JPH08208455A - 液状洗浄剤 - Google Patents

液状洗浄剤

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JPH08208455A
JPH08208455A JP1622795A JP1622795A JPH08208455A JP H08208455 A JPH08208455 A JP H08208455A JP 1622795 A JP1622795 A JP 1622795A JP 1622795 A JP1622795 A JP 1622795A JP H08208455 A JPH08208455 A JP H08208455A
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JP
Japan
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water
inorganic salt
weight
soluble inorganic
liquid
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Application number
JP1622795A
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English (en)
Inventor
Ryushi Kawakita
龍志 河北
Yoshiko Kawazu
喜子 河津
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KANSAI KOUSO KK
Original Assignee
KANSAI KOUSO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】界面活性剤と、水と、水溶性無機塩と、水溶性
無機塩粒子とを含有する溶液を含む液状洗浄剤であっ
て、前記溶液中に、液安定化作用を有する量の塩化カリ
ウム及び塩化マグネシウムが溶解しており、更に必要に
よりポリアクリル酸ナトリウムを含有し、前記水溶性無
機塩粒子が、溶液(A)中に実質的に溶解せずに分散し
ていることを特徴とする液状洗浄剤。 【効果】前記液状洗浄剤では、スクラブ剤としての水溶
性無機塩粒子が、沈降や凝集を生じないで長期的に安定
化させることができる。また更にポリアクリル酸ナトリ
ウムを含有させることにより、水溶性無機塩粒子の粒子
径が大きい場合であっても、沈降や凝集を抑制すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チューブ、ポンプ式ボ
トル、広口ボトル、細口ボトル等の収納容器に入れて使
用される液状洗浄剤に関し、更に詳細には、経時安定性
に優れ、特に含有される水溶性無機塩粒子の分散性に優
れ、スクラブ効果等を有するボディーソープ、洗顔料等
に利用可能な液状洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ボディーソープ、洗顔料、固
形石鹸、シャンプー等の様々な洗浄剤が販売されてい
る。洗浄剤には、洗浄作用を示す石鹸成分として、界面
活性剤が含有されており、例えば形態が液状である場合
には、溶液中の各成分が分離したり、凝集等しないよう
に、増粘剤(粘結剤)等の安定化剤が配合され、液状洗
浄剤の長期安定化が図られている。
【0003】前記増粘剤として、塩化ナトリウム、塩化
マグネシウム等を洗浄剤中に溶解させることが知られて
いる。また塩化ナトリウムとして、塩化カリウム及び塩
化マグネシウムを有する天然塩が使用できることも知ら
れている。しかし、従来においては、天然塩中に含まれ
る塩化ナトリウムの増粘性が考慮されるのみで、前記天
然塩中の塩化ナトリウム以外の他の含有成分の作用効果
については検討されていない。即ち、液状洗浄剤の安定
化を目的として、塩化カリウム及び塩化マグネシウムの
両方を溶解させることについては従来知られていないの
が実状である。
【0004】また従来から、石鹸成分による洗浄作用に
加えて、洗浄剤中にスクラブ剤を配合し、スクラブ効果
によって皮膚を洗浄する商品が多数販売されている。こ
のスクラブ効果を示すスクラブ剤としては、樹脂成分や
クルミの殻を粉砕した天然素材等の非水溶性の化粧品原
料が主に使用されている。しかしながら、このような非
水溶性のスクラブ剤は、皮膚に損傷を与えたり、目に入
った場合に眼球に傷をつける恐れがあるため、その粒径
を極めて小さくする必要があり、従ってスクラブ効果が
低減する等の問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで最近、水溶性で
ある塩化ナトリウムを飽和溶解度以上配合し、塩化ナト
リウム粒子をスクラブ剤として有する液状洗浄剤組成物
が提案されている(特開平6−305951号公報)。
しかしながら、このような水溶性のスクラブ剤を分散さ
せた場合であっても、スクラブ剤が凝集、沈降等を起こ
し易いため、液安定性やスクラブ剤を含む各成分の良好
な分散性を得ることは、スクラブ剤を含まない従来の液
状洗浄剤よりも重要な課題である。例えば、従来より増
粘剤として知られているヒドロキシエチルセルロース等
のセルロース系増粘剤の場合、液状洗浄剤中に水溶性無
機塩、特に塩化ナトリウムが多量(10重量%を超える
量)に溶解されている場合には、塩化ナトリウム自体が
増粘作用を有するにも係わらず、スクラブ剤の沈降等が
生じやすく、必ずしも従来知られている増粘作用を有す
る液安定化剤が、全て所望の増粘作用を示すとは限らな
い。また液状洗浄剤中に、塩化ナトリウムが多量に溶解
している場合には、皮膚を引きしめる効果は向上する
が、洗浄後の皮膚表面等に荒れが生じたり、皮膚表面等
がカサカサになる恐れが高くなる。
【0006】従って本発明の目的は、長期保存時におい
ても液安定性に優れ、特に含有される水溶性無機塩粒子
の沈降や凝集を有効に抑制した液状洗浄剤を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題が解決するための手段】本発明によれば、界面活
性剤と、水と、水溶性無機塩と、水溶性無機塩粒子とを
含有する溶液(A)を含む液状洗浄剤であって、前記溶
液(A)中に、液安定化作用を有する量の塩化カリウム
及び塩化マグネシウムが溶解しており、前記水溶性無機
塩粒子が、溶液(A)中に実質的に溶解せずに分散して
いることを特徴とする液状洗浄剤が提供される。
【0008】以下本発明を更に詳細に説明する。本発明
の液状洗浄剤において、溶液(A)は、界面活性剤と、
水と、水溶性無機塩と、水溶性無機塩粒子とを含有し、
且つ液安定化作用を有する量の塩化カリウム及び塩化マ
グネシウムが溶解している。前記溶液(A)中に溶解す
る塩化カリウム及び塩化マグネシウムは、液状洗浄剤中
の各成分の液安定性、特に水溶性無機塩粒子の凝集や沈
降を有効に抑制するような液安定化作用を発揮させるこ
とができる成分であって、それぞれ単独の使用では所望
の効果を得ることができない。この塩化カリウム及び塩
化マグネシウムは、後述する水溶性無機塩に包含される
成分であり、水溶性無機塩として、液安定化作用を有す
る量が含有されている場合には、水溶性無機塩とは別
に、更に添加溶解させなくても良い。但し、水溶性無機
塩粒子として含有されている場合の塩化カリウム、塩化
マグネシウムは、液安定化としては作用しない。
【0009】前記液安定化作用を有する量とは、例えば
少なくても120日間の室温保存時において、溶液
(A)中に含有される水溶性無機塩粒子の凝集や沈降が
ほとんど生じない量であれば良く、溶液(A)の各成分
の含有割合に応じて適宜選択することができる。好まし
くは塩化カリウム及び塩化マグネシウムの合計量が、溶
液(A)全量に対して、0.1重量%以上、特に0.2
重量%以上であるのが望ましい。また塩化カリウム及び
塩化マグネシウムの含有量の上限値は、液安定化作用に
おいては特に限定されず、溶液(A)中に飽和状態とな
る量含有されていても良い。また塩化カリウム及び塩化
マグネシウムのそれぞれの含有割合の下限値は、溶液
(A)全量に対して塩化カリウムの場合、0.03重量
%、特に0.05重量%が好ましく、塩化マグネシウム
の場合0.05重量%、特に0.1重量%が望ましい。
塩化カリウムの含有割合が0.03重量%未満、また塩
化マグネシウムの含有割合が0.05重量%未満では、
所望の液安定化作用が得られない恐れがあるので好まし
くない。
【0010】本発明の液状洗浄剤には、前記液安定化作
用を更に向上させ、特に後述する水溶性無機塩粒子の粒
子径が大きい場合であっても優れた液安定化作用を発揮
させるために、更にポリアクリル酸ナトリウムを含有さ
せることができる。このポリアクリル酸ナトリウムを含
有させる場合の含有割合は、溶液(A)全量に対して
0.001〜0.5重量%、特に0.003〜0.05
重量%であるのが好ましい。0.5重量%を超える場合
には、洗浄剤としての洗浄効果並びに使用感が低下する
恐れがあるので好ましくない。
【0011】本発明に用いる水溶性無機塩は、溶液
(A)中に溶解し、後述する水溶性無機塩粒子が、溶液
(A)中に実質的に溶解しない作用等を発揮する成分で
あって、例えば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム等
の炭酸塩;硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸マ
グネシウム、硫酸カリウム等の硫酸塩;塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化マグネシウム等の塩化物塩等を
挙げることができ、使用に際しては混合物として用いる
こともできる。尚塩化ナトリウムの場合、一般に販売さ
れている食塩、高純度精製塩、天然塩等が使用できる。
また特に皮膚に対する刺激性を考慮した場合中性塩が好
ましいが、洗浄剤の使用感を考慮した場合、特に好まし
くは、硫酸塩、特に硫酸ナトリウムを主成分として、且
つ溶液(A)中に飽和溶解度以上の硫酸塩が含有される
ようにするのが良い。この際、硫酸塩は、脱脂作用が低
いので、塩化ナトリウム等を多量に溶解した場合のよう
な洗浄剤使用後の皮膚の荒れ、皮膚の乾燥等が生じる恐
れがほとんどない。しかしながら、前記液安定化作用を
発揮させる塩化カリウム、塩化マグネシウムの効果は、
水溶性無機塩として塩化ナトリウムを多量(溶液(A)
中に10重量%を超える量)に含有させた場合に最も顕
著である。
【0012】前記水溶性無機塩は、水溶性無機塩粒子を
溶液(A)中に実質的に溶解させないために、溶液
(A)中の溶媒に対して飽和状態となるように含有させ
る必要がある。この際飽和状態は、水溶性無機塩の種
類、溶媒の種類、溶媒中に溶解している成分の種類、温
度等によって変化するものであり、適宜選択して行なう
ことができる。このような水溶性無機塩を溶液(A)中
において飽和状態とする簡易な方法は、飽和溶解度以上
の量の水溶性無機塩を溶液(A)中の溶媒に添加混合す
る方法等によって実施することができる。この場合当然
ながら、溶解しない水溶性無機塩が存在するが、この不
溶の水溶性無機塩は、後述する水溶性無機塩粒子として
作用させることができるので、除去せずにそのまま含有
させておくことができる。飽和状態とするための温度
は、特に限定されないが、得られる液状洗浄剤の使用時
の温度等を考慮し、使用温度の上限温度程度にするのが
良い。具体的には例えば0〜35℃程度で使用すること
を想定した場合、40℃程度で飽和状態とすれば良い。
この際使用温度が低くなると、再結晶により水溶性無機
塩が、水溶性無機塩粒子となるが、水溶性無機塩粒子の
含有量の上限は、特に本発明の効果に関係ないので問題
がない。但し、水溶性無機塩が過飽和状態となり、再結
晶時の結晶粒子が極端に大きくなることを避ける必要が
ある。
【0013】本発明に用いる水溶性無機塩粒子は、スク
ラブ効果による洗浄作用を発揮させることができる成分
であって、前記水溶性無機塩において具体的に列挙した
化合物の粒子等を好ましく挙げることができる。この際
前記水溶性無機塩と水溶性無機塩粒子との化合物として
の種類は、同一でも、また異なっていても良いが、水溶
性無機塩粒子には、一般に販売されている食塩、高純度
精製塩、天然塩等の容易に入手可能であり、皮膚引きし
め効果が顕著である塩化ナトリウム系の粒子を含有させ
るのが望ましい。
【0014】前記水溶性無機塩粒子の粒子径は、好まし
くは平均粒径0.01〜5mm、特に好ましくは0.0
5〜1mmである。0.01mm未満の場合には十分な
スクラブ効果が得られない恐れがあり、一方5mmを超
える場合には、洗浄の際に皮膚への違和感及び皮膚損傷
の可能性が生じる恐れがあるので好ましくない。
【0015】前記水溶性無機塩粒子の含有割合は、前記
溶液(A)全量に対して5重量%以上、特に10重量%
以上であるのが好ましい。5重量%未満では所望のスク
ラブ効果が低下するので好ましくない。また上限値は、
目的とするスクラブ効果の点において特に限定されず、
他成分との関係において適宜決定することができる。
【0016】本発明に用いる界面活性剤は、通常洗浄剤
の石鹸成分として使用されるものであれば良く、アニオ
ン性、カチオン性、両性、非イオン性のいずれの界面活
性剤も使用することができる。前記アニオン性界面活性
剤としては、脂肪酸石鹸類、ポリオキシエチレン(PO
E)アルキルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルア
リルエーテルカルボン酸塩、アシルサルコシン塩、アル
カンスルホン酸塩、リン酸エステル塩、高級アルコール
硫酸エステル塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂
肪酸エステルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸
塩、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、アルキルアリルス
ルホン酸塩、2級アルコール硫酸エステル塩、POEア
ルキルエーテル硫酸エステル塩、POEアルキルアリル
エーテル硫酸エステル塩、高級脂肪酸硫酸エステル塩、
高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、アシル
グルタミン酸塩等が挙げられる。
【0017】前記カチオン性界面活性剤としては、アル
キルアミン塩、ポリアミン脂肪酸塩、アルカノールアミ
ン脂肪酸塩、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級ア
ンモニウム塩等が挙げられる。
【0018】前記両性界面活性剤としては、アミノ酸
型、ベタイン型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン
酸エステル型等が挙げられる。
【0019】前記非イオン性界面活性剤としては、エー
テル型、エーテルエステル型、エステル型、ブロックポ
リマー型、含窒素型等が挙げられる。
【0020】前記界面活性剤の含有割合は、溶液(A)
全量に対して、5重量%以上、特に10重量%以上が好
ましい。界面活性剤の含有割合の上限は、他の成分との
関係で適宜決定することができる。
【0021】本発明に用いる水は、前記界面活性剤、水
溶性無機塩、塩化カリウム、塩化マグネシウム等を溶解
しうる必須の溶媒成分である。この水の含有割合は、前
記各成分を溶解させるために、溶液(A)全量に対して
10重量%以上、特に15重量%以上が好ましい。水の
含有割合の上限は、他の成分との関係で適宜決定するこ
とができる。またこの水の他に溶媒成分として、各種有
機溶媒等を含有させることもできる。
【0022】本発明の液状洗浄剤には、前記必須成分の
他に例えば酵素剤、保湿剤、防腐剤、着色剤、香料、清
涼剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤、消炎剤等を
含有させることもできる。
【0023】本発明の液状洗浄剤を調製するには、例え
ば界面活性剤、塩化カリウム及び塩化マグネシウム、並
びに水溶性無機塩を、水を必須成分とする溶媒に、所望
温度で溶解させる。この際水溶性無機塩は、飽和溶解度
以上の量添加するのが最も容易な方法である。水溶性無
機塩と、水溶性無機塩粒子の化合物が同種の場合には、
予め所望粒径に調整した水溶性無機塩粒子を溶解してい
き、飽和溶解度以上の過剰量添加混合することによっ
て、飽和状態を超えた水溶性無機塩粒子は溶解せずに、
水溶性無機塩粒子として分散させることができる。また
水溶性無機塩を2種以上溶解させる場合には、同時に又
は必ず溶解させるべきものを最初に溶解させた後、もう
1種を飽和溶解度以上の量添加混合すれば良い。この
際、水溶性無機塩の種類によっては、溶液(A)中に分
散させるべき水溶性無機塩粒子が若干溶解する可能性が
あるが、粒子全部が溶解することはないので問題はな
い。更に水溶性無機塩(粒子)を飽和溶解度以上添加し
た後に、化合物の異なる水溶性無機塩粒子を更に添加し
て溶液(A)中に分散させることもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明の液状洗浄剤では、液安定化作用
を有する量の塩化カリウム及び塩化マグネシウムを溶液
(A)中に溶解させているので、スクラブ剤としての水
溶性無機塩粒子が、沈降や凝集を生じないで長期的に安
定化させることができる。また更にポリアクリル酸ナト
リウムを含有させることにより、水溶性無機塩粒子の粒
子径が大きい場合であっても、沈降や凝集を抑制するこ
とができる。更に溶液(A)中に溶解させるべき水溶性
無機塩として、硫酸塩を主成分とすることにより、塩化
ナトリウムを10重量%を超える量で溶解させた場合に
比して、皮膚表面の荒れ、カサカサ感等を軽減すること
ができる。更にまた水溶性無機塩粒子として、塩化ナト
リウムを含有させることにより、皮膚の引きしめ効果を
向上させることができる。
【0025】
【実施例】以下実施例、比較例により更に詳細に説明す
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】
【実施例1】ジステアリン酸エチレングリコール2.0
0重量部、ラウリン酸ジエタノールアミド10.00重
量部、ポリオキシラウリルエーテルリン酸7.00重量
部、ポリオキシラウリルエーテル硫酸ナトリウム6.0
0重量部、ポリオキシエチレン(3)スルホコハク酸ラ
ウリル二ナトリウム1.20重量部、ヤシ油脂脂肪酸ア
ミドプロピルベタイン液0.50重量部、グリセリン1
0.0重量部、スクワラン0.50重量部、海藻エキス
0.50重量部、パラオキシ安息香酸エチル0.15重
量部、パラオキシ安息香酸ブチル0.15重量部、ラウ
リン酸0.20重量部、ミリスチン酸0.10重量部、
水酸化カリウム1.50重量部及び香料0.30重量部
を、精製水34.40重量部に溶解、分散させた。次い
で得られた溶液に、塩化マグネシウム0.30重量部及
び塩化カリウム0.20重量部を溶解した。続いて平均
粒径0.1mmの塩化ナトリウム25.0重量部(飽和
溶解度以上)を、40℃に調整した前記溶液に添加混合
したところ、その一部が溶解せずに粒子のまま溶液中に
分散している液状洗浄剤が得られた。調製した液状洗浄
剤の室温及び40℃(湿度75%)における経時的粘度
(cps)変化を測定し、液状洗浄剤の安定性を測定し
た。結果を表1に示す。
【0027】
【比較例1〜3】塩化マグネシウム及び塩化カリウムを
溶解させない(比較例1)、塩化マグネシウムを溶解さ
せない(比較例2)又は塩化カリウムを溶解させない
(比較例3)でその分精製水量を増加した以外は、実施
例1と同様に液状洗浄剤を調製し、粘度を測定した。結
果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1より、実施例1では塩化マグネシウム
及び塩化カリウムの両方を溶解することにより、180
日経過後、室温及び40℃(湿度75%)のいずれの条
件においても粘度変化がほとんどなく、安定した液状で
あり、また塩化ナトリウム粒子の凝集や沈降もほとんど
認められなかった。これに対し、塩化マグネシウム及び
塩化カリウムの両方若しくは一方を溶解しない比較例1
〜3では、いずれも2週間程度で粘度減少が生じ、また
120日後には塩化ナトリウム粒子の凝集及び沈降が顕
著に生じはじめた。
【0030】
【実施例2】塩化ナトリウム粒子の平均粒径を、1.0
mmに変えた以外は、実施例1と同様に液状洗浄剤を調
製した。得られた液状洗浄剤における塩化ナトリウム粒
子の室温及び40℃(湿度75%)における経時的分散
状況を観察した。結果を表2に示す。
【0031】
【実施例3】ポリアクリル酸ナトリウム0.05部を更
に加え、精製水の量を34.35重量部に変えた以外は
実施例2と同様に液状洗浄剤を調製し、経時的分散状況
を観察した。結果を表2に示す。
【0032】
【比較例4〜7】塩化マグネシウム及び塩化カリウムを
溶解させない(比較例4)、塩化マグネシウムを溶解さ
せない(比較例5)、塩化カリウムを溶解させない(比
較例6)、又は塩化マグネシウム及び塩化カリウムの代
わりに、ポリアクリル酸ナトリウム0.05重量部を添
加し(比較例7)、その分精製水量を増加した以外は、
実施例2と同様に液状洗浄剤を調製し、経時的分散状況
を観察した。結果を表2に示す。
【0033】
【表2】
【0034】
【実施例4】ジステアリン酸エチレングリコール1.5
0重量部、ラウリン酸ジエタノールアミド9.00重量
部、ポリオキシラウリルエーテルリン酸8.00重量
部、ポリオキシラウリルエーテル硫酸ナトリウム5.0
0重量部、ポリオキシエチレン(3)スルホコハク酸ラ
ウリル二ナトリウム1.50重量部、ヤシ油脂脂肪酸ア
ミドプロピルベタイン液1.00重量部、グリセリン
5.0重量部、スクワラン0.30重量部、アロエエキ
ス0.20重量部、パラオキシ安息香酸エチル0.15
重量部、パラオキシ安息香酸ブチル0.15重量部、ミ
リスチン酸0.10重量部、水酸化カリウム0.20重
量部、ポリアクリル酸ナトリウム0.05重量部及び香
料0.20重量部を、精製水30.65重量部に溶解、
分散させた。次いで得られた溶液に、塩化マグネシウム
0.20重量部及び塩化カリウム0.10重量部を溶解
した。続いて平均粒径1.0mmの塩化ナトリウム3
5.0重量部(飽和溶解度以上)を、40℃で添加混合
したところ、その一部が溶解せずに粒子のまま溶液中に
分散している液状洗浄剤が得られた。得られた液状洗浄
剤を、20人のパネルに使用してもらい、以下の評価基
準に基づいて使用後の感覚を評価した。その平均値を結
果として表3に示す。
【0035】評価基準 <汚れ落ち> 非常に良く落ちた:5点, 良く落ちた:4点, 落ち
た:3点, あまり落ちない:2点, 全然落ちない:1点 <肌の滑らかさ> なめらか:5点, ややなめらか:4点, 普通:3
点, ややかさつく:2点, かさつく:1点 <肌のヌルツキ> ぬるつかない:5点, ややぬるつかない:4点, 普
通:3点, ややぬるつく:2点, ぬるつく:1点 <肌の刺激> 非常にヒリヒリする:5点, ややヒリヒリした:4
点, 普通:3点, あまり感じない:2点, 全然感じない:1点
【0036】
【実施例5】ジステアリン酸エチレングリコール1.5
0重量部、ラウリン酸ジエタノールアミド9.00重量
部、ポリオキシラウリルエーテルリン酸8.00重量
部、ポリオキシラウリルエーテル硫酸ナトリウム5.0
0重量部、ポリオキシエチレン(3)スルホコハク酸ラ
ウリル二ナトリウム1.50重量部、ヤシ油脂脂肪酸ア
ミドプロピルベタイン液1.00重量部、グリセリン
5.0重量部、スクワラン0.30重量部、アロエエキ
ス0.20重量部、パラオキシ安息香酸エチル0.15
重量部、パラオキシ安息香酸ブチル0.15重量部、ミ
リスチン酸0.10重量部、水酸化カリウム0.20重
量部、ポリアクリル酸ナトリウム0.05重量部及び香
料0.20重量部を、精製水30.65重量部に溶解、
分散させた。次いで得られた溶液に、塩化マグネシウム
0.20重量部及び塩化カリウム0.10重量部を溶解
した。続いて平均粒径1.0mmの硫酸ナトリウム粒子
15.00重量部(飽和溶解度よりやや多い量)を、4
0℃に調整した前記溶液に添加混合したところ、僅かの
硫酸ナトリウム粒子が溶けずに分散した。従って溶液に
は、硫酸ナトリウムが飽和溶解度以上含有されているこ
とになる。次いで同温度で、塩化ナトリウム粒子15.
0重量部を、添加混合したところ、溶解することなく粒
子のまま溶液中に分散し、液状洗浄剤が得られた。得ら
れた液状洗浄剤を用い実施例4と同様に評価した。結果
を表3に示す。
【0037】
【比較例8】塩化ナトリウム35重量部の代わりに、粒
子径1.0mmのポリエチレン末35重量部を用いた以
外は、実施例4と同様に液状洗浄剤を調製し、評価し
た。結果を表3に示す。尚、ポリエチレン末は、溶解せ
ずに分散した。
【0038】
【表3】
【0039】表3より、スクラブ剤として水溶性無機塩
粒子を用いた実施例4及び5では、共にポリエチレン末
を用いた比較例8に比べて、使用後の感覚が良好である
ことが判る。また塩化ナトリウムを溶解した実施例4に
比して、硫酸ナトリウムを溶解した実施例5のが更に使
用感に優れていることがわかる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤と、水と、水溶性無機塩と、
    水溶性無機塩粒子とを含有する溶液(A)を含む液状洗
    浄剤であって、前記溶液(A)中に、液安定化作用を有
    する量の塩化カリウム及び塩化マグネシウムが溶解して
    おり、前記水溶性無機塩粒子が、溶液(A)中に実質的
    に溶解せずに分散していることを特徴とする液状洗浄
    剤。
  2. 【請求項2】 前記水溶性無機塩が硫酸塩を主成分とし
    て含み、溶液(A)中に飽和溶解度以上の硫酸塩を含有
    することを特徴とする請求項1記載の液状洗浄剤。
  3. 【請求項3】 前記水溶性無機塩粒子が、塩化ナトリウ
    ムを含むことを特徴とする請求項1又は2記載の液状洗
    浄剤。
  4. 【請求項4】 前記塩化カリウム及び塩化マグネシウム
    の液安定化作用を有する量が、前記溶液(A)全量に対
    して、合計量で0.1重量%以上であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項記載の液状洗浄剤。
  5. 【請求項5】 前記液状洗浄剤組成物が、ポリアクリル
    酸ナトリウムを更に含有することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項記載の液状洗浄剤。
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