JP3072595U - 木造住宅の軸組 - Google Patents

木造住宅の軸組

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JP3072595U
JP3072595U JP2000002521U JP2000002521U JP3072595U JP 3072595 U JP3072595 U JP 3072595U JP 2000002521 U JP2000002521 U JP 2000002521U JP 2000002521 U JP2000002521 U JP 2000002521U JP 3072595 U JP3072595 U JP 3072595U
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JP2000002521U
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Inventor
英一 千代岡
Original Assignee
株式会社藤島建設
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】建設コストを安価に押え、地震に強い構造を有
する大きな開口を有する木造住宅の提供。 【解決手段】カーポートの両側に立つ特設支柱には、上
の階まで一体に延びる通し柱となっていて、2、3階部
分は通常の支柱14と同じ正方形断面に形成されている
が、1階部分は上の階と連続する共通断面部12aとカ
ーポートの外形に向けた付加断面部12bを有する。該
支柱はひき板を接着剤を使って積層した集成材よりな
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、カーポートのように、外壁に大きな開口を備えた空間を有する木 造住宅に関する。 木造住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】
大都市圏で住宅を新築する場合、広い敷地の確保が難しいので、狭い敷地いっ ぱいに家を建て、カーポートは住宅の中に組み込むようにした住宅が増えている 。カーポートを組込むとその分だけ居住部分が狭くなるので、3階建て住宅にす ることも多い。
【0003】 このような住宅では、本来壁になるべき部分にカーポートの大きな開口があく ので、その分、住宅の他の部分に耐力壁を補ってやる必要があり、全体として耐 力壁が不足すると地震のときに倒壊のおそれがある。しかし、耐力壁を確保する ためには、住宅の間取りや窓の配置等に大きな制約が生じる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、大きな開口を有する木造住宅を地震に強い構造にすると共に、建 設コストを安価に押えることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
1階にカーポートのような大きな開口を備えた空間を有する2または3階建て の木造住宅において、該空間の両側に建つ特設支柱の全部または一部を上部階ま で達する通し柱とする。特設支柱の1階部分は、2または3階部分と共通の断面 部を有するだけでなく、該空間の内側または外側に迫り出した付加断面部を有し 、全体として該間口に沿った方向に長い長方形断面を形成している(請求項1) 。
【0006】 このように特設支柱の1階部分を、上階部分より大きな断面で、開口に沿った 方向に長い長方形断面にしたので、特設支柱同士を大きな梁で剛に結合して門形 フレームを形成することにより、横方向に大きな力を受けた場合、フレームの変 形を小さく押えることができ、耐力壁とほとんど同等の強さを得ることができる 。
【0007】 また、特設支柱は、断面の大きさが異なる1階部分と上階部分を別個の支柱と せずに、1本の通し柱にしたので、軸組み作業がきわめて容易になる利点がある 。
【0008】 特設支柱の1階部分と上階部分のそれぞれの心を一致させると、上の階の支柱 の間隔は、例えば、通常91cmの整数倍と決まっているので、カーポート等の間口 の大きさが一義的に決まってしまう。しかし、この考案では、特設支柱の1階部 分と上階部分を同心にしないで、付加断面部を開口の内側または外側のいずれか 片側に迫り出すようにしたので、付加断面部をいずれの方向に向けるかで、限ら れた範囲内で間口の大きさを広くも狭くもできる利点がある。
【0009】 民法で、建物は隣地境界から一定距離(50cm)後退して建てることとされてい るが、この50cmの距離は、隣地境界から支柱の心までを計ることとされており、 本発明のような異形の支柱の場合、支柱の心は、付加部分を除いた部分の中心と される。したがって、付加断面部を外側に向けるようにすれば、狭い敷地でも大 きなカーポートを設けることができる。
【0010】 このような異形断面の支柱は、1本の丸太を切り出して作るには無駄が多い。 この発明では、丸太をいったんひき板にし、これらを接着剤を使って積層加工し た集成材を用いるようにする(請求項2)。こうすればとコスト的にも安く、強 度的にも強いものが得られる。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1はカーポート組込みの3階建て住宅の軸組を正面から見たもの、図2はカ ーポートの開口を斜め上から見たものである。カーポート10は大きな開口10 aを有しており、横から力を受けた場合に家全体が変形し易い形状となっている 。この考案では、カーポートの開口部が耐力壁と同等に働くようにするために、 まず、カーポート10の両側に特設支柱12を立てる。特設支柱は通し柱になっ ていて、上の階まで一体に延びている。特設支柱は集成材で作る。特設支柱の2 、3階部分は、通常の支柱14と同じく、120×120mmの正方形断面に形成されて いる。しかし特設支柱の1階部分は、上の階と連続する120×120mmの共通断面部 12aを有する他に、カーポートの外側に向けた120×120mmの付加断面部分12 bを有しており、合計で120×240mmの長方形断面を形成している。このように、 特設支柱12の1階部分は、通常の支柱14より特に強くしてある。
【0012】 左右の特設支柱12を結ぶように、カーポートの上部に梁16を渡す。梁も集 成材で、寸法は深さが270mm、幅が120mmである。特設支柱14に水平断面がコの 字形のジョイント金具18を取り付け、これにドリフトピン20を刺して、梁1 6を支持させる。さらに、特設支柱12と梁16を剛に接合するために、交差部 に3角形の鋼製箱形ブラケット22を取り付けて補強する。
【0013】 特設支柱12の脚部もコンクリート基礎24の上に剛接合する。すなわち、第 3図に示すように、特設支柱12の脚部の左右両側に鋼製ブラケット26を通し ボルト28で固定する。特設支柱12の下面には鋼鈑30を当て、その鋼板を貫 いてロッド32を支柱の中に挿入しておく。ロッド32には90度づつ方向を変え て穴34をいくつか穿設してあり、左右方向の穴には前記通しボルト28を挿入 し、前後方向の穴にはドリフトピン36を押入する。こうして、ブラケット26 を鋼板30といっしょにコンクリート基礎24にボルト38で緊締する。
【0014】 このように特設支柱12とそれを結ぶ梁16からなる門形フレームは、各部材 の断面が大きく、接点はブラケット22、26で剛接合されるので、ラーメンに 近い構造とすることができ、横方向からの荷重によく耐えることができ、ほとん ど耐力壁と同等の強度を持たせることができる。
【0015】 なお、特設支柱12は前後方向の梁40でも結ぶ。その結合部には前記のジョ イント金具18を用いる。前後方向の特設支柱12の間には、図3に示すように 筋交い42を入れて、面剛性を高める。符号44は土台である。
【0016】 図1ではカーポートの幅が狭いので、1階部分の特設支柱の付加断面部12b をカーポートの外側に向けた。しかし、カーポートがもともと広いときは、図4 に示すように、付加断面部12bを内側に向けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 住宅の軸組の正面図である。
【図2】 カーポートの開口部斜視図である。
【図3】 特設支柱の脚部斜視図である。
【図4】 他の住宅の軸組の正面図である。
【符号の説明】
10 カーポート 10a 開口 12 特設支柱 16 梁 22、26 ブラケット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1階にカーポートのような大きな開口を
    備えた空間を有する2または3階建ての木造住宅におい
    て、該空間の両側に建つ特設支柱の全部または一部を上
    部階まで達する通し柱とし、該特設支柱の1階部分は、
    2または3階部分と共通の断面部を有するほか、該空間
    の内側または外側に迫り出した付加断面部を有し、全体
    として該間口に沿った方向に長い長方形断面を形成して
    いる木造住宅の軸組。
  2. 【請求項2】 該支柱が、ひき板を接着剤を使って積層
    加工した集成材からなる請求項1に記載の木造住宅の軸
    組。
JP2000002521U 2000-04-18 2000-04-18 木造住宅の軸組 Expired - Lifetime JP3072595U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004124682A (ja) * 2002-08-06 2004-04-22 Sugimoto Kenchiku Kenkyusho:Kk 門型架構

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