JPH0416042B2 - - Google Patents

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JPH0416042B2
JPH0416042B2 JP25607087A JP25607087A JPH0416042B2 JP H0416042 B2 JPH0416042 B2 JP H0416042B2 JP 25607087 A JP25607087 A JP 25607087A JP 25607087 A JP25607087 A JP 25607087A JP H0416042 B2 JPH0416042 B2 JP H0416042B2
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JP
Japan
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veneer
surfactant
wood
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heathering
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JP25607087A
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JPH0197602A (ja
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Sadaichi Kajikawa
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、木材を薄くスライスした突板を、
座卓等の基材表面に貼着する杢張方法に関し、特
に、天然木独特の複雑で美しい木目を有する、原
木のこぶをスライスした突板を基材表面に貼着す
るこぶ木目の杢張方法に関する。
【従来の技術並びにその問題点】
木材を薄くスライスした突板を貼着した座卓
や、家具は、天然木独特の美しい表面模様を有す
る。特に、原木の表面に突出するこぶを薄くスラ
イスした突板は、通常の板目、あるいは、正目の
木目とは比較にならない程、複雑で、しかも、自
然木独特の極めて美しい木目模様を有する。ま
た、こぶをスライスした突板は、木目に規則性が
少なく、複数のものを互いに隣接して貼着する場
合、木目を合わさずに貼着しても境界線が明確に
目だたない特長もある。この特長は、木材の、割
れ目や節等の、傷または美しくない表面に、部分
的に突板を貼着して全体を美しく表面処理するの
に最適である。しかしながら、こぶの突板は、木
目が複雑で木質が局部的に極めて不均一な為、通
常の突板のように、スライスした後シート状に保
持することが出来ずに波型に変形する。更に、困
つたことに、変形した突板は、複雑な木目に沿つ
て割れ易く、平面状に延ばして基材の表面に接着
出来ない欠点があつた。また、こぶの突板は、ス
ライスした後、変形する前に基材の表面に貼着し
ても、乾燥すると変形して部分的に基材から剥離
する欠点がある。この為、極めて美しい木目模様
を有するにも拘らず、こぶの突板を貼着した製品
は簡単に製造化出来ない欠点があつた。 本発明者は、変形して狂い易いこぶ突板の歪を
解消する為に、原木を水浸させる水の温度や水浸
時間を調整し、あるいは、スライスした突板を再
び水浸する等、種々の方法で突板を処理したが、
如何なる方法によつても、乾燥後に於けるこぶ突
板の歪を解消することが出来なかつた。 そこで、本発明者は、更に実験を重ねた結果、
繊維の柔軟処理に使用されている界面活性剤を使
用することによつて、突板の狂いを解消できるの
ではないかと考えた。即ち、繊維が柔軟処理でき
るなら、木材を繊維の集合体と考えて、繊維と同
様に柔軟処理して、乾燥状態に発生する不均一な
内部応力を均一化出来ないかと考えて種々の条件
で実験を繰り返した。その結果、極めて簡単な方
法で突板の狂いを解消することに成功した。
【この発明の目的】
従つて、この発明の重要な目的は、極めて美し
い自然の木目模様のこぶ突板が、簡単かつ容易
に、しかも迅速に能率良く貼着できるこぶ木目の
杢張方法を提供するにある。 また、この発明の他の重要な目的は、貼着した
突板の局部的な剥離が極減でき、貼着後の処理が
簡単で全体の作業能率が向上できるこぶ木目の杢
張方法を提供するにある。
【従来の問題点を解決する為の手段】
この発明のこぶ木目の杢張方法は、こぶを有す
る原木を水浸して原木に水分を含浸させる工程
と、含水された原木をシート状の突板に裁断する
工程と、裁断された突板を接着材でもつて基材の
表面に加圧して貼着する工程とを経て突板が貼着
される。 裁断された突板は、乾燥後に歪が発生しないよ
うに、界面活性剤に浸漬して軟化させた後、水分
含有状態で基材の表面に加熱、加圧して貼着す
る。
【作用効果】
本発明のこぶ木目の杢張方法は、スライスした
こぶ原木の突板を、基材に貼着する前に、界面活
性剤に浸漬して充分に含水させ、この処理工程
で、複雑木目模様のこぶ突板に独特の、局部的な
内部応力のアンバランスを解消して柔軟処理し、
軟化されたこぶ突板を基材の表面に加圧して貼着
している。この為、従来の方法では殆ど使用でき
なかつた美しい自然模様のこぶ突板が、簡単かつ
容易に、しかも、通常の正目あるいは板目の突板
と同様に、迅速に能率良く貼着できる特長が実現
できる。このため、この発明のこぶ木目の杢張方
法を使用することによつて、天然木独特の、極め
て美しい木目模様のこぶ突板で表面処理された高
級品が、簡単かつ安価に多量生産できるという、
これまで、長い間切望されてきた木製品が実現で
きる。 更にまた、界面活性剤で処理されて、局部的な
内部応力のアンバランスが解消された後に基材の
表面に貼着されたこぶ突板は、乾燥後も狂いが発
生せず、基材に平面状に接着された状態を保持す
るので、こぶ突板貼着後の後処理も極めて簡単に
できる特長がある。従来のように、接着した突板
が基材の表面から部分的に浮くと、その修正に手
間がかかるばかりでなく、奇麗に修正出来ずに表
面状態が極めて汚くなるが、この発明のこぶ木目
の杢張方法は、基材表面に貼着後に突板が歪ま
ず、従つて修正が必要なく、貼着した美しい状態
で表面仕上げできる特長も実現出来る。
【好ましい実施例】
以下、この発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の
技術思想を具体化する為のこぶ木目の杢張方法を
例示すものであつて、この発明のこぶ木目の杢張
方法は、裁断や水浸条件を、下記の条件に特定す
るものではない。この発明のこぶ木目の杢張方法
は、特許請求の範囲に記載の範囲に於て、種々の
変更が加えられる。 更に、この明細書は、特許請求の範囲が理解し
易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、特許請求の範囲に示される部材に付記して
いる。ただ、特許請求の範囲に記述される部材
を、実施例に示す部材に特定するものでは決して
ない。 まず、第1図に示すように、原木からこぶ1の
部分を切断し、切断されたこぶ1を、スライスに
便利な厚さ、例えば、5〜10cmの厚さに切断した
後、第2図に示すように水に漬ける。この状態で
水浸された原木のこぶ1は、充分に含水させて奇
麗にスライスできるように、好ましくは、1〜4
日間熱湯で炊くのがよい。 その後、こぶ1が含水された状態で、第3図に
示すように、スクレツパーや突板の製造装置を使
用して、厚さが、均一に0.1〜0.5mmとなるように
薄いシート状の突板2にスライスする。 スライスされた突板2は、乾燥させることな
く、第4図に示すように、界面活性剤4に浸漬す
る。界面活性剤4の浸漬時間は、界面活性剤4の
種類と濃度によつて最適値に調整する。例えば、
界面活性剤4に、ゲンブ株式会社のニユーソフタ
ー(陽イオン活性剤)を水で2倍に希釈したもの
を使用する場合、突板2を1.5〜5時間浸漬し、
これと同じ界面活性剤4を水で4倍に希釈したも
のを使用する場合、15時間〜36時間浸漬する。 界面活性剤4の浸漬時間が短か過ぎると、突板
2が充分に柔軟処理できない。反対に、浸漬時間
が長すぎると、作業能率が低下するが、突板2は
充分に軟化されて殆ど悪影響はない。 界面活性剤4には、突板2の内部に浸透して軟
化させることが出来る全ての界面活性剤4、例え
ば、アルキルトリメチルアンモニウムブルマイド
等の陽イオン活性剤、アシルザルコトネート等の
陰イオン活性剤、あるいは、ジエタノールアミン
系のもの等が使用できる。 界面活性剤4に浸漬されて、内部応力が低下し
たこぶ突板2は、第5図に示すように、アイロン
やプレスを使用して、平面状に延ばす。ただ、界
面活性剤4で軟化処理されたこぶ突板2を直ちに
使用し、また、基材3に貼着する時に、アイロン
等で加熱加圧する場合、必ずしも、界面活性剤4
から取り出したこぶ突板2をプレス等で平面状に
延ばす必要はない。 プレス等で加熱してこぶ突板2を平面状に延ば
す工程に於て、こぶ突板2に含まれる水分を完全
に乾燥させず、突板2を水分含有状態に保持す
る。即ち、基材3に貼着されて突板2は、水分含
有状態に保持される。この場合、突板2の「水分
含有状態」とは、突板2を目でみて、こぶ突板2
が、全面あるいは部分的に木の濡れ色を示す程度
に湿らせる状態を意味する。 軟化処理したこぶ突板2を、処理後直ちに使用
しない場合、こぶ突板2が水分含有状態に保持さ
れるように、合成樹脂シート等で被覆して保管す
るのが良い。 軟化処理された水分含有状態の突板2は、第6
図に示すように、これを基材3の表面に貼着す
る。突板2を座卓等の基材3表面に貼着するに
は、基材3の表面に接着剤を塗布し、その上にこ
ぶ突板2を載せてアイロン等で加熱加圧して接着
する。 ところで、原木のこぶは、それほど大きなもの
でなく、通常100〜1000cm2程度のものが殆どであ
る。従つて、ほとんどの場合、複数枚の突板2
を、境界が多少ラツプする状態に隣接させて貼着
する。こぶ突板2は木目が規則性が無く、しか
も、相当に細かい木目の為、特に木目を合わせる
ことなく貼着しても、隣接部分の境界線は殆ど目
だつことがない。更に、こぶ突板2の外周を、第
8図に示すように波型に裁断することによつて、
更に境界線を判り難くすることができる。 表面にこぶ突板2が貼着された基材3は、接着
剤と突板2とを乾燥させた後、表面を着色して、
基材3とこぶ突板2との色差を目だたなくして、
その表面に、第7図に示すように、不飽和ポリエ
ステル樹脂、あるいは、ウレタン樹脂等の仕上げ
塗料5を塗布する。 ところで、この発明のこぶ木目の杢張方法は、
基材3の表面に部分的に貼着するのが最適であ
る。例えば、天板全体が1枚板である座卓の天板
表面に現れる、割れ目や節の表面にこぶ突板2を
貼着すると全体が極めて美しい木目の高級な座卓
が製造できる。 ただ、この発明、こぶ突板2を貼着する基材3
を座卓に特定するものでなく、例えば、家具や車
のダツシユボード等、木材の突板2が貼着できる
全ての部材の製造に使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図はこの発明のこぶ木目の杢張方
法の工程を示す概略断面図、第8図はこぶ突板の
外周裁断例を示す平面図である。 1……こぶ、2……突板、3……基材、4……
界面活性剤、5……表面仕上塗料。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 原木のこぶ1を水浸して原木のこぶ1に水分
    を含浸させる工程と、含水された原木のこぶ1を
    シート状の突板に裁断する工程と、裁断された突
    板2を接着材でもつて基材3の表面に加圧して貼
    着する工程とからなるこぶ木目の杢張方法に於
    て、裁断された突板2を界面活性剤4に浸漬して
    軟化させた後、この突板2を、水分含有状態で基
    材3の表面に加圧して貼着することを特徴とする
    こぶ木目の杢張方法。 2 界面活性剤4に陽イオン活性剤を使用する特
    許請求の範囲第1項記載のこぶ木目の杢張方法。 3 界面活性剤4にアルキルトリメチルアンモニ
    ウムブルマイドを使用する特許請求の範囲第2項
    記載のこぶ木目の杢張方法。 4 界面活性剤4にアシルザルコトネートを使用
    する特許請求の範囲第1項記載のこぶ木目の杢張
    方法。 5 界面活性剤4にジエタノールアミン系のもの
    を使用する特許請求の範囲第1項記載のこぶ木目
    の杢張方法。 6 突板2を界面活性剤4に10時間以上浸漬する
    特許請求の範囲第1項記載のこぶ木目の杢張方
    法。
JP25607087A 1987-10-09 1987-10-09 こぶ木目の杢張方法 Granted JPH0197602A (ja)

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