JPH04160732A - プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法

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JPH04160732A
JPH04160732A JP28461390A JP28461390A JPH04160732A JP H04160732 A JPH04160732 A JP H04160732A JP 28461390 A JP28461390 A JP 28461390A JP 28461390 A JP28461390 A JP 28461390A JP H04160732 A JPH04160732 A JP H04160732A
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中原 裕之
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雅行 脇谷
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法に関し
、 発光のための放電ガスの組成変化を抑え、表示動作の安
定化を図ることを目的とし、 放電空間に露出する耐熱性酸化膜を有したプラズマディ
スプレイパネルであって、前記耐熱性酸化膜がアモルフ
ァス膜とされて構成される。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、プラズマディスプレイパネルおよびその製造
方法に関する。
プラズマディスプレイパネル(FDP)は、薄い奥行き
で大型の表示画面を実現できるため、各種機器の表示手
段として広く利用されつつある。
これにともなって、より表示品質が安定し且つ長寿命で
あることが望まれている。
〔従来の技術〕
マトリクス表示方式のFDPは、表示側及び背面側の一
対の透明基板を放電空間を設けて対向配置し、格子状に
対向する電極の交点で画定される放電セルを選択的に発
光可能に構成されている。
AC型のFDPでは、電極の表面は低融点ガラスなどの
誘電体層で覆われ、さらにその表面には誘電体層を放電
時のイオン衝撃から保護するための保護膜が設けられる
この保護膜は、放電開始電圧を下げるために2次電子放
出係数の大きな膜とされ、一般に、Mg0(酸化マグネ
シウム)などの耐熱性酸化物の蒸着によって形成される
また、放電空間には、例えばNe(ネオン)に少量のX
e(キセノン)を加えた混合ガスが放電ガスとして充填
される。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来においては、放電空間に露出する保護膜は、電子ビ
ーム蒸着などによって形成された結晶質の蒸着膜であり
、蒸着時の結晶成長によって生じた多数の粒界(結晶粒
の間隙)を有している。
粒界には、大気中や製造段階での封入ガスなどに含まれ
る酸素、窒素、二酸化炭素などの不純ガスが残留する。
このため、FDPを使用するにつれて、粒界に残留する
不純ガスが放電空間に漏れ出ることによって放電ガス組
成が変化し、放電特性が影響を受けて表示動作が不安定
になるという問題があった。
また、蒸着時の真空度や残留酸素含有量などの結晶成長
条件の微妙な差異によって、粒界の状態(大きさや数な
ど)にバラツキが生し、放電特性が受ける影響にも差が
生じるという問題があった。
つまり、同じ経時特性をもつFDPを製造することが困
難であった。
本発明は、上述の問題に鑑み、発光のための放電ガスの
組成変化を抑え、表示動作の安定化を図ることを目的と
している。
〔課題を解決するための手段〕
上述の課題を解決するため、請求項1の発明に係るPD
P 1は、第1図に示すように、放電空間19に露出す
る耐熱性酸化膜21を有したプラズマディスプレイパネ
ルlであって、前記耐熱性酸化膜21がアモルファス膜
からなる。
請求項2の発明に係る製造方法は、第2図に示すように
、蒸着中にイオン照射を行うイオンアシスト蒸着法によ
ってアモルファス膜からなる耐熱性酸化膜21を形成す
る工程を含む。
〔作 用〕
プラズマディスプレイパネル1の放電空間19に露出す
る耐熱性酸化膜21は、イオンアシスト蒸着法によって
アモルファス膜として形成される。
イオンアシスト蒸着法による膜形成では、イオンの照射
量(照射強度)が所定量以下であれば、被蒸着面が浄化
されて結晶成長性が高まるが、所定量を越えると、逆に
スパッタリング作用によって結晶成長性が損なわれ、ア
モルファス状の蒸着膜が得られる。
アモルファス膜(非晶質膜)は、粒界の無い均質な膜で
あり、結晶膜に比べて不純ガスの残留が極めて少ない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1図は本発明に係るPDP lの構造を示す要部断面
図である。
PDP 1は、表示側のガラス基板11、背面側のガラ
ス基板12、各ガラス基板11.12の表面に形成され
た複数の帯状の)(′gi極13及びY電極14、各電
極13.14を覆う誘電体15と保護#21球状のスペ
ーサ18、スペーサ18で反射した光を遮光する遮光マ
スク2o、及び周囲を密封する封止ガラス17などから
構成されている。第1図において、ガラス基板11の上
面が表示面11Hとなる。
スペーサ18によって間隙寸法が規定された放電空間1
9には、NeとXeとを混合した放電ガス30が500
〜600 [Torr]程度の圧力となるように充填さ
れている。PDP 1では、放電ガス30中のXeの濃
度は0.2%以下とされている。
このようなPDP 1の製造に際しては、まず、表示側
のガラス基板11上に、スパッタリング蒸着によってク
ロム、銅、クロムを順に積層し、三層構造の金属薄膜(
膜厚は5000〜10000人)を形成し、この金属薄
膜をフォトリソグラフィ法によってパターンニングして
X電極13を形成する。このとき、スペーサ18を設け
る位置に対応させて遮光マスク20を形成しておく。
続けて、X電極13を覆うようにガラス基板上に鉛ガラ
スなどの低融点ガラスペーストを塗布し、580°C程
度の温度で低融点ガラスペーストを焼成して誘電体15
(厚さは20μm程度)を形成する。
次に、スクリーン印刷法によって誘電体15上の適所に
スペーサ18を点在させて載置し、熱処理を行って誘電
体15を軟化させ、スペーサ18を融着によって固定す
る。
そして、後述する蒸着装置2を用いて誘電体15を覆う
ようにガラス基板11の表面に酸化マグネシウムからな
る保gl膜21を蒸着する。保護膜21は、スペーサ1
8の上部をも覆うが、保護膜21の厚みは4000〜6
000人であってスペーサ18の直径(80〜100μ
m)に比べて極めて小さいので、放電空間19の間隙寸
法にほとんど影響を与えない。
その後、保護膜21を蒸着したガラス基板11と、別に
X電極14、誘電体15、及び保護膜21を設けた背面
側のガラス基板12とを、各X電極13と各Y電極14
とが格子状に対向するように重ね合わせ、封止ガラス1
7による密封、及び放電ガス30の封入などを行ってP
DP 1を完成する。
第2図は本発明に係る蒸着装置2の概略の構成を示す図
である。
蒸着装置2は、チャンバー40と、その内部に設けられ
た電子ビーム加熱型の蒸発#41、ヒーター45、及び
カウフマン型のイオン銃48などから構成されている。
蒸発源41は、熱電子を放出するフィラメント42、蒸
発物質(ターゲット)としてのMgOを収納する耐熱容
器(るつぼ)43、熱電子流EBを偏向してターゲット
に導く磁束発生部44からなり、熱電子流EBのエネル
ギーによってMgOを加熱して蒸発させる。
一方、イオン銃48は、ガスボンベ50から調圧弁51
を介して流入されるAr(アルゴン)をイオン化し、A
rのイオンビームIBを射出する。
次に、蒸着装置2を用いて行う保護膜21の蒸着につい
て説明する。
まず、誘電体15を設けた後の所定数のガラス基板11
又は12を、誘電体15が蒸発源41と対向するように
チャンバー40内にて固定する。
以下ではガラス基板11に対して保護膜21の蒸着を行
うものとする。
次に、図外の真空ポンプによりチャンバー40の排気を
行った後に、−旦、チャンバー40の内部を酸素雰囲気
状態とし、再び排気を行ってチャンバー40内を5X1
0−5[To r r]程度の真空状態とする。
この真空状態の形成と並行して、又は真空状態が形成さ
れた後に、ヒーター45の熱輻射によってガラス基板1
1を加熱する。
誘電体15の表面温度が150°C程度に達すると、蒸
発源41を作動させてMgoを蒸発さセる。
蒸発したMgOは、蒸気流MBとなってガラス基板11
に到達し、誘電体15の表面15a(被蒸着面)に堆積
するように蒸着する。このとき、堆積速度が毎秒20人
となるように、蒸発源41の制御を行う。
このようなMgOの蒸着と並行して、イオン銃48に1
0〜20 [s c cm]の流量でArガス31を供
給し、1000〜1500 [eV]のエネルギーをも
つイオンビームIBを誘電体15の表面15aに向けて
照射する。このとき、照射イオン電流値は例えば100
〜200[mA]程度とされる。
これにより、1着中のMgOに、その結晶成長性を妨げ
る程度のイオン東密度でイオンビームIBが入射し、M
gOはアモルファス膜として成長する。
このように蒸着中にイオン照射を行うイオンアシスト蒸
着法によって形成されるMgO膜の膜厚が上述の所定値
に達して保護膜I5の形成が終了すると、蒸発源41、
イオン銃48、及びヒーター45の作動を停止し、ガラ
ス基板11の温度がある程度下がるのを待ってチャンバ
ー40内を大気圧に戻し、ガラス基板11を取り出す。
そして、取り出したガラス基板11を後工程へ送る。
なお、イオンアシスト蒸着法に代えて、一般にアモルフ
ァス膜の形成手法として知られるスパッタリング蒸着法
によって保護膜21を形成することが考えられるが、現
状ではスパンタリングのターゲントとして利用可能なM
gOを人手することは困難である。
以−Fのようにして形成された保護膜15は、PDPI
の完成段階では、放電空間19に露出して放電ガスと接
することになるが、保護膜15は粒界の無い均質なアモ
ルファス膜であって不純ガスの残留がほとんど無いので
、保護膜15からの不純ガスの流出による放電ガス組成
の変化が起こらない。
第3図(a)及び(b)はPDP Iの耐久試験の結果
を示すグラフである。なお、第3図では、本実施例のP
DP 1の放電特性を実線で示すとともに、比較のため
に従来のFDPの放電特性を破線で示しである。
一般にFDPの耐久試験は、表示面の一部の領域を常時
放電させ、その他の領域を常時は放電させないようにし
、これら常時放電領域及び非放電領域のそれぞれについ
て、適時に放電開始電圧Vf及び放電維持電圧Vsを測
定することによって行われる。なお、ここでの耐久試験
は、放電特性の経時変化を短時間で確認するためのいわ
ゆる加速試験であり、表示頭載に印加する駆動電圧は、
実際にFDPを使用するときの駆動電圧に比べて電圧値
又は周波数が10〜20%程度高く設定されている。
第3図(a)は常時放電領域の放電開始電圧■f及び放
電維持電圧Vsの経時変化を示し、第3図(b)はジ「
放電領域の各電圧Vf、Vsの経時変化を示している。
第3図から明らかなように、本発明に係るPDPlでは
、常時放電領域のみならず、従来において経時変化が顕
著であった非放電領域についても、放電開始電圧Vf及
び放電維持電圧Vsが共にほぼ一定であって、放電特性
が安定であることがわかる。
また、保護膜21をアモルファス膜とした場合にも、従
来とほぼ等しい値の駆動電圧を印加することによって表
示を行うことができる。つまり、電気的特性に関しては
、アモルファス膜からなる保護IIQ21と従来の結晶
質の保護膜との間に差異がほとんどない。
上述の実施例において、Arに代えてXeのイオンビー
ムを照射してもよい。また、イオン銃48の形式、イオ
ンエネルギー、照射イオン電流、イオン東密度などのイ
オン照射条件は、アモルファス膜の形成が可能な範囲で
適宜選定することができる。その他、蒸発源41の形式
、チャンバー40の構造、蒸発の制御条件は、ガラス基
板11゜12の大きさや数などに応じて適宜変更するこ
とができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、発光のための放電ガスの組成変化を抑
えることができ、表示動作の安定化を図ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るPDP 1の構造を示す要部断面
図、 第2図は本発明に係る蒸着装置の概略の構成を示す図、 第3図はPDPの耐久試験の結果を示すグラフである。 図において、 1はFDP (プラズマディスプレイパネル)、19は
放電空間、 21は保護膜(耐熱性酸化膜)である。 本発明に係るPDP lの構造を示す要部断面図第1図 1・・・FDP (プラズマディスプレイパネル)19
・・・放電空間 21・・・保護膜(耐熱性酸化膜) 本発明に係る蒸着装置の概略の構成を示す国策2図 時  間  [hl 時  間  [hl FDPの耐久試験の結果を示すグラフ 第3図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)放電空間(19)に露出する耐熱性酸化膜(21
    )を有したプラズマディスプレイパネル(1)であって
    、 前記耐熱性酸化膜(21)がアモルファス膜からなるこ
    とを特徴とするプラズマディスプレイパネル。
  2. (2)放電空間(19)に露出する耐熱性酸化膜(21
    )を有したプラズマディスプレイパネル(1)の製造方
    法であって、 蒸着中にイオン照射を行うイオンアシスト蒸着法によっ
    て前記耐熱性酸化膜(21)をアモルファス膜として形
    成する工程を含むことを特徴とするプラズマディスプレ
    イパネルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0594766A (ja) * 1991-10-01 1993-04-16 Nec Corp ガス放電表示素子の製造方法
KR19990034465A (ko) * 1997-10-29 1999-05-15 엄길용 교류형 플라즈마 표시소자의 보호층 형성방법
JP2007305528A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Fujitsu Hitachi Plasma Display Ltd プラズマディスプレイパネルおよびその製造方法
US7449836B2 (en) 2004-06-30 2008-11-11 Samsung Sdi Co., Ltd. Plasma display panel (pdp) having first, second, third and address electrodes

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