JPH0554741A - 化合物超電導線の製造方法 - Google Patents

化合物超電導線の製造方法

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JPH0554741A
JPH0554741A JP3235444A JP23544491A JPH0554741A JP H0554741 A JPH0554741 A JP H0554741A JP 3235444 A JP3235444 A JP 3235444A JP 23544491 A JP23544491 A JP 23544491A JP H0554741 A JPH0554741 A JP H0554741A
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JP
Japan
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linear body
alloy
composite
composite linear
superconducting wire
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Pending
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JP3235444A
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English (en)
Inventor
Daisuke Miura
大介 三浦
Kaname Matsumoto
要 松本
Yasuzo Tanaka
靖三 田中
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 化合物超電導体を構成する高融点金属とCu
との複合線状体を数ミクロンの細さまで加工することな
く、高いJcを得ることを可能にする化合物超電導線の
製造方法を提供する。 【構成】 A15型化合物超電導体を構成する高融点金
属からなる線状体11の表面をCu12あるいはCu合
金で被覆して第1の複合線状体13を形成し、次いで、
該複合線状体13を複数本集束し、その表面をCu14
あるいはCu合金で被覆して第2の複合線状体15を形
成し、この工程を繰り返して形成された複合線状体15
を、前記A15型化合物超電導体を構成する低融点金属
とCuとの合金マトリックス16中に挿入し、次いで、
線状に加工し、次いで、拡散熱処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、化合物超電導線の製造
方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来のA15型化合物超電導線の製造方法
を、ブロンズ法によるNb3 Snの製造を例にして説明
する。この方法は図4に示すように、Cu−Sn合金マ
トリックス1中に多数のNb棒状体2を挿入した複合体
3を線状に加工し、次いで、拡散熱処理することにより
Nb3 Sn超電導体4を生成している。この方法では、
Nb中へのSnの拡散パスを短くし、拡散熱処理時間
(通常、650〜700℃で5日間程度)を短くするた
めに、Nb棒状体2を5〜6μm以下の線径に細く加工
する必要がある。ところで、超電導体の臨界電流密度J
cは、超電導体中のマクロな不均質点による磁束のピン
ニング止めにより決定される。このような不均質点をピ
ンニングセンターと称している。上述のNb3 Sn化合
物超電導線においては、Nb3 Sn超電導体4のグレイ
ンバウンダリーがピンニングセンターの役割をしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
化合物超電導線の製造方法には、次のような問題があっ
た。即ち、 1)Snの拡散パスを短くし、拡散熱処理時間を短くす
るために、Nb棒状体2を数ミクロンまで細く加工する
必要があり、この加工工程に手間がかかった。 2)Nb3 Sn超電導体のグレインバウンダリーからな
るピンニングセンターでは、ピン力が弱くJcの向上に
限界があった。 3)超電導体中のNbSn化合物のストイキオメトリが
不均一であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決した化合物超電導線の製造方法を提供するもので、A
15型化合物超電導体を構成する高融点金属からなる線
状体の表面をCuあるいはCu合金で被覆して第1の複
合線状体を形成し、次いで、該複合線状体を複数本集束
し、その表面をCuあるいはCu合金で被覆して第2の
複合線状体を形成し、この工程を繰り返して形成された
複合線状体を、前記A15型化合物超電導体を構成する
低融点金属とCuとの合金マトリックス中に挿入し、次
いで、線状に加工し、次いで、拡散熱処理を施すことを
第1発明とし、前記高融点金属からなる線状体の表面を
被覆するCuあるいはCu合金の厚さを2nm以上、1
00nm以下にし、かつ、前記CuあるいはCu合金の
体積を前記高融点金属体からなる線状体の体積の3%以
上、30%以下にし、この状態で拡散熱処理を施すこと
を第2発明とするものである。
【0005】
【作用】上述のように、A15型化合物超電導体を構成
する高融点金属からなる線状体の表面をCuあるいはC
u合金で被覆した複合線状体を、A15型化合物超電導
体を構成する低融点金属とCuとの合金マトリックス中
に挿入すると、次のような効果がある。即ち、 1)複合線状体の被覆層を構成するCuは、A15型化
合物超電導体を構成する低融点金属に対して拡散を促す
作用がある。従って、合金マトリックス中の低融点金属
は、マトリックスに挿入された複数の複合線状体に被覆
層を構成するCuを拡散パスとして拡散し、高融点金属
に隈なく到達する。そのため、拡散熱処理時間を短くす
るこができる。また、マトリックスに挿入される最後の
複合線状体が比較的大きくても、前記低融点金属は最後
の複合線状体の内部にくまなく拡散し、生成する化合物
のストイキオメトリに差が生じない。 2)複合線状体の被覆層を構成するCuあるいはCu合
金はピンニングセンターになり、Jcの向上に寄与す
る。 3)さらに、このCuあるいはCu合金は、ブロンズ法
などにおける焼きなまし加工の際に前記高融点金属から
なる複合線状体とA15型化合物超電導体を構成する低
融点金属とCuとの合金マトリックスとの界面に生成す
る不用な化合物の生成に対して、拡散バリアとして作用
し、この化合物の生成を抑止する。従って、拡散処理前
の伸線加工が容易になる。 なお、拡散熱処理時の高融点金属からなる複合線状体の
表面を被覆するCuあるいはCu合金の厚さを2nm以
上、100nm以下にすると、高いJcを得ることがで
きる。その理由は、100nmより大きくすると、磁束
線格子間隔よりも大きくなるため、このCuあるいはC
u合金はピンニングセンターとして有効に作用せず、ま
た、2nmより小さくすると、磁束線格子間隔よりも小
さく、やはり有効なピンニングセンターとして作用しな
い。さらに、実験結果より、前記CuあるいはCu合金
の体積を前記複合線状体の体積の30%以下にしない
と、拡散熱処理後の前記高融点金属体内部における超電
導部分が減少することと、超電導体内部に常電導体があ
ると生ずる近接効果により超電導特性が劣化する。ま
た、3%より小さくすると、拡散促進の作用がうすれ
て、Jcが向上しない。
【0006】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて本発明
を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる化合物超電
導線の製造方法の一実施例の工程説明図である。その製
造方法は、先ず、Nb線11にCu12を被覆して複合
線13を形成し、その複合線13を集束してCu14を
被覆して伸線加工を施し複合線15を形成する工程を繰
り返し、この複合線15をCuSn合金マトリックス
(Cu−14.3wt%Sn)16に埋め込み、押し出
し、伸線加工をして、0.1〜5mmの範囲内の所定の
線径でサンプリングし、最後にこれらの線材に拡散熱処
理(650℃×100時間)を施した。ブロンズ比(C
uSn合金マトリックス16に対する複合線15の体積
比)はすべて3とした。このようにして製作した各試料
のパラメーター(Nbフィラメント径、前記Nbフィラ
メントを被覆するCu厚さ、Nbフィラメントに対する
前記Cuの体積率)、および10Tの印加磁場において
Jcを測定した結果を表1に示す。従来例の試料は通常
のブロンズ法により製作した。
【0007】
【表1】
【0008】図2は、拡散熱処理時間とSEMにより測
定した反応厚さの関係を示したもので、従来例に比較し
て本実施例は拡散速度が速いことを示している。従っ
て、本実施例では、Nbフィラメント径を従来例よりも
大きくしても、Jcを高くすることがきる。また、拡散
熱処理によりNbフィラメント中に拡散されたSnの濃
度分布をEPMAにより測定した。その結果を図3に示
す。図3からわかるように、本実施例では、Nbフィラ
メント中のSn濃度変動が従来例に比較して小さく、N
bフィラメント内部まで一定のストイキオメトリが維持
されることがわかる。この点からも、本実施例ではJc
(0verall)が高くなることがわかる。このようにして得
られた超電導線について、10Tの印加磁場においてJ
cを測定した結果を表1に示す。なお、比較のために製
作した、NbフィラメントにCuを被覆しない従来の製
法によるNb3 Sn超電導線のJcは、10Tにおいて
700〜900 A/mm2であった。表1から明らかなよう
に、Cuの体積分率並びにCuの厚さが本願発明の範囲
内である本発明例は、いずれも従来例に比べてJcが向
上している。一方、前記体積分率あるいはCuの厚さの
内いずれか一方が範囲外である比較例は、いずれもJc
の向上が見られなく、従来例と同程度のJcしか得られ
ていない。なお、本発明は上記実施例に限定されること
なく、他のA15型化合物超電導線にも適用される。ま
た、化合物超電導体の高融点金属を被覆する金属はCu
とは限定されず、Cu−Mn、Cu−NiなどのCu合
金でもよい。
【0009】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
15型化合物超電導体を構成する高融点金属からなる線
状体の表面をCuあるいはCu合金で被覆して第1の複
合線状体を形成し、次いで、該複合線状体を複数本集束
し、その表面をCuあるいはCu合金で被覆して第2の
複合線状体を形成し、この工程を繰り返して形成された
複合線状体を、前記A15型化合物超電導体を構成する
低融点金属とCuとの合金マトリックス中に挿入し、次
いで、線状に加工し、次いで、拡散熱処理を施すため、
複合線状体を数ミクロンの細さまで加工しなくても、高
いJcを得ることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化合物超電導線の製造方法の一実
施例の工程説明図である。
【図2】上記実施例における拡散反応熱処理時間と反応
厚さの関係を示す図である。
【図3】上記実施例におけるNb中のSn濃度の変化を
示す図である。
【図4】従来の化合物超電導線の製造方法の工程説明図
である。
【符号の説明】
1 Cu−Sn合金マトリックス 2 Nb棒状体 3 複合体 4 Nb3 Sn超電導体 11 Nb線 12、14 Cu 13、15 複合線 16 CuSn合金マトリックス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A15型化合物超電導体を構成する高融
    点金属からなる線状体の表面をCuあるいはCu合金で
    被覆して第1の複合線状体を形成し、次いで、該複合線
    状体を複数本集束し、その表面をCuあるいはCu合金
    で被覆して第2の複合線状体を形成し、この工程を繰り
    返して形成された複合線状体を、前記A15型化合物超
    電導体を構成する低融点金属とCuとの合金マトリック
    ス中に挿入し、次いで、線状に加工し、次いで、拡散熱
    処理を施すことを特徴とする化合物超電導線の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記高融点金属からなる線状体の表面を
    被覆するCuあるいはCu合金の厚さを2nm以上、1
    00nm以下にし、かつ、前記CuあるいはCu合金の
    体積を前記高融点金属体からなる線状体の体積の3%以
    上、30%以下にし、この状態で拡散熱処理を施すこと
    を特徴とする請求項1記載の化合物超電導線の製造方
    法。
JP3235444A 1991-08-21 1991-08-21 化合物超電導線の製造方法 Pending JPH0554741A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007027089A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Bruker Biospin Ag 銅包含物を含む超伝導エレメント及び複合材料及びその製造方法
JP2007141682A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Japan Superconductor Technology Inc Nb3Sn超電導線材およびそのための前駆体

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