JPH0415327A - ディスクブレーキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はパッドを押圧するピストンか複数並列に設けら
れているディスクブレーキに関する。

し従来の技術］ 複数のピストンを有するディスクブレーキは、ピストン
か１個の場合に比べて各ピストンの径を小さくし得て、
車軸からできるたけ遠い位置でディスクにブレーキ力を
作用させるとともに、各ピストンによりブレーキ力を分
散させて作用させることができるもので、小型化に有利
なため２輪車に広く適用されている。

従来、この種のディスクブレーキは、例えば第７図に示
すように、キャリパ１に同−深さのシリンダ２Ａ〜２Ｃ
が並列に並へられており、各シリンダ２Ａ〜２Ｃの内周
面には、油漏れを防止するためのピストンシールを保持
するピストンシール溝３が形成されている。これらピス
トンシール溝３は、各シリンダ２Ａ〜２Ｇにおいて同じ
深さの位置に設けられて、径方向に並んで配置されてい
る。

［発明が解決しようとする課題７ しかしながら、第７図のようにピストンシール溝３を径
方向に並べると、隣接するシリンダ２Ａ〜２Ｃ間でのピ
ストンシール溝３相互間の肉厚ヲ確保する必要上、シリ
ンダ２Ａ〜２Ｃの配設ピ。

チＬ１を大きくする必要かあり、そのためキャリパ１全
体の幅寸法か大きくなって小型化を阻害するという問題
がある。そして、ピストンの数か多くなると、必然的に
パットの幅も広がり、キャリパ１やバッドのだわろか大
きくなるなとの問題も生じ易い。

本発明は前記課題を有効に解決するもので、キャリパを
さらに小型化し得るとともに剛性の向Ｆを図ることがで
きるディスクブレーキの提供を目的とする。

［課題を解決するための手段］ 請求項１記載のディスクブレーキは、ディスクをまたぐ
キャリパにパフオドを押圧するピストンか複数並列に設
けられているディスクブレーキにおいて、各ピストンの
シリンダ内周面に、ピストンシールを保持するピストン
シール溝が、隣接状態の二つのシリンダにおいてその長
さ方向にずれた配置で形成され、該ピストンシール溝か
らシリンダの奥までの深さが各シリンダにおいて同一と
され、かつ、各シリンダの後端部壁か同一厚さに形成さ
れていることを特徴とする 請求項２記載のディスクブレーキは、各ピストンのシリ
ンダ内周面に、ピストンシールヲ保持するピストンシー
ル溝が、隣接状態の二つのシリンダにおいてその長さ方
向にずれた配置で形成され、そのずれにより奥側にピス
トンシール溝が配置されるシリンダは、隣接するシＩＪ
ンタより深くかつ後端部壁が外方に突出して形成されて
いることを特徴とする 請求項３記載のディスクブレーキは、ピストンが３個以
上並列に設けられていることを特徴とする 請求項４記載のディスクブレーキは、各シリンダにその
ピストンシール溝より前方位置にワイパーシールを保持
するワイパーシール溝が配設されるとともに、これらワ
イパーシール溝はその径方向に沿う同一平面内に並べら
れていることを特徴とする。

し作用］ 請求項１記載のディスクブレーキは、各シリンダのピス
トンシール溝がシリンダの長さ方向にずれて配置されて
いるから、これらピストンシール溝を径方向にオーバー
ラツプさせた状態として各シリンダを並へることかでき
、全体の幅寸法を小さくすることができる。また、ピス
トンシール溝をずらした分／リンタの長さも異なること
になるのに対して、後端部壁の肉厚は同しであるから、
全体の長さの大きいシリンダか外方に突出する。

したかって、キャリパの外面に段差が形成されることに
なり、キャリパの剛性を高めて軸方向の変形を小さく抑
えることかできる。

請求項２記載のディスクブレーキも請求項１記載のもの
と同様に、幅寸法を小さくでき、かつキャリパ外面の段
差により剛性を高めることかできる。

請求項３記載のディスクブレーキは、３個以上のピスト
ンのシリンダによりキャリパの外面の段差も２箇所以上
形成され、さらに剛性を高めることができる。

請求項４記載のワイパーシールを有するディスクブレー
キは、ワイパーシール溝の径が比較的小さいため、これ
はずらさないで同一平面内に配置し、これによりシリン
ダの長さの増大を最小限に抑えることができる。

［実施例］ 以下、本発明のディスクブレーキの実施例を第１図ない
し第６図に基ついて説明する。

第１図ないし第４図は第１実施例を示している。

このディスクブレーキは、ディスク１１をまたぐキャリ
パ１２がディスク１１の両側にピストン１３Ａ〜１３Ｃ
を配置する対向ピストン型キャリパである例を示してお
り、ディスク１１の外周側に位置するブリッジ部１４て
一対の半割部１２Ａ・１２Ｂに分割されて、タイポルト
１５て一体に締結されている。

各半割部１２Ａ・１２Ｂには、これらを締結したときに
対向状態となるように相互に同じ位置にシリンダｉ６Ａ
〜１６Ｃが３個ずつ形成されている。これらシリンダ１
６Ａ〜１６ｃは、同−内径又は異なる内径に形成されて
、ディスク１１の周方向に沿って並列に並べられており
、左右の両／リンタ１６Ａ−１６Ｃは同−深さに形成さ
れるが、中央のシリンダ１６Ｂは左右のシリンダ１６Ａ
・１６Ｃよりも深く形成されている。また、左右のシリ
ンダ１６Ａ・１６ｃの先端部付近にはピストンシール１
７を保持するためのピストンシール溝１８か同じ深さＥ
、の位置に形成され、中央のシリンダ１６Ｂには、左右
のシリンダ１６Ａ・１６Ｃにおけるピストンシール溝１
８よりも深い位置（深さＥ、の位置）にピストンシール
溝１８か形成されている。すなわち、中央のシリンダ１
６Ｂにおけるピストンシール溝１８は左右の両シリンダ
１６Ａ・１６Ｃにおけるピストンシール溝１８に対して
（Ｅ、−Ｅ、）たけずれて配置されているものである。

この場合、各シリンダ１６Ａ〜１６Ｃにおけるピストン
シール溝１８から奥までの深さＥ、は同一寸法に設定さ
れる。一方、ピストン１３Ａ〜１３Ｃはシリンダ１６Ａ
〜１６Ｃの深さに対応してそれぞれ異なる長さに設定さ
れている。

また、各シリンダ１６Ａ〜１６Ｃの配設ピッチＬ、はピ
ストンシール溝１８の最大径ｄよりも小さく設定され、
隣接する／リンダ１６Ａ〜１６Ｃにおけるピストンシー
ル溝１８の一部か径方向に若干オーバーラツプして配置
されている。

一方、各７リンタ１６Ａ〜１６ｃの後端部壁１９はいず
れも同じ厚さに形成されていることにより、ブリッジ１
６Ａ〜１６Ｃの外面に、中央部か左右に対して突出する
ように段差２０か形成されている。

また、／リンダ１６Ａ〜１６Ｃの内部には、左右の雨シ
リンダ１６Ａ・１６Ｃを中央のシリンダ１６Ｂに連通さ
せる連通孔２１が形成されている。

該連通孔２１は、左右のシリンダ１６Ａ・１６Ｇの奥か
ら中央のブリッジ１６Ｂの奥に至る斜め方向に形成され
、その角度は、連通孔２１の軸線の延長線Ｘか左右の両
シリンダ１６Ａ・１６Ｃの開口内に位置するように設定
される。

なお、バッド２２を固着している裏金２３は牛ヤリバ１
２の両半割部１２Ａ・１２Ｂ間に固定したピン２４によ
り移動自在に支持されている。

このように構成したディスクブレーキにおいては、各ブ
リッジ１６Ａ〜１６Ｃのピストンシール溝１８をシリン
ダ１．６　Ａ〜１６Ｃの深さ方向にずらして、これらを
オーバーラツプさせるように各ブリッジ１６Ａ〜１６Ｃ
を接近させて配置しているから、全体の幅寸法を小さく
することができる。

この場合、中央のシリンダ１６Ｂはピストンシール溝１
８を奥側に配置した分、ブリッジ１６Ｂ１１７）深さも
大きくしているので、ピストン１３が最も前方に移動し
たとしてもピストンシール１７がら外れることはない。

また、牛ヤリバＩ２の外面には段差が形成されているか
ら、その剛性を高めて軸方向の変形を小さく抑えること
ができる。

一方、第５図は本発明の第２実施例を示している。この
第２実施例のディスクブレーキは、ピストンシール１７
の他に外部からの泥等の侵入を阻止するワイパーシール
（図示路）を有するもので、ワイパーシール１３１もピ
ストンシール溝１８と同様にずらして配置されている。

また、第６図は本発明の第３実施例を示しておリ、この
実施例のディスクブレーキにおいては、ピストンシール
、溝１８は第１実施例と同様にずらして配置されるが、
各ワイパーシール溝３１は径方向に沿う同一平面内に配
置へれている。これは、ワイパーシール溝３１の径がピ
ストンシール溝１８に比べて小さいため、ワイパーシー
ル溝３１を同一平面内に並へても幅方向の広がりは比較
的小さ（抑えることができるからであり、ワイパーシー
ル溝３１を同一平面内に並へて配置した分、ピストンシ
ール溝１８のずれ量が第５図の第２実施例よりも小さく
なるので、シリング１６Ａ−１６Ｃの深さの増大を抑制
することができる。

これら第２及び第３実施例は、車両への取り付は条件等
に応じて適宜に選択すればよい。

ナオ、本発明は、対向ピストン型キャリパ　ピンスライ
ド型キャリパのいずれにも適用することができ、また、
ピストンの数も２個のもの又は４個以上としてもよい。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明のディスクブレ
ーキによれば、次のような効果を奏することかできる。

（１）請求項１．２記載のディスクブレーキは、シリン
ダの長さ方向にずらしたピストンシール溝をオーバーラ
ツプさせるように各ンリンタを接近して並べることがで
き、全体の幅寸法を小さくすることかできる。また、シ
リングの深さが異なることによりキャリパの外面に段差
か形成され、剛性を高めて変形を有効に防止することが
できる。

いｔ）請求項２記載のディスクブレーキは、３個以上の
ピストンにより幅寸法縮小の効果が大きく、かつ、キャ
リパの外面の段差も２箇所以上形成されることになって
さらに剛性を高めることができる。

（ｉｉｉ　）請求項３記載のディスクブレーキは、比較
的径の小さいワイパーシール溝はずらさないで同一平面
内に配置したことにより、シリンダの長さの増大を最小
限に抑えることかできる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図は本発明のディスクブレーキの第１
実施例を示すもので、第１図は一部を断面にした上面図
、第２図は第１図の■−■線に沿う矢視図、第３図は第
１図のｌ１ｌ−ＩＩＩ線に矢視図、第４図はキャリパの
半割部の横断面図、第５図は本発明の第２実施例を示す
第４図同様の横断面図、第６図は第３実施例を示す第４
図同様の横断面図、第７図は従来例を示す第４図同様の
横断面図である。 １１・・・・・・ディスク、１２・・・・・・キャリパ
　１３Ａ〜１３Ｃ・・・・・・ピストン、１６Ａ〜１６
Ｃ・、・　／リンダ、１８・・・・・・ピストンシール
溝、１９・・・・・・後端部壁、２０・・・・・・段差
、３１・・・・・ワイパーシール溝。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ディスクをまたぐキャリパにパッドを押圧するピス
   トンが複数並列に設けられているディスクブレーキにお
   いて、各ピストンのシリンダ内周面に、ピストンシール
   を保持するピストンシール溝が、隣接状態の二つのシリ
   ンダにおいてその長さ方向にずれた配置で形成され、該
   ピストンシール溝からシリンダの奥までの深さが各シリ
   ンダにおいて同一とされ、かつ、各シリンダの後端部壁
   が同一厚さに形成されていることを特徴とするディスク
   ブレーキ。 ２　ディスクをまたぐキャリパにパッドを押圧するピス
   トンが複数並列に設けられているディスクブレーキにお
   いて、各ピストンのシリンダ内周面に、ピストンシール
   を保持するピストンシール溝が、隣接状態の二つのシリ
   ンダにおいてその長さ方向にずれた配置で形成され、そ
   のずれにより奥側にピストンシール溝が配置されるシリ
   ンダは、隣接するシリンダより深くかつ後端部壁が外方
   に突出して形成されていることを特徴とするディスクブ
   レーキ。 ３　ピストンが３個以上並列に設けられている請求項１
   又は２記載のディスクブレーキ。 ４　各シリンダにそのピストンシール溝より前方位置に
   ワイパーシールを保持するワイパーシール溝が配設され
   るとともに、これらワイパーシール溝はその径方向に沿
   う同一平面内に並べられていることを特徴とする請求項
   １、２又は３記載のディスクブレーキ。