JPH0415218A - 難燃性エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

難燃性エポキシ樹脂組成物

Info

Publication number
JPH0415218A
JPH0415218A JP11787490A JP11787490A JPH0415218A JP H0415218 A JPH0415218 A JP H0415218A JP 11787490 A JP11787490 A JP 11787490A JP 11787490 A JP11787490 A JP 11787490A JP H0415218 A JPH0415218 A JP H0415218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
urethane
compound
flame
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11787490A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohiro Yamaguchi
山口 清大
Toshio Kobayashi
俊夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP11787490A priority Critical patent/JPH0415218A/ja
Publication of JPH0415218A publication Critical patent/JPH0415218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、難燃性エポキシ樹脂組成物に関する。 本発
明の組成物の硬化物は、難燃性および柔軟性に優れるの
で、床材の他、一般の土木、建築分野で使用されるライ
ニング材や塗装材としても有用である。
〈従来の技術〉 難燃性に優れる樹脂組成物は、様々な分野で有用であり
、その研究も進んでいる。
このような難燃性樹脂組成物の一例をあげると、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂等の汎用エポキシ樹脂と、難
燃剤である水和アルミナおよび表面処理赤リンを含有す
る組成物(特開昭59−98123号)がある。
特開昭59−98123号に開示された組成物では、エ
ポキシ樹脂としてエポキシ当量の低い樹脂を使用してい
る。 そのために、硬化時に架橋密度が高くなり、その
硬化物は、硬くて脆いものであった。 従って、その用
途は限定され、特に、柔軟性が要求される部分には使用
できなかった。
また、これ以外の公知の難燃性エポキシ樹脂組成物の中
にも、硬化後の柔軟性に優れるものは見あたらない。
本発明は、上記の事実に鑑みてなされたものであり、難
燃性および柔軟性に優れる硬化物となる難燃性エポキシ
樹脂組成物の提供を目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は、1分子につきエポキシ基とヒドロキシル基と
を各1個有する化合物(x)と、ポリヒドロキシル化合
物(yl)とポリイソシアネート化合物(y2)とから
得られる末端にイソシアネート基を有するウレタン結合
含有化合物(y)とを反応させて得られるウレタン変性
エポキシ樹脂(A)を60重量部以上含むエポキシ樹脂
(B)100重量部と、水難溶性ポリアミンおよび水難
溶性ポリアミドから選ばれる少なくとも1種(C)5〜
140重量部、水駿化アルミニウム(D)200〜40
0重量部、およびリン酸エステル(E)1〜40重量部
とを含有することを特徴とする難燃性エポキシ樹脂組成
物を提供するものである。
以下に、本発明の詳細な説明する。
本発明で用いるウレタン変性エポキシ樹脂(A)は、1
分子につきエポキシ基とヒドロキシル基とを各1個有す
る化合物(x)と、末端にイソシアネート基を有するウ
レタン結合含有化合物(y)とを反応させて得られるも
のである。 また、末端にイソシアネート基を有するウ
レタン結合含有化合物(y)は、ポリヒドロキシル化合
物(yl)とポリイソシアネート化合物(y2)とを反
応させて得られるものであり、末端にインシアネート基
を有するウレタン結合含有化合物(y)としては、上記
のものであれば、特に限定されない。
エポキシ基とヒドロキシル基とを有する化合物(x)は
、1分子につきエポキシ基を1個とヒドロキシル基を1
個有する化合物であればいずれでもよいが、例えば、グ
リシドール、エチレングリコールモノグリシジルエーテ
ル、グリセリンジグリシジルエーテル等の多価アルコー
ルのグリシジルエーテル類、およびヒドロキシル基を有
する市販のエポキシ樹脂等があげられる。
ここで、1分子につきヒドロキシル基を1個有する化合
物に限定した理由は、後記のウレタン結合含有化合物(
y)と反応した後に過剰のヒドロキシル基が残ると、こ
のヒドロキシル基が樹脂硬化後まで存在することになり
5その結果、硬化物の親水性が増して耐水性の低下が生
じるからである。 また、1分子につきエポキシ基を1
個有する化合物に限定した理由は、架橋点であるエポキ
シ基の密度が高い、すなわちエポキシ当量の小さいエポ
キシ樹脂を硬化させると、その硬化物は硬く、弾性を有
さす、そのために、硬化物は、被着体であるコンクリー
トに代表される床等のひび割れに追従できなくなるから
である。
これらの化合物(x)は、1種単独でも2種以上を併用
してもよい。
末端にイソシアネート基を有するウレタン結合含有化合
物(y)は、ポリヒドロキシル化合物(yl)とポリイ
ソシアネート化合物(y2)との反応によって製造され
る。
ポリヒドロキシル化合物(y、)としては、一般のウレ
タン化合物の製造に用いられる種々のポリエーテルポリ
オール、もしくはポリエステルポリオールがあげられる
ポリエーテルポリオールとは、例えば、エチレンオキサ
イド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、テ
トラヒドロフラン等のアルキレンオキサイドの1種もし
くは2種以上を、2個以上の活性水素を有する化合物に
付加重合させた生成物である。 ここで、2個以上の活
性水素を有する化合物としては、例えば、多価アルコー
ル類、アミン類、アルカノールアミン類、多価フェノー
ル類等があげられ、多価アルコール類としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール
、ジエチレングリコール、グリセリン、ヘキサントリオ
ール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール
等が、アミン類としては、エチレンジアミン、ヘキサメ
チレンジアミン等が、アルカノールアミン類としては、
エタノールアミン、プロパツールアミン等が、また、多
価フェノール類としては、レゾルシン、ビスフェノール
類等があげられる。
また、ポリエステルポリオールとは、多価アルコールと
多塩基性カルボン酸の縮合物、ヒドロキシカルボン酸と
多価アルコールの縮合物、ラクトンの重合物等であり、
これらに使用される多価アルコールとしては、先にポリ
エーテルポリオールの項で例示した化合物等が、多塩基
性カルボン酸としては、例えばアジピン酸、ゲルタール
酸、アゼライン酸、フマール酸、マレイン酸、フタール
酸、テレフタール酸、ダイマー酸、ピロメリット酸等が
あげられる。
さらに、ヒドロキシカルボン酸と多価アルコールの縮合
物として、ヒマシ油、ヒマシ油とエチレングリコールの
反応生成物、ヒマシ油とプロピレングリコールの反応生
成物等も有用である。
また、ラクトンの重合物とは、ε−カプロラクタム、α
−メチル−ε−カプロラクタム、ε−メチル−ε−カプ
ロラクタム等を適当な重合開始剤で開環重合させたもの
をいう。
ポリイソシアネート化合物(y2)とは、分子内にイン
シアネート基を2個以上有する化合物である。
本発明においては、通常のポリウレタン樹脂の製造に用
いられる種々のものが使用できるが、例えば、2.4−
トリレンジイソシアネート、2.6−トリレンジイソシ
アネート、フェニレンジイソシアネート、キシレンジイ
ソシアネート、ジフェニルメタン−4,4′−ジイソシ
アネート、ナフチレン−1,5−ジイソシアネート、お
よびこれらに水添した化合物、エチレンジイソシアネー
ト、プロピレンジイソシアネート、テトラメチレンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イン
ホロンジイソシアネート、1−メチル−2,4−ジイソ
シアネートシクロヘキサン、1−メチル−2゜6−ジイ
ソシアネートシクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタン
ジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネ
ート等が挙げられる。
これらのポリイソシアネート化合物は、1種単独でも、
2種以上を併用してもよい。
ウレタン変性エポキシ樹脂(A)は、上記の三種類の原
料から合成されるが、末端にインシアネート基を有する
ウレタン結合含有化合物(y)合成の際のポリヒドロキ
シル化合物(y、)とポリイソシアネート化合物(y2
)との量比は、ポリイソシアネート化合物(y2)中の
イソシアネート基1個あたり、ポリヒドロキシル化合物
(y、)中のヒドロキシル基が1個以下であることが好
ましく、0.95〜0.75個であることがさらに好ま
しい。
また、前記ウレタン結合含有化合物(y)と、エポキシ
基とヒドロキシ基とを有する化合物(X)との反応の際
の量比は、ウレタン結合含有化合物(y)中のイソシア
ネート基1個あたり、エポキシ基とヒドロキシル基とを
有する化合物(X)中のヒドロキシル基が1個以上であ
ることが好ましく、1.0〜1,2個であることがさら
に好ましい。
なお、上記のウレタン変性エポキシ樹脂(A)の合成時
、必要に応じ、トリエチルアミン、オクタン酸第1スズ
、ジブチルスズジラウレート等のウレタン化触媒を用い
てもよい。
このようにして得られる末端にインシアネート基を含有
するウレタン結合含有化合物(y)と、前記のエポキシ
基とヒドロキシル基とを含有する化合物(x)とを反応
させて得られるつレタン変性エポキシ樹脂(A)の−例
である化合物(ウレタン変性エポキシ樹脂(A)−1〜
6)を、後述の表1に示すが、ウレタン変性エポキシ樹
脂(A)は、1種単独でも、2種以上を併用してもよい
エポキシ樹脂(B)は、前記ウレタン変性エポキシ樹脂
(A)、または前記ウレタン変性エポキシ樹脂(A)と
汎用エポキシ樹脂との混合物で構成される。 ここで、
汎用エポキシ樹脂とは、分子内に少なくとも2個のエポ
キシ基を有する化合物であり、例えば、ビスフェノール
型エポキシ樹脂およびその水素添加物、脂肪族エポキシ
樹脂等を挙げることができる。
本発明では、エポキシ樹脂(B)のうちの60重量%以
上がウレタン変性エポキシ樹脂(A)でなければならな
い。 ウレタン変性エポキシ樹脂(A)の含有量が60
重量%未満では、硬化後に高い柔軟性が得られない。
なお、エポキシ樹脂(B)の構成成分であるウレタン変
性エポキシ樹脂(A)と汎用エポキシ樹脂のいずれも、
1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
水難溶性ポリアミンおよび水難溶性ポリアミドから選ば
れる少なくとも1種(C)の化合物は、硬化剤として作
用する。
本発明でいう水難溶性ポリアミン、水難溶性ポリアミド
とは、具体的には、水に難溶性で水分子と置換性のある
芳香族アミン、ポリアルキレンポリアミン、アミドポリ
アミン、複素環状ジアミン、アミンアダクト、ポリアミ
ド樹脂等のエポキシ樹脂用硬化剤を指し、これらのうち
の1種もしくは2種以上を使用する。
さらに具体的には、芳香族アミンとしてm−フェニレン
ジアミン、4,4−メチレンジアニリン等、ポリアルキ
レンポリアミンとしてジブチルアミノプロビルアミン、
ビス(ヘキサメチレン)トリアミン等、アミドポリアミ
ンとしてトール油とトリエチレンテトラミンとからのア
ミドポリアミン、リシノール酸とトリエチレンテトラミ
ンからのアミドポリアミン等、複素環状ジアミンとして
3,9−ビス(3−アミノプロピル)−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5,5] ウンデカン等、ア
ミンアダクトとしてネオペンチルグリコールとグリシジ
ルエーテルとm−キシリレンジアミンとから得られるエ
ポキシ樹脂−アミンアダクト、アクリロニトリルとジエ
チレントリアミンとから得られるシアノエチル化ポリア
ミン、アセトンとジエチレントリアミンとから得られる
ケチミン等、ポリアミド樹脂としてリルイン2量体とエ
チレンジアミンとからのポリアミド、リルイン酸2量体
とジエチレントリアミンとからのポリアミド等がそれぞ
れ例示される。
水難溶性ポリアミンおよび水難溶性ポリアミドから選ば
れる少なくとも1種(C)は、本発明の難燃性エポキシ
樹脂組成物に、エポキシ樹脂(B)100重量部に対し
て5〜140重量部の割合で含有される。 含有量が5
重量部未満では、硬化が不十分となり、140重量部超
であると、未反応の硬化剤が硬化後に残存することとな
り、いずれの場合も本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物
の硬化物の凝集力が低(なりすぎるので好ましくない。
本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物には、その硬化物に
難燃性を付与する成分である水酸化アルミニウム(D)
も含有される。
本発明でいう水酸化アルミニウム(D)とは、化学式^
ff(OH)、またはAρgos ’3)120で表さ
れる化合物である。 水酸化アルミニウム(D)は、2
00℃以上で結晶水を解離し、その際大きな吸熱を示し
、これによりプラスチックの熱分解(約200〜400
℃)を抑制するものである。
水酸化アルミニウム(D)は、前記エポキシ樹脂(B)
100重量部に対して200〜400重量部の割合で含
有される。 含有量が200重量部未満では、硬化物に
難燃性が付与されず、400重量部超であると、硬化物
が脆くなり、実用上好ましくない。
本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物には、さらに、その
硬化物の難燃性および柔軟性をさらに増すことができる
成分であるリン酸エステル(E)が含有される。
本発明においては、前記水酸化アルミニウム(D)によ
り、硬化物に難燃性が付与されているが、さらにリン酸
エステル(E)を用いることにより、硬化物の難燃性お
よび耐熱性が高まる。 これは、高温においてウレタン
結合が解離した際、リン酸エステル(E)が存在すると
イソシアヌレート環が形成されるために得られる効果で
あると推定される。
すなわち、本発明の組成物には、ウレタン変性エポキシ
樹脂(A)とリン酸エステル(E)とが含有されるため
に、通常のエポキシ樹脂等を主成分とする組成物の硬化
物に比べ、難燃性および耐熱−性が優れたものとなるの
である。
さらに、リン酸エステル(E)は、ウレタン変性エポキ
シ樹脂(A)との相溶性が良いので、難燃化剤としての
効果だけでなく、可塑剤としての効果も充分発揮する。
 特に、本発明の組成物には水酸化アルミニウム(D)
が含有され、その含有量が多い場合、本来ならば硬化物
が脆(なるところであるが、リン酸エステル(E)の可
塑化効果により、柔軟性に冨んだ硬化物が得られるので
ある。
本発明のリン酸エステル(E)とは、非ハロゲンリン酸
エステルを指し、具体的には、脂肪族リン酸エステル、
芳香族リン酸エステルおよび重合性リン化合物上ツマー
等を指す。 ここで、脂肪族リン酸エステルとしては、
トリメチルフォスフニート、トリエチルフォスフェート
、トリブトキシエチルフォスフェート等、芳香族リン酸
エステルとしては、トリフェニルフォスフェート、トリ
クレジルフォスフェート、ノニルフエニルジフェニルフ
ォスフェート、m−ハイドロキシフエニルジフェニルフ
ォスフェート等、また、重合性リン化合物モノマーとし
ては、ビニルフォスフェート、アリルフォスフォネート
、トリアリルフォスフェート等が例示される。
リン酸エステル(E)は、前記エポキシ樹脂(B)10
0重量部に対して1〜40重量部の割合で含有される。
 含有量が1重量部未満では、リン酸エステル(E)に
よる効果が得られず、40重量超であると、硬化物が柔
らかくなり過ぎ、実用上好ましくない。
本発明の組成物の必須成分は上記の通りであるが、本発
明の組成物には、骨材や補強材を、必要に応じて適宜含
有させても良い。 骨材としては、例えば、タルク、マ
イカ、酸性白土、ケイソウ士、カオリン、石英、鉄粉、
フライアッシュ、酸化チタン、フェライト、ジルコニア
、カーボンブラック、シリカ、および各種ポルトランド
セメント、高炉セメント、アルミナセメント等が挙げら
れ、1種または2種以上を併用する。 また、補強材と
しては、ガラス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維等が挙
げられ、1種または2種以上を併用する。
また、その接着性を高める目的で、シランカップリング
剤を含有させてもよい。 シランカップリング剤として
は、例えば、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−
アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロビルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン等が挙げられる。
さらに、前記水難溶性ポリアミンおよび水難溶性ポリア
ミドから選ばれる少なくとも1種(C)の硬化剤に加え
、通常の室温硬化型硬化剤および/または硬化促進剤を
併用することもできる。 室温硬化型硬化剤としては、
トリエチレンテトラミン、ジメチルアミノプロピルアミ
ン等の脂肪族ポリアミン等が、また、硬化促進剤として
は、ジメチルアミノエタノール、1.8−ジアザ−ビシ
クロ(5,4,0)ウンデセン−7、トリス(ジメチル
アミノメチル)フェノール等の三級アミン、トリス(ジ
メチルアミノメチル)フェノールのトリー2−エチルヘ
キシル駿塩のような三級アミンと酸との塩、レゾルシン
、ビスフェノールA等のようなフェノール類、シュウ酸
、2−エチルヘキシル酸、サリチル酸等の酸類、メタノ
ール、エタノール、シクロヘキシルアルコール等のアル
コール類、およびトリフェニルホスフェート等がそれぞ
れ例示される。
また、粘度調節等を目的として、本発明の組成物中に含
有される成分と反応性を有さない溶剤を含有させてもよ
い。
本発明の難燃性エポキシ樹脂用組成物は、エポキシ樹脂
(B)を主成分とする主剤液と、水難溶性ポリアミンお
よび水難溶性ポリアミドから選ばれる少なくとも1種(
C)を主成分とする硬化剤液の二液で保存されている。
 そ こで、使用時、主剤液と硬化剤液とを所定の量比
で混合し、それを塗布し、硬化させて塗膜を形成させる
塗布厚さは、例えば床材として用いる場合は0.5mm
以上とする。 0.5mm未満では、形成塗膜(床材)
の塗膜強度が十分強くならないためにクラック追従性に
欠ける。
本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物は、床材としてRC
造構造物の表面に塗装して用いるのに好適であるが、塗
装される材料の表面が劣化したり脆くなったりしている
場合には、ブラマー層を形成させ、その上に塗装するの
がよい。
ブライマー層を形成するブライマーは、特に限定されな
いが、好ましくは、エポキシ系ブライマーまたはウレタ
ン系ブライマーを用いる。
エポキシ系ブライマーとしては、エポキシ樹脂と、水難
溶性ポリアミンおよび水難溶性ポリアミドから選ばれる
少なくとも1種以上を含有するものが例示される。
エポキシ樹脂、水難溶性ポリアミンおよび水難溶性ポリ
アミドについては、前記したのでここでは省略する。
また、ウレタン系ブライマーとしては、ポリアクリレー
トポリオールおよびポリエーテルポリオールとから選ば
れる少なくとも1種のポリヒドロキシル化合物と、ポリ
イソシアネート化合物とを、NCO基10H基=1〜3
の当量比で含有するものが例示される。
ポリアクリレートポリオールとは、1)ヒドロキシル基
および(メタ)アクリロイル基を含有する化合物と(メ
タ)アクリロイル基を含有する化合物とを共重合させた
もの、2)ポリエーテルポリオール中でヒドロキシル基
および(メタ)アクリロイル基を含有する化合物を重合
させたものをいう。
ここで、ヒドロキシ基および(メタ)アクリロイル基を
含有する化合物としては、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アク
リレート、フェニルグリシジルエーテル(メタ)アクリ
ル酸付加物等が例示される。 また(メタ)アクリロイ
ル基を含有する化合物としては、メチル(メタ)アクリ
レート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート、n−オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート
、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、t−
ブチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキ
シエチル(メタ)アクリレート、インボルニル(メタ)
アクリレート、ジシクロペンテニルオキシ(メタ)アク
リレート等が例示される。
ポリエーテルポリオールについては、ウレタン変性エポ
キシ樹脂(A)の構成成分であるポリヒドロキシル化合
物(yl)についての説明中に述べた通りであるが、よ
り具体的に述べると、ポリオキシプロピレングリコール
、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(オキシエチレン)グ
リコール、ポリ(オキシブチレン)グリコール、ポリ(
オキシテトラメチレン)グリコール、ポリ(オキシプロ
ピレン)トリオール、ポリ(オキシプロピレン)ポリ(
オキシエチレン)トリオール、ソルビトール、ペンタエ
リストール等が例示される。
また、ポリイソシアネート化合物については、ウレタン
変性エポキシ樹脂(A)についての説明の中で述べたの
で、ここでは省略する。
前記エポキシ系ブライマーまたはウレタン系ブライマー
には、粘度調整、下地への含浸性向上のために、溶剤を
添加してもよく、また、エポキシ系ブライマーの場合は
、適切な界面活性剤の添加あるいは変性アミン系硬化剤
の使用により、エマルジョン化して用いてもよい。
さらに、床材において、本発明の難燃性エポキシ樹脂組
成物で主剤層を形成した後、その上に仕上げ材層を設け
ると、耐候性、美粧性および耐摩性が向上してよい。 
仕上げ材用の組成物としては、一般に用いられているも
の、例えばポリエステルポリオールを主成分とするもの
、もしくはポリアクリレートポリオールを主成分とする
もの等が例示される。
ポリエステルポリオール、ポリアクリレートポリオール
については、前記したのでここでは省略する。
〈実施例〉 以下に、実施例により、本発明を具体的に説明する。
(実施例1〜9、比較例1〜5) 表2に配合組成を示す本発明の組成物および比較の組成
物について、各々主剤液と硬化剤液とを調製した。 こ
れらについて、表2に示す割合で主剤液と硬化iIJ液
とを混合し、後記の各試験条件に合わせた状態、寸法と
なるように20℃で7日間硬化させ、試料とした。
各試料を用いて下記の方法で試験を行ない、結果は表2
に示した。
■硬度 試料寸法は20mmX 150mmX 150mmとし
た。 この試料について、JIS  X6301(19
75)加硫ゴム物理試験方法の5.硬さ試験の項に従い
、A形試験機で硬さを測定した。 床材として歩行可能
な最低硬度である50から、柔軟な感触のある硬度であ
る90までの範囲内のものがよい。
■クラック追従性 40wmX 40mmX 160mmのモルタル表面に
、厚さ2■の塗膜を形成したものを試料として用いた。
 この試料を用い、JIS X7203(1982)に
準じて三点曲げ試験を実施した。 支点間距離は100
non、曲げ速度は1゜arm/分とし、塗膜側から押
した。 モルタルが破壊した瞬間に曲げを停止し、塗膜
にクラックが入る(×)か否(○)かを評価した。
■燃焼性テスト 試料寸法は127++++++X 12 、7mmX 
2mmとした。 この試料について、UL耐炎性試験規
格94V−0に準じて試験を実施した。
flaming 5秒以内、glowing 30秒以
内、滴下物の発火無しのものがよい。
表2から明らかなように、本発明の難燃性エポキシ樹脂
組成物は、硬化後において、適度の硬さを有し、柔軟性
に優れるのでクラック追従性があり、かつ難燃性である
一方、リン酸エステルを欠くと、難燃性が不十分となる
(比較例1)が、難燃性の不足を水酸化アルミニウムの
増量で補なうと、硬化物が硬(なりすぎ、クラック追従
性を欠ける(比較例2)。 また、リン酸エステルは、
その含有量が多すぎてもクラック追従性に欠ける(比較
例4)。
エポキシ樹脂中のウレタン変性エポキシ樹脂の割合が小
さいものは、硬化物が硬くなりすぎ、クラック追従性に
欠ける(比較例3)。
また、エポキシ樹脂としてウレタン変性エポキシ樹脂を
含有しないと、硬さおよびクラック追従性の点のみなら
ず、難燃性も不十分となる(比較例5)。
〈発明の効果〉 本発明により、難燃性および柔軟性に優れる硬化物とな
る難燃性エポキシ樹脂組成物が提供される。
本発明の組成物は、常温硬化性であるので、その用途が
広い。
また、その硬化物は難燃性に優れるにもがかわらず、ハ
ロゲン系難燃剤を含有しないので、火災の際に刺激臭や
有毒ガスを殆ど発生しない。
さらに、その硬化物は柔軟であるので、クラック追従性
に優れ、その結果、硬化物の寿命が長(なる。
従って、本発明の難燃性エポキシ樹脂組成物は、建物内
部の難燃性床材用の他、一般の土木、建築分野で使用さ
れるライニング材料用あるいは塗装材用組成物としても
好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)1分子につきエポキシ基とヒドロキシル基とを各
    1個有する化合物(x)と、ポリヒドロキシル化合物(
    y_1)とポリイソシアネート化合物(y_2)とから
    得られる末端にイソシアネート基を有するウレタン結合
    含有化合物(y)とを反応させて得られるウレタン変性
    エポキシ樹脂(A)を60重量部以上含むエポキシ樹脂
    (B)100重量部と、水難溶性ポリアミンおよび水難
    溶性ポリアミドから選ばれる少なくとも1種(C)5〜
    140重量部、水酸化アルミニウム(D)200〜40
    0重量部、およびリン酸エステル(E)1〜40重量部
    とを含有することを特徴とする難燃性エポキシ樹脂組成
    物。
JP11787490A 1990-05-08 1990-05-08 難燃性エポキシ樹脂組成物 Pending JPH0415218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11787490A JPH0415218A (ja) 1990-05-08 1990-05-08 難燃性エポキシ樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11787490A JPH0415218A (ja) 1990-05-08 1990-05-08 難燃性エポキシ樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0415218A true JPH0415218A (ja) 1992-01-20

Family

ID=14722403

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11787490A Pending JPH0415218A (ja) 1990-05-08 1990-05-08 難燃性エポキシ樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0415218A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0582167A1 (de) * 1992-08-06 1994-02-09 Bayer Ag Verbesserte Intumeszenzträger und deren Verwendung
JP2005060504A (ja) * 2003-08-11 2005-03-10 Lonseal Corp 熱可塑性樹脂組成物及び床仕上げ材
JP2007527453A (ja) * 2003-07-16 2007-09-27 シーカ・テクノロジー・アーゲー 低温耐衝撃性改良剤を含有する熱硬化性組成物
JP2019112480A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 積水化学工業株式会社 耐火性エポキシ樹脂組成物

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0582167A1 (de) * 1992-08-06 1994-02-09 Bayer Ag Verbesserte Intumeszenzträger und deren Verwendung
EP0582168A1 (de) * 1992-08-06 1994-02-09 Bayer Ag Verwendung von Intumeszenzträgern für Brandschutzgläser
US5328719A (en) * 1992-08-06 1994-07-12 Bayer Aktiengesellschaft Method of using improved intumescence carriers for fireproof glasses
JP2007527453A (ja) * 2003-07-16 2007-09-27 シーカ・テクノロジー・アーゲー 低温耐衝撃性改良剤を含有する熱硬化性組成物
JP2005060504A (ja) * 2003-08-11 2005-03-10 Lonseal Corp 熱可塑性樹脂組成物及び床仕上げ材
JP4588303B2 (ja) * 2003-08-11 2010-12-01 ロンシール工業株式会社 熱可塑性樹脂組成物及び床仕上げ材
JP2019112480A (ja) * 2017-12-21 2019-07-11 積水化学工業株式会社 耐火性エポキシ樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4853454A (en) Preparation of storage-stable, moisture-cured, single-component polyurethane systems and their uses
CN113710746B (zh) 具有高强度的双组分组合物
JP5728383B2 (ja) イソシアネート系強靱化剤を含んでなるベンゾオキサジン系組成物
KR102626996B1 (ko) 에폭시 접착제를 위한 블로킹된 폴리우레탄 강인화제
KR20140140061A (ko) 에폭시 접착제, 그의 제조 및 용도
EP0350890B1 (en) Polyurethanes made from blends of polypropyleneoxide polyol and organic-silicone block copolymer based polyol intermediates
JP2013521361A (ja) アミノ基末端の耐衝撃性改良剤およびエポキシ樹脂組成物におけるその使用
JPS62215620A (ja) ウレタンフオ−ムおよびその製法
CN108473664B (zh) 具有改进的粘附性的单组份热固化环氧化物粘合剂
JP4017645B2 (ja) 湿気硬化性樹脂組成物
US5473043A (en) Moisture-curable urethane resin compositions
CN113166375B (zh) 具有低固化温度和良好储存稳定性的热固化环氧树脂组合物
US5187253A (en) Method of manufacturing polyetherurethane urea amines, and use of same
JPH0415218A (ja) 難燃性エポキシ樹脂組成物
JP3925731B2 (ja) 二液常温硬化型ウレタン塗膜防水材組成物
JP2001019734A (ja) 二液硬化型ポリウレタン樹脂組成物
JPH0686513B2 (ja) 一液型ウレタン樹脂組成物
JPH10114813A (ja) 一液型ウレタン樹脂組成物
JP2837346B2 (ja) 湿気硬化型ウレタン樹脂組成物
JPH0559347A (ja) 高強度シーリング材組成物
JPH04275385A (ja) 二液型ウレタン系接着剤
JP2001089738A (ja) フローリング材用接着剤組成物
JP3655420B2 (ja) 制振材用ウレタン系組成物
KR102562122B1 (ko) 친환경 수성 아민계 경화제의 제조 방법, 상기 방법에 의해 제조되는 친환경 수성 아민계 경화제, 및 상기 친환경 수성 아민계 경화제를 이용한 모르타르의 제조 방법
JP3441751B2 (ja) 硬化性樹脂組成物