JPH04162035A - 人物画像入りカードおよび人物画像入り冊子ならびにこれらの作製装置 - Google Patents

人物画像入りカードおよび人物画像入り冊子ならびにこれらの作製装置

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JPH04162035A
JPH04162035A JP28728290A JP28728290A JPH04162035A JP H04162035 A JPH04162035 A JP H04162035A JP 28728290 A JP28728290 A JP 28728290A JP 28728290 A JP28728290 A JP 28728290A JP H04162035 A JPH04162035 A JP H04162035A
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JP
Japan
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image
sheet
dye
receiving layer
heat
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Application number
JP28728290A
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English (en)
Inventor
Keiji Obayashi
啓治 大林
Yoshihiko Suda
須田 美彦
Masaru Tsuchiya
勝 土屋
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば社員証、学生証、運転免許証、パスポ
ート(旅券)等、個人の身分を証明するのに用いられる
、いわゆるIDカー1’およびIDカードを有する冊子
(IDffff子)、あるいは写真入り名刺、写真入り
定期券、クレジットカード、プリペイドカード、ポスト
カード、ポスター等の人物画像を有するカード類、なら
びにこれらの作製装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば社員証、学生証、運転免許証、パスポート等の個
人の身分を証明するのに用いられる、いわゆるIDカー
ドおよびID冊子(以下rlDIDカードと略称する)
か従来から用いられており、このIDカードには、本人
の顔写真、住所、所属、個人コードNα等のように本人
を確認するだめの種々の個人情報か記載もしくは貼付さ
れている。
このようなIDカード等は、正常な使用形態においては
充分にその機能を果たしているか、例えば紛失した場合
には、写真を容易に剥がすことができ、また台紙や写真
も一般に入手しやすいものであるため、写真を貼り替え
て変造したり、あるいは正規のルートを経ることなく偽
造したり、悪用するケースかあり、社会的な問題を引き
起こしている。
このため、従来においては、IDカード等を作製する際
には、特に顔写真には割印を押す等の工夫かなされてい
た。しかるに、近年では、文字等の全ての情報をカラー
印画紙等の記録材料に画像情報どして記録し、このカラ
ー印画紙の画像記録面をラミネート材料で覆うことによ
ってIDカード等を作製する手段か提案されている。
例えば特開平1−114492号、同1−114493
号、同1−18096号、同2−11159]号の各公
報には、ハロゲン化銀感光材料を用いた熱現像拡散転写
法によって画像を記録した後に、この画像面をラミネー
トしてIDカード等を作製する技術が開示されている。
これらの技術では、特に処理液を必要とせずに画像を形
成することかできるので、画像の記録か簡便てあり、ま
たIDカード等を作製する環境か特に制限されることも
なく、処理液を必要とする従来のハロゲン化銀感光材料
を用いる場合に比へて作業性か良好である。また、人物
画像と文字画像か同一記録面上に記録されているために
、偽造や変造を有効に防止し得る点ても優れている。
しかしなから、これらの技術では、記録面の全体に熱現
像感光材料を使用しているために、IDカード等の作製
コストか高いという問題がある。
詳しく説明すると、一般に、人物画像を有するIDカー
ド等においては、人物画像の占める領域は記録面全体の
例えば20〜30%程度と比較的狭く、その他の領域は
ほとんとの場合、文字画像と白地部分て占められる。ま
た、IDカード等においては、そのほかに地紋や彩紋か
用いられることか多いか、そのほとんとの場合、地紋や
彩紋は個人毎に異なっておらず共通のものであり、記録
面の全ての領域に高価な熱現像感光材料による画像記録
を行う必要性は低い。
以上の実情に鑑み、本発明者らは、人物画像領域のみを
熱現像感光材料を用いた拡散転写法で記録する従来の種
々の方法について検討を試みた。
しかしながら、以下に説明するように、従来の方法では
、多くの問題のあることか判明した。
例えば特開平1−114492号、同1−114491
号の各公報には、拡散転写法によって得られた拡散転写
画像を有する単票の受像シートを色素受像層を挟み込む
状態で支持シートにラミネートしてなる写真入り冊子か
開示されている。
しかし、この公報の技術に従って顔写真部のみをラミネ
ートし、顔写真部以外に個人情報等の文字情報を印字等
により記録した場合、これらの記録文字を保護するため
にIDカード等の全面にさらにフィルム等によりラミネ
ートする必要かあるか、この場合には、顔写真部か他の
部分より厚くなってしまい、全面にラミネートする際に
顔写真部とそれ以外の部分との境界領域において気泡か
残りやすく、結果としてIDカード等の品質を損なうと
いう問題か生じた。
この問題は、例えば特開平]−78253号公報に記載
されているように、色素受像材料の支持体を極端に薄く
することによって解決することもてきるか、一方で、熱
現像時に著しい現像ムラ(シワ)を引き起こすという新
たな問題か発生した。
また、例えば特開平1−110196号、同1−114
493号、同1−114490号、同] −18209
5号、同1−182096号、同1−225596号、
同1−225595号、同2−54259号、同2−1
11588号および同1−11.1592号の各公報に
記載されているように、受像材料かあらかしめ冊子に綴
じ込まれている場合には、冊子に綴じ込まれた受像材料
と熱現像感光材料を重ね合わせた状態で熱現像か行われ
る。
しかし、熱現像感光材料の面積か受像材料に比へて狭い
ために、両者を精度良く位置合わせすることか困難であ
り、また、熱現像時において、熱現像感光材料と重ね合
わされていない受像層に、熱現像機内部の搬送ヘルドや
搬送ローラ等からの汚れか著しく付着しやすい等の問題
か発生し、結果として、ID冊子の顔写真部以外の領域
において品質の欠陥をきたす問題かある。
さらに、特開平1−225596号公報には、受像層上
に拡散転写法による色素画像の形成と印字手段による文
字の印字を行うことか提案されているか、印字特性と色
素画像の転写特性を同時に満足し、しかもこれを他の支
持シートときれいに接合することはきわめて困難である
ことか判明した。すなわち、色素の転写特性を高めたり
現像ムラを減少させることと、文字の印字品質を向上さ
せることとは相反する傾向か強く、また、現像ムラを減
少させるようにした場合、ラミネートフィルムの間て接
着性および接着耐久性か低下する問題が生じやすい。
また、特開平2−11159]号公報には、受像層に色
素画像を転写し、これと接合される接着層に印字を行う
IDカードか提案されている。しかしながら、この場合
おいても、受像層は全面において、接着層と接合されな
ければならないために、受像層に対してより高い接着性
を維持すること、および高い印字品質か要求される。こ
の2つの要求を同時に満足できる受像材料と接着剤を見
出すのは現状においては非常に困難である。
そこで、本発明の第1の目的は、コストの低い簡易な処
理によって作製することかてき、しかも画質の高い人物
画像入すカードおよび人物画像入り冊子を提供すること
にある。
本発明の第2の目的は、記録画像面か良好な表面状態で
接合され、しかも接合面か容易に剥離することかなくて
、偽造や変造のしにくい特性を有する人物画像入りカー
ドおよび人物画像入り冊子を提供することにある。
本発明の第3の目的は、上記の人物画像入りカードおよ
び人物画像入り冊子を低コストで簡易な処理によって作
製することかできる作製装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の人物画像入りカー
ドは、支持体上に、バインダー、拡散性色素を形成また
は放出する色素供与物質、感光性ハロゲン化銀乳剤を有
する拡散転写型の第1の熱現像感光材料に画像露光を行
った後、熱現像を行って画像を形成し、前記熱現像と同
時または熱現像に続いて行われる色素転写工程において
、支持体上に色素受像層を有する色素受像材料と前記第
1の熱現像感光材料を重ね合わせて当該色素受像層に画
像色素を拡散転写させ、当該画像色素の転写された色素
受像材料をその色素受像層面側か内側になるように第1
シートに接合した後、当該色素受像材料の支持体を当該
色素受像層から剥離し、前記第1シート上に残された色
素受像層に第2シートを接合したことを特徴とする。
本発明の他の人物画像入りカードは、支持体上に、バイ
ンダー、拡散性色素を形成または放出する色素供与物質
、感光性ハロゲン化銀乳剤を有する感光性層を少な(と
も1層存し、支持体から最も離間した位置の感光性層に
対して当該支持体側とは反対側に少なくとも1層の色素
受像層を有する第2の熱現像感光材料に、画像露光を施
し、熱現像を行って拡散性色素を色素受像層に拡散転写
させ、この第2の熱現像感光材料をその色素受像層面側
か内側になるように第1シートに接合し、当該第2の熱
現像感光材料の支持体を色素受像層から剥離し、第1シ
ート上に残された色素受像層に第2シートを接合したこ
とを特徴とする。
本発明の人物画像入り冊子は、前記の人物画像入りカー
ドよりなるカード部を有してなることを特徴とする。
本発明の人物画像入りカードまたは人物画像入り冊子の
作製装置は、第1支持体上に、バインダー、色素供与物
質、感光性ハロゲン化銀乳剤を有する拡散転写型の第1
の熱現像感光材料に画像露光を行う手段と、第2支持体
上に色素受像層を有する色素受像材料を画像露光を行っ
た前記第1の熱現像感光材料に重ね合わせる手段と、拡
散性色素を形成または放出させ色素受像層に当該拡散性
色素を拡散転写させる熱現像手段と、色素受像材料を第
1の熱現像感光材料から剥離する手段と、色素受像材料
を第1シートに接合する手段と、第1シートに接合され
た色素受像材料の支持体を当該色素受像層から剥離する
手段と、第1シート上に残された色素受像層に第2シー
トを接合する手段とを備えてなることを特徴とする。
また、本発明の他の人物画像入りカードまたは人物画像
入り冊子の作製装置は、支持体上に、バインダー、拡散
性色素を形成または放出する色素供与物質、感光性ハロ
ゲン化銀乳剤を有する感光性層を少なくども1層有し、
支持体から最も離間した位置の感光性層に対して当該支
持体側とは反対側に少なくとも1層の色素受像層を有す
る第2の熱現像感光材料に画像露光を行う手段と、拡散
性色素を色素受像層に拡散転写させる熱現像手段と、第
2の熱現像感光材料をその色素受像層面側か内側になる
ように第1シートに接合する手段と、当該第2の熱現像
感光材料の支持体を色素受像層から剥離する手段と、第
1シート上に残された色素受像層に第2シートを接合す
る手段とを備えてなることを特徴とする。
本発明においては、第1シートと第2シートか色素受像
層を介することなく直接接合されている領域を少なくと
も一部に有することか好ましい。
また、第1シートと第2シートの少なくとも一方に個人
文字情報か記載されていることか好ましい。
また、色素受像層と第1シートとの接合と、第2シート
と色素受像層との接合の少なくとも一方の接合か熱溶着
手段によって行われていることか好ましい。
また、第1シートと第2シートの少なくとも一方にあら
かじめ彩紋か印刷されており、かつ、彩紋の一部か人物
画像領域の少なくとも一部と重なり合わされていること
か好ましい。
(発明の具体的構成〕 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明の人物画像入りカードまたは人物画像入り冊子に
おいては、熱現像感光材料としては、2種類の熱現像感
光材料のいずれか一方を選択して用いる。
第1の熱現像感光材料は、支持体上に感光性層か設けら
れた熱現像感光材料であって、熱現像時もしくは熱現像
後に別個独立の色素受像材料か用いられるものである。
第2の熱現像感光材料は、支持体上に感光性層と共に色
素受像層か設けられた熱現像感光材料であって、熱現像
時に別個独立の色素受像材料か不要であるものである。
従って、本発明の人物画像入りカードまたは人物画像入
り冊子の作製装置においては、選択される熱現像感光材
料の種類に応して2種類の構成か採用される。
そこで、まず、第1の熱現像感光材料を用いる場合につ
いて説明する。
第1の熱現像感光材料は、支持体上に、バインダーと、
拡散性色素を形成または放出する色素供与物質と、感光
性ハロゲン化銀乳剤とを有する拡散転写型の熱現像感光
材料であり、必要に応して感光性ハロゲン化銀乳剤を還
元する還元剤、有機銀塩、熱溶剤等か用いられて構成さ
れるものである。
第1の熱現像感光材料を構成する色素供与物質としては
、拡散性色素を形成または放出する色素供与物質であれ
ば特に限定されないか、例えば特開昭62−44737
号、同62−129852号、同62−169158号
の各公報、特願平1−200859号明細書に記載され
ている拡散性の色素を形成するカプラー、例えば特開昭
61−88254号公報に記載のロイコ色素、米国特許
第4.235.957号明細書に記載の熱現像色素漂白
法に用いられるアゾ色素等か挙げられる。
中でも、カップリング反応により拡散性色素を形成する
化合物か好ましい。
ネガ型の色素供与物質としては、例えば米国特杵築41
.i63.o79号、同第4.439.513号の各明
細書、特開昭59−60434号、同59 65839
号、同59−71046号、同59−87450号、同
59−88730号、同59−123837号、同59
−124329号、同59−165054号、同59−
165055号の各公報、米国特許第4.474.86
7号明細書、特開昭59−1243]号、59−487
65号、同59−174834号、同59−15915
9号、同59−231040号、特開平1−18563
0号、特開昭59−124339号、同59−1813
45号、間60−2950号、同6]−57943号、
同61−59336号の各公報、特願平]、 −200
859号明細書、米国特許第4.631.251号、同
第4.650.748号、同第4.656.124号の
各明細書等に記載されている色素供与物質が挙げられる
ポジ型の色素供与物質としては、例えば特開昭59−5
5430号、同59−165054号、同59−154
445号、同59−116655号、同59−1243
27号、同59−152440号、同64−13546
号の各公報等に記載された化合物か挙げられる。
第1の熱現像感光材料を構成する感光性ハロゲン化銀乳
剤としては、従来公知のものか使用され、例えば塩化銀
、臭化銀、沃臭化銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀等よりなる
乳剤か用いられる。
こねらのハロゲン化銀は、粒子内部から表面まで均一な
組成を有するもの、内部と表面で組成か異なるいわゆる
コア/フェル型のもの、あるいはステップ状もしくは連
続的に組成か変化している多層構造からなるもののいず
れてあってもよい。
また、ハロゲン化銀の形状は、立方体、球形、8面体、
■2面体、14面体、平板晶等の明確な晶癖を有するも
の、または明確な晶癖を有しないものであってもよい。
さらに、例えば米国特許第2.592.250号、同第
3、220.613号、同第3.271.257号、同
第3.317.322号、同第3.511.622号、
同第3.531.291号、同第3.447.927号
、同第3.761.266号、同第3.703゜584
号、同第3.736.140号、同第3.761.27
6号の各明細書、特開昭50−8524号、同50−3
8525号、同52−15661号、同55−1275
49号の各公報等に記載されている粒子表面かあらかし
めかぶらされていない内部潜像型ハロゲン化銀乳剤も用
いられる。
また、感光性ハロゲン化銀乳剤は、その粒子形成段階に
おいて、イリジウム、金、ロジウム、鉄、鉛等の金属イ
オン種か適当な塩の形で添加されていてもよい。
感光性ハロゲン化銀乳剤の粒径は、通常約0.02〜2
μmであり、好ましくは約0,05〜05μmである。
また、感光性ハロゲン化銀の調製は、感光性ハロゲン化
銀塩形成成分を後述する有機銀塩と共存させ、有機銀塩
の一部を感光性ハロゲン化銀の一部に変換させて行って
もよい。
感光性ハロゲン化銀乳剤は、活性ゼラチン、無機硫黄、
チオ硫酸ナトリウム、二酸化チオ尿素、塩化金酸ナトリ
ウム等の公知の増感剤により、その粒子表面か化学増感
されていてもよい。化学増感は、含窒素へテロ環化合物
あるいはメルカプト基含有/\テロ環化合物の存在下に
行うことも可能である。
さらに、感光性ハロゲン化銀に、公知の分光増感色素に
より、青、緑、赤、赤外光への分光増感を施してもよい
。代表的な増感色素としては、シアニン、メロシアニン
、3核または4核ンアニン、ホロポーラ−シアニン、ス
チリル、ヘミシアニン、オキソノール等か挙げられる。
これらの感光性ハロゲン化銀および感光性銀塩形成成分
は、感光材料1m2当り約0.01〜50g、好ましく
は011〜10gの範囲で用いられる。
第1の熱現像感光材料には、感度の上昇、現像性の向上
を目的として、必要に応じて公知の有機銀塩か含有され
ていてもよい。
かかる有機銀塩としては、例えば特開昭53−4921
号、同49−52626号、同52−141222号、
同53−36224号、同53−37626号、同53
−36224号、同53−37610号の各公報、米国
特許第3.330.633号、同第3.794.496
号、同第4. IO5,451号の各明細書等に記載さ
れている長鎖脂肪族カルボン酸の銀塩やペテロ環を有す
るカルボン酸の銀塩(例えばベヘン酸銀、α−(1−フ
ェニルテトラゾールチオ)酢酸銀等)、特公昭44−2
6582号、同45−12700号、同45−1841
6号、同45−22815号、特開昭52−13732
1号、同58−118638号、同58−118639
号の各公報、米国特許第4.123.274号明細書等
に記載されているイミノ基を有する化合物の銀塩、特開
昭61−249044号公報に記載されているアセチレ
ン銀等が挙げられる。
第1の熱現像感光材料には、還元剤か含有されていても
よい。かかる還元剤としては、現像機構や色素形成乃至
放出機構により熱現像感光材料用として従来公知のもの
の中から適切なものか選択される。ここでいう還元剤に
は、熱現像時に還元剤を放出する還元剤プレカーサーも
含まれる。
還元剤の具体例としては、例えば米国特許第3゜351
.286号、同第3.761.270号、同第3.76
4.328号、同第3.342.599号、同第3.7
19.492号の各明細書、リサーチ・ディスクロージ
ャー12.146号、同15,108号、同15.12
7号、特開昭56−27132号、同53−13562
8号、同57−79035号の各公報に記載のp−フェ
ニレンジアミン系現像主薬、p−アミノフェノール系現
像主薬、リン酸アミドフェノール系現像主薬、スルフォ
ンアミドアニリン系現像生薬、ヒドラゾン系現像主薬、
フェノール類、スルフォンアミドフェノール類、ポリヒ
ドロキシベンゼン類、ナフトール類、ヒドロキシビスナ
フチル類、メチレンビスフェノール類、アスコルビン酸
類、l−アリール−3−ビラプリトン類、ヒドラゾン類
、上記槽々の還元剤のプレカーサー類等か挙げられる。
なお、色素供与物質か還元剤を兼ねる場合もある。
特に好ましい還元剤は、特開昭56−146133号、
同62−227141号の各公報に記載のN−(p−N
’ 。
N′−ジアルキルアミノ)フェニルスルファミン酸塩お
よびその誘導体である。
還元剤は2種以上を併用してもよい。還元剤の使用量は
、感光材料1m2当り0.01〜100 ミリモルの範
囲である。
第1の熱現像感光材料には、色素の転写促進等を目的と
して、熱溶剤が含有されていてもよい。
かかる熱溶剤は、熱現像時に液状化し熱現像や色素の熱
転写を促進する作用を有する化合物であり、常温では固
体状態であることか好ましい。
熱溶剤の具体例としては、例えば米国特許第3゜347
、675号、同第3.667、959号、同第3.43
8.776号、同第3.666、477号の各明細書、
リサーチ・ディスクロジャー(Nα17.643号)、
特開昭51−19525号、同53−24829号、同
53−60223号、同58−118640号、同58
−198038号、同59−229556号、同516
8730号、同59−84236号、同60−1912
51号、同60−232547号、同60−14241
号、同61−52643号、同62−78554号、同
62−42153号、同62−44737号、同63−
53548号、同63−161446号、特開平1−2
24751号、同2−863号の各公報等に記載された
化合物等が挙げられる。
具体的には、ジメチル尿素、フェニル尿素等の尿素誘導
体、アセトアミド、ステアリルアミド、ベンズアミド、
p−トルアミド、p−アセトキシエトキシベンズアミド
、p−ブタノイルオキシェトキシベンズアミド等のアミ
ド誘導体、p−トルエンスルホンアミド等のスルホンア
ミド誘導体、1.6ヘキサンジオール、ペンタエリスリ
ト−ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類
か好ましい。
上記の熱溶剤の中でも特に水に不溶性の固体熱溶剤か好
ましく、その具体例としては、例えば特開昭62−13
6645号、同62−139545号、同63−535
48号、同63−161446号、特開平1−2247
51号、同2−863号、同2−120739号、同2
−123354号の各公報等に記載されている化合物か
挙げられる。
第1の熱現像感光材料を構成するバインダーとしては、
ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル、エチルセルロ
ース、ポリメタアクリレート、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ゼラチン、フタル化セラチン等
のセラチン誘導体、セルロース誘導体、タンパク質、デ
ンプン、アラビアゴム等の合成あるいは天然の高分子物
質等が挙げられる。これらは単独であるいは2種以上を
併用して用いてもよい。特にゼラチンまたはその誘導体
と、ポリビニルピロリドンまたはポリビニルアルコール
等の親水性ポリマーとを併用することが好ましく、特に
、ゼラチンとポリビニルピロリドンの混合バインダーが
好ましい。
第1の熱現像感光材料には、上記以外に、必要に応じて
各種の添加剤、例えば現像促進剤、カブリ防止剤、塩基
プレカーサー、その他の写真用添加剤か添加されていて
もよい。
現像促進剤としては、例えば特開昭59−177550
号、同59−111636号、同59−124333号
、同61−72233号、同61−236548号、特
開平1−152454号の各公報に記載の化合物か有用
であり、また、特開昭61−159642号、特開平1
−104645号の各公報、特願平1−110767号
明細書に記載の現像促進剤放出化合物、特開平1−10
4645号公報に記載の電気陰性度か4以上の金属イオ
ンか用いられる。
カブリ防止剤としては、例えば米国特許第3,645、
739号明細書に記載の高級脂肪酸、特公昭47−11
113号公報に記載の第2水銀塩、特開昭51−474
19号公報に記載のN−ハロゲン化物、米国特許第3.
700.457号明細書、特開昭51−50725号公
報、特願平1−69994号、同1−104271号の
各明細書に記載のメルカプト化合物放出性の化合物、特
開昭49−125016号公報に記載のアリールスルフ
ォン酸、特開昭51−47419号公報に記載のカルボ
ン酸リチウム塩、英国特許環1.455.271号明細
書、特開昭50−101019号公報に記載の酸化剤、
#開昭53−19825号公報に記載のスルフィン酸類
およびチオスホン酸類、特開昭51−3223号公報に
記載のチオウラシル類、特開昭51−26019号公報
に記載の硫黄、特開昭5] −42529号、同51−
81124号、同55−93149号の各公報に記載の
ジスルフィド類およびポリスルフィド類、特開昭51−
57435号公報に記載のロジンあるいはジテルペン類
、特開昭51−104338号公報に記載のカルボキシ
ル基またはスルポン酸基を有するポリマー酸、米国特許
第4.138、265号明細書に記載のチアゾリナオン
、特開昭54−51821号、同55−142331号
の各公報、米国特許第4.137.079号明細書に記
載のトリアゾール類、特開昭55−140883号公報
に記載のチオスルフィン酸エステル類、特開昭59−4
6641号、同59−57233号、同59−5723
4号公報に記載のシーまたはl・リーハロゲン化物、特
開昭51111636号公報に記載のチオール化合物、
同60−198540号、同60−227255号の各
公報に記載のハイドロキノン誘導体等が挙げられる。
さらにその他の好ましいカブリ防止剤としては、特開昭
62−78554号公報に記載の親水性基を有するカブ
リ防止剤、特開昭62−121452号公報に記載のポ
リマーカブリ防止剤、特開昭62−123456号公報
に記載のバラスト基を育するカブリ防止剤か挙げられる
。また、特開平1−161239号公報に記載の無呈色
カプラーも好ましく用いられる。
第1の熱現像感光材料に用いられる塩基プレカーサーと
しては、加熱により脱炭酸して塩基性化合物を放出する
化合物(グアニジントリクロロ酢酸等)、分子内求核置
換反応により分解してアミン類を放出する化合物、水に
難溶な塩基性金属化合物(水酸化亜鉛等)とこれを形成
する金属イオンとにより錯体の形成が可能な化合物(ピ
コリン酸等)との反応により塩基を放出する塩基プレカ
ーサー等が挙げられ、具体的には、例えば特開昭56〜
1.30745号、同59−157637号、同59−
166943号、同59−180537号、同59−1
74830号、同59−195237号、同62−10
8249号、同62−174745号、同62−187
847号、同63−97942号、同63−96159
号、特開平1−68746号の各公報等に記載されてい
るものか挙げられる。
第1の熱現像感光材料には、上記した以外の公知の各種
の写真用添加剤を用いてもよい。例えばハレーション防
止染料、コロイド銀、蛍光増白剤、硬M剤、帯電防止剤
、界面活性剤、無機および有機のマット剤、退色防止剤
、紫外線吸収剤、白地色調調整剤、防パイ剤等が含有さ
れていてもよい。
これらについては具体的にはRD(リサーチ・ディスク
ロジャー)誌Nα17029号、同Nα29963号、
特開昭62−135825号、同64−13546号の
各公報に記載されている。
これらの各種添加剤は、感光性層のみならず、中間層、
下引層、保護層、バッキング層等の任意の構成層中に適
宜添加されて使用される。
第1の熱現像感光材料を構成する支持体としては、例え
ばガラス、ポリプロピレンフィルム、セルロースアセテ
ートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、
ポリエチレンナフタレートフィルム等の透明または不透
明の合成プラスチックフィルム、アート紙、キャストコ
ート紙、バライタ紙等の各種コート紙、ポリエチレン樹
脂被覆紙、これらの材料の表面に電子線硬化性樹脂組成
物を塗布、硬化してなる支持体等が挙げられる。
第1の熱現像感光材料は、バインダーと、拡散性色素を
形成または放出する色素供与物質と、感光性ハロゲン化
銀乳剤と、さらに還元剤と、有機銀とを含有することか
好ましい。これらは単一の層中に含まれていてもよく、
また2層以上からなる層に分割して添加されていてもよ
い。具体的には、バインダー、感光性ハロゲン化銀乳剤
、還元剤、有機銀の各成分を一つの層に添加し、色素供
与物質をこれに隣接する層に添加したり、あるいはバイ
ンダー、色素供与物質、感光性ハロゲン化銀乳剤、有機
銀を単一の層に添加し、還元剤を他の層に添加してもよ
い。
また、実質的に同一の感色性を有する感光性層は、2つ
以上の感光性層から構成されていてもよく、それぞれ低
感度層および高感度層とすることもてきる。
第1の熱現像感光材料をフルカラー記録材料として用い
る場合には、通常、感色性の異なる3つの感光性層を有
し、各感光性層では熱現像によりそれぞれ色相の異なる
色素か形成または放出される。この場合、一般的には、
青感光性層(B)にイエロー色素(Y)か、緑感光性層
(G)にはマセンタ色素(M)か、また赤感光性層(R
)にはノアン色素(C)か組み合わされるか、本発明は
これらの態様に限定されず、その他の組合せてあっても
よい。具体的には、(B−C)−(G−M)−(R−Y
)、(赤外感光性−C)−(G−Y)−(R−M)等の
組合せでもよい。
第1の熱現像感光材料において、各層の層構成は特に限
定されず、支持体側から順に、R−G−B、G−R−B
、R−G−赤外、G−R−赤外、等の層配置が可能であ
る。
第1の熱現像感光材料には、感光性層の他に、下引層、
中間層、保護層、フィルター層、バッキング層、剥離層
等の非感光性層か適宜設けられる。
第1の熱現像感光材料は、それ自体に色素受像層を有し
ていないために、別個独立の色素受像材料と組み合わせ
て用いられる。
色素受像材料は、透明性または反射性の支持体と、この
支持体上に設けられた色素受容能を有する色素受像層と
から構成される。
色素受像層は、それを構成するバインダー自身か色素受
容能を有する場合と、色素を受容し得る媒染剤かバイン
ダー中に含有されている場倫とに大きく分けられる。
バインダー自身か色素受容能を有する場合に、好ましく
用いられる物質は、ガラス転移温度か約40〜250°
Cのポリマーで形成されているものか好ましく、具体的
には「ポリマーハンドブックセカンドエディッション」
 (ジョイ・ブランドラップ、−イー・エイチ・インマ
ーガツトli)ジョンウイリーアンドサンズ出版(Po
lymer Handbook 2nd。
ed、 (J、 Brandrup、 E、 H,Im
mergut編) John Wil−ey & 5o
ns )に記載されているガラス転移温度か約406C
以上の合成ポリマーが有用であり、一般的には、分子量
か2.000〜200.000程度のポリマーか有用で
ある。これらのポリマーは単独で使用してもよいし2種
以上を併用してもよく、また2種以上の繰り返し単位を
有する共重合性のポリマーであってもよい。
具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニリデン、ポリエーテル等か挙げ
られ、特に特開昭59−223425号公報に記載のポ
リ塩化ビニル、同60−19138号公報に記載のポリ
カーボネートか好ましい。
色素を受容し得る媒染剤かバインダー中に含有されてな
る色素受像層を備えた色素受像材料において、媒染剤と
しては、3級アミンまたは4級アンモニウム塩を含むポ
リマーか好ましく用いられ、具体的には米国特杵築3.
709.690号明細書、特開昭64−13546号公
報に記載の化合物が挙げられる。
また、これらの媒染剤を保持するのに用いられるバイン
ダーとしては、例えばゼラチン、ポリビニルアルコール
等の親水性バインダーが好ましい。
上記媒染剤をバインダー中に有する色素受像層と類似し
た形態で、色素受容能を有する疎水性ポリマーラテック
スを親水性バインダー中に分散してなる色素受容層も用
いられる。
色素受像材料は、支持体上に単一の色素受像層が設けら
れた構成であってもよく、また複数の層が塗設されて構
成されていてもよい。複数の層により構成される場合に
は、その全てか色素受像層であってもよく、また複数の
層の一部のみが色素受像層であってもよい。複数の層が
設けられている場合には、それらの層は色素受像層のほ
かに、下引層、保護層等であってもよい。
色素受像層の膜厚は、第1シートと第2シートとを接合
したときに人物画像領域の端部において気泡の残存を確
実に防止する観点から、111m〜30μmが好ましく
、特に2μm〜20umが好ましい。
色素受像材料を構成する支持体としては、透明性支持体
、反射性支持体のいずれであってもよい。
具体的には、ポリエチレンフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン等
のプラスチックフィルム、これらのフィルム中に硫酸バ
リウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン等の白色顔料を
添加したフィルム、アート紙、キャストコート紙、バラ
イタ紙、紙の表面に白色顔料を含有する熱可塑性樹脂(
ポリエチレン等)を被覆した積層紙、布類、ガラス、ア
ルミニウム等の金属箔等が用いられる。また、ぞの表面
に顔料を含んだ電子線硬化性樹脂組成物を塗布、硬化し
てなる支持体、第2種拡散反射性を有する反射性支持体
等も用いられる。
色素受像材料の支持体の厚さは、50μm〜300μm
か好ましい。
色素受像材料においても、公知の各種添加剤か適宜添加
されていてもよい。かかる添加剤としては、汚染防止剤
、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、画像安定剤、現象促進剤
、カブリ防止剤、pH調節剤(酸、酸ブレカーザー、塩
基プレカーサー等)、熱溶剤、防パイ剤、有機フッ素系
化合物、油滴、界面活性剤、硬膜剤、マット剤、各種金
属イオン等が挙げられる。
次に、本発明の人物画像入りカードおよび人物画像入り
冊子について、図面を参照しながら具体的に説明する。
第1図〜第6図は、読取装置により読み取り可能な旅券
(MR,P)を作製する場合の一例を示す。
第1図は、本発明の人物画像入りカードの正面図であり
、この人物画像入りカードには、人物画像11と、個人
文字情報(○て示す)12と、OCR文字情報(△で示
す) 13と、住所、氏名等のあらかじめ印刷されてい
る文字からなる補助分(×で示す)14と、彩紋(図示
省略)とか記載もしくは印刷されている。
補助分14や彩紋等の共通事項の一部は、あらかじめ印
刷されていなくてもよく、個人文字情報12を記録する
際に当該個人文字情報を記録するのと同じ手段により記
録してもよいし、人物画像11の付近においては、熱現
像によって色素受像層に画像転写を行うことにより記録
してもよい。また、個人文字情報12やOCR文字情報
13の一部も同様に熱現像によって色素受像層に画像転
写を行うことにより記録してもよい。
第2図は、人物画像入りカードの完成直前の状態、すな
わち第1シートと第2シートとか接合される前の状態を
示す。lは人物画像が転写された第1シート、2はラミ
ネート材料である第2シートである。
第1シート1は、透明なフィルムよりなる支持体101
と、接着層102と、紙支持体103と、人物画像か転
写されてなる色素受像層105と、当該色素受像層10
5と接着可能な層104とからなる。
第2シート2は、透明な支持体20+ と、下引層20
2と、第1シートlと接着可能な層203とからなる。
第1シートlを構成するフィルム支持体101、紙支持
体103は単一のものであってもよく、例えば白色ポリ
エチレンテレフタレートフィルム、白色ポリ塩化ビニル
フィルムであってもよい。また第1シートlの支持体か
透明性支持体であり、第2シート2の支持体が白色反射
性支持体であってもよい。
第2シート2を構成する接着可能な層203、下引層2
02は、必ずしも必要ではなく、ラミネート直前に接着
剤を塗布してもよい。また、支持体かそれ自身接着可能
なものであるときには、この接着可能な層203および
下引層202は省略してもよい。
第2シート2の支持体201 としては、耐熱性のプラ
スチックフィルムか好ましく、例えばポリエチレンテレ
フタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリ
塩化ビニルフィルム等が用いられる。
第1シート1の色素受像層105と接着可能な層+04
は、さらに第2シート2に対しても接着可能な層である
ことが必要である。このような条件を満たすために、第
1シート1の接着可能な層104は、色素受像層105
のバインダー、第2シート2の接着可能な層203また
はその支持体201の熱特性や組成等を充分に考慮して
適宜選択される。
個人文字情報12は、接着可能な層203または1゜4
のいずれに記録されていてもよく、両者に記録されてい
てもよい。また、彩紋やあらかじめ印刷されている共通
の補助文14等は、支持体201上、下引層202上、
接着可能な層203上または104上、紙支持体+03
上のいずれに印刷されていてもよい。
本発明の好ましい態様においては、第1シートlの接着
可能な層104は、ホットメルト型接着剤層または加熱
溶融接着可能な層であって、また、色素受像層105の
バインダーか主として第1シート1の接着可能な層10
4と接着可能な例えばポリ塩化ビニル、ポリエステル、
ポリ酢酸ビニルエステル、ポリカーボネート等のバイン
ダーから構成され、さらに第2シート2の接着可能な層
203として第1シート1の接着可能な層104と同し
ものか好ましく用いられる。中でも第1シート1と第2
シート2のそれぞれの接着可能な層104,203が、
加熱下で熱溶融接着可能な層である場合には、第1シー
トlと第2シート2との接着は完全に行われるために、
色素受像層105と、第1シート1または第2シート2
との接着が必ずしも不充分であるような場合であっても
、偽造や変造か有効に防止される。
第3図は、本発明の人物画像入り冊子の一例を示し、こ
の例は、人物画像入りカードを有するID冊子の例であ
る。
このID冊子は、筆記可能な複数の頁22からなる冊子
部30と、IDカー1部20とからなる。IDカー1部
20は、第1図と同様の構成であるか、このIDカー1
部20の−っの端部21において、冊子部30と糸で綴
じられており、開閉可能な状態になっている。
第4図は、第3図に示した本発明の人物画像入り冊子の
完成直前の状態、すなわち第2シート2をラミネートす
る直前の状態の一例を示す。この例では、ID冊子の表
装31は、容易に破損することのないようなプラスチッ
クフィルム等により形成されており、通常、この表装3
1は種々の色に着色されており、IDカード部2oにこ
の色が透けて見えないようにするため、表装31には紙
等からなる白色反射性支持体32か接合されている。こ
の白色反射性支持体32としては、紙のほかには、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリプロピ
レン等の白色フィルムも使用できるが、偽造や変造を有
効に防止する観点からは、紙支持体か好ましい。
白色反射性支持体32には、第3図と同様に、接着層3
4か設けられており、この接着層34には人物画像か転
写された色素受像層35か部分的に接合されている。
色素受像層35は、第2シート2の接着可能な層203
に接着されていてもよい。
第2シート2は、第5図(a)、(b)、(c)ニ示ス
ヨウに、あらかじめその1辺で第1シート1に部分的に
接合されていてもよい。第5図(a)では、第1シーh
iか第2シート2と綴し部Xてあらかじめ接合されてい
る。第5図(b)では、第1シートlが第2シート2と
綴じ部に隣接する一方の辺Yで接合されている。第5図
(C)ては、第1シート1と第2シート2が綴じ部と対
向する一辺Zであらかじめ接合されている。
第1シート1と第2シート2の支持体および各々の接着
可能な層には必要に応じて各種の添加剤か含有されても
よい。そのような添加剤としては、例えば蛍光増白剤、
画像安定剤、背景の色調を調整する着色剤等、公知の化
合物等か挙げられる。
本発明の人物画像入りカードは、必要に応してホログラ
ム(反射型および透過型)、割り印、彩紋を有していて
もよい。
第6図は、彩紋の一例を示す。彩紋40は、線幅か0.
1mm程度以下の細線で精密に描かれており、この彩紋
40か印刷されている頁を後で改造した場合にはその修
復が困難なことから、旅券等のように偽造や変造を有効
に防止することか要求される各種の証明書等にはしばし
ば用いられているか、本発明の人物画像入りカードにお
いても存用てあり、特に、−例として、第6図に示した
ように人物画像領域11aに彩紋40が部分的に重なり
合わされている場合には偽造や変造か存効に防止される
第6図では、彩紋40は、OCR文字領域+3aには印
刷されないか、文字や補助文の記録される領域12a、
人物画像領域11aの一部には印刷されている。
ホログラムは反射型であっても透過型であってもよく、
反射型の場合にはホットスタンプ方式により、作製され
た人物画像入りカードの任意の箇所に接合される。また
透過型の場合には第2シートそのものかホログラムシー
トてあってもよく、また、作製された人物画像入りカー
ドの表面に接合して使用してもよい。特に、透過型のホ
ログラムを完成した人物画像入りカードに接合する場合
には、人物画像領域に部分的に重なるようにすることか
偽造や変造を存効に防止する観点から好ましい。第6図
において15で示される領域はホログラムか形成される
領域の例を示している。
第7図は、第1の熱現像感光材料を用いて本発明の人物
画像入りカードまたは人物画像入り冊子を作製する工程
を示すブロック図である。
この工程は、■第1の熱現像感光材料に人物画像を露光
する工程と、■第1の熱現像感光材料と色素受像材料と
を重ね合わせる工程と、■加熱現像を行ない拡散性の色
素画像を色素受像層に転写する工程と、■熱現像感光材
料を受像材料から剥離する工程と、■色素受像材料を所
定の大きさに打ち抜く工程と、■色素受像材料をあらか
じめ冊子に綴じ込まれている第1シートに接合する工程
と、■接合した色素受像材料のうちその支持体のみを剥
離する工程と、■第1シートに第2シート(ラミネート
フィルム)を接合する工程と、0個人文字情報や記号情
報を印字する工程とからなる。
なお、旅券(MRP)等の発行に際しては、第7図に示
した工程の前に、申請書中の文字や画像を同時にまたは
別々に読み取る工程、文字データや画像データをCRT
等で確認する工程、データを記録する工程、文字や画像
データを画像処理する工程、画像データや文字データを
合成する工程等の種々の前処理工程か必要に応して行わ
れる。
前記■の工程から■の工程まではこの順序で行うことか
必要であるが、■の工程は、■の工程を行う前であれば
、いつ行ってもよい。ただし、効率の点からは、■の工
程か終了するまでには、■の工程を終了していることか
好ましい。
次に、本発明の人物画像入りカードおよび人物画像入り
冊子の作製装置について説明する。
第8図は、本発明の第1の作製装置の一例の断面図であ
る。
第1の熱現像感光材料250は、マガジン50にロール
状態て収納されている。このマガジン50から第1の熱
現像感光材料250か供給され、装置内でカッター25
1によって必要な長さに切断されて使用される。なお、
本発明はこれに限定されず、あらかじめ必要な長さのシ
ート状に切断されたものを使用してもよい。
また、第1の熱現像感光材料250は、搬送性を向上さ
せるために、その端部にいわゆるパーフォレーションを
存していてもよい。また、後述の受像材料についても同
様にパーフォレーションを有していてもよい。
第1の熱現像感光材料250には、人物画像が露光部5
1によって露光される。露光部51の具体的構成は特に
限定されず、従来公知の各種の露光手段か用いられる。
第9図に、露光部51の一例を示す。この露光手段は、
3本のレーサー光源を用いて露光を行うものである。こ
の露光部51においては、マセンタ色素画像をコントロ
ールする信号Gかレーサー光変調回路327に入力され
、その出力信号331か緑色用のHe −N eレーザ
ー301に送られ、これより、出力されたレーサー光3
34は、レンズ系305により収束された後、ダイクロ
イックミラー306により緑色成分のみかポリゴンミラ
ー319に向かう方向に反射される。また、イエロー色
素画像をコントロールする信号Rかレーサー光変調回路
328に入力され、その出力信号332か赤色用のHe
−Neレーサー307に送られ、これより出力されたレ
ーサー光335は、レンズ系311により収束された後
、ダイクロイックミラー312により赤色成分のみかポ
リゴンミラー319に向かう方向に反射される。また、
シアン色素画像をコントロールする信号IRかレーザー
光変調回路329に入力され、その出力信号333か赤
外用の半導体レーサー(780nm)313に送られ、
これより出力されたレーザー光316は、レンズ系31
7により収束された後、ダイクロイックミラー318に
より黄色成分のみかポリゴンミラー319に向かう方向
に反射される。
この3つの異なる波長の光か混合されたレーサー光源ム
345はポリゴンミラー319に導かれる。
このポリゴンミラー319は、制御信号発生部348て
制御されるポリゴンミラー駆動部347により回転され
、レーザーヒームf−θレンズ320.ミラー321 
、シリンドリカルレンズ322を介して第1の熱現像感
光材料250上に照射され露光か行われる。
第1の熱現像感光材料250は、例えばモーター326
等の適当な搬送手段によって矢印方向へ一定速度で移動
される。このモータ326はモータ駆動回路346によ
って駆動され、このモータ326の駆動は前記制御信号
発生部348によりポリゴンミラー319と同期して行
われる。
本発明では、レーザー光源を用いた上記露光手段に限定
されず、例えばCRT光源やFo−CRTを用いた露光
手段、LED光源を用いた露光手段を採用してもよい。
露光部51により画像露光を行う際には、人物画像情報
のみならず、色素受像層を打ち抜(際の位置決めを行う
ための位置決めマーク等も同時に露光されることか好ま
しい。この位置決めマークは、熱現像時に色素受像層に
同時に転写されるために、後述の色素受像層との位置決
めの際に特に存用となる。
また、彩紋の一部を露光で形成したり、特開平1−28
5390号公報に記載されているような個人情報に応じ
て、画像の一部を画像処理してこれを露光することも、
偽造や変造を有効に防止し得る点から好ましい。
露光部を経由した第1の熱現像感光材料250は、次い
て、例えばポリ塩化ビニルを主成分とする色素受像層を
有する色素受像材料270と重ね合わされる。こ・のと
き第1の熱現像感光材料の露光部の部分は、アキューム
部252aにおいて、ある範囲の量が保持されている。
この保持量は例えばマイクロスイッチ252bにより検
出され、保持量か少なくなった場合には露光か逐次行わ
れ、一方、保持量か所定量を超えた場合には露光か一時
的に停止される。
第1の熱現像感光材料250と色素受像材料270は、
先頭位置合わせ部55て先頭の位置合わせか行われた後
、加熱現像部53に導かれる。第8図の加熱現像部53
ては、1対の相対するエンドレスベルトの間に第1の熱
現像感光材料250と色素受像材料270を挟持した状
態で搬送する。それぞれのエンドレスベルト56a、 
56bには、各々複数本の加圧・加熱ローラー57によ
り熱現像を行うのに必要な温度と圧力か供給される。
加熱現像は、例えば150°Cて約60秒間にわたって
行われるか、熱現像手段は必ずしも固定的ではなく、第
1の熱現像感光材料250の種類に応じて適宜変更され
る。熱現像時には、画像色素は色素受像材料270の上
に設けられた色素受像層に同時に転写される。
また、第1の熱現像感光材料250のみを始めに加熱し
て熱現像を起こさせて、可動性色素を形成させ、次いで
色素受像材料270と重ね合わせて色素画像を転写させ
てもよい。
なお、色素受像材料270は、第8図ではマガジンロー
ル52に収納され、ロール状態で供給されているが、第
1の熱現像感光材料250と同様に、シート状態で供給
してもよい。ロール状態で供給された色素受像材料27
0は、カッター253で必要な長さに切断されて使用さ
れる。
第8図の加熱現像部53は、平型のものであるか、第1
0図に示すようにいわゆるドラムベルト型のものであっ
てもよい。この第10図に示す加熱現像部においては、
耐熱性エンドレスベルト351かベルト搬送ローラー3
52.353’、 354.355によってヒートドラ
ム350に搬送され、この耐熱性エンドレスベルト35
1を、加圧バネ356によって付勢された移動加圧ロー
ラ357が所定の圧力で押圧しており、これにより熱現
像と色素転写が行われる。
熱現像を終了した第1の熱現像感光材料250と色素受
像材料270は、剥離部54により剥離され、不要とな
った第1の熱現像感光材料250の残部は感光材料カス
ボックス255aに収納される。このときカッター25
5により細かく裁断することは、カスボックス255a
の小型化を可能にし、装置全体の小型化を図るうえて重
要であるか、第1の熱現像感光材料250の残部に残っ
ている画像の悪用を防止する意味においても重要である
剥離部54としては、例えば特開昭61159852号
、同6]−18951号の各公報等に記載されている剥
離手段が使用できる。そのような剥離手段の一例を第1
1図に示す。この剥離手段では、第11図(a、)に示
すように、剥離部の入口には、第1の熱現像感光材料7
1と色素受像材料72とを挟むように押さえる押さえロ
ーラー73.74か対向して配置されている。
剥離部の出口側には、第1分離手段としての搬送ローラ
ー75A、 75Bが配置されると共に、第1の熱現像
感光材料71および色素受像材料72の両側に、第2分
離手段としてのくさび状セパレータ76か配置されてい
る。搬送ローラー75A、75Bおよびセパレータ76
は、第11図(b)において矢印で示すように、第1の
熱現像感光材料71および色素受像材料72の搬送ライ
ンから上方および下方に移動自在となっている。
この第11図の剥離手段の動作を説明すると、まず、第
11図(ajに示すように、熱現像転写法の第1の熱現
像感光材料71および色素受像材料72か押さえローラ
ー73.74を通過して、第1の熱現像感光材料71の
中央突出部71Aが搬送ローラ75A、 75B間に噛
み込まれると、色素受像材料72の両側先端部がセパレ
ータ76の下方に達し、望ましくは第1の熱現像感光材
料71および色素受像材料72か一時的に停止した後、
第11図(b)に示すように、搬送ローラ75A、75
Bは中央突出部71Aを挟んで上昇し、セパレータ76
Bは下降し、色素受像材料72の両側先端部を押し下げ
る。これによって、第1の熱現像感光材料71および色
素受像材料72は、押さえローラ73.74を剥離力に
対抗する押さえ部材としながらその出口を境にして分離
が開始され、以後、第11図(C)に示すように、第1
の熱現像感光材料71および色素受像材料72の搬送速
度を増した状態で分離か続行される。
この剥離時の材料温度は、70°C以下であることか好
ましい。そのために、加熱現像部53と剥離部54との
間には冷却部69を設けることか好ましい。
冷却は単に通風で行ってもよく、また冷却機構を有する
回転ローラに重ね合わせたり、さらには冷却ファン25
4によって常に冷却されている搬送ベルト55a、55
bに挟んて行ってもよい。
一方、第8図で、剥離された色素受像材料280は、位
置合わせ打ち抜き部57に搬送され、ここで露光時に形
成された位置決めマーク等により所定の位置に停止させ
られる。色素受像材料280を打ち抜き位置に停止させ
る際には、搬送されているウェッブを止めるため簡単な
アキューム部256を設けてループを形成しておくこと
か好ましい。
第12図は、位置合わせ、打ち抜き、仮止めを同一のス
テージにおいて行わせるようにした装置の一例を示す。
この装置では、色素受像材料280を正しく位置決めし
たところで、位置合わせ打ち抜き部57のオス刃83が
上昇してメス刃82と噛み合って、色素受像材料280
を必要な大きさに打ち抜く。
位置合わせ打ち抜き部57のオス刃83とメス刃82は
、台に固定されたガイドボスト92により案内されて、
正しく噛み合うように構成され、両者の間にはバネ87
か設けられ、オス刃83の下面に当接する偏心カム85
の回転によりオス刃83か上昇したり、下降したりする
構成となっている。なお、ガイドボスト92は色素受像
材料280の搬送の妨げにならない位置に複数配置され
ている。
偏心カム85の偏心量か最小のときはオス刃83は下降
していて、オス刃83とメス刃82との間に色素受像材
料280か搬入される空間を形成している。
偏心カム85か回転してその偏心量か最大となる頃にオ
ス刃83はメス刃82と噛み合って、色素受像材料28
0が打ち抜かれる。この状態でオス刃83の上面とメス
刃82の上面はほぼ同面となり、第2の偏心カム86が
回転し、オス刃83内にくり抜かれた空間において棒状
ヒーター84が上昇し、打ち抜いた受像材料280を押
し上げ、あらかじめ印字等が施されて所定の位置に位置
合わせされているID冊子400の第1シート面410
に押しつけられる。
このときバネ93は、棒状ヒーター84の先端部におい
て、打ち抜かれた受像材料280か完全に第1シート面
410に押圧されるのを補助する手段となる。
次いて、棒状ヒーター84の先端部か短時間加熱されて
、打ち抜いた色素受像材料280が第1シート面410
に仮止めされる。棒状ヒーター84の先端部の形状は、
丸型、四角型、星型等、いずれの形態であってもよい。
また、仮止めする位置は打ち抜いた色素受像材料280
の中央部であることは必要てない。
次に、偏心カム86か再度回転して棒状ヒーター84か
下降することにより、棒状ヒーター84が元の位置に復
帰する。また、オス刃83は棒状ヒーター84か上昇し
た後は、適宜の時期に偏心カム85か回転して元の位置
に復帰してもよい。
偏心カム85.86か元の位置に復帰した時点で、ID
冊子400は搬出され、次のラミネート部59に送り出
される。また、打ち抜きカスの受像材料は1コマ分搬出
される。
位置合わせを行った色素受像材料280は、打ち抜き機
により人物画像領域の大きさに打ち抜かれる。打ち抜く
際には、カット面において、支持体や色素受像層の打ち
抜きカスを残さないようにするために、60°C以下に
降温させてから行うことか好ましい。このため、必要な
らば熱現像後の冷却機構に加えて剥離部と打ち抜き部と
の間、または打ち抜き部自身に冷却手段を設けてもよい
打ち抜きの際には、第1シートを内蔵しているID冊子
は、既に、溶融型感熱転写による印字部56により個人
文字情報や記号情報等が記録されており、所定の位置に
位置決めされて待機している。
なお、これらの個人文字情報や記号情報は通常の活字印
字手段により記録してもよい。
印字に先立ってID冊子400は、1カセット当り約1
00冊収納することができるID冊子収納カセット26
3から供給される。第8図では、ID冊子収納カセット
263は、直角方向に複数個並列的に配置されており、
1つのカセットがなくなっても、すぐに次のカセットが
自動的に送られるようになっている。
ID冊子収納カセット263より、繰り出しローラー2
64により1冊ずつ繰り出されたID冊子は、ベージめ
くりローラ262により、印字を施すべき第1シート面
か開かれる。印字部56では、ID冊子400の先端の
位置を検出した後、必要な文字か印字される。
第1シートの表面は、例えばポリ塩化ビニルを主成分と
する熱溶着層か塗設されており、色素受像層と化学的に
は同し成分を有しており、単に加熱圧着するだけて接着
が可能である。
打ち抜かれた色素受像材料280は、カッター257に
より細かく裁断され、受像材料回収ボックス63に回収
される。
色素受像層か仮止めされたID冊子400 ハ、次いで
、1次溶着部59に搬送され、ここで熱溶着される。1
次溶着部59は、耐熱性のゴムローラー263と、加熱
用ハロゲンランプを内蔵し、表面がテフロン加工された
対向する金属ローラー264とがらなり、色素受像層は
、温度が約120″C程度になるまで加熱される。この
時の加圧力は、ローラー当り0.5〜20kgの範囲で
ある。
第13図は、1次溶着部の他の例を示し、この例はヒー
トブレス手段を適用したものである。打ち抜かれた色素
受像材料の裏面全面をヒーター95か、偏心カム97か
回転することによって押しつけ、次いでヒーター95の
先端部の発熱部96からの伝熱により色素受像材料が第
1シートに溶着される。この時バネ98と偏心カム97
の圧力を調整することによって最適な溶着条件か選択さ
れる。
1次溶着部59により色素受像材料か熱溶着されたID
冊子は、次いで、第8図に示すように、色素受像材料の
支持体の剥離部61に搬送される。剥離する際には、剥
離性の点から色素受像材料の温度が約60°C以下に降
温していることが好ましく、このため、1次溶着部59
と剥離部61との間に冷却部60を設けることが好まし
い。この冷却部60としては、前記冷却部69と同様の
ものか用いられる。
支持体の剥離部61ては、色素受像材料の支持体か剥離
されるが、支持体のろか剥離されてもよいし、また下引
層を含めて受像層から剥離されてもよい。
剥離部61における剥離手段としては、種々の構成を採
用できるか、第14図(a)に示すように、ID冊子4
00を鋭角に曲げながらスクレーバー259により剥離
する手段、第14図(b)に示すように、支持体に強粘
着テープを貼付して、この強粘着テープをID冊子に対
して斜め」一方に引き上げる手段、第14図tc+に示
すように、揺動ローラー161A 、 161Bを前後
に複数回揺動させる手段、これらの手段を組合せた手段
等か採用てきる。
第14図(a、)の手段ては、ID冊子400は剥離部
のローラー150に沿ってガイド151 a 、 15
1 b 、 151 cにより搬送されるか、色素受像
材料の先端部かスクレーバー259の位置に到達した際
、バネ170によりスクレーバー259は第1シートに
強く押しつけられて色素受像材料の支持体か剥離される
第14図(blの手段ては、色素受像材料の支持体15
3の裏面に、強粘着テープか離型紙ごとに色素受像材料
の面積より小さい部位に貼付され、次いて離型紙を剥離
した後、剥離ローラー156によって色素受像材料の支
持体か剥離される。なお、粘着テープローラー155に
は、あらかしめ一定間隙の切れ目か入れである。
第]4図ic)の手段では、ID冊子400は図面に対
して、左の方向から搬送され、固定搬送ローラーi62
と揺動ローラー161A、 161Bとの間に色素受像
材料の先端が到達した時点でID冊子400か停止され
る。次いて、揺動ローラー161Aと161Bが支持シ
ー1−163を挟持した状態で上下に複数回揺動して色
素受像材料の先端を支持シート】63より剥離し、次い
でID冊子400を搬送することによりスクレーバー1
64により受像材料か完全に剥離される。
剥離されたID冊子400は、次いで、第8図に示すよ
うに、第2シートの2次溶着部64に搬送される。2次
溶着部64に搬送されたID冊子400は、所定位置に
位置合わせされた後、カセットに収容されているロール
状の第2シート(ラミネートフィルム)260が所定の
サイズに打ぢ抜かむ、一部か仮止めされる。ここで用い
られる打ち抜き仮止め手段は、色素受像材料の位置合わ
せ打ち抜き部57と同様の構成か採用できる。
次いて、前記溶着手段と同様の手段によりID罰子40
0のIDカード全面か第2シートによりラミネートされ
る。このラミネートにおいては、前記1次溶着に対して
溶着面か広かっているので、ラミネートローラーによる
溶着方式を適用するのか好ましい。また、溶着はID冊
子400の先端部から糸綴じ部の方向に向けて行うのか
よい。これは、最終的なID冊子としてみた場合に、端
部か加熱によって大きく変形するおそれかないからであ
る。特にIDカード部の端部を基準にしてOCR文字の
読み取りを行う旅券(MRP)等においては、このよう
な端部の変形はOCR文字の読み取り正続率を低下させ
るため好ましくなく、端部からID冊子400の中央部
にかけて溶着を行う、二とか重要である。
ID冊子400のIDカード部に対して、第2シートを
用いて溶着を施す領域は、IDカード部の全面か好まし
いか、実際上は位置合わせの精度や糸綴し部の溶着か完
全に行えないこと、あるいは加熱下で溶着する場合、表
装、第1シート、第2シートかわずかなから熱収縮や熱
膨張することなとの点から、第2シートは第1シートに
対してそれぞれの端部において、約2mm程度以下で狭
いことが好ましく、さらに外観上の点も考慮すると、糸
綴じ部以外では0.3〜1mmの範囲で第2シートか第
1シートよりそれぞれの端部において短いことか好まし
い。また、糸綴し部においては、第2シートか第1シー
トより1〜2mmの範囲で短いことか好ましい。
2次溶着を終えたID冊子400は、第15図に示した
カール矯正手段によってMR頁のカールか必要に応じて
適宜矯正される。カール矯正ガイド45] A 、 4
5]、 BにMR頁か完全に挿入された状態でID冊子
は一度停止し、MR頁の裏面すなわち表装面側から通風
等の手段450により冷却される。表装面か約60°C
以下になった時点てカール矯正ガイi” 451A、 
451 Bは下方に回転し、ID冊子400か搬送ロー
ラ452によりガイド451A、 451 Bに沿って
排出されてMR頁のカールか矯正される。
次いて、必要に応して、例えば特開平2−147266
号公報の第19図に記載されているようなOCR読み取
りテスト手段261を設けることにより、■D@子か正
常に作製されているか否かを判定したり、またその情報
に基づいてID冊子の良否を選別して区分することも可
能である。
最終的に得られたID冊子は、第8図に示した出来上り
収納冊子カセット267に1冊ずつ収納されていくか、
このときID冊子は、ページ閉し機構67によって閉じ
た状態で収納される。収納カセット267は1冊収納す
るごとに1冊分移動する構成になっており、また図面に
直角な方向に対して予備のカセットかセットしてあり、
カセットの交換か自動的に行なえるような構成になって
いる。
次に、第2の熱現像感光材料を用いる場合について説明
する。
第2の熱現像感光材料は、支持体上に感光性層と共に色
素受像層か設けられた熱現像感光材料てあって、熱現像
時に別個独立の色素受像材料か不要であるものである。
この第2の熱現像感光材料は、色素受像層を設ける前の
段階では、基本的には第1の熱現像感光材料と同じ構成
か採られる。
従って、色素受像層を除く感光性層、その他の層につい
ては、既述の第1の熱現像感光材料を作製する場合と同
様にして構成される。
第2の熱現像感光材料の色素受像層は、基本的には前記
した色素受像層と同様に構成されるか、感光性層の上に
色素受像層を設けるという制約から、色素受像層は疎水
性ポリマー粒子を含有するものか好ましい。この場合、
色素受像層にはゼラチン等の親水性バインダーを一部使
用してもよい。
色素受像層に用いられる好ましい疎水性ポリマー粒子と
しては、ポリ塩化ビニル、ポリエステル等のポリマー粉
末を機械的に粉砕し、水溶液中に分散したもの、いわゆ
るラテックスと呼ばれる乳化重合によって重合されたポ
リマーラテックス等か挙げられるか、中でもポリマーラ
テックスか好ましい。
このポリマーラテックスとしては、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリスチレン等
の単独重合体、塩化ビニル、酢酸ヒニル、スチレン、ア
クリル酸、アクリル酸エステル、メタアクリル酸、メタ
アクリル酸エステル、塩化ビニリデン、エチレン、ブタ
ジェン、アクリルアミド、N−置換アクリルアミド、ビ
ニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルエステル
、ヒニルエーテル、イタコン酸エステル、ジビニルベン
ゼン等の不飽和結合を有する化合物の共重合体等か挙げ
られる。
また、熱現像後に、この第2の熱現像感光材料をその色
素受像層か内側となるように第1シートに接合した後、
当該第2の熱現像感光材料の支持体を色素受像層から剥
離するか、この剥離の際、感光性層も支持体と共に色素
受像層から剥離されることか好ましい。そのため感光性
層の中の最上層と色素受像層との間に中間層を設けるこ
とが好ましく、この中間層中には、剥離剤を添加してお
くことが好ましい。この剥離剤としては、シリコンオイ
ル、シリコン系ラテックス、フッ素系界面活性剤、フッ
素ラテックス、パラフィン類等か挙げられる。これらの
剥離剤は、中間層のみならず、色素受像層または感光性
層の中の最上層にも添加してもよい。
次に、第2の熱現像感光材料を用いて本発明の人物画像
入りカードを作製する場合について説明する。
本発明の人物画像入りカードを作製するに当たって必要
な材料は、第2の熱現像感光材料と、第1シートと、第
2シートである。
また、本発明の人物画像入り冊子を作製するためには、
第1シートまたは第2シートの少なくとも一方か冊子に
あらかじめ綴じられていることか必要であり、これは第
1の熱現像感光材料を用いて本発明の人物画像入り冊子
を作製する場合と同様である。
第16図は、第2の熱現像感光材料を用いて本発明の人
物画像入りカードまたは人物画像入り冊子を作製する工
程を示すブロック図である。
この工程は、■第2の熱現像感光材料に人物画像を露光
する工程と、■第2の熱現像感光材料に対して加熱現像
を行い拡散性の色素画像を色素受像層に転写する工程と
、■第2の熱現像感光材料を所定の大きさに打ち抜く工
程と、■第2の熱現像感光材料を、あらかしめ冊子に綴
じ込まれている第1シートに接合する工程と、■接合し
た第2の熱現像感光材料の支持体を剥離する工程と、■
色素受像層か残された第1シートに、第2シート(ラミ
ネートフィルム)を接合する工程と、0個人文字情報や
記号情報を印字する工程とからなる。
前記■の工程から■の工程まてはこの順序で行うことか
必要であるか、■の工程は、■の工程を行う前であれば
、いつ行ってもよい。たたし、効率の点からは、■の工
程か終了するまでには、■の工程を終了していることか
好ましい。
次に、第2の熱現像感光材料を用いて本発明の人物画像
入りカードおよび人物画像入り冊子を作製する装置につ
いて説明する。
第17図は、本発明の第2の作製装置の例を示す断面図
である。
この作製装置は、第8図に示した第1の熱現像感光材料
を用いた人物画像入りカードまたは人物画像入り冊子の
第1の作製装置とほぼ同様の構成であるが、色素受像材
料の供給部かないこと、熱現像感光材料と受像材料との
接合部かないこと、熱現像感光材料と受像材料の剥離部
かないこと等の点で異なっている。
ロール状態でマガジン502に収納された状態で供給さ
れる第2の熱現像感光材料501に、第8図と同様に、
露光部51において人物画像や他の画像の露光を行った
後、第2の熱現像感光材料501は熱現像部553に搬
送され、ここで例えば温度150°Cで45秒程度の時
間にわたり加熱されて、画像色素が形成されると同時に
色素受像層に画像色素か転写される。
第2の熱現像感光材料501では、第1の熱現像感光材
料と異なり、色素受像層面が支持体を介することなく搬
送路の対抗面に接触する可能性があるだめに、第2の熱
現像感光材料501にはパーフォレーションを設けてお
き、これにより色素受像層面が対抗面に接触しないよう
にすることか好ましい。熱現像部553においては、第
2の熱現像感光材料501に設けられたパーフォレーシ
ョンに対応して一定間隙のギヤか設けられており、これ
によって第2の熱現像感光材料501か搬送される。
熱現像後の第2の熱現像感光材料560は、冷却部69
て冷却された後、位置合わせ打ち抜き部57に搬送され
、第8図と同様に、個人文字情報や記号情報が印字され
た冊子に綴しられている第1シートの所定の箇所に打ち
抜かれ、仮止めされる。
次いて、1次熱溶着部508に搬送され、第8図で説明
したのと同様に溶着された後、冷却部509て冷却され
た後、剥離部54に送られた冊子は、第2の熱現像感光
材料560の支持体か感光性層ごと色素受像層から剥離
される。この場合、中間層も一部色素受像層と共に残さ
れてもよいが、人物画像領域において、色素受像層と第
2シートとの接着性はやや低下する。しかしながら、こ
の場合であっても人物画像領域以外はほぼ完全に接着さ
れていて剥離することが実質的に不可能なために、人物
画像入り冊子の偽造や変造か有効に防止される。剥離部
54は第1の熱現像感光材料を用いる場合と同様に構成
されている。
第2の熱現像感光材料の支持体を剥離した後は、第1の
熱現像感光材料を用いる場合と同様にして、第2シート
による熱接着を経て本発明の人物画像入り冊子が得られ
る。
第8図および第17図において、各ユニットにおける搬
送速度は一義的に決められないか、熱現像の処理速度を
最も遅くしておくことか、いずれの場合でも、ジャムの
発生を防止する意味で好ましい。そのため、第8図およ
び第17図にも図示した適宜の箇所にアキューム部を設
けることは特に好ましいか、アキューム部を設ける位置
およびその手段については図示したものに限定されるも
のではない。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明するか、本発明かこれらの実
施例によって限定されるものではない。
〔実施例I〕
く色素受像材料の作製〉 透明な厚さ100μmのポリエチレンテレフタレートフ
ィルムからなる支持体上にコロナ放電後、以下の組成の
下引層用の塗布液を湿潤膜厚が20μmになる条件で塗
布した。
下引層の塗布液 下記ポリマーラテックス液(1)150cc純水   
   850 cc 下記界面活性剤(1)       1 g下記硬膜剤
(a)         6 g塗布後、塗膜を140
″Cに加熱し、下引層を形成した。
ポリマーラテックス液(1) 下記構造式で表されるラテックス共重合体の25重量%
液 硬膜剤(a) 界面活性剤(1) 次いで、下記の受像層用の塗布液を、上記の下引層が形
成された支持体の当該下引層上に湿潤膜厚が120μm
になるように塗布し、色素受像材料−1を作製した。
受像層の塗布液 ポリ塩化ビニル      so  gメチルエチルケ
トン    918  cc下記画像安定剤−15,5
g 下記画像安定剤−25,5g 下記画像安定剤−32,5g 下記画像安定剤−45,5g 下記現像促進剤−12,0g 画像安定剤−1 I C,H,。
画像安定剤−3 画像安定剤−4 (t) Hs C4C* H++ (t)(D Hs 
Cs 現像促進剤 HOCt H,SC,H,SC,H,OHく第1の熱現
像感光材料の作製〉 下記第1表に示す層構成を有するカラー用の第1の熱現
像感光材料−1を作製した。なお、感光性ハロゲン化銀
乳剤およびベンズI・リアゾール銀は各々銀に換算し、
それぞれ1m”当りの量て示した。以下においても同様
である。
第1表 高分子色素供与物質(1) 高分子色素供与物質(2) 高分子色素供与物質(3) CH。
熱溶剤 還元剤 CH,’   (A) : (B) OCHI     =7:3(詮t) 紫外線吸収剤 C5i(H(t) なお、ラテックス下引層を除く各層には硬膜剤としてビ
スビニルスルボニルメチルエーテルを各々ゼラチンIg
当り0.04g添加した。
く第1シートの作製〉 150 g/m2の写真用バライタ紙からなる支持体上
に下記の塗布液を湿潤膜厚か80μmになるように塗布
し、第1シートを作製した。
ポリ塩化ビニル        80  gメチルエチ
ルケトン     918  cc前記画像安定剤−1
,4,0g 前記画像安定剤−24,0g 前記画像安定剤−32,0g 前記画像安定剤−43,0g く1次冊子の作製〉 第3図に示す構成の人物画像入り冊子の1次冊子を以下
の手順により作製した。
第1シートのポリ塩化ビニルコート面に第6図に示すよ
うな彩紋を印刷した。この彩紋の印刷は、最終的に完成
された冊子において人物画像領域がその2辺て彩紋に輻
2.5mmで重複することとなるような位置に行った。
次いて、この彩紋を印刷した第1シートに、筆記可能な
複数の頁に相当する紙を6枚重ね合わせて、綴し部を糸
で綴じ合わせた。
さらに、第1シートの裏面に赤色に着色したポリ塩化ビ
ニルシートを重ね合わせ、塩化ビニル−酢酸ビニル系の
接着剤により両者を接合した。
さらに、糸綴じ部を中心にして、2つに折り込んだ後、
所定のサイズに裁断して、1次冊子を得た。
く第2シートの作製〉 透明な厚さ50μmのポリエチレンテレフクレートフィ
ルムからなる支持体上に、下記の下引層用の塗布液を湿
潤膜厚か20μmになるように塗布し、その上にポリ塩
化ビニルを乾燥膜厚か4μmになるように塗布した。
下引層用の塗布液 バイロン200(東洋紡■製)sog イソンアネート系硬化剤      1.0gメチルエ
チルケトン       920 cc以−Fのように
して得られた第1の熱現像感光材料−1と、色素受像材
料−1と、1次何子と、第2シートとを、第8図に示し
た第1の作製装置にセットして、この作製装置を駆動し
て、約10秒間で1冊の割合で連続的に人物画像入り冊
子であるMR,Pを作製した。
その結果、得られたMRPはいずれも鮮明な人物画像お
よび文字画像が形成されており、また、第2シートで溶
着した面は完全に平坦であった。
また1人物画像領域とこれ以外の領域との境界面には気
泡の残存は認められなかった。また、MRPの人物画像
領域に相当する冊子表装面(表側)には色素受像材料の
跡はほとんど認められなかった。
〔比較例〕
実施例1において、色素受像材料の支持体の剥離部を動
作させなかったほかは同様にしてMRPを作製した。
その結果、得られたMRPは人物画像領域の周辺部に多
くの気泡が残っており、MRPの品質が著しく劣ってい
た。また、MR,Pの人物画像領域に相当する冊子表装
面(表側)には色素受像材料の跡がくっきり現れており
、MRPとしての外観か著しく劣っていた。
〔実施例2〕 実施例1で作製した熱現像感光材料−1の上に、下記組
成の色素受像層を設けて、第2の熱現像感光材料−2を
作製した。
色素受像層 ポリ塩化ビニルラテックス (Tg=130℃)10g 前記画像安定剤−t        o、s  g前記
画像安定剤−20,4g シリコン系剥離剤       0.2  gゼラチン
            】・2g以上の第2の熱現像
感光材料−2と、実施例1で得られた1次冊子、実施例
1て得られた第2シートとを、第17図に示した第2の
作製装置にセットして、この作製装置を駆動して、実施
例1ど同様にして連続的にMRPの作製を行った。
得られたMRPは実施例1と同様に鮮明な人物画像を有
し、しかも色素受像層の痕跡はほとんど認められなかっ
た。
〔発明の効果〕
本発明によれば、熱現像感光材料によって人物画像が形
成されるため、高画質の人物画像入りカードおよび人物
画像入り冊子が得られ、しかもこれらを簡易な処理によ
って迅速に作製することかできる。
また、本発明によれば、人物画像のみかハロゲン化銀感
光材料を用いて記録されるため、低コストで高画質の人
物画像入すカードおよび人物画像入り冊子が得られる。
また、本発明によれば1人物画像領域のみに熱現像転写
法を適用してしるが、この部分の色素画像含有層か支持
体を有しておらず、きわめて薄い層からのみなるので、
第2シートの接合により周辺部に気泡が残存したり、接
合部の厚さか不均一となるおそれかなく、外観状、人物
画像のみを他の手段で記録したことを見分けることかで
きず、偽造や変造のしにくい人物画像入りカードおよび
人物画像入り冊子か得られる。
また、第1シートと第2シートを色素受像層を介するこ
となく直接接合する領域を一部に設けることにより、接
合部において高い接着性か得られ、さらに偽造や変造の
しにくい人物画像入りカードおよび人物画像入り冊子が
得られる。
また、色素受像層と第1シートとの接合と、第2シート
と色素受像層との接合の少なくとも一方の接合を熱溶着
手段によって行うことにより、接合面での剥離が実質的
に不可能になり、従ってこの熱溶着面に囲まれた画像領
域に存在する人物画像の数置を有効に防止することがで
きる。
また、第1シートと第2シートの少なくとも一方にあら
かじめ彩紋が印刷されており、彩紋の一部か人物画像領
域の一部と重なり合わされていることにより、さらに偽
造や変造のしにくい人物画像入りカードおよび人物画像
入り冊子か得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の人物画像入りカードの一例の正面図、 第2図は人物画像入りカードの完成直前の状態を示す側
面図、 第3図は本発明の人物画像入り冊子の一例の斜視図、 第4図は人物画像入り冊子の完成直前の状態を示す側面
図、 第5図(al、(bl、(Clはそれぞれ本発明の人物
画像入り冊子の他の例を示す説明図、 第6図は彩紋の一例を示す正面図、 第7図は本発明の人物画像入りカードおよび人物画像入
り冊子の作製工程のブロック図、第8図は本発明の作製
装置の第1の例を示す概略図、 第9図は露光手段の一例を示す概略図、第10図は加熱
現像部の他の例を示す概略図、第11図(a)、(b)
、(C)は、剥離手段の一例を動作順に示す概略図、 第12図は位置合わせと打ち抜きと仮止めを同一のステ
ージで行うようにした装置の概略図、第13図は熱溶着
手段の他の例を示す概略図、第14図(al、(b)、
(C1はそれぞれ剥離手段の例を示す概略図、 第15図はカール矯正手段の一例を示す概略図、第16
図は本発明の人物画像入りカードおよび人物画像入り冊
子の他の作製工程のブロック図、第17図は本発明の作
製装置の第2の例を示す概略図である。 1・・・第1シート    2・・・第2シートII・
・・人物画像     I2・・個人文字情報13・・
・OCR文字情報 15・・・ホログラムの形成領域 20・・・I[カード部   25・・・カッター30
・・・冊子部      31・・・表装32・・・白
色反射性支持体 34・・・接着層35・・・色素受像
層    40・・・彩紋50・・マガジン     
51・・・露光部53  加熱現像部    54・・
剥離部55・・先頭位置合わせ部 56・・・印字部5
7・・・位置合わせ・打ち抜き・仮止め部59・1次溶
着部    60・・・冷却部61・・剥離部    
  64・・2次溶着部69・・・冷却部      
101・・・支持体102・・・接着層     10
3・・・紙支持体104・・・接着可能な層  105
・・・色素受像層201・・・支持体     202
・・・下引層203・・・接着可能な層 250・・・第1の熱現像感光材料 270  ・色素受像材料  280・色素受像材料4
00・・・ID冊子 501・・第2の熱現像感光材料 508・・1次溶着部   509・・・冷却部553
・・・熱現像部 /41: 代理人 弁理士  大 井  正 彦′jパ十1図 ノ プ’h2[] 矛3図 / +4図 第7図 口三口■←= +13図 21−14図(C) 十15図

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)支持体上に、バインダー、拡散性色素を形成また
    は放出する色素供与物質、感光性ハロゲン化銀乳剤を有
    する拡散転写型の第1の熱現像感光材料に画像露光を行
    った後、熱現像を行って画像を形成し、 前記熱現像と同時または熱現像に続いて行われる色素転
    写工程において、支持体上に色素受像層を有する色素受
    像材料と前記第1の熱現像感光材料を重ね合わせて当該
    色素受像層に画像色素を拡散転写させ、 当該画像色素の転写された色素受像材料をその色素受像
    層面側が内側になるように第1シートに接合した後、 当該色素受像材料の支持体を当該色素受像層から剥離し
    、前記第1シート上に残された色素受像層に第2シート
    を接合したことを特徴とする人物画像入りカード。
  2. (2)第1シートと第2シートが色素受像層を介するこ
    となく直接接合されている領域を少なくとも一部に有す
    ることを特徴とする請求項1に記載の人物画像入りカー
    ド。
  3. (3)第1シートと第2シートの少なくとも一方に個人
    文字情報が記載されていることを特徴とする請求項1に
    記載の人物画像入りカード。
  4. (4)色素受像層と第1シートとの接合と、第2シート
    と色素受像層との接合の少なくとも一方の接合が熱溶着
    手段によって行われていることを特徴とする請求項1に
    記載の人物画像入りカード。
  5. (5)第1シートと第2シートの少なくとも一方にあら
    かじめ彩紋が印刷されており、かつ、彩紋の一部が人物
    画像領域の少なくとも一部と重なり合わされていること
    を特徴とする請求項1に記載の人物画像入りカード。
  6. (6)請求項1に記載の人物画像入りカードよりなるカ
    ード部を有してなることを特徴とする人物画像入り冊子
  7. (7)支持体上に、バインダー、拡散性色素を形成また
    は放出する色素供与物質、感光性ハロゲン化銀乳剤を有
    する感光性層を少なくとも1層有し、支持体から最も離
    間した位置の感光性層に対して当該支持体側とは反対側
    に少なくとも1層の色素受像層を有する第2の熱現像感
    光材料に、画像露光を施し、熱現像を行って拡散性色素
    を色素受像層に拡散転写させ、 この第2の熱現像感光材料をその色素受像層面側が内側
    になるように第1シートに接合し、当該第2の熱現像感
    光材料の支持体を色素受像層から剥離し、 第1シート上に残された色素受像層に第2シートを接合
    したことを特徴とする人物画像入りカード。
  8. (8)第1シートと第2シートが色素受像層を介するこ
    となく直接接合されている領域を少なくとも一部に有す
    ることを特徴とする請求項7に記載の人物画像入りカー
    ド。
  9. (9)第1シートと第2シートの少なくとも一方に個人
    文字情報が記録されていることを特徴とする請求項7に
    記載の人物画像入りカード。
  10. (10)色素受像層と第1シートとの接合と、第2シー
    トと色素受像層との接合の少なくとも一方の接合が熱溶
    着手段によって行われていることを特徴とする請求項7
    に記載の人物画像入りカード。
  11. (11)第1シートと第2シートの少なくとも一方にあ
    らかじめ彩紋が印刷されており、かつ、彩紋の一部が人
    物画像領域の少なくとも一部と重なり合わされているこ
    とを特徴とする請求項7に記載の人物画像入りカード。
  12. (12)請求項7に記載の人物画像入りカードよりなる
    カード部を有してなることを特徴とする人物画像入り冊
    子。
  13. (13)第1支持体上に、バインダー、色素供与物質、
    感光性ハロゲン化銀乳剤を有する拡散転写型の第1の熱
    現像感光材料に画像露光を行う手段と、第2支持体上に
    色素受像層を有する色素受像材料を画像露光を行った前
    記第1の熱現像感光材料に重ね合わせる手段と、 拡散性色素を形成または放出させて色素受像層に当該拡
    散性色素を拡散転写させる熱現像手段と、色素受像材料
    を第1の熱現像感光材料から剥離する手段と、 色素受像材料を第1シートに接合する手段と、第1シー
    トに接合された色素受像材料の支持体を当該色素受像層
    から剥離する手段と、 第1シート上に残された色素受像層に第2シートを接合
    する手段と を備えてなることを特徴とする人物画像入りカードまた
    は人物画像入り冊子の作製装置。(14)支持体上に、
    バインダー、拡散性色素を形成または放出する色素供与
    物質、感光性ハロゲン化銀乳剤を有する感光性層を少な
    くとも1層有し、支持体から最も離間した位置の感光性
    層に対して当該支持体側とは反対側に少なくとも1層の
    色素受像層を有する第2の熱現像感光材料に画像露光を
    行う手段と、 拡散性色素を色素受像層に拡散転写させる熱現像手段と
    、 第2の熱現像感光材料をその色素受像層面側が内側にな
    るように第1シートに接合する手段と、当該第2の熱現
    像感光材料の支持体を色素受像層から剥離する手段と、 第1シート上に残された色素受像層に第2シートを接合
    する手段と を備えてなることを特徴とする人物画像入りカードまた
    は人物画像入り冊子の作製装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002307553A (ja) * 2001-04-06 2002-10-23 Japan Servo Co Ltd ラミネータ装置

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JP4744714B2 (ja) * 2001-04-06 2011-08-10 日本電産サーボ株式会社 ラミネータ装置

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