JP2913514B2 - 水性ゲル状化粧料 - Google Patents
水性ゲル状化粧料Info
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- JP2913514B2 JP2913514B2 JP22755690A JP22755690A JP2913514B2 JP 2913514 B2 JP2913514 B2 JP 2913514B2 JP 22755690 A JP22755690 A JP 22755690A JP 22755690 A JP22755690 A JP 22755690A JP 2913514 B2 JP2913514 B2 JP 2913514B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は水性ゲル状化粧料、更に詳細には半透明〜透
明の、水々しい使用感を有し、使用性に優れた水性ゲル
状化粧料に関する。
明の、水々しい使用感を有し、使用性に優れた水性ゲル
状化粧料に関する。
水溶性高分子のひとつであるカルボキシビニルポリマ
ーは、水性基剤において構造保持をつかさどるゲル化剤
として非常に有用な成分であり、これを用いることによ
り水分を系に多量に保持でき、水々しくさっぱりとした
感触の水性ゲル状化粧料を得ることができる。
ーは、水性基剤において構造保持をつかさどるゲル化剤
として非常に有用な成分であり、これを用いることによ
り水分を系に多量に保持でき、水々しくさっぱりとした
感触の水性ゲル状化粧料を得ることができる。
しかしながら、従来のカルボキシビニルポリマーを用
いた水性ゲル状化粧料は、容器から指で取った場合やチ
ューブ容器から肌上に押し出した場合に、皮膚上の電解
質の影響を受け、ゲル構造が壊れるため、肌上からすべ
り落ちてしまったり、それによって肌上に塗布しにくい
といった問題があった。
いた水性ゲル状化粧料は、容器から指で取った場合やチ
ューブ容器から肌上に押し出した場合に、皮膚上の電解
質の影響を受け、ゲル構造が壊れるため、肌上からすべ
り落ちてしまったり、それによって肌上に塗布しにくい
といった問題があった。
このような問題を解決する目的で、他の水溶性高分子
等の増粘剤を併用したり、あるいは固形の油剤を配合し
たりして化粧料のゲル構造を維持することが行われてい
たが、これも塗布した際にべたつきを生じたり、水々し
い感触が損われたり、白濁化を生じてしまうという問題
があった。
等の増粘剤を併用したり、あるいは固形の油剤を配合し
たりして化粧料のゲル構造を維持することが行われてい
たが、これも塗布した際にべたつきを生じたり、水々し
い感触が損われたり、白濁化を生じてしまうという問題
があった。
従って、塗布した際にべたつかず、水々しい使用感を
有し、かつ使用性に優れた半透明〜透明の水性ゲル状化
粧料の開発が望まれていた。
有し、かつ使用性に優れた半透明〜透明の水性ゲル状化
粧料の開発が望まれていた。
斯かる実情において、本発明者は鋭意研究を行った結
果、上記水性ゲル状化粧料に、多価アルコール及び／又
は界面活性剤を用いて疎水性無水ケイ酸を配合すれば、
上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成し
た。
果、上記水性ゲル状化粧料に、多価アルコール及び／又
は界面活性剤を用いて疎水性無水ケイ酸を配合すれば、
上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は（Ａ）カルボキシビニルポリマ
ー、（Ｂ）塩基性物質、（Ｃ）疎水性無水ケイ酸、並び
に（Ｄ）多価アルコール及び／又は界面活性剤を必須成
分として含有することを特徴とする水性ゲル状化粧料を
提供するものである。
ー、（Ｂ）塩基性物質、（Ｃ）疎水性無水ケイ酸、並び
に（Ｄ）多価アルコール及び／又は界面活性剤を必須成
分として含有することを特徴とする水性ゲル状化粧料を
提供するものである。
（Ａ）成分のカルボキシビニルポリマーは、通常化粧
料に用いられるゲル構造形成可能なものであればいずれ
のものも使用することができ、その具体例としては、市
販のカーボポール940、カーボポール941、カーボポール
934、カーボポール1341、カーボポール1342（以上、B.
F.Goodrich Chemical社製）、ハイビスワコー104（和光
純薬工業社製）等が挙げられる。（Ａ）成分の配合量
は、適度な強度のゲル構造とべたつかない優れた使用感
を得るために、0.05〜１重量％、特に0.1〜0.6重量％で
あるのが好ましい。
料に用いられるゲル構造形成可能なものであればいずれ
のものも使用することができ、その具体例としては、市
販のカーボポール940、カーボポール941、カーボポール
934、カーボポール1341、カーボポール1342（以上、B.
F.Goodrich Chemical社製）、ハイビスワコー104（和光
純薬工業社製）等が挙げられる。（Ａ）成分の配合量
は、適度な強度のゲル構造とべたつかない優れた使用感
を得るために、0.05〜１重量％、特に0.1〜0.6重量％で
あるのが好ましい。
（Ｂ）成分の塩基性物質としては、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の水酸化物、Ｌ−アルギニン、Ｌ
−リジン等の塩基性アミノ酸、トリエタノールアミン、
２−アミノ−２−メチルプロパノール、アンモニア等の
有機アミンなどが挙げられる。（Ｂ）成分は上記カルボ
キシビニルポリマーを中和した後の組成物のpHが５〜８
になるような量において配合するのが好ましい。
ム、水酸化カリウム等の水酸化物、Ｌ−アルギニン、Ｌ
−リジン等の塩基性アミノ酸、トリエタノールアミン、
２−アミノ−２−メチルプロパノール、アンモニア等の
有機アミンなどが挙げられる。（Ｂ）成分は上記カルボ
キシビニルポリマーを中和した後の組成物のpHが５〜８
になるような量において配合するのが好ましい。
（Ｃ）成分の疎水性無水ケイ酸は、無水ケイ酸の表面
に在るシラノール基がジメチルシロキシル基もしくはト
リメチルシロキシル基で置換されたものであるが、特に
ジメチルシロキシル基で置換されたものが好ましい。こ
の具体例としては、例えば、エロジールＲ−972、エロ
ジールＲ−974（以上、日本アエロジル社製）、タラノ
ックス500（タルコ社製）等が挙げられる。（Ｃ）成分
の配合量は、べたつかない優れた使用感とゲル構造を保
持するという本発明の効果を得るために、0.05〜１重量
％、特に0.1〜0.5重量％であるのが好ましい。
に在るシラノール基がジメチルシロキシル基もしくはト
リメチルシロキシル基で置換されたものであるが、特に
ジメチルシロキシル基で置換されたものが好ましい。こ
の具体例としては、例えば、エロジールＲ−972、エロ
ジールＲ−974（以上、日本アエロジル社製）、タラノ
ックス500（タルコ社製）等が挙げられる。（Ｃ）成分
の配合量は、べたつかない優れた使用感とゲル構造を保
持するという本発明の効果を得るために、0.05〜１重量
％、特に0.1〜0.5重量％であるのが好ましい。
また、本発明において、（Ｄ）成分の多価アルコール
及び界面活性剤は疎水性無水ケイ酸を水性ゲル状化粧料
中に均一に分散させる目的で配合されるものである。
及び界面活性剤は疎水性無水ケイ酸を水性ゲル状化粧料
中に均一に分散させる目的で配合されるものである。
多価アルコールは、通常化粧料に用いられるものであ
ればいずれのものも使用でき、具体的には、例えば、グ
リセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、更にはソルビトールに代表される糖アルコールな
どが挙げられる。多価アルコールの配合量は１〜30重量
％であるのが好ましい。
ればいずれのものも使用でき、具体的には、例えば、グ
リセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリ
コール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、更にはソルビトールに代表される糖アルコールな
どが挙げられる。多価アルコールの配合量は１〜30重量
％であるのが好ましい。
また、界面活性剤としては、通常化粧料に用いられる
ものであれば非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などいず
れのものも使用できる。界面活性剤の配合量は１〜10重
量％であるのが好ましい。
ものであれば非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活
性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤などいず
れのものも使用できる。界面活性剤の配合量は１〜10重
量％であるのが好ましい。
また、本発明の水性ゲル状化粧料には上記必須成分以
外に通常化粧料に用いられる他の任意成分を本発明の効
果を損なわない範囲において、適宜配合することが可能
である。このような任意成分としては、上記以外の水溶
性高分子、油剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート
剤、着色剤、香料、化粧料用粉体、防腐剤、低級アルコ
ール等が挙げられる。
外に通常化粧料に用いられる他の任意成分を本発明の効
果を損なわない範囲において、適宜配合することが可能
である。このような任意成分としては、上記以外の水溶
性高分子、油剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート
剤、着色剤、香料、化粧料用粉体、防腐剤、低級アルコ
ール等が挙げられる。
次いで実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発
明はこれによって何ら限定されるものではない。
明はこれによって何ら限定されるものではない。
実施例１ 第１表に示す組成の本発明品１〜６及び比較品１〜５
の水性ゲル状化粧料を調製し、外観及び肌上に塗布した
際の使用性（肌からのすべり落ち）、使用感（肌上での
べたつき）について評価した。その結果を第１表に示
す。
の水性ゲル状化粧料を調製し、外観及び肌上に塗布した
際の使用性（肌からのすべり落ち）、使用感（肌上での
べたつき）について評価した。その結果を第１表に示
す。
製法 A.（３）〜（５）に（６）を分散させる。（必要に応じ
て加熱する。） B.Aに（１）、（２）及び（８）を加えて加熱混合す
る。
て加熱する。） B.Aに（１）、（２）及び（８）を加えて加熱混合す
る。
C.（11）に（７）を分散し、さらにこれに（10）を加熱
溶解する。
溶解する。
D.CにＢを加えて攪拌混合する。
E.Dに（９）及び（12）を加えてゲル化させた後、冷却
を行なう。
を行なう。
第１表の結果より明らかな如く、本発明品１〜６は透
明〜半透明の外観を有し、肌上に塗布してもゲル構造を
保持することができ、すべり落ちのないものであった。
また、いずれもさっぱりとして水々しい感触を有してい
た。
明〜半透明の外観を有し、肌上に塗布してもゲル構造を
保持することができ、すべり落ちのないものであった。
また、いずれもさっぱりとして水々しい感触を有してい
た。
これに対して比較品１〜３（疎水性無水ケイ酸を含有
しないもの）は肌上に塗布した場合にゲル構造が破壊さ
れ、すべり落ちがあって、使用性が劣っていた。また、
ゲル構造を保持するためにメチルセルロースを併用した
比較品４は使用性は向上するものの、べたつきが生じ、
使用感が損なわれた。
しないもの）は肌上に塗布した場合にゲル構造が破壊さ
れ、すべり落ちがあって、使用性が劣っていた。また、
ゲル構造を保持するためにメチルセルロースを併用した
比較品４は使用性は向上するものの、べたつきが生じ、
使用感が損なわれた。
更に、多価アルコール、界面活性剤のいずれをも配合
しない比較品５はゲル構造保特の働きをする疎水性無水
ケイ酸が均一分散せず、本発明の効果が発揮されなかっ
た。
しない比較品５はゲル構造保特の働きをする疎水性無水
ケイ酸が均一分散せず、本発明の効果が発揮されなかっ
た。
本発明の水性ゲル状化粧料は透明〜半透明の外観で、
塗布した際にべたつかず、水々しい使用感を有し、かつ
ゲル構造が極めて安定なため使用性に優れている。
塗布した際にべたつかず、水々しい使用感を有し、かつ
ゲル構造が極めて安定なため使用性に優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 7/00 Ａ６１Ｋ 7/00 Ｖ
Claims (1)
- 【請求項１】（Ａ）カルボキシビニルポリマー、（Ｂ）
塩基性物質、（Ｃ）疎水性無水ケイ酸、並びに（Ｄ）多
価アルコール及び／又は界面活性剤を必須成分として含
有することを特徴とする水性ゲル状化粧料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22755690A JP2913514B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 水性ゲル状化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22755690A JP2913514B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 水性ゲル状化粧料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04108714A JPH04108714A (ja) | 1992-04-09 |
| JP2913514B2 true JP2913514B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=16862758
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22755690A Expired - Fee Related JP2913514B2 (ja) | 1990-08-29 | 1990-08-29 | 水性ゲル状化粧料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2913514B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014088034A1 (ja) | 2012-12-04 | 2014-06-12 | 日産化学工業株式会社 | 化粧料用添加剤およびそれを配合した化粧料 |
| WO2014175289A1 (ja) | 2013-04-22 | 2014-10-30 | 日産化学工業株式会社 | 増粘性組成物 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3515189B2 (ja) * | 1994-10-14 | 2004-04-05 | 株式会社コーセー | パック化粧料 |
| JPH10120521A (ja) * | 1996-10-18 | 1998-05-12 | Shiseido Co Ltd | 半透明化粧料 |
| JP3940209B2 (ja) * | 1996-11-14 | 2007-07-04 | 株式会社資生堂 | 可溶化化粧料 |
| JP5031274B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2012-09-19 | 株式会社マンダム | 皮膚用化粧料 |
-
1990
- 1990-08-29 JP JP22755690A patent/JP2913514B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014088034A1 (ja) | 2012-12-04 | 2014-06-12 | 日産化学工業株式会社 | 化粧料用添加剤およびそれを配合した化粧料 |
| JPWO2014088034A1 (ja) * | 2012-12-04 | 2017-01-05 | 日産化学工業株式会社 | 化粧料用添加剤およびそれを配合した化粧料 |
| US10010490B2 (en) | 2012-12-04 | 2018-07-03 | Nissan Chemical Industries, Ltd. | Cosmetic composition comprising cellulose fibers with small fiber diameter and comparatively small aspect ratio |
| WO2014175289A1 (ja) | 2013-04-22 | 2014-10-30 | 日産化学工業株式会社 | 増粘性組成物 |
| KR20150143850A (ko) | 2013-04-22 | 2015-12-23 | 닛산 가가쿠 고교 가부시키 가이샤 | 증점성 조성물 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04108714A (ja) | 1992-04-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
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