JPH04153446A - 木造軸組構造物用柱およびそれを使用した柱頭仕口構造 - Google Patents

木造軸組構造物用柱およびそれを使用した柱頭仕口構造

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JPH04153446A
JPH04153446A JP27726590A JP27726590A JPH04153446A JP H04153446 A JPH04153446 A JP H04153446A JP 27726590 A JP27726590 A JP 27726590A JP 27726590 A JP27726590 A JP 27726590A JP H04153446 A JPH04153446 A JP H04153446A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (発明の目的) この発明は、日本古来からの木造軸組W4造に使用する
柱と、それを使用した柱頭仕口構造に関するものであり
、既に本願出願人が、平成2年特許願第147,102
号発明「木造軸組構造物用柱およびそれを使用した柱頭
仕口構造」において開発済みである、在来の仕口形成技
術の簡素化と小屋組あるいは2階以上の床組構造の簡素
化、ならびに柱頭仕口部の構造強度の改善を実現した木
造軸組構造物用柱および柱頭仕口構造を、更に改良、発
展しようとするものである。
(従来技術) 本願出願人において既に提案済みの平成2年特許願第1
47,102号発明(以下、先願発明という)では、建
築業界の通年的な大工職人不足という状況下の中で、こ
のところ定着した感のあるツーバイフォー工法その他各
種プレファブ建築に飽き足らないで、所謂我が国古来か
らの木造軸組建造物を希望する人々のために対応すべく
、在来までのもののような複雑な仕口加工を施すことな
く木造軸組構造を実現し得る柱と、それを使用した軸組
構造を完成し、そのづ 結果、特別な技能を持った大工職人を要しないでも希望
する木造軸組建造物を速やかに実現し得るようにするこ
とに成功しな。
この先願発明は、それ以前に提案されていたプレカット
工法、即ち、専用機によって複雑な仕口や接ぎ手加工が
予め工場生産されてしまっている既成品の軸組材を、建
築業者かその都度購入して建築するようにした工法か、
構造形態、即ち平面間取り寸法や自由な階高寸法、採用
部材断面等の点でかなりの制約を受けると共に、現場ま
での搬入時間の保証、それに伴う経費負担増等の点で課
題を抱えていたり、あるいは、昭和57年特許公告第1
..673号公報に記載された発明か、柱側りに交叉す
る軸組構造において、その組み合わせが極めて繁雑で、
しかも、組み合わせを実現するための上下方向占有空間
が大巾増となって実用的ではなく、また、交叉する横架
材相互の天端高に差を生じてしまうという問題(在来か
らの仕口構造たけで実現する軸組M造でも、柱の切り欠
きによる強度低下を避けようとすると必す生じる問題)
を抱える等といった実情を踏まえて開発されていること
から、当然そのような問題を生じさせることのない新規
且つ有効な建築手段として実現されている。
この発明は、その先願発明を更に有用ならしめるべく、
継続した研究、開発を遂行する中で得られた成果であり
、以下においてその構成を、具体的な実施例も加えなが
ら詳述することとする。
(発明の構成) 図面に示されている代表的な実施例からも明確に理解さ
れるように、この発明の柱は、基本的に次のような構成
から成るものである。
即ち、小屋組用または上階用の横架材3の架構高に応じ
た長さ寸法に形成された木製柱1の柱頭および基部の双
方、あるいは柱頭側のみにおける横架材3,4(即ち、
構造用横架材3およびくまたは〉非構造用横架材4のこ
と。以下、単に横架材という場合は同様)の当接面を、
当接すべき横架材3.4の取り付け位置あるいはそれら
採用する部材断面に応じた長さ範囲に亘って段欠き形成
した上、植設欠き部11に、木製柱1と略同角材で且つ
横架材3,4の取付け位置をカバーできる長さ寸法か、
あるいは少なくとも当接すべき横架材3.4の背高寸法
に等しい長さ寸法を有し、当接すべき横架材3.4接合
用の仕口加工部21.22 (即ち、構造用横架材3用
の仕口加工部21およびくまなは〉非構造用横架材4用
の仕口加工部22のこと。
以下、単に仕口加工部という場合は同様)の形成された
仕口角材2を、予め添設、固定させてなる木造軸組構造
物用柱である。
木製柱1は、所謂、従前から採用されている105胴(
3寸)角、121州(4寸)角、あるいはそれ以上の寸
法角から成る桧材、杉林、米つが材等の柱であり、土台
あるいは基礎から、小屋組を構成することとなる構造用
の横架材3、即ち小屋梁や軒桁、時によっては大引き等
、あるいは2階以上の建造物の場合であれは、2階床、
3階床等の床組構造を構成することとなる横架材3、即
ち梁、桁、胴差し等の架構高、および、それらから所定
寸法だけ下がった位置か、あるいは柱基部から所定寸法
上がった位置等に横設される横架材、例えば、窓枠固定
用の上まぐさ材、下まぐさ材等非構造用の横架材4をも
勘案した長さ寸法に形成される。
この木製柱1の柱頭であって横架材3,4の当接される
面、あるいは柱基部であって非構造用の横架材4の当接
される面を、構造用の横架材3の背高寸法および(また
は)それに並設される非構造用の横架材4の取付け位置
をも勘案して必要となる寸法よりやや大きい長さ範囲(
例えば、柱頭の場合、構造用の横架材3背高寸法士同横
架材3に並設されることとなる非構造用の横架材4の取
付け位置までの寸法+10■前後の長さ範囲、また、柱
基部の場合であれば、柱基部から非構造用の横架材4取
付け位置までの寸法+10am前後の長さ範囲等が一つ
の目安となるか、必ずしもこの値に制限される訳ではな
い)に亘って段欠き形成する。その際の段欠き厚(柱表
面からの深さ)は、木製柱1の断面寸法との係わりもあ
って必ずしも一定値となる訳ではないが、後述する仕口
角材2との一体化に必要な段欠き厚寸法、例えは110
ll1前後の適当な段欠き厚寸法に形成される。
こうして形成される段欠き部11は、その木製柱1か、
どの方向に横架材3.4を当接する柱となるかによって
、4面金面に形成されたり、3面だけであったり、ある
いは相対する2面、隣り合う2面たけとなったりする。
仕口角材2は、略木製柱1と同角のものか採用され、柱
頭の場合であれば、少なくとも当接すべき構造用の横架
材3の背高寸法に、非構造用の横架材4か並設される場
合であればその取付け位置までの寸法を加えた長さ寸法
に、そして、柱基部の場合であれば、少なくとも非構造
用の横架材の取付け位置に応じた長さを有するものでな
ければならず、しかも、木製柱1の段欠き部]1に接着
される面とは相対することとなる面側に、大入れ短はぞ
差し等従前までの仕口加工を施した仕口加工部21、あ
るいは21゜22が形成されたものとする。
木製柱1の段欠き部11に対して、この仕口角材2は、
その下端が段欠き部11の下端段部に載るような状態で
添設されるものであり、両者は、接着剤と圧締具として
のボルト6、ナツト7等とによって強固に一体化される
以下、図面に示すこの発明を代表する幾つかの実施例に
ついて説示してみることとする。
(実施例1) 図面第1図および第2図に示されている例は、木製柱1
の柱頭における4方向に構造用の横架材3,3.・・・
・・・、そして、木製柱1の直線状となる2方向にだけ
非構造用の横架材4.4を当接する場合に採用される柱
の例である。
即ち、仕口角材2.2および2′、2′が、木製柱1の
柱頭4面に添設、固定され、添設箇所水平断面で十字形
となる如く形成されて成る木造軸組構造物用柱とするも
のである。
仕口角材2,2および2′、2′の中、仕口角材2’、
2′は、非構造用の横架材4が並設されない方向に採用
される部材であり、したがって、図示のとおり、全体の
長さは仕口角材2゜2より短くて済み、従来技術の項で
示した先願発明のものと同様のものとなる。(但し、省
略されている柱基部側に添設、固定される仕口角材2の
大部分は、通常、非構造用の横架材4、即ち下まぐさ材
等用の仕口加工だけか施されたものとなり、通常、梁、
桁等構造用の横架材3のための仕口加工部21か形成さ
れることはない。) 第1図は、組み合わせ、完成された柱の基部側を省略し
て示す斜視図であり、第2図は、その分解斜視図である
。これらの図面から理解されるように、木製柱1の柱頭
4面か、所定長さ範囲に亘って段欠きされ、その段欠き
された分だけ小断面となった部分(以下、短柱部分とい
う)周りの4面が、夫々段欠き部11.11・・・・−
・となる。
この段欠き部1.1,11.・・・・・・に対して、仕
口角材2.2′ (あるいは2のみ。柱基部の場合は、
構造用の横架材3のための仕口加工部21の無い仕口角
材2)が4本組み合わされ、添設、固定されることにな
るか、これら仕口角材2.2.および2′、2′は、略
木製柱1と同角のものを採用することになるため、当然
木製柱1断面より小さい断面となっている短柱部分周り
の段欠き部11,11.・・・・・・の面から、どの仕
口角材2,2.2′、2′とも食み出ず状態となって何
れも段欠き部11.,11.・・・・・・に添設、固定
できなくなってしまう。そこで、相対する一対の仕口角
材2,2だけそのまま添設、固定するようにするものの
、他の相対する一対の仕口角材2′、2′は、添設され
る面の両出隅を短柱部分の面幅に相当する幅となるよう
に切り欠いて切欠き部23′、23′を有する水平断面
略凸字形のものにし、第1図の柱上端木口形状や第4図
A〜A断面図に示すようにして、先に添設、固定された
一対の仕口角材2,2の] 1 出っ張り部分を、この切欠き部23′、23′で吸収し
、段欠き部11.11.・・・・・・周りに一切空間部
を生じさせず、4本の仕口角材2.22′、2’を密着
、固定するようにする。
なお、図中省略されている柱基部側では、第1図、第2
図を路上上逆転させたような、但し、構造用の横架材3
に相当する横架材のための仕口加工部21はなく、非構
造用の横架材4を接続する仕口加工部22の形成された
仕口角材が、4面金面に形成されたり、3面だけであっ
たり、あるいは相対する2面、隣り合う2面だけに添設
、固定された構成となっている。
こうして形成されたこの実施例の柱は、柱頭用りに4本
の仕口角材2,2.2′、2′が、そして、省略された
柱基部側にも仕口角材(但し、4本とは限らない)が一
体化され、構造用の横架材3.3および(または)非構
造用の横架材4,4を接続する部分だけ実質的な水平断
面積を大きくし、予め仕口加工部21,22(あるいは
2またけ)を形成してユニット化さ z れた柱となる。
(実施例2) 次の例は、図面第5図、第6図、第8図に示されている
例で、上記実施例のように木製柱1の4面金てに横架材
3,4(あるいは4)が接続されることのない柱の例で
ある。
即ち、仕口角材2.2′ (あるいは2のみ)が、木製
柱1の柱頭および柱基部の少なくとも1面を除く面に添
設、固定され、添設箇所水平断面で丁字形またはL字形
、1字形となる如く形成されて成る木造軸組構造物用柱
である。
第5図は、3方向に夫々横架材3.4を接続するために
、仕口角材2.2′ (あるいは2のみ)を、木製柱1
の柱頭3面の段欠き部11゜11.11に添設、固定し
、同所の水平断面がTの字形となる如くした柱の例であ
る。
第6図以下は、2方向に夫々横架材3.4を接続するた
めの柱であって、第6図のものは、直線状に横架材3.
4を接続するなめ、木製柱1の柱頭あるいは基部の相対
する一対の面に形成した段欠き部11.11に仕口角材
2.2を添設、固定し、同所の水平断面が1の字形とな
るようにした柱の例であり、最後の第8図に示されてい
るものは、同じく2方向に夫々横架材3.4を接続する
ための柱ではあるが、横架材3.4の接続か、平面配置
上、出隅あるいは入り隅のI−字形配置になる場合の柱
として採用されるものであり、木製柱1の柱頭および基
部の相隣り合う2面に段欠き部11.11か形成され、
同所に仕口角材2.2(但し、柱基部側の場合には構造
用の横架材3のための仕口加工部21の省略された仕口
角材2であることは記述のとおり)を互いに隣り合わせ
となるように添設、固定し、水平断面でL字形となる柱
の例である。
この第8図の例の場合、相隣接して添設、固定される仕
口角材2,2の重なり合う部分は、上記した実施例1に
おける重なり部分の処理手段と同様、何れか一方に切欠
き部23.23を形成した構造によって処理される。
(実施例3) 第7図に代表する例は、柱頭段欠き部1111、・・・
・・・が柱頭あるいは柱基部周り4面全てに予め形成さ
れるものの、仕口角材2は、それら段欠き部11,11
.・・・・・・の中の必要な箇所だけに添設、固定され
ているようにするものの例である。
即ち、小屋組用または上階用の横架材3の架構高に応じ
た長さ寸法に形成された木製柱1の柱頭および基部の双
方、あるいは柱頭側のみの4面各面を、当接すべき構造
用の横架材3,3・・・・・・と非構造用の横架材4,
4.・・・・・・との取り付け位置、あるいは非構造用
の横架材4,4・・・・・・の取り付け位置に応じた長
さ範囲以上、あるいは採用する構造用の横架材3の背高
寸法以上の長さ範囲に互って段欠き形成した上、植設欠
き部11.11.・・・・・・の中の横架材3,4を当
接する方向の段欠き部11、あるいは1111、あるい
はまた11,11.11だけに、木製柱1と略同角材で
且つ横架材3,4の取付l ) け位置をカバーできる長さ寸法が、あるいは少なくとも
採用する構造用の横架材3の背高寸法に等しい長さ寸法
を有し、当接すべき横架材接合用の仕口加工部21.2
2 (または22のみ)を形成した仕口角材2,2を、
予め添設、固定させてなる木造軸組構造物用柱とするも
のである。
第7図に示すものは、直線状に構造用の横架材3,3.
および非構造用の横架材4.4を接続する場合の柱の例
であるが、段欠き部1111、・・・・・・は、木製柱
1の柱頭周り4面全面に形成され、相対する一対の段欠
き部1111だけに仕口角材2,2を添設、固定し、残
る一対の段欠き部11.11はそのままにしである、添
設箇所の水平断面でやはり■の字形断面となる柱の例で
ある。
この第7図に示ずIの字形断面となる柱は、増築等の際
に、この部分を利用して十字形に横架材3,4が増設、
配置し得るようにした柱として採用したり、あるいは、
一方向だけ、この」 り 発明の仕口構造による横架材3,4の接合となし、これ
に直交する方向については、従前までの仕口#I造、即
ち、構造用の横架材3,3の端部(短はぞその他の仕口
を形成した端部)を、直接この段欠き部(I遠用の横架
材3端部のほぞその他の仕口を嵌合するほぞ穴等の形成
された段欠き部)11.11に大入れ、当接させ、羽子
板ボルト等で一体化するようにした、在来の仕口構造を
組み合わせて十字形に構造用の横架材3,3を接続する
必要のある柱とする場合等に採用される。
図示にはしていないが、同様に横架材3.4が3方向か
ら当接される丁字形断面となるように仕口角材2.2′
の添設、固定された柱、あるいは、段欠き部11,11
.・・・・・・の中、1面の段欠き部11だけに仕口角
材2が添設、固定され、位置方向にだけ横架材3,4が
接続されるようにした柱もこの実施例に包含される。
なお、柱基部側では、通常、構造用の横架材3を接続す
るための仕口加工部21はなく、前記した第1,2図中
の仕口角材2において構造用の横架材3を接続するため
の仕口加工部21が省略され、非構造用の横架材4を接
続するための仕口加工部22だけ形成された仕口角材2
が、3面に形成されたり、相対する2面あるいは隣り合
う2面、場合によっては1面だけに添設、固定された構
成となっている。
(関連する他の発明) 次に、上記のような構成からなるこの発明の木造軸組構
造物用柱に関連して実現される柱周り仕口構造について
説示する。
即ち、上記実施例に代表されるような構成からなるこの
発明の木造軸組構造物用柱を、予め工場等においてユニ
ット化された柱として多数形成しておくか、あるいは、
その都度注文に応じて必要な柱だけをユニット化された
柱として形成して建築現場に搬入した上、それら木造軸
組構造物用柱の柱頭および(または)基部の仕口角材2
.2′ (または2のみ)に形成されている仕口加工部
21および(まなは)22に対し、梁伏せ図の配置に応
じた所定横架材3.4の両端各仕口部を、地上部で組み
合わせ、一体化して土台あるいは基礎上に建て込むか、
あるいは、在来工法と同じようにそれら木造軸組構造物
用柱を土台あるいは基礎上に立設、仮固定した後、組み
合わせ、一体化するか、あるいはまた、それらを併用し
て組み合わせ、一体化する一方、各木造軸組構造物用柱
上端を台輪または胴差し、床小梁等の補助横架材によっ
て固定してなる柱周り仕口構造とするものである。
第3図の一部を分解して示す要部斜視図には、四方から
構造用の横架材3,3.・・・・・・が、そして直線状
となる2方向に非構造用の横架材4゜4が接続される仕
口構造の例を示しているか、この例からも理解されるよ
うに、土台あるいは基礎上に立設、仮固定されたこの発
明の柱の各仕口角材2.2′ (あるいは2のみ)に形
成された仕口加工部21.22 <あるいは22のみ)
に対して、横架材3,4の両端に形成した各仕口端部3
1.4]1あるいは41のみ)を嵌合1ソ させ、適宜緊結金具5とボルト6、ナツト7等とで、横
架材3,4(あるいは4のみ)を夫々本製柱1に一体化
させることによって、横架材3.4.、(あるいは4の
み)の全ての天端高を同一水平面内に一致させた状態で
接合する。
この例に示されているものにあっては、仕口角材2.2
′ (あるいは2のみ)が、段欠き部11.11と同じ
長さ、即ち構造用の横架材3上面から非構造用の横架材
4下面に至る寸法より長い寸法に形成されたものを採用
した例となっているため、図中、既に緊結された状態で
示す緊結金具5′、5′は、直接本製柱1の柱頭部分に
当接するのではなく、横架材33の天端より上方に突き
出た状態の仕口角材2′ (あるいは2のみ)側面に当
接し、該仕口角材2′(あるいは2のみ)を貫通すると
共に木製柱1をも貫通し、更に反対側の仕口角材2′ 
(あるいは2のみ)を貫通するボルト6、ナツト7(図
中、隠れている)によって実質的に木製柱1に緊結した
状態を実現する例となっているが、LJ この仕口角材2.2′ (あるいは2のみ)を、段欠き
部11.11より短い、必要最少限の長さ、即ち構造用
の横架材3上面から非構造用の横架材4下面よりやや下
方にまで至る長さ寸法に形成されたものを採用した場合
、この緊結金具6は、木製柱1の柱頭、即ち短柱部分く
但し、段欠き部11が形成されて細くなっな柱頭)の側
面に直接当接され、ボルト6、ナツト7で緊結されるも
のとなる。
こうして木製柱1柱頭側面に横架材3.4が接続された
後、木製柱1上端(第3図の例では、仕口角材2,2.
・・・・・・が木製柱1上端に揃った構造となっている
ため、木製柱1および仕口角材2上端)に上階の床組や
壁体を形成するための台輪または胴差し、床小梁等の補
助横架材(図中省略)が横設、固定され、この発明の木
製柱1柱頭の仕口構造が完成される。
この発明の柱頭仕口構造では、横架材3,4の天端高が
全て同一水平面内に納まる構造と共に、上記した補助横
架材下面と構造用の横架材3.3.・・・・・・上面と
の間に必ず所定空間(横架材3上面から木製柱1上端に
至る空間)か形成された軸組構造とを実現するものとな
る。
(作用効果) 以上のような構成からなるこの発明の柱は、横架材3,
4を当接すべき木製柱1の柱頭、あるいは柱頭および柱
基部に、仕口加工部2122(あるいは22のみ)の形
成された仕口角材2.2’(あるいは2のみ)が予め添
設、固定されてユニット化された柱として我が国在来か
らの木造軸組建造物に採用可能なものであり、その際、
横架材3,4を接続するための仕口加工が、従前までの
ような熟練した大工職人の手を借りることもなく、極め
て単純な機械加工で工場生産され、現場搬入後において
も、従前までの施工と略同様にして立設、仮固定したこ
の発明の柱に対して、それ用に簡単な仕口加工の施され
た横架材3,4(あるいは4のみ)の端部31,41を
嵌合、緊結させて仕口構造を実現していくか、予め接合
可能な部分から地上において該柱の仕口角材2.2′ 
(あるいは2のみ)に横架材3.4(あるいは4のみ)
を接続した後、建て起こして順次軸組構造に形成してい
くことを可能にするものであることから、熟練した大工
職人の絶対量か不足し始めて対応に苦慮している建築業
界に対して、その一つの解決策として大いに寄与し得る
ものとなることが予想される。
特に、各実施例に取り上げられているような構成の柱を
各秤取り揃えるか、あるいはその都度注文に応じて形成
するにしても、どのような平面の建造物に対しても自在
に対応可能になり、また、中途での設計変更や、増築の
際にも、実施例3に示す構成のものを予め採用すること
によって簡単に対応可能になるという秀れた特徴を発揮
するものとなっている。
更に、これらの柱によって形成される柱頭仕口構造によ
れば、従前までの伝統的な仕口構造が、単に上記したよ
うな熟練した大工職人を必要とするという問題を抱える
というだけではなく、入り組んだ仕口加工を施すことに
よって柱断面欠損を生じさせ、構造耐力上においても様
々な不利益を覚悟しなけれはならなかったのに対して、
逆に仕口角材2,2′の添設、固定により実質柱断面か
補強された形となり、柱自体の軸耐力は固より、曲げ強
度も高められると共に、横架材3からの荷重を支える」
二で重要な「ぬりこみ」強度上でも有利な柱となって、
丈夫な仕口′!!4造を実現することになるから、木製
柱1自体の断面寸法が変わらなくとも、梁間あるいは桁
行き間隔を大きく取れて間取りの自由度か高められると
いう利点にもつながるものとなる。
加えて、横架材3,4が、柱層りに全てその人端高を揃
えた接続となるため、各階の床組空間、あるいは小屋裏
空間が極めてコンパクトになって建造物全体の軒高を低
く押さえることができ、今後普及するであろう3階建て
木造軸組建造物の建築に有利に作用すると共に、横架材
3上、補助横架材との間に必す空間か形成され、この空
間を利用して2階あるいは3階の床を構成するための2
階梁あるいは3階梁両端の掛は渡しや火打ち梁の設置等
が極めて容易にでき、それだけ施工効率を高めることが
できるから、横架材3,4の接合の効率化と合わせ、工
期の短縮に大いに寄与するものとなる。
斜上の如く、この発明の木造軸組用柱およびそれを使用
した柱頭仕口構造は、我が国古来からの木造軸組建造物
を実現する上で、その伝統的な構造に影響を及ぼさせな
いで、構造強度上からも施工上からも有利なものとする
ことができ、工期を短縮して経済的な木造軸組建造物の
実現を可能にする極めて秀れた発明とすることができる
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明を代表する実施例に基づくものであり
、第1図は、この発明の柱の一部を省略した斜視図、第
2図は、同分解斜視図、第3図は、その柱を使用しな柱
頭仕口構造を示す一部を分解した要部斜視図、第4図は
、第1図中のA〜A断面図、第5図以下第8図までは、
夫々異なる実施例によるものの前図第4図と同様にした
断面図である。 1・・・木製柱、11・・・同段欠き部、2,2′・・
・仕口角材、21.22・・・同仕ロ加工部、3・・・
構造用の横架材、31・・・同仕口端部、4・・・非構
造用の横架材、41・・・同仕口端部、5・・・緊結金
具、6・・・ボルト、7・・・ナツト。 第 図 第 図 第 図 第 図 第 [図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 小屋組用または上階用の横架材の架構高に応じた長
    さ寸法に形成された木製柱の柱頭および基部の双方、あ
    るいは柱頭側のみの横架材当接面を、当接すべき横架材
    の取り付け位置あるいは採用する部材断面に応じた長さ
    範囲に亘って段欠き形成した上、該段欠き部に、木製柱
    と略同角材で且つ横架材の取付け位置をカバーできる長
    さ寸法か、あるいは少なくとも当接すべき横架材の背高
    寸法に等しい長さ寸法を有し、当接すべき横架材接合用
    の仕口加工部の形成された仕口角材を、予め添設、固定
    させてなる木造軸組構造物用柱。 2 仕口角材が、木製柱の柱頭および基部双方か、ある
    いは柱頭側だけ、その4面に添設、固定され、添設箇所
    水平断面で十字形となる如く形成されて成る請求項1に
    記載した木造軸組構造物用柱。 3 仕口角材が、木製柱柱頭および基部双方か、あるい
    は柱頭側だけ、その少なくとも1面を除く面に添設、固
    定され、添設箇所水平断面でT字形またはL字形、I字
    形となる如く形成されて成る請求項1に記載した木造軸
    組構造物用柱。 4 小屋組用または上階用の横架材の架構高に応じた長
    さ寸法に形成された木製柱の柱頭および基部の双方、あ
    るいは柱頭側のみの4面各面を、当接すべき横架材の取
    り付け位置に応じた長さ範囲以上、あるいは採用する横
    架材の背高寸法以上の長さ範囲に亘って段欠き形成した
    上、該段欠き部の中の横架材を当接する方向の段欠き部
    だけに、木製柱と略同角材で且つ横架材の取付け位置を
    カバーできる長さ寸法か、あるいは少なくとも採用する
    横架材の背高寸法に等しい長さ寸法を有し、当接すべき
    横架材接合用の仕口加工部を形成した仕口角材を、予め
    添設、固定させてなる木造軸組構造物用柱。 5 請求項1ないし4項記載の木造軸組構造物用柱を建
    築現場に搬入した上、それら木造軸組構造物用柱柱頭の
    仕口角材に形成されている横架材接合用の仕口加工部に
    対し、梁伏せ図の配置に応じた所定横架材の両端各仕口
    部を、地上部で組み合わせ、一体化して土台あるいは基
    礎上に建て込むか、あるいは、在来工法と同じようにそ
    れら木造軸組構造物用柱を土台あるいは基礎上に立設、
    仮固定した後、組み合わせ、一体化するか、あるいはま
    た、それらを併用して組み合わせ、一体化する一方、各
    木造軸組構造物用柱上端を台輪または胴差し、床小梁等
    の補助横架材によって固定してなる柱頭仕口構造。
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