JPH041446B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH041446B2
JPH041446B2 JP58209744A JP20974483A JPH041446B2 JP H041446 B2 JPH041446 B2 JP H041446B2 JP 58209744 A JP58209744 A JP 58209744A JP 20974483 A JP20974483 A JP 20974483A JP H041446 B2 JPH041446 B2 JP H041446B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
superconducting
outer diameter
composite
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58209744A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60101814A (ja
Inventor
Ko Azuma
Katsuyuki Kaiho
Kenichi Koyama
Nobuyuki Sadakata
Yoshimitsu Ikeno
Tsukasa Kono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP58209744A priority Critical patent/JPS60101814A/ja
Publication of JPS60101814A publication Critical patent/JPS60101814A/ja
Publication of JPH041446B2 publication Critical patent/JPH041446B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 ● 技術分野 この発明はNb3Sn系超電導線材の製造方法に関
するものである。 合金系超電導材料より、数々の超電導特性面で
優れているといわれる金属間化合物系の超電導材
料は、その加工性の悪さから、従来、実用化が困
難なものであつたが、未だ金属間化合物となつて
いない複合状態で加工を加え、その加工後に拡散
熱処理を加えて金属間化合物を生成させるといつ
た金属の拡散反応を利用した製造方法の開発によ
り広く実用化されるに至つた。 ● 先行技術およびその問題点 上記金属化合物系超電動材料の中でも、臨界温
度(Tc)が高く、しかも強磁界発生が容易なも
のの1つとしてNb3Sn系超電導材料があり、この
Nb3Sn系超電導材料を用いた超電導線の代表的製
造方法として従来、ブロンズ法とSnメツキ法が
知られている。前者のブロンズ法は、望ましくは
10〜15wt%程度のSn濃度を有するCu−Sn合金
(ブロンズ)の基地中にNbフイラメントを配して
所定の線径の複合線を作り、その後拡散熱処理を
施してCu−Sn合金基地中のSnを拡散させて
Nb3Snフイラメントを有する超電導線を得る方法
である。また、後者のSnメツキ法は、純Cu(ある
いはCu−Sn合金)基地中にNbフイラメントを配
して所定の線径とした後、Cu基地の外周上にSn
メツキを施し、その後拡散熱処理を施して外側の
Snメツキ層からCu基地を介してSnを拡散させて
Nb3Snフイラメントを有する超電導線を得る方法
である。 ところが上記ブロンズ法とSnメツキ法で代表
されるNb−Snの拡散反応で生成されるNb3Sn
は、10T(テスラ)までの外部磁界では高い臨界
電流(Jc)を示すが、それより高い磁界のもとで
は、Jc値が急激に低下するといわれてきた。 ところで最近、Nbフイラメントあるいはブロ
ンズ基地中にNb、Sn以外の第3元素(例えば
Ti、Si、Hf)を添加すると10T近傍以上の高磁
界域においてJc値の低下割合を改善できることが
判明してきた。(Ti添加に関しては特開昭57−
54260号明細書および第1図参照、Si添加に関し
ては特開昭57−54259号明細書、Hf添加に関して
は特開昭56−69721号および特開昭56−69722号明
細書を各々参照)しかし、Nbフイラメントある
いはブロンズ基地中にTi等を直接添加すると、
加工性が低下し、伸線加工に問題を生じる虞れが
ある。 また本発明の出願人は、特開昭57−194404号明
細書において、線材内部にSnメツキを施した複
合線を挿入する方法を提供した。すなわち、超電
導金属間化合物を構成する2種以上の金属元素の
内一方の金属元素からなる1本以上の芯材を、他
方の金属元素を含有する銅合金もしくは実質的に
銅からなる基地中に配して複合素線を作り、その
複合素線の表面に前記他方の金属元素をメツキし
てメツキ複合線を作り、さらにそのメツキ複合線
を複数本集合するとともに所定の径まで縮径した
後、拡散熱処理を施して前記超電導金属間化合物
を生成させることを特徴とする方法である。 発明の目的 この発明は、上記した第3元素の添加によるJc
値の改善に関する結果に基づくとともに、本発明
者が先に提案した方法を発展させて完成したもの
で、第3元素の添加を行つた場合でも縮径加工性
を良好にできるとともに高磁界域において高いJc
値を有するNb3Sn系超電導線材を得ることができ
る製造方法を提供することを目的とする。 すなわち、この発明の方法はNb3Sn形成のため
の拡散熱処理時に第3元素の拡散を行つて、それ
以前には第3元素をメツキ層状態で維持してCu
−SnもしくはCu基地内へ拡散させないようにす
ることにより、第3元素の拡散以前の縮径加工を
容易にして、高磁界でのJc値を向上させた超電導
線材を容易に得ることができるようにしたもので
ある。 発明の具体的説明および作用 以下に、添加する第3元素をTiとした場合に
おけるNb3Sn系超電導線材の製造を例にとつてこ
の発明の方法を説明する。 まず、第2図Aに示すような棒状あるいは線状
のNb芯材1の表面にメツキ法により必要な厚み
のTiメツキ層2を形成してNb基芯材3を形成す
る。このNb基芯材3をSn含有量の低い加工性の
よいCu−Sn合金もしくはCu製の中空パイプ(基
地)4に第2図Bに示す如く挿入し、必要に応じ
てスエージング加工、伸線・引抜加工等の縮径加
工を施して、第2図Cに示すように基地4にNb
基芯材3が埋込まれた複合素線5を作製する。次
いで複合素線5を第2図Dに示すように複数本集
合してSn含有量の低い加工性のよいCu−Sn合金
もしくはCu製の中空パイプ(基地)6に挿入し、
スエージング加工、伸線・引抜加工等の縮径加工
を施して所望の線径すなわち最終的に得るべき超
電導線の径とほぼ等しい径の多芯複合素線7を得
る。上記の縮径加工において、Tiメツキ層2は
パイプ4,6の加工性に影響を与えない。なお、
パイプ4,6はSn含有量が低く加工硬化も少な
いため、上記各縮径加工は容易である。 次に上記多芯複合素線7の表面にメツキ法によ
り所望の厚みのSnメツキ層10を第2図Fに示
すように形成して複合線材11を作製し、この複
合線材11に拡散熱処理を施して超電導線材を得
る。この拡散熱処理によつてパイプ4,6内の
SnとSnメツキ層10のSnが拡散してNb芯材1の
周囲にNb3Sn−Ti層が形成される。なお、
Nb3SnはNb芯材1の周囲に形成されるがこの周
囲にTiメツキ層2があるため、Nb3Sn−Ti層の
形成も容易である。 発明の他の具体例 第3図は、この発明の方法において、複合素線
の集合を2回行う場合の例について示したもので
ある。すなわち、第2図Eに示す複合素線を一次
複合素線7′とし、この一次複合素線7′を複数本
集合して無酸素銅パイプ8に第3図Fに示す如く
挿入し、必要に応じてスエージング加工、伸線・
引抜加工等の縮径加工を施して所望の線径すなわ
ち最終的に得るべき超電導線の径とほぼ等しい径
の二次複合素線9を第3図Gに示す如く得る、次
にこの二次複合素線9の表面にメツキ法により所
望の厚みのSnメツキ層10′を第3図Hに示すよ
うに形成して多芯複合素線11′を作製し、この
後に拡散熱処理を施してNb3Sn金属間化合物を形
成させてNb3Sn−Ti層を形成する。 なお、上記した実施例においては中空パイプ4
に一本のNb基芯材3を挿入したが、第4図に示
すような孔12aを複数形成した中空パイプ12
に複数のNb基芯材3′を挿入した多芯化も可能で
あり、この多芯化したものを第2図C〜Fの順で
加工することにより超電導線材を作製してもよ
い。なおまた、Tiメツキ層2の形成に当つては、
化学メツキ、真空蒸着、CVD法等種々の方法を
用いることができる。さらに、メツキ層2はTi
の他にSi、Hf、Al、Zr、Inで構成してもよい。
さらに、拡散熱処理は具体的には、真空中もしく
は不活性ガス雰囲気中において650〜850℃程度の
温度で20〜150時間程度の加熱を行うものとする。 なおNb芯材が埋込まれる基地4,6となるべ
きパイプあるいは棒としては前述のようにCuも
しくはCu−Sn合金を用いれば良いが、Nb3Snの
生成に必要なSn量はSnメツキ層から補給される
ためCu−Sn合金を用いる場合でもそのCu−Sn合
金は低Sn濃度のもので充分である。したがつて
加工性を良好にして縮径加工における中間焼鈍の
回数を少なくするためには、Sn濃度が10wt%未
満、より最適には8wt%以下程度のCu−Sn合金
を用いることが望ましい。またこのCu−Sn合金
としては小量のPを含有するもの、すなわちリン
青銅を用いることもできる。 以下にこの発明の実施例を記す。 実施例 1 外径5.5mmのNb線の表面に蒸着法により5μ厚の
TiをメツキしてNb基芯材を形成し、このNb基
芯材を外径10mm、肉厚2mmのCu−6wt%Snブロ
ンズチユーブ中に挿入し、この後に外径0.9mmま
で縮径して複合素線を作製した。次にこの複合素
線を19本集合し、これらを外径10mm、肉厚0.5mm
のCu−6wt%Snブロンズチユーブに挿入し、こ
の後に外径0.9mmまで縮径して一次複合素線を作
製した。次いでこの一次複合素線を61本集合し、
これらを外径12mm、肉厚1.5mmの無酸素銅チユー
ブに挿入し、これを外径0.1mmまで縮径して二次
複合素線を作製した。ここでNb芯線の総数は
1159本であり、断面積のうちCuの占める割合は
約80%である。続いて表面に1.5μ厚のSnメツキ層
を電気メツキ法により形成してTiメツキNbコア
の多芯複合素線を作製した。なお、Nb線の表面
にTiメツキを施していないNb基心線を作製し、
上記と同様の手順により加工を行ないNbコアの
多芯複合素線を作製した。そして、上記二種類の
多心複合素線に740℃×100時間の拡散熱処理を施
して超電導線材を作製した。この二種類の超電導
線材に関して、外部磁界10T、14T、18Tにおけ
る臨界電流密度を各々測定した結果を第1表に示
す。
【表】 第1表から、この発明の方法によつて作製した
TiメツキNbコアの超電導線材は、Nbコアの超
電導線材より高磁界側での特性劣化の少ないこと
が明らかであり、良好な超電導特性を有してい
る。 実施例 2 外径3.0mmのNb線の表面にスパツタリング法に
より2μ厚のSiをメツキしてNb基芯材を形成し、
このNb基芯材を外径8mm、肉厚2mmのCu−6wt
%Snブロンズチユーブ中に挿入し、この後に外
径0.9mmまで縮径して複合素線を作製した。次に
この複合素線を19本集合し、これらを外径10mm、
肉厚0.5mmのCu−6wt%Snブロンズチユーブに挿
入し、この後に外径0.9mmまで縮径して一次複合
素線を作製した。次いでこの一次複合素線を61本
集合し、これらを外径12mm、肉厚1.5mmの無酸素
銅チユーブに挿入し、これを外径0.1mmまで縮径
して二次複合素線を作製した。ここでNb芯線の
総数は1159本であり、断面積のうちCuの占める
割合は約80%である。続いて表面に1.5μ厚のSnメ
ツキ層を電気メツキ法により形成してSiメツキ
Nbコアの多芯複合素線を作製した。なお、Nb線
の表面にSiメツキを施していないNb基芯材を作
製し、上記と同様の手順により加工を行ないNb
コアの多芯複合素線を作製した。そして、上記二
種類の多芯複合素線に740℃×80時間の拡散熱処
理を施して超電導線材を作製した。この二種類の
超電導線材に関して、外部磁界10T、14T、18T
における臨界電流密度を各々測定した結果を第2
表に示す。
【表】 第2表から、この発明の方法によつて作製した
SiメツキNbコアの超電導線材は、Nbコアの超電
導線材より高磁界側での特性劣化の少ないことが
明らかであり、良好な超電導特性を有している。 実施例 3 外径3.0mmのNb線の表面にスパツタリング法に
より1.5μ厚のHfをメツキしてNb基芯材を形成
し、このNb基芯材を外径8mm、肉厚2mmのCu−
6wt%Snブロンズチユーブ中に挿入し、この後に
外径0.9mmまで縮径して複合素線を作製した。次
にこの複合素線を19本集合し、これらを外径10
mm、肉厚0.5mmのCu−6wt%Snブロンズチユーブ
に挿入し、この後に外径0.9mmまで縮径して一次
複合素線を作製した。次いでこの一次複合素線を
61本集合し、これらを外径12mm、肉厚1.5mmの無
酸素銅チユーブに挿入し、これを外径0.1mmまで
縮径して二次複合素線を作製した。ここでNb芯
線の総数は1159本であり、断面積のうちCuの占
める割合は約80%である。続いて表面に1.5μ厚の
Snメツキ層を電気メツキ法により形成してHfメ
ツキNbコアの多芯複合素線を作製した。なお、
Nb線の表面にHfメツキを施していないNb基芯
材を作製し、上記と同様の手順により加工を行な
いNbコアの多芯複合素線を作製した。そして、
上記二種類の多芯複合素線に750℃×50時間の拡
散熱処理を施して超電導線材を作製した。この二
種類の超電導線材に関して、外部磁界10T、
14T、18Tにおける臨界電流密度を各々測定した
結果を第3表に示す。
【表】 第3表から、この発明の方法によつて作製した
HfメツキNbコアの超電導線材は、Nbコアの超
電導線材より高磁界側での特性劣化の少ないこと
が明らかであり、良好な超電導特性を有してい
る。 実施例 4 外径4.0mmのNb線の表面に蒸着法により2μ厚の
AlをメツキしてNb基芯材を形成し、このNb基
芯材を外径9mm、肉厚2mmのCu−6wt%Snブロ
ンズチユーブ中に挿入し、この後に外径0.9mmま
で縮径して複合素線を作製した。次にこの複合素
線を19本集合し、これらを外径10mm、肉厚0.5mm
のCu−6wt%Snブロンズチユーブに挿入し、こ
の後に外径0.9mmまで縮径して一次複合素線を作
製した。次いでこの一次複合素線を61本集合し、
これらを外径12mm、肉厚1.5mmの無酸素銅チユー
ブに挿入し、これを外径0.1mmまで縮径して二次
複合素線を作製した。ここでNb芯線の総数は
1159本であり、断面積のうちCuの占める割合は
約80%である。続いて表面に1.5μ厚のSnメツキ層
を電気メツキ法により形成してAlメツキNbコア
の多芯複合素線を作製した。なお、Nb線の表面
にAlメツキを施していないNb基芯材を作製し、
上記と同様の手順により加工を行ないNbコアの
多芯複合素線を作製した。そして、上記二種類の
多芯複合素線に750℃×50時間の拡散熱処理を施
して超電導線材を作製した。この二種類の超電導
線材に関して、外部磁界10T、14T、18Tにおけ
る臨界電流密度を各々測定した結果を第4表に示
す。
【表】 第4表から、この発明の方法によつて作製した
AlメツキNbコアの超電導線材は、Nbコアの超
電導線材より高磁界側での特性劣化の少ないこと
が明らかであり、良好な超電導特性を有してい
る。 実施例 5 外径2.0mmのNb線の表面に蒸着法により1.0μ厚
のZrをメツキしてNb基芯材を形成し、このNb基
芯材を外径7mm、肉厚2mmのCu−6wt%Snブロ
ンズチユーブ中に挿入し、この後に外径0.9mmま
で縮径して複合素線を作製した。次にこの複合素
線を19本集合し、これらを外径10mm、肉厚0.5mm
のCu−6wt%Snブロンズチユーブに挿入し、こ
の後に外径0.9mmまで縮径して一次複合素線を作
製した。次いでこの一次複合素線を61本集合し、
これらを外径12mm、肉厚1.5mmの無酸素銅チユー
ブに挿入し、これを外径0.1mmまで縮径して二次
複合素線を作製した。ここでNb芯線の総数は
1159本であり、断面積のうちCuの占める割合は
約80%である。続いて表面に1.5μ厚のSnメツキ層
を電気メツキ法により形成してZrメツキNbコア
の多芯複合素線を作製した。なお、Nb線の表面
にZrメツキを施していないNb基芯材を作製し、
上記と同様の手順により加工を行ないNbコアの
多芯複合素線を作製した。そして、上記二種類の
多芯複合素線に750℃×80時間の拡散熱処理を施
して超電導線材を作製した。この二種類の超電導
線材に関して、外部磁界10T、14T、18Tにおけ
る臨界電流密度を各々測定した結果を第5表に示
す。
【表】 第5表から、この発明の方法によつて作製した
ZrメツキNbコアの超電導線材は、Nbコアの超電
導線材より高磁界側での特性劣化の少ないことが
明らかであり、良好な超電導特性を有している。 実施例 6 外径5.5mmのNb線の表面に蒸着法により5μ厚の
InをメツキしてNb基芯材を形成し、このNb基芯
材を外径10mm、肉厚2mmのCu−6wt%Snブロン
ズチユーブ中に挿入し、この後に外径0.9mmまで
縮径して複合素線を作製した。次にこの複合素線
を19本集合し、これらを外径10mm、肉厚0.5mmの
Cu−6wt%Snブロンズチユーブに挿入し、この
後に外径0.9mmまで縮径して一次複合素線を作製
した。次いでこの一次複合素線を61本集合し、こ
れらを外径12mm、肉厚1.5mmの無酸素銅チユーブ
に挿入し、これを外径0.1mmまで縮径して二次複
合素線を作製した。ここでNb芯線の総数は1159
本であり、断面積のうちCuの占める割合は約80
%である。続いて表面に1.5μ厚のSnメツキ層を電
気メツキ法により形成してInメツキNbコアの多
芯複合素線を作製した。なお、Nb線の表面にIn
メツキを施していないNb基芯材を作製し、上記
と同様の手順により加工を行ないNbコアの多芯
複合素線を作製した。そして、上記二種類の多芯
複合素線に740℃×80時間の拡散熱処理を施して
超電導線材を作製した。この二種類の超電導線材
に関して、外部磁界10T、14T、18Tにおける臨
界電流密度を各々測定した結果を第6表に示す。
【表】 第6表から、この発明の方法によつて作製した
InメツキNbコアの超電導線材は、Nbコアの超電
導線材より高磁界側での特性劣化の少ないことが
明らかであり、良好な超電導特性を有している。 発明の具体的効果 以上説明したようにこの発明の方法は、Nb芯
材の表面に、Ti、Si、Hf、Al、Zr、Inの中から
選択される第3元素のメツキ層を形成してNb基
芯材を形成し、上記Nb基芯材をCu−Sn合金もし
くは実質的に銅からなる基地中に配して複合素線
を作り、この複合素線を複数本集合するとともに
所定の径まで縮径した後、拡散熱処理を施して前
記超電導金属間化合物を生成させることを特徴と
するものであり、縮径加工の段階では第3金属元
素をメツキ層状態で保持させて縮径加工の障害に
ならないようにしたものであるため、第3元素を
含まない従来のNb3Sn系超電導線材と同様な加工
手間によつて、高磁界域での臨界電流値の高い超
電導線材を得ることができるといつた優れた特長
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は超電導線内にTiを添加した場合とTi
を添加していない場合の各々について、従来知ら
れている磁界と電流密度との関係を示す線図、第
2図はこの発明の一実施例を段階的に示した断面
図、第3図はこの発明の他の実施例を段階的に示
した断面図、第4図は多芯化した複合線を示す断
面図である。 1……Nb芯材、2……メツキ層、3……Nb基
芯材、3′……Nb基芯材、4……中空パイプ、5
……複合素線、6……中空パイプ(基地)、8…
…無酸素銅パイプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 Nb芯材の表面に、Ti、Si、Hf、Al、Zr、In
    の中から選択される第3元素のメツキ層を形成し
    てNb基芯材を形成し、上記Nb基芯材をCu−Sn
    合金もしくは実質的に銅からなる基地中に配して
    複合素線を作り、この複合素線を複数本集合する
    とともに所定の径まで縮径した後、拡散熱処理を
    施してNb3Sn超電導金属間化合物を生成させるこ
    とを特徴とするNb3Sn系超電導線材の製造方法。
JP58209744A 1983-11-08 1983-11-08 Nb3Sn系超電導線材の製造方法 Granted JPS60101814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58209744A JPS60101814A (ja) 1983-11-08 1983-11-08 Nb3Sn系超電導線材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58209744A JPS60101814A (ja) 1983-11-08 1983-11-08 Nb3Sn系超電導線材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60101814A JPS60101814A (ja) 1985-06-05
JPH041446B2 true JPH041446B2 (ja) 1992-01-13

Family

ID=16577915

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58209744A Granted JPS60101814A (ja) 1983-11-08 1983-11-08 Nb3Sn系超電導線材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60101814A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60101814A (ja) 1985-06-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61194155A (ja) Nb↓3Sn系超電導線材の製造方法
JPH041446B2 (ja)
JPH0381247B2 (ja)
JPH0381248B2 (ja)
JP3059570B2 (ja) 超電導線及びその製造方法
JP2517594B2 (ja) 繊維分散型超電導線の製造方法
JPH0313686B2 (ja)
JPS62211358A (ja) Nb3Sn超電導線の製造方法
JP2719155B2 (ja) 超電導撚線の製造方法
JPS5871508A (ja) Nb↓3Sn系極細多芯超電導線の製造方法
JPH06309969A (ja) Nb3 Sn超電導線の製造方法
JP2742422B2 (ja) 化合物系超電導線の製造方法
JPH06309968A (ja) 交流用Nb3 Sn超電導線の製造方法
JPH0554741A (ja) 化合物超電導線の製造方法
JPS6267156A (ja) 交流用多心超電導導体の製造方法
JPS63245826A (ja) 化合物超電導線の製造方法
JPH0464124B2 (ja)
JPH0745135A (ja) A3 b型化合物超電導線およびその製造方法
JPH0735561B2 (ja) 繊維分散型超電導線の製造方法
JPS60130010A (ja) 化合物超電導線の製造方法
JPS62211359A (ja) Nb3Sn超電導素線の製造方法
JPS6358714A (ja) Nb↓3Sn多心超電導線の製造方法
JPS62229720A (ja) Nb3 Sn超電導線の製造方法
JPS58189908A (ja) 繊維分散型Nb↓3Sn超電導線材の製造法
JPH01274318A (ja) 交流用化合物系超電導線の製造方法