JPH04159334A - 防湿性フィルムの製造法 - Google Patents

防湿性フィルムの製造法

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JPH04159334A
JPH04159334A JP28543290A JP28543290A JPH04159334A JP H04159334 A JPH04159334 A JP H04159334A JP 28543290 A JP28543290 A JP 28543290A JP 28543290 A JP28543290 A JP 28543290A JP H04159334 A JPH04159334 A JP H04159334A
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heating
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Norikane Nahata
名畑 憲兼
Yoshifumi Okamoto
岡本 宜文
Toshiaki Ishino
石野 敏昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリクロロトリフルオロエチレン(以下、PC
TFEと称す)から成り、防湿性に優れるフィルムの新
規な製造法に関する。
(従来の技術) PCTFEフィルムは、防湿性に優れており、例えば、
実開昭57−128798号公報に記載されているよう
にエレクトロルミネセンス素子の被覆封止材としての用
途があり、更に、電気部品、電子部品、医療材料、薬品
等の被覆封止にも用いられている。
このPCTFEフィルムは、従来、PCTFHの融点(
約210〜220°C)よりも約100°C高い温度条
件でフィルム状に溶融押出し、次いで象、冷する方法に
より製造されていた。
上記溶融押出成形法において、その温度をPCTFEの
融点よりもはるかに高温にする理由は、PCTFEの溶
融粘度の高さに起因するものであり、PCTFEはかよ
うな高温でなければ押出成形できないものである。この
ように、溶融押出成形法における高温は必須であるが、
そのため、PCTFEの一部分解と分子量低下を招き、
得られるフィルムの性能劣化をもたらしていた。
フィルム製造時の高温に起因する問題を解決するため、
本出願人は、先に、PCTFEを圧縮成形してブロック
状体とし、このブロック状体を徐冷し、次いでこれをフ
ィルム状に切削する方法を提案した(特開平1−158
047号公報)。
この方法は製造時の最高温度を約300°C以下に抑え
ることができるので、PCTFEの分解および分子量低
下を効果的に防止でき、この点では好ましいものである
(発明が解決しようとする課題) ところが、ブロック状体を旋盤等によりフィルム状に切
削する際にピンボールが発生することがあり、そのため
防湿性の低下を招くという新たな問題を生じた。ピンホ
ールによる防湿性の低下はフィルムが薄化するほどその
影響が大きく、近年のフィルム薄化要求に応えるために
も、この解決が早急Qこ望まれている。
従って、本発明は厚さが薄くても防湿性の優れたPCT
FEフィルムを提供することをその主目的とするもので
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明者は従来技術の有する上記問題を解決するため、
種々研究の結果、ブロック状体を切削してフィルム状と
し、このフィルムを特定温度以」二に加熱し、次いで、
その結晶化度を向上させることにより、所期の目的が達
成できることを知り、本発明を完成させるに至ったもの
である。
即ち、本発明に係る防湿性フィルムの製造法はPCTF
Eを圧縮成形してブロック状体とし、このブロック状体
をフィルム状に切削し、次いで、フィルムをPCTFE
の融点以上の温度に加熱[7、その後結晶化度を高める
ことを特徴とするものである。
本発明に係る方法においては、先ず、PCTFEが圧縮
成形され、円柱状、円筒状等のブロック状体とされる。
この圧縮成形は、従来と同じであってよく、例えば、シ
リンダー(金型)内にPCTFEの粉末やベレントを充
填し、加熱加圧することにより行なうことができる。な
お、シリンダーへのPCTFEの均一充填のため、予め
シリンダーおよびPCTFEを約100〜200°Cに
加熱しておくことが好ましい。
圧縮成形時の圧力、温度、加熱加圧時間は種々の要因に
よって変わり得るが、通常、圧力は約10〜100Kg
/c+fl、温度は約230〜280°C1加熱加圧時
間は約30〜300分である。なお、PCTFEは市販
品を使用でき、その具体例としてはダイキン社製の「ダ
イフロン CTFE J、3M社製の「Xel −F 
J 、 A11ied  Fibers  & Pla
stjcs社製の「Ac1on  CTFE J 、P
roduits  Chimiquis  Ugine
  Kuhlmanの’ Vol talef 」等を
挙げることができる。
この圧縮成形により得られるブロック状体は、切削に供
するため冷却される。冷却は徐冷あるいは急冷のいずれ
であってもよいが、クランク等の発生防止のために、加
圧状態を維持するのが好ましく、更に好ましくは約25
0〜400Kg/cnまで昇圧するのがよい。従って、
冷却はブロック状体をシリンダー内に収納したまま室温
に放置し7て行な・うことができる。
かようにして得られるブロック状体は旋盤等により所定
厚さに切削される。
そして、次にこのフィルムはPCTFEの融点以上に加
熱される。加熱はフィルム形成成分であるPCTFEを
溶融させて、切削時に住じたピンホールを閉塞せしめる
ためのものであり、(a)フィルムを加熱炉内に入れて
加熱する方法、(b)フィルムを加熱ロール表面に接触
させる方法、(C)フィルムを加熱ロール間に通し加熱
加圧する方法、等により行なうことができる。
加熱温度および時間はその方法によって適宜設定するが
、通常、温度は約230〜290°C1時間は約5秒〜
10分である。
なお、加熱に際し、複数枚のフィルムを重ね合わせて用
い、積層一体化するようにしてもよい。
本発明の方法においては、この加熱後にフィルムの結晶
化度が高められる。一般にプラスチックフィルムは結晶
化度の高い捏水蒸気透過性が小さくて防湿性が優れてお
り、PCTFEもその例外ではない。ところが、上記融
点以上の温度での加熱が施されたPCTFEフィルムは
結晶化度が約50%以下と低いので、この改善のための
操作を施こすのである。
この高結晶化の操作は、防湿性の観点から上記フィルム
の結晶化度が約50%以上になるようにするのが好まし
いことが、判明している。かような高結晶化PTFEフ
ィルムを得るには、例えば、融点以上の温度に加熱され
たフィルムを徐冷するか、融点以上の温度に加熱した後
のフィルムをPCTFEの融点以下好ましくは約180
〜200°Cの温度で約30分〜20時間再加熱し、次
いで冷却(徐冷または急冷)する、等の方法を採用でき
る。冷却速度は前者の場合約0.1〜1°C/minと
するのが好ましい。
(発明の効果) 本発明は上記のように構成され、ブロック状体を切削し
たフィルムをPCTFEの融点以上の高温で熱処理し、
次いで高結晶化を行うようにしたので、PCTFEの分
解や分子量低下のみならずピンホールも少なく、防湿性
の優れたフィルムを提供できる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 内径300mmの金属製シリンダーを130°Cに加熱
し、このシリンダーに予め130″Cに加熱した市販の
PCTFE粉末を充填する。そして、温度を250°C
まで上げ、圧力を60Kg/c+11に保ち、100分
間加熱加圧し、円筒状のブロック状体とする。
次に、ブロック状体をシリンダー↓こ入れたまま室温に
放置して徐冷する。このとき、冷却開始と共に毎分光た
りIKg/cijlの割合で昇圧し、圧力を300Kg
10ffとして、この圧力を冷却終了まで維持する。
冷却終了後に常圧に戻し、シリンダーからブロック状体
を取り出し、旋盤により厚さ200μmに切削すること
により長尺PCTFEフィルムを得た。
次に、この長尺フィルムを温度290″Cの加熱炉中で
30秒間加熱してフィルムを一旦溶融させる。
その後、加熱炉の電源をOFFとして放置し室温(25
°C)まで徐冷することにより、高結晶化フィルム(試
料l)を得た。なお、このときの冷却速度は約O72°
C/minであった。
実施例2 実施例1と同様にして厚さ200μmの長尺の切削フィ
ルムを得る。
次に、この切削フィルムを290″Cの加熱炉中で30
秒間加熱してフィルムを一旦溶融させる。
そして、これを温度190°Cの加熱炉中に移し30分
間加熱して取り出し、室温に放置することにより高結晶
化フィルム(試料2)を得た。
実施例3 切削厚さを100μmとすること以外は実施例1と同様
にして高結晶化フィルム(試料3)を得た。
実施例4 切削厚さを50μmとすること以外は実施例1と同様に
して高結晶化フィルム(試料4)を得た。
実施例5 切削厚さを100μmとすること以外は実施例1と同様
にして切削フィルムを得る。
次に、この切削フィルム2枚を重ね合わせて実施例1と
同様にしてPCTFHの融点以上での加熱および徐冷を
順次行い、高結晶化フィルム(試料5)を得た。
比較例1 実施例1と同様にして厚さ200μmの切削フィルム(
試料6)を得た。
比較例2 切削厚さを100μmとすること以外は実施例1と同様
にして切削フィルム(試料7)を得た。
比較例3 切削厚さを50μmとすること以外は実施例1と同様に
して切削フィルム(試料8)を得た。
これら実施例および比較例のフィルムの結晶化度および
水蒸気透過度を下記の方法により測定して得た結果を第
1表に示す。
[結晶化度] フィルムの比重(d)を測定し、下記式(1)により算
出する。
2.183−2.U/2 [水蒸気透過量し フィルムを縦、横が各10c1!1になるように切断し
、この2枚を重ね合わせ、端縁部全周を幅5mmで熱融
着して封鎖体を作る。なお、この封鎖体にはシリカゲル
20gを封入する。そして、これを温度50°C,湿度
95%の雰囲気中に放置し、ンリカゲルの吸湿量により
フィルムの水蒸気透過度を知る。この水蒸気透過度は、
フィルム厚さ200μm当たりの値に換算して示した。
第  1  表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  ポリクロロトリフルオロエチレンを圧縮成形してブロ
    ック状体とし、このブロック状体をフィルム状に切削し
    、次いでフィルムをポリクロロトリフルオロエチレンの
    融点以上の温度に加熱し、その後結晶化度を高めること
    を特徴とする防湿性フィルムの製造法。
JP28543290A 1990-10-22 1990-10-22 防湿性フィルムの製造法 Expired - Fee Related JPH0768368B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008069196A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Daikin Industries, Ltd. ポリテトラフルオロエチレン成形体及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008069196A1 (ja) * 2006-12-04 2008-06-12 Daikin Industries, Ltd. ポリテトラフルオロエチレン成形体及びその製造方法
JPWO2008069196A1 (ja) * 2006-12-04 2010-03-18 ダイキン工業株式会社 ポリテトラフルオロエチレン成形体及びその製造方法
JP4858545B2 (ja) * 2006-12-04 2012-01-18 ダイキン工業株式会社 ポリテトラフルオロエチレン成形体及びその製造方法

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