JPH0414602Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はシヤワールームユニツトに関する。

（従来の技術） 一体的に成型された側壁の下部を床パンで受け
ると共に上部を天井ブースで覆つてシヤワー室を
画成した所謂シヤワールームユニツトは現場施工
に手間取らずに済み、しかも、バスルーム等に比
し占有空間の密室性を堪能できることから、少な
からぬ愛用者を擁している。

（考案が解決しようとする問題点） 上記密室状シヤワールームユニツトにスチーム
設備を付加して、所謂ホームサウナを形成する場
合もある。

サウナは乾燥高温蒸気を使用することで発汗を
促すが、これに伴つて体温も上昇する。

そこで、時々身体を冷却する必要があるが、普
通のシヤワーでは冷却能力が大き過ぎて、身体の
体温が急速に低下することから、体温が過度に奪
われ好しくない。

そこで本考案の目的はサウナ機能付シヤワール
ームユニツトの改善技術を提供し、利用者の利便
を図ることにある。

（問題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本考案はシヤワールーム
ユニツトの側壁の室内上方に霧雨シヤワーを配置
し、側壁の下部にスチーム噴出口を配設したこと
を特徴とする。

（作用） サウナ浴中若しくはサウナ浴後に、随時霧雨シ
ヤワーを浴びることで、体温を穏やかに下げるこ
とができる。

（実施例） 以下、本考案の一実施例に係るシヤワールーム
ユニツトに付き、添付図面に基ずいて詳細な説明
を行なう。

先ず、第１図を参照して、シヤワー室内のレイ
アウトに付き説明する。

第１図はシヤワー室の縦断正面図である。

図中、Ｕはシヤワールームユニツトの全体を示
し、同ユニツトＵは、床パン１の周縁部１ａ上
に、横断面略Ｕ形の側壁２を建付け、その上縁部
２ａに天井ブース３を載設してシヤワー室Shを
画成し、前面に弧状の引違い戸を設けた構成とな
つている。

床パン１はFRP製の一体成型品で、中央にス
ノコを備え、その下方のトラツプを介して室外へ
の排水が行なわれる。

側壁２は、その内周面Siの正面中央にフインガ
スペース４を形成すると共にシヤワーハンガー５
を取付けて取出式ハンドシヤワー６のグリツプ６
ａを受け、その上方にメインの固定シヤワー７を
臨ませ、下方には一対のフツトシヤワー８，８を
配し、またサウナ効果をもたせる為のスチーム噴
出口９を床パン１近くに穿設してこれにデフレク
タを被せ、天井ブース３の近くには正面左右の霧
雨シヤワー１０，１０の外に、壁面清掃シヤワー
１１……を所定間隔で配設し、更に、左右壁面部
の適宜な高さにチエスト（胸）用及びヒツプ
（腰）用のボデイシヤワー１２，１２及び１３，
１３を配設したレイアウトとなつており、壁面部
はFRPの一体成型品から成る。

また、ハンドシヤワー６左右の側壁部に縦長の
凹所１４，１５を形成し、左側の凹所１４には、
その奥壁１４ａに大小の窓１６及び１７，１８を
設けて操作パネル１９，２０や表示パネル２１を
覗かせると共に、シヤンプーデイスペンサーの手
差口２２、及びシヤンプー補給口２３を設け、一
方、右側凹所１５の奥壁１５ａには、更に上中下
三段の棚２４〜２６を設け、上段２４に扉２７を
付けて貴重品や乾き物の仕舞場所とし、中段２５
は濡物置に利用し、下段２６にはレストチエア２
８を収納すると共にシヤフト２８ａで支持して前
倒し自在な構成としている。尚、奥壁１４ａ，１
５ａには側縁沿いにスリツト１４ｂ，１５ｂが切
られていて、室外側より温風を送給するボデイド
ライヤ２９，２９が臨んでいる。

天井ブース３はFRP製のブース本体３０と、こ
の本体３０の平面視五角形状凹陥部３０ａの下面
に取付けられた天井ボード３１とから成り、本体
３０の外周円蓋部３０ｂとボード３１との間に間
接照明用の蛍光灯３２……が配設されている。前
記凹陥部３０ａには不図示のドアスイツチで作動
するBGM用のスピーカが置かれ、また凹陥部３
０ａ中央のボード３０ｃに換気扇が取付けられ
る。

ここで、第２図を参照して、上記側壁２の室外
側の説明しておく。

第２図は側壁裏側の見取図で、補強フレームの
要部を併せ示したものである。

側壁２の裏側には平面視略コ形の鋼製補強フレ
ーム３３が設置されており、補強フレーム３３
は、コーナー及び両翼端の支柱３４……間に上枠
３５……及び下枠３６……を渡して途中を連結材
３７で結び、更に適宜な横桟３８……を組入れる
と共に要所に捨張りや当板その他の補強プレート
３９……を止着してリジツドに構成され、各支柱
３４下端の調節ボルト３４ａにより高さ調節自在
となつている。図中、Fcは前記レストチエア２
８の為のシヤフト２８ａを室外側から支持する為
のコーナーフレームで、その両端を受ける各横桟
３８は下枠３６との間に幅広のサポートプレート
Psを入れて補強しておく。

斯かる補強フレーム３３で補強支持された側壁
２の外周面Soには、中央に前記ハンドシヤワー
６の引込口とグリツプ６ａのフインガースペース
及びヘツドレストとを兼ねる突出部６ｂが見え、
その下部にシヤワーハンガー５のホルダー５ａが
取付けられていて、すぐ下にエクステンシヨンホ
ース６ｃの収納ボツクス６ｄが待受けている。ま
た、固定シヤワー７、フツトシヤワー８、デフレ
クタ付スチーム噴出口９、霧雨シヤワー１０、壁
面清掃シヤワー１１及びボデイシヤワー１２，１
３に対応する各位置に夫々の配管取合部７ａ〜１
３ａが設けられ、更に凹所１４，１５に対応する
縦長の領域１４ｃ，１５ｃが段丘状に張出してい
て、領域１５ｃの上半部に操作パネル１９，２０
及び表示パネル２１がバンドで止められ、また領
域１４ｃの上部に前記棚２４の奥壁をなす収納ニ
ツチ２７ａが取付けられている外、シヤンプーデ
イスペンサーの手差口２２、及びシヤンプー補給
口２３及び中・下段の棚２５，２６の位置に突出
部２２ａ，２３ａ及び２５ａ，２６ａが見え、そ
の、突出部２３ａ内にはシヤンプーデイスペンサ
ーのシヤンプータンク及びポンプが設けられてお
り、シヤンプーチユーブ２３ｃでこれらシヤンプ
ータンクとシヤンプーデイスペンサーを連結して
いる。そしてボデイドライヤ２９に至るフレキシ
ブルホース２９ａが左右５本ずつ束ねて引回され
ている。

尚、シヤワールームユニツトＵの設置場所が建
物躯体の周壁で囲まれていない場合には、補強フ
レーム３３の外側に壁装ボードを張込んで外装を
行なうようにする。

最後に、第３図乃至第５図を参照して、霧雨シ
ヤワー１０と、ボデイシヤワー１２，１３の構造
を説明しておく。

第３図は霧雨シヤワーのスプレヤの垂直縦断面
図、第４図はボデイシヤワーのノーマルスプレヤ
部の垂直縦断面図、そして第５図はボデイシヤワ
ーのマツサージングスプレヤの水平縦断面図であ
る。

前記霧雨シヤワー１０は単一のシヤワースプレ
ヤ４０で構成され、スプレヤ４０は、スプレヤ本
体４１と、その噴霧部４１ａに嵌着されたノズル
アセンブリ４２とから成る。ノズルアセンブリ４
２はボルテツクスピース４３、スピンナー４４及
びオリフイスノズル４５を備え、スプレヤ本体４
１の配管接続部４１ｂから供給された水流は、ボ
ルテツクスピース４３のタンジエンシヤルスロツ
ト４３ａから水勢の強い乱流として噴霧部４１ａ
のボード４１ｃ内に一旦導入され、ここからスリ
ツト４４ａを介して勢いよくスピンナー４４の中
に入つて高速旋回流となり、オリフイスノズル４
５のスプレーホール４５ａから噴霧される。

一方、前記ボデイシヤワー１２，１３はスプレ
ヤホルダー４６と、これに保持されたノーマルス
プレヤ４７及び第５図のマツサージングスプレヤ
４８とにより構成され、スプレヤ４７はボルテツ
クスピース４７ａとインジエクタ４７ｂから成る
常用のものである。スプレヤ４８は、スプレヤ本
体４９と、その噴出部４９ａに嵌着されたマツサ
ージングアセンブリ５０とから成り、アセンブリ
５０はボルテツクスピース５１、デイストリビユ
ータ５２及びマルチゾーンインジエクタ５３を備
える。スプレヤ本体４９の配管接続部４９ｂから
供給された水流は、ボルテツクスピース５１のス
ロツト５１ａから勢いよく噴出部４９ａのボート
４９ｃに導かれ、ここから更なるスロツト５２ａ
を介してデイストリビユータ５２の中に分割流と
して入り、インジエクタ５３の各ゾーン５３ａ，
５３ｂから噴出される。

以上の構成からなるシヤワールームユニツトの
作用を次に述べる。

シヤワールーム利用者がサウナ浴を望む場合に
は、スチーム噴出口９から乾燥した高温なスチー
ムをシヤワールーム内に充満する。

利用者の体表面温度は当然著しく上昇するの
で、必要に応じ霧雨シヤワー１０を作動し、微細
なミストを頭や肩に受けることで、穏やかに冷却
すればよい。

サウナ浴以外の場合は、スチームの供給を止
め、霧雨シヤワー１０で頭や肩へ、ボデイシヤワ
ー１２，１３で胴や腰へ、レツグシヤワー８で脚
部へ夫々シヤワー放水すればよい。

又、ハンドシヤワー６や固定シヤワー７を随時
使用できることは勿論であり、BGM（バツク・
グランド・ミユージツク）を楽しむことも自由で
ある。

（考案の効果） 以上に述べた通り本考案は、シヤワールームユ
ニツトの下部にスチーム噴出口を備え、上方に霧
雨シヤワーを配置したので、サウナ浴途中若しく
はサウナ浴後に霧雨シヤワーにて身体を穏やかに
冷却することができ、もつて体温の過上昇を防止
し、快適なサウナ浴を楽しめる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例に係るシヤワールームユ
ニツトに付き示したもので、第１図はシヤワー室
の縦断正面図、第２図は側壁裏側の見取図、第３
図は霧雨シヤワーのスプレヤの垂直縦断面図、第
４図はボデイシヤワーのノーマルスプレヤ部の垂
直縦断面図、そして第５図はボデイシヤワーのマ
ツサージングスプレヤの水平縦断面図である。 尚、図中、１は床パン、２は側壁、３は天井ブ
ース、９はスチーム噴出口、１０は霧雨シヤワ
ー、１１及び１２は夫々チエスト用及びヒツプ用
のボデイシヤワー、Shはシヤワー室、Ｕはシヤ
ワールームユニツトである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一体的に成型された側壁の下部を床パンで受け
   ると共に上部を天井ブースで覆つてシヤワー室を
   画成したシヤワールームユニツトにおいて、 前記側壁の室内側正面上方に霧雨シヤワーを配
   置し、側壁の下部にサウナ効果をもたせる為のス
   チーム噴出口を配設したことを特徴とするシヤワ
   ールームユニツト。