JP2769006B2 - 浴室ユニット用シャワー装置 - Google Patents

浴室ユニット用シャワー装置

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JP2769006B2 JP34194389A JP34194389A JP2769006B2 JP 2769006 B2 JP2769006 B2 JP 2769006B2 JP 34194389 A JP34194389 A JP 34194389A JP 34194389 A JP34194389 A JP 34194389A JP 2769006 B2 JP2769006 B2 JP 2769006B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浴室ユニットに係わり、特に、これに好適
する浴室ユニット用シャワー装置に関する。
〔従来の技術〕
近時、都市においては、単身生活者が増加しており、
また、年令別、男女の性別等により個人の好みが多様化
している。
特に、入浴方法は、種々のニーズが多様化、個性化し
ており、入浴のみでなく、シャワー,サウナ等を好む者
も増大している。
一方、従来、家庭用のシャワー装置としては、ホース
の先端に温湯を噴出する噴出部を配置したものが知られ
ている。
このようなシャワー装置は、噴出部を手で持って噴出
部を移動させながら、あるいは、噴出部を壁面に着脱自
在に固定して使用される。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のシャワー装置では、噴出部を手
で持って噴出部を移動させながら使用する場合には、片
手が噴出部の把持により使用できないため、頭部等を洗
う場合には、特に身障者の場合には、非常に不便である
という問題があった。
また、噴出部を壁面に着脱自在に固定して使用する場
合には、噴出部の位置が限定されるため、身体の必要部
位にシャワーを確実に噴出することが非常に困難になる
という問題があった。
本発明は、かかる従来の問題を解決するためになされ
たもので、シャワーの噴出位置を自由自在に変更するこ
とのできる浴室ユニット用シャワー装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の浴室ユニット用シャワー装置は、内部にユニ
ット空間を有するユニット本体の上部に水平方向に所定
間隔を置いて一対のアーチ状の案内レールを対向配置す
るとともに、これ等の案内レールの間に多数の噴出孔を
有するシャワー用パイプを、案内レールに沿って移動自
在に橋設してなるものである。
〔作 用〕
本発明の浴室ユニット用シャワー装置では、シャワー
用パイプを、案内レールに沿って移動することにより、
シャワーの噴出位置が自由自在に変更される。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細を図面を用いて説明する。
第1図は、本発明の浴室ユニット用シャワー装置の一
実施例を備えた浴室ユニットを示すもので、図において
符号11は、例えば、樹脂からなり、内部にユニット空間
13を有する直方体状のユニット本体を示している。
このユニット本体11の一面には、出入口15が形成され
ており、この出入口15は、ユニット本体11に開閉自在に
配置される扉17により密閉可能とされている。
この扉17は、上部の窓部19が瞬間調光ガラスにより形
成されており、透明度を瞬時に変化することができる。
また、扉17の下部には、例えば、遠赤外線パネルから
なるヒータ装置21が配置されている。
ユニット本体11の下部には、例えば、樹脂からなり、
給排水機能を有する浴槽部23が形成されている。
そして、この浴槽部23には、扉17に対向する面に、椅
子部材25が開閉自在に配置されている。
また、浴槽部23の扉17の両側となる位置には、浴槽部
23と一体に肘掛け部27が配置されている。
さらに、この肘掛け部27と一体にアーチ状の天井部29
が形成されている。
肘掛け部31とユニット本体11との間の空間には、給湯
器33および蒸気供給装置35が配置されている。
ユニット本体11の上部には、ユニット空間13内の湿っ
た空気を吸引し、乾燥空気をユニット空間13内に供給す
る乾燥装置37が配置されている。
また、ユニット本体11の上部には、シャワー装置39が
配置されている。
このシャワー装置39では、ユニット本体11の天井部29
に水平方向に所定間隔を置いて一対のアーチ状の案内レ
ール41が対向配置されている。
そして、これ等の案内レール41の間に、軸長方向に所
定間隔を置いて多数の噴出孔を有するシャワー用パイプ
43が、案内レール41に沿って移動自在に橋設されてい
る。
また、このシャワー用パイプ43には、一端を給湯器33
に接続されるホース、および一端を蒸気供給装置35に接
続されるホースの他端がそれぞれ接続されている。
第2図はシャワー装置39の詳細を示すもので、このシ
ャワー装置39は、ユニット本体11の前後に、案内溝41a
を有するアーチ状の案内レール41が設けられており、小
型モータ41bで案内溝41a内の車輪41dを回転し案内レー
ル41に沿って移動可能に構成されている。
移動の操作はコントロールパネル63の押釦によって行
なわれ、移動速度、左,右噴出の強弱の調節ができるよ
うになっている。シャワー用パイプ43は、蒸気噴出と兼
用タイプとし、給湯器33および蒸気供給装置35より、フ
レキシブルパイプ41eによって接続されている。
そして、さらに、ユニット空間13の上部には、音響装
置45,香り発生装置47等のリラックス用機器が配置され
ている。
また、ユニット本体11の下面の四隅には、キャスター
49からなるユニット本体移動装置が配置されている。
ユニット本体11には、フレキシブルチューブ51の一端
が接続され、このフレキシブルチューブ51の他端は、室
内側の設備コンセント53に接続されている。
フレキシブルチューブ51には、第3図に示すように、
給水管55,排水管57,ガス管59および電線61が収容されて
いる。
また、この実施例では、浴槽部23に供給された温湯に
旋回流を生じさせる旋回流発生装置が配置されている。
さらに、この実施例では、肘掛け部27の上方には、コ
ントロールパネル63が配置され、肘掛け部27には、手洗
い口65が配置されている。
第4図は、以上のように構成された浴室ユニットのシ
ステムフローを示すもので、ユニット本体11には、エネ
ルギー系の設備コンセント53に一端を接続されるフレキ
シブルチューブ51、および、ダクト系の設備コンセント
に一端を接続されるフレキシブルチューブ67が接続され
ている。
エネルギー系のフレキシブルチューブ51には、給水
管,排水管57,ガス管59および電線61が収容され、ダク
ト系のフレキシブルチューブ67には、給気管69および排
気管71が収容されている。
給水管55は、弁を介して給湯器33に接続されており、
給湯器33には、浴槽部23に温湯を供給する供給配管73が
接続されている。
この供給配管73には、供給開閉弁74が配置されてい
る。
また、給湯器33には、シャワー用パイプ43およびハン
ドシャワー75に給水するためのホース77,79が接続され
ている。
さらに、給湯器33には、手洗い口65に開口する配管81
が接続されている。
また、ガス管59は、給湯器33および蒸気供給装置35に
接続されている。
また、排水管57は、排水部83に開口しており、この排
水管57には、ポンプ85が配置されている。
浴槽部23の底部には、浴槽部23から温湯を排出する排
出配管87が配置されており、この排出配管87には、排出
開閉弁89が配置されている。
また、給気管69は、ユニット本体11内に開口され、さ
らに、香り発生器47に接続されている。
排気管71は、ユニット本体11内に開口し、さらに、給
湯器33に接続されている。
なお、この実施例では、ユニット本体11の下部には、
洗剤タンク91が配置されており、この洗剤タンク91に
は、ポンプ93を有する洗剤供給管94が開口されている。
この洗剤供給管94は、浴槽部23に開口され、また、シ
ャワー用パイプ77に接続されている。
電線61は、ポンプ85,93、開閉弁74,89、コントロール
パネル63等に接続されている。
このコントロールパネル63には、給湯器33の点火およ
び消火を行なうスイッチ、香り発生器47を作動するため
のスイッチ、シャワー用パイプ43へ温湯を供給する配管
77の開閉弁95の開閉を行なうスイッチ、音響装置45のオ
ン,オフを行なうスイッチ、洗剤タンク91のポンプ93を
作動するスイッチ、供給配管73に配置される供給開閉弁
74の開閉を行なうスイッチ、排出配管87に配置される排
出開閉弁89の開閉を行なうスイッチ、浴槽部23に供給さ
れた温湯に旋回流を生じさせる旋回流発生装置のオン,
オフを行なうスイッチ等が配置されている。
さらに、音響装置45の音量を調節する摘み、照明の明
るさを調節する摘み、扉17の瞬間調光ガラスの透明度を
調節する摘み、給湯器33からの温湯を調節する摘み等が
配置されている。
以上のように構成された浴室ユニットでは、入浴は、
第5図に示すように、ユニット本体11の扉17を開いてユ
ニット空間13内に入り、出入口15を扉17により密閉した
後、コントロールパネル63の所定のスイッチを押して供
給配管73の供給開閉弁74を開とし浴槽部23に温湯を供給
し、この後、コントロールパネル63の所定のスイッチを
押して旋回流発生装置を作動するとともに、所定のスイ
ッチを押してポンプ93を作動し洗剤タンク91から浴槽部
23に洗剤を供給し、所定のスイッチを押して電動ブラシ
97を作動し、自動的に身体を洗浄し、この後、コントロ
ールパネル63の所定のスイッチを押すことにより、浴槽
部23の排出配管87の排出開閉弁89を開き、浴槽部23から
温湯を排出し、この後、コントロールパネル63の所定の
スイッチを押すことにより、乾燥装置37を作動し、身体
を乾燥させ、扉17を開いてユニット本体11外に出ること
により行なわれる。
なお、第6図は、旋回流発生装置により浴槽部23に旋
回流を発生させた状態を、また、第7図は、乾燥装置37
を作動させた状態を示している。
一方、シャワーは、第8図に示すように、シャワー装
置39を作動し、シャワー用パイプ43を案内レール41に沿
って自動的に移動させながら、あるいは、最適な位置に
固定した状態で行なわれる。
また、シャワーの噴出の強弱および噴出する水滴の状
態等は、コントロールパネル63によりワンタッチでコン
トロールされる。
さらに、サウナは、第9図に示すように、蒸気供給装
置35により、シャワー用パイプ43から蒸気を噴出すると
ともに、ヒータ装置21を作動することにより行なわれ
る。
また、リラックスした瞑想的気分の味わいは、第10図
に示すように、椅子部材25に腰掛けた状態で、コントロ
ールパネル63のスイッチあるいは摘みにより、ユニット
空間13の上部に配置される、音響装置45,照明コントロ
ール装置,香り発生器47等を、好みに応じて作動するこ
とにより行なわれる。
しかして、以上のように構成された浴室ユニット用シ
ャワー装置では、内部にユニット空間13を有するユニッ
ト本体11の上部に水平方向に所定間隔を置いて一対のア
ーチ状の案内レール41を対向配置するとともに、これ等
の案内レール41の間に多数の噴出孔を有するシャワー用
パイプ43を、案内レール41に沿って移動自在に橋設した
ので、シャワーの噴出位置を自由自在に変更することが
可能となる。
従って、身体の必要部位にシャワーを確実に噴出する
ことができる。
また、シャワー用パイプ43が案内レール41に支持さ
れ、両手が空くため、頭部等を容易に洗うことができ
る。
また、従来の固定式シャワーに比べ、移動範囲が広い
ため、体の上半身の部位をまんべんなくカバーすること
ができる。
また、以上のように構成された浴室ユニットでは、シ
ャワー用パイプ43に、温水または蒸気を供給するように
したので、シャワー用パイプ43をシャワーとサウナ用に
共用することが可能となり、設置スペースおよび設備費
を低減することが可能となる。
さらに、以上のように構成された浴室ユニットでは、
個人の好みに応じて、同一空間内で、入浴,シャヤー、
サウナ,瞑想等を行なうことが可能となる。
また、以上のように構成された浴室ユニットでは、ユ
ニット本体11の下面にキャスター49からなるユニット本
体移動装置を配置したので、第11図に示すように、部屋
内あるいは部屋と部屋との間を容易に移動することが可
能となる。
そして、ユニット本体11に、フレキシブルチューブ51
の一端を接続し、このフレキシブルチューブ51の他端
を、室内側の設備コンセント53に接続するようにしたの
で、部屋と部屋との間の移動をより容易に行なうことが
可能となる。
また、以上のように構成された浴室ユニットでは、浴
槽部23に開閉自在に椅子部材25を配置し、浴槽部23の扉
17の両側となる位置に肘掛け部27を形成したので、非常
にくつろいだ姿勢で入浴することができ、また、リラッ
クス用機器を使用してのリラックス効果を増大すること
が可能となる。
さらに、以上のように構成された浴室ユニットでは、
浴槽部23に供給された湯温に旋回流を生じさせる旋回流
発生装置を配置したので、身体を自動的に洗浄すること
が可能となる。
また、以上のように構成された浴室ユニットでは、コ
ントロールパネル63に、浴槽部23に温湯を供給する供給
配管73に配置される供給開閉弁74の開閉を行なうスイッ
チと、浴槽部23から温湯を排出する排出配管87に配置さ
れる排出開閉弁89の開閉を行なうスイッチと、浴槽部23
に供給された温湯に旋回流を生じさせる旋回流発生装置
のオン,オフを行なうスイッチとを配置したので、温湯
の供給、旋回流発生装置の作動、温湯の排出等をコント
ロールパネル63を操作することで容易に行なうことが可
能となる。
また、コントロールパネル63により種々の操作を集中
して行なうことが可能となる。
さらに、以上のように構成された浴室ユニットでは、
扉17の窓部19を瞬間調光ガラスにより形成したので、使
用状態あるいは好み等に応じて、透明度を容易に調節す
ることが可能となる。
なお、以上のように構成された浴室ユニットは、例え
ば、第12図に示すように、ベッド98の配置される寝室等
の個室に家具的に設けることも可能であり、また、第13
図に示すように、建屋99の二階等の外壁から突出して取
り付けることも可能である。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の浴室ユニット用シャワー
装置では、内部にユニット空間を有するユニット本体の
上部に水平方向に所定間隔を置いて一対のアーチ状の案
内レールを対向配置するとともに、これ等の案内レール
の間に多数の噴出孔を有するシャワー用パイプを、案内
レールに沿って移動自在に橋設したので、シャワーの噴
出位置を自由自在に変更することができるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の浴室ユニット用シャワー装置の一実施
例を備えた浴室ユニットを示す斜視図である。 第2図はシャワー装置の詳細を示す斜視図である。 第3図は第1図のフレキシブルチューブを示す斜視図で
ある。 第4図は第1図の浴室ユニットの系統図である。 第5図は第1図の浴室ユニットを使用しての入浴方法を
示す説明図である。 第6図は第1図の浴室ユニットの浴槽部に旋回流を発生
させた状態を示す斜視図である。 第7図は第1図の浴室ユニットの乾燥装置の作動時の状
態を示す斜視図である。 第8図は第1図の浴室ユニットのシャワー装置使用時の
状態を示す斜視図である。 第9図は第1図の浴室ユニットのサウナ使用時の状態を
示す斜視図である。 第10図は第1図の浴室ユニットのリラックス用機器使用
時の状態を示す斜視図である。 第11図は第1図の浴室ユニットを室内で使用している状
態を示す斜視図である。 第12図は浴室ユニットを寝室で使用している状態を示す
説明図である。 第13図は浴室ユニットを建屋の二階に設置した状態を示
す説明図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 11……ユニット本体 13……ユニット空間 15……出入口 17……扉 21……ヒータ装置 23……浴槽部 35……蒸気供給装置 37……乾燥装置 39……シャワー装置 41……案内レール 43……シャワー用パイプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末盛 純子 東京都中央区銀座8丁目21番1号 株式 会社竹中工務店東京本店内 (72)発明者 中嶋 隆宏 東京都港区東麻布2丁目15番3号 株式 会社スペースビジョン内 (56)参考文献 特開 昭59−118124(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47K 3/22 A47K 4/00 E04H 1/12 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にユニット空間を有するユニット本体
    の上部に水平方向に所定間隔を置いて一対のアーチ状の
    案内レールを対向配置するとともに、これ等の案内レー
    ルの間に多数の噴出孔を有するシャワー用パイプを、案
    内レールに沿って移動自在に橋設してなることを特徴と
    する浴室ユニット用シャワー装置。
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