JPH04159612A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH04159612A
JPH04159612A JP28555390A JP28555390A JPH04159612A JP H04159612 A JPH04159612 A JP H04159612A JP 28555390 A JP28555390 A JP 28555390A JP 28555390 A JP28555390 A JP 28555390A JP H04159612 A JPH04159612 A JP H04159612A
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JP
Japan
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acrylic resin
comb
polar group
magnetic
carboxylic acid
Prior art date
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Pending
Application number
JP28555390A
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English (en)
Inventor
Shoji Nishihara
昭二 西原
Yoshiyuki Nagataki
義幸 長瀧
Ichiji Miyata
一司 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は磁気記録媒体に関し、さらに詳しくは、磁性
粉末の分散性が良好で電気的特性に優れた磁気記録媒体
に関する。
〔従来の技術〕
磁気記録媒体は、通常、磁性粉末、結合剤成分、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料をポリエス
テルフィルムなどの基体上に塗布、乾燥してつくられる
。この際使用される結合剤成分としては、磁性粉末の分
散性に優れ、磁気記録媒体に優れた電気的特性を付与で
きるとともに、耐久性に優れたものが望まれる。
二のため、従来からこれらの特性に優れた結合剤成分と
して、ポリウレタン樹脂が広く使用されているが、従来
のポリウレタン樹脂は機械的特性に優れる反面、磁性粉
末を分散する能力が低く、磁性粉末を良好に分散するこ
とができない。
そこで、水酸基等の極性基を有する結合剤樹脂をポリウ
レタン樹脂と併用したり、ポリウレタン樹脂の主鎖中に
カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基またはこれら
の塩、および3級アミノ基などの極性基を導入したもの
を使用したりして、磁性粉末の分散性を改善することが
行われている。(特開昭55−38693号、特開昭5
7−92422号、特開昭59−30235号)〔発明
が解決しようとする課題〕 ところが、水酸基等の極性基を有する結合剤樹脂をポリ
ウレタン樹脂と併用したり、ポリウレタン樹脂の主鎖中
に種々の極性基を導入したポリウレタン樹脂を使用した
りしても、最近の高密度化、高信鯨性の要求に対しては
、磁性粉末の分散性が未だ充分でなく、電気的特性をい
まひとつ充分に向上させることができない。
〔課題を解決するための手段〕 この発明は、かかる現状に鑑み種々検討を行った結果な
されたもので、結合剤成分として、極性基含有アクリル
樹脂をウレタン結合およびウレア結合のいずれかまたは
両方の結合により結合したくし型極性基含有アクリル樹
脂と、片末端にカルボン酸を1個以上有するアクリル樹
脂とを併用することによって、磁性粉末の分散性を充分
に向上させ、電気的特性を一段と向上させて、最近の高
密度化、高信軽性の要求に応えたものである。
この発明において、結合剤成分として使用する極性基含
有アクリル樹脂をウレタン結合およびウレア結合のいず
れかまたは両方の結合により結合したくし型極性基含有
アクリル樹脂は、極性基含有アクリル鎖がくし状番こな
っているため、極性基が主鎖中にあるポリウレタン樹脂
に比し、極性基近傍の自由度が高くなり、磁性粉末との
親和性が一段と向上されて、磁性粉末表面に極めて良好
に吸着する。また、片末端にカルボン酸を1個以上有す
るアクリル樹脂と相溶性よく併用され、これらが併用さ
れると、この種のアクリル樹脂が、カルボン酸を片末端
にのみ有しているため、分子末端のカルボキシル基が磁
性粉末表面に吸着し、吸着したアクリル樹脂の立体反発
効果が生しる。しかして、磁性粉末の分散性が著しく向
上され、磁性粉末の分散後、粘度の上昇もない。
従って、極性基含有アクリル樹脂をウレタン結合および
ウレア結合のいずれかまたは両方の結合により結合した
くし型極性基含有アクリル樹脂と、片末端にカルボン酸
を1個以上有するアクリル樹脂とを、結合剤成分として
併用すると、磁性粉末の分散性が充分に向上され、電気
的特性が一段と向上される。
このような極性基含有アクリル樹脂をウレタン結合およ
びウレア結合のいずれかまたは両方の結合により結合し
たくし型極性基含有アクリル樹脂は、いかなる方法によ
り製造されたものでも使用できるが、たとえば、 (a)片末端ジオール極性基含有アクリル樹脂(b)有
機ジイソシアネート (c)l延長剤 (d)ポリエステル、ポリエーテル、ポリカーボネート
等の両末端に水酸基を有するポリオール のうち少なくとも(a、)および(b)を反応させ、必
要に応じてさらに(c)や(d)を反応させて得られる
ものなどが好適なものとして使用される。ここで、各成
分(a)(b)(c)(d)の比率は必要に応じて調節
され、これらの各成分としては、たとえば、下記のもの
が好適なものとして使用される。
(a)片末端ジオール極性基含有アクリル樹脂としては
、いかなる方法により製造されたものも使用でき、たと
えば、アクリルモノマーを連鎖移動剤とともにラジカル
重合させるなどの代表的な製造方法で製造したものが用
いられる。そして、このとき得られるアクリル樹脂中に
極性基が導入されるように、アクリルモノマーとともに
極性基含有アクリルモノマーが加えられる。
ここで、アクリルモノマーとしては、メチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート
、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、ラ
ウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレートおよ
びアクリル酸エステル等が挙げられ、単独であるいは2
種以上併用して用いられる。また、極性基含有アクリル
モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、2−アクリルアミド−
2−メチル−1−プロパンスルホン酸および2−メタク
リルオキシエチルアシッドホスフェート等が挙げられ、
さらに、グリシジルメタクリレート等反応性官能基を有
するモノマーを共重合し、これらの反応性官能基に他の
化合物を反応させて、新たな極性基を導入することも可
能である。また、共重合するモノマーとして、アクリル
モノマー以外のスチレン誘導体等を加えることができる
。開始剤としては、α、α−アゾビスイソブチロニトリ
ル等のアゾ系化合物や過酸化ヘンジイル等の過酸化物が
用いられ、連鎖移動剤としては、チオグリセリン等が挙
げられる。
(b)有機ジイソシアネートとしては、トリレンジイソ
シアネート、4.4−ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、および4,4−
ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等が好適に使
用される。
(C)鎖延長剤としては、エチレングリコール、1.3
−プロパンジオール、1.4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール等のジオール、エチレンジアミン、ト
リレンジアミン等のジアミン、水等の極性基を持たない
もの、2.2−ジメチロールプロピオン酸、ビス(ヒド
ロキシブチル)−5−スルホイソフタル酸ナトリウム、
β−グリセロリン酸ナトリウム、N−メチルジェタノー
ルアミン、2,3−ジヒドロキシ−1−プロパンスルホ
ン酸カリウム等の極性基を持つものなどが挙げられる。
(d)ポリオールとしては、ポリプロピレングリコール
、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルジオ
ール、ポリブチレンアジペート、ポリブチレンフタレー
ト等のポリエステルジオール、ポリε−カプロラクトン
等のポリラクトンジオール、ポリ1,6−ヘキサンカー
ボネート等のポリカーボネートジオールなどが好ましく
使用される。
このような各成分を反応させて得られるくし型極性基含
有アクリル樹脂は、アクリル樹脂の含有量が10重量%
より少ないとアクリル樹脂の性質が発現できず、70重
量%より多くすると樹脂が脆くなるため、アクリル樹脂
の含有量を10〜70重量%の範囲内にするのが好まし
く、20〜50重量%の範囲内にするのがより好ましい
。また、数平均分子量が5000より小さいと機械的特
性が低下し、100000より大きくなると有機溶剤等
に溶解したときの粘度が高く、磁性塗料化が困難になる
ため、数平均分子量5000〜10ooooのものが好
ましく使用され、数平均分子量10000〜5oooo
のものがより好ましく使用される。なお、ウレタン結合
やウレア結合によってくし型に結合する前の極性基含有
アクリル樹脂は、数平均分子量が1000より小さいも
のではアクリル樹脂の性質が発現できず、20000よ
り大きくなるとアクリル樹脂の自由度が低下し、磁性塗
料化した場合の磁性粉末の分散性が低下するため、数平
均分子量1000〜20000のものが好ましく使用さ
れ、数平均分子量1000〜5000のものがより好ま
しく使用される。
さらに、くし型極性基含有アクリル樹脂に導入する極性
基としては、カルボキシル基、スルホン酸基、リン酸基
、3級アミノ基またはこれらの塩、およびベタインなど
が、好適な極性基として導入され、これらの極性基は主
鎖中に含まれていてもよい。導入量は、0.01ミリモ
ル/gより少ないと磁性粉末の分散性を充分に向上させ
ることができず、1ミリモル/gより多くすると極性基
同士の凝集により、有機溶剤等に溶解したときの粘度が
高くなり、磁性塗料化が困難になるため、0.01〜1
ミリモル/gの範囲内にするのが好ましく、0.03〜
0.5ミリモル/gの範囲内にするのがより好ましい。
また、このような極性基含有アクリル樹脂をウレタン結
合およびウレア結合のいずれかまたは両方の結合により
結合した(し型極性基含有アクリル樹脂と併用する、片
末端にカルボン酸を1個以上有するアクリル樹脂は、カ
ルボキシル基含有モノマー以外のモノマーをいかなる方
法により製造されたものでも使用でき、たとえば、カル
ボキシル基含有モノマー以外のモノマーを連鎖移動剤と
ともにラジカル重合させるなどの代表的な製造方法で製
造したものが用いられる。
ここで、カルボキシル基含有モノマー以外のモノマーと
しては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート
、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘ
キシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステ
アリルメタクリレートおよびアクリル酸エステル等が挙
げられ、単独であるいは2種以上併用して用いられる。
また、共重合する七ツマ−として、アクリルモノマー以
外のスチレン誘導体等を加えることができる。開始剤と
しては、α、α−アブビスイソブチロニトリル等のアブ
系化合物や過酸化ベンゾイル等の過酸化物が用いられ、
連鎖移動剤としては、カルボキシル基を含有する化合物
、たとえば、メルカプト酢酸、2−メルカプトプロピオ
ン酸、3−メルカプトプロピオン酸、O−メルカプト安
息香酸、チオリンゴ酸等が挙げられる。
この他、カルボキシル基含有開始剤、たとえば4.4−
アゾビス(4−シアノペンタノイック酸)、過酸化ジグ
ルタル酸等を用いて、カルボキシル基含有モノマー以外
のモノマーの重合を行っても、片末端にカルボン酸を1
個以上有するアクリル樹脂を製造することができ、この
ようにして製造された片末端にカルボン酸を1個以上有
するアクリル樹脂も好適に使用される。
このような片末端にカルボン酸を1個以上有するアクリ
ル樹脂は、数平均分子量が1000より小さいものでは
アクリル樹脂の性質が発現できず、20000より大き
くなるとアクリル樹脂の自由度が低下し、磁性塗料化し
た場合の磁性粉末の分散性が低下するため、数平均分子
量1000〜20000ものが好ましく使用され、数平
均分子量2000〜10000のものがより好ましく使
用される。
このような片末端にカルボン酸を1個以上有するアクリ
ル樹脂を、前記の極性基含有アクリル樹脂をウレタン結
合およびウレア結合のいずれかまたは両方の結合により
結合したくし型極性基含有アクリル樹脂と併用するとき
の配合割合は、前記くし型極性基含有アクリル樹脂に対
して、片末端にカルボン酸を1個以上有するアクリル樹
脂が5重量%より少ないと、磁性粉末の分散性を充分に
向上させることができず、50重量%より多くすると、
磁性層にしたとき、耐久性が悪(なるため、片末端にカ
ルボン酸を1個以上有するアクリル樹脂を、前記くし型
極性基含有アクリル樹脂に対して5〜50重量%の範囲
内にするのが好ましく、10〜30重量%の範囲内にす
るのがより好ましい。また、このような割合で配合した
場合の使用量は、磁性粉末の分散性を充分に向上させる
ため、両者の合計量で磁性粉末に対して10〜35重量
%の範囲内にするのが好ましく、15〜30重量%の範
囲内にするのがより好ましい。
このような片末端にカルボン酸を1個以上有するアクリ
ル樹脂、および前記の極性基含有アクリル樹脂をウレタ
ン結合およびウレア結合のいずれかまたは両方の結合に
より結合したくし型極性基含有アクリル樹脂は、他の結
合剤樹脂と併用してもよく、たとえば、ポリウレタン系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、繊維素系樹
脂、ポリビニルブチラール系樹脂、ポリエステル系樹脂
、ポリアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系
樹脂、ポリイソシアネートなどの一般に使用される結合
剤樹脂と相溶性よ(併用される。
この発明の磁気記録媒体を製造するには常法に準じて行
えばよく、たとえば、前記の極性基含有アクリル樹脂を
ウレタン結合およびウレア結合のいずれかまたは両方の
結合により結合したくし型極性基含有アクリル樹脂と、
片末端にカルボン酸を1個以上有するアクリル樹脂とを
、他の結合剤樹脂と併用するかあるいはしないで、磁性
粉末、有機溶剤およびその他の添加剤とともに混合分散
して磁性塗料を調製し、この磁性塗料をポリエステルフ
ィルムなどの基体上に、吹き付けもしくはロール塗りな
どの任意の手段で塗布し、乾燥すればよい。この際、磁
性層を基体の表面に設けるとともに、反対面にバックコ
ート層を設けてもよく、また基体の両面に磁性層を設け
てもよい。このようにバックコート層を設ける場合、こ
のような極性基含有アクリル樹脂をウレタン結合および
ウレア結合のいずれかまたは両方の結合により結合した
くし型極性基含有アクリル樹脂と、片末端にカルボン酸
を1個以上有するアクリル樹脂は、バンクコート層の結
合剤樹脂としても好適に使用される。
ここで、使用される磁性粉末としては、たとえば7−F
ez0=粉末、Fe50<粉末、r−Fe203とFe
5Oa との中間酸化状態の酸化鉄粉末、CO含有7−
Fe2O,粉末、Co含有Fe、04粉末、Cr0z粉
末の他、Fe粉末、CO粉末、Fe−Ni−Cr合金粉
末などの金属粉末およびバリウムフェライト粉末、窒化
鉄の如き窒化物系磁性粉末など、従来公知の各種磁性粉
末が広く包含される。これらの磁性粉末は、針状の磁性
粉末の場合、その平均粒子径(長軸)が通常0.2〜1
.0μm程度で、その平均軸比(平均長軸径/平均短軸
径)が通常5〜10程度であるのが好ましく、板状の場
合は、その平均長軸径が通常0.07〜0.3μm程度
であるのが好ましい。
また、有機溶剤としては、メチルイソブチルケトン、メ
チルエチルケトン、シクロヘキサノン、トルエン、酢酸
エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルホ
ルムアミドなど、一般に磁気記録媒体に使用されるもの
が単独もしくは二種以上混合して使用される。
なお、磁性塗料中には、通常使用されている各種添加剤
、たとえば、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、分散剤など
を任意に添加使用してもよい。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 メチルメタクリレート     72重量部α、α−ア
ゾビスイソブチロニ  1  〃トリル チオグリセリン         9 〃テトラヒドロ
フラン      100〃この組成物を冷却器を取り
つけたフラスコ内に入れ、充分に窒素置換した後、撹拌
しながら60°Cで8時間反応させた。
次いで、得られた反応物をトルエン−水系で分液し、6
0°Cで48時間減圧乾燥させて片末端ジオールアクリ
ル樹脂Aを得た。
このようにして得られた片末端ジオールアクリル樹脂A
は、分子量が、蒸気圧浸透法で1.5X 10′3であ
った。
一方、 メチルメタクリレート     66重量部α、α−ア
ゾビスイソブチロニ  1  〃トリル チオグリセリン         9 〃アクリル酸 
          9 〃テトラヒドロフラン   
   100〃の組成物を冷却器を取りつけたフラスコ
内に入れ、充分に窒素置換した後、撹拌しながら60°
Cで8時間反応させた。
次いで、得られた反応物をトルエン−水系で分液し、6
0°Cで48時間減圧乾燥させて片末端ジオールアクリ
ル樹脂Bを得た。
このようにして得られた片末端ジオールアクリル樹脂B
は、分子量が、蒸気圧浸透法でL5X103であり、カ
ルボン酸基の含有量は0.ロアミリモル/gであった。
次に、このようにして得られた片末端ジオールアクリル
樹脂Aおよび片末端ジオールアクリル樹脂Bを使用し、 片末端ジオールアクリル樹脂A  30重量部片末端ジ
オールアクリル樹脂B 30 〃ネオペンチルグリコー
ル     5 〃ポリ1,6−ヘキサンカーボネ 9
0〃−トジオール(数平均分子量 4.4−ジフェニルメタンシイ 45〃ソシアネート オクチル酸スズ        0.05 〃シクロへ
キサノン        400〃トルエン     
      100〃の組成物を、窒素雰囲気下にて8
0°Cで10時間反応させて、くし型カルボン酸含有ア
クリル樹脂を得た。
このようにして得られたくし型カルボン酸含有アクリル
樹脂は、アクリル樹脂の含有量が30重量%で、数平均
分子量はGPC測定によるポリスチレン換算で2.0X
10’であった。
また、 メチルメタクリレート      50重量部α、α−
アブビスイソブチロニ  0.8〃トリル メルカプトプロピオン酸     3.2〃テトラヒド
ロフラン      60〃の組成物を冷却器を取りつ
けたフラスコ内に入れ、充分に窒素置換した後、撹拌し
ながら60°Cで3時間反応させた。
次いで、得られた反応物を石油エーテルおよび水に再沈
澱させて精製し、60″Cで48時間減圧乾燥させて、
片末端カルボン酸アクリル樹脂を得た。
このようにして得られた片末端カルボン酸アクリル樹脂
は、分子量が、蒸気圧浸透法で3.0X103であり、
力・ルボン酸基の含有量は0.30ミリモル/gであっ
た。
次に、このようにして得られた片末端カルボン酸アクリ
ル樹脂および前記のようにして得られたくし型カルボン
酸含有アクリル樹脂を使用し、α−Fe磁性粉末(保磁
力1500 30(1重量部エルステッド、飽和磁化1
20 emu/g) くし型カルボン酸含有アクリル 55〃樹脂 片末端カルボン酸アクリル樹脂 10〃三官能性低分子
量イソシアネー 10〃ト化合物(日本ポリウレタン 工業社製;コロネートL) カーボンブラック       10  ”α−A1□
O5粉末       3 〃ミリスチン酸     
     6 〃ステアリン酸n−ブチル     8
 〃シクロへキサノン       395〃トルエン
             395〃の組成物をボール
ミル中で72時間混合分散して磁性塗料を調製した。こ
の磁性塗料を20μmのポリエステルフィルム上に、乾
燥後の厚さが5μmとなるように塗布、乾燥して磁性層
を形成し、カレンダー処理後、1/2インチ幅に裁断し
て磁気テープを作製した。
実施例2 実施例1における片末端カルボン酸アクリル樹脂の合成
において、メルカプトプロピオン酸の使用量を3.2重
量部から1.6重量部に変更した以外は、実施例1と同
様にして分子量が蒸気圧浸透法で6.OX 10″、カ
ルボン酸基の含有量が0.17ミリモル/gの片末端カ
ルボン酸アクリル樹脂を得た。
このようにして得られた片末端カルボン酸アクリル樹脂
を、実施例1における磁性塗料の組成において、実施例
1で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて同
量使用した以外は、実施例1と同様にして磁気テープを
作製した。
実施例3 実施例1における片末端カルボン酸アクリル樹脂の合成
において、メルカプトプロピオン酸に代えて、チオリン
ゴ酸を2.3重量部使用した以外は、実施例1と同様に
して分子量が蒸気圧浸透法で3、IX 10” 、カル
ボン酸基の含有量が0.65ミリモル/gの片末端ジカ
ルボン酸アクリル樹脂を得た。
このようにして得られた片末端ジカルボン酸アクリル樹
脂を、実施例1における磁性塗料の組成において、実施
例1で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて
同量使用した以外は、実施例1と同様にして磁気テープ
を作製した。
実施例4 実施例1における片末端カルボン酸アクリル樹脂の合成
において、メルカプトプロピオン酸に代えて、チオリン
ゴ酸を1.2重量部使用した以外は、実施例1と同様に
して分子量が蒸気圧浸透法で5.8X 10’ 、カル
ボン酸基の含有量が0.32ミリモル/gの片末端ジカ
ルボン酸アクリル樹脂を得た。
このようにして得られた片末端ジカルボン酸アクリル樹
脂を、実施例1における磁性塗料の組成において、実施
例1で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて
同量使用した以外は、実施例1と同様にして磁気テープ
を作製した。
実施例5 実施例1における片末端ジオールアクリル樹脂Bの合成
において、アクリル酸に代えて2−メタクリルオキシエ
チルアシッドホスフェートを3.1重量部使用した以外
は、実施例1と同様にして分子量が蒸気圧浸透法で1.
5X 10’ 、リン酸基の含有量が0.65ミルモル
/gの片末端ジオールアクリル樹脂Cを得た。
次いで、実施例1におけるくし型カルボン酸含有アクリ
ル樹脂の合成において、片末端ジオールアクリル樹脂已
に代えて、片末端ジオールアクリル樹脂Cを同量使用し
た以外は、実施例1と同様にしてアクリル樹脂の含有量
が30重量%で、数平均分子量がGPC測定によるポリ
スチレン換算で2.0xlO’の(し型リン酸含有アク
リル樹脂を得た。
このようにして得られたくし型リン酸含有アクリル樹脂
を、実施例1における磁性塗料の組成において、実施例
1で使用したくし型カルボン酸含有アクリル樹脂に代え
て同量使用した以外は、実  。
施例1と同様にして磁気テープを作製した。
実施例6 実施例5における磁性塗料の組成において、実施例5で
使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、実施
例2で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂を同量使
用した以外は、実施例5と同様にして磁気テープを作製
した。
実施例7 実施例5における磁性塗料の組成において、実施例5で
使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、実施
例3で使用した片末端ジカルボン酸アクリル樹脂を同量
使用した以外は、実施例5と同様にして磁気テープを作
製した。
実施例8 実施例5における磁性塗料の組成において、実施例5で
使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、実施
例4で使用した片末端ジカルボン酸アクリル樹脂を同量
使用した以外は、実施例5と同様にして磁気テープを作
製した。
実施例9 実施例1における片末端ジオールアクリル樹脂Bの合成
において、アクリル酸に代えて3−スルホプロピルメタ
クリレートカリウム塩を2.6重量部使用し、テトラヒ
ドロフランの使用量を100重量部から50重量部に変
更し、新たにメタノール50重量部を加えた以外は、実
施例1と同様にして、分子量が蒸気圧浸透法で1.5X
 10” 、スルホン酸カリウム基の含有量が0.ロア
ミルモル/gの片末端ジオールアクリル樹脂りを得た。
次いで、実施例1におけるくし型カルボン酸含有アクリ
ル樹脂の合成において、片末端ジオールアクリル樹脂B
に代えて、片末端ジオールアクリル樹脂りを同量使用し
た以外は実施例1と同様にしてアクリル樹脂の含有量が
30重量%で、数平均分子量がGPC測定によるポリス
チレン換算で2.1X104のくし型スルホン酸カリウ
ム基含有アクリル樹脂を得た。
このようにして得られたくし型スルホン酸カリウム基含
有アクリル樹脂を、実施例1における磁性塗料の組成に
おいて、実施例1で使用したくし型カルボン酸含有アク
リル樹脂に代えて同量使用した以外は、実施例1と同様
にして磁気テープを作製した。
実施例10 実施例9における磁性塗料の組成において、実施例9で
使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、実施
例2で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂を同量使
用した以外は、実施例9と同様にして磁気テープを作製
した。
実施例11 実施例9における磁性塗料の組成において、実施例9で
使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、実施
例3で使用した片末端ジカルボン酸アクリル樹脂を同量
使用した以外は、実施例9と同様にして磁気テープを作
製した。
実施例12 実施例9における磁性塗料の組成において、実施例9で
使用した片末端かルボン酸アクリル樹脂に代えて、実施
例4で使用した片末端ジカルボン酸アクリル樹脂を同量
使用した以外は、実施例9と同様にして磁気テープを作
製した。
実施例13 実施例1における片末端ジオールアクリル樹脂Bの合成
において、アクリル酸に代えてジメチルアミノエチルメ
タクリレートを4.1重量部使用した以外は、実施例1
と同様にして合成を行い、続いて、これのアミノ基に対
してプロパンサルトンを1等量加えて、80°Cで5時
間反応させた後、トルエン−水系で分液し、60°Cで
48時間減圧乾燥させて、片末端ジオールアクリル樹脂
Eを得た。
このようにして得られた片末端ジオールアクリル樹脂E
は、分子量が、蒸気圧浸透法で1.5X103で、スル
ホン酸カリウム基の含有量は0.ロアミルモル/gであ
った。
次いで、実施例1におけるくし型カルボン酸含有アクリ
ル樹脂の合成において、片末端ジオールアクリル樹脂已
に代えて片末端ジオールアクリル樹脂Eを同量使用し、
ネオペンチルグリコール5重量部に代えてトリレンジア
ミンを3.6重量部使用した以外は、実施例1と同様に
してアクリル樹脂の含有量が30重量%で、数平均分子
量がGPC測定によるポリスチレン換算で2.lX10
’のくし型スルホベタイン含有アクリル樹脂を得た。
このようにして得られたくし型スルホヘタイン含有アク
リル樹脂を、実施例1における磁性塗料の組成において
、実施例1で使用したくし型カルボン酸含有アクリル樹
脂に代えて同量使用した以外は、実施例1と同様にして
磁気テープを作製した。
実施例14 実施例13における磁性塗料の組成において、実施例1
3で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、
実施例2で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂を同
量使用した以外は、実施例13と同様にして磁気テープ
を作製した。
実施例15 実施例13における磁性塗料の組成において、実施例1
3で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、
実施例3で使用した片末端ジカルボン酸アクリル樹脂を
同量使用した以外は、実施例13と同様にして磁気テー
プを作製した。
実施例16 実施例工3における磁性塗料の組成において、実施例1
3で使用した片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて、
実施例4で使用した片末端ジカルボン酸アクリル樹脂を
同量使用した以外は、実施例13と同様にして磁気テー
プを作製した。
比較例I 実施例1におけるくし型カルボン酸含有アクリル樹脂の
合成において、片末端ジオールアクリル樹脂Aに代えて
、ネオペンチルグリコールを8.4重量部使用し、片末
端ジオールアクリル樹脂Bを省き、ネオペンチルグリコ
ールに代えて、ジメチロールプロピオン酸を1重量部使
用した以外は、実施例1と同様にして数平均分子量がG
PC測定によるポリスチレン換算で2.2X10’のポ
リウレタン樹脂を得た。
このようにして得られたポリウレタン樹脂を、実施例1
における磁性塗料の組成において、実施例1で使用した
片末端カルボン酸アクリル樹脂に代えて同量使用した以
外は、実施例1と同様にして磁気テープを作製した。
各実施例および比較例で得られた磁気テープについて、
クロマS/N比、C/N比、RF出力を下記の方法で測
定した。
くクロマS/N比〉 8mm方式のVTRを用いて、得られた各磁気テープに
0.75MHzのクロマ信号を0.714Vp−1)に
して、輝度変調信号にのせて録画し、クロマノイズ測定
機によりその再生信号のノイズ部分を測定してクロマS
/N比を求めた。なお、クロマS/N比は比較例1の磁
気テープを基準(OdB)とした相対値で示した。
<C/N比〉 5nnn方弐のVTRを用いて、得られた各磁気テープ
に7MHzの信号を記録し、この信号を再生したときの
7±IMHzの範囲内に発生するノイズを測定し、この
ノイズに対する再生信号の比をソニー社製; ED−V
2O0型出力レベル測定機を用いて測定した。なお、C
/ N比は、比較例1の磁気テープを基準(Odd)と
した相対値で示した。
<RF出力〉 RF出力測定用VTRを用い、得られた各磁気テープに
7MHzの信号を一定レベルで記録した後、再生したと
きの出力を測定し、比較例1の磁気テープを基準(Od
B)とした相対値で示した。
下記第1表はその結果である。
第1表 〔発明の効果〕 上記の第1表から明らかなように、実施例1ないし16
で得られた磁気テープは、比較例1で得られた磁気テー
プに比し、クロマS/N比、C/N比およびRF出力が
高く、このことからこの発明によって得られる磁気記録
媒体は、磁性粉末の分散性が良好で、電磁変換特性が一
段と向上されていることがわかる。
特許出願人  日立マクセル株式会社 代 理 人   高   岡   −ホ剰−=ニー−1
二階\−

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、結合剤成分として、極性基含有アクリル樹脂をウレ
    タン結合およびウレア結合のいずれかまたは両方の結合
    により結合したくし型極性基含有アクリル樹脂と、片末
    端にカルボン酸を1個以上有するアクリル樹脂とが含ま
    れてなる磁性層を有する磁気記録媒体 2、くし型極性基含有アクリル樹脂が、カルボキシル基
    、スルホン酸基、リン酸基、3級アミノ基またはこれら
    の塩、およびベタインから選ばれる極性基を含有したく
    し型極性基含有アクリル樹脂である請求項1記載の磁気
    記録媒体 3、くし型極性基含有アクリル樹脂が、数平均分子量5
    000〜100000のくし型極性基含有アクリル樹脂
    である請求項1および2記載の磁気記録媒体 4、片末端にカルボン酸を1個以上有するアクリル樹脂
    が、数平均分子量1000〜20000の片末端にカル
    ボン酸を1個以上有するアクリル樹脂である請求項1記
    載の磁気記録媒体
JP28555390A 1990-10-22 1990-10-22 磁気記録媒体 Pending JPH04159612A (ja)

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