JPH04164012A - ゲル状エナメルリムーバー - Google Patents

ゲル状エナメルリムーバー

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JPH04164012A
JPH04164012A JP28874590A JP28874590A JPH04164012A JP H04164012 A JPH04164012 A JP H04164012A JP 28874590 A JP28874590 A JP 28874590A JP 28874590 A JP28874590 A JP 28874590A JP H04164012 A JPH04164012 A JP H04164012A
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Jiyunko Tomaru
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ゲル状エナメルリムーバーに関し、更に詳し
くは、良好なゲル状態を呈し、また審美性の高い外観を
有するプロピレンカーボネート系ゲル状エナメルリムー
バーに関する。
[従来の技術] 現在用いられている美爪料としては、ニトロセルロース
を主体とするものがほとんどであるが、これを除去する
ためのエナメルリムーバーとしては、従来アセトン、メ
チルエチルケトン等のケトン類の溶剤を主成分とするも
のが多く用いられている。
しかしながら、これらの溶剤は極めて引火性及び毒性が
強いため、その製造工程において防爆、換気等のための
充分な設備を必要とし、使用時においてもその刺激臭に
よる不快感を惹起するものであった。また、溶解性が強
過ぎかつ蒸発速度が速過ぎるため、爪が脱脂されて白変
したり、もろくなってしまい、皮膚も脱脂されて肌あれ
を起こすという問題があった。このため、油、水等を含
有せしめて爪及び皮膚の脱脂を防いでいるが、未だ満足
な結果は得られていないと共に、引火性、毒性等の問題
点を改善するものではなかった。
一方、プロピレンカーボネートは、ニートロセルロース
をよく溶解し、引火点(密閉式)が約132℃と高く 
(アセトン −9°C,メチルエチルケトン 2℃)、
爪や皮膚を脱脂しない溶剤であることから、これを主溶
剤として用いた上記欠点のないエナメルリムーバーが提
案されている(特開昭54−132244号公報、特開
昭62−22709号公報等)。
ところで、エナメルリムーバーの形態としては、液状の
ものが一般的であるが、増粘剤を添加して質感があり使
用性の良いゲル状とする技術も知られている。これに用
いられる増粘剤としては、カルボキシビニルポリマー(
カナダ特許第1154347号明細書、特開昭61−2
57912号公報等)、ヒドロキシプロピルセルロース
(特開平1−242515号公報)等が知られている。
しかしながら、カルボキシビニルポリマーの中和剤とし
て通常用いられる水酸化ナトリウム、トリエタノールア
ミン等を配合した場合には、ゲル形成性の悪さや凝集を
生ずることなど、安定性の面で好ましくなく、更に透明
性に欠けるという問題もあった。また、カナダ特許第1
154347号明細書で中和剤として用いている第三級
アミンは皮膚刺激性があり、安全性の上で好ましくない
ものであった。
またヒドロキシプロピルセルロースはゲル化力が弱いた
め、ゲル形成のために高濃度に配合せねばならず、この
ため製造時のヒドロキシプロピルセルロースの溶解が困
難であったり、使用時にベタつきがでたり、使用後にヒ
ドロキシプロピルセルロースの後残りがあるという欠点
を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 従って、本発明は引火性が低く、爪や皮膚を脱脂するこ
とがないプロピレンカーボネートを主溶剤とし、ベタつ
きや、高分子の後残りなどの弊害がなく、充分なゲル強
度を有するゲル状エナメルリムーバーを提供することを
目的とする。また更には製品外観に審美性を有するゲル
状エナメルリムーバーを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべ
く鋭意研究を行なった結果、増粘剤であるカルボキシビ
ニルポリマーの中和剤としてエチレンジアミンテトラポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンを用いることに
より、エナメルリムーバーとしての機能を損なうことな
く良好なゲル状態を形成すること、更に系がゲル状態で
あるため液晶組成物を配合すればその製品外観に審美性
を付与することができることを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち本発明は、次の成分(a)〜(d)(a)プロ
ピレンカーボネート    20〜95重量%(b)エ
タノール、イソプロピルアルコール及びn−プロビルア
ルコールからなる群より選ばれる低級アルコール   
       2〜75重量%(c)カルボキシビニル
ポリマー  0゜1〜5重量%(d)エチレンジアミン
テトラポリオキシエチレンポリオキシプロピレン   
 0.1〜5重量%を含有することを特徴とするゲル状
エナメルリムーバーを提供するものである。
本発明において使用される(a)成分のプロピレンカー
ボネートは、ニトロセルロースを主体とする美爪料の塗
膜を溶解除去するもので、ゲル状エナメルリムーバー中
に20〜95重量%配合される。
配合量が20重量%未満ではエナメルリムーバーとして
の機能を発揮させることが困難である。
本発明において使用される(b)成分のエタノール、イ
ソプロピルアルコール及びn−プロピルアルコールから
なる群より選ばれる低級アルコールは、カルボキシビニ
ルポリマーを溶解する作用を有し、更にプロピレンカー
ボネートが爪上のマニキュア塗膜に浸透するのを助け、
除去効果を向上させるものである。低級アルコールは単
独で、又は2種もしくは3種を組み合わせて使用するこ
とができ、ゲル状エナメルリムーバー中に2〜75重量
%重量%柱る。
本発明において使用される(c)成分のカルボキシビニ
ルポリマーは、エナメルリムーバーをゲル状物とするた
めの増粘剤であり、例えばカーボボール934.940
.941(以上、グツドリッチ社製)等の市販品を用い
ることができる。カルボキシビニルポリマーは、ゲル状
エナメルリムーバー中に0.1〜5重量%配合される。
0.1重量%未満では充分な増粘効果が得られず、5重
量%を超えると完全溶解しにくい。
本発明において使用される(d)成分のエチレンジアミ
ンテトラポリオキシエチレンポリオキシプロピレンは、
ブロック重合型のポリエーテル系高分子界面活性剤で、
カルボキシビニルポリマーの中和剤であり、例えばテト
ロニック7吋、702.704(旭電化工業株式会社製
)、ユニループ15TY260KB、 30TY55B
 (日本油脂株式会社製)等の市販品を用いることがで
きる。エチレンジアミンテトラポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンは、ゲル状エナメルリムーバー中に0
.1〜5重量%配合される。0.1重量%未満では充分
中和することができず、5重量%を超えても大過剰にな
るだけで、中和剤としての効果は向上しない。
本発明のゲル状エナメルリムーバーには、上記成分以外
に、一般にエナメルリムーバーに配合されるその他の成
分、例えば油分、香料、紫外線吸収剤、着色剤、美容剤
、水、酸化防止剤等を、必要に応じ本発明の効果を損ね
ない範囲で配合することができる。
本発明のゲル状エナメルリムーバーは、例えば以下のよ
うにして製造される。すなわち、まず(c)成分のカル
ボキシビニルポリマーを、(b)成分の低級アルコール
で膨潤する。この低級アルコールは水を含むものであっ
てもよく、また低級アルコールと共に水を用いることも
できる。次いでこれに(a)成分のプロピレンカーボネ
ート及びその他の任意成分を加え、均一に混合する。最
後に(d)成分のエチレンジアミンテトラポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンを加え、均一に混合して中
和増粘させることにより本発明のゲル状エナメルリムー
バーが得られる。
また、得られた本発明のゲル状エナメルリムーバーは、
更に液晶組成物を分散させることにより、製品としての
外観に審美性及びトリートメント性を付与することがで
きる。また、そのゲル構造は充分な強度を有するため、
分散した液晶組成物の模様を保持することができる。液
晶組成物は、ケトン系、酢酸エステル系溶媒には溶解し
て液晶構造が分解してしまうので、これらの溶媒を用い
たエナメルリムーバー中には配合することができない。
液晶組成物は本発明ゲル状エナメルリムーバー中に均一
に分散させてもよいが、ゲル状エナメルリムーバーを容
器内に充填後、線状又は立体模様を描くように分散させ
るのが外観上好ましい。
本発明のゲル状エナメルリムーバーに配合し得る液晶組
成物としては、一般に化粧料に用いられるものであれば
特に限定されず、ゲル状エナメルリムーバー中に0.0
1−10重量%分散される。0.01重量%未満では液
晶による充分な効果が得られず、10重量%を超えると
除去効果を妨げる原因となる。
[実施例〕 以下、実施例を挙げて更に詳細に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
実施例1 第1表に示す組成のエナメルリムーバーを調製し、その
「ゲル化の度合」、「ゲルの透明性」、「液晶組成物の
安定性」及び「高分子の後残り及びベタつき」について
評価し、併せて第1表に示した。
(製法) ■ (2)に(3)又は(9)を加え、攪拌混合する。
■■に(1)、(5)及び(7)を加え、攪拌混合する
■■に(4)又は(8)を加え、中和、増粘させる。
■■を容器に充填後、(6)をシリンジを用いて分散さ
せる。
(評価基準) ゲル化の度合: 良好□−○ やや悪い□−−□△ 悪い□−−□× ゲルの透明性(高分子の溶解状態): 良好□○ 悪い□× 液晶組成物の安定性(液晶組成物の分解性):安定・−
−□・〜−−−−−○ 分解・白濁−一−−−−−−・・・−・−・−・−・−
・・・−−−−×高分子の後残り、ベタつき・ (以下余白) 第1表 *1:カーボポール941(グツドリッチ社製)*2:
テトロニック701(旭電化社製)* 3 : YOF
COCLC−678(吉川製油社製)第1表から明らか
なように、本発明品1.2のエナメルリムーバーはいず
れも安定で良好なゲルを形成し、透明性が高く、使用感
も優れたものであった。これに対し比較品1の中和剤と
して水酸化ナトリウムを用いたものは、ゲル形成不能で
透明性の点でも劣るものであり、比較品2の増粘剤とし
てヒドロキシプロピルセルロースを用いたものは、ゲル
強度が不足であり、高分子の後残り、ベタつきが生じて
好ましくないものであった。
本発明品3は、生成したゲル中に液晶組成物を添加した
ものであり、外観の審美性に優れ、トリートメント効果
が高く、経時安定性にも優れたものであった。これに対
し比較品3の溶剤としてアセトンを使用したものは、液
晶組成物が溶剤に溶解して発色がなくなって白濁を生じ
、製品として不適なものであった。
[発明の効果コ 以上のように、本発明のゲル状エナメルリムーバーは、
引火性が低く、爪や皮膚を脱脂することかなく、また高
分子の後残りやベタつきを生じることがなく、透明で充
分なゲル強度を有するものである。
また、液晶組成物を分散することによりその製品外観に
審美性を付与することもできる。
以  上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の成分(a)〜(d) (a)プロピレンカーボネート20〜95重量% (b)エタノール、イソプロピルアルコール及びn−プ
    ロピルアルコールからなる群より選ばれる低級アルコー
    ル2〜75重量% (c)カルボキシビニルポリマー0.1〜5重量% (d)エチレンジアミンテトラポリオキシエチレンポリ
    オキシプロピレン0.1〜5重量% を含有することを特徴とするゲル状エナメルリムーバー
  2. (2)更に液晶組成物0.01〜10重量%を分散せし
    めたことを特徴とする請求項1記載のゲル状エナメルリ
    ムーバー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1025222A (ja) * 1996-07-10 1998-01-27 Mikimoto Pharmaceut Co Ltd 化粧料
JP2003313112A (ja) * 2002-04-18 2003-11-06 Raku:Kk 水溶性ジェル状爪類用エナメル除去組成物
JP2009256242A (ja) * 2008-04-17 2009-11-05 Mitsubishi Pencil Co Ltd 固形美爪料除去剤
KR20220134068A (ko) 2021-03-26 2022-10-05 주식회사 블리스팩 에멀젼형 크림상 손톱 에나멜 제거제

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