成され
    る位置の部分に3×10^1^9/cm^3程度以上の
    P形シリコンからなる第2エピタキシャル層を選択エピ
    タキシャル成長させ、 前記室のシェル側部分が形成される部分にn形シリコン
    あるいは3×10^1^9/cm^3程度未満のP形シ
    リコンからなる第3エピタキシャル層を選択エピタキシ
    ャル成長させ、 該第3エピタキシャル層を覆って該第3エピタキシャル
    層がn形シリコンの場合は3×10^1^9/cm^3
    程度以上のP形シリコンからなり該第3エピタキシャル
    層が3×10^1^9/cm^3程度未満のP形シリコ
    ンの場合はn形シリコンあるいは3×10^1^9/c
    m^3程度以上のP形シリコンからなる第4エピタキシ
    ャル層を選択エピタキシャル成長させ、 前記膜をエッチングにより除去しエッチング注入口を形
    成し、 該注入口よりエッチング流体を注入し前記第1、第3エ
    ピタキシャル層を選択エッチングにより除去し、 前記第4エピタキシャル層を覆うとともに前記注入口を
    塞ぐようにして選択エピタキシャル成長により前記シェ
    ルを形成したことを特徴とする振動形トランスデュサの
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6140143A (en) * 1992-02-10 2000-10-31 Lucas Novasensor Inc. Method of producing a buried boss diaphragm structure in silicon
JP2014527155A (ja) * 2011-05-05 2014-10-09 ハイダック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流動性媒体を検出するためのセンサー装置、圧力装置及び測定方法

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JP2014527155A (ja) * 2011-05-05 2014-10-09 ハイダック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 流動性媒体を検出するためのセンサー装置、圧力装置及び測定方法

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