JPH02111593A - 写真入り冊子作成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的： （産業上の利用分野） この発明は、パスポート（旅券）、銀行通帳等に用いら
れる写真入り冊子作成装置に係り、特に氏名等の文字画
像及び人物画像の合成画像を記録した頁を有した写真入
り冊子作成装置に関する。

（従来の技術） 写真入り冊子、例えばパスポートでは、冊子内の頁に所
持者を特定するための写真が貼着されている。この写真
の上には透明シートが写真を窪うように接着され、且つ
この写真、透明シートの上からエンボスシールが施され
、改ざん防止が図られている。また、このパスポートに
は、氏名１国籍、生年月日、性別１発行日１発行番号等
の情報が記入されている。

このようなパスポートを作成する場合には、従来氏名９
国籍、性別等の書誌的事項をタイプ印字する工程と、写
真を貼付する工程と、貼付された写真に透明シートを密
着させ覆う工程とを必要としていたために作成に手間を
要し、パスポートを簡単に且つ機能良く作成することが
困難であった。このため、パスポートの発行業務を合理
化することができないという問題点があった。また、従
来はパスポートの申請に際し、パスポート貼付用の写真
の他に申請書にも写真を貼付する必要があり、複数葉の
写真を用意しなければならないという問題点があった。

ここに、国際旅客の大量輸送化時代の到来に伴い、各国
における出入国手続きを迅速化して、各地国際空港等に
おける出入国手続き時の混雑を緩和するべく、ＭＲＰ（
マシンリーダプルパスポート）の導入が提案され、一部
の国においては実験的ではあるが一部採用されるに至っ
ている。このＭＲＰは統一された規格により作成され、
機械で文字情報を読取ることが可能な旅券のことである
。

従って、このＭＲＰが採用され、ＭＲＰに表記された文
字情報等の旅券データが一定の読取装置により光学的ま
たは電子的に読取られることで、出入国手続き業務を合
理化して、各地国際空港等における出入国手続き時の混
雑を緩和することができるようになる。

しかしながら、ＭＲＰを採用する場合にはパスポートの
作成に際し、上記タイプ印字工程、写真貼付工程、透明
シート密着工程等の他に、新たに旅券データを光学的ま
たは電子的に読取可能に処理した文字を印字等する工程
が必要となることから、更に一層作成に手間がかかるこ
とになり、パスポート発行業務の合理化を阻害するとい
う新たな問題点も発生する。

ここで、ＭＲＰの例を第２図〜第４図に示して説明する
。すなわち、ＭＲＰは、氏名等の文字画像ｌａ、人物画
像１ｂ、必要に応じて設けられる図形画像１ｃ及び光学
的に読取可能とされたｏｃｎ文字画像ｌｄそれぞれが合
成されて熱転写された受像層ｌを一方の面に有する透明
シート２と、この透明シート２の受像層１に対向する側
に設置される支持シート３と、この支持シート３の透明
シート２側の面に層状に設けられ、且つ支持シート３及
び透明シート２を接着する接着層４とを備えた冊子５か
ら構成されている。透明シート２及び支持シート３は、
これらシート２．３が重ね合わされる位置で冊子５に綴
じ込まれている。また、冊子５には、シート２．３の他
に出入国の印、ピザ印等がスタンプされる記帳シート７
が綴じられている。

受像層ｌには文字画像１ａ、人物画像１ｂ、図形画像１
ｃ及びＯＣＲ文字画像１ｄ等の合成画像が転写され、こ
の合成画像が転写された受像層ｌ及びこの受像層ｌが層
設されている透明シート２は、第５図に示されるように
接着層４を介して支持シート３に接合されるため、最終
的には透明シート２゜受像層ｌ、接着層４及び指示シー
ト３が層状に一体化されて、４層構造状の複合シート体
が冊子５内に表表紙として構成されることになる。支持
シート３は、第４図（＾）に示されるように冊子５の表
表紙とされており、例えば１００〜８００μ閑の紙、プ
ラスチック等のシートやこれら紙、プラスチックを貼り
合わせたり、プラスチックにより紙の片面もしくは両面
をラミネート加工したりした複合支持体等から構成され
ている。プラスチックとしては、ポルエチレンテレフタ
レート（ＰＥＴ）　。

ポリカーボネイト、アセチルセルロース、セルロースエ
ステル、ポリビニルアセタール、ポリスチレン、ポリプ
ロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、ポリエチレン等
が挙げられる。また、これらプラスチックの中に白色顔
料、例えばＴｉＯ２やｚｏＯを分散させたものを用いて
もよく、更に他の着色顔料や染料を含有させたものを用
いてもよい。

透明シート２は第４図（＾）に示されるように、表表紙
である支持シート３の次の頁位置となるように、冊子５
に綴じ込まれている。この透明シート２には厚さ５０〜
３５０μｌの透明プラスチックシートが用いられ、支持
シート３の大きさとほぼ同じか若しくは若干小さく形成
されている。この透明シート２は支持シート３を構、成
するプラスチックとして挙げた各種の材料から適宜選択
されて構成されている。

受像層１は、第３図に示されるように透明シート２の支
持シート３側の面に約ｌＯμ■の厚さで層設されている
。この受像層１には、氏名等の文字画像１ａ、人物画像
１ｂ、必要に応じて設けられる図形画像１ｃ、光学的に
読取可能とされたｏｃｎ文字画像１ｄが転写記録されて
いる。各画像１ａ−１ｄの受像層１へのプリントは、先
ずコンピュータにより各画像１ａｘｌｄの配置を考慮し
て合成（レイアウト）した後、この合成画像をプリント
用ＣＲＴに表示して例えば三色面順次露光方式により感
熱部材に露光し、次いで露光された感光部材を熱現像す
ると共に受像層１に転写することにより行なわれる。

また、受像層１は、感光部材の熱現像感光材料から加熱
現像により放出される色素を受は止めることのできるも
ので構成されており、例えば色素媒染剤等の色素固定剤
を含んでいる。この色素固定剤は、放出される色素の物
性、熱現像感光材料に含まれる色素以外の成分、転写条
件等により有用なものを選択して用いることができ、例
えば高分子量のポリマー媒染剤が用いられる。この実施
例で用いられる熱現像感光材料は、熱現像により画像状
に可動性の色素を放出させ、この可動性の色素を、水等
の溶媒によって媒染剤を有する色素固定要素に転写する
方式、高沸点有機溶剤により色素固定要素に転写する方
式、色素固定要素に内蔵させた親木性熱溶剤により色素
固定要素に転写する方式、可動性の色素が熱拡散性また
は昇華性であり支持体等の色素受容要素に転写する方式
等の転写型の熱現像カラー感光材料である。

接着層４は支持シート３の裏側、即ち透明シート２側の
面に設けられ、透明シート２の受像層１の面と支持シー
ト３の裏側の面とが密着されるよう接着するものである
。この接着層４は受像層ｌに熱転写された画像１ａ−１
ｄを侵すことなく、且つ密着時にこれらシート２．３の
間に気泡の発生が少ない扱者剤が選択・使用されて、例
えば１〜２００μｍの厚さに形成されている。接着層４
の上には離型紙６が貼付されている。この離型紙６は離
型紙６を剥す時にその周縁を容易に摘むことができるよ
うに、周縁が支持シート３の周縁からはみ出る程度に支
持シート３よりも若干大きく形成されている。なお、こ
の離型紙６は支持シート３よりも大きく形成されること
から、冊子５から離型紙６の周縁がはみ出てその取扱い
上下都合が生じる場合には、この離型紙６は、前記接着
層４よりも小さくならない範囲で、支持シート３と同じ
かあるいは小さく形成する。

前記受像層と支持シートとの接合は、支持シートの片面
に予め塗布された接着層により行なわれる。また、この
接着層は、受像層に合成画像を転写後に、支持シートの
片面または受像層の上に塗布してもよく、更には支持シ
ート及び受像層の間に介在される接着シート、例えば両
面テープ等を用いてもよい。

（発明が解決しようとする課題） 上述した写真入り冊子（ＭＨＩ’　）では透明シートに
文字等を印字しているので、写真、署名等の画像的な処
理と発行年月日等の文字情報の処理とが別々になってお
り、冊子を効率的かつ高速度に作成することができなか
った。

この発明は上記問題点を解決すべくなされたものであり
、偽造・改ざんの防止を図りつつ簡単に且つ能率良く作
成することができ、これにより発行業務を合理化するこ
とができ、しかもＭＲＰの採用に際し容易に対応するこ
とのできる写真入り冊子作成装置を提供することを目的
とする。

発明の構成： （課題を解決するための手段） この発明は写真入り冊子作成装置に関するもので、この
発明の上記目的は、原稿に表示されている全ての画像が
文字等を熱現像感光材料に一括露光する露光手段と、前
記露光された熱現像感光材料に木を塗布する水塗布手段
と、収納部から搬送される冊子及び前記水塗布手段から
の熱現像感光材料を重畳して熱現像転写する熱現像転写
手段と、前記熱現像転写された冊子と熱現像感光材料と
を剥離して前記熱現像感光材料を収納する手段と、前記
剥離された冊子の必要ページをめくってラミネートする
ラミネート手段と、前記露光手段、前記熱現像転写手段
及び前記ラミネート手段を制御すると共に、前記冊子及
び熱現像感光材料の搬送を制御する制御手段とを設ける
ことによって達成される。

（作用） この発明の写真入り冊子作成装置によれば、申請原稿の
写真や署名等を読取って写真露光できると共に、文字に
関しても別途プリンタを設けることなく写真露光で記録
するようにしているので、ＯＣＲに対しても読取可能な
冊子を効率良くかつ高速に作成することができる。これ
により写真入り冊子を作成するに際し、従来のように人
物写真（顔写真）を貼付したり、氏名等の文字画像をタ
イプ印字したりする手間をなくし、画像転写装置により
写真入り冊子を自動的に作成することができるようにな
り、写真入り冊子を簡単に且つ能率良く作成することが
できるようになる。また、パスポート等の申請に際し、
パスポート等に貼付する写真を不要とすることができる
。

また、文字画像と人物画像等の合成画像は転写方式によ
り受像層に転写されるため、写真処理薬品を用いること
なくドライ処理することができる。従って、薬品を用い
て現像するものに比較して現像装置を簡略化することが
でき、更に、ドライ処理であり薬品等の劣化がないこと
から、閑散期の少量処理時にも対応することができるよ
うになる。しかも、透明シートの受像層側に支持シート
を接合させる場合でも、透明シート及び支持シートは予
め冊子内にこれらが重ね合わされる位置で綴じ込まれて
いるため、これらを容易に接合することができるように
なる。これにより、パスポート等の写真入り冊子をより
一層簡単に且つ能率良く作成することが可能となる。

（実施例） 以下、図面を参照してこの発明の実施例を詳細に説明す
る。

第１図はこの発明の写真入り冊子作成装置の内部構成を
示しており、この写真入り冊子作成装置１００では、機
台に装填されるマガジン１０１内にロール状の熱現像感
光材料１０２が収容されている。熱現像感光材料１０２
はその外周から引き出されてカッタ１０３で所定長さに
切断された後に、露光部＋１０．水塗布部１３０．熱現
像転写部１４０を経て剥離部１５０へと、ローラ等の搬
送手段を介して送り込まれるようになっている。

露光部１１０は、反射方式の露光ユニット１２０によっ
て熱現像感光材料１０２に画像を露光するようになって
いる。この露光ユニット１２０は、静止している原）１
７３１０４全体に光源（例えばハロゲンランフ）１２１
から光を照射して画像光とし、この画像光をシャッタ１
２２．レンズ１２３１反射鏡　１２４を介して熱現像感
光材料１０２に一括露光する。

水塗布部１３０は、大径ローラ１３１によって画像形成
用溶媒としての水が充填されたタンク１３２内へ露光さ
れた熱現像感光材料１０２を案内し、熱現像感光材料１
０２へ水を塗布するようになっている。この水は、次の
熱現像転写工程において拡散助剤としての作用をなす。

なお、溶融性拡散助剤方式の場合には、加熱により水様
状となる尿素や結晶水、マイクロカプセル等を受像層の
製造時に拡散助剤として予め付与しであるので、重ね合
わせ工程での付与は不要となる。水塗布された熱現像感
光材料１０２は熱現像転写部に送り込まれる。

熱現像転写部１４０には、一方から受像材料としての冊
子１７０が、手動による装置１００上部に設けられた挿
入口からローラ等の搬送手段を介して開き状態で送り込
まれ、熱現像感光材料１０２と開き状態の冊子１７０と
を重ね合わせてヒータで加熱される一対のローラ１４１
　、１４２間を通し、熱現像感光材料１０２に記録され
た画像を熱現像するとともに冊子１７Ｇへと熱転写する
ようになっており、熱現像感光材料１０２は熱現像転写
部１４０から冊子１７０との重合状態で剥離部１５０へ
と送り込まれるようになっている。剥離部１５０は複数
個のローラ１５１．１５２に巻き掛けられた一対のベル
ト間を通して熱現像感光材料１０２と冊子１７０とを分
離して、現像済みの熱現像感光材料１０２を廃棄感光材
料収容箱１５３へと送り込むようになっている。

一方、熱転写された冊子１７０＾は熱現像感光材料１０
２と分離された後に乾燥部１９０を経てページめくり部
（図示せず）に送られ、必要なページがめくられた後、
ラミネータ１８０を経て冊子受はマガジン１７２へと送
り込まれ、マガジン１７２から冊子１７０Ｂを取出せる
ようになっている。乾燥部１９０は、ヒータ１９１とフ
ァン１９２　とで発生する温風によって冊子１７〇への
転写面を乾燥するようになっている。

次にその動作を説明する。

先ず前工程としては顔写真が貼付され、必要な個人情報
が記入されたパスポートの申請書１０４を受付ける申請
書受付工程とが人手により行なわれる。

マガジン１０１から引き出された熱現像感光材料１０２
は、カッタ１０３で所定長さに切断された後に露光部１
１０で、露光ユニット１２０によって申請書１０４の全
ての画像及び文字等が一括露光され、次いで水塗布部１
３０で水塗布され、その後に熱現像転写部１４０へと送
り込まれ、熱現像転写部１４０で開き状態の冊子１７０
と重ね合わされる。熱現像転写部１４０では熱現像感光
材料１０２に記録された画像を熱現像すると共に冊子１
７０へ熱転写する。熱現像転写部１４０で熱現像された
熱現像感光材料１０２は、開き状態の冊子１７０との重
合状態のまま剥離部１５０へ送り込まれ、剥離部１５０
で冊子１７０＾と分離された後に廃棄感光材料収容箱１
５３へ廃棄される。冊子１７ＱＡは乾燥部１９０へ送ら
れ、乾燥部１９０で乾燥された後にページめくり部で必
要なページがめくられ、その後にラミネータ１８０を経
て冊子受はマガジン１７２へと送り出される。

発明の効果； 以上説明したようにこの発明によれば、写真入すの冊子
を自動的に作成できると共に、−結露光で画像及び文字
を露光できるため、０６口にも対応できる冊子を自動的
にかつ効率良く作成できる利点がある。また、従来の如
く人物写真（顔写真）を貼付したり、氏名等の文字画像
をタイプ印字したりする人手による手間を無くし、装置
により写真入り冊子を簡単虹且つ能率よく作成すること
ができる。また、転写された透明シートの受像層側に支
持シートを接合させる場合でも、透明シート及び支持シ
ートは予め冊子内にこれが重ね合わされる位置で綴じ込
まれているため、重ね合わせのための位置決め等を不要
として、これらを容易に接合することができるようにな
る。そして、装置の構造が簡単であるため、装置の製造
コストの低減化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示す構成図、第２図はＭ
ＲＰの外観図、第３図はＭＩＩＰの作成手順及び層構造
を示す断面図、第４図はラミネート工程を示す斜視図で
ある。 １００・・・写真入り冊子作成装置、１０２・・・熱現
像感光材料、１０４・・・原稿、＋１０・・・露光部、
１２０・・・露光ユニット、１３０・・・水塗布部、１
４０・・・熱現像転写部、１５０・・・剥列部、１７０
．１７０八、１７０Ｂ・・・冊子、１８０・・・ラミネ
ータ、１９０・・・乾燥部。 ！Ｓ２図 出願人代理人　　安　形　雄　三

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、原稿に表示されている全ての画像及び文字等を熱現
   像感光材料に一括露光する露光手段と、前記露光された
   熱現像感光材料に水を塗布する水塗布手段と、収納部か
   ら搬送される冊子及び前記水塗布手段からの熱現像感光
   材料を重畳して熱現像転写する熱現像転写手段と、前記
   熱現像転写された冊子と熱現像感光材料とを剥離して前
   記熱現像感光材料を収納する手段と、前記剥離された冊
   子の必要ページをめくってラミネートするラミネート手
   段と、前記露光手段、前記熱現像転写手段及び前記ラミ
   ネート手段を制御すると共に、前記冊子及び熱現像感光
   材料の搬送を制御する制御手段とを備えたことを特徴と
   する写真入り冊子作成装置。