JPH04154934A - 耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板 - Google Patents
耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板Info
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- JPH04154934A JPH04154934A JP27424790A JP27424790A JPH04154934A JP H04154934 A JPH04154934 A JP H04154934A JP 27424790 A JP27424790 A JP 27424790A JP 27424790 A JP27424790 A JP 27424790A JP H04154934 A JPH04154934 A JP H04154934A
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- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
（産業上の利用分野）
本発明は、自動車のボディ用パネルやフェンダ−等のよ
うに成形して用いられるアルミニウム合金材料に関し、
更に詳しくは、リン酸亜鉛処理を塗装の下地処理として
適用する場合に特に耐糸錆性が優れたアルミニウム合金
板に関する。 （従来の技術及び解決しようとする課題）従来、自動車
材料としては、鋼板が主として使用されてきたが、近年
の耐久性向上に関する社会的な要請や軽量化に対するニ
ーズの高まりに呼応して、防錆鋼板並びにハイテン鋼板
の採用比率が増大する傾向にあるが、アルミニウム合金
材料がその優れた軽量性と耐食性のために、パネル類を
始めとする自動車部材のアルミ化が着目され、フード等
への適用が増大しつつある。 従来のパネル用アルミニウム合金としては５１８２（Ａ
ｆｉ−Ｍｇ系）、２０３６（Ａ Ｄ −Ｃｕ系）及び６
００９（ＡＱ−Ｍｇ−８ｉ系）が利用されているが、フ
ードやフェンダ−等の外板パネルのように耐糸錆性が要
求される用途においては、鋼板に適用されるリン酸亜鉛
処理が適用した場合、塗装下地処理として不充分である
ため、材料面と表面処理面からの改善が求められていた
。 表面処理面での対応としては、クロム酸クロメートが検
討されているが、この処理は公害上の問題があり、した
がって、リン酸亜鉛処理性に優れた材料の出現が期待さ
れていた。 本発明は、かぎる要請に応えるべくなされたものであっ
て、耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板を提供するこ
とを目的とするものである。 （ｆｆ題を解決するための手段） 前記課題を解決するため、本発明者らは、リン酸亜鉛処
理を塗装下地処理とした場合においても、耐糸錆性が優
れると同時に自動車パネル材料として成形性、強度等の
特性を兼ね備えたアルミニウム合金板に関し、鋭意検討
した結果、ここに本発明をなしたものである。 すなわち、本発明は、Ｍｇ：３〜５．５％、Ｃｕ：０
、１〜０ 、４％、Ｍｎ：０．２％以下、Ｆｅ：０．１
０％以下を含有し、かつ、Ｆｅ／Ｍｎ： ０．１−５に
調整したことを特徴とする耐糸錆性に優れたアルミニウ
ム合金板を要旨とするものである。 以下に本発明を更に詳細に説明する。 （作用） 本発明における化学成分の限定理由は以下のとおりであ
る。 Ｍ ：３〜５．５％ Ｍｇは自動車パネル材料としての強度を付与するための
主添加成分であるが、３％未満÷は所望の強度が得られ
ず、また５、５％を超えると応力腐食割れ性が劣るよう
になるので好ましくない。 また、Ｍｇの添加はリン酸亜鉛処理性（皮膜生成スピー
ド）を向上させる効果もある。よって、ＭｇＪｉｔは３
〜５．５％の範囲とする。 Ｃｕ：０．１〜０．４％ Ｃｕは、Ｍｇと同様、強度向上に寄与するが、特に塗装
焼付時の加熱による強度低下を低減する効果が大きい。 また、リン酸亜鉛処理性を向上する効果が大きい。しか
し、０．１％未満ではその効果が小さく、また０、４％
を超えると耐糸錆性に悪影響を及ぼすようになるので好
ましくない。よって、Ｃｕ量は０．１〜０．４％の範囲
とする。 Ｍｎ：０．２％以下、Ｆｅ：０．１０％以下Ｍｎ、Ｆｅ
は再結晶粒を微細にする効果及び強度向上作用があって
、ある程度の量は許容されるが、Ｍｎが０．２％をこえ
ると晶出物が粗大化し成形性が低下する傾向になる。ま
たＦｅが０．１０％を超えると耐糸錆性が低下する。よ
って、Ｍｎ量は０６２％以下、Ｆｅ量は０．１０％以下
に規制する。 Ｆｅ／Ｍｎ：０．１−５ ＭｎはＦｅと同様に再結晶粒の微細化効果があり、Ｆｅ
は更にＭｎとの共存において八Ω−Ｆ ｅ −Ｍ ｎの
晶出物を生成し、Ｆｅの耐食性低下に対する悪影響を軽
減する作用がある。しかし、多量の存在は晶出物を粗大
化し、成形性が低下するので、Ｆｅ／Ｍｎの比は０．１
〜５の範囲が好ましい。 なお、Ｓｊ、Ｃｒ、Ｚｎ、Ｔｉ等の他の成分は本発明の
効果を阻害しない範囲で許容できる。例えば、Ｓｌは０
．２％以下、Ｔｉは０．０７％以下に規制するのが☆了
ましい。 濠１面］す１ニ リン酸亜鉛皮膜の結晶は均一に生成せしめることが好ま
しく、そのためには、表面粗さは、圧延方向に直角に測
定した場合の中心線平均粗さ（Ｒａ）が０．５〜２μｍ
の範囲に調整した場合において良好な結果が得られるこ
とが判明した。０．５μｍ未滴ではリン酸亜鉛皮膜は粗
大化する傾向があり、また２μｍを超えると塗装後の肌
の平滑性が悪化してくるので好ましくない。なお、併せ
て、圧延方向に平行の表面粗さ（Ｒａ）は０．５〜２μ
ｍの範囲がより好ましい。このように、中心線平均粗さ
（Ｒａ）（圧延方向に直角に測定）で表現される表面粗
さを０．５〜２μｍに調整することによって、より優れ
た効果が得られる。 次に本発明の実施例を示す。 （実施例） 第１表に示す化学成分を有するアルミニウム合金を調整
して通常の熱間圧延で３．５ｍｍ厚の熱延板を得た。次
いで２ｍｍ厚まで冷間圧延を行い、中間焼鈍を施し、更
に冷間圧延を実施し、最終板厚１ｍｍとした。更に、連
続焼鈍によって溶体化し熱処理を施した。なお、表面粗
さは、最終冷延工程において種々の表面粗さに制御した
ロールで圧延することによって調整した。 得られた供試材の機械的性質は、塗装焼付相当の加熱を
受けた状態においても側室した。 耐糸錆性は、リン酸亜鉛処理を実施した板をカチオン電
着塗装した後、塗装板にスクラッチ傷を入れ、塩水噴霧
（２４時間）し、湿潤雰囲気（４０℃、８０〜８５％Ｒ
Ｈ）に７２０時間放置した後、スクラッチ傷部から発生
した糸錆の最大長さを測定することにより評価した。 また、カチオン電着塗装の肌（平滑性）も目視により相
対評価した。 これらの結果を第１表に併記する。 第１表より明らかなように、本発明材は、いずれも優れ
た耐糸錆性を示していると共に、リン酸亜鉛処理性も良
好であり、また焼付塗装後の強度が殆ど変わらない。
うに成形して用いられるアルミニウム合金材料に関し、
更に詳しくは、リン酸亜鉛処理を塗装の下地処理として
適用する場合に特に耐糸錆性が優れたアルミニウム合金
板に関する。 （従来の技術及び解決しようとする課題）従来、自動車
材料としては、鋼板が主として使用されてきたが、近年
の耐久性向上に関する社会的な要請や軽量化に対するニ
ーズの高まりに呼応して、防錆鋼板並びにハイテン鋼板
の採用比率が増大する傾向にあるが、アルミニウム合金
材料がその優れた軽量性と耐食性のために、パネル類を
始めとする自動車部材のアルミ化が着目され、フード等
への適用が増大しつつある。 従来のパネル用アルミニウム合金としては５１８２（Ａ
ｆｉ−Ｍｇ系）、２０３６（Ａ Ｄ −Ｃｕ系）及び６
００９（ＡＱ−Ｍｇ−８ｉ系）が利用されているが、フ
ードやフェンダ−等の外板パネルのように耐糸錆性が要
求される用途においては、鋼板に適用されるリン酸亜鉛
処理が適用した場合、塗装下地処理として不充分である
ため、材料面と表面処理面からの改善が求められていた
。 表面処理面での対応としては、クロム酸クロメートが検
討されているが、この処理は公害上の問題があり、した
がって、リン酸亜鉛処理性に優れた材料の出現が期待さ
れていた。 本発明は、かぎる要請に応えるべくなされたものであっ
て、耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板を提供するこ
とを目的とするものである。 （ｆｆ題を解決するための手段） 前記課題を解決するため、本発明者らは、リン酸亜鉛処
理を塗装下地処理とした場合においても、耐糸錆性が優
れると同時に自動車パネル材料として成形性、強度等の
特性を兼ね備えたアルミニウム合金板に関し、鋭意検討
した結果、ここに本発明をなしたものである。 すなわち、本発明は、Ｍｇ：３〜５．５％、Ｃｕ：０
、１〜０ 、４％、Ｍｎ：０．２％以下、Ｆｅ：０．１
０％以下を含有し、かつ、Ｆｅ／Ｍｎ： ０．１−５に
調整したことを特徴とする耐糸錆性に優れたアルミニウ
ム合金板を要旨とするものである。 以下に本発明を更に詳細に説明する。 （作用） 本発明における化学成分の限定理由は以下のとおりであ
る。 Ｍ ：３〜５．５％ Ｍｇは自動車パネル材料としての強度を付与するための
主添加成分であるが、３％未満÷は所望の強度が得られ
ず、また５、５％を超えると応力腐食割れ性が劣るよう
になるので好ましくない。 また、Ｍｇの添加はリン酸亜鉛処理性（皮膜生成スピー
ド）を向上させる効果もある。よって、ＭｇＪｉｔは３
〜５．５％の範囲とする。 Ｃｕ：０．１〜０．４％ Ｃｕは、Ｍｇと同様、強度向上に寄与するが、特に塗装
焼付時の加熱による強度低下を低減する効果が大きい。 また、リン酸亜鉛処理性を向上する効果が大きい。しか
し、０．１％未満ではその効果が小さく、また０、４％
を超えると耐糸錆性に悪影響を及ぼすようになるので好
ましくない。よって、Ｃｕ量は０．１〜０．４％の範囲
とする。 Ｍｎ：０．２％以下、Ｆｅ：０．１０％以下Ｍｎ、Ｆｅ
は再結晶粒を微細にする効果及び強度向上作用があって
、ある程度の量は許容されるが、Ｍｎが０．２％をこえ
ると晶出物が粗大化し成形性が低下する傾向になる。ま
たＦｅが０．１０％を超えると耐糸錆性が低下する。よ
って、Ｍｎ量は０６２％以下、Ｆｅ量は０．１０％以下
に規制する。 Ｆｅ／Ｍｎ：０．１−５ ＭｎはＦｅと同様に再結晶粒の微細化効果があり、Ｆｅ
は更にＭｎとの共存において八Ω−Ｆ ｅ −Ｍ ｎの
晶出物を生成し、Ｆｅの耐食性低下に対する悪影響を軽
減する作用がある。しかし、多量の存在は晶出物を粗大
化し、成形性が低下するので、Ｆｅ／Ｍｎの比は０．１
〜５の範囲が好ましい。 なお、Ｓｊ、Ｃｒ、Ｚｎ、Ｔｉ等の他の成分は本発明の
効果を阻害しない範囲で許容できる。例えば、Ｓｌは０
．２％以下、Ｔｉは０．０７％以下に規制するのが☆了
ましい。 濠１面］す１ニ リン酸亜鉛皮膜の結晶は均一に生成せしめることが好ま
しく、そのためには、表面粗さは、圧延方向に直角に測
定した場合の中心線平均粗さ（Ｒａ）が０．５〜２μｍ
の範囲に調整した場合において良好な結果が得られるこ
とが判明した。０．５μｍ未滴ではリン酸亜鉛皮膜は粗
大化する傾向があり、また２μｍを超えると塗装後の肌
の平滑性が悪化してくるので好ましくない。なお、併せ
て、圧延方向に平行の表面粗さ（Ｒａ）は０．５〜２μ
ｍの範囲がより好ましい。このように、中心線平均粗さ
（Ｒａ）（圧延方向に直角に測定）で表現される表面粗
さを０．５〜２μｍに調整することによって、より優れ
た効果が得られる。 次に本発明の実施例を示す。 （実施例） 第１表に示す化学成分を有するアルミニウム合金を調整
して通常の熱間圧延で３．５ｍｍ厚の熱延板を得た。次
いで２ｍｍ厚まで冷間圧延を行い、中間焼鈍を施し、更
に冷間圧延を実施し、最終板厚１ｍｍとした。更に、連
続焼鈍によって溶体化し熱処理を施した。なお、表面粗
さは、最終冷延工程において種々の表面粗さに制御した
ロールで圧延することによって調整した。 得られた供試材の機械的性質は、塗装焼付相当の加熱を
受けた状態においても側室した。 耐糸錆性は、リン酸亜鉛処理を実施した板をカチオン電
着塗装した後、塗装板にスクラッチ傷を入れ、塩水噴霧
（２４時間）し、湿潤雰囲気（４０℃、８０〜８５％Ｒ
Ｈ）に７２０時間放置した後、スクラッチ傷部から発生
した糸錆の最大長さを測定することにより評価した。 また、カチオン電着塗装の肌（平滑性）も目視により相
対評価した。 これらの結果を第１表に併記する。 第１表より明らかなように、本発明材は、いずれも優れ
た耐糸錆性を示していると共に、リン酸亜鉛処理性も良
好であり、また焼付塗装後の強度が殆ど変わらない。
（発明の効果）
以上詳述したように、本発明によれば、耐糸錆性が優れ
ると共に、塗装焼付後においても強度の低下が小さい等
の優れた特性のアルミニウム合金板を提供できる。した
がって、自動車パネル材として好適である。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中 村 尚
ると共に、塗装焼付後においても強度の低下が小さい等
の優れた特性のアルミニウム合金板を提供できる。した
がって、自動車パネル材として好適である。 特許出願人 株式会社神戸製鋼所 代理人弁理士 中 村 尚
Claims (2)
- （１）重量％で（以下、同じ）、Ｍｇ：３〜５．５％、
Ｃｕ：０．１〜０．４％、Ｍｎ：０．２％以下、Ｆｅ：
０．１０％以下を含有し、かつ、Ｆｅ／Ｍｎ：０．１〜
５調整したことを特徴とする耐糸錆性に優れたアルミニ
ウム合金板。 - （２）請求項１に記載の化学成分を有するアルミニウム
合金において、表面形態が中心線平均粗さ（Ｒａ）：０
．５〜２μｍに制御されている請求項１に記載のアルミ
ニウム合金板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27424790A JPH04154934A (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27424790A JPH04154934A (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04154934A true JPH04154934A (ja) | 1992-05-27 |
Family
ID=17539050
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27424790A Pending JPH04154934A (ja) | 1990-10-12 | 1990-10-12 | 耐糸錆性に優れたアルミニウム合金板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04154934A (ja) |
-
1990
- 1990-10-12 JP JP27424790A patent/JPH04154934A/ja active Pending
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